JPH09217594A - トンネルの支保方法 - Google Patents
トンネルの支保方法Info
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- JPH09217594A JPH09217594A JP8048420A JP4842096A JPH09217594A JP H09217594 A JPH09217594 A JP H09217594A JP 8048420 A JP8048420 A JP 8048420A JP 4842096 A JP4842096 A JP 4842096A JP H09217594 A JPH09217594 A JP H09217594A
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- Japan
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- tunnel
- bearing plate
- wall surface
- roof surface
- strip
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリートの吹き付けによる覆工を不要と
してトンネルの支保工事における施工性を向上させると
共に、コンクリート粉塵等による作業環境の悪化を防止
する。 【解決手段】 トンネル10を所定距離掘り進んだ後、
これによって延長された天盤面12に、アーチ状帯鉄2
1とこれに交差して接合した多数の短冊状帯鉄22から
なる支圧板20の分割体20’を配置し、前記天盤面1
2から地山内に打ち込まれて定着されたロックボルト3
1及びこれに螺合されるナット33を備えるアースアン
カ30によって、分割体20’を固定する。
してトンネルの支保工事における施工性を向上させると
共に、コンクリート粉塵等による作業環境の悪化を防止
する。 【解決手段】 トンネル10を所定距離掘り進んだ後、
これによって延長された天盤面12に、アーチ状帯鉄2
1とこれに交差して接合した多数の短冊状帯鉄22から
なる支圧板20の分割体20’を配置し、前記天盤面1
2から地山内に打ち込まれて定着されたロックボルト3
1及びこれに螺合されるナット33を備えるアースアン
カ30によって、分割体20’を固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山岳トンネル等、
硬岩あるいは中硬岩からなる地山を掘削して施工される
トンネルの坑内壁面を支保する技術に関するものであ
る。
硬岩あるいは中硬岩からなる地山を掘削して施工される
トンネルの坑内壁面を支保する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉱山等の山岳トンネルの掘削工事におい
ては、図5及び図6に示すように、岩盤中を掘削したト
ンネル1の坑内天盤面1aの支保は、コンクリート2の
吹き付けによる覆工と、この覆工面から岩盤Gに所定間
隔で放射状に打ち込まれた多数のアースアンカ3によっ
てなされる。すなわち、所定距離だけトンネル1が掘り
進められると、まずコンクリート吹付機(図示省略)に
よって、天盤面1aに覆工コンクリート2が吹き付けら
れる。その後、重機に搭載された穿孔機(図示省略)に
よって、覆工面から岩盤Gへ所定間隔で放射状にボアホ
ール4の穿孔を行い、このボアホール4へ、前記重機に
よってアースアンカ3のロックボルト3aを挿入してモ
ルタル3bにより定着すると共に、このロックボルト3
aに螺合したナット3cで支圧板3dを締め付けること
によって、岩盤Gを支えかつ補強するための支保がなさ
れる。
ては、図5及び図6に示すように、岩盤中を掘削したト
ンネル1の坑内天盤面1aの支保は、コンクリート2の
吹き付けによる覆工と、この覆工面から岩盤Gに所定間
隔で放射状に打ち込まれた多数のアースアンカ3によっ
てなされる。すなわち、所定距離だけトンネル1が掘り
進められると、まずコンクリート吹付機(図示省略)に
よって、天盤面1aに覆工コンクリート2が吹き付けら
れる。その後、重機に搭載された穿孔機(図示省略)に
よって、覆工面から岩盤Gへ所定間隔で放射状にボアホ
ール4の穿孔を行い、このボアホール4へ、前記重機に
よってアースアンカ3のロックボルト3aを挿入してモ
