JP3466949B2 - 調理器 - Google Patents
調理器Info
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- JP3466949B2 JP3466949B2 JP08204199A JP8204199A JP3466949B2 JP 3466949 B2 JP3466949 B2 JP 3466949B2 JP 08204199 A JP08204199 A JP 08204199A JP 8204199 A JP8204199 A JP 8204199A JP 3466949 B2 JP3466949 B2 JP 3466949B2
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- damper
- braking
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯ジャー、そ
の他の蓋付き調理器に関するものである。
の他の蓋付き調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炊飯ジャー、その他の蓋付き調理器にお
いて、調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在
に取付け、その蓋に開放方向の付勢力を付与し、その蓋
と調理器本体の間に係脱自在となるフックを設ける構成
をとることが一般的に行われる。このような蓋の取付け
構造をとった場合に、蓋がその付勢力により急激に開放
される不都合を無くするために、蓋と調理器本体との間
に制動装置又はダンパーを取り付けることも従来から知
られている。
いて、調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在
に取付け、その蓋に開放方向の付勢力を付与し、その蓋
と調理器本体の間に係脱自在となるフックを設ける構成
をとることが一般的に行われる。このような蓋の取付け
構造をとった場合に、蓋がその付勢力により急激に開放
される不都合を無くするために、蓋と調理器本体との間
に制動装置又はダンパーを取り付けることも従来から知
られている。
【0003】このようなダンパーの一例として、特公平
5−21568号公報に示されたものは、調理器本体の
後部底面上にベローズダンパーを設け、そのベローズダ
ンパーを作動させるレバーの上端にリンクを連結し、そ
のリンクの上端をヒンジ軸近辺の蓋に取付けた構造であ
る。
5−21568号公報に示されたものは、調理器本体の
後部底面上にベローズダンパーを設け、そのベローズダ
ンパーを作動させるレバーの上端にリンクを連結し、そ
のリンクの上端をヒンジ軸近辺の蓋に取付けた構造であ
る。
【0004】また、特開平6−105743号公報に
は、蓋の後端部に偏心カム部を設け、その偏心カム部の
下方の調理器本体にばね式ダンパーを設けた構造が開示
されている。
は、蓋の後端部に偏心カム部を設け、その偏心カム部の
下方の調理器本体にばね式ダンパーを設けた構造が開示
されている。
【0005】更に、特公平7−22542号公報には、
蓋にグリース式のダンパーギアを設けたものが開示され
ている。
蓋にグリース式のダンパーギアを設けたものが開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の特公平5−21
568号公報及び特開平6−105743号公報に開示
されたものは、いずれも調理器本体にダンパーを設け、
蓋の回転運動をリンクやカムの作用により上下方向の運
動に変換してダンパーを作動させるものである。
568号公報及び特開平6−105743号公報に開示
されたものは、いずれも調理器本体にダンパーを設け、
蓋の回転運動をリンクやカムの作用により上下方向の運
動に変換してダンパーを作動させるものである。
【0007】このような構成によると、ダンパーを調理
器本体の後部の上部や下部に設置しなければならないの
で、調理器本体にダンパーの設置空間を確保しなければ
ならいが、これは調理器本体のサイズの増大要因をもた
らすことになるので好ましくない。
器本体の後部の上部や下部に設置しなければならないの
で、調理器本体にダンパーの設置空間を確保しなければ
ならいが、これは調理器本体のサイズの増大要因をもた
らすことになるので好ましくない。
【0008】また、上記のリンクを用いる形式の場合は
リンクにレバーを連結する構成がとられるので、構造が
複雑化する不利がある。またカムを用いる形式の場合は
蓋の後端部にそのカムを設ける必要があるので、そのカ
ムが蓋の後部のサイズを大きくする要因となる。
リンクにレバーを連結する構成がとられるので、構造が
複雑化する不利がある。またカムを用いる形式の場合は
蓋の後端部にそのカムを設ける必要があるので、そのカ
