JP3466946B2 - マルチ画像表示システムおよびマルチ画像表示方法 - Google Patents

マルチ画像表示システムおよびマルチ画像表示方法

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JP3466946B2
JP3466946B2 JP02305299A JP2305299A JP3466946B2 JP 3466946 B2 JP3466946 B2 JP 3466946B2 JP 02305299 A JP02305299 A JP 02305299A JP 2305299 A JP2305299 A JP 2305299A JP 3466946 B2 JP3466946 B2 JP 3466946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像ソース
からそれぞれ入力された画像データを1つの表示装置に
表示することが可能なマルチ画像表示システムおよびマ
ルチ画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パーソナルコンピュータ
などから供給する画像データを大型の表示装置例えば液
晶プロジェクタやプラズマディスプレイに表示させてプ
レゼンテーションを行うことが増している。一方、会議
においては、複数の出席者がそれぞれデータをコンピュ
ータにセーブし、それを閲覧したり、ファイルの交換を
その場で行うような場合が増えている。さらに、将来的
にはテレビ会議システムにより、遠隔地参加のメンバー
のビデオ画像を表示領域の一部にPinP(Picture in
Picture)で表示させたり、デジタルテレビが配信する
リアルタイムなコンテンツを同時表示させておくような
使い方が予想される。
【0003】このような背景から、非同期で入力される
複数の画像データを一度に表示するための画像表示シス
テムが要求され、この画像表示システムとしては、入力
された画像データを一度フレームメモリに格納し、すべ
ての入力画像データの同期を合わせて表示手段に画像デ
ータを転送する方法を採用したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像表示システムでは、非同期で入力される複
数の画像データを一度に表示するために、入力された画
像データを一度フレームメモリに格納/記憶し、すべて
の入力画像データの同期を合わせて表示手段に画像デー
タを転送するから、入力される画像データの解像度が大
きく、データ容量が多い場合やその転送速度が速い場合
は、入力された画像データをフレームメモリに格納する
際の転送速度がフレームメモリのデータ転送レートを超
える場合が存在する。このような事態は、入力ソース数
が増すほど顕著に発生することは明らかである。また、
突然の入力の追加接続やマルチ表示ウィンドウの表示位
置、サイズの変更、入力ソースであるコンピュータの突
然のパワーセーブモードへの移行などのあらゆる状態の
変化が頻繁に起こるテレビ会議システムなどにおいて非
同期で入力される複数の画像データを一度に表示する際
には、上述の事態が非常に頻繁に発生する可能性が高
い。よって、このような事態が頻繁に発生するテレビ会
議システムなどのシステムに上述した従来の画像表示シ
ステムを用いると、表示データが破棄、消失され、ひい
てはシステムのハングアップが生じ、システム構築の自
由度が奪われるなどの問題がある。
【0005】本発明の目的は、外部からのアクションに
よる表示状態の変化に対応しながら複数の画像データを
同時に表示することができるマルチ画像表示システムお
よびマルチ画像表示方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の画像ソースから画像データをそれぞれ入力する複
数の画像データ入力手段を有し、前記複数の画像データ
入力手段からそれぞれ入力した複数の画像データを1つ
の表示装置に同時に表示することが可能なマルチ画像表
示システムにおいて、外部からのアクションを入力する
外部アクション入力手段と、前記複数の画像データ入力
手段によりそれぞれ入力された画像データをフレーム単
位で格納するフレームメモリと、前記フレームメモリか
ら前記画像データを読み出し、該読み出した画像データ
を前記表示装置に転送する転送手段と、前記複数の画像
データ入力手段が入力する画像データの入力データ転送
レートの総和を検出する検出手段と、前記検出した入力
データ転送レートの総和を前記フレームメモリのデータ
転送レートと比較する比較手段と、前記入力された外部
からのアクションに応じて前記表示装置に表示する画像
データのそれぞれに対して表示優先度を決定して割り当
てる優先度割り当て手段と、前記割り当てられた表示優
先度および前記フレームメモリのデータ転送レートと前
記検出した入力データ転送レートの総和との比較結果に
応じて前記入力した画像データのそれぞれの前記表示装
置への表示を制御する制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のマ
ルチ画像表示システムにおいて、前記制御手段は、前記
検出した入力データ転送レートの総和が前記フレームメ
モリのデータ転送レートより大きいときには、前記入力
した画像データ毎にその表示優先度に基づき対応する画
像データ入力手段の入力データ転送レートの比率を調整
し、該調整した比率に応じて前記画像データ入力手段の
それぞれにおける入力データ転送レートを制御すること
を特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載のマ
ルチ画像表示システムにおいて、前記制御手段は、前記
検出した入力データ転送レートの総和が前記フレームメ
モリのデータ転送レートより大きいときには、前記検出
した入力データ転送レートの総和が前記フレームメモリ
のデータ転送レートより小さくなるように、前記画像デ
ータ入力手段のそれぞれにおける入力データ転送レート
の比率をそれぞれの表示優先度の順に従って調整するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のマ
ルチ画像表示システムにおいて、前記制御手段は、前記
表示優先度が低くなるに従い前記比率を小さくすること
を特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにおい
て、前記転送手段は、前記フレームメモリからの前記複
数の画像データの読み出しを所定の読み出しデータ転送
レートで行い、前記比較手段は、前記検出した入力デー
タ転送レートの総和と前記転送手段の読み出しデータ転
送レートとの和とを加算し、該加算値と前記フレームメ
モリのデータ転送レートとを比較することを特徴とす
る。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにおい
て、前記優先度割り当て手段は、前記複数の画像データ
を互いに重なり合せて前記表示装置上に表示するときに
は、前記複数の画像データに対する表示優先度を、その
最前面に表示される画像データを最高位として最背面に
表示される画像データに向けて順に低くなるように割り
当てることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにおい
て、前記外部アクション入力手段は、ユーザから出され
た前記表示装置の画像表示に関する操作指示を前記外部
からのアクションとして入力し、前記制御手段は、前記
画像表示に関する操作指示に応じた前記画像データの表
示に関する処理を行う表示処理機能を有することを特徴
とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載のマ
ルチ画像表示システムにおいて、前記画像表示に関する
操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画像
データの中から1つの画像データを選択するための操作
指示であることを特徴とする。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項7記載のマ
ルチ画像表示システムにおいて、前記画像表示に関する
操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画像
データの中の1つの画像データを移動させるための操作
指示であり、前記制御手段は、前記操作指示に基づき前
記1つの画像データを対応する位置に移動させることを
特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
マルチ画像表示システムにおいて、前記画像表示に関す
る操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画
像データの中の1つの画像データに対する解像度を変換
するための操作指示であり、前記制御手段は、前記操作
指示に基づき前記1つの画像データの解像度を対応する
解像度に変換することを特徴とする。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項7記載の
マルチ画像表示システムにおいて、前記優先度割り当て
手段は、前記画像表示に関する操作指示が入力されたと
きには、該操作指示により指定された画像データに最上
位の表示優先度を割り当てることを特徴とする。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにお
いて、前記外部アクション入力手段は、前記複数の画像
ソースからの画像データの供給中断への移行を検知し、
この検知結果を前記外部からのアクションとして入力
し、前記優先度割り当て手段は、前記外部アクション入
力手段により前記検知結果が入力されると、前記画像デ
ータの供給を中断した画像ソースからの画像データに最
下位の表示優先度を割り当てることを特徴とする。
【0018】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにお
いて、前記優先度割り当て手段は、前記表示装置上に表
示される前記複数の画像データが互いに重なり合う際に
は、背面側の画像データの表示領域の総画素数が所定の
画素数より小さいか否かを判定し、該判定結果に応じて
前記背面側の画像データの表示優先度を変更することを
特徴とする。
【0019】請求項14記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システムにお
いて、前記複数の画像データにおけるそれぞれの動き量
を検出する画像データ動き量検出手段を備え、前記優先
度割り当て手段は、前記表示装置上に表示される前記複
数の画像データが互いに重なり合わない場合には、前記
