JPH09328999A - 大規模地下空洞の掘削方法 - Google Patents
大規模地下空洞の掘削方法Info
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- JPH09328999A JPH09328999A JP8149420A JP14942096A JPH09328999A JP H09328999 A JPH09328999 A JP H09328999A JP 8149420 A JP8149420 A JP 8149420A JP 14942096 A JP14942096 A JP 14942096A JP H09328999 A JPH09328999 A JP H09328999A
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- excavating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、大規模地下空洞内における
作業を極力少なくし、施工時の安全性を高めることがで
きる大規模地下空洞の掘削方法を提供することにある。 【解決手段】 上記大規模地下空洞の掘削に先立って、
頂設導坑を先行掘削する工程と、上記大規模地下空洞の
掘削に先立って、底設導坑を先行掘削する工程と、頂設
導坑の先端において、大規模地下空洞の掘削予定の横断
面に沿って発破用の長孔を削孔する工程と、削孔された
上記長孔に発破準備をした後、爆破する工程と、爆破さ
れた大規模地下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する
工程と、含み、発破用の長孔を削孔する上記工程、長孔
に発破準備をした後、爆破する上記工程、及びズリを底
設導坑より搬出する上記工程、を後退しながら順次繰返
すことを特徴とする大規模地下空洞の掘削方法。
作業を極力少なくし、施工時の安全性を高めることがで
きる大規模地下空洞の掘削方法を提供することにある。 【解決手段】 上記大規模地下空洞の掘削に先立って、
頂設導坑を先行掘削する工程と、上記大規模地下空洞の
掘削に先立って、底設導坑を先行掘削する工程と、頂設
導坑の先端において、大規模地下空洞の掘削予定の横断
面に沿って発破用の長孔を削孔する工程と、削孔された
上記長孔に発破準備をした後、爆破する工程と、爆破さ
れた大規模地下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する
工程と、含み、発破用の長孔を削孔する上記工程、長孔
に発破準備をした後、爆破する上記工程、及びズリを底
設導坑より搬出する上記工程、を後退しながら順次繰返
すことを特徴とする大規模地下空洞の掘削方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大規模地下空洞の掘
削方法、更に詳細には大規模地下空洞内における作業を
極力少なくして、施工時の安全性を高めると共に、工期
の短縮をも可能にするための大規模地下空洞の掘削方法
に関する。
削方法、更に詳細には大規模地下空洞内における作業を
極力少なくして、施工時の安全性を高めると共に、工期
の短縮をも可能にするための大規模地下空洞の掘削方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、大規模地下空洞を掘削するに
あたっては、先ず空洞のアーチ部の導坑を掘削し側方を
拡幅した後、高さ３乃至５ｍのベンチ掘削を行うと同時
に、空洞内部より吹き付けコンクリート、ロックボル
ト、ロックアンカー等の支保により岩盤を補強しなが
ら、逐次盤下げ掘削を行うことによって空洞の掘削が行
われている。
あたっては、先ず空洞のアーチ部の導坑を掘削し側方を
拡幅した後、高さ３乃至５ｍのベンチ掘削を行うと同時
に、空洞内部より吹き付けコンクリート、ロックボル
ト、ロックアンカー等の支保により岩盤を補強しなが
ら、逐次盤下げ掘削を行うことによって空洞の掘削が行
われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の掘削方法にあっては、大規模地下空洞内におい
て、掘削、支保工、ズリの搬出等の作業が行われてお
り、重機や作業員の安全性を確保するために壁面の肌落
ちや崩落が確実に防止するように支保設計、具体的には
吹付コンクリートや、ロックボルト工を入念に行う必要
があり、それに伴って莫大な費用を要するといった欠点
がある。
た従来の掘削方法にあっては、大規模地下空洞内におい
て、掘削、支保工、ズリの搬出等の作業が行われてお
り、重機や作業員の安全性を確保するために壁面の肌落
ちや崩落が確実に防止するように支保設計、具体的には
吹付コンクリートや、ロックボルト工を入念に行う必要
があり、それに伴って莫大な費用を要するといった欠点
がある。
【０００４】また、先行掘削された先行空洞内において
支保工を実施した後、空洞の安定性を高めながらベンチ
掘削による盤下げ掘削を行うようにしているので、一度
