JPH0335467B2 - - Google Patents

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JPH0335467B2
JPH0335467B2 JP61033316A JP3331686A JPH0335467B2 JP H0335467 B2 JPH0335467 B2 JP H0335467B2 JP 61033316 A JP61033316 A JP 61033316A JP 3331686 A JP3331686 A JP 3331686A JP H0335467 B2 JPH0335467 B2 JP H0335467B2
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JP
Japan
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shaft
storage cavity
drilled
rock
underground
Prior art date
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JP61033316A
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English (en)
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JPS62194368A (ja
Inventor
Taku Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、地下の岩盤内に圧縮空気、石油等の
流体や廃棄物等を貯蔵する空洞を構築するための
施工方法に関するものである。
「従来の技術」 従来、地下の岩盤内に貯蔵用空洞を施工する方
法として、例えば第4図ないし第6図に示す3つ
の工法が適用されている。
すなわち、第1の工法は、第4図に示すよう
に、地上1から直接地盤を掘削して、掘削孔の周
囲をコンクリート壁2により覆工し、掘削したず
りをバケツト3等によつて排出するものである。
また、第2の工法は、第5図に示すように、地
上1から地下の岩盤に達する立坑4を構築してお
き、この立坑4の下側を拡幅して、その周囲を吹
付けコンクリート5やロツクボルト等で支保し、
ずりをバケツト3により排出するもので、拡幅し
た部分に貯蔵空間を構築するものである。
一方、第3の工法は、第6図に示すように、地
下の岩盤内に上下方向に離間させて上部坑道6と
下部坑道7とを設け、これら上部坑道6と下部坑
道7との間に両坑道6,7を連通させる縦長のパ
イロツト立坑8を設けておき、このパイロツト立
坑8を、その周囲に放射状に配設した爆薬9によ
り、下側から順に破砕して、ずりRを下部坑道7
から排出するもので、低コストを達成することが
できるものである。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前記第1および第2の工法で
は、ずりをバケツト3により地上に排出する構成
であるから、作業能率が悪く、建設工期や工費の
点で難があつた。また、発破(爆薬9)を用いて
貯蔵用空洞を構築する第3の工法では、低コスト
を達成することができる反面、無支保となるの
で、地山の安定性に不満がある。
本発明は、前記事情に鑑み提案されたもので、
その目的とするところは、工期の短縮、コストの
低減を達成することができ、しかも地山を安定さ
せることのできる地下貯蔵用空洞の施工方法を提
供することにある。
「問題点を解決するための手段」 このような目的を達成するために、本発明の施
工方法は、地下の岩盤内にずり搬出用の作業用坑
道を設けておき、上部坑道もしくは地上からこの
作業用坑道までを掘削して作業用坑道に達するパ
イロツト立坑を構築し、このパイロツト立坑の周
囲の岩盤を下側から順に放射状に爆破しつつ破砕
されたずりを作業用坑道から排出して、地下の岩
盤内を縦長の貯蔵用空洞を構築するものであつ
て、前記パイロツト立坑の周囲の放射状に削孔す
る複数の爆薬装填用のボーリング孔を、貯蔵用空
洞側部の掘削予定線よりも深く削孔しておき、こ
のボーリング孔内に爆薬を装填する前に、貯蔵用
空洞側部の掘削予定線よりも外側のボーリング孔
内にモルタル全定着式もしくはレジン充填式ロツ
