JP3466988B2 - 騎乗型四輪不整地走行車のヘッドランプ取付構造 - Google Patents

騎乗型四輪不整地走行車のヘッドランプ取付構造

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JP3466988B2
JP3466988B2 JP2000123013A JP2000123013A JP3466988B2 JP 3466988 B2 JP3466988 B2 JP 3466988B2 JP 2000123013 A JP2000123013 A JP 2000123013A JP 2000123013 A JP2000123013 A JP 2000123013A JP 3466988 B2 JP3466988 B2 JP 3466988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、騎乗型四輪不整
地走行車に関するものであり、詳しくは、車体の前面に
配置されるヘッドランプの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の騎乗型四輪不整地走行車の前面
に配置されるヘッドランプは、ヘッドランプを左右に取
り付け可能な枠体(グリルとも称される)に取り付けた
うえ、この枠体をフロントフェンダーの前面で車体フレ
ームあるいはフロントガード等に取り付けるというのが
一般的である。こうしたヘッドランプの取付構造におい
ては、大きな枠体を別個に形成し、この枠体を車体フレ
ーム等に取り付ける必要があるため、部品点数が多くな
る、重量が増加するなどの改善すべき点がある。
【0003】また、ヘッドランプを取り付けた枠体をフ
ロントフェンダーに取り付け、そのフロントフェンダー
を車体フレームに固定することによって、ヘッドランプ
の取付構造を改善しようとしたものがある。しかし、こ
の取付構造の場合にも専用の枠体を製作する必要があ
り、また構造が複雑で部品点数も多く、組立てにも手間
がかかるうえに、狭いスペースでヘッドランプの照射角
度の調整を行う必要があるなど、さらに改善すべき点が
ある。
【0004】さらには、ヘッドランプを備えた枠体をフ
ロントフェンダーの前端に取り付けるため、フロントフ
ェンダーの前端部を支える専用の支持部品が必要であ
る。また、枠体を省いた取付構造として、直接にフロン
トフェンダーの前端にヘッドランプを取り付けるものが
あるが、ヘッドランプの振れ防止等のためにフロントフ
ェンダーが制約を受けるなどの改善すべき点がある。
【0005】本発明の従来技術に関連する文献として、
特開平11−165582号公報、特開平3−1478
0号公報および特開昭61−377552号公報等があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述の点に
鑑みなされたもので、ヘッドランプ取付専用の大きい枠
体を必要とせず、構造が簡単で部品点数が少なく、また
フロントフェンダーの前端部を特別な部材を追加するこ
となく支えることができ、しかもヘッドランプの照射角
度の調整が容易な、騎乗型四輪不整地走行車のヘッドラ
ンプ取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る騎乗型四輪不整地走行車のヘッドラン
プ取付構造は、左右の前輪を操舵するバー式ハンドルと
この後方に運転者が跨がって騎乗するシートと前記各前
輪を覆うとともに両側に跨がって設けられるフロントフ
ェンダと車両の前部で左右に配備されるヘッドランプ
と車体フレームに連結され車両の前端部に配置されるフ
ロントガードとを備えた騎乗型四輪不整地走行車におい
て、前記フロントフェンダー16の前面の左右両側に、
前記ヘッドランプ40用の開口16eをそれぞれ設け、
該ヘッドランプ40が取り付けられる一対のランプケー
ス41は、前記ヘッドランプ40の後部を覆うように該
ヘッドランプ40をそれぞれ収納保持するとともに、前
記各ランプケース41には、前記フロントフェンダー1
6に取り付ける第1取付部43〜45と前記フロントガ
ードに取り付ける第2取付部46とをそれぞれ設け、前
記フロントフェンダー16には、前記ヘッドランプ40
の前面に対応して該ヘッドランプ40の外形形状より大
きい開口16eを形成し、該開口16eの周りで前記ラ