ルタル3bにより定着すると共に、このロックボルト3
aに螺合したナット3cで支圧板3dを締め付けること
によって、岩盤Gを支えかつ補強するための支保がなさ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のトンネル支
保技術においては、次のような問題が指摘される。 (1) コンクリート2の吹き付けによる覆工の施工後に、
アースアンカ3の施工を行わなければならないため、工
事に多大な時間がかかる。 (2) 覆工コンクリート2の施工と、アースアンカ3の施
工には、それぞれ異なる専用の機械が必要であるため、
機械の入れ替えやそれに伴う段取り替えも煩雑で余分な
時間がかかる。 (3) コンクリート2の吹き付けによる覆工作業において
は、トンネル坑内にコンクリート粉塵が発生し、作業環
境が悪化する。
保技術においては、次のような問題が指摘される。 (1) コンクリート2の吹き付けによる覆工の施工後に、
アースアンカ3の施工を行わなければならないため、工
事に多大な時間がかかる。 (2) 覆工コンクリート2の施工と、アースアンカ3の施
工には、それぞれ異なる専用の機械が必要であるため、
機械の入れ替えやそれに伴う段取り替えも煩雑で余分な
時間がかかる。 (3) コンクリート2の吹き付けによる覆工作業において
は、トンネル坑内にコンクリート粉塵が発生し、作業環
境が悪化する。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、トンネル
の支保工事における施工性を向上させると共に、コンク
リート粉塵等による作業環境の悪化を防止することにあ
る。
れたもので、その技術的課題とするところは、トンネル
の支保工事における施工性を向上させると共に、コンク
リート粉塵等による作業環境の悪化を防止することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るトンネルの支保方法は、掘削したトンネル
の坑内壁面に支圧板を格子状に組み立てて配置し、この
支圧板を前記坑内壁面から地山内に打ち込んだアースア
ンカによって前記坑内壁面に対して固定するものであ
る。アースアンカはトンネルの周囲の地山を縫い付けて
この地山の緩みを防止すると共に支圧板を坑内壁面に押
し付けるものであり、例えば地山内に挿入され定着され
るロックボルト及びこれに螺合するナットからなる公知
の構造を備える。また、支圧板は格子状に組み立てられ
た状態で坑内壁面に押し付けられることによって、地山
に内圧を与えて坑内壁面の崩壊を防止し、従来の吹き付
けコンクリートによる覆工に代わる支保機能を有する。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るトンネルの支保方法は、掘削したトンネル
の坑内壁面に支圧板を格子状に組み立てて配置し、この
支圧板を前記坑内壁面から地山内に打ち込んだアースア
ンカによって前記坑内壁面に対して固定するものであ
る。アースアンカはトンネルの周囲の地山を縫い付けて
この地山の緩みを防止すると共に支圧板を坑内壁面に押
し付けるものであり、例えば地山内に挿入され定着され
るロックボルト及びこれに螺合するナットからなる公知
の構造を備える。また、支圧板は格子状に組み立てられ
た状態で坑内壁面に押し付けられることによって、地山
に内圧を与えて坑内壁面の崩壊を防止し、従来の吹き付
けコンクリートによる覆工に代わる支保機能を有する。
【0006】典型的には、支圧板は例えば予めトンネル
のアーチ方向及びトンネルの軸方向(掘進方向)に交差
して組み立てられた帯状金属からなり、所定距離ずつト
ンネルが掘り進まれる度に増設され継ぎ足されて行くも
のである。
のアーチ方向及びトンネルの軸方向(掘進方向)に交差
して組み立てられた帯状金属からなり、所定距離ずつト
ンネルが掘り進まれる度に増設され継ぎ足されて行くも
のである。
【0007】また、本発明において一層好ましくは、前
記坑内壁面には支圧板の格子目よりも目の細かいネット
又はメッシュ板を添設し、このネット又はメッシュ板を
支圧板で前記坑内壁面に押し付ける。この場合、格子状
に組まれた支圧板の間からの坑内壁面の微小崩壊(肌落
ち)が、前記ネット又はメッシュ板によって有効に防止
されるので、安全性が向上する。
記坑内壁面には支圧板の格子目よりも目の細かいネット
又はメッシュ板を添設し、このネット又はメッシュ板を
