JPH05231087A - 発破式トンネル掘削方法 - Google Patents
発破式トンネル掘削方法Info
- Publication number
- JPH05231087A JPH05231087A JP6998492A JP6998492A JPH05231087A JP H05231087 A JPH05231087 A JP H05231087A JP 6998492 A JP6998492 A JP 6998492A JP 6998492 A JP6998492 A JP 6998492A JP H05231087 A JPH05231087 A JP H05231087A
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- JP
- Japan
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- tunnel
- main shaft
- charging
- blasting
- main
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 装薬孔の削孔、更には装薬作業を、本坑の１
サイクルごとの掘削作業とは切離して先行して行えるよ
うにして、全体の工期を短縮化するとともに、装薬孔の
全体の本数及び装薬量を低減できるようにする。 【構成】 本坑５に先進して本坑より小さい導坑１を掘
削し、この導坑よりトンネル断面方向に本坑のための装
薬孔３を削孔して装薬し、発破とずり出しと支保工とを
繰り返して本坑を施工する。
サイクルごとの掘削作業とは切離して先行して行えるよ
うにして、全体の工期を短縮化するとともに、装薬孔の
全体の本数及び装薬量を低減できるようにする。 【構成】 本坑５に先進して本坑より小さい導坑１を掘
削し、この導坑よりトンネル断面方向に本坑のための装
薬孔３を削孔して装薬し、発破とずり出しと支保工とを
繰り返して本坑を施工する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は発破方式によるトンネル
掘削方法に関する。
掘削方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】図９及び図１０に従来の発破式トンネル
掘削方法を示す。図９は「上半先進ベンチカット工法」
と呼ばれているもので、本坑の上半部ａを下半部ｂに先
進して掘削する。すなわち、先に上半部ａの切羽からト
ンネル軸方向に装薬孔ｃを削孔して装薬し、その発破後
ずり出しを行い、次に支保工、コンクリート吹き付け、
ロックボルトｄの打設等を行う。下半部においても同様
の作業を上半部と同時又は上半部のずり出し後に行う。
そして、上半部及び下半部について同様の作業を繰り返
す。
掘削方法を示す。図９は「上半先進ベンチカット工法」
と呼ばれているもので、本坑の上半部ａを下半部ｂに先
進して掘削する。すなわち、先に上半部ａの切羽からト
ンネル軸方向に装薬孔ｃを削孔して装薬し、その発破後
ずり出しを行い、次に支保工、コンクリート吹き付け、
ロックボルトｄの打設等を行う。下半部においても同様
の作業を上半部と同時又は上半部のずり出し後に行う。
そして、上半部及び下半部について同様の作業を繰り返
す。
【０００３】図１０は図９よりもベンチ長を短縮化する
ために開発されたもので、「ミニベンチ工法」又は「マ
イクロベンチ工法」と呼ばれており、１サイクルの施工
手順は次のとおりである。 (1) 上半部の装薬孔の削孔、上半部のロックボルト孔の
削孔 (2) 上半部のロックボルト打設、下半部の装薬孔の削
孔、下半部のロックボルト孔の削孔 (3) 下半部のロックボルト打設、上半部及び下半部の装
薬 (4) 上半部・下半部同時発破 (5) ずり出し (6) 上半部のコンクリート吹き付け (7) 下半部のコンクリート吹き付け
ために開発されたもので、「ミニベンチ工法」又は「マ
イクロベンチ工法」と呼ばれており、１サイクルの施工
手順は次のとおりである。 (1) 上半部の装薬孔の削孔、上半部のロックボルト孔の
削孔 (2) 上半部のロックボルト打設、下半部の装薬孔の削
孔、下半部のロックボルト孔の削孔 (3) 下半部のロックボルト打設、上半部及び下半部の装
薬 (4) 上半部・下半部同時発破 (5) ずり出し (6) 上半部のコンクリート吹き付け (7) 下半部のコンクリート吹き付け
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来工
