JP3466456B2 - 温度センサ - Google Patents

温度センサ

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JP3466456B2
JP3466456B2 JP02773598A JP2773598A JP3466456B2 JP 3466456 B2 JP3466456 B2 JP 3466456B2 JP 02773598 A JP02773598 A JP 02773598A JP 2773598 A JP2773598 A JP 2773598A JP 3466456 B2 JP3466456 B2 JP 3466456B2
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吉宏 木暮
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株式会社日立ユニシアオートモティブ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内燃機関等
の冷却水、吸入空気またはミッションオイル等の温度を
測定するのに用いて好適な温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の原動機として用いられる
内燃機関では、該内燃機関の暖気状態を知るために冷却
水温度を検出したり、吸入空気流量を演算するために吸
気温度を検出したり、排気ガスを浄化するために排気温
度を検出したりするため、それぞれの部位に温度センサ
を設けるようにしている。
【0003】そこで、従来技術による温度センサを図
5,図6により説明するに、従来技術では冷却水の水温
を検出するための温度センサを例に挙げて述べる。
【0004】1は被測定流体としての冷却水が流通する
配管で、該配管1は、例えばアルミニウム、鉄等の金属
材料によって形成されている。そして、該配管1は内部
に流路2が形成され、例えばラジエータと内燃機関のシ
リンダブロック(いずれも図示せず)との間で流路2内
の冷却水を矢示A方向に流通させるものである。また、
配管1の途中には後述の温度センサ4を取付けるための
ねじ穴3が形成されている。
【0005】4は従来技術による温度センサで、該温度
センサ4は後述のハウジング6と、サーミスタ8等とか
らなり、配管1のねじ穴3にガスケット5を用いて配管
1に螺着する構成となっている。
【0006】6は温度センサ4の外形をなすハウジング
で、該ハウジング6は、例えばりん青銅、黄銅等からな
る金属材料によって段付円筒状に形成され、図6に示す
ように、ねじ穴3に螺着されるおねじ部6Aと、該おね
じ部6Aの基端側に形成された六角部6Bと、前記おね
じ部6Aの先端側に形成され蓋部6Cを有する小径な突
出筒部6Dとから大略構成されている。
【0007】また、ハウジング6には六角部6Bの基端
側に、樹脂材料からなるコネクタ7が一体に設けられて
いる。さらに、突出筒部6Dは流路2に突出寸法Lだけ
突出し、該突出筒部6D内にはサーミスタ8が収容さ
れ、冷却水の温度を感知する感温部となっている。
【0008】8はハウジング6の突出筒部6D内に収容
され、流路2内の冷却水の温度を検出する温度検出素子
としてのサーミスタで、該サーミスタ8は、測温部8A
と、該測温部8Aから延びる一対の端子ピン8B,8B
とからなり、該各端子ピン8Bはハウジング6の軸方向
に挿通され、コネクタ7の接続ピン(図示せず)に電気
的に接続されている。また、測温部8Aは突出筒部6D
の蓋部6C側に位置し、突出筒部6Dの突出寸法Lに対
応した寸法だけ配管1の内壁から離間している。
【0009】このように、従来技術による温度センサ4
は、配管1のねじ穴3にハウジング6のおねじ部6Aを
螺着することにより、突出筒部6Dを流路2に突出させ
た状態で取付ける。これにより、突出筒部6Dは冷却水
に直接接触し、サーミスタ8は冷却水の温度を精度良く
検出することができる。しかも、突出筒部6Dは配管1
内に突出させることにより、配管1の熱がサーミスタ8
の測温部8Aに伝わりにくくなるから、より冷却水の温