検出された各画像データの動き量に応じて前記表示優先
度を割り当てることを特徴とする。
【0020】請求項15記載の発明は、複数の画像ソー
スから画像データをそれぞれ入力し、該入力した画像デ
ータのそれぞれを1つの表示装置に同時に表示するため
のマルチ画像表示方法において、外部からのアクション
を入力する外部アクション入力工程と、前記複数の画像
ソースから入力された画像データのそれぞれをフレーム
単位でフレームメモリに格納する格納工程と、前記画像
データの入力データ転送レートの総和を検出する検出工
程と、前記フレームメモリから前記画像データを読み出
し、該読み出した画像データを前記表示装置に転送する
転送工程と、前記検出した入力データ転送レートの総和
を前記フレームメモリのデータ転送レートと比較する比
較工程と、前記入力された外部からのアクションに応じ
て前記表示装置に表示する画像データのそれぞれに対し
て表示優先度を決定して割り当てる割り当て工程と、前
記割り当てられた表示優先度および前記フレームメモリ
のデータ転送レートと前記検出した入力データ転送レー
トの総和との比較結果に応じて前記入力した画像データ
のそれぞれの前記表示装置への表示を制御する制御工程
とを有することを特徴とする。
【0021】請求項16記載の発明は、請求項15記載
のマルチ画像表示方法において、前記制御工程は、前記
検出した入力データ転送レートの総和が前記フレームメ
モリのデータ転送レートより大きいときには、前記入力
した画像データ毎にその表示優先度に基づき対応する画
像データ入力手段の入力データ転送レートの比率を調整
し、該調整した比率に応じて前記画像データ入力手段の
それぞれにおける入力データ転送レートを制御すること
を特徴とする。
【0022】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のマルチ画像表示方法において、前記制御工程は、前記
検出した入力データ転送レートの総和が前記フレームメ
モリのデータ転送レートより大きいときには、前記検出
した入力データ転送レートの総和が前記フレームメモリ
のデータ転送レートより小さくなるように、前記画像デ
ータ入力手段のそれぞれにおける入力データ転送レート
の比率をそれぞれの表示優先度の順に従って調整するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項18記載の発明は、請求項17記載
のマルチ画像表示方法において、前記制御工程は、前記
表示優先度が低くなるに従い前記比率を小さくすること
を特徴とする。
【0024】請求項19記載の発明は、請求項15ない
し18のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記転送工程は、前記フレームメモリからの前記
複数の画像データの読み出しを所定の読み出しデータ転
送レートで行い、前記比較工程は、前記検出した入力デ
ータ転送レートの総和と前記読み出しデータ転送レート
との和とを加算し、該加算値と前記フレームメモリのデ
ータ転送レートとを比較することを特徴とする。
【0025】請求項20記載の発明は、請求項15ない
し19のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記割り当て工程は、前記複数の画像データを互
いに重なり合せて前記表示装置上に表示するときには、
前記複数の画像データに対する表示優先度を、その最前
面に表示される画像データを最高位として最背面に表示
される画像データに向けて順に低くなるように割り当て
ることを特徴とする。
【0026】請求項21記載の発明は、請求項15ない
し20のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記画像表示に関する操作指示に応じた前記画像
データの表示に関する処理を行う表示処理工程を有し、
前記外部アクション入力工程で、ユーザから出された前
記表示装置の画像表示に関する操作指示を前記外部から
のアクションとして入力することを特徴とする。
【0027】請求項22記載の発明は、請求項21記載
のマルチ画像表示方法において、前記画像表示に関する
操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画像
データの中から1つの画像データを選択するための操作
指示であることを特徴とする。
【0028】請求項23記載の発明は、請求項21記載
のマルチ画像表示方法において、前記画像表示に関する
操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画像
データの中の1つの画像データを移動させるための操作
指示であり、前記表示処理工程で、前記操作指示に基づ
き前記1つの画像データを対応する位置に移動させるこ
とを特徴とする。
【0029】請求項24記載の発明は、請求項21記載
のマルチ画像表示方法において、前記画像表示に関する
操作指示は、前記表示装置に表示されている複数の画像
データの中の1つの画像データに対する解像度を変換す
るための操作指示であり、前記表示処理工程で、前記操
作指示に基づき前記1つの画像データの解像度を対応す
る解像度に変換することを特徴とする。
【0030】請求項25記載の発明は、請求項21記載
のマルチ画像表示方法において、前記割り当て工程で、
前記画像表示に関する操作指示が入力されたときには、
該操作指示により指定された画像データに最上位の表示
優先度を割り当てることを特徴とする。
【0031】請求項26記載の発明は、請求項15ない
し20のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記外部アクション入力工程で、前記複数の画像
ソースからの画像データの供給中断への移行を検知し、
この検知結果を前記外部からのアクションとして入力
し、前記割り当て工程で、前記外部アクション入力手段
により前記検知結果が入力されると、前記画像データの
供給を中断した画像ソースからの画像データに最下位の
表示優先度を割り当てることを特徴とする。
【0032】請求項27記載の発明は、請求項15ない
し20のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記割り当て工程で、前記表示装置上に表示され
る前記複数の画像データが互いに重なり合う際には、背
面側の画像データの表示領域の総画素数が所定の画素数
より小さいか否かを判定し、該判定結果に応じて前記背
面側の画像データの表示優先度を変更することを特徴と
する。
【0033】請求項28記載の発明は、請求項15ない
し20のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法にお
いて、前記複数の画像データにおけるそれぞれの動き量
を検出する画像データ動き量検出工程を有し、前記割り
当て工程で、前記表示装置上に表示される前記複数の画
像データが互いに重なり合わない場合には、前記検出さ
れた各画像データの動き量に応じて前記表示優先度を割
り当てることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0035】(実施の第1形態)図1は本発明のマルチ
画像表示システムの実施の第1形態の構成を示すブロッ
ク図、図2は図1の入力部の構成を示すブロック図であ
る。
【0036】マルチ画像表示システムは、図1に示すよ
うに、ホストコンピュータからなる画像ソース101〜
104からの画像信号を入力する入力部301〜304
を備え、各入力部301〜304にそれぞれ入力された
画像信号が示す画像を同時に表示デバイス700に表示
する。ここで、画像ソース101〜104からの画像信
号は信号線201〜204を介して入力部301〜30
4に入力され、この画像信号には、画像データである
R,G,Bのアナログビデオ信号、垂直同期信号である
Vsync信号、水平同期信号であるHsync信号が含まれて
いる。なお、画像ソース101〜104は、パソコン、
ワークステーションなどのコンピュータに限らず、デジ
タルテレビ、ビデオ、DV(デジタルビデオ)、MPE
G2などのデーターストリームなどから構成してもよ
い。また、本実施の形態では4つの画像ソース101〜
104を接続可能な構成を採用しているが、これら画像
ソースの数は4つよりさらに多い数でも、また少ない数
でもよい。
【0037】各入力部301〜304は、画像ソース1
01〜104から信号線201〜204を通じて入力さ
れた画像信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバー
タ、画像データをサンプリングするためのPLL(Phas
e Locked Loop)を有する。また、入力される画像信号
がLVDS(Low Voltage Differential Signal)など
のデジタル信号であれば、その復号器や差動のバッファ
を有する入力部が用いられる。また、入力される画像信
号がテレビやビデオのコンポジット信号であれば、それ
をR,G,B信号にエンコードするエンコーダを有する
入力部が用いられる。
【0038】各入力部301〜304は、各画像ソース
101〜104から画像データとともにこの画像データ
を受け取るための制御信号を同時に受け取る。ここで
は、制御信号として、1ラインの同期を取る水平同期信
号、1フレームもしくは1フィールドの同期を取る垂直
同期信号、1画素をサンプルするクロック信号、有効画
像データの転送期間を示すディスプレイイネーブル信号
などを受け取る。各入力部301〜304はそれぞれ独
立したタイミングで画像ソース101〜104から画像
データを受け取る。
【0039】入力部301〜304は、図2に示すよう
に、入力画像のデータレートを時間軸方向に間引きする
ための入力間引き部351、受け取った画像データの表
示フォーマット(水平画素数、垂直ライン数、色数)を
後述する制御部500の制御に従って変換する表示フォ
ーマット変換部352、独立した4つの画像データを共
通の1つのグラフィックバス400に入力するためのバ
スインタフェース部353から構成される。入力間引き
部351は、後述する制御部500の制御に従って入力
のフレーム単位で間引き制御を行う。なお、本実施の形
態では、説明を簡単にするために、入力間引き部351
によりフレーム単位の間引きを行うように設定している
が、これに代えて、ビット単位やブロック単位の間引き
手段を用いてもよい。フォーマット変換部352は、入
力画像を任意に拡大/縮小するための解像度変換を行
い、バスインタフェース部353は、入力画像データを
後述するフレームメモリ600のどの位置に格納するか
を決めるアドレス生成制御より、表示ウィンドウの移動
/サイズ変更時の位置決めを行う機能を有する。
【0040】制御部500は、本マルチ画像表示システ
