JP3466940B2 - 電子機器の入力用ペン収納構造 - Google Patents

電子機器の入力用ペン収納構造

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JP3466940B2 JP35249598A JP35249598A JP3466940B2 JP 3466940 B2 JP3466940 B2 JP 3466940B2 JP 35249598 A JP35249598 A JP 35249598A JP 35249598 A JP35249598 A JP 35249598A JP 3466940 B2 JP3466940 B2 JP 3466940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報入力用の入力
ペンを備える携帯情報端末、通信端末、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ等を含む電子機器におい
て、着脱が容易で、固定が確実な入力用ペンの収納構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、情報入力用の入力ペンを備え
た電子機器においては、その入力用ペンの収納構造に関
してはいろいろな技術が提案されている。
【0003】例えば、特開平9−62434号公報で
は、情報端末に使われる入力用のペンは本体内部に収納
されている。ペンの収納はペンを本体内部の保持位置ま
で入れた時ペンに設けられた凹部にペン保持バネが嵌合
することにより行われ、これによってペンはロックされ
てラッチされた状態となる。ペンの取り出しはペンの後
部を本体内部に押し込むことによりペンロックのラッチ
が解除されペンが本体から押し出されペンの取り出しが
可能となる。また、ペンを収納するために挿入するため
の挿入口の構造は、ペンの挿入及び取り出しを容易にす
るために挿入口周辺の筐体に対して凹み部分を設けてい
る。
【0004】また例えば、特開平7−210292号公
報では、情報端末に使われる入力用のペンは本体内部に
収納されている。ここで使用されているペンはペンの後
部にペン保持用の突起部5cが設けられ、この突起部5
cはペン挿入方向のガイドとして機能する。そのため、
収納部分は、ペンの保持部材と、コイルバネが巻着され
た慴動部材と、その慴動部材を係止及び解放するラッチ
部材とを備え、ペンの収納時にはペン先で慴動部材を保
持部材の奥の方向へ慴動しラッチ部材で慴動部材を係止
しペン保持用の突起部でペンを保持する。一方、ペンの
取り出し時にはペンを保持部材の中に押し込むとラッチ
部材に係止されていた慴動部材がラッチ部材より解放さ
れコイルバネの弾性により慴動部材が保持部材の挿入口
の方向に慴動されることによりペンを保持部材の外に押
し出すことでペンの取り出しができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記記
載の技術においては、なお以下のような課題を有してい
る。
【0006】上記特開平9−62434号公報で開示さ
れている技術では、ペン5の収納方法としてラッチ機構
を設けているが、その機構はペンの取り出し時にはペン
を一度押し込むことが必要となる。さらに、ペンの押し
込みを行い易くするためにペンを挿入する挿入口の構造
がその周辺の筐体に対して凹み部分を設けると共に、ペ
ンを押し込み易くするためのスペースが必要である、と
いった課題を有している。
【0007】また、上記特開平7−210292号公報
で開示されている技術では、ペンを電子機器本体のペン
挿入口から挿入して本体内部へ収納する場合、ペンが取
り出し易いようにペンの後端部に突起部、つまり取っ手
のようなものを付けているため、本体内部(キャビネッ
ト内)にその部分に取っ手が嵌まるように切欠きが必要
となる。この構造では、ペンの取り出し用の取っ手部が
外部に出ているため、携帯中などに取っ手部がものなど
に引っ掛かりペンが外れる可能性がある。さらに、収納
部に取っ手が嵌まる切欠き部を設けることにより機器本
体への強度が弱くなる可能性がある、といった課題を有