支圧板で前記坑内壁面に押し付ける。この場合、格子状
に組まれた支圧板の間からの坑内壁面の微小崩壊(肌落
ち)が、前記ネット又はメッシュ板によって有効に防止
されるので、安全性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るトンネルの
支保方法の好ましい一実施形態を示すものである。図1
における二点鎖線は、鉱山等において地山内部をかまぼ
こ状に掘り進まれたトンネル10を示すもので、11は
このトンネル先端の切羽面である。トンネル10の坑内
壁面であるアーチ状の天盤面12には格子状の支圧板2
0が設けられ、この支圧板20はその各格子点位置から
トンネル10の天盤を構成する地山の岩盤G中へ放射状
に打設されたアースアンカ30を介して前記天盤面12
に固定されている。支圧板20の外周側には天盤面12
の全面にわたってネット40が敷設されている(図1で
は一部のみ示す)。
支保方法の好ましい一実施形態を示すものである。図1
における二点鎖線は、鉱山等において地山内部をかまぼ
こ状に掘り進まれたトンネル10を示すもので、11は
このトンネル先端の切羽面である。トンネル10の坑内
壁面であるアーチ状の天盤面12には格子状の支圧板2
0が設けられ、この支圧板20はその各格子点位置から
トンネル10の天盤を構成する地山の岩盤G中へ放射状
に打設されたアースアンカ30を介して前記天盤面12
に固定されている。支圧板20の外周側には天盤面12
の全面にわたってネット40が敷設されている(図1で
は一部のみ示す)。
【0009】支圧板20は、トンネル10の軸方向(延
長方向)に対して所定の幅Wを有する多数の分割体2
0’を、トンネル10の掘削の進行に伴い順次天盤面1
2に施工して行くことによって格子状に構成されたもの
である。図2にも示すように、この分割体20’は、ト
ンネル10の天盤形状に対応して湾曲したアーチ状帯鉄
21と、このアーチ状帯鉄21に対して所定間隔で直角
(トンネル10の延長方向)に交差させ溶接等により接
合した多数の短冊状帯鉄22とからなる。この短冊状帯
鉄22の長さは、分割体20’の幅Wに相当するもので
ある。アーチ状帯鉄21と短冊状帯鉄22との各交差接
合部には、それぞれ後述するロックボルト31を挿通す
るためのボルト挿通孔23が開設されている。
長方向)に対して所定の幅Wを有する多数の分割体2
0’を、トンネル10の掘削の進行に伴い順次天盤面1
2に施工して行くことによって格子状に構成されたもの
である。図2にも示すように、この分割体20’は、ト
ンネル10の天盤形状に対応して湾曲したアーチ状帯鉄
21と、このアーチ状帯鉄21に対して所定間隔で直角
(トンネル10の延長方向)に交差させ溶接等により接
合した多数の短冊状帯鉄22とからなる。この短冊状帯
鉄22の長さは、分割体20’の幅Wに相当するもので
ある。アーチ状帯鉄21と短冊状帯鉄22との各交差接
合部には、それぞれ後述するロックボルト31を挿通す
るためのボルト挿通孔23が開設されている。
【0010】アースアンカ30は、図3にも示すよう
に、外周面に多数のビードが形成された挿入定着部31
a及び後端の雄螺子部31bを有するロックボルト31
と、前記雄螺子部31bに差し込まれる押さえ金具32
及び前記雄螺子部31bに螺合されるナット33とを備
える。ロックボルト31は、その挿入定着部31aが岩
盤G内に挿入されてモルタルM等の定着材を介して定着
され、ナット33は、トンネル10の天盤面12から坑
内へ突出された前記ロックボルト31の雄螺子部31b
にねじ込むことによって、押さえ金具32を介して支圧
板20(分割体20’)を前記天盤面12に押し付け固
定するものである。
に、外周面に多数のビードが形成された挿入定着部31
a及び後端の雄螺子部31bを有するロックボルト31
と、前記雄螺子部31bに差し込まれる押さえ金具32
及び前記雄螺子部31bに螺合されるナット33とを備
える。ロックボルト31は、その挿入定着部31aが岩
盤G内に挿入されてモルタルM等の定着材を介して定着
され、ナット33は、トンネル10の天盤面12から坑
内へ突出された前記ロックボルト31の雄螺子部31b
にねじ込むことによって、押さえ金具32を介して支圧
板20(分割体20’)を前記天盤面12に押し付け固
定するものである。
【0011】ネット40は、十分な引っ張り強度及び耐