度を高精度に検出することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による温度センサ4は、配管1の径寸法が突出筒
部6Dの突出寸法Lよりも十分に大きい場合には適して
いるが、例えば車両のオートマチックトランスミッショ
ンに用いられるミッションオイル等の油温を検出する場
合、配管1等の径寸法が小さくなることによって突出筒
部6Dの突出寸法Lも小さくする必要が生じ、温度セン
サ4は配管1からの熱影響を受け易くなるという問題が
ある。
【0011】即ち、径寸法が小さい配管1内を流れる流
体の温度を検出する場合には、温度センサ4は突出筒部
6Dの突出寸法Lを小さくすることにより、サーミスタ
8の測温部8Aには配管1の熱が伝搬され、流体温度を
正確に検出することができないという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は流路の周壁からの熱の影響を低
減でき、流体温度を精度良く検出することのできる温度
センサを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する温度センサは、被測
定流体が流れる流路を形成する配管の取付穴に設けら
れ、先端側が開口した筒部と該筒部の基端側を底壁とな
って閉塞した取付部とを、断熱性の材料を用いて一体的
に形成してなるハウジングと、該ハウジングの筒部内空
間に突出した状態で前記取付部の底壁に取付けられた温
度検出素子とからなり、前記ハウジングの筒部開口端を
前記配管の取付穴内に位置させた状態で、前記ハウジン
グの取付部を前記配管に取付ける構成したことにある。
【0014】このように構成することにより、断熱材料
により形成されたハウジングの筒部、熱伝導の良い金
属製流路の壁(配管の取付穴)と温度検出素子との間に
介在させることができ前記配管の取付穴から温度検出
素子に伝搬される熱を遮断することができる。
【0015】請求項2の発明では、ハウジングの筒部
を、温度検出素子の突出寸法よりも大きい長さ寸法に形
成し、温度検出素子は筒部の開口端よりも奥まった位置
に配置する構成としたことにある。
【0016】このように構成することにより、温度検出
素子の周囲をハウジングの筒部で取囲むことができ、流
路を形成する壁から温度検出素子に熱が伝わるのを抑制
できる。
【0017】請求項3の発明では、ハウジングの底壁に
は筒部内空間に向けて突出し温度検出素子が取付けられ
る柱状突出部を設け、該柱状突出部の周囲には前記筒部
の内壁との間に被測定流体の一部が流れる環状空間を形
成したことにある。
【0018】このような構成とすることにより、ハウジ
ングの筒部と底壁によって形成される筒部内空間の容量
を環状空間によって増加させ、被測定流体を筒部内空間
内に効率良く循環させ、この空間内に滞留する被測定流
体の量を減少できる。しかも、柱状突出部によって温度
検出素子を流路に近づけ、流路を流れる被測定流体の一
部を温度検出素子近傍に容易に流入させ、被測定流体の
温度を温度検出素子によって検出できる。
【0019】請求項4の発明では、ハウジングの底壁側
には温度検出素子の表面を覆う皮膜を設けたことにあ
る。このように構成することにより、皮膜で温度検出素
子を外側から覆い、該温度検出素子の保護を図ることが
できる。
【0020】請求項5の発明によると、配管の取付穴内
にはめねじ部を設け、ハウジングの取付部の外周側に
は、該めねじ部に螺着されるおねじ部を設けてなる構成
としている。これにより、温度センサのハウジングは、
取付部の外周に設けたおねじ部を配管の取付穴内に螺着
して取付けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る温度センサの
実施の形態を、図1ないし図4を参照しつつ詳細に説明
する。
【0022】まず、図1、図2に基づいて、本発明によ
る第1の実施の形態を述べるに、本実施の形態による温
度センサは、従来技術と同様に、冷却水の温度を検出す
る場合を例示する。
【0023】11は冷却水が流通する流路12を形成す
る配管で、該配管11は、例えば熱伝導の良いアルミニ
ウム、鉄等の金属材料によって形成され、該配管11の
途中には環状段部13Aを有する段付穴13が径方向に
穿設され、該段付穴13の大径部側周壁にはめねじ部1