ムが蓋の後部のサイズを大きくする要因となる。
【0009】更に、上記のグリース式のダンパーギアを
設ける形式のものは、グリース漏れの心配が不可避であ
るので、調理器には不向きな構造である。
設ける形式のものは、グリース漏れの心配が不可避であ
るので、調理器には不向きな構造である。
【0010】そこで、この発明は調理器本体や蓋のサイ
ズに影響を与えることなく、簡単な構造のダンパー装置
を備えた調理器を提供することを課題とする。
ズに影響を与えることなく、簡単な構造のダンパー装置
を備えた調理器を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸によ
り開閉自在に取付け、上記蓋に開放方向の付勢力を付与
し、上記蓋と上記調理器本体との間に相互に係脱自在と
なるフックを設けてなる調理器において、上記蓋の内部
にダンパーウエイトを前後方向にスライド自在に取付
け、そのダンパーウエイトに連結したリンクの後端部を
上記ヒンジ軸より高い位置において上記調理器本体に回
動自在に取付けた構成としたものである。
めに、この発明は調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸によ
り開閉自在に取付け、上記蓋に開放方向の付勢力を付与
し、上記蓋と上記調理器本体との間に相互に係脱自在と
なるフックを設けてなる調理器において、上記蓋の内部
にダンパーウエイトを前後方向にスライド自在に取付
け、そのダンパーウエイトに連結したリンクの後端部を
上記ヒンジ軸より高い位置において上記調理器本体に回
動自在に取付けた構成としたものである。
【0012】また、上記の課題を解決するために、調理
器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在に取付け、
上記蓋に開放方向の付勢力を付与し、上記蓋と上記調理
器本体との間に相互に係脱自在となるフックを設けてな
る調理器において、上記蓋の内部に前後方向にスライド
するピストンを備えたエアーダンパーを設け、上記ピス
トンに連結したリンクの後端部を上記ヒンジ軸より高い
位置において上記調理器本体に回動自在に取付けた構成
をとることができる。
器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在に取付け、
上記蓋に開放方向の付勢力を付与し、上記蓋と上記調理
器本体との間に相互に係脱自在となるフックを設けてな
る調理器において、上記蓋の内部に前後方向にスライド
するピストンを備えたエアーダンパーを設け、上記ピス
トンに連結したリンクの後端部を上記ヒンジ軸より高い
位置において上記調理器本体に回動自在に取付けた構成
をとることができる。
【0013】更に、上記の課題を解決するために、調理
器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在に取付け、
上記蓋に開放方向の付勢力を付与し、上記蓋と上記調理
器本体との間に相互に係脱自在となるフックを設けてな
る調理器において、上記のヒンジ軸がそれぞれ貫通する
上記蓋の軸受壁面と上記調理器本体の軸受壁面との対向
面の間に所要の隙間を設け、いずれか一方の軸受壁面に
制動突起を設けると共に、他方の軸受壁面に該制動突起
が摺接する摺接部を設け、上記制動突起と摺接部との位
置関係を、上記蓋の開放始端から途中までは摺接せず、
開放途中から開放終端までは相互に摺接する関係に設定
した構成をとることができる。
器本体に蓋の後部をヒンジ軸により開閉自在に取付け、
上記蓋に開放方向の付勢力を付与し、上記蓋と上記調理
器本体との間に相互に係脱自在となるフックを設けてな
る調理器において、上記のヒンジ軸がそれぞれ貫通する
上記蓋の軸受壁面と上記調理器本体の軸受壁面との対向
面の間に所要の隙間を設け、いずれか一方の軸受壁面に
制動突起を設けると共に、他方の軸受壁面に該制動突起
が摺接する摺接部を設け、上記制動突起と摺接部との位
置関係を、上記蓋の開放始端から途中までは摺接せず、
開放途中から開放終端までは相互に摺接する関係に設定
した構成をとることができる。
【0014】なお、上記の蓋に上記のヒンジ軸と平行に
スライドする制動部材を設け、該制動部材をその先端方
向に付勢する付勢力を該制動部材に付与し、上記の制動
突起を上記の制動部材の先端部に設けると共に、該制動
突起を上記蓋の軸受壁面から上記の隙間に突き出し、上
記の摺接部を上記の調理器本体側の軸受壁面に設けた構
成をとることができる。
スライドする制動部材を設け、該制動部材をその先端方
向に付勢する付勢力を該制動部材に付与し、上記の制動
突起を上記の制動部材の先端部に設けると共に、該制動
突起を上記蓋の軸受壁面から上記の隙間に突き出し、上
記の摺接部を上記の調理器本体側の軸受壁面に設けた構
成をとることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0016】図1は蓋付き調理器の一例としての炊飯ジ
ャーを示す。この炊飯ジャーは調理器本体1の後部にヒ
ンジ軸2により蓋3の後部を回動自在に取付けており、
そのヒンジ軸2の回りに装着したヒンジばね4の一端を
調理器本体1に係合すると共に、他端を蓋3に係合し
て、該蓋3に開放方向の付勢力を付与している。上記の
調理器本体1には蓋3を係合するためのフック10が設
けられる。フック10を蓋3に設け、これを調理器本体
1に係合させる構成をとる場合もある。
ャーを示す。この炊飯ジャーは調理器本体1の後部にヒ
ンジ軸2により蓋3の後部を回動自在に取付けており、
そのヒンジ軸2の回りに装着したヒンジばね4の一端を
調理器本体1に係合すると共に、他端を蓋3に係合し
て、該蓋3に開放方向の付勢力を付与している。上記の
調理器本体1には蓋3を係合するためのフック10が設
けられる。フック10を蓋3に設け、これを調理器本体
1に係合させる構成をとる場合もある。
【0017】図2(a)から(c)は、第1実施形態の
ダンパー装置を備えた炊飯ジャーを示すものであり、上
記の調理器本体1の後部にヒンジ軸2の軸受部5が設け
られる。また、蓋6の中央部分に蒸気孔6が設けられ、
その蒸気孔6の両側に同一構造のダンパー装置7が設け
られる。
ダンパー装置を備えた炊飯ジャーを示すものであり、上
記の調理器本体1の後部にヒンジ軸2の軸受部5が設け
られる。また、蓋6の中央部分に蒸気孔6が設けられ、
その蒸気孔6の両側に同一構造のダンパー装置7が設け
られる。
【0018】各ダンパー装置7は、前記の蓋3の構成部
材である中蓋8の上面に下向きコの字形の3つのガイド
部材9を前後方向に1列に配置し、各ガイド部材9の内
部にダンパーウエイト11を前後方向にスライド自在に
嵌入している。このダンパーウエイト11は所要の重量
を有する金属製の長方体でなり、蓋3の閉止状態ではそ
の蓋3の重心から左右等距離の位置にある。
材である中蓋8の上面に下向きコの字形の3つのガイド
部材9を前後方向に1列に配置し、各ガイド部材9の内
部にダンパーウエイト11を前後方向にスライド自在に
嵌入している。このダンパーウエイト11は所要の重量
を有する金属製の長方体でなり、蓋3の閉止状態ではそ
の蓋3の重心から左右等距離の位置にある。
【0019】上記のダンパーウエイト11の後端部にリ
ンク12の一端部が回動自在に連結され、またそのリン
ク12の他端部が上記の軸受部5においてヒンジ軸2の
上部に回動自在に取付けられる。その回動自在の取付け
部13とヒンジ軸2との間の距離をAで示す。
ンク12の一端部が回動自在に連結され、またそのリン
ク12の他端部が上記の軸受部5においてヒンジ軸2の
上部に回動自在に取付けられる。その回動自在の取付け
部13とヒンジ軸2との間の距離をAで示す。
【0020】第1実施形態の炊飯ジャーは以上の如きも
のであり、蓋3の閉止状態においては、各ダンパーウエ
イト11の位置は蓋3に対して最も後退した位置にあ
る。蓋3に対するフック10の係合を外すと、蓋3はヒ
ンジばね4の付勢力により2点鎖線で示すように開放さ
れる。この時、蓋3はそのヒンジ軸2を中心にして回動
するのに対し(回動軌跡a参照)、リンク12はそのヒ
ンジ軸2から距離Aだけ離れた取付け部13において回
動する(回動軌跡b参照)。このため、ダンパーウエイ
ト11の蓋3に対する相対位置が前方にスライドする。
のであり、蓋3の閉止状態においては、各ダンパーウエ
イト11の位置は蓋3に対して最も後退した位置にあ
る。蓋3に対するフック10の係合を外すと、蓋3はヒ
ンジばね4の付勢力により2点鎖線で示すように開放さ
れる。この時、蓋3はそのヒンジ軸2を中心にして回動
するのに対し(回動軌跡a参照)、リンク12はそのヒ
ンジ軸2から距離Aだけ離れた取付け部13において回
動する(回動軌跡b参照)。このため、ダンパーウエイ
ト11の蓋3に対する相対位置が前方にスライドする。
【0021】これによって、蓋3の重心が該蓋3の前方
に移動し、蓋3のヒンジばね4による開放が緩衝され
る。
に移動し、蓋3のヒンジばね4による開放が緩衝され
る。
【0022】図3に示した第2実施形態は、前記のダン
パー装置7と同じ位置にエアーダンパー14を設けたも
のである。このエアーダンパー14は、中蓋8上にシリ
ンダー15を前後方向に取付け、そのシリンダー15内
にピストン16を前後方向にスライド自在に嵌入してい
る。シリンダー15の前端壁に排気孔17が設けられ
る。
パー装置7と同じ位置にエアーダンパー14を設けたも
のである。このエアーダンパー14は、中蓋8上にシリ
ンダー15を前後方向に取付け、そのシリンダー15内
にピストン16を前後方向にスライド自在に嵌入してい
る。シリンダー15の前端壁に排気孔17が設けられ
る。