クボルトを設置することを特徴としている。
「実施例」 以下、本発明の一実施例について第1図ないし
第3図を参照して説明する。
本発明による施工方法にあつても、基本的に
は、ずり排出用の作業用坑道10を構築し、地上
1とこの作業用坑道10との間にこれらを連通さ
せるパイロツト立坑11を掘削し、パイロツト立
坑11の周囲の地盤の放射状に爆破して、破砕さ
れたずりRを作業用坑道10からブルドーザB等
により排出する工法が採用される。
しかし、本発明においては、爆薬装填用のボー
リング孔15を、貯蔵用空洞Sの側部の掘削予定
線Tよりも深く削孔しておき、このボーリング孔
15内に爆薬を装填する前に、前記掘削予定線T
よりも外側のボーリング孔15内にモルタル全充
填式もしくはレジン充填式ロツクボルト16を設
置しておく点に特徴がある。
まず、パイロツト立坑11の掘削について述べ
ると、この掘削は、機械掘削装置やシヨートステ
ツプ発破工法等が適用される。なお、実施例の場
合、地上1から貯蔵用空洞Sまでの内周はコンク
リート壁17によつて覆工されており、またその
下側の掘削孔の内周は、圧搾空気によりコンクリ
ートを吹付け、吹付けコンクリートで仮覆工する
のが好ましい。
次いで、このパイロツト立坑11内にさく岩機
20を載せた作業用ゴンドラ21を、巻上機22
にワイヤWを介して吊り降ろし、前記さく岩機2
0によりパイロツト立坑11の下側からパイロツ
ト立坑11の周囲に放射状ボーリング孔15を削
孔する。
ここで、ボーリング孔15は、前記したように
掘削予定線Tよりも深く削孔し、またその穿節位
置は、爆破によつて、掘削予定線T内の岩盤が安
定した状態で効率良く崩壊するように、向きを斜
め下方に向けて削孔することが好ましい。
次ぎに、本発明の要旨部分であるロツクボルト
16の配置について述べる。
ロツクボルト16を設置するには、例えばボー
リング孔15内にモルタルをグラウトしてロツク
ボルト16を挿入する方法およびモルタルあるい
はレジンの入つたカプセルをボーリング孔15内
に入れ、ロツクボルト16に回転を与えて挿入す
る方法などが取られる。この操作によつて、掘削
予定線Tよりも外側のボーリング孔15内にロツ
タボルト16がモルタルあるいはレジンなどを介
して周囲の地山と一体に定着される。
次いで、このボーリング孔15内に爆薬を装て
んし、ボーリング孔15内の爆薬を爆破すること
により、パイロツト立坑11の周囲の岩盤を破砕
し、続いて、この破砕したずりRを順次作業用坑
道10から排出すると、爆破によつて破砕した部
分に空洞部分が形成される。なお、破砕する部分
の大きさは発破の威力にもよるが、通常1〜3m
厚の天端の岩盤を下に落す。また前記発破作業の
際、掘削予定線Tよりも外側の岩盤は、ロツクボ
ルト16によつて強固に支保されているので、空
洞壁面の崩落が防止される。
ずりの排出後、破砕されずに残つているパイロ
ツト立坑11の下側で、前記破砕手順の同様にさ
く岩機20によりボーリング孔15を削孔し、こ
のボーリング孔15内にロツクボルト16を定着
し、爆薬を装填して、これを爆破する手順を繰り
返すと、例えば後述する第3図などに示すような
地下貯蔵用空洞Sが構築される。
そして、前記方法によれば、機械掘削によつ
て、空洞Sを構築する方法等に比して、掘削の手
間を大幅に低減することができ、また発破作業と
ずり出し作業を併行してできるので、工費の低減
および工期の短縮を図ることができる。しかも、
実施例の場合、ずり出しは専用の作業用坑道10
によつて行うので、効率良く搬出作業を実施でき
る利点がある。また、実施例では、垂直なパイロ
ツト立坑11を構築し、このパイロツト立坑11
を下側から順次ロツクボルト16によつて周囲の
岩盤を支保しつつ破砕していくので、ラフな掘削
をした後でも完成後の地山の崩壊がなく、最小限
の支保で掘削が行え、しかも作業員は、パイロツ
ト立坑11およびずり出し用の坑道10にしか立
ち入らずにすむので、落石等の危険を最小にし得
て、構築時の安全性を向上させることができる。
なお、ロツクボルト16を設置する際に早強型
の定着材を使用すれば、岩盤の締め付け力が向上
するので好ましい。
しかして、このような方法によつて構築された
地下貯蔵用空洞Sは、その周囲がロツクボルト1
6によつて支保されているので、地山の安定効果
が高いといつた利点がある。
また、第2図に示すように、作業用ゴンドラ2