ム全体を制御する制御部であり、演算能力を有するCP
U(図示せず)、データを一時格納するRAM(図示せ
ず)、制御プログラムを格納するROM(図示せず)、
時間を計測するタイマ(図示せず)、周辺入出力インタ
フェース(図示せず)などから構成されている。ここ
で、制御部500は論理ロジックのみで構成することも
可能である。また、CPUの動作を決定するプログラム
をROMに内蔵してもよいし、周辺入出力インタフェー
スを介して外部から転送するように構成してもよい。
【0041】制御部500は、各画像ソース101〜1
04から信号線201〜204を介して出力画像信号の
内の各ピクセルクロック信号、Hsync信号、Vsync信号
を信号線205〜208を通じて入力する。なお、画像
ソース101〜104から出力される信号がビデオなど
のコンポジット信号であれば、同期信号分離器でVsync
信号、Hsync信号が分離され、それが制御部500に接
続される構成となる。
【0042】制御部500は内部のタイマを使用して、
入力される各Vsync信号、Hsync信号の周期を
測定可能なように構成され、これら測定した周期から、
信号線201〜204上の信号の、1画素の周波数(ピ
クセル周波数)をはじめ、画面サイズ(水平画素数、垂
直ライン数)、フレームレート(フレーム周波数)など
を検出する。このように、本実施の形態では、入力デー
タ転送レートの検出を信号線201〜204を用いて行
う方法を採用しているが、これは入力データ転送レート
がバスインタフェース部353まで同一であることを前
提としている。仮に、表示フォーマット変換部352で
解像度変換を行ってデータレートが変わるような場合に
は、入力データ転送レートの検出をデータレート変換後
すなわち表示フォーマット変換部352の出力信号を用
いて行うようにすればよい。
【0043】さらに、制御部500は、入力データ転送
レートの総和を検出する手段を兼ねており、検出した1
画素の周波数より入力部301〜304に入力される信
号の各転送レートを検出し、そして、検出した各入力部
301〜304における各出力データの各転送レート
(入力データ転送レートの代用)を合計することによ
り、入力データ転送レートの総和を検出する。また、制
御部500はその他、システムの様々な制御を行うよう
に構成されており、その詳細は後述する。
【0044】フレームメモリ600は、表示デバイス7
00に描画する画像データを少なくとも1フレーム分蓄
積可能なメモリであり、入力部301〜304より出力
される画像データを読出し可能に格納する。フレームメ
モリ600から読み出された画像データは、グラフィッ
クバス400、表示駆動コントローラ900を通じて表
示デバイス700に出力される。この表示デバイス70
0はマトリクス電極構造を有するフラットパネル(液
晶、プラズマディスプレイなど)、CRT(陰極線管)
などから構成される。
【0045】入力部301〜304より出力される各画
像データのフレームメモリ600への書込みおよび読出
しは、入力部301〜304および表示駆動コントロー
ラ900(転送手段)とバスコントローラ1000(優
先度決定手段)間のバス調停制御により制御される。こ
のバス調停制御は、入力部301〜304と表示駆動コ
ントローラ900(転送手段)から、グラフィックバス
400(転送手段)の転送要求として一定時間毎に非同
期で、転送要求信号を信号線1001〜1005を介し
てバスコントローラ1000(優先度決定手段)に対し
て発行し、バスコントローラ1000が各要求の優先度
を判断し、バス権獲得を示す転送許可信号を信号線10
01〜1005を介して要求元に返すことにより行われ
る。上記バス調停制御に係る優先度は、制御部500が
検出した入力データ転送レートに基づきシステムのデー
ターレートを調整するスケーラビリティ管理により決定
され、バスコントローラ1000に信号線1006を介
して通知される。
【0046】表示デバイス700の画像表示に関する操
作指示には、表示ポインタ702が用いられる。この表
示ポインタ702は、本マルチ画像表示システムを利用
するユーザーの表示ウィンドウ操作を容易にするために
用意されたユーザーインタフェースを構成するものであ
り、表示デバイス700に表示カーソル701を移動可
能に表示する機能を有し、この表示カーソル701また
は表示ポインタ702に設けられたボタンなどを用いて
表示ウィンドウの選択、移動、拡大縮小のアクションが
ユーザから指示される。このアクション情報は表示ポイ
ンタ702に設けられた赤外線ポート(図示せず)から
送信され、赤外線受光部800で受信される。赤外線受
光部800は、受信したアクション情報を制御部500
へ受け渡し、制御部500は受信したアクション情報に
対応する表示処理を行うように表示駆動コントローラ9
00に指示する。
【0047】次に、本マルチ画像表示システムの詳細な
動作ついて説明する。
【0048】まず、ここでは、検出した入力部301〜
304の各入力データ転送レート(単位時間当たりのデ
ータ転送能力:バンド幅ともいう)をBWi1、BWi2、
BWi3、BWi4とし、その合計をBWiとする。
【0049】BWi=BWi1+BWi2+BWi3+BWi4 また、フレームメモリ600から表示駆動コントローラ
900が読み出す際の表示データの読出しデータ転送レ
ートをBWdとし、フレームメモリ600のデータ転送
レートをBWmとする。BWd、BWmは、システムの設
計時に決定される固定値である。実際のBWmはフレー
ムメモリ600のデータ転送レートだけではなくグラフ
ィックバス400の実効的な転送レートにより決まる。
BWiは制御部500が画像ソース101〜104との
接続を監視し、入力が接続されたときに前述した入力デ
ータ転送レートの判定により動的に決定される変数値で
ある。
【0050】本マルチ画像表示システムが、すべての入
力データを失うことなく、入力部301〜304からフ
レームメモリ600への各データ転送およびフレームメ
モリ600から表示駆動コントローラ900へのデータ
転送を行うための条件は、 BWm>BWi+BWd …… (1) の場合であり、 BWm<BWi+BWd …… (2) となった場合は、システムのデータレートを調整するス
ケーラビリティ管理を行う必要がある。
【0051】このスケーラビリティの管理を含めた動作
について説明する。
【0052】<初期化時の動作>図3は図1のマルチ画
像表示システムの状態遷移図であり、各状態への移行は
制御部500により制御される。
【0053】まず、電源投入アクションA100が発生
すると、ただちに、初期化処理ST000に入る。
【0054】次に、この初期化処理について図4および
図5を参照しながら説明する。図4は図1のマルチ画像
表示システムにおける初期化処理を示すフローチャー
ト、図5は図1のマルチ画像表示システムにおける初期
化時の表示例を示す図である。ここでは、4つの入力の
接続が検出された例を示す。また、以下のフローチャー
トの説明においても同様である。
【0055】まず、ステップS101において全入力ポ
ートの接続状態を検知する。続くステップS102で
は、上述した手段を用いて、4入力すべての接続入力の
状態(画面サイズ、入力データレート)の判定を行い、
そして、ステップS103に進み、上記ステップS10
2で判定した画面サイズに基づきすべての入力が表示デ
バイス700の画面上で均等サイズ表示できるように、
表示位置と拡大/縮小率を決定する表示レイアウトを行
う(4入力の表示位置情報、解像度変換情報のパラメー
タの作成)。
【0056】次いで、ステップS104に進み、接続を
検出した順に優先度(表示優先度)を割り振り、その履
歴を作成する。この優先度は制御部500のRAMに記
憶される。この処理は初期化時に行われるものであるか
ら、優先度はシステムが任意に決定する。以下の説明で
は、この初期化時の優先度履歴が、 入力1>入力2>入力3>入力4 …… (3) に設定されていると仮定する(優先度パラメータの作
成)。この優先度は上述したバスコントローラ1000
の調整優先度へも反映される。
【0057】続いて、ステップS105に進み、上記ス
テップS102で判定した入力データレートに基づきス
ケーラビリティの管理を行う。ここで、上記(1)式が
成立するときには、各入力に対する間引き率をその優先
度に関係なく一定のデフォルト値(1.0)に設定す
る。すなわち間引きを行わない。これに対し、上記
(2)式が成立するときには、上記(3)式の優先度に
応じて各入力に対する間引き率を決定する。本実施の形
態では入力間引き部351が信号線201を介して入力
されるVsync信号をトリガにしてフレーム単位でデータ
を取り込むフレーム間引きを行い、時間平均的に入力デ
ータレートを低くする手段を用いる。
【0058】この方法では、時間平均的に上記(1)式
が成り立つようなスケーラビリティの調整を行うことが
目的で、時間瞬間的には上記(2)式が成り立つことが
あり得る。この場合、バスインタフェース部353にデ
ータ待機用のバッファを設けることによって対応するこ
とが可能である。具体的なフレーム間引きによるスケー
ラビリティ管理は、各入力の間引き率すなわちフレーム
レートを時間平均的(フレームを時間方向に数フレーム
単位でON/OFFして間引くことを意味する)に可変
し、以下の(4)式に従って各入力の最新の入力データ
転送レート(単位時間当たりのデータ転送能力:バンド
幅ともいう)BWi1’、BWi2’、BWi3’、BWi4’
を再算出することから始まる。
【0059】 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) 入力1の間引き率=入力1の間引き後のフレームレート(Hz) /入力1の間引き前のフレームレート(Hz) BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) 入力2の間引き率=入力2の間引き後のフレームレート(Hz) /入力2の間引き前のフレームレート(Hz) BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) 入力3の間引き率=入力3の間引き後のフレームレート(Hz) /入力3の間引き前のフレームレート(Hz) BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) 入力4の間引き率=入力4の間引き後のフレームレート(Hz) /入力4の間引き前のフレームレート(Hz) …… (4) 次に、上記(3)式に示す優先度履歴に従って BWi’=BWi1’+BWi2’+BWi3’+BWi4’ BWm>BWi’+BWd …… (5) となるような条件を制御部500が演算する。もちろ
ん、 BWm<BWi’+BWd …… (6) となる場合には、上記(5)式が成立するまでスケーラ