【0023】上記のピストン16には前記の第1実施形
態のダンパーウエイト11と同様にリンク12が連結さ
れる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、
同一部分には同一符号を付して示し、重複した説明を省
略する。
態のダンパーウエイト11と同様にリンク12が連結さ
れる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、
同一部分には同一符号を付して示し、重複した説明を省
略する。
【0024】上記の第2実施形態は蓋3の開放に従って
ピストン16がシリンダー15の内部に押し込まれ、内
部の空気を圧縮しつつ排気孔17から空気を排出する。
その排出孔17の大きさを適宜設定することにより、蓋
3の開放に緩衝を与えることができる。
ピストン16がシリンダー15の内部に押し込まれ、内
部の空気を圧縮しつつ排気孔17から空気を排出する。
その排出孔17の大きさを適宜設定することにより、蓋
3の開放に緩衝を与えることができる。
【0025】なお、上記のピストン16は中空プラスチ
ック製の実質的に重量を無視できる軽量なものでよい
が、これを中実の金属製のものなど相当の重量のあるも
ので形成することにより、前記第1実施形態のダンパー
ウエイト11の機能を併せて具有させることができる。
ック製の実質的に重量を無視できる軽量なものでよい
が、これを中実の金属製のものなど相当の重量のあるも
ので形成することにより、前記第1実施形態のダンパー
ウエイト11の機能を併せて具有させることができる。
【0026】次に、図4と図5に示した第3実施形態
は、調理器本体1と蓋3の後部において、両者を嵌合さ
せてヒンジ軸2を貫通させる調理器本体1の軸受壁面1
8と、蓋3の軸受壁面19との各対向面によって形成さ
れる隙間20(図5(a)参照)を利用して制動装置2
1を設けたものである。
は、調理器本体1と蓋3の後部において、両者を嵌合さ
せてヒンジ軸2を貫通させる調理器本体1の軸受壁面1
8と、蓋3の軸受壁面19との各対向面によって形成さ
れる隙間20(図5(a)参照)を利用して制動装置2
1を設けたものである。
【0027】即ち、上記の制動装置21は、調理器本体
1の軸受壁面18の外面に嵌合される蓋3の軸受壁面1
9の内側に制動突起22を設け、これと対向する蓋3の
軸受壁面19に摺接部23を設けている。上記の制動突
起22は、該軸受壁面19と平行な上面とその上下に傾
斜面を有する台形に形成されている。上記の制動突起2
2と摺接部23とは蓋3の回動途中から回動終端までの
間において、所要の大きさの摩擦抵抗をもって摺接し制
動作用を行う。図5(c)において、制動突起22が調
理器本体1の軸受壁面18と摺接する範囲、即ち摺接部
23をハッチングを付けて示す。
1の軸受壁面18の外面に嵌合される蓋3の軸受壁面1
9の内側に制動突起22を設け、これと対向する蓋3の
軸受壁面19に摺接部23を設けている。上記の制動突
起22は、該軸受壁面19と平行な上面とその上下に傾
斜面を有する台形に形成されている。上記の制動突起2
2と摺接部23とは蓋3の回動途中から回動終端までの
間において、所要の大きさの摩擦抵抗をもって摺接し制
動作用を行う。図5(c)において、制動突起22が調
理器本体1の軸受壁面18と摺接する範囲、即ち摺接部
23をハッチングを付けて示す。
【0028】上記の制動突起22と摺接部23との位置
関係は次のようになっている。即ち、蓋3が閉止状態に
ある時には、図5(b)に示すように、制動突起22の
中心はヒンジ軸2の前方の距離cの位置にあり(同図
(c)参照)、また摺接部23の中心はヒンジ軸2の斜
め上方に同じく距離cの位置にある。
関係は次のようになっている。即ち、蓋3が閉止状態に
ある時には、図5(b)に示すように、制動突起22の
中心はヒンジ軸2の前方の距離cの位置にあり(同図
(c)参照)、また摺接部23の中心はヒンジ軸2の斜
め上方に同じく距離cの位置にある。
【0029】このため、蓋3の回動始端から回動途中ま
での角度θ1 までは、制動突起22の摺接部23に対す
る摺接は生じないので無抵抗であり、蓋3はヒンジばね
4のばね力により開放される。上記の角度θ1 を過ぎて
回動終端に達する角度θ2 の間は、制動突起22が摺接
部23に摺接して摩擦抵抗を受けて制動される。
での角度θ1 までは、制動突起22の摺接部23に対す
る摺接は生じないので無抵抗であり、蓋3はヒンジばね
4のばね力により開放される。上記の角度θ1 を過ぎて
回動終端に達する角度θ2 の間は、制動突起22が摺接
部23に摺接して摩擦抵抗を受けて制動される。
【0030】なお、上記とは反対に制動突起22を調理
器本体1の軸受壁面18側に設け、摺接部23を蓋3の
軸受壁面19側に設けても同じ作用が得られる。
器本体1の軸受壁面18側に設け、摺接部23を蓋3の
