JP3050719U - 電子線描画装置 - Google Patents

電子線描画装置

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JP3050719U
JP3050719U JP1998000096U JP9698U JP3050719U JP 3050719 U JP3050719 U JP 3050719U JP 1998000096 U JP1998000096 U JP 1998000096U JP 9698 U JP9698 U JP 9698U JP 3050719 U JP3050719 U JP 3050719U
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光二 小坂
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有限会社東京テクノロジー
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外乱の混入を阻止して高い描画精度を保証で
き、走査電子顕微鏡本体の電子線偏向回路に対して改造
を不要とする。 【解決手段】 描画信号を発生する図形処理手段CAD
と、電子線を発生し、電子レンズで集束させ、集束電子
線を試料表面で電子線偏向系により走査して図形パター
ンを描画するため走査電子顕微鏡10としての電子線照
射手段と、図形処理手段が供給する描画信号に応じて、
集束電子線を試料に照射・非照射する制御信号を走査電
子顕微鏡本体に装着したブランキングユニットBLKへ
供給する描画管理手段BDRとから成る電子線描画装置
にあって、電子線照射手段に内蔵する第一走査ユニット
と、電子線照射手段の電子回路から電磁的に絶縁した第
二の走査ユニットを備え、両走査ユニットの走査出力信
号を個別に電子線偏向系の偏向コイルに導く切換機能A
Dを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、走査電子顕微鏡をベースにした電子線描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子線描画装置は、市販されている走査電子顕微鏡に対して、CAD 機能を持つ電算機ユニット(所謂パソコン)と、電子線描画で試料である基板上 のレジストに所望のパターンを描くためブランキング機能、および描画領域を基 板上で順次移動させてつなぎ合わせるため試料の座標位置を決める機能を有する 付属装置(描画支援装置、ビームドロー: Beam Draw:本出願人により商標登録 中の名称)とを組み合わせて形成されている。
【0003】 走査電子顕微鏡は低価格で市販されているため、電子線描画を利用する研究者 に対してこの走査電子顕微鏡をベースにして小型で簡便な研究用の電子線描画シ ステムを比較的低価格で提供できる。この種の走査電子顕微鏡は高性能、高分解 能を保証しているが、同時に販売価格を徹底的に低減するため、種々の製造技術 上の処置が導入されている。例えば、種々の制御回路、例えば電子レンズ制御電 源、電子線加速度制御電源、電子銃の放出電流制御回路、電子線走査用の電子線 偏向系電源、これ等の電源や回路間の相互関係を制御するための複合制御回路等 を一枚または数枚の印刷基板内に集積して相互結線作業を低減させている。多く の場合、これ等の電源回路は同一電源、つまりグランドラインや正負電源の導線 を共用している。更に、近年回路のデジタル化が進み、上記の制御回路には種々 のデジタル回路素子が含まれているため、強いパルス状の電流が基板内に瞬間的 に流れる。これ等の事情により、上に述べた種々の制御回路間で電磁的または電 気的なカップリングが生じ、このため電気信号間に干渉が発生し易い。
【0004】 本出願人は、この原因により電子線偏向系に擾乱信号が混入するため、走査電 子顕微鏡像の分解能が著しく低減すること、および、電子線描画に使用する場合 、描画するパターンに不規則な歪みが発生する可能性を指摘した。そして、この 問題を解決するため、電子線偏向系の回路に簡単な低域通過濾波回路を付加する ことを提唱し、これ等の問題を飛躍的に改善することができた(実用新案登録公 報、登録番号第 3042956号を参照)。しかしながら、電子線描画装置に上記の波 方式を適用すると、使用上、一部に不便が生じることも判明した。即ち、 1) 濾波回路を付加すると、走査信号である所謂「鋸電圧波形」に僅かな「歪 み」つまり「だれ」が必ず生じる。この信号の歪みは、電子線描画に使用すると 、パターンに歪みを与え、特に極度に微細で高精度なパターンの場合には使用に 耐えくなる。この問題を解決するため、パターン修正用の付加的な低域通過濾波 回路を更に追加することも提案した。しかし、この修正には描画の対象物が変わ れば濾波条件をその都度変更する必要があり、使用方法も複雑になるため習熟に 著しく長時間を要する。これには相当な時間と忍耐が必要となる。そして何より も回路が複雑になり製造コストが上昇する。
