JP3465994B2 - 反応装置 - Google Patents
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Description
である。
液1中に一対の電極2,3を挿入した構造の反応装置4
を用いて、例えば、溶液1に電流を通して化学反応を起
こさせることにより、溶液1中に含まれる金属などを電
極2,3上に析出させたり(電気分解)、或いは、溶液
1に電位差を生じさせて、溶液1中の高分子やコロイド
などを電位差に応じて移動させて分離することにより、
溶液1の成分を分析したり(電気泳動)するようなこと
が極く一般的に行われている。
を与えるための反応用電源、6は反応容器である。
い、宇宙空間などの微小重力環境下においても、上記し
たような反応装置4を用いて、電気分解や電気泳動やそ
の他の反応を盛んに行うようになることが十分に考えら
れる。
られる電気分解や電気泳動のための反応装置4をそのま
ま微小重力環境下に持込んだ場合、以下のような問題が
生じる。
気泡7が発生するが、地上では気泡7に浮力が作用して
気泡7が電極2,3から自然に離脱されて行くところ、
微小重力環境下では、気泡7に浮力が作用しないため、
気泡7はいつまでも電極2,3の表面に付着し続けるこ
ととなる。
表面の気泡7の量が増えて電極2,3の表面を覆い、電
極2,3と溶液1との接触面積が激減するため、電流が
低下して反応が衰え、最終的には反応を継続できない状
態に陥ってしまう。
に生じた気泡を除去させることにより、微小重力環境下
でも支障なく反応を継続し得るようにした反応装置を提
供することを目的とするものである。
収容した溶液中に一対の反応用電極を挿入配置し、反応
用電極間に反応用電源を接続してなる反応装置におい
て、各反応用電極に対して傾斜した状態で対峙する傾斜
電極を、反応用電極に沿い、両者間の間隔が狭い側から
広い側へ向けて移動自在に設け、各傾斜電極と、対応す
る反応用電極との間に、傾斜電界を発生させる傾斜電界
発生用電源を設けたことを特徴とする反応装置にかかる
ものである。
極に沿い、両者間の間隔が狭い側から広い側へ向けて移
動可能な移動装置を備えても良い。
検知する気泡検知装置を設け、気泡検知装置からの気泡
検知信号を監視して、各反応用電極に付着している気泡
の量が増えた時に、各移動装置及び傾斜電界発生用電源
へ制御指令を送る制御装置を設けても良い。
接続する電源回路の途中に設けられた電流計であっても
良い。
用電極を挿入配置し、反応用電極間に反応用電源を接続
することにより、反応装置内部に反応を行わせる。
生するが、宇宙空間などの微小重力環境下では、気泡に
浮力が作用しないので、反応用電極の表面から気泡は自
然には離脱されない。
斜した状態で対峙する傾斜電極との間に傾斜電界発生用
電源により傾斜電界を発生させ、反応用電極に沿い、傾
斜電極を両者間の間隔が狭い側から広い側へ向けて移動
させる。
小さいため、電界の弱い間隔の広い側へと追いやられる
こととなるので、反応用電極の表面から気泡が除去さ
れ、支障なく反応を継続できるようになる。
斜電極を、反応用電極に沿い、両者間の間隔が狭い側か
ら広い側へ向けて移動させるようにすることができる。
気泡が付着したことを検知させ、制御装置を用いて気泡
検知装置からの気泡検知信号を監視させ、各反応用電極
に付着している気泡の量が増えた時に、制御装置から各
移動装置及び傾斜電界発生用電源へ制御指令を送らせて
傾斜電界や傾斜電極の移動を制御させるようにすること
ができる。
各反応用電極間を接続する電源回路の電流の変化によっ
て、気泡の量を検知させるようにすることができる。
明する。
一対の反応用電極10,11を挿入配置して、反応用電
極10,11間に反応用電源12を接続することによ
り、反応装置13を構成する。
形状に限らず、行わせようとする反応によって適宜形状
を変更し得るものとする。
状態で対峙可能な傾斜電極14,15をそれぞれ設け、
各傾斜電極14,15を、対応する反応用電極10,1
1の長手方向16に平行に延びるロッド17,18の先
端に取付け、各ロッド17,18の後端に、ロッド1
7,18を前記長手方向16へ移動可能なリニアヘッド
モータなどの移動装置19,20をそれぞれ接続する。
器8内に位置させるようにしても良く、或いは、反応容
器8に形成した出入口21,22から反応容器8の外へ
取出しておけるようにしても良い。
運動を並進運動に直接変換することのできるリニアヘッ
ドモータを使用するものとしているが、電動ジャッキや
シリンダ機構、その他同等の機能を有する機構などを場
合に応じて使用することができるのは言うまでもない。
生用電源23,24及びスイッチ25,26を接続す
る。傾斜電界発生用電源23,24は、交流である。
接続する電源回路27の途中に電流計などの気泡検知装
置28を取付け、気泡検知装置28からの気泡検知信号
29を監視して、設定器35に設定したしきい値36を
下回った時に、各移動装置19,20及びスイッチ2
5,26へ制御指令30〜33を送る制御装置34を設
ける。
どの撮像装置を用い、撮像装置からの映像信号を制御装
置34などで画像処理を行わせることにより、気泡3
7,38の量を検知させるようにしても良い。
並進軸である。
0,11に反応用電源12を接続し、溶液9に電流を通
して化学反応を起こさせることにより、溶液9中に含ま
れる金属などを反応用電極10,11に析出させたり
(電気分解)、溶液9に電位差を生じさせて、溶液9中
の高分子やコロイドなどを電位差に応じて移動させるこ
とにより、溶液9の成分を分析したり(電気泳動)する
などの反応を行わせる。
0,11の表面に気泡37,38が発生するが、特に宇
宙空間などの微小重力環境下では気泡37,38に浮力
が作用しないので、反応用電極10,11の表面に付着