ビリティの調整を繰り返すことになる。
【0060】この説明の補足として、簡単な例を以下に
示す。
【0061】説明を分かりやすくするために、各入力の
ピクセル周波数とデータ量は同じであると仮定すると、
入力データ転送レートはフレームレートに比例する。こ
の前提の下で、 表示データ転送レートBWd≒K*60Hz 入力1のデータ転送レートBWi1≒K*60Hz 入力2のデータ転送レートBWi2≒K*50Hz 入力3のデータ転送レートBWi3≒K*70Hz 入力4のデータ転送レートBWi4≒K*60Hz とし、フレームメモリのデータ転送レートは、 BWm≒K*200Hz であったとすると、 BWm<BWi+BWd=K*300Hz となり、上記(2)式が成立することになる。
【0062】しかし、仮に上記(3)式の優先度に従
い、間引き率を、0.8、0.6、0.5、0.2の順
に与えれば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.8=K*48Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.6=K*36Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.5=K*35Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*0.2=K*12Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
191Hzとなり、上記(5)式の関係が成立すること
になる。
【0063】そして、ステップS106では、上記ステ
ップS103、ステップS105で決めたパラメータを
制御部500が信号線305〜308、1006を用い
て入力部301〜304およびバスコントローラ100
0に設定し、表示を開始する。
【0064】このときの表示イメージは、図5に示す初
期化時の表示例のようになる。各入力に対しては、デー
タレートが上記処理により減らされているが、4入力の
すべてを表示することができる。このような手法は、動
画でも静止画的な動きの少ない画像(例えばプリゼンテ
ーション画面など)を表示させるときには特に有効な手
段となり得る。この処理後、制御部500は図2のST
100のアイドル状態になり次のアクションまで待機す
る。
【0065】<ウィンドウ選択時の動作>表示ポインタ
702により選択アクションA200が発生すると、た
だちに、制御部500は図3のウィンドウ選択処理ST
200に入る。
【0066】このウィンドウ選択処理を図6および図7
を参照しながら説明する。図6は図1のマルチ画像表示
システムにおけるウィンドウ選択処理の手順を示すフロ
ーチャート、図7はウィンドウ選択処理における表示例
を示す図である。
【0067】表示デバイス700に表示さている画像が
表示ポインタ702のボタン操作または表示カーソル7
01により選択されると、図6に示すように、まずステ
ップS201において選択されたウィンドウを最優先ウ
ィンドウにして優先度を割り振り直し、前優先度履歴を
更新した履歴を作成する。この優先度は制御部500の
RAMに記憶される。ここで、例えば、図6のウィンド
ウ選択時の表示例のように入力3が選択されたとする
と、上記(3)式に示す優先度履歴は 入力3>入力1>入力2>入力4 …… (7) のように変更される(優先度パラメータの作成)。この
優先度は上述したバスコントローラ1000の調整優先
度へも反映される。
【0068】次いで、ステップS202に進み、スケー
ラビリティの管理を行う。ここで、上記(1)式が成立
する場合には、各入力に対してその優先度に関係なくデ
フォルト値の間引き率を設定する。これに対し、上記
(2)式が成立する場合には、上記(7)式の優先度に
応じて間引き率を決定する。間引き率の変更は上述した
方法で行う。ここで、上記(7)式の優先度に従い、間
引き率を、0.5、0.6、0.8、0.2の順に与え
れば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.5=K*30Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.6=K*36Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.8=K*56Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*0.2=K*12Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
194Hzとなり上記(5)式になる。
【0069】続くステップS203では、上記ステップ
S201およびステップS202で決めたパラメータを
制御部500が信号線305〜308,1006を用い
て入力部301〜304およびバスコントローラ100
0に設定し、表示を開始する。このときの表示イメージ
は図7に示すような表示例になる。この状態は、入力3
が最優先(間引き率が4入力中一番高い状態)で表示さ
れている状態である。制御部500は、選択ウィンドウ
に枠をつけるために、表示駆動コントローラ900に信
号線901を用いて枠データを受け渡し、表示駆動コン
トローラ900はこれを受けて通常データと重ね合わせ
表示を行う。この処理後、制御部500は図3のST1
00のアイドル状態になり、次のアクションまで待機す
る。
【0070】<ウィンドウ移動時の動作>表示ポインタ
702の操作により移動アクションA300が発生する
と、ただちに、制御部500は図3のウィンドウ移動処
理ST300に入る。
【0071】このウィンドウ移動処理を図8および図9
を参照しながら説明する。図8は図1のマルチ画像表示
システムにおけるウィンドウ移動表示処理の手順を示す
フローチャート、図9は図1のマルチ画像表示システム
におけるウィンドウ移動表示処理時の表示例を示す図で
ある。ここで、本説明は数回のウィンドウ移動アクショ
ンがあったときの状態を前提にし、その表示状態を図9
に示している。
【0072】表示ポインタ702のボタン操作により移
動アクションが入力されると、図8に示すように、まず
ステップS301において、移動アクションによって変
化した各入力表示ウィンドウの表示位置変更を行い(4
入力の表示位置情報パラメータの作成)、続くステップ
S302で、数回のウィンドウ移動アクションによって
重なり合った状態ができたときに最前面から最背面へ優
先度が低くなるように優先度を割り振り直し、前優先度
履歴を更新した履歴を作成する。この優先度は制御部5
00のRAMに記憶される。
【0073】上記(7)式で示す優先度履歴は 入力4>入力3>入力2>入力1 …… (8) のように変更される(優先度パラメータの作成)。ま
た、この優先度は上述したバスコントローラ1000の
調整優先度へも反映される。
【0074】次いで、ステップS303に進み、スケー
ラビリティの管理を行う。ここで、上記(5)式が成立
する場合には、各入力に対してその優先度に関係なくデ
フォルト値を設定する。これに対し、上記(6)式が成
立する場合には、上記(8)式の優先度を見て間引き率
を決定する。間引き率の変更は前述した方法に従って行
う。ここで、例えば上記(8)式に示す優先度に従い、
間引き率を、0.3,0.5,0.6,0.8の順に与
えれば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.3=K*18Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.5=K*30Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.6=K*42Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*0.8=K*48Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
198Hzとなり、上記(5)式の関係が成立すること
になる。
【0075】ステップS304では、上記ステップS3
01、ステップS303で決めたパラメータを制御部5
00が信号線305〜308,1006を用いて入力部
301〜304およびバスコントローラ1000に設定
し、表示を開始する。この処理後、制御部500は図3
のST100のアイドル状態になり、次のアクションま
で待機する。
【0076】<解像度変換時の動作>表示ポインタ70
2の操作により解像度変換アクションA400が発生す
ると、ただちに、制御部500は図3のウィンドウ解像
度変換処理ST400に入る。
【0077】このウィンドウ解像度変換処理を図10お
よび図11を参照しながら説明する。図10は図1のマ
ルチ画像表示システムにおけるウィンドウ解像度変換処
理の手順を示すフローチャート、図11は図1のマルチ
画像表示システムにおけるウィンドウ解像度変換処理時
の表示例を示す図である。ここで、本説明はウィンドウ
拡大アクションがあったときの状態を前提にしている。
【0078】表示ポインタ702の操作により解像度変
換アクションが発生すると、図10に示すように、まず
ステップS401において、解像度変換(拡大)アクシ
ョンによって変化した表示ウィンドウの表示位置、サイ
ズ変更を行い(拡大する入力の表示位置情報パラメータ
の作成)、続くステップS402で、ウィンドウ解像度
変換(拡大)アクションによって重なり合った状態がで
きたときに、選択された拡大ウィンドウを最高優先と
し、その他のウィンドウに関しては最背面側へ向かうほ
ど優先度が低くなるように優先度を割り振り直し、前優
先度履歴を更新した履歴を作成する。ここで、この拡大
アクションによって隠れてしまった入力ウィンドウが出
た場合(図11を参照、入力1、2に該当する)には、
そのウィンドウ表示自体に意味を持たなくなるので、表
示領域を持つウィンドウ以外は最低優先とすることを追
記する。そして、この優先度は制御部500のRAMに
記憶される。
【0079】優先度履歴(c)は 入力4>入力3(>入力2=入力1) …… (9) のように変更される(優先度パラメータの作成)。この
優先度は上述したバスコントローラ1000の調整優先
度へも反映される。
【0080】次いで、ステップS403に進み、スケー
ラビリティの管理を行う。ここで、上記(1)式が成立
する場合には、各入力に対してその優先度に関係なくデ
フォルトの間引き率を設定する。上記(2)式が成立す
る場合には、上記(9)式でに示す優先度を参照して間
引き率を決定する。間引き率の変更は前述した方法で行
う。ここで、例えば上記(9)式に示す優先度およびそ
れに追記された情報すなわち拡大したウィンドウに隠れ
たウィンドウの情報に従い、間引き率を、0.0,0.
