JP3466820B2 - 記録媒体搬送装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置

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JP3466820B2
JP3466820B2 JP18820896A JP18820896A JP3466820B2 JP 3466820 B2 JP3466820 B2 JP 3466820B2 JP 18820896 A JP18820896 A JP 18820896A JP 18820896 A JP18820896 A JP 18820896A JP 3466820 B2 JP3466820 B2 JP 3466820B2
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、プロッ
タなどの画像形成装置における記録媒体搬送装置に係
り、特に、大判の記録媒体の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータやワークステーショ
ンの出力装置としてインクジェット方式画像形成装置や
電子写真方式画像形成装置が知られている。
【0003】これらの画像形成装置では、記録媒体搬送
にあたって記録媒体が搬送ローラに進入する際に、記録
媒体の先端がめくれていると、搬送ローラのニップ部に
先端が進入しづらく、正確な搬送が難しくなったり、ジ
ャムが発生したりする。
【0004】このようなことを防ぐ方法として、記録媒
体を搬送ローラに搬送する際に搬送ローラに進入しやす
いように記録媒体進入側を開いて排出側を狭め記録媒体
を案内するガイド板等を用いるガイド板方式、あるいは
画像形成部において記録媒体の平坦性を維持するために
画像形成部の下方から吸引ファン等を用いて記録媒体を
吸引しながら次の搬送ローラに記録媒体を搬送する吸引
方式等を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置のうち特
にインクジェット方式画像形成装置では、良質な画像を
得るために記録媒体に印字する印字ヘッドを記録媒体に
近接して設ける必要があるため、画像形成部にはスペー
スの余裕がないのが一般的である。
【0006】したがって、ガイド板方式ではガイド板を
設けるために、印字ヘッドの位置が記録媒体先端を挟持
している搬送ローラから遠ざからざるを得ない。そのた
め、記録媒体の印字ヘッド対向面において必ずしも充分
な平坦面が保証されず、また、記録媒体の先端余白が不
必要に大きくなる、という問題があった。インクジェッ
ト方式画像形成装置では画像形成時、記録媒体に発生す
るコックリング(印字する際にインクにより記録媒体が
膨潤し、部分的な凹凸が発生する)に対応する必要があ
るので、この点からもガイド板方式は不利な方式であ
る。
【0007】一方、吸引方式は、画像形成部の下方に吸
引部を設ける必要があるので、下方に大きなスペースが
必要となり、装置の小型化、低コスト化の観点からこの
方式も不利である。
【0008】このような問題に対して、本願出願人は、
先に特願平8−46071号として新規な記録媒体搬送
装置を提案した。この装置では、記録媒体を搬送する第
1搬送ローラと第2搬送ローラとの間にその記録媒体搬
送経路の側部から伸縮自在に帯状のガイドを延長する延
長ガイド装置を設け、必要時に、この延長ガイドを記録
媒体搬送方向と直交する方向に延長して一時的な記録媒
体ガイドとして供する。
【0009】ところで、記録媒体としてカット紙を用い
る場合とロール紙を用いる場合とで、搬送時の紙の振る
舞いに差があることが経験的に判っている。ロール紙
は、特にその巻き径が小さくなるにつれて巻き癖に起因
するカールが発生しやすい。また、カット紙は、その紙
質、紙厚等によってカールしやすいものとしにくいもの
がある。
【0010】一方、延長ガイドの伸縮には余分な機械的
処理ステップを必要とし、印字処理時間にも影響するた
め、記録媒体の搬送に問題が生じない場合には、延長ガ
イドを使用しないようにすることが望ましい。
【0011】そこで、本発明は、使用する記録媒体の種
類等に応じて、それに適した延長ガイドの使用を行える
記録媒体搬送装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による記録媒体搬
送装置は、記録媒体を搬送する第1の搬送ローラと該第
1の搬送ローラから排出された記録媒体をさらに搬送す
る第2の搬送ローラとを有し、前記第1の搬送ローラと
第2の搬送ローラとの間において画像形成が行われる画
像形成装置の記録媒体搬送装置において、前記第1の搬
送ローラと第2の搬送ローラとの間に、その記録媒体搬
送経路の側部から記録媒体搬送方向と直交する方向に伸
縮自在な帯状のガイドを延長することにより、記録媒体
の一時的な搬送ガイドを提供する延長ガイド手段と、使
用する記録媒体の種別を切り替える記録媒体種別切替手
段と、該記録媒体種別切替手段により選択された記録媒
体種別に応じて前記延長ガイドの利用のタイミングを異
ならせる延長ガイド制御手段とを備えることを特徴とす
る 前記記録媒体の種別は、例えば、ロール紙およびカット
紙である。すなわち、前記延長ガイド制御手段は、記録
媒体の種別がカット紙である場合、カット紙の先端が前
記第1の搬送ローラから排出される前に前記延長ガイド
の延長を行い、前記記録媒体の種別がロール紙である場
合、ロール紙が第2の搬送ローラを通過した位置で切断
された後より、新たなロール紙の先端が前記第2の搬送
ローラを通過するまで戻され、再び第2の搬送ローラに
進入するまでに前記延長ガイドの延長を行い、いずれの
場合も画像形成前に前記延長ガイドを後退させる。
【0013】カット紙は上カールする場合があり、カッ
ト紙の先端が第1の搬送ローラから排出される前に延長
ガイドの延長を行うことにより、上カールを防止するこ
とができる。これに対して、一般にロール紙は巻きぐせ