法では、装薬孔の削孔は、本坑の切羽からしかもあくま
でもトンネル軸方向に行うため、装薬孔の削孔及び装薬
作業が本坑の１サイクルの掘削作業ごとに加わることに
なり、装薬孔の削孔及び装薬の作業時間が１サイクル時
間中に占める割合が大きいため（２４〜３６％程度）、
全体の工期が長くなる問題があった。
法では、装薬孔の削孔は、本坑の切羽からしかもあくま
でもトンネル軸方向に行うため、装薬孔の削孔及び装薬
作業が本坑の１サイクルの掘削作業ごとに加わることに
なり、装薬孔の削孔及び装薬の作業時間が１サイクル時
間中に占める割合が大きいため（２４〜３６％程度）、
全体の工期が長くなる問題があった。
【０００５】本発明の目的は、装薬孔の削孔、更には装
薬作業を、本坑の１サイクルごとの掘削作業とは切離し
て先行して行えるようにして、全体の工期を短縮化する
とともに、装薬孔の全体の本数及び装薬量を低減できる
ようにすることにある。
薬作業を、本坑の１サイクルごとの掘削作業とは切離し
て先行して行えるようにして、全体の工期を短縮化する
とともに、装薬孔の全体の本数及び装薬量を低減できる
ようにすることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明では、本坑に先進
して本坑より小さい導坑を掘削し、この導坑よりトンネ
ル断面方向に本坑のための装薬孔を削孔して装薬し、発
破とずり出しと支保工とを繰り返して本坑を施工する。
本坑が大断面の場合には、本坑に先進して本坑の断面内
に含まれる複数の導坑を掘削し、各導坑よりトンネル断
面方向に本坑のための装薬孔を削孔して装薬し、発破と
ずり出しと支保工とを繰り返して本坑を施工する。装薬
は、本坑掘削の１サイクルごとに行っても、また事前に
まとめて行っても良い。
して本坑より小さい導坑を掘削し、この導坑よりトンネ
ル断面方向に本坑のための装薬孔を削孔して装薬し、発
破とずり出しと支保工とを繰り返して本坑を施工する。
本坑が大断面の場合には、本坑に先進して本坑の断面内
に含まれる複数の導坑を掘削し、各導坑よりトンネル断
面方向に本坑のための装薬孔を削孔して装薬し、発破と
ずり出しと支保工とを繰り返して本坑を施工する。装薬
は、本坑掘削の１サイクルごとに行っても、また事前に
まとめて行っても良い。
【０００７】
【作用】本発明によれば、本坑に先進する導坑から、本
坑の掘削前に本坑のための装薬孔をまとめて削孔してお
くことができる。すなわち、導坑を発破により拡幅して
本坑とするための装薬孔を事前に削孔し、後は適宜に装
薬して発破とずり出しと支保工とによる１サイクルの本
坑掘削作業を繰り返すだけで本坑を施工でき、本坑掘削
のサイクル時間から装薬孔の削孔時間、或いは更に装薬
時間を除くことができる。
坑の掘削前に本坑のための装薬孔をまとめて削孔してお
くことができる。すなわち、導坑を発破により拡幅して
本坑とするための装薬孔を事前に削孔し、後は適宜に装
薬して発破とずり出しと支保工とによる１サイクルの本
坑掘削作業を繰り返すだけで本坑を施工でき、本坑掘削
のサイクル時間から装薬孔の削孔時間、或いは更に装薬
時間を除くことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一例について図面を参照して
説明する。先ず、図１に示すように本坑より小さいに導
坑１を例えばトンネルボーリングマシン２により本坑に
先進して掘削する。この場合、導坑１の底部の高さは本
坑の底部とほぼ同じ高さとする。なお、導坑掘削はトン
ネルボーリングマシン以外の他の掘削方法であっても良
い。
説明する。先ず、図１に示すように本坑より小さいに導
坑１を例えばトンネルボーリングマシン２により本坑に
先進して掘削する。この場合、導坑１の底部の高さは本
坑の底部とほぼ同じ高さとする。なお、導坑掘削はトン
ネルボーリングマシン以外の他の掘削方法であっても良
い。
【０００９】次に、図２及び図３に示すように、導坑１
内から本坑のための多数本の装薬孔３を削孔機４によっ
てトンネル断面方向に削孔しておく。この場合、装薬孔
３の削孔は導坑１の全長にわたって連続して行うことが
できる。また、安全性が確保されるのであれば、１発破
進行範囲以上の装薬孔３（全装薬孔３の場合も含む）に
装薬して装薬作業の回数を減らすことができる。また、
地山の状況に応じて本坑のためのロックボルトを事前に
打設しておくこともできる。
内から本坑のための多数本の装薬孔３を削孔機４によっ
てトンネル断面方向に削孔しておく。この場合、装薬孔