0,1.0,1.0の順に与えれば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.0=0Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.0=0Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*1.0=K*70Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*1.0=K*60Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
130Hzとなり、上記(5)式が成立することにな
る。この場合は、入力3、4に関してはすべて間引きな
しの実レートでの処理が可能となる。
【0081】次いで、ステップS404に進み、上記ス
テップS401、ステップS403で決めたパラメータ
を制御部500が信号線305〜308,1006を用
いて入力部301〜304およびバスコントローラ10
00に設定し、表示を開始する。また、表示しない状態
でも入力1、2の接続をユーザーが確認できるように、
制御部500は表示駆動コントローラ900に信号線9
01を用いてアイコンデータ(図11に示すアイコン1
1、12)を受け渡し、表示駆動コントローラ900は
これを受けて通常データと重ね合わせ表示を行う。この
処理後、制御部500はST100のアイドル状態にな
り、次のアクションまで待機する。
【0082】<パワーセーブ時の動作>最後に、パワセ
ーブ時の動作について説明する。本マルチ画像入力表示
システムにおいては、画像ソース101〜104がそれ
ぞれパワーセーブモードに入ることが想定される。パワ
ーセーブモードは、画像ソース101〜104がコンピ
ュータである場合は、制御部500が信号線205〜2
08のHsync信号、Vsync信号の状態(VESA DP
MS仕様など)をモニターしていることにより容易に検
知することができる。画像ソース101〜104がコン
ポジットビデオ信号を出力する場合は、入力部301〜
304が信号線201〜204の画像データの全面BL
UEが一定時間続く状態をモニターしていることにより
パワーセーブモードを容易に検知することができる。こ
のようなパワーセーブモードへの移行は、前述したユー
ザーによる表示ポインタ702からのアクションとは無
関係に突然起きるアクションである。
【0083】制御部500がパワーセーブアクションA
500を認識すると、ただちに、パワーセーブ処理ST
500に入る。
【0084】このパワーセーブ処理について図12およ
び図13を参照しながら説明する。図12は図1のマル
チ画像表示システムにおけるパワーセーブ処理の手順を
示すフローチャート、図13は図1のマルチ画像表示シ
ステムにおけるパワーセーブ処理時の表示例を示す図で
ある。本説明では、入力4がパワーセーブモードに入っ
た状態を前提にしている。
【0085】画像ソースの内の少なくとも1つがパワー
セーブモードへ移行すると、図12に示すように、まず
ステップS501においてパワーセーブモードに入った
入力を表示領域を持たない入力として表示の無効化を行
う。ここでは、入力4がパワーセーブモードに入ったも
のとし、それをアイコン化(図13に示すアイコン1
4)し、それ以外のウィンドウ(入力1,2,3)に関
しては、位置、サイズともに変わらず、前回のアクショ
ンと同じであるから、再び表示ウィンドウの表示位置、
サイズ変更を行う必要はない。
【0086】次いで、ステップS502に進み、パワー
セーブアクションによって入力の無効化されたウィンド
ウ以外は、再び最前面から最背面へ優先度が低くなるよ
うに優先度を割り振り直し、前優先度履歴を更新した履
歴を作成する。この優先度は制御部500のRAMに記
憶される。本例では、パワーセーブによって入力4はア
イコン化され、今まで入力4に隠されてアイコン化され
ていた入力1,2が再び表示されていることを追記す
る。
【0087】優先度履歴(9)は 入力2>入力1>入力3(>入力4) …… (10) のように変更される(優先度パラメータの作成)。この
優先度は上述したバスコントローラ1000の調整優先
度へも反映される。
【0088】次いで、ステップS503に進み、スケー
ラビリティの管理を行う。ここで、上記(1)式が成立
する場合には、各入力に対してその優先度の関係なくデ
フォルトの間引き率を設定する。これに対し、上記
(2)式が成立する場合には、上記(10)式に示す優
先度を参照して間引き率を決定する。間引き率の変更は
前述した方法で行う。ここで、例えば上記(10)式の
優先度に従い、間引き率を、0.9、1.0、0.8、
0.0の順に与えれば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.9=K*54Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*1.0=K*60Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.8=K*56Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*0.0=0Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
170Hzとなり、上記(5)式が成立することにな
る。
【0089】そして、ステップS504に進み、上記ス
テップS503で決めたパラメータを制御部500が信
号線305〜308,1006を用いて入力部301〜
304およびバスコントローラ1000に設定し、表示
を開始する。また、表示しない状態でも入力4の接続
と、それがパワーセーブモードであることをユーザーが
確認できるように、制御部500は表示駆動コントロー
ラ900に信号線901を用いて図13に示すようなア
イコンデータ(アイコン14)を受け渡し、表示駆動コ
ントローラ900はこれを受けて通常データと重ね合わ
せ表示を行う。この処理後、制御部500はST100
のアイドル状態になり、次のアクションまで待機する。
【0090】以上より、本マルチ画像入力表示システム
では、表示状態が上述したユーザーによる数々のアクシ
ョンの繰り返し(本実施の形態では一例のみを示した)
または画像ソース側のアクション(パワーセーブモード
への移行)によりダイナミックに変化するが、この変化
に応じて、スケーラビリティの管理を行うための優先度
履歴が、(3)式→(7)式→(8)式→(9)式→
(10)式のように自動的に更新されるから、ユーザー
からみれば、スケーラビリティの管理は全く意識せずに
表示カーソル701または表示ポインタ702のみのユ
ーザーインタフェースでマルチ画像表示システムを操作
していることになる。これにより、ユーザによるアクシ
ョンまたは画像ソース側のアクション(パワーセーブモ
ード)に連動したスケーラビリティ管理を自動的に行う
環境をユーザに提供することができる。すなわち、操作
性に優れたマルチ画像表示システムを構築することがで
きる。
【0091】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図を参照しながら説明する。
【0092】まず、上記実施の第1形態のように重ね合
わせの状態を判断して優先度を単純に決める手法におけ
る問題点について図15を参照しながら説明する。図1
5は本発明の実施の第1形態の重ね合わせ状態で問題と
なる場合の表示例を示す図である。
【0093】この図15に示す表示状態で上記実施の第
1形態と同様なスケーラビリティ管理を行うと、上記実
施の第1形態の図9の表示例と同じになる。このときの
結果は、 BWi1’=BWI1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.3=K*18Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.5=K*30Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.6=K*42Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*0.8=K*48Hz である。しかし、図15の表示例をみると、入力2,3
はほとんど表示領域が持たないにも拘らず、表示領域が
大きい入力1より高優先ウィンドウとして調整されてい
る。ユーザーにとっては、入力2,3より表示領域の大
きい入力1の方を高優先度に更新する方が、使いやすい
システムとなるはずである。
【0094】そこで、このような問題を解決するため
に、本実施の形態では、表示デバイス700上で各入力
1〜4が互いに重なり合う際には、背面側の入力1〜3
の表示領域の総画素数が所定の画素数より小さいか否か
を判定し、該判定結果に応じて背面側の入力1〜3の表
示優先度を変更する方法を用いる。
【0095】この方法について図14を参照しながら説
明する。図14は本発明のマルチ画像表示システムの実
施の第2形態における処理の手順を示すフローチャート
である。
【0096】具体的には、図14に示すように、まずス
テップS601において移動アクションによって変化し
た各入力表示ウィンドウの表示位置変更を行い(4入力
の表示位置情報パラメータの作成)、続くステップS6
02で、数回のウィンドウ移動アクションによって重な
り合った状態ができたときに最前面から最背面へ優先度
が低くなるように優先度を割り振り直し、前優先度履歴
を更新した履歴を作成する。この優先度は制御部500
のRAMに記憶される。
【0097】次いで、ステップS603に進み、各入力
が表示デバイス700に実際に表示されている領域面積
を、各入力の表示画素数として算出し、この算出した表
示画素数と表示閾値とを比較する。この表示画素数の算
出は、制御部500が現在の優先度履歴と各表示ウィン
ドウの位置、サイズを詳細に把握しているので容易に求
めることが可能である。ここで、制御部500が図15
の表示例での各入力の表示画素数を 入力1の表示画素数=DP1(画素数) 入力2の表示画素数=DP2(画素数) 入力3の表示画素数=DP3(画素数) 入力4の表示画素数=DP4(画素数) と算出したとする。
【0098】次に、ユーザーが表示領域としては有効と
みなさない画素数をあらかじめ決定する。これを、表示
画素閾値(TH画素数)と定義する。続いて、上記算出
した表示画素数と表示画素閾値とを比較し、各表示入力
がこの閾値により大きい表示領域を有するか否かを判断
する。すなわち、ユーザーにとって意味ある表示領域か
否かを判断する。図15の表示例において、 DP1>TH DP2<TH DP3<TH DP4>TH の比較結果が得られた場合、前優先度履歴は上記(8)
式に示すように、 入力4>入力3>入力2>入力1 となっているが、本実施の形態での処理においては、比
較結果に基づき表示画素が閾値(TH画素数)より小さ
いときには、上記ステップS602に戻り、その入力に
対してはその優先度を下げることを行う。優先度履歴は 入力4>入力1>入力2=入力3 …… (11) のように変更される(優先度パラメータの作成。) この優先度は上述したバスコントローラ1000の調整
優先度へも反映される。
【0099】次いで、ステップS604に進み、スケー
ラビリティの管理を行う。ここで、上記(1)式の関係
が成立する場合には、各入力に対してその優先度に関係
なくデフォルトの間引き率を設定する。これに対し、上
記(2)式の関係が成立する場合には、上記(11)式
の優先度を見て間引き率を決定する。間引き率の変更は
前述した以下の方法で行う。例えば、上記(11)式に
示す優先度に従い、間引き率を、0.9、0.2、0.