に掘削できる高さに制限があり、工期が長期間を要して
しまうといった欠点がある。
支保工を実施した後、空洞の安定性を高めながらベンチ
掘削による盤下げ掘削を行うようにしているので、一度
に掘削できる高さに制限があり、工期が長期間を要して
しまうといった欠点がある。
【０００５】本発明は上述の従来の技術の欠点に着目
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、大
規模地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時
の安全性を高めることができると共に、工期の短縮をも
可能にする大規模地下空洞の掘削方法を提供することに
ある。
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、大
規模地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時
の安全性を高めることができると共に、工期の短縮をも
可能にする大規模地下空洞の掘削方法を提供することに
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨とするところは、大
規模地下空洞を掘削するにあたり、上記大規模地下空洞
の掘削に先立って、その掘削予定の頂部に掘削方向に沿
って頂設導坑を先行掘削する工程と、上記大規模地下空
洞の掘削に先立って、その掘削予定の底部に掘削方向に
沿って底設導坑を先行掘削する工程と、頂設導坑の先端
において、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って
発破用の長孔を削孔する工程と、削孔された上記長孔に
発破準備をした後、爆破する工程と、爆破された大規模
地下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する工程と、含
み、発破用の長孔を削孔する上記工程、長孔に発破準備
をした後、爆破する上記工程、及びズリを底設導坑より
搬出する上記工程、を後退しながら順次繰返すことを特
徴とする大規模地下空洞の掘削方法にある。この態様に
よれば、大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削さ
れた頂設導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準
備をした後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部
分のズリを底設導坑より搬出するようにしたので、大規
模地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の
安全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可
能にする。
みてなされたものであり、その要旨とするところは、大
規模地下空洞を掘削するにあたり、上記大規模地下空洞
の掘削に先立って、その掘削予定の頂部に掘削方向に沿
って頂設導坑を先行掘削する工程と、上記大規模地下空
洞の掘削に先立って、その掘削予定の底部に掘削方向に
沿って底設導坑を先行掘削する工程と、頂設導坑の先端
において、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って
発破用の長孔を削孔する工程と、削孔された上記長孔に
発破準備をした後、爆破する工程と、爆破された大規模
地下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する工程と、含
み、発破用の長孔を削孔する上記工程、長孔に発破準備
をした後、爆破する上記工程、及びズリを底設導坑より
搬出する上記工程、を後退しながら順次繰返すことを特
徴とする大規模地下空洞の掘削方法にある。この態様に
よれば、大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削さ
れた頂設導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準
備をした後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部
分のズリを底設導坑より搬出するようにしたので、大規
模地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の
安全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可
能にする。
【０００７】本発明の他の要旨は、大規模地下空洞を掘
削するにあたり、底設導坑を先行掘削する上記工程にお
いて、坑口方向が低くなるように底設導坑を傾斜させて
先行掘削することを特徴とする上述の大規模地下空洞の
掘削方法にある。この態様によれば、大規模地下空洞の
掘削に先立って、先行掘削された頂設導坑及び底設導坑
を利用し、頂設導坑の先端において、大規模地下空洞の