があるため、カールしていても搬送に問題が出にくいよ
うに引き出す構成にしている。その結果、ロール紙は第
1の搬送ローラから出た際、下カールしているため、そ
の先端が第1の搬送ローラから排出される前に延長ガイ
ドの延長を行う必要性が乏しく、むしろジャム等の障害
復旧作業の支障となりうるので、ロール紙については第
1の搬送ローラから排出される前に延長ガイドの延長を
行うことはしない。ロール紙は、第2の搬送ローラを通
過した位置で切断された後、新たなロール紙の先端が前
記第2の搬送ローラの手前まで戻され、先端位置調整の
ために再度順方向へ搬送されたときに盛り上がりが生じ
るおそれがある。これを防止するために、ロール紙が第
2の搬送ローラを通過した位置で切断された後より、新
たなロール紙の先端が前記第2の搬送ローラを通過する
まで戻され、再び第2の搬送ローラに進入するまでに前
記延長ガイドの延長を行う。
【0014】このロール紙に対する延長ガイドの制御
は、ロール紙専用の画像形成装置においても採用するこ
とができる。
【0015】前記延長ガイドの延長動作を抑止する延長
抑止手段を設けてもよい。この延長抑止手段は、ユーザ
の指示に応じて、前記延長ガイドの延長動作を抑止する
ことができる。
【0016】あるいは、自動的に延長動作の抑止を行う
こともできる。例えば、前記延長抑止手段は、ロール紙
の残量が予め定めた量以下になったことを検出するロー
ル紙残量検出手段と、該ロール紙残量検出手段によりロ
ール紙の残量が予め定めた量以下となるまでの間、前記
延長ガイドの延長を抑止する手段とを有する構成とする
こともできる。
【0017】本発明の記録媒体搬送装置によれば、使用
する記録媒体の種別に応じて最適な延長ガイドの使用が
行える。また、状況に応じて自動的に延長ガイドの抑止
を行うことにより、不必要な延長ガイドの使用を回避す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よる記録媒体搬送装置の好適な実施の形態を説明する。
【0019】図1には、本発明による記録媒体搬送装置
を採用した画像形成装置の一例として、インクジェット
方式のカラープロッタ(以下、単にプロッタという)の
外観構成を示す。但し、本発明による記録媒体搬送装置
は、インクジェット方式の画像形成装置への適用に限定
されるものではなく、また、プロッタへの適用に限定さ
れるものでもない。例えば、感熱方式あるいは熱転写方
式の画像形成装置にも適用することができる。
【0020】プロッタ1は、キャスタ2a付きのスタン
ド2の上部に固定されている。プロッタ1は、ユーザが
その操作を行うための操作部3を備えており、この操作
部3に設置された各種のスイッチ等により、紙種別、オ
ンライン/オフライン、コマンド、後述する延長抑止等
が入力指示される。矢印A方向から記録紙挿入口4に挿
入された記録媒体は、操作部3からの入力指示に基づい
て、プロッタ1の内部に搬送され、外部のコンピュータ
等から与えられるデータに基づいて、カラー画像が記録
媒体上に印字される。記録済みの記録媒体は、プロッタ
1の前面上部の排出口から、矢印Aと逆方向に排出され
る。プロッタ1は、その内部を覆うカバー5を備えてい
る。
【0021】図2を参照して、記録紙の搬送経路と印字
(画像形成)工程を説明する。 図2は、図1のプロッ
タ1の一部を切り欠いて記録紙の挿入から排出までの経
路を示す斜視図である。
【0022】プロッタ1では、記録紙挿入口4から挿入
されるシート状の記録媒体(例えば大判のカット紙)
と、カバー7の内部に装備されたロール状に巻かれた記
録紙(ロール紙6)のいずれにも印字できる。ここで
は、記録紙挿入口4から挿入されたカット紙の搬送経路
を説明する。ロール紙についても入り口が異なるのみ
で、他の部分はカット紙と同様である。
【0023】ユーザは、ロール紙6のカバー7上で記録
媒体(例えば、大判のカット紙)を整置して矢印A方向
から記録媒体挿入口4に挿入する。挿入された記録媒体
は、カバー7と上ガイド8との間を通り、紙搬送コロ1
0aおよび紙搬送コロ10b双方と駆動ローラ12とに
挟持されながら、印字板13の上部に搬送される。印字
板13の上部を通過した記録媒体は、その後、排出ロー
ラ14とその上方に位置する拍車15とに挟持されて外
部へ排出される。なお、拍車15は拍車板16に回転自
在に支持されている。
【0024】また、プロッタ1は、矢印B方向に往復動
するキャリッジ17を備えている。このキャリッジ17
はヘッドホルダ18を備えている。このヘッドホルダ1
8には、各カラーインク(例えば、シアン、マゼンダ、
イエロー、黒の各インク)が収納された複数の印字ヘッ
ド19が装着されている。キャリッジ17は、駆動モー
タ(図示せず)に掛設されたベルト20に固定されてお
り、このベルト20は、駆動モータの正逆回転によって
矢印B方向に往復動する。ベルト20が矢印B方向に往
復動すると、キャリッジ17もその背後にある案内レー
ル21により案内されて矢印B方向に往復動する。
【0025】記録媒体は、矢印B方向に直交する方向に
断続的に搬送される。記録媒体に画像を形成するとき
は、記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジ17を矢
印B方向に往復動させながら、記録媒体上の、印字ヘッ
ド19の移動経路に対応する画像形成領域に、印字ヘッ
ド19に入力された画像情報に基づいてインクを吐出す
る。これにより1バンド(帯状部)分の画像が形成され
る。その後、所定長さだけ記録媒体を搬送して新たな画
像形成領域に次のバンド分の画像を形成する。この動作
を記録媒体の長さ方向に必要回数繰り返す。これによ
り、記録媒体にカラー画像が形成される。カラー画像が
形成された記録媒体は、排出ローラ14と拍車15とに
挟持されながら排出ガイド22に沿って排出される。
【0026】図3に本発明の延長ガイド装置の概略構成
を示し、図4にその内部構成を示す。
【0027】延長ガイド装置30は、図4に示すように