【0005】 2) 上記のような付加的な低域通過濾波回路を追加する改造を走査電子顕微鏡 に導入すれば、製造メーカーの製造責任による保証が得られなくなるので、使用 している走査電子顕微鏡に故障や不調が生じた場合、当該メーカーの保守や調整 を受けることができないか、認容できる範囲の経費で受けることができない恐れ が生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、この考案の課題は、描画時に電子線偏向系に他の電子回路 から外乱の混入を阻止して極微細なパターンの描画に要求される高い描画精度を 保証することができ、同時に使用する走査電子顕微鏡本体の電子制御回路、特に 電子線偏向系の電子制御回路に対して改造を不要とする電子線描画装置を提供す ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、この考案により、所望の図形パターンを指定して対応する描画 信号を発生する図形処理手段と、電子線を発生し、電子レンズで集束させ、集束 電子線を試料表面で電子線偏向系により走査して前記図形パターンを描画するた め走査電子顕微鏡としての電子線照射手段と、前記図形処理手段から供給された 前記描画信号に応じて、前記集束電子線を試料に照射・非照射する制御信号を走 査電子顕微鏡本体に装着されたブランキングユニットへ供給する描画管理手段と から成る電子線描画装置にあって、電子線照射手段に内蔵された第一走査ユニッ トの外に、この電子線照射手段の電子回路から電磁的に絶縁された第二の走査ユ ニットを備え、第一と第二の走査ユニットの走査出力信号を個別に電子線偏向系 の偏向コイルに導く切換機能を備えていることによって解決されている。
【0008】 更に、この考案による他の有利な構成は実用新案登録請求の範囲の従属請求項 に記載されている。
【0009】
【考案の実施の形態】
この考案による上記構成の電子線描画装置では、図形処理手段としてCAD機 能を保有する電算機ユニット(通常のパソコン)が使用され、電子線照射手段と して電子線描画用に特別にブランキングユニットを付加した走査電子顕微鏡が使 用される。描画管理手段は、上記パソコンと走査電子顕微鏡を有機的に結び付け て描画作業を支援する描画支援装置である。この描画支援装置は、パソコンから 供給された所望の図形パターンに対応する描画信号に応じて走査電子顕微鏡の集 束電子線を試料に照射・非照射する制御信号を前記ブランキングユニットに送っ て描画を実行する機能を持っている。更に、この描画支援装置は、走査電子顕微 鏡の試料室内で試料位置を決定するX,Y測長器の検出信号を処理し、試料を所 定の位置に移動させるためモータ、好ましくは超音波モータおよび変位駆動力を 伝達する移動機構の制御信号を発生する機能も備えている。
【0010】 この考案によれば、走査電子顕微鏡にに内蔵されている外部擾乱の混入し易い 第一走査ユニットの外に、走査電子顕微鏡内にある電子回路から電気的に分離絶 縁された第二の走査ユニットを備えている。第一走査ユニットと第二の走査ユニ ットの走査出力信号を個別に電子線偏向系の偏向コイルに導くため、描画支援装 置で指定される制御信号により両走査ユニット間を交互に切り換えできる切換機 能としてのスキャン切換ユニットを備えている。
【0011】 このスキャン切換ユニットは、第一走査ユニットの出力電流が零を含む非常に 狭い電流範囲内にある時のみ、切換動作を実行するように形成されている。 パソコンから描画支援装置を介してスキャン切換ユニットへ切換動作を指令す る切換制御信号を供給すると、第二走査ユニットが自動的に休止状態となった後 に、スキャン切換ユニットで切換操作が実行される。
【0012】 実際の装備では、第二走査ユニットとスキャン切換ユニットを合体させてただ 一つのユニットにすることもできる。あるいは、両者のユニットの一方または両 方を分割して複数のユニットにすることもできる。その場合、これ等のユニット を描画支援装置の内部か、あるいは描画支援装置および走査電子顕微鏡の外部に 配置すると好ましい。
【0013】
【実施例】