掘削予定の横断面に沿って発破用の長孔を削孔し、その
削孔された上記長孔に発破準備をした後、爆破し、その
爆破された大規模地下空洞部分のズリを、坑口方向が低
くなるように傾斜させて設けた底設導坑の最下部より搬
出するようにしたので、ズリ搬出用機器が空洞内に立ち
入ることなく搬出作業が可能となり、大規模地下空洞内
における作業を極力少なくして、施工時の安全性を高め
ることができると共に、工期の短縮をも可能にし、しか
も爆破された大規模地下空洞部分のズリを自然に排出さ
せることができる。
削するにあたり、底設導坑を先行掘削する上記工程にお
いて、坑口方向が低くなるように底設導坑を傾斜させて
先行掘削することを特徴とする上述の大規模地下空洞の
掘削方法にある。この態様によれば、大規模地下空洞の
掘削に先立って、先行掘削された頂設導坑及び底設導坑
を利用し、頂設導坑の先端において、大規模地下空洞の
掘削予定の横断面に沿って発破用の長孔を削孔し、その
削孔された上記長孔に発破準備をした後、爆破し、その
爆破された大規模地下空洞部分のズリを、坑口方向が低
くなるように傾斜させて設けた底設導坑の最下部より搬
出するようにしたので、ズリ搬出用機器が空洞内に立ち
入ることなく搬出作業が可能となり、大規模地下空洞内
における作業を極力少なくして、施工時の安全性を高め
ることができると共に、工期の短縮をも可能にし、しか
も爆破された大規模地下空洞部分のズリを自然に排出さ
せることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の大規模地下空洞の掘削方
法において、頂設導坑とは、大規模地下空洞の掘削予定
の頂部に掘削方向に沿って先行掘削される小導坑であっ
て、頂部付近に先行掘削される１又は２以上の小導坑を
いう。底設導坑とは、大規模地下空洞の掘削予定の底部
に掘削方向に沿って先行掘削される小導坑であって、底
部付近に先行掘削される１又は２以上の小導坑をいう。
法において、頂設導坑とは、大規模地下空洞の掘削予定
の頂部に掘削方向に沿って先行掘削される小導坑であっ
て、頂部付近に先行掘削される１又は２以上の小導坑を
いう。底設導坑とは、大規模地下空洞の掘削予定の底部
に掘削方向に沿って先行掘削される小導坑であって、底
部付近に先行掘削される１又は２以上の小導坑をいう。
【０００９】また頂設導坑は、大規模地下空洞の掘削予
定の横断面に沿って発破用の長孔を削孔する際にその準
備空間として利用され、他方底設導坑は、爆破された大
規模地下空洞部分のズリを搬出するための通路として利
用される。
定の横断面に沿って発破用の長孔を削孔する際にその準
備空間として利用され、他方底設導坑は、爆破された大
規模地下空洞部分のズリを搬出するための通路として利
用される。
【００１０】本発明にかかる掘削方法では、上述したよ
うに、大規模地下空洞の掘削に先立って、頂設導坑及び
底設導坑を先行掘削しておき、そして頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔する工程と、削孔された上記長孔に発
破準備をした後、爆破する工程と、爆破された大規模地
下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する工程と、を後
退しながら順次繰返すことで大規模地下空洞の掘削が可
能となり、大規模地下空洞内での作業が極力少なくな
る。本発明にかかる掘削方法により完成した大規模地下
空洞は、最低限の支保で足りる地下貯水池、貯油施設、
圧縮空気貯蔵施設等に適している。
うに、大規模地下空洞の掘削に先立って、頂設導坑及び
底設導坑を先行掘削しておき、そして頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔する工程と、削孔された上記長孔に発
破準備をした後、爆破する工程と、爆破された大規模地
下空洞部分のズリを底設導坑より搬出する工程と、を後
退しながら順次繰返すことで大規模地下空洞の掘削が可
能となり、大規模地下空洞内での作業が極力少なくな
る。本発明にかかる掘削方法により完成した大規模地下
空洞は、最低限の支保で足りる地下貯水池、貯油施設、
圧縮空気貯蔵施設等に適している。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図１（ａ）〜（ｄ）は本発明の一実施例を示す
概略斜視図である。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図１（ａ）〜（ｄ）は本発明の一実施例を示す
概略斜視図である。
【００１２】図１（ａ）〜（ｄ）に示される大規模地下
空洞９を掘削するための本発明の掘削方法は、上記大規
模地下空洞９の掘削に先立って、その掘削予定の頂部に
掘削方向に沿って頂設導坑１０を先行掘削する工程Ａ
と、上記大規模地下空洞９の掘削に先立って、その掘削
予定の底部に掘削方向に沿って底設導坑２０を先行掘削
する工程Ｂと、頂設導坑１０の先端において、大規模地
下空洞９の掘削予定の横断面に沿って発破用の長孔３０