3Bが形成されている。
【0024】14は本実施の形態に適用される温度セン
サ、15は該温度センサ14の外形をなすハウジング
で、該ハウジング15は、例えばナイロン、ポリプロピ
レン、四ふっ化樹脂等の断熱性を有する樹脂材料を用い
て段付の有底筒状体として形成されている。
【0025】ここで、ハウジング15は、図2に示すよ
うに、先端側が開口した長さ寸法aの筒部15Aと、該
筒部15Aの基端側を閉塞し外周側におねじ部15Bが
形成された厚肉な取付部15Cと、該取付部15Cの基
端側に位置し径方向に突出した環状の鍔部15Dとから
大略構成され、前記取付部15Cの底壁15E上には後
述するサーミスタ18の測温部18Aが突出して設けら
れている。また、おねじ部15Bと筒部15Aとの間に
はOリング16が装着され、温度センサ14を段付穴1
3に螺着したときに、Oリング16は段付穴13の環状
段部13Aに対して押圧するものである。
【0026】17は筒部内空間で、該筒部内空間17
は、ハウジング15の筒部15Aと取付部15Cの底壁
15Eとの間に形成され、該筒部内空間17には流路1
2内を流通する冷却水の一部が流れる。
【0027】そして、温度センサ14は、おねじ部15
Bを配管11の段付穴13に螺着することにより、筒部
15Aの開口端側が流路12の内面側に位置させた状態
で、配管11に取付けられる。また、ハウジング15の
鍔部15Dを除いた軸方向の長さ寸法は、配管11の厚
さ寸法に対応した長さとなっている。
【0028】18は取付部15Cに取付けられた温度検
出素子としてのサーミスタで、該サーミスタ18は、測
温部18Aと、該測温部18Aから延びる一対の端子ピ
ン18B,18Bとからなり、前記測温部18Aは取付
部15Cの底壁15E上に突出寸法bだけ、ハウジング
15の筒部内空間17に突出した状態で設けられてい
る。そして、サーミスタ18の各端子ピン18Bは底壁
15Eに埋設されて先端部のみが底壁15Eから配管1
1の外部へと突出している。また、筒部15Aの長さ寸
法aは、測温部18Aの突出寸法bよりも大きい長さ寸
法となっているから、サーミスタ18の測温部18Aを
流路12内に突出させずに、筒部15Aの開口端よりも
奥まった位置に配置することができる。
【0029】本実施の形態による温度センサ14は、上
述の如き構成を有するもので、段付穴13のめねじ部1
3Bにハウジング15のおねじ部15Bを螺着すること
により、筒部15Aの開口端側が流路12内に開口し、
配管11の段付穴13と筒部内空間17との間には筒部
15Aが介在することになる。
【0030】そして、配管11内の冷却水は、図1中の
矢示A方向に流通する間、その一部が筒部15A内の筒
部内空間17内に流入しつつ、下流側へと流出してゆく
ようになる。
【0031】また、樹脂材料を用いて形成されたハウジ
ング15は、金属材料によって形成された配管11に比
べて断熱性が高くなっているから、配管11の段付穴1
3と筒部内空間17との間に位置した筒部15Aは断熱
材として機能し、配管11からサーミスタ18に伝達さ
れる熱を低減させることができる。これにより、筒部1
5Aは、配管11からサーミスタ18に熱が伝達される
のを抑制し、サーミスタ18は筒部内空間17内で冷却
水の温度を精度良く検出することができる。
【0032】かくして、本実施の形態による温度センサ
14では、ハウジング15を樹脂材料により形成し、温
度センサ14を配管11の段付穴13に取付けたとき、
筒部15Aの開口端側が配管11の内面側に位置し、取
付部15Cの底壁15E上にはサーミスタ18を配設す
る構成としている。
【0033】これにより、従来技術の温度センサ4に比
較して当該温度センサ14を小型化することができ、配
管11の内径寸法が小さいものにも温度センサ14を容
易に取付けることができる。しかも、温度センサ14の
取付スペースは、配管11の段付穴13の大きさのみで
済むから、当該温度センサ14を種々の部位に取付ける
ことが可能となる。
【0034】また、温度センサ14を段付穴13に取付
けたときには、筒部15Aが配管11の段付穴13と筒
部内空間17との間に介在し、配管11からサーミスタ
18に伝達される熱を低減することができる。これによ