蝕性を有する繊維又はワイヤを編み込んだものであっ
て、支圧板20の格子間隔よりも十分に編み目の細かい
ものが用いられ、支圧板20(分割体20’)を天盤面
12に配置する際に、この支圧板20と天盤面12との
間に介在される。
蝕性を有する繊維又はワイヤを編み込んだものであっ
て、支圧板20の格子間隔よりも十分に編み目の細かい
ものが用いられ、支圧板20(分割体20’)を天盤面
12に配置する際に、この支圧板20と天盤面12との
間に介在される。
【0012】この実施形態によるトンネルの支保方法に
おいては、まず図4(A)に示すトンネル10の切羽面
11を、同(B)に示すように、支圧板20の分割体2
0’の幅Wに相当する距離だけ掘り進める。次に、この
掘削によって延長されたトンネル10の天盤面12に、
既設された支圧板20の前方位置で、上述の手順によっ
てアースアンカ30の打ち込み及び分割体20’の取付
施工を行い、これによって支圧板20を掘削距離分Wだ
け延長する。そしてこの手順を交互に繰り返して実行さ
れて行く。
おいては、まず図4(A)に示すトンネル10の切羽面
11を、同(B)に示すように、支圧板20の分割体2
0’の幅Wに相当する距離だけ掘り進める。次に、この
掘削によって延長されたトンネル10の天盤面12に、
既設された支圧板20の前方位置で、上述の手順によっ
てアースアンカ30の打ち込み及び分割体20’の取付
施工を行い、これによって支圧板20を掘削距離分Wだ
け延長する。そしてこの手順を交互に繰り返して実行さ
れて行く。
【0013】岩盤Gへのアースアンカ30の打ち込み
や、支圧板20の分割体20’の取り付けに際しては、
まず新設する前記分割体20’をセットすべき位置にお
ける各ボルト挿通孔23と対応する位置で、天盤面12
から岩盤G内部へ、ロックボルト31の挿入定着部31
aの有効長さよりも適宜長いボアホールHを、図示され
ていない穿孔機によって前記天盤面12とほぼ直角に穿
孔し、このボアホールHに、モルタルMを注入充填して
からロックボルト31を挿入する。その後適当な時間の
経過によりモルタルMが硬化し、ロックボルト31の挿
入定着部31aがボアホールH内に定着されたら、天盤
面12にネット40及び分割体20’を位置決め配置
し、前記ボアホールHの開口端からトンネル坑内へ突出
したロックボルト31の雄螺子部31bに、分割体2
0’のボルト挿通孔23を差し込み、更に押さえ金具3
2を差し込み、ナット33をねじ込んで締め付ける。こ
れによって、前記分割体20’がトンネル10の天盤面
12に取り付けられる。この取付作業は、特殊な機械を
用いることなく行うことができる。
や、支圧板20の分割体20’の取り付けに際しては、
まず新設する前記分割体20’をセットすべき位置にお
ける各ボルト挿通孔23と対応する位置で、天盤面12
から岩盤G内部へ、ロックボルト31の挿入定着部31
aの有効長さよりも適宜長いボアホールHを、図示され
ていない穿孔機によって前記天盤面12とほぼ直角に穿
孔し、このボアホールHに、モルタルMを注入充填して
からロックボルト31を挿入する。その後適当な時間の
経過によりモルタルMが硬化し、ロックボルト31の挿
入定着部31aがボアホールH内に定着されたら、天盤
面12にネット40及び分割体20’を位置決め配置
し、前記ボアホールHの開口端からトンネル坑内へ突出
したロックボルト31の雄螺子部31bに、分割体2
0’のボルト挿通孔23を差し込み、更に押さえ金具3
2を差し込み、ナット33をねじ込んで締め付ける。こ
れによって、前記分割体20’がトンネル10の天盤面
12に取り付けられる。この取付作業は、特殊な機械を
用いることなく行うことができる。
【0014】天盤面12の外周の岩盤Gは、このように
して打ち込まれ定着された多数のロックボルト31の縫
い付け効果によって、トンネル10の掘削による緩みを
防止され、補強される。また、ナット33の締め付けに
よって、支圧板20(分割体20’)は天盤面12に圧
接されてこの天盤面12を支保すると共に、この支圧板
20によって天盤面12に固定されるネット40によっ
て、天盤面12の肌落ちも有効に防止される。
して打ち込まれ定着された多数のロックボルト31の縫
い付け効果によって、トンネル10の掘削による緩みを
防止され、補強される。また、ナット33の締め付けに
よって、支圧板20(分割体20’)は天盤面12に圧