以下、一実施例を示す図面に基づきこの考案による電子線描画装置を詳しく説 明する。 図1はこの考案による電磁型の電子線偏向系を含む電子線描画装置の総合ブロ ック図である。この系は、大別して、走査電子顕微鏡である電子線描画本体10 と、描画すべき図形パターンを指定入力するためのCAD装置(CAD専用プロ グムを含むパソコン)と、描画時に電子線を走査したり、試料位置を決める信号 処理を制御する描画支援装置BDR(ビームドロー:本出願人により商標登録出 願中の名称)とで構成されている。
【0014】 この装置は主にラスター走査方式で使用される。描画すべきパターンに応じて 一定の走査線に沿った電子ビームを目的とする試料の表面に当てるか否かは、C AD装置で指定された図形に応じて描画支援装置BDRで発生させたビームブラ ンキング信号により決定される。即ち、ビームブランキング信号は導線LY を経 由して電子線描画本体10の電子銃の下部に装着されているブランキングユニッ トBLKに供給される。電子銃から出た電子線を試料に到達させるべきか否かは ブランキング信号により決定される。更に、電子線描画本体10の試料室内の試 料台に装着された描画すべき試料の位置を測定する測長器(図示せず)の検出信 号やこの信号に基づき試料を所定の位置に移動させるために内蔵されている試料 移動機構(図示せず)の駆動信号は導線Lx を介して描画支援装置BDRと電子 線描画本体10の間で相互にやり取りされる。これ等の構成要素の詳しい機能は 、本出願人が既に発表している他の特許出願(特願平9−167162号)明細 書を参照されたい。
【0015】 市販されている走査電子顕微鏡では、本来の電子線偏向系の主要部である一点 鎖線で示す走査ユニットSCU1 の走査信号が本体10の架台のコネクタCNT 1, 導線LL および本体10の鏡筒のコネクタCNT3 を経由して鏡筒に内蔵され ている偏向コイル(図示せず)に導入される。 しかし、上に指摘したように、走査電子顕微鏡本体10に付属する走査ユニッ トSCU1 には擾乱信号が混入し易く、正確で微細なパターンを描画することが 困難ないし不可能になる。そこで、この考案によれば、走査電子顕微鏡本体10 内の電子回路から電気的に分離・絶縁された特別な走査ユニットSCU2 を描画 支援装置BDR内に設け、この走査ユニットSCU2 の走査信号を描画支援装置 BDRのコネクタCNT2 から偏向コイルに導入する。更に、試料表面をモニタ ー観察する場合には、走査電子顕微鏡本体10の電子線偏向系である通常の走査 ユニットSCU1 を使用し、電子線描画の場合、特別な走査ユニットSCU2 を 使用できるように、両者の走査ユニットの間を確実に切り換えることのできるス キャン切換ユニットADを設けている。即ち、走査ユニットSCU1 と走査ユニ ットSCU2 の走査信号SC1,SC2 をスキャン切換ユニットADに導入し、ど ちらの走査信号を導線LCCを介して電子線偏向系に導入するかは描画支援装置B DRから出力される切換制御信号Sc により決定される。これ等の技術内容を以 下に詳しく説明する。
【0016】 図2は、走査ユニットSCUの内部構造を示す。この走査ユニットSCUは実 際には垂直走査と水平走査の二種を必要とするので、ほぼ同一構造で時定数の異 なる二回路で形成されている。以後では、簡単のため一回路のみを図示すが、実 際には二つの走査ユニットが必ず存在すると解すべきである。既に、実用新案登 録公報(登録番号第 3042956号)の明細書で説明したように、走査ユニットSC Uは、順次直列接続された鋸波発生回路SG,走査方向回転回路RT,倍率・加 速電圧補正回路MC,誤差増幅器A,駆動回路Dr を含み、駆動回路Dr の出力 は往き導線PAを経由して偏向コイルL0 に導入され、戻り導線PBと検出抵抗 RD を経由してグランドラインに通じている。そして、この検出抵抗で検知され る信号が実測励磁電流として誤差増幅器Aの一方の入力端に導入され、他方、目 標励磁電流として倍率・加速電圧補正回路MCから誤差増幅器Aの他方の入力端 に導入される。この励磁電流の差動出力が駆動回路Dr の入力信号となる。
【0017】 図3には、両方の走査ユニットSCU1,SCU2 を交互に切り換えて偏向コイ ルL0 に導入するために使用するスキャン切換ユニットADの構造と対応する付 属結線が示してある。スキャン切換ユニットAD中では、走査ユニットSCU1 の出力端の間にスイッチRE1 を介して偏向コイルの負荷に似せて一種のダミー 抵抗作用をする負荷Z1 が、また走査ユニットSCU2 の出力端間にスイッチR E2 を介して同様なダミー抵抗作用をする負荷Z2 がそれぞれ接続されている。 更に、各走査ユニットSCU1,SCU2 の往きの導線と戻りの導線はそれぞれ対 にされた二つのスイッチRE3 を経由して偏向コイルL0 の両端に切換可能に接 続されている。