JP2845138B2 - 地下空間の構築方法 - Google Patents

地下空間の構築方法

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JP2845138B2
JP2845138B2 JP6178550A JP17855094A JP2845138B2 JP 2845138 B2 JP2845138 B2 JP 2845138B2 JP 6178550 A JP6178550 A JP 6178550A JP 17855094 A JP17855094 A JP 17855094A JP 2845138 B2 JP2845138 B2 JP 2845138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は道路,鉄道,地下河川
等に利用し得る大空間を地下に構築する地下空間の構築
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】道路や鉄
道等に利用される大規模地下空間は特開平2-144499号の
ように複数のシールド機を並列させて同時に掘進させ、
削孔の孔壁を覆工してシールドトンネルを形成した後、
シールドトンネルに囲まれた内部を掘削し、排土するこ
とにより構築されるが、シールド機を並列させて掘進さ
せる方法では削孔がシールドトンネルの周方向に連続
し、環状の空洞が形成されるため、地山の崩落防止のた
めにシールド機を掘進させる毎に全削孔に対して同時に
覆工しなければならず、覆工作業が大がかりになる上、
安全性に不安が生ずる。
【0003】特開平3-250195号はシールド機を一削孔置
きに掘進させることにより地山崩落の危険を軽減する方
法であるが、隣接する削孔が互いに重複するため先行す
るシールド機が一定区間掘進し、覆工が完了しなければ
後続のシールド機を掘進させることができず、特開平2-
144499号の場合より能率が落ちる。
【0004】この発明は上記背景を踏まえ、安全性を確
保しながら能率的に施工する地下空間の構築方法を提案
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では隣接する削孔
を互いに重複させることなく、複数のシールド機を時間
差を付けて掘進させることにより、時間差を付けずに掘
進させる場合の覆工作業を単純化させながら、安全性を
確保し、また能率の向上を図る。
【0006】シールド機の掘進に先立ち、目標とする地
下空間の構築位置の両端に立坑が形成される。複数個の
シールド機はいずれか一方の立坑から対向する立坑へ向
けて、または各立坑からそれぞれ対向する立坑へ向けて
縦断面上、環状に配置される。
【0007】各シールド機は、少なくとも隣接するシー
ルド機間に時間差が付きながら、掘進し、掘進と共に各
削孔毎にシールド機の背面側で覆工が行われることで、
シールドトンネルが形成される。
【0008】シールド機が対向する立坑へ到達し、また
は双方向からのシールド機が対面したところで、対向す
る立坑間に縦断面上、周方向に並列し、互いに重複しな
いシールドトンネルが形成され、その後、シールドトン
ネルで囲まれた内部の地盤を掘削し、排土して地下空間
が構築される。
【0009】少なくとも隣接するシールド機間の掘進に
時間差が付くことにより施工中の複数の削孔が縦断面
上、周方向に不連続になる結果、シールド機間に時間差
を付けずに施工する場合のように一定区間掘進する毎に
全削孔に亘って覆工する作業が不要になり、覆工は削孔
単位で行えばよいため、覆工作業が単純化されると同時
に、地山崩落の危険性が軽減される。
【0010】また隣接する削孔が互いに重複しないこと
により、先行するシールド機が一定区間掘進した後、そ
の先行するシールド機が形成した削孔に対する覆工の完
了を待たずに後続のシールド機を掘進させることがで
き、シールドトンネル形成能率の向上が図られる。
【0011】
【実施例】請求項1記載発明は目標とする地下空間の構
築位置の両端に立坑1,1を形成し、いずれか一方の立
坑1から対向する立坑1へ向けて複数個のシールド機2
を配置し、少なくとも隣接するシールド機2,2間に時
間差を付けながら、各シールド機2を掘進させ、対向す
る立坑1,1間に互いに重複しないシールドトンネル4
を形成した後、そのシールドトンネル4で囲まれた内部
の地盤を掘削,排土して地下空間を構築する方法であ
る。
【0012】図1,図2に施工要領を示すが、シールド
機2には単連タイプの他、地山の崩落が生じない範囲で
2連タイプ,3連タイプ等の多連タイプが使用される。
シールド機2は縦断面上、環状に配置され、多連タイプ
は同時に掘進することになるが、全体的には少なくとも
隣接するシールド機2,2間で時間差が付いて掘進し、
掘進と共に削孔3毎にシールド機2の背面側で覆工され