2、1.0の順に与えれば、 BWi1’=BWi1×(入力1の間引き率) =K*60Hz*0.9=K*54Hz BWi2’=BWi2×(入力2の間引き率) =K*60Hz*0.2=K*12Hz BWi3’=BWi3×(入力3の間引き率) =K*70Hz*0.2=K*14Hz BWi4’=BWi4×(入力4の間引き率) =K*60Hz*1.0=K*60Hz の再算出結果が得られ、BWm>BWi’+BWd=K*
140Hzとなり、上記(5)式が成立する。
【0100】そして、ステップS605に進み、上記ス
テップS604で決めたパラメータを制御部500が信
号線305〜308,1006を用いて入力部301〜
304およびバスコントローラ1000に設定し、表示
を開始する。この処理後、制御部500はST100の
アイドル状態になり、次のアクションまで待機する。
【0101】この処理によって、入力1は18Hz→5
4Hzへ、入力2は42Hz→12Hzへ、入力3は4
2Hz→14Hzへ、入力4は48Hz→60Hzへと
フレームレートが変更される。つまり、ユーザーにとっ
て意味ある入力1,4についてはフレームレートが引き
上げられ、そうでない入力2,3についてはフレームレ
ートが引き下げられたことになる。
【0102】このように、本実施の形態における、ユー
ザーにとって意味ある表示領域まで意識したスケーラビ
リティ管理は、前述した問題を解決するのみならず、ユ
ーザーインタフェースの大幅な向上を促すことができ
る。これは本実施の第2形態のの特有の効果でもある。
【0103】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図を参照しながら説明する。
【0104】上述の各実施の形態では、それぞれに示し
たような重ね合わせの状態がなくかつユーザーにとって
有効な表示領域(少なくとも2つ以上の表示領域が上記
実施の第2の形態で示した閾値を超えている場合)がす
べて表示されているような場合、優先度を自動的に決め
ることができない。
【0105】そこで、本実施の形態では、図1の入力部
301〜304のすべてに動き検知部を付加し、それぞ
れに示したような重ね合わせの状態がなくかつユーザー
にとって有効な表示領域(少なくとも2つ以上の表示領
域が上記実施の第2の形態で示した閾値を超えている場
合)がすべて表示されているような場合、この動き検知
部によって検知した動き量を用いて優先度を自動的に決
定するように構成されている。ここで、動き検知部の動
き検知量は、マルチウィンドウ表示の優先度を決める際
の目安として使われ、表示ウィンドウのどの画素がどれ
だけ動いているかという正確な精度は要求されない。従
って、ここで用いられる動き検知部としては、1フレー
ム内の総画素数をフレーム間での差分量として算出する
簡易な動き検知回路とすることができる。
【0106】まず、動き検知部の構成について図16を
参照しながら説明する。図16は本発明のマルチ画像表
示システムの実施の第3形態における動き検知部の構成
を示すブロック図である。
【0107】各入力部301〜304には、図16に示
すように、動き検知部360が設けられている。動き検
知部360は、加算器361とラッチ362とを有し、
加算器361とラッチ362とは互いに協働して、1フ
レーム内の総画素数をピクセルクロック毎に求める回路
を構成する。この加算結果はセレクタ363に入力さ
れ、このセレクタ363は1フレーム(Vsync信号)毎
にトグルして入力をフレームデータサムバッファ364
とフレームデータサムバッファ365に交互に振り分け
る。各フレームデータバッファ364,365の出力
A,Bは絶対値差分器366に渡され、そこでフレーム
差分データ|A−B|が計算される。このフレーム差分
データはラッチ367に入力されて1フレーム(Vsync
信号)毎にラッチされ、信号線309を介して制御部5
00へ受け渡される。
【0108】次に、上記動き検知部360を使用した処
理について図17ないし図19を参照しながら説明す
る。図17は本発明のマルチ画像表示システムにおける
実施の第3形態における動き検知を用いた処理の手順を
示すフローチャート、図18は動き検知を必要とする場
合の表示例を示す図、図19は本発明のマルチ画像表示
システムにおける実施の第3形態における動き検知処理
時のタイミングチャートである。
【0109】本例では、図19に示すように、入力1〜
3はプレゼンテーションデータなどを代表とする動きが
少ないウィンドウ、入力4はビデオデータなどの動きが
多いウィンドウを同時に表示している場合を想定する。
【0110】ここで、図19を参照するに、入力1にお
いては、Vsync信号のN−1のタイミングでフレーム差
分データの更新(UPDATE)があり、それ以降のタ
イミングでは、同じフレームを表示している(SA80
0)。入力2においては、Vsync信号のNのタイミング
でフレーム差分データの更新(UPDATE)があり、
それ以降のタイミングでは、同じフレームを表示してい
る(SA801)。入力3においては、Vsync信号のN
+3のタイミングでフレーム差分データの更新(UPD
ATE)があり、それ以降のタイミングでは、同じフレ
ームを表示している(SA802)。入力4において
は、フレーム差分データがVsync信号のN−1〜N+4
に至るまで、動きの大小に係わらずデータの更新(UP
DATE)が続いている(SA803)。それぞれの入
力1〜4のフレーム周期(Vsync信号)は完全非同期で
あり、よって、各入力部101〜104から信号線30
9を介して出力される差分データは制御部500に完全
非同期で渡される。
【0111】制御部500ではこれを受けて、周期TS
のサンプリング点で入力1〜4のフレーム差分データの
比較を行う(SA804,806)。
【0112】そして、上記フレーム差分データの比較結
果を取得すると、制御部500により図17に示す処理
が開始される。まずステップS701で、差分量の大き
い順に優先度履歴を更新し、続くステップS702でス
ケーラビリティ管理を行い、そしてステップS703で
はパラメータ設定を行う。なお、これらの処理の詳細に
ついては、上述の各実施の形態で説明した処理内容と同
じであるから、ここではその詳細な説明は割愛する。
【0113】新規パラメータによる表示更新のタイミン
グは、入力1のVsync信号を代表にして同期させてい
る。この結果、優先度履歴(SA805)は、 2フレーム期間(SA807)・・入力4>入力1>入力3>入力2 3フレーム期間(SA808)・・入力4>入力2>入力1>入力3 1フレーム期間(SA809)・・入力4>入力3>入力2>入力1 のように自動的に更新されていく。
【0114】つまり、入力4は動きが多いので常に最高
優先度、入力1〜3の動きが少ないウィンドウは変化が
あった時点で、優先度を引き上げるようスケーラビリテ
ィ管理が行われたことになる。
【0115】このように、本実施の形態では、簡易的な
動き検知機能を設け、その動き検出の結果に基づき表示
優先度を決め、その優先度をスケーラビリティ管理に反
映させれば、ウィンドウの重ね合わせのない状態におい
ても、システムによる自動的なスケーラビリティ管理を
実現することができ、ユーザーインタフェースの大幅な
向上を促すことができる。これは本実施の形態の特有の
効果でもある。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のマ
ルチ画像表示システムによれば、外部からのアクション
を入力する外部アクション入力手段と、複数の画像デー
タ入力手段によりそれぞれ入力された画像データをフレ
ーム単位で格納するフレームメモリと、フレームメモリ
から画像データを読み出し、該読み出した画像データを
表示装置に転送する転送手段と、複数の画像データ入力
手段が入力する画像データの入力データ転送レートの総
和を検出する検出手段と、検出した入力データ転送レー
トの総和をフレームメモリのデータ転送レートと比較す
る比較手段と、入力された外部からのアクションに応じ
て表示装置に表示する画像データのそれぞれに対して表
示優先度を決定して割り当てる優先度割り当て手段と、
割り当てられた表示優先度およびフレームメモリのデー
タ転送レートと検出した入力データ転送レートの総和と
の比較結果に応じて入力した画像データのそれぞれの表
示装置への表示を制御する制御手段とを備えるから、外
部からのアクションによる表示状態の変化に対応しなが
ら複数の画像データを同時に表示することができる。
【0117】請求項2ないし5記載のマルチ画像表示シ
ステムによれば、制御手段は、検出した入力データ転送
レートの総和がフレームメモリのデータ転送レートより
大きいときには、入力した画像データ毎にその表示優先
度に基づき対応する画像データ入力手段の入力データ転
送レートの比率を調整し、該調整した比率に応じて画像
データ入力手段のそれぞれにおける入力データ転送レー
トを制御するから、ユーザが意識することなく、表示優
先度に応じたスケーラビリティ管理を行うことができ
る。
【0118】請求項6記載のマルチ画像表示システムに
よれば、優先度割り当て手段は、複数の画像データを互
いに重なり合せて表示装置上に表示するときには、複数
の画像データに対する表示優先度を、その最前面に表示
される画像データを最高位として最背面に表示される画
像データに向けて順に低くなるように割り当てるから、
複数の画像データを互いに重なり合せて表示装置上に表
示する際に最前面の画像データすなわち注目すべき画像
データに最高位の表示優先度を与えることができる。
【0119】請求項7記載のマルチ画像表示システムに
よれば、外部アクション入力手段は、ユーザから出され
た表示装置の画像表示に関する操作指示を外部からのア
クションとして入力し、制御手段は、画像表示に関する
操作指示に応じた画像データの表示に関する処理を行う
表示処理機能を有するから、ユーザにより外部アクショ
ン入力手段を介して画像表示に関する操作指示を与える
ことができ、優れた操作性を得ることができる。
【0120】請求項8記載のマルチ画像表示システムに
よれば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表示
されている複数の画像データの中から1つの画像データ
を選択するための操作指示であるから、複数の画像デー
タの中から1つの画像データを簡単に選択することがで
きる。
【0121】請求項9記載のマルチ画像表示システムに
よれば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表示
されている複数の画像データの中の1つの画像データを
移動させるための操作指示であり、制御手段により、操
作指示に基づき1つの画像データを対応する位置に移動
させるから、複数の画像データの中の1つの画像データ
を簡単に移動させることができる。
【0122】請求項10記載のマルチ画像表示システム
によれば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表
示されている複数の画像データの中の1つの画像データ
に対する解像度を変換するための操作指示であり、制御
手段により、操作指示に基づき1つの画像データの解像
度を対応する解像度に変換するから、表示装置に表示さ
れている複数の画像データの中の1つの画像データに対
する解像度を簡単に変換することができる。
【0123】請求項11記載のマルチ画像表示システム
によれば、優先度割り当て手段は、画像表示に関する操
作指示が入力されたときには、該操作指示により指定さ
れた画像データに最上位の表示優先度を割り当てるか
ら、操作指示により指定された画像データすなわち注目
すべき画像データに対する表示優先度を高く設定するこ
とができる。
【0124】請求項12記載のマルチ画像表示システム
によれば、外部アクション入力手段は、複数の画像ソー
スからの画像データの供給中断への移行を検知し、この
検知結果を外部からのアクションとして入力し、優先度
割り当て手段は、外部アクション入力手段により検知結
果が入力されると、画像データの供給を中断した画像ソ
ースからの画像データに最下位の表示優先度を割り当て
るから、画像データの供給を中断した画像ソースからの
画像データを無効化することができる。
【0125】請求項13記載のマルチ画像表示システム
によれば、優先度割り当て手段は、表示装置上に表示さ
れる複数の画像データが互いに重なり合う際には、背面
側の画像データの表示領域の総画素数が所定の画素数よ
り小さいか否かを判定し、該判定結果に応じて背面側の
