JP3465918B2 - 水性分散液 - Google Patents

水性分散液

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はアセトアセチル化ポリビ
ニルアルコール系樹脂(以下、AA化PVAと略記す
る)を含有した水性分散液に関する。 【0002】 【従来の技術】天然ゴム系、ポリイソプレン系、ポリブ
タジエン系、クロロプレン系、ポリスチレン−ブタジエ
ン系、ポリメチルメタクリレート−ブタジエン系等から
なるラテックス、またはポリ酢酸ビニル系、ポリアクリ
ル酸エステル系等に代表されるエマルジョンからなる水
性分散液は接着剤、塗料、繊維、織物加工、紙・皮革の
加工、各種材料のバインダー、セメント・モルタル用混
和剤等の広汎な用途を有している。かかる水性分散液は
目的、用途に応じては、粘度や構造粘性の適度のものが
作業性、機械適性、仕上がり状態、接着性等に優れた効
果を示すことから、水性分散液が本来有する性能を何ら
損なうことなく容易に上記の要求物性を満足させる手段
として、AA化PVAを乳化剤に用いて単量体を乳化重
合したり、あるいは水性分散液に保護コロイドや粘度調
整剤としてAA化PVAを後添加する方法が広く用いら
れている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
水性分散液には重合反応時の副生成物としてあるいは安
定剤、防カビ剤等としてアルデヒド化合物、アミン化合
物及び金属塩等が含有されており、かかる薬剤はアセト
アセチル基(以下AA基と略称する)と架橋反応を起こ
し易く、従って水性分散液にAA化PVAを上記の目的
で使用した際に短期間でゲル化が起こるかあるいは粘度
が経時的に上昇するため、水性分散液を長期保存するに
は細心の注意が必要であり、実際の使用にあたっては極
めて不便である。かかる解決策として、例えば特公昭6
0−36218号公報にはAA化PVA含有酢酸ビニル
エマルジョンからなる水性分散液に亜硫酸塩、重亜硫酸
塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩から選ばれた1種又は
2種以上を含有させることにより該水性分散液の粘度を
安定化させるという記載がある。しかしながら、かかる
方法においては経時的粘度上昇は軽減できるものの、該
水性分散液の耐水性が低下して、例えば接着剤又はバイ
ンダー等の用途に用いた際には基材との耐水接着力が非
常に低下してしまい、該水性分散液の使用用途が非常に
限定されるという新たな弊害が生じた。 【0004】 【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等は十
分な耐水性を有したまま、粘度が安定となりゲル化が起
こり難い水性分散液を得るべく鋭意研究を重ねた結果、
AA化PVA含有エマルジョンまたはラテックスにレ
ルシン類を含有させた場合にかかる目的が達成できるこ
とを見出し本発明を完成するに至った。以下、本発明に
ついて詳述する。 【0005】本発明におけるAA化PVAの製造方法は
特に限定されるものではなく、任意の方法で製造される
が、好ましくはPVAとジケテンとを反応して得られ
る。例えばPVAを酢酸溶媒中に分散させておき、これ
にジケテンを添加する方法、PVAをジメチルホルムア
ミド、またはジオキサンなどの溶媒にあらかじめ溶解し
ておき、これにジケテンを添加する方法である。またP
VAにジケテンガスまたは液状ジケテンを直接接触させ
てAA化PVAを得る方法も採り得る。AA化PVAを
得る際に用いられるPVAは特に限定されないが、平均
重合度300〜2600、平均ケン化度85〜99モル
%の範囲が好ましい。AA化PVAのAA化度は0.0
5〜20モル%、より好ましくは0.05〜15モル%
の範囲が適当である。AA化度が0.05モル%未満の
AA化PVAでは水性分散液の耐水性寄与が少なく、一
方AA化度が20モル%を越えたAA化PVAでは、分
散系が破壊されて均質な乳濁状態が得られないか、又は
得られた水性分散液の種々の安定性が劣り、実用上の製
品として好ましくない。 【0006】本発明におけるAA化PVA含有水性分散
液を調製するには特に限定されるものではないが、A
A化PVAを乳化剤あるいは保護コロイドとして単量体
を乳化重合する、合成樹脂の溶液あるいは溶融液をA
A化PVAの存在下で後乳化する、任意の方法で得ら
れた合成樹脂エマルジョンまたはラテックスにAA化P
VAを添加してより安定な水性分散液を製造する、以上
3つのケースが挙げられる。以下、及びのケースに
ついて具体的に説明する。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】後乳化による方法 この方法は、乳化重合によっては製造しにくい合成樹脂