1の上に載置台50を載せ、この載置台50にさ
く岩機20を設けて、ボーリング孔の掘削を装薬
孔より1〜3段上の所までい先行して実施し、ロ
ツクボルトを設置しておくことによつて、ロツク
ボルト充填材の強度発現に必要な時間を充分確保
することができ、また掘削予定線よりも上方に事
前にロツクボルトによる岩盤補強を実現できるの
で、さらに効果的な岩盤安定作用を発揮させるこ
ともできる。
また、第3図は、以上の方法を適用して、発電
用のタービンを回転させる圧縮空気の貯蔵施設を
構築した例を示すもので、図中符号30は地上の
発電所、符号31は地上の貯水槽である。これら
の発電所30及び貯水槽31の下方の地盤G内に
は、ほぼ水平方向に延びる上部坑道32およびこ
の上部坑道32の下方にこれとほぼ平行に延びる
作業用坑道(下部坑道)10が設けられている。
作業用坑道10は、この作業用坑道10から地上
1まで延びる一本の立坑33により貯水槽31の
底に連通しており、また、上部坑道32は立坑3
3内に配設された空気配管35により発電所30
内の圧縮空気供給源(例えばコンプレツサ)36
およびガスタービン37に連通している。そし
て、上部坑道32と作業用坑道10との間に、こ
れらの両坑道10,32を連通させる縦長の貯蔵
用空洞Sが複数設けられている。なお、各貯蔵用
空洞Sはその下部に、他の部分より内径が小さい
圧力調整部40を備えている。そして、この貯蔵
施設は、例えば夜間の余剰電力で圧縮空気供給3
6を運転して貯蔵用空洞S内に圧縮空気を溜め、
この圧縮空気を昼間ガスタービン37に送つて電
動機兼用発電機41を運転できる構成となつてい
る。
なお、前記貯蔵施設では、大規模の岩石崩落が
生じると、調圧用水の出入り口(圧力調整部)4
0が閉塞してしまう危険があるが、本発明工法に
よれば、少なくとも貯蔵用空洞Sの大規模崩壊は
生じなくなるのである。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の施工方法は、円筒
状の縦長の空洞を掘削する場合に、ロツクボルト
を前もつて設置した後に発破によりあ掘削するよ
うにしているので、安価に掘削することができる
とともに、安全性を向上することができ、また地
山の安定効果が高いといつた優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明を説明するために
示したもので、第1図および第2図はそれぞれ一
実施例の手順を示す地下貯蔵用空洞の側断面図、
第3図はこの施工方法によつて構築した地下貯蔵
施設の概略を示す側断面図、第4図ないし第6図
は従来の施工方法を説明するために示したもの
で、それぞれ側断面図である。 G……岩盤、T……掘削予定線、1……地上、
S……貯蔵用空洞、R……ずり、10……作業用
坑道、11……パイロツト立坑、15……ボーリ
ング孔、16……ロツクボルト、17……コンク
リート壁、20……さく岩機、21……作業用ゴ
ンドラ、22……巻上機、30……発電所、31
……貯水槽、32……上部坑道、36……圧縮空
気供給源、37……ガスタービン、40……圧力
調整部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 地下の岩盤内にずり搬出用の作業用坑道を設
    けておき、上部坑道もしくは地上からこの作業用
    坑道までを掘削して作業用坑道に達するパイロツ
    ト立坑を構築し、このパイロツト立坑の周囲の岩
    盤を下側から順に放射状に爆破しつつ破砕された
    ずりを作業用坑道から排出して、地下の岩盤内に
    縦長の貯蔵用空洞を構築する方法であつて、前記
    パイロツト立坑の周囲に放射状に削孔する複数の
    爆薬装填用のボーリング孔を、貯蔵用空洞側部の
    掘削予定線よりも深く削孔しておき、このボーリ
    ング孔内に爆薬を装填する前に、貯蔵用空洞側部
    の掘削予定線よりも外側のボーリング孔内にモル
    タル全定着式もしくはレジン充填式ロツクボルト
    を設置することを特徴とする地下貯蔵用空洞の施
    工方法。
JP61033316A 1986-02-18 1986-02-18 地下貯蔵用空洞の施工方法 Granted JPS62194368A (ja)

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