ケース31を有し、その内部に中心軸32を有する。中
心軸32に設けられた溝33に板ばね34の一端が固定
される。さらに、反時計回り方向に巻かれた板ばね34
の他端は、ケース31に回転自在に取り付けられたドラ
ムに固定される。ドラム35は外部から与えられる時計
回り方向の回転力に対して板ばね34のばね力で抵抗す
る。外部の回転力がばね力を上回るとき、ドラム35は
時計回り方向に回転するが、外力が低下するとばね力に
より反時計回り方向に逆転して戻る。
【0028】また、板ばね34と同様に反時計回りに巻
かれた状態の帯状の延長ガイド36の一端はドラム35
に固定され、他端は、図3に示すように、フック穴37
を有するベルト板38に固定される。ベルト板38を矢
印C方向に引っ張ると、板ばね34の付勢力に抗してベ
ルト板38に固定された帯状の延長ガイド36がケース
31より引き出され、記録媒体の搬送方向と直交する方
向に延長される。また、仮にこの延長された位置からベ
ルト板38を解放したとすると、板ばね34の付勢力に
よって延長ガイド36は延長ガイド装置30のケース3
1内に引き込まれて収納される。
【0029】延長ガイド36としては、可撓性の帯状薄
板、例えば金属の薄板、樹脂類の薄板等を帯状にしたも
のを使用する。延長ガイド36は、ケース31内に収納
されるときは巻かれた状態になりできる限り密に巻かれ
る材質であり、かつ、ケース31より延長されたときは
直線性と平面性を確保できる材質であることが好まし
い。また、延長された場合に巻き癖のない材質を選択す
ることが好ましい。
【0030】延長ガイド36は、板ばね34の作用によ
って、通常は、ケース31の中に収納状態にある。ベル
ト板38の、フック穴37と逆側の端部に、係止部39
aが固着されている。この係止部39aは、延長ガイド
36の収縮時に、ケース31の入り口付近に固定されて
いるストッパ39(図3)に当接し、ベルト板38は延
長ガイド装置30のケース31の入り口の手前で停止す
る。と同時に、システム(後述するMPU)は、延長ガ
イド36がケース31内に所期のとおりに収納された状
態を、センサ(例えばマイクロスイッチ等)40で確認
する。逆に、延長ガイド36が延長された状態にあるこ
ともセンサ40により確認される。
【0031】次に、帯状の延長ガイド36がどのように
して記録媒体に対する搬送ガイドとして機能するかにつ
いて説明する。
【0032】本実施の形態では、延長ガイド装置30
(非延長状態)の設置位置即ち、延長ガイド36のホー
ムポジションにまでキャリッジ17が走行して行き、キ
ャリッジ17の下面に付設されたフック41を、延長ガ
イド36の先端に固設されたベルト板38のフック穴3
7に掛着することによって、キャリッジ17の移動に伴
って延長ガイド36が延長される。フック41は、その
上端がキャリッジ17に固着され、下方に延びている。
フック穴37にフック41を掛着する具体的な方法につ
いては後述する。このように、本実施の形態では、キャ
リッジ17が延長ガイド36の移動手段を兼ねているの
で、別個独立の移動手段を設ける必要がない。
【0033】第1の搬送ローラ(図2の駆動ローラ12
と上搬送コロ10b)と第2の搬送ローラ(図2の排出
ローラ14と拍車15)の間(印字板13の上部)の空
間に、延長ガイド36が延長される。この状態で記録媒
体は、第1の搬送ローラから、延長された延長ガイド3
6と印字板13との隙間を経て、第2搬送ローラへ搬送
され、記録媒体の先端が第2搬送ローラに進入する。こ
の第1搬送ローラと第2搬送ローラとの間で、記録媒体
は延長ガイド36により平坦性を確保されながら搬送さ
れるので、記録媒体の先端のめくれや先端に続く部分の
膨らみ等が起きることなく、記録媒体を搬送することが
できる。記録媒体が第1搬送ローラと第2搬送ローラの
双方に挟持された状態になると、その記録媒体に対する
印字が可能となる。但し、本実施の形態では、延長ガイ
ド36を延長したままでは、キャリッジ17と記録媒体
との間に延長ガイド36が介在するために記録媒体への
印字ができない。そこで、キャリッジ17のフック41
とフック穴37とが掛着されたまま、延長動作とは逆方
向にすなわち収納方向にキャリッジ17が走行して、延
長ガイド36のホームポジションにまで移動する。
【0034】ベルト板38がストッパ39によって停止
すると同時にベルト板38がその重力で下方に下がり、
フック穴37とフック41の掛着状態が解除される。
【0035】この状態で、第1搬送ローラと第2搬送ロ
ーラに挟持状態になった記録媒体に対する印字工程に入
ることができる。
【0036】次に、フック穴37とフック41の掛着す
る方法について述べる。記録媒体に対して印字工程を行
う際に、キャリッジ17がその移動中に延長ガイド36
の関係部品(ベルト板38等)に接触することは好まし
くない。したがって、フック穴37とフック41との間
で垂直方向に一定の距離を設ける必要がある。その一定
の距離があるにも関わらず、必要時にはフック穴37と
フック41とが確実に掛着するために掛着補助機構50
を設ける。
【0037】本実施の形態では、掛着補助機構50すな
わち延長ガイド昇降機構がホームポジションにあるベル
ト板38の下方に設けられる。図示の無い本体に回転自
在に支持されたL字型の延長ガイド昇降レバー52(図
4)の下部52aにはソレノイド53が取り付けられ矢
印D方向にばね54が付勢され、上部にはベルト板38
を受けるようにベルト板受け52bが設けられる。
【0038】フック41をフック穴37に掛着する際、
特定信号の入力によりソレノイド53が矢印D方向と逆
方向に作動する。これに応じて、延長ガイド昇降レバー
52はそのL字の屈曲部52cを支点として反時計回り
に回転して、延長ガイド昇降レバー52のベルト板受け
52bが上方に移動し、ベルト板38が持ち上げられ
る。これにより、その上部に待機していたキャリッジ1
7のフック41の自由端がフック穴37に進入する。こ
の状態で、キャリッジ17がケース31から離れる側に