エマルジョンを調製する場合に好適に実施される。この
方法はAA化PVAを水に溶解し、これに溶液状の樹脂
を滴下し撹拌するか、溶融状態の樹脂中にAA化PVA
の水溶液を滴下し撹拌すればよい。エマルジョン化に当
たり加熱等の必要は特にないが、必要であれば45〜8
5℃程度に加熱すれば良い。乳化する物質には特に限定
はなくウレタン樹脂、尿素−ホルマリン初期縮合物、フ
ェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物、アルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂、ケテンダイマー、シリコン樹
脂、ワックス、ポリプロピレン、ポリエチレン等が挙げ
られる。 【0012】AA化PVAの使用量としては要求される
エマルジョンの樹脂分等によって多少異なるが、通常乳
化対象物に対して0.1〜30重量%、好ましくは1〜
25重量%程度の範囲から選択される。必要とあれば該
樹脂と共にポリオキシエチレン−アルキルエーテル型、
ポリオキシエチレン−アルキルフェノール型、多価アル
コールエステル型等の非イオン性活性剤、又は高級アル
キルアミン塩等のカチオン性活性剤を適宜併用すること
もできる。又これらの活性剤は乳化対象物の方に混合し
ておくことも可能である。 【0013】後添加による方法 この方法は任意の方法で得られたエマルジョン又はラテ
ックスにAA化PVAを添加して、安定性をより向上さ
せる等の目的で実施される。対象となるエマルジョン又
はラテックスには天然ゴムラテックス、スチレン/ブタ
ジエン系ラテックス、スチレン/アクリル系ラテック
ス、シス−1,4ポリイソプレンラテックス、クロロプ
レンラテックス、アクリロニトリル/ブタジエンラテッ
クス、メチルメタクリレート/ブタジエンラテックス、
ポリウレタンエマルジョン、アクリルエステル系エマル
ジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン/酢酸ビ
ニル系エマルジョン、塩化ビニル系エマルジョン、ポリ
スチレンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン、シ
リコーンエマルジョン、ポリブテンエマルジョン、ビニ
ルピリジンエマルジョン、チオコールエマルジョンなど
が挙げられる。 【0014】エマルジョン又はラテックスにAA化PV
Aを添加する場合、該PVAを水溶液としてから添加す
る時にはエマルジョン又はラテックスを室温にて、撹拌
しながらこれに該水溶液を添加する。該PVAの粉末を
添加する時には、エマルジョン又はラテックスを撹拌し
ながら該粉末を添加し、50〜85℃に加温すれば短時
間で均一に混合が終了するので好ましい。又、前記、
で得られたAA化PVA含有水性分散液を任意の方法
により得られたエマルジョン又はラテックスと混合する
ことももちろん可能である。AA化PVAの使用量はお
よそ水性分散液固形分に対して1〜40重量%、好まし
くは2〜30重量%の範囲である。かくして得られるA
A化PVA含有水性分散液はそのままあるいは適宜濃度
調整を行う。本発明で使用する水性分散液の固形分含量
はその用途によって変動するので一概には規定できない
が通常30〜60重量%の範囲が適当である。 【0015】上記の如く得られたAA化PVA含有水性
分散液にレゾルシン類を配合させる。 【0016】本発明のレゾルシン類としては、化1又は
化2で示される。式中R1は水素原子又はアルキル基
を、R2,R3はアルキル基を示す。具体的にはレゾルシ
ン、5−メチルレゾルシン、5−プロピルレゾルシン、
5,5−ジメチルジヒドロレゾルシンが有用である。 【化1】 【0017】 【化2】 【0018】ゾルシン類の配合割合は水性分散液の固
形分全体に対して0.01〜10重量%、好ましくは
0.05〜5重量%が適当である。配合割合が0.01
重量%未満の場合は本発明の示す優れた効果を発揮でき
ず、10重量%を越える場合は使用量の割りには効果が
増大せず、更に該水性分散液の耐水性が低下する欠点が
生じる。ゾルシン類の配合方法としては特に制限はな
く、AA化PVA含有エマルジョン又はラテックスにレ
ゾルシン類を粉末、水溶液あるいは分散液として添加撹
拌し、均一に混合するか、AA化PVAとエマルジョン
又はラテックスを混合する前に所定量のレゾルシン類を
AA化PVAとエマルジョンのいずれか一方又は双方に
予め配合しておく方法が挙げられる。 【0019】かくして得られた水性分散液は、優れた耐
水性を有しており、更に長期にわたって放置しても増
粘、ゲル化の恐れは全くなく、極めて放置安定性に優れ
ており、そのままあるいは必要に応じて更に可塑剤、高