を削孔する工程Ｃと、削孔された上記長孔３０に発破準
備をした後、爆破する工程Ｄと、爆破された大規模地下
空洞９の部分のズリ８を底設導坑２０より搬出する工程
Ｅとからなる。
空洞９を掘削するための本発明の掘削方法は、上記大規
模地下空洞９の掘削に先立って、その掘削予定の頂部に
掘削方向に沿って頂設導坑１０を先行掘削する工程Ａ
と、上記大規模地下空洞９の掘削に先立って、その掘削
予定の底部に掘削方向に沿って底設導坑２０を先行掘削
する工程Ｂと、頂設導坑１０の先端において、大規模地
下空洞９の掘削予定の横断面に沿って発破用の長孔３０
を削孔する工程Ｃと、削孔された上記長孔３０に発破準
備をした後、爆破する工程Ｄと、爆破された大規模地下
空洞９の部分のズリ８を底設導坑２０より搬出する工程
Ｅとからなる。
【００１３】上記工程Ａ及び工程Ｂにおいて先行掘削す
る頂設導坑１０と、底設導坑２０とは、小型のトンネル
ボーリングマシンを用いる、或いは発破掘削による任意
の手段によって掘削される。掘削された頂設導坑１０
は、等間隔にロックアンカー４０による岩盤の補強が行
われ、掘削される大規模地下空洞の安定性を高められる
ほか、吹付コンクリート（図示せず）等によっても岩盤
の補強をすることができる。
る頂設導坑１０と、底設導坑２０とは、小型のトンネル
ボーリングマシンを用いる、或いは発破掘削による任意
の手段によって掘削される。掘削された頂設導坑１０
は、等間隔にロックアンカー４０による岩盤の補強が行
われ、掘削される大規模地下空洞の安定性を高められる
ほか、吹付コンクリート（図示せず）等によっても岩盤
の補強をすることができる。
【００１４】本発明のかかる大規模地下空洞９の掘削方
法においては、頂設導坑１０及び底設導坑２０を先行掘
削する（工程Ａ，Ｂ）と共に、上述したような補強を行
った後、図１（ａ）に示すように、頂設導坑１０の先端
において、大規模地下空洞９の掘削予定の横断面に沿っ
て発破用の長孔３０を削孔する（工程Ｃ）。次いで、図
１（ｂ）に示すように、削孔された長孔３０に発破準備
をした後、爆破し（工程Ｄ）、この爆破された大規模地
下空洞９の部分のズリ８を底設導坑２０より搬出する
（工程Ｅ）。そして、爆破された部分だけ後退しなが
ら、図１（ｃ）及び（ｄ）に示すように、工程Ｃ〜Ｄを
繰返すことで、大規模地下空洞９の掘削が完了する。
法においては、頂設導坑１０及び底設導坑２０を先行掘
削する（工程Ａ，Ｂ）と共に、上述したような補強を行
った後、図１（ａ）に示すように、頂設導坑１０の先端
において、大規模地下空洞９の掘削予定の横断面に沿っ
て発破用の長孔３０を削孔する（工程Ｃ）。次いで、図
１（ｂ）に示すように、削孔された長孔３０に発破準備
をした後、爆破し（工程Ｄ）、この爆破された大規模地
下空洞９の部分のズリ８を底設導坑２０より搬出する
（工程Ｅ）。そして、爆破された部分だけ後退しなが
ら、図１（ｃ）及び（ｄ）に示すように、工程Ｃ〜Ｄを
繰返すことで、大規模地下空洞９の掘削が完了する。
【００１５】また、本発明にかかる掘削方法において
は、図２に示されるように、頂設導坑１０の両側に２つ
の頂設導坑１０’を、大規模地下空洞９の掘削に先立っ
て、先行掘削しておくこともでき、先行掘削された各頂
設導坑１０’からロックアンカー４０’を打設すれば、
後の工程Ｄでの爆破時において無用な崩壊を防止して空
洞の安定性を高めることが可能となる。底設導坑２０に
ついても、１つに限定されるものでなく、頂設導坑１
０，１０’と同様に、１又は２以上の導坑を先行掘削す
ることができ、こうすることによって、爆破された大規
模地下空洞９の部分のズリ８を搬出するための通路、或
いはズリ８を自然排出させるための通路を確保すること
ができる。
は、図２に示されるように、頂設導坑１０の両側に２つ
の頂設導坑１０’を、大規模地下空洞９の掘削に先立っ
て、先行掘削しておくこともでき、先行掘削された各頂
設導坑１０’からロックアンカー４０’を打設すれば、
後の工程Ｄでの爆破時において無用な崩壊を防止して空
洞の安定性を高めることが可能となる。底設導坑２０に
ついても、１つに限定されるものでなく、頂設導坑１
０，１０’と同様に、１又は２以上の導坑を先行掘削す
ることができ、こうすることによって、爆破された大規
模地下空洞９の部分のズリ８を搬出するための通路、或
いはズリ８を自然排出させるための通路を確保すること
ができる。
【００１６】更に、本発明にかかる大規模地下空洞９の
掘削方法として、図３（ａ）〜（ｄ）に示される態様を
採用することができる。具体的には、上述した工程Ａ〜
Ｅのうち、少なくとも工程Ｂにおいて坑口方向が低くな
るように底設導坑２０を傾斜させて先行掘削する。この
態様によれば、図３（ｂ）及び（ｄ）に示されるよう
に、爆破された大規模地下空洞９の部分のズリ８が、傾
斜した底設導坑２０により自然に排出させることができ
る。尚、本実施例においては、図３（ａ）〜（ｄ）に示
されるように、頂設導坑１０も、底設導坑２０と同様
に、坑口方向が低くなるように傾斜させて先行掘削され
ている。
掘削方法として、図３（ａ）〜（ｄ）に示される態様を