これ等のスイッチRE1,RE2,RE3 には外部制御可能なリード スイッチあるいは半導体スイッチ(例えば、IRF社のモデル名, PVN 012) を使用できる。図示の場合は、通常の走査電子顕微鏡像を観察するモードに対応 し、偏向コイルL0 には走査ユニットSCU1 が接続されている。電子線描画の 場合には、スイッチRE1 は閉で、スイッチRE2 が開となり、スイッチRE3 は電子線描画用の走査ユニットSCU2 に接続している。なお、負荷Z1,2 は 抵抗性成分は偏向コイルL0 の抵抗成分にほぼ一致させておく。その場合、偏向 コイルL0 の誘導性負荷のためターンオン時の遅れ電流を補償するため適度な容 量性成分を含んでいてもよい。
【0018】 図4には、図3のスキャン切換ユニットADの中にあるスイッチRE1,RE2, RE3 を作動させる制御回路のブロック図を示す。この制御回路は走査ユニット SCU1 とSCU2 を切り換える時点にスイッチRE3 に過度な電流が流れて接 点を破損することを防止するためにある。そして、この制御回路には偏向コイル L0 が通電されていないか、あるいは十分低い電流しか流れていな時のみ切換を 行うため、通電状態を調べる監視回路が設けてある。この監視回路の指令により 各スイッチRE1,RE2,RE3 を作動させる。監視装置は窓比較器COMPで形 成されている。この窓比較器COMPは走査電子顕微鏡用の走査ユニットSCU 1 から出力される走査信号SS が零クロス点V=0 V を含む下限電圧−VREF1と 上限電圧+VREF2の間の電圧範囲(所謂検出電圧の窓)内にあるか否かを監視す るもので、図5に示すように、この電圧範囲内にあれば、窓比較器COMPは波 高がHレベルのパルス信号PS1,PS2 を出力し、電圧範囲外にあればLレベル = 0 Vを維持している。
【0019】 図5に示すように鋸電圧波形の零クロス点には二種(ZC0,ZC1 )ある。鋸 波の傾斜の穏やか部分に生じる一方の零クロス点ZC1 を走査ユニットSCU1, 2 の切換点に使用すると好都合である。そして、窓比較器COMPの出力するパ ルス信号PS2 の立ち上がりエッジ(矢印で示す)を以後の処理のトリガとして 使用する。図4の機能ブロック図でシーケンス制御回路SQにパルス信号PS2 を導入し、走査ユニットSCUを切り換える切換制御信号SC に応じて、図6に 示すように、シーケンス制御回路SQの助けを借り遅延素子Y1,2,3 により スイッチRE1,RE2,RE3 をそれぞれ所定時間ほど遅延させて順次作動させる 。この場合、左端の状態は、図3に示す走査電子像観察モード状態に相当する。 つまり、偏向コイルL0 に走査ユニットSCU1 が接続している。中央の状態は 、電子線描画モード状態に相当する。つまり、偏向コイルL0 に電子線描画用の 走査ユニットSCU2 が接続している。そして、右端の状態は再び走査電子線観 察モード状態に戻っている。走査電子像観察モードから電子線描画モードに移行 する場合、あるいはこの逆に移行する場合、走査ユニットSCU1 を作動させて いて、走査ユニットSCU2 は停止状態、即ち、その出力電圧は常時 0 Vに保持 されている。
【0020】 切換制御信号SC を描画支援装置BDRからスキャン切換ユニットADに入力 すると、シーケンス制御回路SQと窓比較器COMPがイネーブル状態にされ、 それぞれ動作を開始する。シーケンス制御回路SQでは、遅延回路DLYの各遅 延素子Y1,2,3 の出力状態を監視し、初期状態が図6の左の状態(走査電子 像観察モード)であるか、あるいは中央の状態(電子線描画モード)であるかを 判別する。一方、窓比較器COMPは走査ユニットSCU1 の走査信号SS が零 クロス電圧範囲に入った瞬間の時点を検知して、その時点を知らせるトリガ出力 パルスをシーケンス制御回路SQに送る。シーケンス制御回路SQが走査電子像 観察モードと判定した場合には、トリガ出力パルスにより遅延素子Y1 を時点t A1 で励起して、直ちにスイッチRE1 を駆動させる。次いで、遅延素子Y1 の出 力からスイッチRE1 の駆動信号を検知し、所定の時間間隔(tA2−tA1)の後 に遅延素子Y3 を励起してスイッチRE3 を駆動する。同様に、スイッチRE3 の駆動を検知し時間間隔(tA3−tA2)の後に遅延素子Y2 を励起してスイッチ RE2 を駆動する。これに対して、電子線描画モードの場合には、図6の右側に 示すシーケンスに示すように、スイッチRE2,RE3,RE1 が時点tB1,tB2, tB3で順次駆動される。これ等の切換では、スイッチRE3 が零クロク点の近傍 、つまり窓電圧範囲内で切り換わることが必要である。窓電圧はスイッチが開閉 するとき接点の溶着や破損の生じることなく、繰り返し操作で劣化の進行しない 程度の低い電流範囲に対応している。