り、サーミスタ18は筒部内空間17内の冷却水温を安
定して検出でき、検出精度を高めることができる。
【0035】さらに、温度センサ14は、図1に示すよ
うに、配管11内に突出する部分をなくすことができ、
配管11内を流れる冷却水に乱流を発生させることな
く、配管11内の流れを円滑にすることができる。
【0036】次に、第2の実施の形態を、図3に基づい
て説明するに、本実施の形態の特徴は、ハウジングの底
壁には筒部内空間に向けて突出し温度検出素子が取付け
られる柱状突出部を設け、該柱状突出部の周囲には筒部
の内壁との間に被測定流体の一部が流れる環状空間を形
成したことにある。なお、本実施の形態では前述した第
1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0037】21は第1の実施の形態に用いられる温度
センサ14に代えて用いられるもので、該温度センサ2
1は後述のハウジング22とサーミスタ24等からな
り、配管11の段付穴13にOリング16を挟んで螺着
される構成となっている。
【0038】22は温度センサ21の外形をなすハウジ
ングで、該ハウジング22は樹脂材料を用いて段付の有
底筒状体として形成されている。そして、該ハウジング
22は、第1の実施の形態で述べたハウジング15とほ
ぼ同様に、先端側が開口した長さ寸法cの筒部22A
と、該筒部22Aの基端側を閉塞し外周側におねじ部2
2Bが形成された取付部22Cと、該取付部22Cの基
端側に形成された環状の鍔部22Dとから大略構成さ
れ、筒部22Aと取付部22Cの底壁22Eとの間は流
路12を流通する冷却水の一部が流れる筒部内空間23
となっている。
【0039】また、本実施の形態によるハウジング22
では、底壁22Eの中央には筒部内空間23に向けて突
出する柱状突出部22Fが形成され、該柱状突出部22
Fと筒部22Aの内壁との間には前記筒部内空間23に
連通する環状空間22Gが形成されている。
【0040】24はハウジング22の柱状突出部22F
上に設けられたサーミスタで、該サーミスタ24は、測
温部24Aと、該測温部24Aから延びる一対の端子ピ
ン24B,24Bとからなる。また、サーミスタ24の
測温部24Aはハウジング22の底壁22Eから突出寸
法dだけ突出して設けられている。
【0041】ここで、ハウジング22の筒部22Aの長
さ寸法cとサーミスタ24の測温部24Aの突出寸法d
との関係は、長さ寸法cが突出寸法dよりも大きい長さ
寸法となっているから、サーミスタ24の測温部24A
は流路12内に突出させずに、筒部22Aの開口端より
も奥まった位置に配置することができる。
【0042】このように構成される温度センサ21にお
いても、前述した第1の実施の形態による温度センサ1
4と同様に、筒部22Aによって、配管11からサーミ
スタ24に伝達される熱を低減し、冷却水の温度を正確
に検出することができる。
【0043】また、ハウジング22の柱状突出部22F
によって、サーミスタ24の測温部24Aは流路12内
に突出しない範囲で底壁22Eから離間させているか
ら、長時間の使用によって、配管11から取付部22C
に熱が徐々に伝達された場合でも、サーミスタ24の測
温部24Aへの熱の影響を低減することができる。
【0044】一方、柱状突出部22Fの周囲には筒部2
2Aの内壁との間に環状空間22Gを形成し、該環状空
間22Gは筒部内空間23の容量を第1の実施の形態に
よる温度センサ14の筒部内空間17よりも増加でき、
流路12を矢示A方向に流れる冷却水を筒部内空間23
へと効率良く循環させることができる。
【0045】また、ハウジング22の柱状突出部22F
は、サーミスタ24の測温部24Aを流路12に近づけ
ることができ、流路12を流れる冷却水の一部を測温部
24A近傍に容易に流入、流出させることができる。
【0046】この結果、流路12の冷却水を筒部内空間
23に順次流し、サーミスタ24の測温部24Aを流通
する冷却水に晒することができ、温度センサ21の検出
感度をより高めることができる。
【0047】次に、第3の実施の形態を、図4に基づい
て説明するに、本実施の形態による温度センサは、ハウ
ジングの底壁側には温度検出素子の表面を覆う皮膜を設