採用することができる。具体的には、上述した工程Ａ〜
Ｅのうち、少なくとも工程Ｂにおいて坑口方向が低くな
るように底設導坑２０を傾斜させて先行掘削する。この
態様によれば、図３（ｂ）及び（ｄ）に示されるよう
に、爆破された大規模地下空洞９の部分のズリ８が、傾
斜した底設導坑２０により自然に排出させることができ
る。尚、本実施例においては、図３（ａ）〜（ｄ）に示
されるように、頂設導坑１０も、底設導坑２０と同様
に、坑口方向が低くなるように傾斜させて先行掘削され
ている。
【００１７】
【発明の効果】本発明の大規模地下空洞の掘削方法は、
大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削された頂設
導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端において、
大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発破用の長
孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準備をした
後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部分のズリ
を底設導坑より搬出する態様としたことにより、大規模
地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の安
全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可能
するといった顕著な効果を奏する。
大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削された頂設
導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端において、
大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発破用の長
孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準備をした
後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部分のズリ
を底設導坑より搬出する態様としたことにより、大規模
地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の安
全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可能
するといった顕著な効果を奏する。
【００１８】また、本発明の他の大規模地下空洞の掘削
方法は、大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削さ
れた頂設導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準
備をした後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部
分のズリを、坑口方向が低くなるように傾斜させて設け
た底設導坑より搬出する態様としたことにより、大規模
地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の安
全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可能
にし、しかも爆破された大規模地下空洞部分のズリを自
然に排出させることができるといった顕著な効果を奏す
る。
方法は、大規模地下空洞の掘削に先立って、先行掘削さ
れた頂設導坑及び底設導坑を利用し、頂設導坑の先端に
おいて、大規模地下空洞の掘削予定の横断面に沿って発
破用の長孔を削孔し、その削孔された上記長孔に発破準
備をした後、爆破し、その爆破された大規模地下空洞部
分のズリを、坑口方向が低くなるように傾斜させて設け
た底設導坑より搬出する態様としたことにより、大規模
地下空洞内における作業を極力少なくして、施工時の安
全性を高めることができると共に、工期の短縮をも可能
にし、しかも爆破された大規模地下空洞部分のズリを自
然に排出させることができるといった顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）〜（ｄ）は本発明の一実施例を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す概略斜視図である。
【図３】（ａ）〜（ｄ）は本発明の更に他の実施例を示
す概略斜視図である。
す概略斜視図である。
８ ズリ ９ 大規模地下空洞 １０ 頂設導坑 ２０ 底設導坑 ３０ 長孔 ４０ ロックアンカー
Claims (2)
- 【請求項１】 大規模地下空洞を掘削するにあたり、 上記大規模地下空洞の掘削に先立って、その掘削予定の
頂部に掘削方向に沿って頂設導坑を先行掘削する工程