ンプケース41の第1取付部43〜45に対応する位置
にフロントフェンダー側取付部55〜57を形成し、前
記車体フレームに固設されたフロントガード25に、前
記ランプケース41の第2取付部46に対応してランプ
ケース用取付部(たとえばブラケット)52を設け、前
記ランプケース41の前記第1取付部43〜45を後方
からヘッドランプ40の前面が前記開口16eに臨むよ
うに前記フロントフェンダー16に取り付けるととも
に、前記第2取付部46を前記フロントガード25に取
り付けることにより、前記フロントフェンダー16の前
端部を前記ランプケース41を介して前記車体フレーム
2に支持したことを特徴としている。
【0008】上記の構成を有するヘッドランプ取付構造
によれば、ヘッドランプを取り付けるための大きい枠
体が不要で、簡単な構成でヘッドランプを車両の前面に
取り付けることができる。とくに特別な部品を追加す
ることなく、簡単な構成でもってフロントフェンダーの
前端部を固定でき、フロントフェンダーの前端部の振れ
を防止できる。小型のヘッドランプ(本体)をランプ
ケースに組み付け、このランプケースをフロントフェン
ダー側と車体フレーム側の各取付部に組み付けるだけで
済むから、部品点数が少なく、組付性に優れている。
【0009】また上記ヘッドランプ取付構造は、構造が
極めて簡単であり、組付性に優れている。しかもフロン
トフェンダーの前端部の支持をランプケースで行うの
で、フロントフェンダー支持用の特別な部材が不要にな
る。
【0010】
【0011】請求項2に記載のように、前記ヘッドラン
40を、前端部を突出させて前記ランプケース41
に挿入し、該ランプケース41に対しヘッドランプ40
の両側を垂直方向(鉛直方向)に回転可能に枢支すると
ともに、前記ヘッドランプ40の下面より延設した支持
47にナット48を固着し、該支持具47の後方で前
記ランプケース41の下面より延設した前記第2取付部
46に設けた貫通孔を後方から前方に貫通する調整用ボ
ルト49を、前記ナット48に螺合するとともに、前記
支持具47前記第2取付部46との間で前記調整用ボ
ルト49の周囲に圧縮スプリング51を介装して前記ヘ
ッドランプ40を上向きに付勢することができる。
【0012】請求項2記載のヘッドランプ取付構造によ
れば、ヘッドランプの前面側には、調整用のネジなどは
一切露呈しないから、特に調整ネジなどを目立たなくす
るための加工を施したり、特別な部材を設けたりする必
要がなく、構造が簡素化されるうえに、外観上も良好に
なる。また、ヘッドランプの両側がランプケースに対し
垂直方向(鉛直方向)に回転自在に枢支された状態で、
ヘッドランプの下面がボルトの回転により前後方向に移
動可能でかつヘッドランプの前面が上向く方向に圧縮ス
プリングにより付勢したから、例えばフロントフェンダ
ーと前輪との間の空隙等から覗き込んで手を入れ、ラン
プケースの後方より調整用ボルトを回転させることによ
り、ヘッドランプは両側の枢支軸を中心に垂直方向に回
転し、ヘッドランプの照射方向を調整できる。そして、
調整作業が終了した状態で、調整用ボルトの周囲に介装
された圧縮スプリングが前記支持具と前記取付部(の後
壁)とを相互に引き離す方向に作用するので、ナットに
対する調整用ボルトの緩みが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る騎乗型四輪不
整地走行車のヘッドランプ取付構造の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施例に係るヘッドランプ
取付構造を備えた騎乗型四輪不整地走行車(いわゆるA
TV「四輪バギー」)を示す左側面図、図2は図1の騎
乗型四輪不整地走行車を示す平面図、図3は図1の騎乗
型四輪不整地走行車の正面図である。図4は図1の一部
を拡大して詳細に示す側面図、図5は左側のヘッドラン
プとその周辺を示す正面図、図6は図5のヘッドランプ
およびその周辺を示す側面図で一部を断面で表してお
り、図7は左側のランプケースをフロントフェンダーの
前面に取り付けた状態を示す一部背面図で、フロントフ
ェンダーは主に外形線で表している。
【0015】図1・図2に示すように、騎乗型四輪不整
地走行車1は、主としてパイプ部材による溶接組立体で
構成される車体フレーム2を有し、この車体フレーム2
内の中央部にエンジン5が搭載されている。車体フレー
