JP3465202B2 - 発破工法 - Google Patents

発破工法

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JP3465202B2 JP31383094A JP31383094A JP3465202B2 JP 3465202 B2 JP3465202 B2 JP 3465202B2 JP 31383094 A JP31383094 A JP 31383094A JP 31383094 A JP31383094 A JP 31383094A JP 3465202 B2 JP3465202 B2 JP 3465202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はトンネル施工に適用され
る発破工法、特に、先進導坑の周囲を発破により切拡げ
ていくことによって所望断面形状のトンネルを施工する
工法に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の発破工法によるトンネル施工例
を図4〜図5に示す。これらの図に示すものはやや偏平
な断面形状のトンネルTを施工する場合に適用されたも
ので、まずトンネルボーリングマシン(TBM)により
先進導坑1を掘削し、その周囲を切拡げていくことでト
ンネルTのほぼ上部半断面(図4における水平中心線よ
り上方の範囲)を先行掘削し、その後、下部半断面を後
行掘削するという、いわゆる上半先進工法を採用したも
のである。 【0003】そして、本施工例においてトンネルTの上
部半断面を掘削するに際しては、先進導坑1の両側の上
半アーチ部2,2をまず先行掘削した後、それら上半ア
ーチ部2,2の手前側下部に残された上半ベンチ部3を
後行掘削することとし、それら上半アーチ部2,2や上
半ベンチ部3を掘削するに際しては、図4の左半分に図
示しているように切羽に多数の発破孔(チャージングホ
ール)4…を前方に向けて削孔し、そこに薬装して発破
するようにしている。発破後にはずり出しを行なった
後、図4の右半分に図示しているように支保工としての
ロックボルト5および覆工壁6を設けるようにしてい
る。そして、図5に示した工程表のように、それら一連
の作業、すなわち上半アーチ部2と上半ベンチ部3に対
する発破孔4の削孔、発破とずり出し、支保工の施工を
1サイクルとしてそれを順次繰り返すことでトンネルT
の上部半断面を掘進し、また同様にして下部半断面を掘
進するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
工法では発破孔4…の削孔をドリルジャンボと通称され
る穿孔機械により行なうのであるが、上半アーチ部2,
2および上半ベンチ部3のそれぞれに対して極めて多数
の発破孔4…を形成しなければならず、したがって従来
においてはそれら発破孔4…を削孔するために多大の手
間と作業時間を要していることが実状である。このた
め、発破孔4の削孔に対する作業効率を改善してサイク
ルタイムを短縮し、以てトンネル施工における工期短縮
を図ることのできる有効な手段の開発が要望されてい
た。 【0005】 【0006】 【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、請求項
に係る発明の発破工法は、先進導坑の周囲を発破によ
り切拡げて所望断面形状のトンネルを施工するに際し、
先進導坑の両側のアーチ部を先行掘削するとともに先進
導坑の手前側下部に残されたベンチ部を後行掘削するよ
うになし、アーチ部に形成する発破孔を先進導坑の内部
からトンネルの径方向外側に向けて削孔し、ベンチ部に
形成する発破孔をそのベンチ部から下方に向けて削孔
し、かつ、前記アーチ部および前記ベンチ部におけるト
ンネルの周面付近に形成する発破孔はトンネルの断面形
状に対応させてトンネルの軸線方向前方に向けて削孔す
ようにしたものである。 【0007】 【0008】 【作用】上述したように従来一般の発破工法において
は、多数の発破孔のほぼ全てを切羽から前方に向けて削
孔する、つまり切羽にトンネル軸方向(長手方向)に沿
うような前向きの発破孔を形成していたのであるが、本