移動することによってフック41の屈曲先端部がフック
穴37に係合し、さらにキャリッジ17が移動していく
ことにより延長ガイド36を伸張させることができる。
その後、ソレノイド53は元に戻り、延長ガイド昇降レ
バー52の上昇が解除される。
【0039】図5は、本発明の画像形成装置の制御ブロ
ック図である。この画像形成装置500は、ユーザの指
示を受け付ける操作部511(図1の3に対応)と、記
録媒体の幅(左右端)、先後端、等の検出を行う各種の
センサ512と、画像データ処理部513とを有する。
画像データ処理部513は、パソコン501のような外
部の画像情報源から入出力インタフェース503を介し
て受信した画像データの処理を行う。画像形成装置50
0は、また、この画像データ処理部513で得られた印
字データの記憶領域、後述するマイクロプロセッサの動
作プログラムの記憶領域および作業データ領域等を提供
するメモリ515と、印字データに基づいて印字制御を
行う印字制御部517とを有する。画像形成装置500
は、さらに、裁断装置523と、延長ガイド装置522
(図3の30に対応)と、これを制御する延長ガイド制
御部521と、ロール紙残量検出部(後述)524と、
以上の各要素を統括制御するマイクロプロセッサ(MP
U)514とを有する。操作部511は、通常の各種操
作ボタン(図示せず)の他に、ロール紙とカット紙の切
替を行う記録媒体切替ボタン511aと、延長ガイドの
機能を抑止するための延長抑止ボタン511bとを有す
る。勿論、これらの操作を外部からオンラインで行うこ
とも可能である。
【0040】図6は、本実施の形態の画像形成装置の一
連の画像形成動作のメイン処理を示すフローチャートで
ある。この処理は、MPU514の制御下で、図5に示
したメモリ515に格納された制御プログラムに従って
実行される。
【0041】図6の処理を説明する前に、図10によ
り、画像形成装置の第1および第2の搬送ローラに関連
する各種位置を説明する。第1の搬送ローラは、紙搬送
コロ10bと駆動ローラ12に対応し、その接点の直前
(図10の右側方向)の位置をA位置と定義する。第2
の搬送ローラは排出ローラ14と拍車15に対応し、そ
の接点の直後(図10の左側方向)の位置をB位置と定
義する。第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間に
は、記録媒体の下面を支持する印字板13が配置され、
印字板上の第2の搬送ローラ近傍の位置をC位置と定義
する。装置側部側から見て、排出ローラ14と拍車15
の接点とほぼ同じ位置に記録媒体の先端を検出する媒体
センサ24が設けられている。第2の搬送ローラの外側
(図10では左側方向)に、記録媒体をその搬送方向と
直交する方向に裁断するカット位置26を示す。
【0042】さて、図6のフローにおいて、まず、画像
形成に使用される記録媒体がロール紙であるか否かを判
断する(601)。先に操作部511の記録媒体切替ボ
タン511aによりまたはオンラインで指定された記録
媒体種別がメモリ515にパラメータとして記憶されて
おり、ステップ601における判定は、この記憶情報に
基づいて行われる。
【0043】使用する記録媒体種別がロール紙である場
合には、ロール紙の初期セットであるか否かを判定する
(602)。ロール紙の初期セットとは、新たなロール
紙を画像形成装置内に装填して、画像形成を開始できる
ようにすることである。ロール紙の初期セットであるこ
とは、記録媒体切替ボタン511a等によりロール紙が
選択されている場合に、ロール紙の給紙入口にあるロー
ル媒体センサ(図示せず)がロール紙不存在状態から新
たにロール紙の先端を検出したことにより、システムが
認識できる。
【0044】ステップ602でロール紙の初期セットと
判定された場合には、後述するロール紙初期セット動作
を行う(603)。初期セットではないと判定された場
合には、ロール紙の通常セット動作を行う(604)。
この詳細も後述する。
【0045】ステップ601において、使用すべき記録
媒体がロール紙ではない、すなわちカット紙であると判
定された場合には、カット紙セット動作を行う(60
5)。この詳細処理も後述する。
【0046】このようにしてロール紙またはカット紙の
セット動作が完了する。その後、所定の指示に応じて印
字処理を開始することができる(606)。1枚の画像
の形成の完了後、最初のステップ601に戻って、次の
印字に備えるために新たな記録媒体のセット動作をおこ
なう。
【0047】図7に、図6で説明したロール紙初期セッ
トの詳細処理フローを示す。
【0048】まず、ユーザが新たなロール紙を装置内に
装填してロール紙先端を最初の搬送ローラに送給する。
この際、記録媒体切替ボタン511a等により、使用す
る記録媒体としてロール紙が選択されているものとす
る。ユーザによるロール紙先端の給送により、前述のロ
ール媒体センサがこれを感知し、給紙が開始される(7
01)。システムは、ロール紙の先端を約300mmほ
ど装置外に排出するまでロール紙を搬送する(70
2)。そこで、搬送ローラの圧解除を行い(703)、
ユーザにロール紙の斜行を調整する機会を与える(70
4)。ユーザは排出されたロール紙からその斜行の有無
を判断することができる。斜行調整が必要であればそれ
を行った後、再度、加圧を行う(705)。圧解除およ
び加圧は、既知の加圧レバー(図示せず)をユーザが操
作することにより行うことができる。
【0049】その後、システムは、ロール紙先端が第2
の搬送ローラすなわち排出ローラ14と拍車15の接点
より僅かに外側の位置、すなわちB位置(図10)に来
るまで第1および第2の搬送ローラを逆転させてロール
紙を逆搬送する(706)。
【0050】このようにしてロール紙先端をB位置まで
戻した状態では、ロール紙はまだ第1、第2両搬送ロー
ラに狭持された状態にある。そこで、ロール紙の幅およ
び側端の位置をキャリッジ17に付設されたセンサ(図
示せず)により検出する(707)。このセンサの構成