３の削孔は導坑１の全長にわたって連続して行うことが
できる。また、安全性が確保されるのであれば、１発破
進行範囲以上の装薬孔３（全装薬孔３の場合も含む）に
装薬して装薬作業の回数を減らすことができる。また、
地山の状況に応じて本坑のためのロックボルトを事前に
打設しておくこともできる。
【００１０】次に、本坑５の掘削を行うが、１発破進行
長ずつ装薬する場合には、図４に示すように装薬作業台
車６を使用して装薬孔３に装薬して発破させ、図５に示
すようにずり積み機７等でずり出しした後、図６に示す
ように本坑５について、コンクリート吹き付け機８によ
るコンクリート吹き付けや、ロックボルト打設機９によ
るロックボルト１０の打設等の支保工を行う。そして、
１発破進行長ごとの装薬、発破、ずり出し、支保工を繰
り返して本坑７を施工する。図７にこのような施工手順
の流れを示す。
長ずつ装薬する場合には、図４に示すように装薬作業台
車６を使用して装薬孔３に装薬して発破させ、図５に示
すようにずり積み機７等でずり出しした後、図６に示す
ように本坑５について、コンクリート吹き付け機８によ
るコンクリート吹き付けや、ロックボルト打設機９によ
るロックボルト１０の打設等の支保工を行う。そして、
１発破進行長ごとの装薬、発破、ずり出し、支保工を繰
り返して本坑７を施工する。図７にこのような施工手順
の流れを示す。
【００１１】本坑が大断面（いわゆる超大断面も含む）
の場合には、図８に示すように本坑５の断面内に含まれ
る複数の導坑１を先進して掘削し、各導坑１よりトンネ
ル断面方向に本坑５のための装薬孔３を削孔する。その
後、１発破進行長ごとの装薬、同時発破、ずり出し、支
保工を繰り返して大断面の本坑を施工する。
の場合には、図８に示すように本坑５の断面内に含まれ
る複数の導坑１を先進して掘削し、各導坑１よりトンネ
ル断面方向に本坑５のための装薬孔３を削孔する。その
後、１発破進行長ごとの装薬、同時発破、ずり出し、支
保工を繰り返して大断面の本坑を施工する。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果かある。 本坑に先進する導坑から、本坑の掘削前に本坑のた
めの装薬孔をまとめて削孔しておくことができるので、
本坑掘削のサイクル時間から装薬孔の削孔時間、更には
装薬時間を除くことができ、従来の発破方式に比べ全体
の工期を大幅に（３０％程度）短縮することができる。 装薬孔を導坑からトンネル断面方向に削孔するた
め、削孔の自由面が多く、発破をいわばベンチカット的
に行えるので、全体の削孔数及び装薬量を低減できる。
めの装薬孔をまとめて削孔しておくことができるので、
本坑掘削のサイクル時間から装薬孔の削孔時間、更には
装薬時間を除くことができ、従来の発破方式に比べ全体
の工期を大幅に（３０％程度）短縮することができる。 装薬孔を導坑からトンネル断面方向に削孔するた
め、削孔の自由面が多く、発破をいわばベンチカット的
に行えるので、全体の削孔数及び装薬量を低減できる。
【００１３】 先進導坑による前方地質の把握が可能
である。 先進導坑による水抜き効果がある。 断層区間等に対して、先進導坑内から対策工の施工
を行える。
である。 先進導坑による水抜き効果がある。 断層区間等に対して、先進導坑内から対策工の施工
を行える。
【図１】図１から図６は本発明の方法を施工手順に従っ
て説明する施工順序図で、図１は導坑を掘削している状
態をトンネル軸方向に沿って見た図である。
て説明する施工順序図で、図１は導坑を掘削している状
態をトンネル軸方向に沿って見た図である。
【図２】導坑から本坑のための装薬孔を削孔している状
態をトンネル軸方向に沿って見た図である。
態をトンネル軸方向に沿って見た図である。
【図３】同上の状態をトンネル断面方向に沿って見た図
である。
である。
【図４】装薬孔に装薬して状態をトンネル軸方向に沿っ
て見た図である。
て見た図である。
【図５】ずり出ししている状態をトンネル軸方向に沿っ
て見た図である。
て見た図である。
【図６】支保工を行っている状態をトンネル軸方向に沿
って見た図である。
って見た図である。
【図７】上記の施工順序を示すフローチャートである。
【図８】本坑が大断面の場合の例をトンネル断面方向に
沿って見た図である。
沿って見た図である。
【図９】「上半先進ベンチカット工法」と呼ばれる従来
工法の施工過程をトンネル軸方向に沿って見た図であ
る。
工法の施工過程をトンネル軸方向に沿って見た図であ
る。
【図１０】「ミニベンチ工法」又は「マイクロベンチ工