ム2の前部左右に低圧タイヤ(バルーンタイヤ)を装着
した前輪3が懸架され、車体フレーム2の後部に低圧タ
イヤ(バルーンタイヤ)を装着した後輪4が懸架されて
いる。左右の後輪4は、車体フレーム2の後部下端に上
下方向に揺動自在に軸支され且つ懸架装置7を介して支
承されたスイングアーム6の後端に装着されている。前
輪3は、懸架装置9を介して車体フレーム2に対し、そ
れぞれ独立して上下方向に揺動自在に軸支されている。
また、車体フレーム2の前部にステアリングシャフト1
0が後方へ傾斜して上下方向に軸支され、ステアリング
シャフト10の下端は左右の前輪3にタイロッド(不図
示)を介して連結され、ステアリングシャフト10の上
端に固定されたバーハンドル11により前輪3が操舵さ
れる。
【0016】図1に示すように、前輪3および後輪4
は、車体フレーム2に搭載されたエンジン5にドライブ
シャフト(不図示)などの伝動機構およびデファレンシ
ャルギヤ12・13を介してそれぞれ駆動される。車体
フレーム2の上部において、前部から荷物を積載するフ
ロントキャリア21、前記バーハンドル11、燃料タン
ク14並びに運転者(ドライバー)が跨がって乗れる騎
乗型シート15が前方から後方にかけてこの順番に配設
されている。さらに騎乗型シート15の後方に、リヤキ
ャリア22などが配設されている。
【0017】図2に示すように、左右の前輪3はフロン
トフェンダー16で覆われているが、フロントフェンダ
ー16は各前輪3を覆う両側フェンダー部分16aとこ
れらのフェンダー部分16a間に跨がる略水平な中央フ
ェンダー部分16bとを備えており、このフェンダー1
6は平面視において前方へ向け幅が漸次狭くなるように
形成されている。フェンダー16の前面16cは中央部
に格子状に開口したグリル部分16dと、このグリル部
分16dの両側に連続するヘッドランプ40用開口16
eとから形成されている。左右の後輪4はリヤフェンダ
ー17で覆われているが、リヤフェンダー17も、両側
フェンダー部分17aに跨がって騎乗型シート15の周
りを覆うほぼ水平な中央フェンダー部分17bを備えて
いる。フロントフェンダー16とリヤフェンダー17と
の間には、上部において燃料タンク14周りを覆うカバ
ー18が介設され、また下部においては両側のステップ
ボード19によって接続されている。
【0018】図1に示すように、ステアリングシャフト
10とバーハンドル11の固定部付近は、前後に二分割
したハンドルカバー20で挟むように覆われ、図1・図
2のようにフロントフェンダー16の中央フェンダー部
分16bの一部がハンドルカバー20の下端まで隆起し
ている。フロントフェンダー16上にはフロントキャリ
ア21が、リヤフェンダー17上にはリヤキャリア22
がそれぞれ配設されている。また、フロントフェンダー
16の前方で、騎乗型四輪不整地走行車1の前面には、
後述するフロントガード25が設けられている。
【0019】ところで、車体フレーム2は、図1に示す
ように主として断面円形パイプ部材の溶接組立体からな
り、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム2aを
車幅方向に配置した複数のクロスメンバー2bで連結し
た構造で、本実施例の場合はクロスメンバー2bはパイ
プ状フレームのほか、幅広のプレート状フレーム2c等
から構成されている。左右のサイドフレーム2aは、上
部のアッパーフレーム2dと下部のロアーフレーム2e
とから形成され、その前部をやや傾斜して上下方向に配
置された複数のクロスメンバー2fで連結されている。
【0020】車体フレーム2の前端には、フロントガー
ド25が図3のように装着されている。フロントガード
25は上方部分25aと下方部分25bとに分割され、
下方部分25bは車体フレーム2の前端部分に連結さ
れ、補強部材として機能させることから、比較的太いパ
イプ状フレームから形成されており、側方より見てC状
に湾曲した一対のサイドメンバー26と両側のサイドメ
ンバー26の下部間を連結するクロスメンバー27と、
各サイドメンバー26の上部から後方へ向けてやや斜め
上向きに傾斜して延設された直線状の連結メンバー28
とからなり、各連結メンバー28の前端はサイドメンバ
ー26の裏面上部に溶接およびブラケット28a(図
4)を介して連結されている。