画像データの表示優先度を変更するから、有効な領域を
持たない画像データの表示優先度を下げることができ
る。
【0126】請求項14記載のマルチ画像表示システム
によれば、複数の画像データにおけるそれぞれの動き量
を検出する画像データ動き量検出手段を備え、優先度割
り当て手段は、表示装置上に表示される複数の画像デー
タが互いに重なり合わない場合には、検出された各画像
データの動き量に応じて表示優先度を割り当てるから、
各画像データの重ね合わせのない状態においても、適正
に表示優先度を決定することができ、この表示優先度に
応じたスケーラビリティ管理を行うことができる。
【0127】請求項15記載のマルチ画像表示方法によ
れば、外部からのアクションを入力する外部アクション
入力工程と、複数の画像ソースから入力された画像デー
タのそれぞれをフレーム単位でフレームメモリに格納す
る格納工程と、画像データの入力データ転送レートの総
和を検出する検出工程と、フレームメモリから前記画像
データを読み出し、該読み出した画像データを前記表示
装置に転送する転送工程と、検出した入力データ転送レ
ートの総和をフレームメモリのデータ転送レートと比較
する比較工程と、入力された外部からのアクションに応
じて表示装置に表示する画像データのそれぞれに対して
表示優先度を決定して割り当てる割り当て工程と、割り
当てられた表示優先度およびフレームメモリのデータ転
送レートと検出した入力データ転送レートの総和との比
較結果に応じて入力した画像データのそれぞれの表示装
置への表示を制御する制御工程とを有するから、外部か
らのアクションによる表示状態の変化に対応しながら複
数の画像データを同時に表示することができる。
【0128】請求項16ないし19記載のマルチ画像表
示方法によれば、検出した入力データ転送レートの総和
がフレームメモリのデータ転送レートより大きいときに
は、入力した画像データ毎にその表示優先度に基づき対
応する画像データ入力手段の入力データ転送レートの比
率を調整し、該調整した比率に応じて画像データ入力手
段のそれぞれにおける入力データ転送レートを制御する
から、ユーザが意識することなく、表示優先度に応じた
スケーラビリティ管理を行うことができる。
【0129】請求項20記載のマルチ画像表示方法によ
れば、複数の画像データを互いに重なり合せて表示装置
上に表示するときには、複数の画像データに対する表示
優先度を、その最前面に表示される画像データを最高位
として最背面に表示される画像データに向けて順に低く
なるように割り当てるから、複数の画像データを互いに
重なり合せて表示装置上に表示する際に最前面の画像デ
ータすなわち注目すべき画像データに最高位の表示優先
度を与えることができる。
【0130】請求項21記載のマルチ画像表示方法によ
れば、ユーザから出された表示装置の画像表示に関する
操作指示を外部からのアクションとして入力し、画像表
示に関する操作指示に応じた画像データの表示に関する
処理を行うから、ユーザにより外部アクション入力手段
を介して画像表示に関する操作指示を与えることがで
き、優れた操作性を得ることができる。
【0131】請求項22記載のマルチ画像表示方法によ
れば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表示さ
れている複数の画像データの中から1つの画像データを
選択するための操作指示であるから、複数の画像データ
の中から1つの画像データを簡単に選択することができ
る。
【0132】請求項23記載のマルチ画像表示方法によ
れば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表示さ
れている複数の画像データの中の1つの画像データを移
動させるための操作指示であり、操作指示に基づき1つ
の画像データを対応する位置に移動させるから、複数の
画像データの中の1つの画像データを簡単に移動させる
ことができる。
【0133】請求項24記載のマルチ画像表示方法によ
れば、画像表示に関する操作指示は、表示装置に表示さ
れている複数の画像データの中の1つの画像データに対
する解像度を変換するための操作指示であり、操作指示
に基づき1つの画像データの解像度を対応する解像度に
変換するから、表示装置に表示されている複数の画像デ
ータの中の1つの画像データに対する解像度を簡単に変
換することができる。
【0134】請求項25記載のマルチ画像表示方法によ
れば、画像表示に関する操作指示が入力されたときに
は、該操作指示により指定された画像データに最上位の
表示優先度を割り当てるから、操作指示により指定され
た画像データすなわち注目すべき画像データに対する表
示優先度を高く設定することができる。
【0135】請求項26記載のマルチ画像表示方法によ
れば、複数の画像ソースからの画像データの供給中断へ
の移行を検知し、この検知結果を外部からのアクション
として入力し、この検知結果が入力されると、画像デー
タの供給を中断した画像ソースからの画像データに最下
位の表示優先度を割り当てるから、画像データの供給を
中断した画像ソースからの画像データを無効化すること
ができる。
【0136】請求項27記載のマルチ画像表示方法によ
れば、表示装置上に表示される複数の画像データが互い
に重なり合う際には、背面側の画像データの表示領域の
総画素数が所定の画素数より小さいか否かを判定し、該
判定結果に応じて背面側の画像データの表示優先度を変
更するから、有効な領域を持たない画像データの表示優
先度を下げることができる。
【0137】請求項28記載のマルチ画像表示方法によ
れば、表示装置上に表示される複数の画像データが互い
に重なり合わない場合には、検出された各画像データの
動き量に応じて表示優先度を割り当てるから、各画像デ
ータの重ね合わせのない状態においても、適正に表示優
先度を決定することができ、この表示優先度に応じたス
ケーラビリティ管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチ画像表示システムの実施の第1
形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の入力部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のマルチ画像表示システムの状態遷移図で
ある。
【図4】図1のマルチ画像表示システムにおける初期化
処理を示すフローチャートである。
【図5】図1のマルチ画像表示システムにおける初期化
時の表示例を示す図である。
【図6】図1のマルチ画像表示システムにおけるウィン
ドウ選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】ウィンドウ選択処理における表示例を示す図で
ある。
【図8】図1のマルチ画像表示システムにおけるウィン
ドウ移動表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図1のマルチ画像表示システムにおけるウィン
ドウ移動表示処理時の表示例を示す図である。
【図10】図1のマルチ画像表示システムにおけるウィ
ンドウ解像度変換処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】図1のマルチ画像表示システムにおけるウィ
ンドウ解像度変換処理時の表示例を示す図である。
【図12】図1のマルチ画像表示システムにおけるパワ
ーセーブ処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図1のマルチ画像表示システムにおけるパワ
ーセーブ処理時の表示例を示す図である。
【図14】本発明のマルチ画像表示システムの実施の第
2形態における処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】本発明の実施の第1形態の重ね合わせ状態で
問題となる場合の表示例を示す図である。
【図16】本発明のマルチ画像表示システムの実施の第
3形態における動き検知部の構成を示すブロック図であ
る。
【図17】本発明のマルチ画像表示システムにおける実
施の第3形態における動き検知を用いた処理の手順を示
すフローチャートである。
【図18】動き検知を必要とする場合の表示例を示す図
である。
【図19】本発明のマルチ画像表示システムにおける実
施の第3形態における動き検知処理時のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
101、102、103、104 画像ソース 301、302、303、304 入力部(画像データ
入力手段) 351 入力間引き部(制御手段) 352 表示フォーマット変換部 353 バスインタフェース部 360 動き検知部 400 グラフィックバス(転送手段) 500 制御部(比較手段、入力データ転送レート検出
手段) 600 フレームメモリ 700 表示デバイス(表示装置) 701 表示カーソル(外部アクション入力手段) 702 表示ポインタ(外部アクション入力手段) 800 赤外線受光部 900 表示駆動コントローラ(転送手段) 1000 バスコントローラ(優先度決定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 勝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−324662(JP,A) 特開 平4−255895(JP,A) 特開 平10−13825(JP,A) 特開 平7−319669(JP,A) 特開 平5−73028(JP,A) 特開 平9−251287(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/14 - 3/153 G06F 13/38 310 G09G 5/00 - 5/40

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像ソースから画像データをそれ
    ぞれ入力する複数の画像データ入力手段を有し、前記複
    数の画像データ入力手段からそれぞれ入力した複数の画
    像データを1つの表示装置に同時に表示することが可能
    なマルチ画像表示システムにおいて、外部からのアクシ
    ョンを入力する外部アクション入力手段と、前記複数の
    画像データ入力手段によりそれぞれ入力された画像デー
    タをフレーム単位で格納するフレームメモリと、前記フ
    レームメモリから前記画像データを読み出し、該読み出
    した画像データを前記表示装置に転送する転送手段と、
    前記複数の画像データ入力手段が入力する画像データの
    入力データ転送レートの総和を検出する検出手段と、前
    記検出した入力データ転送レートの総和を前記フレーム
    メモリのデータ転送レートと比較する比較手段と、前記
    入力された外部からのアクションに応じて前記表示装置
    に表示する画像データのそれぞれに対して表示優先度を
    決定して割り当てる優先度割り当て手段と、前記割り当
    てられた表示優先度および前記フレームメモリのデータ
    転送レートと前記検出した入力データ転送レートの総和
    との比較結果に応じて前記入力した画像データのそれぞ
    れの前記表示装置への表示を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とするマルチ画像表示システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出した入力デー
    タ転送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転送
    レートより大きいときには、前記入力した画像データ毎
    にその表示優先度に基づき対応する画像データ入力手段
    の入力データ転送レートの比率を調整し、該調整した比
    率に応じて前記画像データ入力手段のそれぞれにおける
    入力データ転送レートを制御することを特徴とする請求
    項1記載のマルチ画像表示システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検出した入力デー
    タ転送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転送
    レートより大きいときには、前記検出した入力データ転
    送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転送レー