した気泡37,38は自然に反応用電極10,11の表
面から離脱することがなく、そのまま反応用電極10,
11の表面に付着し続けることになる。
着する気泡37,38が増えて、反応用電極10,11
の表面を覆い、反応用電極10,11と溶液9との接触
面積が減少するため、反応が衰えて、最終的には反応を
継続できない状態に陥ることになる。
1の表面に付着する気泡37,38が増えて反応が衰え
たかどうかを、制御装置34が、電源回路27の途中に
設けた電流計などの気泡検知装置28からの気泡検知信
号29を入力することにより、常時監視して、気泡検知
信号29の値が設定器35に入力したしきい値36を下
回ったときに、移動装置19,20やスイッチ25,2
6へ制御指令30〜33を送る。
ると、傾斜電界発生用電源23,24から電力が傾斜電
極14,15へ印加され、傾斜電極14,15と、これ
に対応する反応用電極10,11との間に、間隔の狭い
図の上側が強く、間隔の広い下側が弱い不均一な電界
(傾斜電界)が発生する。
界の強い上側へ引寄せられ、気泡37,38は誘電率が
小さいので、電界の弱い下側へ追いやられることにな
る。
ロッド17,18を介して、傾斜電極14,15を、対
応する反応用電極10,11との間隔が狭い側から広い
側へと走査させると、誘電率の小さい気泡37,38
は、電界の弱い方(間隔の広い側)へと追いやられ、反
応用電極10,11の表面から反応容器8の下部へと移
送されることになる。
から気泡37,38が除去され、支障なく反応を継続さ
せることが可能となる。
7,38の除去後は、制御指令30,31により、傾斜
電極14,15を上記とは反対側へ移動して待機状態と
しておくようにする。
7,38は、図示しない吸引管などを用いて吸引除去す
るようにしても良い。
どの撮像装置を用い、撮像装置からの映像信号を制御装
置34などで画像処理を行わせることにより、気泡3
7,38の量を検知させるようにすることもできる。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
によれば、反応用電極の表面に生じた気泡を除去させる
ことにより、微小重力環境下でも支障なく反応を継続さ
せることができるという優れた効果を奏し得る。
Claims (4)
- 【請求項1】 反応容器内に収容した溶液中に一対の反
応用電極を挿入配置し、反応用電極間に反応用電源を接
続してなる反応装置において、各反応用電極に対して傾
斜した状態で対峙する傾斜電極を、反応用電極に沿い、
両者間の間隔が狭い側から広い側へ向けて移動自在に設
け、各傾斜電極と、対応する反応用電極との間に、傾斜
電界を発生させる傾斜電界発生用電源を設けたことを特
徴とする反応装置。 - 【請求項2】 傾斜電極を、反応用電極に沿い、両者間
の間隔が狭い側から広い側へ向けて移動可能な移動装置
を備えた請求項1記載の反応装置。 - 【請求項3】 各反応用電極に気泡が付着したことを検
知する気泡検知装置を設け、気泡検知装置からの気泡検
知信号を監視して、各反応用電極に付着している気泡の
量が増えた時に、各移動装置及び傾斜電界発生用電源へ
制御指令を送る制御装置を設けた請求項2記載の反応装
置。 - 【請求項4】 気泡検知装置が、各反応用電極間を接続
する電源回路の途中に設けられた電流計である請求項3
記載の反応装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12514495A JP3465994B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 反応装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12514495A JP3465994B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 反応装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319599A JPH08319599A (ja) | 1996-12-03 |
JP3465994B2 true JP3465994B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=14902962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12514495A Expired - Fee Related JP3465994B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 反応装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465994B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101441884B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2014-09-25 | (주)아모레퍼시픽 | 화장품 내용물 제조용 진공용기의 기포 검출장치와 방법 및 그 방법을 컴퓨터로 실행시키기 위한 프로그램 코드를 저장한 기록매체 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP12514495A patent/JP3465994B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08319599A (ja) | 1996-12-03 |
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