【0021】図4に示すように、左右の連結メンバー2
8の後端は、それぞれ車体フレーム2のアッパーフレー
ム2dの前端に設けられたブラケット23にボルト28
cにより連結され、さらにブラケット23とフロントキ
ャリヤ21とが円筒状の支持金具(カラー)21bを介
してボルト28dにより連結部28bに連結されてい
る。また、支持金具21bの外周には、フロントフェン
ダー16を支持するためのゴム製の支持具24が設けら
れ、フロントフェンダー16の前後方向のほぼ中間位置
で車幅方向の両側において、フロントフェンダー16が
ゴム製の支持具24により上下から挟持するように弾性
支持されている。なお、図4に示すようにフロントフェ
ンダー16は、前後方向のほぼ後端寄りの部分でも幅方
向の両側において、同様の支持構造53によりフロント
フェンダー16が上下から挟持されて弾性支持されてい
る。
【0022】フロントガード25の上方部分25aは、
図3に示すようにフロントフェンダー16の前面16c
の周りにおいて、フロントフェンダー16の前面16c
の外形および各ヘッドランプ40の内側に沿って逆向き
の台形状枠体のパイプ状フレーム30から形成されてい
る。
【0023】さて、本発明の特徴部分の一つであるヘッ
ドランプ40の取付構造を図5および図6に基づいて説
明する。図6のA部は図5の6A−6A線断面における
フェンダー部分を表し、図6のB部は図5の6B−6B
線断面を表しているが、図5および図6に示すように、
正面視で隅角部を円弧状に丸く形成した略平行四辺形の
ランプケース(ランプボディ)41と、正面視でやや縮
小した同一形状の上記ヘッドランプ40とを備えてい
る。ランプケース41は前面を開口し、ヘッドランプ4
0の後部を覆うようにヘッドランプ40を収納保持する
合成樹脂製の筺体からなり、ヘッドランプ40は図6の
ように前部を前方へ突出させてランプケース41内に挿
入され、この状態で図5のようにランプケース41の両
側からボルトナット42により垂直方向(上下方向)に
回転可能に枢支されている。
【0024】ランプケース41は、フロントフェンダー
16に取り付ける前向きの取付面を有する第1取付部4
3〜45を備え、詳しくは図5のように下面の両側隅部
および上面の内側隅部に取付部43〜45がそれぞれ外
方に向け一体に延設され、各取付部43〜45には孔4
3a〜45aが穿設されている。一方、フロントフェン
ダー16の内壁面から各第1取付部43〜45に対応す
るように孔(不図示)を有する取付部55〜57が設け
られている(図7参照)。そして、ランプケース41の
下方側のランプケース取付部43、44は、ゴムナット
59とボルト59aにより、フロントフェンダー16側
の取付部55、56に取り付けられ弾性的に支持されて
いる。また、ランプケース41の上方の取付部45は、
フロントフェンダー16の取付部57にボルト60によ
り取り付けられている。
【0025】フロントフェンダー16について詳述する
と、その前面には、ヘッドランプ40の前面に対応して
同ヘッドランプ40の外形形状より大きい開口16eを
形成し、該開口16eの周りでランプケース41の第1
取付部43〜45に対応する位置に、後ろ向きの取付面
を有するフロントフェンダー16側取付部55〜57を
形成している。そして、ランプケース41の各第1取付
部43〜45の孔43a〜45aに、フロントフェンダ
ー16側取付部55〜57の孔(不図示)をそれぞれ位
置合わせし、ゴムナット59とボルト59aやボルト6
0により締め付けてランプケース41の前面をフロント
フェンダー16の内壁面前端部に固定している。
【0026】また、図5・図7に示すように、ランプケ
ース41の下面で幅方向のほぼ中央部に前面を開口した
側面視L字状で凹状のランプケース側第2取付部46が
下方に突出して形設され、このランプケース側第2取付
部46の下面が、後述するフロントガード25に設けら
れたブラケット52への取付部として使用される。ラン
プケース側第2取付部46をフロントガード25に取り
付けることにより、フロントフェンダー16の前端部を
前記ランプケース41を介して車体フレーム2に支持す
ることができる。
【0027】一方、ランプケース取付部46内の右寄り
には、ヘッドランプ40の上下方向の照射角度を調整す
るための支持具47が図5・図6のようにヘッドランプ
40の下面中央部に下向きに延設されて配置される。こ