と、 上記大規模地下空洞の掘削に先立って、その掘削予定の
底部に掘削方向に沿って底設導坑を先行掘削する工程
と、 頂設導坑の先端において、大規模地下空洞の掘削予定の
横断面に沿って発破用の長孔を削孔する工程と、 削孔された上記長孔に発破準備をした後、爆破する工程
と、 爆破された大規模地下空洞部分のズリを底設導坑より搬
出する工程と、含み、 発破用の長孔を削孔する上記工程、長孔に発破準備をし
た後、爆破する上記工程、及びズリを底設導坑より搬出
する上記工程、を後退しながら順次繰返すことを特徴と
する大規模地下空洞の掘削方法。 - 【請求項２】 大規模地下空洞を掘削するにあたり、 底設導坑を先行掘削する上記工程において、坑口方向が
低くなるように底設導坑を傾斜させて先行掘削すること
を特徴とする請求項１に記載の大規模地下空洞の掘削方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149420A JPH09328999A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 大規模地下空洞の掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8149420A JPH09328999A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 大規模地下空洞の掘削方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09328999A true JPH09328999A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15474729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8149420A Pending JPH09328999A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 大規模地下空洞の掘削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09328999A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011070188A1 (es) * | 2009-12-09 | 2011-06-16 | Universidad De Alicante | Procedimiento para la ejecución de túneles o perforaciones en obra civil mediante túneles de sacrificio |
| CN102953739A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-03-06 | 中铁二十二局集团第六工程有限公司 | 一种暗挖地铁车站的双向开洞方法 |
| JP2013536667A (ja) * | 2010-08-19 | 2013-09-19 | ハインドル、エドゥアルト | 位置エネルギーを保存するシステム及び同システムを製造する方法。 |
| CN114961743A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-08-30 | 中铁四局集团第三建设有限公司 | 一种大断面隧道双侧壁导坑法边洞同步里程施工方法 |
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1996
- 1996-06-11 JP JP8149420A patent/JPH09328999A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011070188A1 (es) * | 2009-12-09 | 2011-06-16 | Universidad De Alicante | Procedimiento para la ejecución de túneles o perforaciones en obra civil mediante túneles de sacrificio |
| ES2361702A1 (es) * | 2009-12-09 | 2011-06-21 | Universidad De Alicante | Procedimiento para la ejecución de túneles o perforaciones en obra civil mediante tuneles de sacrificio. |
| JP2013536667A (ja) * | 2010-08-19 | 2013-09-19 | ハインドル、エドゥアルト | 位置エネルギーを保存するシステム及び同システムを製造する方法。 |
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