している。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、電子機器に設
けられたヒンジの回転、具体的には装置本体の筺体とカ
バーとがヒンジで接続されて構成されてなる電子機器に
おいて、電子機器未使用時にはカバーは装置本体の筺体
の表面を覆うため、ヒンジは筺体の側面に装着されてお
り、使用時にはカバーは装置本体の筺体からヒンジの用
いて外されるため、ヒンジは筺体の側面から外れる、こ
とを利用してペンを収納部への係止及び解放を実現する
ことで、外観デザイン及びディスプレイなどの各部材の
配置を考慮することなく、また収納時のペンの装置外へ
の露出を避け、さらに少ない部品点数で、かつ高度な部
品を必要とすることなしに設計が可能な電子機器の入力
用ペン収納構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電子機器の入力用ペン収納構造は、機器の筺体とその表
面を覆う部材とを有し、前記筺体と覆い部材とはヒンジ
で接続されてなり、さらに情報入力用ペンを付属し、該
ペンの収納構造を備えた電子機器において、前記機器内
部には収納されたペンを保持するためのペンロック部材
と該ペンロック部材を前記ペンの挿抜方向と同じ方向へ
移動することが可能な移動手段とを備え、前記機器の筺
体の表面を覆い部材が覆っていて該機器の未使用時に
は、挿入されている前記ペンは前記ペンロック部材にて
本体内部に完全に収納され、前記機器を使用する際には
前記機器の筺体の表面を覆っている覆い部材を開けるこ
とでペンロック部材が前記移動手段によって移動する構
造を有してなることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る電子機器の入力用
ペン収納構造は、請求項1記載の電子機器の入力用ペン
収納構造において、電子機器の筺体とその表面を覆う部
材とを接続しているヒンジには、それが機器の筺体に接
する面に弾性部材とその先端に突起部とが設けられてお
り、前記機器内部に備えられたペンロック部材には、凹
部が設けられており、前記ヒンジの突起部は、前記機器
の筺体に設けられた切欠き部を介して前記ペンロック部
材の凹部に嵌合されてなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る電子機器の入力用
ペン収納構造は、請求項1または2記載の電子機器の入
力用ペン収納構造において、ペンロック部材を移動させ
るための移動手段は、伸縮可能な部材の伸長及び収縮力
を利用してペンの挿抜方向と同じ方向へ移動することを
特徴とする。
【0012】本発明の請求項4に係る電子機器の入力用
ペン収納構造は、請求項1乃至3のいずれか記載の電子
機器の入力用ペン収納構造において、ペンには、凹部が
設けられており、機器内部に備えられたペンロック部材
には、弾性部材を介してその先に凸部が設けられてお
り、該ペンの凹部分は、前記ペンロック部材に設けられ
た凸部と嵌合して保持されてなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における電子機器
の入力用ペン収納構造の実施形態に関して図面を用いて
説明する。
【0014】図1は、本発明の入力用ペン収納構造を備
えた電子機器の一例を示した上面図であり、図2は、上
記図1での入力用ペン収納構造を備えた電子機器の側面
図である。
【0015】図示しているように、本発明の入力用ペン
収納構造を備えた電子機器は、その表面に表示部0を備
えており、下筺体1と上筐体2と前記表示部0の表示面
を保護するためのカバー3とを有しており、そのカバー
3と本体とはヒンジ部品4により接続されている。さら
に下筺体1には、ペンを収納するための穴1aが設けら
れ、ここからペンを本体内部に収納することができる構
造となっている。
【0016】図3は、上記図2での入力用ペン収納構造
を備えた電子機器のヒンジ部分の動作を示した側面図で
ある。
【0017】図3(a)は、カバー3が上筺体2を覆っ
た状態を示している。図3(b)は、カバー3が本体の
裏側にまわして使用する状態を示している。これは、図
示しているようにヒンジ部分4にはヒンジと本体との回