発明においては発破孔の一部を先進導坑の内部から側方
に向けて削孔することにより、先進導坑の周囲にトンネ
ルの径方向に沿うような(つまりトンネルの横断面に沿
うような)横向きの発破孔を形成する。また、ベンチ部
を設定した加背割りの場合には、ベンチ部から下方に向
けて削孔することによりベンチ部にトンネルの径方向に
沿うような下向きの発破孔を形成する。このような横向
きや下向きの発破孔を形成することにより、切羽に形成
する通常の前向きの発破孔の数を削減できることはもと
より、先進導坑の内部から横向きの発破孔を削孔する作
業は先進導坑の掘削と同時に先行して行なうことがで
き、また、ベンチ部から下向の発破孔を削孔する作業は
他の発破孔を削孔する作業と並行して同時に行なうこと
ができ、したがって全体としては発破孔の削孔に要する
作業時間の短縮を図ることができ、サイクルタイムを短
縮し得る。 【0009】また、トンネルの周面付近に対しては従来
どうりの前方を向く発破孔をトンネルの断面形状に対応
する位置に削孔することにより、発破により所望のトン
ネル断面形状が得られることは従来と同様である。 【0010】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
して説明する。図1は本実施例の発破工法による施工途
中のトンネルTの切羽付近を示す横断面図、図2はその
平面図、図3は1掘進サイクルの工程図である。 【0011】本実施例の工法も図4に示した従来の工法
の場合と同様に、トンネルボーリングマシンにより先進
導坑1を掘削した後にその周囲を切拡げるとともに、ト
ンネルTの上部半断面を下部半断面より先行施工する上
半先進工法を採用したものであり、また、上部半断面の
掘削に際しては先進導坑1の両側の上半アーチ部2,2
を先行掘削した後に上半ベンチ部3を後行掘削するもの
であるが、本実施例においては上半ベンチ部3の両側部
に上半側壁部13,13を設定したものとなっている。
すなわち、本実施例においてはトンネルTの上部半断面
を、先進導坑1、上半アーチ部2,2、上半ベンチ部
3、上半側壁部13,13の4つの加背で構成してい
る。 【0012】そして、本実施例の工法においては、先進
導坑1の内部からトンネルTの径方向外側に向けて削孔
することにより上半アーチ部2にトンネルTの径方向に
沿うような(つまりトンネルTの横断面に沿うような)
横向きの発破孔4a…を形成するようにし、また、上半
ベンチ部3にはその上半ベンチ部3から下方に向けて削
孔することにより下向きの発破孔4b…形成するように
している。また、上半アーチ部2におけるトンネル周面
付近、および上半側壁部13に対しては従来と同様に前
向きの発破孔4…を削孔するようにしている。すなわ
ち、従来においては図4に示したように発破孔4の全て
を切羽から前方に向けてトンネルの軸方向に沿うように
形成していたのに対し、本実施例では発破孔4の一部を
トンネルの径方向に沿うように形成している。 【0013】上記工法によるトンネル施工手順を図3を
参照してより具体的に説明する。まず、トンネルボーリ
ングマシンにより先進導坑1を掘削するが、この先進導
坑1を掘進しながらその内部から上半アーチ部2,2に
向けて削孔を行なうことにより、上記の発破孔4a…を
先行して形成していく。また、それと同時に、先進導坑
1内から上方に向けて削孔を行ない、そこに本設の支保
工となるロックボルト5aを数本程度先行施工する。 【0014】先進導坑1を掘削した後に、上半アーチ部
2,2のトンネル周面付近の部分に対して従来と同様に
してドリルジャンボ15により発破孔4…を削孔し、上
半側壁部13,13に対しても同様にして発破孔4…を
削孔する。そして、それと同時に上半ベンチ部3では下
方に向けて削孔を行なって上記の発破孔4b…を削孔す
る。 【0015】以上のようにして各発破孔4…,4a…,
4b…を削孔した後、発破を行ない、ずり出しの後、上
半アーチ部2,2、上半側壁部13,13からそれぞれ
ロックボルト5b…,5c…を施工し、トンネル内面に
覆工壁6を設けて支保工を施工する。 【0016】以上により上部半断面の施工が完了し、引