軸受壁面19側に設けても同じ作用が得られる。
【0031】次に、図6及び図7に示した第4実施形態
は、上記の第3実施形態の場合と同様に、ヒンジ軸2が
貫通する調理器本体1の軸受壁面18と蓋3の軸受壁面
19の対向面間の隙間を利用して制動装置21’を設け
ている。この場合の制動装置21’は、調理器本体1の
軸受壁面18に設けられた摺接部23と、蓋3の軸受壁
面19に設けられた制動部材24とにより構成される。
は、上記の第3実施形態の場合と同様に、ヒンジ軸2が
貫通する調理器本体1の軸受壁面18と蓋3の軸受壁面
19の対向面間の隙間を利用して制動装置21’を設け
ている。この場合の制動装置21’は、調理器本体1の
軸受壁面18に設けられた摺接部23と、蓋3の軸受壁
面19に設けられた制動部材24とにより構成される。
【0032】上記の制動部材24は、蓋3の内部に設け
られたガイド部材28により、ヒンジ軸2と平行にスラ
イド自在に支持され、その制動部材24に設けた孔25
とばね受け26との間にコイルばね27を収縮状態に介
在して該制動部材24にその先端方向に向く付勢力を付
与している。制動部材24は蓋3の軸受壁面19の内面
に係合され抜け出しが阻止されている。
られたガイド部材28により、ヒンジ軸2と平行にスラ
イド自在に支持され、その制動部材24に設けた孔25
とばね受け26との間にコイルばね27を収縮状態に介
在して該制動部材24にその先端方向に向く付勢力を付
与している。制動部材24は蓋3の軸受壁面19の内面
に係合され抜け出しが阻止されている。
【0033】制動部材24の先端部には制動突起22が
一体に設けられ、その制動突起22は、図6に示すよう
に、軸受壁面19から突出している。またその制動突起
22の形状は前記の第3実施形態の場合と同様である。
但し、この場合の摺接部23は、図7(b)から明らか
なように、台形の制動突起22が嵌まり込むように傾斜
面に形成されている。また、上記の制動突起22と摺接
部23の位置関係も第3実施形態と同じである。
一体に設けられ、その制動突起22は、図6に示すよう
に、軸受壁面19から突出している。またその制動突起
22の形状は前記の第3実施形態の場合と同様である。
但し、この場合の摺接部23は、図7(b)から明らか
なように、台形の制動突起22が嵌まり込むように傾斜
面に形成されている。また、上記の制動突起22と摺接
部23の位置関係も第3実施形態と同じである。
【0034】第4実施形態は以上のようなものであるか
ら、蓋3を開放するとその回動途中までは無抵抗である
が、回動途中から回動終端までは制動突起22がコイル
ばね27のばね力で摺接部23に摺接して摩擦抵抗を受
け、これにより蓋3の開放が制動される。回動終端に達
すると制動突起22が摺接部23の傾斜部に嵌まり込む
ので、使用者の手にクリック感を与えると共に、蓋3の
開放状態を安定よく維持する。なお、この場合も制動部
材24を調理器本体1の軸受壁面18側に設け、摺接部
23を蓋3の軸受壁面19側に設けてもよい。
ら、蓋3を開放するとその回動途中までは無抵抗である
が、回動途中から回動終端までは制動突起22がコイル
ばね27のばね力で摺接部23に摺接して摩擦抵抗を受
け、これにより蓋3の開放が制動される。回動終端に達
すると制動突起22が摺接部23の傾斜部に嵌まり込む
ので、使用者の手にクリック感を与えると共に、蓋3の
開放状態を安定よく維持する。なお、この場合も制動部
材24を調理器本体1の軸受壁面18側に設け、摺接部
23を蓋3の軸受壁面19側に設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明は蓋の内部にダ
ンパー装置やエアーダンパーを設け、これらを蓋の前後
方向にスライドさせるように構成したことにより、蓋の
開放にダンパー作用を付与することができると共に、調
理器本体のサイズはもちろん、蓋のサイズにも影響を及
ぼすことがない。
ンパー装置やエアーダンパーを設け、これらを蓋の前後
方向にスライドさせるように構成したことにより、蓋の
開放にダンパー作用を付与することができると共に、調
理器本体のサイズはもちろん、蓋のサイズにも影響を及
ぼすことがない。
【0036】また、制動装置の制動突起と摺接部との摩
擦抵抗により蓋に制動を加えるものにおいては、これら
の制動突起と摺接部をヒンジ軸を貫通する軸受壁面の隙
間を利用して設けているので、これも調理器本体や蓋の
サイズに影響を及ぼさない利点がある。
擦抵抗により蓋に制動を加えるものにおいては、これら
の制動突起と摺接部をヒンジ軸を貫通する軸受壁面の隙
間を利用して設けているので、これも調理器本体や蓋の
サイズに影響を及ぼさない利点がある。
【図1】各実施形態に共通の炊飯ジャーの断面図