転軸4c、ヒンジとカバー3との回転軸4dを有して、
本体とカバー3とを接続している。また、カバー3を閉
じている時にはカバー3はカバー留め機構などにより確
実に筐体(上筺体2)に保持されている構造としてい
る。
【0018】図4は、本発明の入力用ペンの一例を示し
た外観図である。
【0019】図示しているように、ペン5には凹部5a
が設けられている。
【0020】図5は、上記図1での入力用ペン収納構造
を備えた電子機器のヒンジ部分の構成図である。
【0021】図5(a)は、図1での入力用ペン収納構
造を備えた電子機器をヒンジが設けられている側からの
側面図である。ヒンジ部分4には、ヒンジと本体(実際
には下筺体2)との回転軸4c、ヒンジとカバー3との
回転軸4dを有し、本体とカバー3を接続している。こ
れによって、上記図3で示した(a)と(b)の状態が
実現できる。
【0022】図5の(b)は、上記図5の(a)でのB
の面での断面を表した図であり、図5の(c)は、上記
図5の(a)でのCの面での断面を表した図である。
【0023】図示しているように、突起部4aが設けら
れており、その突起部4aは樹脂バネ部4bによってた
わむことが可能な構造となって構成されている。尚、こ
の樹脂バネ部4bは、バネに限定されることなく伸縮自
在な特性を有する弾性部材であればよい。
【0024】図6は、入力用ペン収納構造のペンロック
部分の構成図であり、図7はバネの外観図である。
【0025】図6に示しているように、ペンロック部分
6の構成部品には、ペン5の凹部5aと嵌合するための
突起部6aがあり、これは樹脂バネ部6bの先に設けら
れていることからたわむことが可能である。尚、この樹
脂バネ部6bはたわむ特性を有している部材であれば特
に限定しない。また、上記図5(b)で示したヒンジ部
の突起部4aと嵌合する凹部6cと、バネをかけるリブ
6dを有している。尚、図7で示されたバネ7は、ここ
で使用されるもので、バネ7の両端に設けられた取り付
け用部材は、図6に示されたリブ6dに引っかけられ
る。このようにペンロック部分6、特にヒンジ部の突起
部4aと嵌合する凹部6cに関しては、弾性部材で形成
されていてもよい。
【0026】図8は、入力用ペン収納構造でのペンが保
持された状態での構造図である。
【0027】図のようにカバー3が閉じているときは、
この電子機器が未使用時における状態である。ペン5の
後端面5bは、筐体(下筺体1)の側面1bから出っ張
っていない状態となり、ペン5は保持されている。
【0028】図9は、上記図8(入力用ペン収納構造で
のペン保持状態で)の“あ”の部分を拡大した拡大図で
ある。
【0029】尚、図8及び図9のペン5は、凹部5aが
ペンロック部品6の凸部6aと嵌合している状態にあ
る。
【0030】カバー3が閉じた状態では筐体(下筺体
1)に設けられた切欠き部1cを通してヒンジの樹脂バ
ネ部4bの先に設けられた突起部4aが本体内部に入り
込み、ペンロック部品6に設けられた凹部6cと嵌合
し、ペンロック部品6がロックされた状態となってい
る。この時バネ7はその取り付け部材がペンロック部品
6のリブ6dともう一端は本体内部の任意の部分に引っ
かけられて接続されている。つまり、バネ7は伸びた状
態である。
【0031】尚、この状態でのペン5は本体内部に収納
されてロックされた状態であり、ペン5を収納穴1aか
ら挿入して行き、この状態になるための過程は、後で説
明する。
【0032】図10は、入力用ペン収納構造でのペン保
持状態での側面の断面図であり、(a)は上記図9のG
部分での断面を表し、(b)は上記図9のF部分での断
面を表している。
【0033】図10(a)では、ペン5の凹部5aがペ
ンロック部品6の凸部6aと嵌合している状態が図示さ
れている。
【0034】図10(b)では、筐体(下筺体1)に設
けられた切欠き部1cを通してヒンジの樹脂バネ部4b
の先に設けられた突起部4aが本体内部に入り込み、ペ
ンロック部品6に設けられた凹部6cと嵌合し、ペンロ
ック部品6がロックされた状態が図示されている。
【0035】図11は、入力用ペン収納構造でのペンが
取り出された状態での構造図である。