および機能は公知であるので、ここでは詳述しない。
【0051】次に、ロール紙を再度約300mm前方へ
搬送し(708)、斜行チェックを行う(709)。こ
れは、ユーザが行った斜行調整に対して更にシステムが
斜行の有無を確認するためのものである。そのために、
再度、ロール紙の側端位置を確認して、ステップ707
における側端位置の検出結果と比較することにより、斜
行の有無を判断することができる。斜行があると判断さ
れた場合は、ステップ703に戻り、ユーザに再度斜行
調整の機会を与える。
【0052】ステップ709で斜行無しと判断された場
合には、ロール紙先端をC位置まで戻す(710)。そ
の際、媒体センサ24でロール紙先端を検出する。その
後、ロール紙先端がカット位置26を越える位置までロ
ール紙を順方向に搬送する(711)。そこで、カット
位置26においてロール紙をカットする(712)。初
期セットされたばかりの(未記録の)ロール紙の先端を
カットするのは、その先端が必ずしも正確な切り口でな
いからである。また、ステップ710でC位置までロー
ル紙を戻すのは、先端部を必要以上に長く切断して紙を
無駄にすることのないようにするためである。
【0053】ついで、ロール紙先端を再度、C位置まで
戻す(713)。これは、媒体センサ24の出力の変化
に基づいてロール紙が確実に切断されたことを検出する
ためであり、かつ、画像形成開始前にロール紙の先端位
置を所定位置に確実にセットするためである。なお、こ
のC位置では、ロール紙先端が第2の搬送ローラから離
脱していることに留意されたい。
【0054】そこで、延長ガイドの延長動作を行う(7
15)。但し、この動作は、前述した延長動作の抑止フ
ラグを調べて(714)、フラグがオン(延長抑止)で
あれば、ステップ715を迂回してステップ716へ進
む。
【0055】ステップ716では、ロール紙を再度順方
向へ搬送しながらその先端位置を調整する。この先端位
置調整は、例えば、ロール紙の先端を媒体センサ24が
検出したあと数mm送る、等の制御により行う。
【0056】この段階で、実質的に、画像形成のための
記録媒体のセット動作は完了し、延長ガイドは不要とな
る。そこで、延長ガイドを元のケース31内に戻す(7
18)。但し、このステップ718も、延長動作が抑止
されている場合(717でYes)には、不要なので迂
回する。
【0057】このようにして、ロール紙の初期セット動
作が完了する。
【0058】図8に、図6のステップ604で説明した
ロール紙の通常セット動作の処理フローを示す。この処
理は、一旦、初期セットされたロール紙について、印字
処理終了毎に再度新たな印字処理のための用紙セッティ
ングを行うためのものである。その詳細処理は、図8か
ら分かるように、図7で示した処理の一部であるステッ
プ711〜718と全く同一である。したがって、その
説明は省略する。
【0059】次に、図9に、図6のステップ605で説
明したカット紙セット動作の処理フローを示す。
【0060】まず、カット紙の給紙が開始されると(9
01)、カット紙の先端がA位置に来るまでカット紙を
搬送する。カット紙先端がA位置に達したことを検出す
るために、A位置に媒体センサを設けてもよいが、カッ
ト紙の挿入を検知するカット紙媒体センサ(図示せず)
で先端を検出したあとの搬送距離でA位置を判断するこ
ともできる。この時点で、延長ガイドを延長する(90
4)。但し、前述したように延長抑止フラグがセットさ
れている場合には(903でYes)、ステップ904
を迂回する。ついで、カット紙先端がB位置に来るまで
カット紙を搬送する(905)。そこで、ロール紙の場
合と同様、カット紙の幅、側端の位置を検出する(90
6)。その後、カット紙を外部へ約300mm排出させ
(907)、システムが斜行チェックを行う(90
8)。この斜行チェックは、ロール紙の場合に説明した
図7のステップ709と同じ方法により行うことができ
る。システムが斜行ありと判定した場合には、そのカッ
ト紙を排出する(913)。その際、先に延長ガイドを
延長している場合にはそれを戻す。その後、ステップ9
01に戻り、新たなカット紙について給紙からやり直
す。
【0061】システムが斜行無しと判断した場合には、
カット紙を順方向に搬送し、カット紙の後端を媒体セン
サにより検知する(909)。このセンサは、前述した
給紙入口に設置されたカット紙媒体センサ(図示せず)
により検知される。これにより、カット紙の搬送方向の
長さを認識することができる。次いで、カット紙の先端
をC位置まで戻したあと、再度順方向へ搬送し、その先
端位置の調整を行う(910)。この先端位置調整は、
ロール紙の場合と同様に行うことができる。その後、延
長抑止が設定されていない限り(911)、延長ガイド
を元の位置に戻し(912)、カット紙セット動作を終
了する。
【0062】なお、本実施の形態におけるカット紙は、
大判のカット紙を利用するプロッタを想定しているため
に、斜行チェックや後端検知等を行っているが、これら
を行わない画像形成装置においても本発明は適用でき
る。
【0063】ここで、ロール紙とカット紙に対する延長
ガイドの利用タイミングの違いについてさらに詳細に説
明する。
【0064】図11により、第1および第2の搬送ロー
ラの間における、延長ガイドを使用しない場合のロール
紙の振る舞いについて説明する。ロール紙特有の現象と
して、用紙にカール癖がつくことが知られている。その
ため、ロール紙は印字板13の上部で下向きにカールす
るような向きでロール紙の初期セットが行われるのが通
常である。図7のステップ713において、ロール紙先
端がC位置にある状態では、記録媒体25にカールがあ
る場合、図11(a)に示すように、その先端は印字板
13上面に接し、先端直後の部分が若干盛り上がった形
となる。この状態で、先端位置調整のため記録媒体25
が前方へ搬送されると、図11(b)に示すように、先
端は第2の搬送ローラすなわち排出ローラ14と拍車1