続き下部半断面に対して同様の手順を繰り返してトンネ
ル全体を完成させる。なお、下部半断面の掘削に際して
は、図1に示すように下半ベンチ部20に対して上半ベ
ンチ部3と同様に下向きの発破孔4c…を削孔するとと
もに、トンネル周面付近には従来と同様に前向きの発破
孔4…を削孔すれば良い。 【0017】本実施例の工法によれば、先進導坑1を掘
削する際に発破孔4a…を先行削孔し、また、上半アー
チ部2や上半側壁部13に対して形成する通常の前向き
の発破孔4…の削孔と、上半ベンチ部3に形成する下向
きの発破孔4b…の削孔とは並行作業により行なうこと
が可能であるので、多数の発破孔4…の全てを順次削孔
していく従来一般の工法に比して削孔に要する作業時間
の短縮を図ることができ、以てサイクルタイムを短縮し
て全体工期短縮に寄与し得る。 【0018】また、上記のように上半アーチ部2のトン
ネル周面付近および上半側壁部13には従来どうりの前
向きの発破孔4…をトンネルTの断面形状に対応させて
形成するようにしているから、所望のトンネル断面形状
を支障なく得られることは言うまでもない。また、先進
導坑1を掘削しながらその内部からロックボルト5の一
部を先行施工することにより、発破後の支保工の施工に
要する作業時間を短縮でき、この点においてもサイクル
タイムの短縮を図り得る。 【0019】なお、上記実施例は横断面形状がやや偏平
のトンネルTを施工する場合に適用したものであるが、
トンネルTの断面形状は何等限定されないことは言うま
でもなく、当然に加背割りも任意である。そして、先進
導坑1内から横向きやの発破孔を形成しベンチ部に下向
きの発破孔を形成する限りにおいて具体的な施工手順も
適宜変更可能であり、上半先進工法に限られるものでも
ない。 【0020】 【発明の効果】以上で説明したように、本発明の発破工
法は、先進導坑の内部から側方に向けて削孔を行なうと
ともに、ベンチ部から下方に向けて削孔を行なうことに
よって、横向きあるいは下向きのトンネル径方向に沿う
ような発破孔を形成するようにしたので、それら発破孔
の削孔作業や、通常のように前向きとされる他の発破孔
の削孔作業を並行して行なうことができ、したがってサ
イクルタイムの短縮を実現し得て工期短縮に寄与できる
という効果を奏する。また、トンネルの周面付近には通
常の前向きの発破孔をトンネル断面形状に対応させて形
成することにより、従来と同様に所望のトンネル断面形
状が支障なく得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る発破工法の一実施例による施工途
中のトンネルの横断面図である。 【図2】同、平断面図である。 【図3】同、工程図である。 【図4】従来一般の発破工法による施工途中のトンネル
の横断面図である。 【図5】同、工程図である。 【符号の説明】 T トンネル 1 先進導坑 2 上半アーチ部 3 上半ベンチ部 4,4a,4b,4c 発破孔 5 ロックボルト(支保工)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−231087(JP,A) 特開 昭49−39237(JP,A) 特開 平7−150885(JP,A) 特開 平6−26297(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 先進導坑の周囲を発破により切拡げて所
    望断面形状のトンネルを施工するに際し、前記先進導坑
    の両側のアーチ部を先行掘削するとともに前記先進導坑
    の手前側下部に残されたベンチ部を後行掘削するように
    なし、前記アーチ部に形成する発破孔を前記先進導坑の
    内部からトンネルの径方向外側に向けて削孔し、前記ベ
    ンチ部に形成する発破孔を該ベンチ部から下方に向けて
    削孔し、かつ、前記アーチ部および前記ベンチ部におけ
    るトンネルの周面付近に形成する発破孔はトンネルの断
    面形状に対応させてトンネルの軸線方向前方に向けて削
    孔することを特徴とする発破工法。
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