の支持具47には、前向きのネジ孔48aを有するナッ
ト48が固着されている。また、図6に示すように凹状
ランプケース取付部46の後壁46bには調整用ボルト
49の貫通孔50が穿設され、後方より調整用ボルト4
9を貫通孔50に貫通し、ナット48のネジ孔48aに
回転可能に螺合させている。さらに、調整用ボルト49
の周囲において支持具47とランプケース取付部46の
後壁46bとの間に、圧縮させたコイルスプリング51
を介設し、支持具47をランプケース取付部46の後壁
46bに対して前方へ付勢している。
【0028】また、フロントガード25の一部をなし、
車体フレーム2に連結される上記の左右の連結メンバー
28には、ランプケース41の下面のランプケース取付
部46に対応する位置でそのすぐ下方に、図4・図6の
ように逆U字状のブラケット52が溶接により固設され
ている。このブラケット52の上面には、ランプケース
取付部46の底壁46cがゴムナット54とボルト61
により取り付けられ、弾性支持されている。
【0029】以上のようにして本実施例に係るヘッドラ
ンプの取付構造が構成されるが、次に本例の取付構造に
よるヘッドランプの照射角度の調整および支持態様につ
いて説明する。
【0030】すなわち、図6に示すように、調整用ボル
ト49を後方より一方向に回転させることによって、支
持具47およびナット48が調整用ボルト49に沿って
前方又は後方に移動し、ヘッドランプ40の前面は両側
のボルトナット42を中心にして垂直方向において下方
あるいは上方へ回転するので、ヘッドランプ40の照射
角度を調整することができる。また、調整用ボルト49
を後方から回転する作業は、本例の騎乗型四輪不整地走
行車1(図1)の場合には、フロントフェンダー16の
両側の空間部から、ドライバー等の回転工具により簡単
に調整用ボルト49を回転することができる。
【0031】また、上記した構成により、左右のランプ
ケース41はゴムナット54とボルト61を介してフロ
ントガード25の連結メンバー28に固定されたブラケ
ット52に上下を挟持されて弾性支持されるとともに、
ランプケース41の前面の第1取付部43〜45がフロ
ントフェンダー16の内壁面前端部の両側にそれぞれ固
定されるので、フロントフェンダー16はランプケース
41を介して車体フレーム2に弾性的に固定される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る騎乗型四輪不整地走行車のヘッドランプ取
付構造には、次のような優れた効果がある。
【0033】(1) 請求項1記載の発明では、フロントフ
ェンダーの前端部両側が左右のランプケースを介して車
体に支持される。また、フロントフェンダーおよびラン
プケースは一体的に組み合わされた状態で、車体フレー
ムにブラケットを介して支持できるように、必要最少限
の部品を用いて構成したので、構造がきわめて簡単で、
組立も容易である。
【0034】(2) また、構造が極めて簡単であり、組付
性に優れ、しかもフロントフェンダーの前端部の支持を
ランプケースで行うので、特別な支持用部材が不要にな
る。
【0035】(3) 請求項記載の発明では、ヘッドラン
プの照射方向(上下の向き)を、ランプケースの後方か
ら調整ネジを回転させることにより簡単に調整できるう
えに、ヘッドランプの前面側には、調整用のネジなどは
一切露呈しないから、特に調整ネジなどを目立たなくす
るための加工を施したり、特別な部材を設けたりする必
要がなく、構造が簡素化され、外観上も良好になる。ま
た、ヘッドランプの両側がランプケースに対し上下方向
(垂直方向)に回転自在に枢支され、ヘッドランプの下
面がボルトの回転により前後方向に移動可能でかつヘッ
ドランプの前面が上向く方向に圧縮スプリングにより付
勢したから、ランプケースの後方より調整用ボルトを回
転させることにより、ヘッドランプは両側の枢支軸を中
心に垂直方向に回転し、ヘッドランプの照射方向を調整
できるとともに、圧縮スプリングによりナットに対する
調整用ボルトの緩みが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るヘッドランプ取付構造を
備えた騎乗型四輪不整地走行車(いわゆるATV「四輪
バギー」)を示す左側面図である。
【図2】図1の騎乗型四輪不整地走行車を示す平面図で
ある。
