JP2000337077A - トンネルの施工方法 - Google Patents

トンネルの施工方法

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JP2000337077A
JP2000337077A JP14697399A JP14697399A JP2000337077A JP 2000337077 A JP2000337077 A JP 2000337077A JP 14697399 A JP14697399 A JP 14697399A JP 14697399 A JP14697399 A JP 14697399A JP 2000337077 A JP2000337077 A JP 2000337077A
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JP
Japan
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tunnel
face
construction method
wire mesh
wire gauze
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JP14697399A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ninomiya
正 二宮
Shoji Nakama
祥二 中間
Takeshi Fujii
剛 藤井
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業環境の悪化を回避しつつ、施工能率を改
善すること。 【解決手段】 トンネルの施工方法では、まず、切羽面
10の前方に複数の長尺フォアパイル12を形成して、
切羽面10の安定を図る。次ぎに、ドリルジャンボ14
により切羽面10に削孔が行われ、爆薬を装填して、発
破させ、その後に、バックホー16などを使用して掘削
土砂を取り除くこそく作業が行われる。新たなトンネル
掘削面16が形成されると、支保工20の設置が行われ
る。支保工20の設置が終了すると、金網24の設置が
行われる。金網24は、トンネル掘削面16の剥落を防
止するものであって、トンネル掘削面16に縫い付ける
ようにして設置される。金網24の設置が終了すると、
金網24の上側からロックボルト26の打設が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネルの施工
方法に関し、特に、この種の施工方法における作業環境
と掘削能率とを改善する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山岳トンネルの代表的な施工方法として
NATM工法が知られており、NATM工法では、通
常、掘削後の地山を支える支保として、鋼製支保工を設
置して、吹付けコンクリートを施工し、その後に、パタ
ーン的なロックボルトが打設される。
【0003】また、このようなNATM工法が普及する
以前は、鋼製支保工と木製矢板の組合せで施工されてい
た。
【0004】しかしながら、このような従来のトンネル
の施工方法には、以下に説明する技術的な課題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、NATM工
法においては、地山の支保として吹付けコンクリートを
実施していたので、コンクリートの跳ね返りなどによる
粉塵が発生し、保護メガネや防塵マスク、換気設備など
により作業環境の悪化に対処していたが、作業環境は、
非常に劣悪であって、その改善が強く望まれていた。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、作業環境
の悪化を回避しつつ、施工能率も改善することができる
トンネルの施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トンネルを掘削した後に、トンネル掘削
面に沿って、その表面を覆うようにして剥落防止用の金
網を縫い付け設置し、この後に、前記金網上からロック
ボルトを打設するようにした。このように構成したトン
ネルの施工方法によれば、吹付けコンクリートの施工を
行うことなく、トンネル掘削面を、その表面を覆うよう
にして縫い付け設置した剥落防止用の金網で支保するの
で、作業環境が劣悪になることもなく、施工能率も向上
する。また、本発明のトンネルの施工方法では、前記ト
ンネルの掘削前に、切羽面の前方に長尺フオアパイル,
短尺縫地パイプなどの先受け工を施工することができ
る。さらに、本発明のトンネルの施工方法では、前記金
網を設置する前に、前記トンネル掘削面に沿ってアーチ
状の支保工を設置することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
は、本発明にかかるトンネルの施工方法の第1実施例を
示している。
【0009】同図に示したトンネルの施工方法では、ま
ず、図1(A)に示すように、切羽面10の前方に先受け
工が施工される。本実施例の先受け工は、長尺フォアパ
イル12であって、ドリルジャンボ14により、穿孔,
鋼管の設置、固化材の注入などの工程を順次実行するこ
とにより、切羽面10の斜め前方に向けて、複数の長尺
フォアパイル12を形成して、切羽面10の安定を図
る。
【0010】フォアパイル12を形成することにより切
羽面10の安定が確保されると、次ぎに、図1(B),
(C)に示すように、ドリルジャンボ14により切羽面1
0に削孔が行われ、爆薬を装填して、発破させ、その後
に、バックホー16などを使用して掘削土砂を取り除く
こそく作業が行われる。
【0011】このような作業を行うことで、新たなトン
ネル掘削面16が形成されると、図1(D)に示すよう
に、作業車両18を使用して支保工20の設置が行われ
る。
【0012】支保工20は、通常H型鋼が用いられ、こ