【0036】電子機器を使用する時にはカバー3を開く
必要である。図11は、カバー3を回転させてそれに伴
ってヒンジ部分(ヒンジ)4を回転させることでペン5
がロック状態から外れたことを示したものである。これ
によって、ペン5の後端面5bは、筐体(下筺体1)の
側面1bより出っ張った状態となり、ペン5はいつでも
引き出せる状態となっている。
【0037】図12は、上記図11(入力用ペン収納構
造でのペンが取り出せる状態で)の“い”の部分を拡大
した拡大図である。
【0038】尚、図11及び図12のペン5は、凹部5
aがペンロック部品6の凸部6aとまだ嵌合している状
態にある。
【0039】カバー3を回転させてそれに伴ってヒンジ
部分(ヒンジ)4を回転させると、今までカバー3が閉
じた状態では筐体(下筺体1)に設けられた切欠き部1
cを通してヒンジ部分(ヒンジ)4の樹脂バネ部4bの
先に設けられた突起部4aが本体内部に入り込み、ペン
ロック部品6に設けられた凹部6cと嵌合し、ペンロッ
ク部品6がロックされていたのが、ヒンジ部分(ヒン
ジ)4は本体に対して回転軸4cを中心にして回転して
いくため、ある角度でヒンジ部分(ヒンジ)4の突起部
4aとペンロック部品6の凹部6cとの嵌合が外れてく
る(場合によっては、その後、切欠き部1cから突起部
4aが外れてしまうこともある。)。これに伴って今ま
で伸びた状態のバネ7が収縮(圧縮)作用が働き、ペン
ロック部品6全体を矢印Dの方向に移動させる。
【0040】この結果、ペン5はペンロック部品6によ
り保持されているので、バネ7が圧縮した長さ分筐体
(下筺体1)の外に飛び出してくる。そしてペン5を引
っ張ることでペンロック部品6の樹脂バネ部6bがたわ
みペンロック部品6の突起部6aがペン5の凹部5aと
の嵌合が外れ、ペン5の取り出しが可能となる。
【0041】尚、突起部4aはヒンジ部分(ヒンジ)4
の樹脂バネ部4bの先に設けられているため、ヒンジ部
分(ヒンジ)4を回転させるだけで容易に切欠き部1c
から外れるものとする。
【0042】図13は、入力用ペン収納構造でのペンの
取り出し状態での側面の断面図である。
【0043】これは、図12でのH部分における断面を
示したものであり、ヒンジ部分(ヒンジ)4が本体に対
して回転軸4cを中心にして回転して、ヒンジ部分(ヒ
ンジ)4の突起部4aがペンロック部品6の凹部6c及
び筺体(下筺体1)の切欠き部1cから完全に外れた状
態である。
【0044】図14は、入力用ペン収納構造でのペンの
挿入時の構造図である。
【0045】上記図11から13までは、電子機器が使
用状態であることからカバー3は開いた状態である。そ
のため、ヒンジ部分(ヒンジ)4の突起部4aは本体内
部へ入り込んでおらずバネ7が圧縮した状態の位置にペ
ンロック部品6はある。
【0046】この状態でペン5を本体内部に収納するた
めに挿入穴1aから挿入して行く場合の状況を説明す
る。
【0047】ペン5を挿入していくとペンロック部品6
の樹脂バネ部6bがたわみ、ペン5の凹部5aとペンロ
ック部品6の樹脂バネ部6bの先に設けられた突起部6
aとが嵌合される。この状態で、ペン5は保持されると
共に機器使用時はカバーを開いているのでペン5は本体
から出ており、ペン5の取り出しは可能である。つま
り、これは上記図11の状態である。
【0048】次に、電子機器を使用しないためにカバー
3を閉じる。これによって、図14に示すように、ヒン
ジ部分(ヒンジ)4は閉じた状態であり、ヒンジ部分
(ヒンジ)4の突起部4aは筐体(下筺体1)の切欠き
部1bを通して本体内部に入り込んでいる。
【0049】図15は、上記図14(入力用ペン収納構
造でのペンの挿入時)の“う”の部分を拡大した拡大図
である。
【0050】カバー3を回転させてそれに伴ってヒンジ
部分(ヒンジ)4を回転させて閉じると、ヒンジ部分
(ヒンジ)4の突起部4aは筐体(下筺体1)の切欠き
部1bを通して本体内部に入り込んでいる。ただし、こ
の状態でペン5は、凹部5aがペンロック部品6の凸部
6aと嵌合している状態にあるが、まだペンロック部品
6はバネ7の定常状態の位置にある。
【0051】この状態からペン5を押し込んでいくと、
ペンロック部品6はペン5と嵌合されているのでペンロ