【図3】図1の騎乗型四輪不整地走行車の正面図であ
る。
【図4】図1の一部を拡大して詳細に示す側面図であ
る。
【図5】図1の騎乗型四輪不整地走行車における左側の
ヘッドランプとその周辺を示す正面図である。
【図6】図5のヘッドランプおよびその周辺を示す側面
図で一部を断面で表しており、図6のA部は図5の6A
−6A線断面におけるフェンダー部分を表し、図6のB
部は図5の6B−6B線断面を表している。
【図7】図1の騎乗型四輪不整地走行車における左側の
ランプケースをフロントフェンダーの前面に取り付けた
状態を示す背面図で、フロントフェンダーは主に外形線
で表している。
【符号の説明】
1 騎乗型四輪不整地走行車 2 車体フレーム 3 前輪 4 後輪 5 エンジン 10 ステアリングシャフト 11 バーハンドル(バー式ハンドル) 16 フロントフェンダー 20 ハンドルカバー 24 ラジエータ 25 フロントガード 25a 上方部分 25b 下方部分 26 サイドメンバー 28 連結メンバー 40 ヘッドランプ 41 ランプケース(ランプボディ) 42 ボルトナット 43〜45 第1取付部 46 第2取付部 47 支持具 48 ナット 49 調整用ボルト 50 貫通孔 51 圧縮コイルスプリング 52 ブラケット 54・59 ゴムナット 55〜57 取付部 60 ボルト 61 止ネジ(ボルト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 1/00 B62J 6/00 B62K 5/00 F21M 3/00 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の前輪を操舵するバー式ハンドルと
    この後方に運転者が跨がって騎乗するシートと前記各前
    輪を覆うとともに両側に跨がって設けられるフロントフ
    ェンダーと車両の前部で左右に配備されるヘッドランプ
    と車体フレームに連結され車両の前端部に配置されるフ
    ロントガードとを備えた騎乗型四輪不整地走行車におい
    て、 前記フロントフェンダーの前面の左右両側に、前記ヘッ
    ドランプ用の開口をそれぞれ設け、該ヘッドランプが取り付けられる一対のランプケース
    は、前記ヘッドランプの後部を覆うように該ヘッドラン
    プをそれぞれ収納保持するとともに、前記各ランプケー
    スには、前記フロントフェンダーに取り付ける第1取付
    部と前記フロントガードに取り付ける第2取付部とをそ
    れぞれ設け、 前記フロントフェンダーには、前記ヘッドランプの前面
    に対応して該ヘッドランプの外形形状より大きい開口を
    形成し、該開口の周りで前記ランプケースの前記第1取
    付部に対応する位置にフロントフェンダー側取付部を形
    成し、 前記車体フレームに固設されたフロントガードに、前記
    ランプケースの第2取付部に対応してランプケース用取
    付部を設け、 前記各ランプケースの前記第1取付部を後方からヘッド
    ランプの前面が前記開口に臨むように前記フロントフェ
    ンダーに取り付けるとともに、前記第2取付部を前記フ
    ロントガードに取り付けることにより、前記フロントフ
    ェンダーの前端部を前記ランプケースを介して前記車体
    フレームに支持したこと を特徴とする騎乗型四輪不整地
    走行車のヘッドランプ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドランプを、前端部を突出させ
    て前記ランプケース内に挿入し、該ランプケースに対し
    ヘッドランプの両側を垂直方向に回転可能に枢支すると
    ともに、前記ヘッドランプの下面より延設した支持具に
    ナットを固着し、該支持具の後方で前記ランプケースの
    下面より延設した前記第2取付部に設けた貫通孔を後方
    から前方に貫通する調整用ボルトを、前記ナットに螺合
    するとともに、前記支持具と前記第2取付部との間で前
    記調整用ボルトの周囲に圧縮スプリングを介装して前記
    ヘッドランプを上向きに付勢した請求項1記載の騎乗型
    四輪不整地走行車のヘッドランプ取付構造。
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