けたことにある。なお、本実施の形態では前述した第1
の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0048】31は第1の実施の形態に用いられる温度
センサ14に代えて用いられるもので、該温度センサ3
1は後述のハウジング32とサーミスタ34等からな
り、配管11の段付穴13にOリング16を挟んで螺着
される構成となっている。
【0049】32は温度センサ31の外形をなすハウジ
ングで、該ハウジング32はハウジング15とほぼ同様
に、筒部32A、おねじ部32B、取付部32C、鍔部
32D、底壁32Eからなり、筒部32Aと底壁32E
との間は流路12を流通する冷却水の一部が流れる筒部
内空間33となっている。
【0050】また、本実施の形態によるハウジング32
では、底壁32E側にはサーミスタ34の測温部34A
を被覆する皮膜32Fが設けられている。
【0051】34は底壁32E上に設けられたサーミス
タで、該サーミスタ34は、測温部34Aと、該測温部
34Aから延びる一対の端子ピン34B,34Bとから
なり、前記測温部34Aは前記皮膜32Fによって覆わ
れている。
【0052】然るに、このように構成される温度センサ
31においても、前述した第1の実施の形態による温度
センサ14と同様に、流路12を矢示A方向に流れる冷
却水の温度を高精度に検出することができる。さらに、
サーミスタ34の測温部34Aを皮膜32Fによって覆
うことにより、該測温部34Aの保護を図ることがで
き、温度センサ31の寿命を延ばし信頼性を高めること
ができる。
【0053】なお、実施の形態では、ハウジング15
(22,32)を樹脂材料によって形成するものとして
述べたが、これに替えて、セラミック材料等の断熱材料
によって形成してもよい。
【0054】また、実施の形態では、配管11内を流れ
る冷却水の温度を測定する場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず油、吸入空気等の温度測定に
適用してもよく、特にエンジンオイルの油温、オートマ
チックトランスミッションの油温を測定するときには、
温度センサはオイルパン、トランスミッションケース等
に取付けてもよい。
【0055】さらに、実施の形態では、Oリング16を
おねじ部15B(22B,32B)と段付穴13の環状
段部13Aとの間に設けたが、これに限らず、段付穴1
3と鍔部15D(22D,32D)との間に配設しても
よいことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明で
は、被測定流体が流れる配管の取付穴に設けられ、先端
側が開口した筒部と該筒部の基端側を底壁となって閉塞
した取付部とを断熱性の材料を用いて一体的に形成して
なるハウジングと、該ハウジングの筒部内空間に突出し
た状態で取付部の底壁に取付けられた温度検出素子とか
らなり、前記ハウジングの筒部開口端を前記配管の取付
穴内に位置させた状態で、前記ハウジングの取付部を前
配管に取付ける構成としたから、熱伝導の良い金属製
の配管と温度検出素子との間には断熱材となる前記ハ
ウジングの筒部介在させ、この筒部によって前記配管
壁側から温度検出素子に伝搬される熱を遮断すること
ができ、温度検出素子により前記配管内を流れる被測定
流体の温度を高精度に検出できる。また、温度センサ
は、配管の流路内に突出する部分をなくしたから、小型
化を図り、種々の場所に適用することができる。
【0057】請求項2の発明では、ハウジングの筒部
を、温度検出素子の突出寸法よりも大きい長さ寸法に形
成し、温度検出素子は筒部の開口端よりも奥まった位置
に配置する構成としたから、温度検出素子の周囲をハウ
ジングの筒部で取囲むことができ、配管の周壁からの熱
が温度検出素子に伝わるのを抑制し、流体温度の検出精
度を高めることができる。
【0058】請求項3の発明によると、ハウジングの底
壁には、筒部内空間に向けて突出し温度検出素子が取付
けられる柱状突出部を設け、該柱状突出部の周囲には筒
部の内壁との間に被測定流体の一部が流れる環状空間を
形成したから、配管内の流路を流れる被測定流体をハウ
ジングの筒部内空間内に効率良く流し、この空間内に
体が滞留するのを低減することができる。そして、前記