ック部品6は図15に示す矢印E方向に移動する。
【0052】この時、ヒンジ部分(ヒンジ)4の突起部
4aは押し上げられて樹脂バネ4bによりたわみ、ペン
ロック部品6の凹部6cと嵌合され、ペン5は完全に本
体内部に収納される。
【0053】図8から図10は、このようにペン5が完
全に本体内部に収納されるた状態を示したものである。
【0054】尚、上記実施例においては、電子機器は筺
体とカバーがヒンジで接続された構成のものについて説
明してきたが、それに限定されるものではない。例え
ば、キーボードやタブレット等の入力手段を有した筺体
(上記実施例での筺体に相当)とLCD等からなる表示
手段を備えた筺体(上記実施例でのカバーに相当)とを
ヒンジで接続した装置の場合であってもよい。
【0055】また、ペンの収納方向、つまり収納するた
めの挿入口は筺体の左右いずれに設けられていてもよい
し、その挿入口及び収納部は上記実施例のように下筺体
でなく、上筺体に設けられていてもよい。
【0056】尚、上記ヒンジの樹脂バネ部は、弾性部材
であればよく、また、ペンロック部品の樹脂バネ部も弾
性部材であればよい。また、ペンロック部材をペンの挿
抜方向と同じ方向へ移動させるための手段としては、図
7に示したバネを用いたがこれに限定されるものではな
く、任意の伸長及び収縮する伸縮自在な部材を用いれば
よい。
【0057】以上、本発明のペン収納構造をまとめると
以下のような特徴となる。
【0058】ペンは、保持用部品によって機器本体内部
に収納される構造となっている。
【0059】このペンは、電子機器を未使用時では本体
内部にペンロック部品により保持されいる。このペンロ
ック部品はペンの挿抜方向と同じ方向へ移動することが
可能となっており、ペンを使用しない時はペンが完全に
本体内部に完全に収納され、電子機器の使用時にカバー
を開けるとペンロック部品が移動しペンが本体内部から
押し出される構造になっている。
【0060】具体的には、本発明における入力用ペン収
納構造は、手書き認識等の機能を持った表示装置を備え
た電子機器等で使用される入力用のペンが本体内部に収
納できるような構造に用いられる。
【0061】このような電子機器は、その表示面を保護
するためのカバーが備えられており、そのカバーはヒン
ジ部品により本体と接続され、電子機器使用時ではカバ
ーを本体の裏側に回して使用することが可能となってい
る。
【0062】また、ペンには凹部が設けられており、こ
の凹部にペンロック部品の凸部が嵌合することによりペ
ンが保持される仕組みとなっている。
【0063】実際のペンのロック機構としては、ペンロ
ック部品がペンの挿入方向に対して同方向に移動するこ
とが可能であり、このロック部品を指定の位置に移動す
るためにコイルバネなどを使用して構成されている。
【0064】また、ペンロック部品には凹部が、ヒンジ
部品は凸部がそれぞれ設けられており、電子機器を使用
しない時または携帯時にはカバーを閉じており、ペンは
その閉じている時には本体内部に完全に収納され、一方
電子機器を使用する時にはカバーが開けられ、ペンはそ
のカバーが開けられた時にその一定の長さが本体から飛
び出し、その取り出しが可能となる。
【0065】以上の特徴からさらに以下のような効果が
得られる。
【0066】ペンを取り出すための取っ手部を新たに設
ける必要がなく、筐体にも取っ手部が嵌まる切欠きを必
要としないです。
【0067】また、ラッチ機構も用いる時についてもペ
ンを押し込むための凹みを必要としないため、外観、強
度についても向上される。
【0068】さらに、ペンが通常は完全に本体内部に収
納されており、電子機器の使用時、ハードカバーを開け
た時にペンが出てくることにより携帯時でのペンを紛失
する恐れがなくなり、使用性も向上する。
【0069】以上、ここまで挙げた実施形態における内
容は、本発明の主旨を変えない限り、上記記載内容に限
定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】本発明における電子機器の入力用ペン収
納構造では、以下の効果が得られる。
【0071】構造上、ペンに取り出すための取っ手部を