れをアーチ状に組立てて、トンネル掘削面16に沿うよ
うに設置する。支保工20の設置が終了すると、図1
(E)に示すように、高所作業車22を使用して金網24
の設置が行われる。
【0013】金網24は、トンネル掘削面16の剥落を
防止するものであって、地山の種類などに応じて、その
メッシュ形状が選択される。金網24は、トンネル掘削
面16の形状に沿って、掘削面16を表面を覆うように
して、支保工20の外側に敷設され、くぎ状のアンカー
を用いることにより、トンネル掘削面16に縫い付ける
ようにして設置される。
【0014】金網24の設置が終了すると、図1(F)に
示すように、再びドリルジャンボ14を使用して金網2
4の上側からロックボルト26の打設が行われ、以後
は、図1(A)から同(F)までの作業が順次繰り返され
る。
【0015】さて、以上のような工程で行われるトンネ
ルの施工方法によれば、吹付けコンクリートを施工する
ことなく、金網24によりトンネル掘削面16の剥落を
防止しながら、トンネルの掘削が行われる。
【0016】このため、吹付けコンクリートの跳ね返り
などによる粉塵が全く発生せず、従って、作業環境が劣
悪になることがない。また、吹付け作業がなくなること
により、トンネルの掘削サイクルが大幅に短縮され、施
工能率も向上する。
【0017】図2は、本発明にかかるトンネルの施工方
法の第2実施例を示しており、上記第1実施例と同一若
しくは相当する部分に同一符号を付してその説明を省略
するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明す
る。
【0018】同図に示したトンネルの施工方法では、上
記実施例と同様に、まず、図2(A)に示すように、切羽
面10の前方に先受け工が施工される。本実施例の先受
け工は、比較的地山の性状が良好な場合に採用されるフ
ォアポーリング28であって、切羽面10の斜め前方に
向けて傾斜するように形成され、これにより切羽面10
の安定化を図る。
【0019】フォアポーリング28により切羽面10の
安定を図ると、次ぎに、第1実施例と同様に、削孔,発
破,こそく作業が行われ,新たなトンネル掘削面16が形
成される(図2(B,C)参照)。露出したトンネル掘削面
16には、第1実施例で示した支保工20を設置するこ
となく、金網24の縫い付け設置が行われ、その後、金
網24の上側からロックボルト26の打設が行われ(図
2(D,E)参照)、以後は、図2(A)から同(E)までの作
業が順次繰り返される。
【0020】このような手順でトンネルを形成する場合
においても上記第1実施例と同等の作用効果が得られ
る。
【0021】なお,上記実施例では、トンネルの掘削を
行う前にフオアパイル12やフォアポーリング28の先
受け工を場合を例示したが、本発明の実施は、これに限
定されることはなく、地山の性状によっては全く先受け
工が不要な場合もあるし、また、先受け工を行う場合で
も実施例で示したものに限定されることもなく、例え
ば、短尺縫地パイプや鉄筋を埋設する方法などであって
もよい。
【0022】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるトンネルの施工方法によれば、作業環境
の悪化を回避しつつ、施工能率も改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトンネルの施工方法の第1実施
例を示す施工状態の工程説明図である。
【図2】本発明にかかるトンネルの施工方法の第2実施
例を示す施工状態の工程説明図である。
【符号の簡単な説明】
10 切羽面 12 長尺フォアパイル 14 ドリルジャンボ 16 トンネル掘削面 20 支保工 24 金網 26 ロックボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 剛 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組本社内 Fターム(参考) 2D054 AC20 FA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルを掘削した後に、トンネル掘削
    面に沿って、その表面を覆うようにして剥落防止用の金
    網を縫い付け設置し、 この後に、前記金網上からロックボルトを打設すること
    を特徴とするトンネルの施工方法。
  2. 【請求項2】 前記トンネルの掘削前に、切羽面の前方
    に長尺フオアパイル,短尺縫地パイプなどの先受け工を
    施工することを特徴とする請求項1記載のトンネルの施
    工方法。
  3. 【請求項3】 前記金網を設置する前に、前記トンネル
    掘削面に沿ってアーチ状の支保工を設置することを特徴
    とする請求項2記載のトンネルの施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101967987A (zh) * 2010-09-15 2011-02-09 中铁四局集团第五工程有限公司 一种临时加固暗挖砂层掌子面的施工工艺
CN102235151A (zh) * 2010-04-21 2011-11-09 成都中铁隆工程有限公司 砂卵石漂石层超前成孔方法
CN112922606A (zh) * 2020-12-18 2021-06-08 中铁四局集团第五工程有限公司 一种适用iii、iv级围岩大断面铁路隧道全电脑三臂凿岩台车全断面光面爆破施工方法

Cited By (4)

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CN102235151B (zh) * 2010-04-21 2013-05-08 成都中铁隆工程集团有限公司 砂卵石漂石层超前成孔方法
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