5との間に達し、この第2の搬送ローラに噛み込まれる
前に記録媒体25が印字板13の上でかなり盛り上がっ
た状態となることがある。さらにそのまま搬送を続ける
と、図11(c)に示すように、第2の搬送ローラに記
録媒体25の先端が噛み込まれて、媒体センサ24がオ
ンする。これで実質的には記録媒体セット動作が完了す
る。しかし、記録媒体25が印字板13の上で盛り上が
った状態のままでは、印字時に印字ヘッド19と記録媒
体25が干渉するおそれがある。あるいは、干渉しない
までも、印字ヘッドと記録媒体の距離が近すぎて印字画
像の品質劣化を引き起こしてしまう。従来、この対策の
ために、第2の搬送ローラの搬送速度を第1搬送ローラ
のそれより速くしておくことにより盛り上がり部分を吸
収し、印字板13上で記録媒体25を平坦にしている
(図11(d),(e))。しかし、これでは盛り上が
った量だけ先端が進むため印字画像の先端余白が必要以
上に大きくなり、ロール紙の無駄が生じるという問題が
あった。
【0065】本発明の実施の形態では、記録媒体25を
C位置に戻したときに、図12(a)に示すように延長
ガイド36を延長して、延長ガイド36により記録媒体
25を覆う。これにより、記録媒体25を前方へ搬送し
てその先端を第2の搬送ローラに噛み込ませる際に記録
媒体25の盛り上がり発生が防止される(図12
(b),(c))。
【0066】なお、上記の搬送過程において、記録媒体
を裁断しその先端をC位置まで戻した後、延長ガイドを
延長するのは、前述したように、C位置まで戻すことに
より記録媒体25が正しく切り離されたことを媒体セン
サ24で確認することができ、その確認の後に延長ガイ
ドを延長する方が搬送障害対策上好ましいからである。
さらに媒体センサ24で記録媒体25の先端を検知後、
即搬送を止め、そこから印字せずにさらに記録媒体25
をC位置まで戻し、再度媒体センサ24まで進めるの
は、搬送駆動系のギアのバックラッシュの影響を無くす
ためであり、反転後すぐそこから印字開始すると先端余
白にバラツキを生じてしまうからである。記録媒体25
の先端が第2の搬送ローラに噛み込まれて媒体センサ2
4がオンした後は、画像形成のために延長ガイド36を
記録媒体25上から後退させて排除する(図12
(d))。このように、延長ガイド36の作用によっ
て、記録媒体25の盛り上がりを解消するための余分な
先端送りが不要となる。その結果、記録媒体の先端余白
が必要以上に大きくなることがなくなる。
【0067】なお、図11(a)に示したように、記録
媒体25がC位置で若干下カールしている状態で延長ガ
イド36を延長させると、延長ガイド36の先端にある
ベルト板38が記録媒体25の側辺と干渉するおそれが
予想されるが、実際には、図3、図4で説明したよう
に、ベルト板38は掛着補助機構50により上方に持ち
上げられた状態でキャリッジ17のフック41に係合
し、この状態で延長ガイド36が引き出されるので、延
長動作時に、印字ヘッドと記録媒体25との干渉は回避
される。また、延長ガイド36を延長した後は、掛着補
助機構50による持ち上げが解除されるので、延長ガイ
ド36はわずかに降下し、その下面は記録媒体25に接
近する。
【0068】また、ロール紙の初期セット動作におい
て、最初のロール紙先端部カット(図7、ステップ71
2)より前の段階で延長ガイドを使用しなかったのは、
第1に、ロール紙の場合は途中でユーザに斜行調整動作
をさせるため、その際に延長ガイド36があると印字板
上の用紙が見づらくかつ調整しづらいこと、第2に、初
期セット時にはユーザの過誤等によりジャム発生の可能
性が比較的高く、特に記録媒体先端が第2搬送ローラに
入るところでジャムが発生した場合に延長ガイド36が
あるとジャム解除の作業性が悪くなること、第3に、ロ
ール紙は印字板上で下カールするので必ずしも延長ガイ
ド36がなくても記録媒体先端が第2搬送ローラに噛み
込まれること、等の理由による。
【0069】これに対して、カット紙では紙質や紙厚あ
るいは放置状態により、図13(a)に示すように、駆
動ローラ12で進行方向が反転されてきた記録媒体25
の先端は上カールする場合がある。このため、何らかの
ガイドが存在しないと記録媒体25の先端が第2搬送ロ
ーラに入り込めない事態が生じうる。これは、特に、第
1搬送ローラと第2搬送ローラの間の距離が近い画像形
成装置の場合に顕著である。そこで、本発明の実施の形
態では、遅くとも記録媒体25の先端が第1の搬送ロー
ラから排出される前に、延長ガイド36を延長させて一
時的な記録媒体ガイドを形成する。これにより、図13
(b)に示すように、上カールしようとするカット紙で
あっても、その先端を第2搬送ローラに所期のとおり送
り込むことができる。
【0070】前述した、延長ガイド36の延長抑止の指
示は、操作ボタン511bまたはオンラインによるユー
ザの指示により行える。この指示情報はメモリ515に
フラグ(図示せず)として記憶される。このフラグが例
えばオンであれば延長ガイド36の延長動作が抑止され
る。
【0071】通常、記録媒体は、その紙厚が厚いほど紙
の腰が強いため一度付いたカール癖がとれにくい。ま
た、一般にフィルム紙はカール癖がつきにくく、逆に表
面にコーティングを有するコート紙はカール癖が付きや
すい。ユーザは、このような判断事項に基づいて、厚い
紙やフィルム紙については延長ガイドの抑止を行い、薄
い紙やコート紙については延長ガイドの抑止を行わない
ようにすることもできる。図5に示した延長抑止ボタン
511bに代えて、厚紙/薄紙指定ボタン等を設けても
よい。
【0072】その他、種々の要因によって延長動作を抑
止することもできる。ロール紙は通常、残量の多い間は
用紙の巻き全体の曲率半径が大きいため、比較的カール
は小さい。そこで、ロール紙の初期セット当初は抑止フ
ラグをオンに初期設定することにより延長動作を抑止し
ておき、一方、ロール紙残量検出部524(図5)でロ
ール紙の残量を自動的に検出し、ある残量以下になった