設ける必要もなく、また筐体にも取っ手部が嵌まる切欠
き部を設ける必要もなくなる。またラッチ機構を用いる
時についてもペンを押し込むための凹みが不要となるた
め、外観、強度についても従来のものに比べて向上でき
る。
【0072】さらに、通常、電子機器を使用しない場合
にはペンは完全に本体内部に収納されており、電子機器
を使用する場合に、そのカバーを開けた時にペンが出て
くることにより携帯時でのペンを紛失する恐れがなくな
り、使用性も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力用ペン収納構造を備えた電子機器
の一例を示した上面図である。
【図2】本発明の入力用ペン収納構造を備えた電子機器
の側面図である。
【図3】本発明の入力用ペン収納構造を備えた電子機器
のヒンジ部分の動作を示した側面図である。
【図4】本発明の入力用ペンの一例を示した外観図であ
る。
【図5】本発明の入力用ペン収納構造を備えた電子機器
のヒンジ部分の構成図である。
【図6】本発明の入力用ペン収納構造のペンロック部分
の構成図である。
【図7】本発明の入力用ペン収納構造のペンロック部分
で使用されるバネの外観図である。
【図8】本発明の入力用ペン収納構造でのペン保持状態
での構造図である。
【図9】本発明の入力用ペン収納構造でのペン保持状態
での部分拡大図である。
【図10】本発明の入力用ペン収納構造でのペン保持状
態での側面の断面図である。
【図11】本発明の入力用ペン収納構造でのペン取り出
し状態での構造図である。
【図12】本発明の入力用ペン収納構造でのペン取り出
し状態での部分拡大図である。
【図13】本発明の入力用ペン収納構造でのペン取り出
し状態での側面の断面図である。
【図14】本発明の入力用ペン収納構造でのペン挿入時
での構造図である。
【図15】本発明の入力用ペン収納構造でのペン挿入時
での部分拡大図である。
【符号の説明】
1 電子機器の下筐体 1a ペン挿入口 2 電子機器の上筐体 3 カバー 4 ヒンジ部分 5 ペン 5a ペン切欠き部 6 ロック部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/16 G06F 3/03 - 3/037 G06F 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器の筐体とその表面を覆う部材とを有
    し、前記筐体と覆い部材とはヒンジで接続されてなり、
    さらに情報入力用ペンを付属し、該ペンの収容構造を備
    えた電子機器において、 前記機器内部には収容されたペンを保持するためのペン
    ロック部材と該ペンロック部材を前記ペンの挿抜方向と
    同じ方向へ移動することが可能な移動手段とが設けら
    れ、 前記ヒンジには、それが機器の筐体に接する面に、突起
    部を有する弾性部材が設けられ、 前記ペンロック部材には、凹部が設けられ、 前記機器の筐体の表面を覆い部材が覆ってい該機器の
    未使用時には、前記ヒンジの突起部は前記機器の筐体に
    設けられた切欠き部を介して前記ペンロック部材の凹部
    に嵌合し、挿入されている前記ペンは前記ペンロック部
    材にて本体内部に完全に収容され、 前記機器を使用する際には前記機器の筐体の表面を覆っ
    ている覆い部材を開けることでペンロック部材が前記移
    動手段によって移動する構造を有してなることを特徴と
    する電子機器の入力用ペン収納構造。
  2. 【請求項2】 ペンには、凹部が設けられており、 機器内部に備えられたペンロック部材には、弾性部材を
    介してその先に凸部が設けられており、 該ペンの凹部は、前記ペンロック部材に設けられた凸部
    と嵌合して保持されてなることを特徴とする請求項1に
    記載の電子機器の入力用ペン収納構造。
JP35249598A 1998-12-11 1998-12-11 電子機器の入力用ペン収納構造 Expired - Fee Related JP3466940B2 (ja)

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