筒部内空間での流体の滞留低減させることによって、
前記配管の周壁から温度検出素子に伝搬される熱を低減
させることができる。また、柱状突出部によって温度検
出素子を配管内の流路に近づけ、流路を流れる被測定流
体を温度検出素子近傍に容易に流すことができる。この
結果、当該温度センサは、流体温度を高精度に検出する
ことができる。
【0059】請求項4の発明では、ハウジングの底壁側
に温度検出素子の表面を覆う皮膜を設けているので、皮
膜で温度検出素子を外側から覆い、該温度検出素子の保
護を図り、温度検出素子の寿命を延ばし、信頼性を高め
ることができる。請求項5の発明は、配管の取付穴内に
めねじ部を設け、ハウジングの取付部の外周側には、該
めねじ部に螺着されるおねじ部を設ける構成としている
ので、温度センサのハウジングを、取付部の外周に設け
たおねじ部を配管の取付穴内に螺着することによって取
付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による温度センサを配管の段
付穴に取付けた状態を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態による温度センサを示す一部
破断の斜視図である。
【図3】第2の実施の形態による温度センサを配管の段
付穴に取付けた状態を示す断面図である。
【図4】第3の実施の形態による温度センサを配管の段
付穴に取付けた状態を示す断面図である。
【図5】従来技術による温度センサを配管のねじ穴に取
付けた状態を示す断面図である。
【図6】図5中のB部を拡大して示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
11 配管 12 流路 13 段付穴 14,21,31 温度センサ 15,22,32 ハウジング 15A,22A,32A 筒部 15C,22C,32C 取付部 15E,22E,32E 底壁 17,23,33 筒部内空間 18,24,34 サーミスタ(温度検出素子) 22F 柱状突出部 22G 環状空間 32F 皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 13/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定流体が流れる流路を形成する配管
    の取付穴に設けられ、先端側が開口した筒部と該筒部の
    基端側を底壁となって閉塞した取付部とを、断熱性の材
    料を用いて一体的に形成してなるハウジングと、 該ハウジングの筒部内空間に突出した状態で前記取付部
    の底壁に取付けられた温度検出素子とからなり、 前記ハウジングの筒部開口端を前記配管の取付穴内に位
    置させた状態で、前記ハウジングの取付部を前記配管
    取付ける構成とした温度センサ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの筒部は、前記温度検出
    素子の突出寸法よりも大きい長さ寸法に形成し、前記温
    度検出素子は前記筒部の開口端よりも奥まった位置に配
    置する構成としてなる請求項1記載の温度センサ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの底壁には前記筒部内空
    間に向けて突出し前記温度検出素子が取付けられる柱状
    突出部を設け、該柱状突出部の周囲には前記筒部の内壁
    との間に被測定流体の一部が流れる環状空間を形成して
    なる請求項1または2記載の温度センサ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの底壁側には前記温度検
    出素子の表面を覆う皮膜を設けてなる請求項1,2また
    は3記載の温度センサ。
  5. 【請求項5】 前記配管の取付穴内にはめねじ部を設
    け、前記ハウジングの取付部の外周側には、該めねじ部
    に螺着されるおねじ部を設けてなる請求項1,2,3ま
    たは4記載の温度センサ。
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