時点で抑止フラグをオフにする。これによって、ロール
紙残量が低下し、ロール紙のカールが大きくなる頃に自
動的に延長ガイド36を有効化することができる。
【0073】図14に、ロール紙の残量が所定量以下に
なったことを検出するロール紙残量検出部524の構成
例を示す。
【0074】同図(a)は、装置内に回転可能に一端1
41を支持された可動部材144と、同じく装置内に固
定されたスイッチ142を用いるものである。スイッチ
142はスライド部材143を有し、これが可動部材1
44の側辺に当接するようばね(図示せず)で付勢され
ている。ロール紙の残量が多い間は可動部材144の自
由端がロール紙の周縁により押されて、その結果、スラ
イド部材143もスイッチ142内に押し込まれた状態
となる。ロール紙残量が低下するにつれて可動部材14
4の自由端がロール紙周縁の変化に追従していき、スラ
イド部材143もばね力に従って次第に突出していく。
スライド部材143はある位置まで突出したとき、今ま
でスライド部材143の押し込みにより閉鎖されていた
内部の電気接点(図示せず)が開放される。この信号変
化によりロール紙の残量低下を自動的に検出することが
できる。この検出時点で延長抑止フラグを解除する。図
14(a)のような構成により、可動部材144の回転
動作を利用するので、ロール紙周縁の位置変化の大きさ
を縮小してスイッチ142のスライド部材143に伝達
することができる。したがって、スライド部材143の
ストロークが小さい既存のスイッチを利用することがで
きる。スイッチ142は、光学的にスライド部材143
の位置変化を検出することも可能である。
【0075】図14(b)は、装置内に固定されたロー
ル紙残量検出器146を示す。これは、内部にスライド
部材147を有する。スライド部材147は、ばね力に
より外方に付勢され、その先端がロール紙6の周縁に当
接するようになっている。検出器146の側部にはフォ
トインタラプタ148が配置されている。ロール紙の残
量が多い間はフォトインタラプタ148の光路が遮断さ
れない状態が続くが、残量がある程度以下になった時点
でスライド部材147に設けられた遮光部149により
フォトインタラプタ148の光路が遮断されるようにな
る。この構成によっても、ロール紙残量の変化を検出す
ることができる。また、ロール紙の零またはその直前の
残量に対応して遮光部149の遮光が解除されるように
することにより、ロール紙の終了を検出できるようにす
ることも可能である。
【0076】図14(a),(b)は、ロール紙6の残
量が変化してもその中心軸位置が一定で変化しない装置
に対応するものであるが、図14(c)は、ロール紙6
の使用に伴ってその中心が移動していく装置に対応する
ものである。光検出器150は、光線を外部に射出して
その反射光を検出することにより信号を発生するもので
ある。この光検出器150をロール紙6の斜め下に位置
させ、ロール紙6の残量の多い間は射出した光線がロー
ル紙の紙面にほぼ垂直に入射するように配置する。した
がって、ロール紙の残量が多い間は、射出された光線の
反射光は光検出器150に戻る。しかし、ロール紙の残
量が低下してくると、射出光がロール紙の周面に斜めに
入射するようになり、反射光が次第に減少してくる。そ
のため、ロール紙の残量がある量まで減少した時点で光
検出器150は反射光を検出できなくなり、ロール紙残
量低下の信号を発生する。この時点で延長抑止フラグを
解除する。
【0077】このように、ロール紙の残量が所定量以下
となった時点から、延長ガイド36を有効化する構成と
することにより、延長ガイド36を不必要に使用するこ
とがなくなり、延長ガイドを抑止している期間は、印字
処理の時間を短縮することができる。
【0078】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の変更
を行うことが可能である。
【0079】
【発明の効果】本発明の記録媒体搬送装置によれば、延
長ガイドの使用により記録媒体の搬送を良好にするとと
もに、使用する記録媒体の種類等に応じて、それに適し
た延長ガイドの使用を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録媒体搬送装置が適用される画
像形成装置の一例であるインクジェット方式カラープロ
ッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のカラープロッタを切り欠いて、記録媒体
の挿入から排出までの経路を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る記録媒体搬送装置に
採用される延長ガイドの一例を示す斜視図である。
【図4】図3の延長ガイドの細部の説明図である。
【図5】図1の画像形成装置の制御に関するブロック図
である。
【図6】図1の画像形成装置の記録媒体搬送および印字
に関するメイン処理のフローチャートである。
【図7】図6のロール紙初期セット動作の処理例を示す
フローチャートである。
【図8】図6のロール紙通常セット動作の処理例を示す
フローチャートである。
【図9】図6のカット紙セット動作の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図1の画像形成装置の第1および第2のロー
ラに関連する各種位置の説明図である。
【図11】実施の形態に係る延長ガイドがない場合のロ
ール紙搬送過程を示す説明図である。
【図12】実施の形態に係る延長ガイドがある場合のロ
ール紙搬送過程を示す説明図である。
【図13】実施の形態に係る延長ガイドのない場合
(a)、およびある場合(b)のカット紙の搬送工程を
示す説明図である。
【図14】実施の形態に係るロール紙残量検出のための
手段の説明図である。
【符号の説明】
1…プロッタ、2…スタンド、2a…キャスタ、3…操
作部、4…記録媒体挿入口、5…カバー、6…ロール
紙、7…カバー、8…上ガイド、9a,9b…紙搬送コ