沸点溶剤等の造膜助剤、クレー、炭酸カルシウム、カオ
リン、珪藻土等の体質顔料、酸化チタン等の有色顔料、
防腐剤、防虫剤、防錆剤、消泡剤、小麦粉・木粉等の増
量剤を適宜配合して使用され得る。 【0020】本発明において得られる水性分散液は接着
剤、コーティング剤、あるいは繊維加工剤、塗料、セメ
ント混和剤、成型用素材等に適しており、特に本発明に
よる水性分散液は耐水接着力においても優れているので
耐水段ボール、合板などはもとより、紙、木材、プラス
チックス、繊維などの接着剤、バインダー等の用途に有
効である。かかる水性分散液を接着剤として使用する場
合には更に種々の架橋剤を併用することも可能である。 【0021】かかる架橋剤としては、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチル
アルデヒド、グリオキシル酸等のモノアルデヒド類、グ
リオキザール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデ
ヒド、グルタルジアルデヒド、マレインジアルデヒド、
フタルアルデヒド等のジアルデヒド類、澱粉等の多価ア
ルデヒド類、ヘキサメチレンテトラミン、エチレンジア
ミン、トリメチレンジアミン、フェニレンジアミン等の
ジアミン類、ポリアミドアミン樹脂、ポリエチレンイミ
ン、ジヒドラジド化合物、メタフェニレンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、トリメチロールプロ
パン、トリフェニルメタントリイソシアネート、キシレ
ンジイソシアネート等のイソシアネート系化合物、アル
キル化メチロール尿素、アルキル化メチロールメラミ
ン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミンとホルムアル
デヒドとの縮合物、などのアミノ−ホルムアルデヒド樹
脂、更にジルコニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウ
ム、アルミニウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類
金属の多価金属塩及びその酸化物が挙げられる。 【0022】 【作 用】AA化PVAを含有してなるエマルジョン又
はラテックスにレゾルシン類を含有させた水性分散液
は、十分な耐水性を有しながら、更に粘度を安定させ、
経時的粘度上昇を軽減できるため、使用用途を限定する
ことなく該水性分散液を長期間保存することができる。 【0023】 【実施例】以下、本発明を実例を挙げ更に詳述する。
尚、例中「部」、「%」とあるのは特にことわりのない
限り重量基準である。 【0024】実施例 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えた容量
1リットルのセパラブルフラスコに脱イオン水245
部、PVA(重合度1700、ケン化度88モル%)2
0部、酢酸ナトリウム0.2部を仕込み、撹拌しながら
内温を85℃に加温してPVAを予め溶解しておき、つ
いで、内温を65℃に保って酢酸ビニルモノマー20部
を仕込んだ。その間窒素ガスでフラスコ内を置換しなが
ら、5%の過硫酸カリウム水溶液2部を添加して重合を
開始した。初期重合を60分行い、内温を75℃に保ち
ながら残りの酢酸ビニルモノマー185部を3時間にわ
たって均一に滴下した。この間、5%の過硫酸カリウム
水溶液8部を30分毎に分割して添加した。滴下終了
後、1時間熟成反応を行い、冷却後15%の酢酸ナトリ
ウム水溶液10部を加えてpHを調節し、固形分46%
のエマルジョンを得た。 かかるエマルジョン100部
に、予め1部の5,5−ジメチル−ジヒドロレゾルシン
を添加しておいたAA化PVA(重合度1700、ケン
化度88モル%、アセトアセチル化度6モル%)の20
%溶液100部と炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)
製、商品名ホワイトンSB)50部を添加し、均一に混
合して固形分45.8%の水性分散液(B−1)を得
た。かかる水性分散液について放置安定性を測定した。
結果はまとめて表1に示す。上記の水性分散液(B−
1)100部に対し、MR−200(日本ポリウレタン
工業(株)製、クルードMDI系イソシアネート)15部
を添加混合した接着剤(B−2)の耐水性を測定した。
結果はまとめて表2に示す。 【0025】実施例 スチレン−ブタジエン系ラテックス(#DL−612、
樹脂分48%、粘度40cps、旭化成工業(株)社製)
40部に重質炭酸カルシウム(ホワイトンP−30、東
洋ファインケミカル(株)社製)の70%水分散物30部
及びレゾルシン0.5部を均一に混合した。かかる水性