法」と呼ばれる従来工法の施工過程をトンネル軸方向に
沿って見た図である。
法」と呼ばれる従来工法の施工過程をトンネル軸方向に
沿って見た図である。
１ 導坑 ３ 装薬孔 ５ 本坑
Claims (1)
- 【請求項１】本坑に先進して本坑の断面内に含まれる少
なくとも１本の導坑を掘削し、その導坑よりトンネル断
面方向に本坑のための装薬孔を削孔して装薬し、発破と
ずり出しと支保工とを繰り返して本坑を施工することを
特徴とする発破式トンネル掘削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6998492A JPH05231087A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 発破式トンネル掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6998492A JPH05231087A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 発破式トンネル掘削方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05231087A true JPH05231087A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13418445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6998492A Pending JPH05231087A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 発破式トンネル掘削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05231087A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001011308A1 (en) * | 1999-08-06 | 2001-02-15 | Ltm Corporation | Three dimensional multi-phase tunneling method and equipments thereof |
| CN106522963A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-03-22 | 中铁十八局集团有限公司 | 一种tbm隧洞施工卡机脱困方法 |
| CN112796770A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-14 | 华能西藏雅鲁藏布江水电开发投资有限公司 | 一种隧道成型方法 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP6998492A patent/JPH05231087A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001011308A1 (en) * | 1999-08-06 | 2001-02-15 | Ltm Corporation | Three dimensional multi-phase tunneling method and equipments thereof |
| AU761775B2 (en) * | 1999-08-06 | 2003-06-12 | Ltm Corporation | Three dimensional multi-phase tunneling method and equipments thereof |
| CN106522963A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-03-22 | 中铁十八局集团有限公司 | 一种tbm隧洞施工卡机脱困方法 |
| CN106522963B (zh) * | 2016-11-23 | 2018-08-31 | 中铁十八局集团有限公司 | 一种tbm隧洞施工卡机脱困方法 |
| CN112796770A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-14 | 华能西藏雅鲁藏布江水电开发投资有限公司 | 一种隧道成型方法 |
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