ロ、12…駆動ローラ、13…印字板、14…排出ロー
ラ、15…拍車、16…拍車板、17…キャリッジ、1
8…ヘッドホルダ、19…印字ヘッド、20…ベルト、
21…案内レール、30…延長ガイド装置、31…ケー
ス、32…中心軸、33…溝、34…板ばね、35…ド
ラム、36…延長ガイド、37…フック穴、38…ベル
ト板、40…センサ、41…フック、50…掛着補助機
構、52…延長ガイド昇降レバー、52a…下部、52
b…ベルト板受け、53…ソレノイド、54…ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清原 直樹 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コ ピア株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−124282(JP,A) 特開 平5−254194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 13/00,15/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を搬送する第1の搬送ローラと該
    第1の搬送ローラから排出された記録媒体をさらに搬送
    する第2の搬送ローラとを有し、前記第1の搬送ローラ
    と第2の搬送ローラとの間において画像形成が行われる
    画像形成装置の記録媒体搬送装置において、 前記第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間に、往
    復動するキャリッジを利用して、その記録媒体搬送経路
    の側部から記録媒体搬送方向と直交する方向に伸縮自在
    な帯状のガイドを延長することにより、記録媒体の一時
    的な搬送ガイドを提供する延長ガイド手段と、 使用する記録媒体がカット紙であるかロール紙であるか
    に関して記録媒体の種別を切り替える記録媒体種別切替
    手段と、 該記録媒体種別切替手段による切替の結果、使用する記
    録媒体がカット紙かロール紙かに応じて前記延長ガイド
    の利用のタイミングを異ならせる延長ガイド制御手段と
    を備え、 前記延長ガイド制御手段は、記録媒体の種別がカット紙
    である場合、カット紙の先端が前記第1の搬送ローラか
    ら排出される前に前記延長ガイドの延長を行い、前記記
    録媒体の種別がロール紙である場合、ロール紙が第2の
    搬送ローラを通過した位置で切断された後に前記延長ガ
    イドの延長を行う 、 ことを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】前記延長ガイド制御手段は、前記記録媒体
    の種別がロール紙である場合、ロール紙が第2の搬送ロ
    ーラを通過した位置で切断された時点から新たなロール
    紙の先端が前記第2の搬送ローラを通過するまで戻され
    再び第2の搬送ローラに進入する時点までの間に前記延
    長ガイドの延長を行い、カット紙とロール紙のいずれの
    場合も画像形成前に前記延長ガイドを後退させることを
    特徴とする請求項1記載の記録媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】記録媒体としてのロール紙を搬送する第1
    の搬送ローラと該第1の搬送ローラから排出された記録
    媒体をさらに搬送する第2の搬送ローラとを有し、前記
    第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間において画
    像形成が行われる画像形成装置の記録媒体搬送装置にお
    いて、 前記第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間に、往
    復動するキャリッジを利用して、その記録媒体搬送経路
    の側部から記録媒体搬送方向と直交する方向に伸縮自在
    な帯状のガイドを延長することにより、記録媒体の一時
    的な搬送ガイドを提供する延長ガイド手段と、 前記第2のローラとほぼ同じ位置に配置された記録媒体
    の先端を検出する媒体センサと、 前記ロール紙が第2の搬送ローラを通過した位置で切断
    された後、新たなロール紙の先端が媒体センサを通過す
    るとともに前記第2の搬送ローラを通過するまで戻され
    た位置において前記延長ガイドの延長を行い、再度ロー
    ル紙先端が前記第2のローラに噛み込まれて前記媒体セ
    ンサがオンした後に前記延長ガイドを後退させる延長ガ
    イド制御手段と、 を備えることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】前記帯状のガイドは上方に持ち上げられた
    状態で引き出され、延長した後は持ち上げが解除される
    ことを特徴とする請求項1または3記載の記録媒体搬送
    装置。
  5. 【請求項5】前記延長ガイドの延長動作を抑止する延長
    抑止手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の記録媒体搬送装置。
  6. 【請求項6】前記延長抑止手段は、ユーザの指示に応じ
    て、前記延長ガイドの延長動作を抑止することを特徴と
    する請求項5記載の記録媒体搬送装置。
  7. 【請求項7】前記延長抑止手段は、 ロール紙の残量が予め定めた量以下になったことを検出
    するロール紙残量検出手段と、 該ロール紙残量検出手段によりロール紙の残量が予め定
    めた量以下となるまでの間、前記延長ガイドの延長を抑
    止する手段と、 を有することを特徴とする請求項5記載の記録媒体搬送
    装置。
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