【0021】 なお、走査ユニットSCU1 が通常の走査を行っていない場合にも、図4の回 路構成は有効である。例えば、切り換えのため、走査電子顕微鏡側の走査ユニッ トSCU1 の電源を落として描画支援装置側の両走査ユニットを切り換えること もできるが、電源を落とし忘れたり、落としていても未だ残存電流が流れいる可 能性がる。そのような場合でも、図3のスキャン切換ユニットADの回路構成お よび図6の回路構成は有効に機能する。
【0022】
【考案の効果】
以上、説明したように、この考案の電子描画装置によれば、描画期間中に他の 電子回路から電子線偏向系に外部擾乱の混入を阻止して極微細なパターンの描画 に要求される高い描画精度を保証できる。同時に、使用する走査電子顕微鏡本体 の電子制御回路、特に電子線偏向系の電子制御回路に対して改造を必要としない ので、走査電子顕微鏡本体が故障した時、製造メーカーの保守等の保証が得られ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子線描画装置の全系を示す正面図、
【図2】 走査ユニットのブロック回路図、
【図3】 二つの走査ユニットを個別に偏向コイルに接
続するスキャン切換ユニットのブロック回路図、
【図4】 スイッチを切り換えるための制御回路の模式
図、
【図5】 走査信号の零クロス点検知と零クロス点で発
生したトリガパルスを示す図、
【図6】 切換時のスイッチのタイムチャート。
【符号の説明】
10 走査電子顕微鏡本体 BDR 描画支援装置 CAD パソコン AD スキャン切換ユニット SCU1,2 走査ユニット L0 偏向コイル RE1,2,3 外部制御可能なスイッチ Z1,2 接点保護用の負荷 COMP 窓比較器 SQ シーケンス制御回路 DLY 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 541C

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の図形パターンを指定して対応する
    描画信号を発生する図形処理手段と、電子線を発生し、
    電子レンズで集束させ、集束電子線を試料表面で電子線
    偏向系により走査して前記図形パターンを描画するため
    走査電子顕微鏡としての電子線照射手段と、前記図形処
    理手段から供給された前記描画信号に応じて、前記集束
    電子線を試料に照射・非照射する制御信号を走査電子顕
    微鏡本体に装着されたブランキングユニットへ供給する
    描画管理手段とから成る電子線描画装置において、 電子線照射手段に内蔵された第一走査ユニットの外に、
    この電子線照射手段の電子回路から電磁的に絶縁された
    第二の走査ユニットを備え、 第一と第二の走査ユニットの走査出力信号を個別に電子
    線偏向系の偏向コイルに導く切換機能を備えている、こ
    とを特徴とする電子線描画装置。
  2. 【請求項2】 前記切換機能は,第一走査ユニットの出
    力電流が零を含む所定の範囲内にある時のみ、切換動作
    を実行するように形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電子線描画装置。
  3. 【請求項3】 図形処理手段から描画管理手段を介して
    切換機能へ切換動作を指令する切換制御信号を供給する
    と、第二走査ユニットが自動的に休止状態となった後
    に、切換機能で切換操作が実行されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の電子線描画装置。
  4. 【請求項4】 第二走査ユニットと切換機能を合体させ
    て一つのユニットにするか、複数のユニットのして、こ
    れ等のユニットを描画管理手段の内部、あるいは描画管
    理手段と電子線照射手段の外部に配置されていることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の電子線描画
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11402302B2 (en) * 2017-10-23 2022-08-02 Avl Emission Test Systems Gmbh Exhaust gas sample taking system

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