る。立坑1には地上からセグメント5を搬入する搬入用
リフト6と掘削土を排出する排土用リフト7が設置さ
れ、セグメント5の搬入と排土は並行して実施される。
【0013】シールド機2の掘進と共に立坑1から送ら
れるセグメント5により覆工が行われ、削孔3毎にシー
ルドトンネル4が形成される。シールドトンネル4は図
7,図8に示すように周方向に並列するが、セグメント
5の覆工部分は重複せず、各シールドトンネル4は独立
する。シールドトンネル4の形成後、シールドトンネル
4で囲まれた内部の地盤を掘削し、排土して地下空間が
構築される。
【0014】請求項2記載発明は図3,図5に示すよう
に各立坑1からそれぞれ対向する立坑1へ向けてシール
ド機2を掘進させ、双方向からのシールド機2,2を対
面させて対向する立坑間にシールドトンネル4を形成し
た後、その内部の地盤を掘削,排土して地下空間を構築
する方法である。少なくとも隣接するシールド機2,2
間の掘進には図4,図6に示すように請求項1記載発明
と同じく時間差が付けられる。
【0015】図7,図8は完成した地下空間の利用例を
示すが、シールドトンネル4が地下空間の底部で不連続
になる場合は底部に底盤8が構築され、シールドトンネ
ル4が環状に連続する場合は排土によって地下空間が完
成する。図7は地下空間の全断面をそのまま地下河川と
して利用した場合、図8は地下空間の断面を壁9とスラ
ブ10で仕切り、道路,鉄道,格納庫等として利用した場
合である。また各シールドトンネル4は独立しているた
めシールドトンネル4の内部も換気設備,非常・緊急道
路や管理センター設備、あるいは排水設備等に利用でき
る。
【0016】
【発明の効果】少なくとも隣接するシールド機間に時間
差を付けながら、各シールド機を掘進させるため、施工
中、複数の削孔が縦断面上、周方向に不連続な状態に保
たれ、一定区間掘進する毎に全削孔に亘って覆工する作
業が不要になる。このため、覆工は削孔単位で行えばよ
くなり、覆工作業が単純化されると共に、地山崩落の危
険性が軽減される。
【0017】また隣接する削孔が互いに重複しないた
め、先行するシールド機を一定区間掘進させた後、その
先行するシールド機が形成した削孔に対する覆工の完了
を待たずに後続のシールド機を掘進させることができ、
シールドトンネル形成能率の向上が図られる。
【0018】加えて、完成するシールドトンネルも独立
するためその内部を設備用空間として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載発明の施工要領を示した斜視図で
ある。
【図2】図1の断面図である。
【図3】請求項2記載発明の施工要領を示した斜視図で
ある。
【図4】図3の平面図である。
【図5】請求項2記載発明の他の施工要領を示した斜視
図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】地下空間の利用例を示す断面図である。
【図8】地下空間の他の利用例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……立坑、2……シールド機、3……削孔、4……シ
ールドトンネル、5……セグメント、6……搬送装置、
7……排土装置、8……底盤、9……壁、10……スラ
ブ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標とする地下空間の構築位置の両端に
    立坑を形成し、いずれか一方の立坑から対向する立坑へ
    向けて複数個のシールド機を縦断面上、環状に配置し、
    少なくとも隣接するシールド機間に時間差を付けなが
    ら、各シールド機を掘進させ、各削孔毎にシールド機の
    背面側で覆工する作業を行い、全シールド機を対向する
    立坑へ到達させ、対向する立坑間に縦断面上、周方向に
    並列し、互いに重複しないシールドトンネルを形成した
    後、シールドトンネルで囲まれた内部の地盤を掘削し、
    排土して空間を構築する地下空間の構築方法。
  2. 【請求項2】 目標とする地下空間の構築位置の両端に
    立坑を形成し、各立坑からそれぞれ対向する立坑へ向け
    て複数個のシールド機を縦断面上、環状に配置し、少な
    くとも隣接するシールド機間に時間差を付けながら、各
    シールド機を掘進させ、各削孔毎にシールド機の背面側
    で覆工する作業を行い、双方向からの全シールド機を対
    面させ、対向する立坑間に縦断面上、周方向に並列し、
    互いに重複しないシールドトンネルを形成した後、シー
    ルドトンネルで囲まれた内部の地盤を掘削し、排土して
    空間を構築する地下空間の構築方法。
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