【図2】(a)第1実施形態の一部横断平面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)同上にダンパーウエイト部分の斜視図
【図3】第2実施形態の断面図
【図4】第3実施形態の一部省略分解斜視図
【図5】(a)同上の一部省略平面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)同上の説明図
【図6】(a)第4実施形態の一部平面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)同上の一部斜視図
【図7】(a)同上の断面図
(b)(a)図のA矢視図
1 調理器本体
2 ヒンジ軸
3 蓋
4 ヒンジばね
5 軸受部
6 蒸気孔
7 ダンパー装置
8 中蓋
9 ガイド部材
10 フック
11 ダンパーウエイト
12 リンク
13 取付け部
14 エアーダンパー
15 シリンダー
16 ピストン
17 排気孔
18 軸受壁面
19 軸受壁面
20 隙間
21、21’ 制動装置
22 制動突起
23 摺動部
24 制動部材
25 孔
26 ばね受け
27 コイルばね
28 ガイド部材
Claims (2)
- 【請求項1】 調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸により
開閉自在に取付け、上記蓋に開放方向の付勢力を付与
し、上記蓋と上記調理器本体との間に相互に係脱自在と
なるフックを設けてなる調理器において、上記蓋の内部
にダンパーウエイトを前後方向にスライド自在に取付
け、そのダンパーウエイトに連結したリンクの後端部を
上記ヒンジ軸より高い位置において上記調理器本体に回
動自在に取付けたことを特徴とする調理器。 - 【請求項2】 調理器本体に蓋の後部をヒンジ軸により
開閉自在に取付け、上記蓋に開放方向の付勢力を付与
し、上記蓋と上記調理器本体との間に相互に係脱自在と
なるフックを設けてなる調理器において、上記蓋の内部
に前後方向にスライドするピストンを備えたエアーダン
パーを設け、上記ピストンに連結したリンクの後端部を
上記ヒンジ軸より高い位置において上記調理器本体に回
動自在に取付けたことを特徴とする調理器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08204199A JP3466949B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 調理器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08204199A JP3466949B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 調理器 |
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JP2000271003A JP2000271003A (ja) | 2000-10-03 |
JP3466949B2 true JP3466949B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=13763445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08204199A Expired - Fee Related JP3466949B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 調理器 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3466949B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021167579A1 (ru) * | 2020-02-19 | 2021-08-26 | Иван УЛИНИЧ | Универсальное устройство для тепловой обработки пищевых продуктов |
RU2822048C1 (ru) * | 2020-02-19 | 2024-07-01 | Иван Улинич | Устройство для тепловой обработки пищевых продуктов (варианты) |
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-
1999
- 1999-03-25 JP JP08204199A patent/JP3466949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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