分散液にAA化PVA(重合度1700、ケン化度88
モル%、アセトアセチル化度5モル%)の20%溶液3
0部を添加し、均一に混合して固形分46.5%の水性
分散液(C−1)を得た。かかる水性分散液について放
置安定性を測定した。結果はまとめて表1に示す。上記
の水性分散液(C−1)100部に対し、MR100
(日本ポリウレタン工業(株)製、クルードMDI系イソ
シアネート)20部を添加混合した接着剤(C−2)の
耐水性を測定した。結果はまとめて表2に示す。 【0026】 【0027】 【0028】比較例1 実施例1において5,5−ジメチルジヒドロレゾルシン
を用いずに実験を行った。かかる水性分散液(H−1)
について放置安定性と架橋剤を添加混合した接着剤(H
−2)の耐水性を測定した。結果はまとめて表1及び表
2に示す。 比較例 実施例において5,5ージメチルジヒドロレゾルシン
の代わりに亜硫酸水素ナトリウムを用いて実験を行っ
た。かかる水性分散液(I−1)について放置安定性と
架橋剤を添加混合した接着剤(I−2)の耐水性を測定
した。結果はまとめて表1及び表2に示す。 【0029】〈放置安定性〉 製造直後の粘度をB型回転粘度計(東京計器社製)を
用い25℃で測定した。 一部を密栓して室内にて3ケ月放置した後の粘度を
と同様に測定した。 一部を密栓して60±1℃の恒温水槽に10日間浸漬
し、10日後の粘度をと同様に測定した。 〈耐水性〉 (I)接着強度 上記で得た組成物を使用し、下記の接着条件にて25×
50×10mmの2片の樺材(日本標準テストパネル社
製)を被着体として接着した。 塗布量;240g/m2 推積;5分以内 圧締;10kg/cm2×10時間(室温) 養生;7日(室温) 得られた樺材と樺材の接着体を次に示す測定条件で処理
した後、接着強度をJIS K 6852「接着剤の圧
縮剪断接着強さ試験法」に準拠して測定した。 〔測定条件〕 耐冷水;試験片を20℃の水中に3日間浸漬させ、濡れ
た状態で測定した。 耐温水;試験片を60℃の水中に3時間浸漬させ、20
℃の水中に冷めるまで浸漬し、濡れた状態で測定した。 耐煮沸;試験片を沸騰水中に4時間浸漬した後、60℃
±3℃の温度で20時間乾燥し、再び沸騰水中に4時間
浸漬してから、20℃の水中に冷めるまで浸漬し、濡れ
た状態で測定した。 【0030】(II)フイルムの溶出率 〔試験片の作製〕接着試験に用いた接着剤をテトロンフ
イルム上にキャスティングし、室温乾燥後、接着剤の単
独皮膜を得た。皮膜の厚み、及び縦・横寸法は、それぞ
れ150μ×20cm×15cmであった。この皮膜を
2等分に裁断して30℃の真空乾燥機で96時間以上乾
燥し、絶乾重量を精秤した。 〔熱水浸漬処理〕試験片を充分な浴比の90℃水中に4
時間浸漬した後、試験片を取り出し余分の水を除いてか
ら105℃の乾燥機で4時間乾燥して、絶乾重量を精秤
した。 〔溶出率〕測定をそれぞれ2回繰り返し、次式で算出し
た溶出率の平均値で表した。 溶出率=(A−B)/A×100 A=熱水浸漬前の皮膜の絶乾重量(g) B=熱水浸漬後の皮膜の絶乾重量(g) 【0031】 【表1】 放置安定性 粘 度(ポイズ) 製造直後 常温3ケ月後 60℃、10日後 実施例1 (B-1) 120 119 124 〃 (C-1) 105 110 115比較例1 (H-1) 240 (1時間以内にゲル化)(ゲル化) 〃 2 (I-1) 122 101 76 【0032】 【表2】 耐 水 性 (I)接着強度 (II)フイルム溶出率 測定条件 (kgf/cm ) (%) 実施例1 (C-2) 耐煮沸 84 3.9 〃 (D-2) 耐温水 71 5.1比較例1 (H-2) 耐温水 54 6.5 〃 2 (I-2) 耐温水 33 (分散)50以上 表2から、本発明の接着剤組成物は優れた耐水性を示している事がわかる。 【0033】 【発明の効果】本発明においてはAA化PVAを含有し
てなる水性分散液にレゾルシン類を含有させることによ
り、十分な耐水性を有しながら更に該水性分散液の粘度
が安定となり、経時的粘度上昇が軽減できるため使用用
途を限定することなく、該水性分散液を長期間保存する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 29/02 - 29/04 C09D 129/02 - 129/04 C08K 5/11 C08K 5/13

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アセトアセチル化ポリビニルアルコール
    系樹脂を含有したエマルジョンまたはラテックスにレ
    ルシン類を含有させることを特徴とする水性分散液
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