    トより小さくなるように、前記画像データ入力手段のそ
    れぞれにおける入力データ転送レートの比率をそれぞれ
    の表示優先度の順に従って調整することを特徴とする請
    求項2記載のマルチ画像表示システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記表示優先度が低く
    なるに従い前記比率を小さくすることを特徴とする請求
    項3記載のマルチ画像表示システム。
  5. 【請求項5】 前記転送手段は、前記フレームメモリか
    らの前記複数の画像データの読み出しを所定の読み出し
    データ転送レートで行い、前記比較手段は、前記検出し
    た入力データ転送レートの総和と前記転送手段の読み出
    しデータ転送レートとの和とを加算し、該加算値と前記
    フレームメモリのデータ転送レートとを比較することを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のマ
    ルチ画像表示システム。
  6. 【請求項6】 前記優先度割り当て手段は、前記複数の
    画像データを互いに重なり合せて前記表示装置上に表示
    するときには、前記複数の画像データに対する表示優先
    度を、その最前面に表示される画像データを最高位とし
    て最背面に表示される画像データに向けて順に低くなる
    ように割り当てることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1つに記載のマルチ画像表示システム。
  7. 【請求項7】 前記外部アクション入力手段は、ユーザ
    から出された前記表示装置の画像表示に関する操作指示
    を前記外部からのアクションとして入力し、前記制御手
    段は、前記画像表示に関する操作指示に応じた前記画像
    データの表示に関する処理を行う表示処理機能を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記
    載のマルチ画像表示システム。
  8. 【請求項8】 前記画像表示に関する操作指示は、前記
    表示装置に表示されている複数の画像データの中から1
    つの画像データを選択するための操作指示であることを
    特徴とする請求項7記載のマルチ画像表示システム。
  9. 【請求項9】 前記画像表示に関する操作指示は、前記
    表示装置に表示されている複数の画像データの中の1つ
    の画像データを移動させるための操作指示であり、前記
    制御手段は、前記操作指示に基づき前記1つの画像デー
    タを対応する位置に移動させることを特徴とする請求項
    7記載のマルチ画像表示システム。
  10. 【請求項10】 前記画像表示に関する操作指示は、前
    記表示装置に表示されている複数の画像データの中の1
    つの画像データに対する解像度を変換するための操作指
    示であり、前記制御手段は、前記操作指示に基づき前記
    1つの画像データの解像度を対応する解像度に変換する
    ことを特徴とする請求項7記載のマルチ画像表示システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記優先度割り当て手段は、前記画像
    表示に関する操作指示が入力されたときには、該操作指
    示により指定された画像データに最上位の表示優先度を
    割り当てることを特徴とする請求項7記載のマルチ画像
    表示システム。
  12. 【請求項12】 前記外部アクション入力手段は、前記
    複数の画像ソースからの画像データの供給中断への移行
    を検知し、この検知結果を前記外部からのアクションと
    して入力し、前記優先度割り当て手段は、前記外部アク
    ション入力手段により前記検知結果が入力されると、前
    記画像データの供給を中断した画像ソースからの画像デ
    ータに最下位の表示優先度を割り当てることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれか1つに記載のマルチ画像
    表示システム。
  13. 【請求項13】 前記優先度割り当て手段は、前記表示
    装置上に表示される前記複数の画像データが互いに重な
    り合う際には、背面側の画像データの表示領域の総画素
    数が所定の画素数より小さいか否かを判定し、該判定結
    果に応じて前記背面側の画像データの表示優先度を変更
    することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つ
    に記載のマルチ画像表示システム。
  14. 【請求項14】 前記複数の画像データにおけるそれぞ
    れの動き量を検出する画像データ動き量検出手段を備
    え、前記優先度割り当て手段は、前記表示装置上に表示
    される前記複数の画像データが互いに重なり合わない場
    合には、前記検出された各画像データの動き量に応じて
    前記表示優先度を割り当てることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか1つに記載のマルチ画像表示システ
    ム。
  15. 【請求項15】 複数の画像ソースから画像データをそ
    れぞれ入力し、該入力した画像データのそれぞれを1つ
    の表示装置に同時に表示するためのマルチ画像表示方法
    において、外部からのアクションを入力する外部アクシ
    ョン入力工程と、前記複数の画像ソースから入力された
    画像データのそれぞれをフレーム単位でフレームメモリ
    に格納する格納工程と、前記画像データの入力データ転
    送レートの総和を検出する検出工程と、前記フレームメ
    モリから前記画像データを読み出し、該読み出した画像
    データを前記表示装置に転送する転送工程と、前記検出
    した入力データ転送レートの総和を前記フレームメモリ
    のデータ転送レートと比較する比較工程と、前記入力さ
    れた外部からのアクションに応じて前記表示装置に表示
    する画像データのそれぞれに対して表示優先度を決定し
    て割り当てる割り当て工程と、前記割り当てられた表示
    優先度および前記フレームメモリのデータ転送レートと
    前記検出した入力データ転送レートの総和との比較結果
    に応じて前記入力した画像データのそれぞれの前記表示
    装置への表示を制御する制御工程とを有することを特徴
    とするマルチ画像表示方法。
  16. 【請求項16】 前記制御工程は、前記検出した入力デ
    ータ転送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転
    送レートより大きいときには、前記入力した画像データ
    毎にその表示優先度に基づき対応する画像データ入力手
    段の入力データ転送レートの比率を調整し、該調整した
    比率に応じて前記画像データ入力手段のそれぞれにおけ
    る入力データ転送レートを制御することを特徴とする請
    求項15記載のマルチ画像表示方法。
  17. 【請求項17】 前記制御工程は、前記検出した入力デ
    ータ転送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転
    送レートより大きいときには、前記検出した入力データ
    転送レートの総和が前記フレームメモリのデータ転送レ
    ートより小さくなるように、前記画像データ入力手段の
    それぞれにおける入力データ転送レートの比率をそれぞ
    れの表示優先度の順に従って調整することを特徴とする
    請求項16記載のマルチ画像表示方法。
  18. 【請求項18】 前記制御工程は、前記表示優先度が低
    くなるに従い前記比率を小さくすることを特徴とする請
    求項17記載のマルチ画像表示方法。
  19. 【請求項19】 前記転送工程は、前記フレームメモリ
    からの前記複数の画像データの読み出しを所定の読み出
    しデータ転送レートで行い、前記比較工程は、前記検出
    した入力データ転送レートの総和と前記読み出しデータ
    転送レートとの和とを加算し、該加算値と前記フレーム
    メモリのデータ転送レートとを比較することを特徴とす
    る請求項15ないし18のいずれか1つに記載のマルチ
    画像表示方法。
  20. 【請求項20】 前記割り当て工程は、前記複数の画像
    データを互いに重なり合せて前記表示装置上に表示する
    ときには、前記複数の画像データに対する表示優先度
    を、その最前面に表示される画像データを最高位として
    最背面に表示される画像データに向けて順に低くなるよ
    うに割り当てることを特徴とする請求項15ないし19
    のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法。
  21. 【請求項21】 前記画像表示に関する操作指示に応じ
    た前記画像データの表示に関する処理を行う表示処理工
    程を有し、前記外部アクション入力工程で、ユーザから
    出された前記表示装置の画像表示に関する操作指示を前
    記外部からのアクションとして入力することを特徴とす
    る請求項15ないし20のいずれか1つに記載のマルチ
    画像表示方法。
  22. 【請求項22】 前記画像表示に関する操作指示は、前
    記表示装置に表示されている複数の画像データの中から
    1つの画像データを選択するための操作指示であること
    を特徴とする請求項21記載のマルチ画像表示方法。
  23. 【請求項23】 前記画像表示に関する操作指示は、前
    記表示装置に表示されている複数の画像データの中の1
    つの画像データを移動させるための操作指示であり、前
    記表示処理工程で、前記操作指示に基づき前記1つの画
    像データを対応する位置に移動させることを特徴とする
    請求項21記載のマルチ画像表示方法。
  24. 【請求項24】 前記画像表示に関する操作指示は、前
    記表示装置に表示されている複数の画像データの中の1
    つの画像データに対する解像度を変換するための操作指
    示であり、前記表示処理工程で、前記操作指示に基づき
    前記1つの画像データの解像度を対応する解像度に変換
    することを特徴とする請求項21記載のマルチ画像表示
    方法。
  25. 【請求項25】 前記割り当て工程で、前記画像表示に
    関する操作指示が入力されたときには、該操作指示によ
    り指定された画像データに最上位の表示優先度を割り当
    てることを特徴とする請求項21記載のマルチ画像表示
    方法。
  26. 【請求項26】 前記外部アクション入力工程で、前記
    複数の画像ソースからの画像データの供給中断への移行
    を検知し、この検知結果を前記外部からのアクションと
    して入力し、前記割り当て工程で、前記外部アクション
    入力手段により前記検知結果が入力されると、前記画像
    データの供給を中断した画像ソースからの画像データに
    最下位の表示優先度を割り当てることを特徴とする請求
    項15ないし20のいずれか1つに記載のマルチ画像表
    示方法。
  27. 【請求項27】 前記割り当て工程で、前記表示装置上
    に表示される前記複数の画像データが互いに重なり合う
    際には、背面側の画像データの表示領域の総画素数が所
    定の画素数より小さいか否かを判定し、該判定結果に応
    じて前記背面側の画像データの表示優先度を変更するこ
    とを特徴とする請求項15ないし20のいずれか1つに
    記載のマルチ画像表示方法。
  28. 【請求項28】 前記複数の画像データにおけるそれぞ
    れの動き量を検出する画像データ動き量検出工程を有
    し、前記割り当て工程で、前記表示装置上に表示される
    前記複数の画像データが互いに重なり合わない場合に
    は、前記検出された各画像データの動き量に応じて前記
    表示優先度を割り当てることを特徴とする請求項15な
    いし20のいずれか1つに記載のマルチ画像表示方法。
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