接されてこの天盤面12を支保すると共に、この支圧板
20によって天盤面12に固定されるネット40によっ
て、天盤面12の肌落ちも有効に防止される。
【0015】なお、本発明は図示の一実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、分割体2
0’は、複数のアーチ状帯鉄21を有するはしご状ある
いは格子状のものでも良く、アーチ状帯鉄21も長手方
向に複数に分割されていても良い。また、新設した分割
体20’における短冊状帯鉄22は、必要に応じて、既
設の支圧板20における短冊状帯鉄22と溶接あるいは
ボルト・ナット等により接合することも好ましい。
限定的に解釈されるものではない。例えば、分割体2
0’は、複数のアーチ状帯鉄21を有するはしご状ある
いは格子状のものでも良く、アーチ状帯鉄21も長手方
向に複数に分割されていても良い。また、新設した分割
体20’における短冊状帯鉄22は、必要に応じて、既
設の支圧板20における短冊状帯鉄22と溶接あるいは
ボルト・ナット等により接合することも好ましい。
【0016】また、上述の実施形態においては、予め組
み立て接合された分割体20’を用いることとしたが、
このような分割体20’の形態とはせずに、アースアン
カ30への取り付けの際にアーチ状帯鉄21及び短冊状
帯鉄22を順次組み合わせて行くようにしても良い。こ
の場合は、アースアンカ30は、アーチ状帯鉄21と短
冊状帯鉄22の連結機能も兼ねることになる。
み立て接合された分割体20’を用いることとしたが、
このような分割体20’の形態とはせずに、アースアン
カ30への取り付けの際にアーチ状帯鉄21及び短冊状
帯鉄22を順次組み合わせて行くようにしても良い。こ
の場合は、アースアンカ30は、アーチ状帯鉄21と短
冊状帯鉄22の連結機能も兼ねることになる。
【0017】天盤面12の肌落ち防止手段としては、ネ
ット40に代えて、例えばパンチングメタル等の金属メ
ッシュ板を用いることもできる。また、このネット40
又は金属メッシュも、支圧板20と同様に、トンネル1
0の切羽面11を掘り進めるのに伴って順次継ぎ足され
ていくものであるが、ネット40の場合は必ずしも支圧
板20の分割体20’に対応した幅でなくても良い。
ット40に代えて、例えばパンチングメタル等の金属メ
ッシュ板を用いることもできる。また、このネット40
又は金属メッシュも、支圧板20と同様に、トンネル1
0の切羽面11を掘り進めるのに伴って順次継ぎ足され
ていくものであるが、ネット40の場合は必ずしも支圧
板20の分割体20’に対応した幅でなくても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るトンネルの支保方法によれ
ば、次のような効果が実現される。 (1) コンクリートの吹き付けによる覆工工程が不要であ
るため、工事に要する時間を短縮することができる。 (2) 支圧板の取付には専用の機械を必要としないため、
異なる機械の入れ替えやそれに伴う段取り替えといった
煩雑さが解消される。 (3) 覆工コンクリートの吹き付けが不要であるため、ト
ンネル坑内にコンクリート粉塵が発生することがなく、
作業環境が改善される。
ば、次のような効果が実現される。 (1) コンクリートの吹き付けによる覆工工程が不要であ
るため、工事に要する時間を短縮することができる。 (2) 支圧板の取付には専用の機械を必要としないため、
異なる機械の入れ替えやそれに伴う段取り替えといった
煩雑さが解消される。 (3) 覆工コンクリートの吹き付けが不要であるため、ト
ンネル坑内にコンクリート粉塵が発生することがなく、
作業環境が改善される。
【図1】本発明に係るトンネルの支保方法の好ましい一
実施形態を示す概略的な斜視図である。
実施形態を示す概略的な斜視図である。
【図2】上記実施形態において使用する支圧板の分割体
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】上記実施形態においてアースアンカによるトン
ネル天盤面への支圧板の分割体の取付状態を示す断面図
である。
ネル天盤面への支圧板の分割体の取付状態を示す断面図
である。
【図4】上記実施形態において、トンネルの掘削作業と
支保工事との関係を示す説明図である。
支保工事との関係を示す説明図である。
【図5】従来技術によるトンネルの支保方法を示す説明
図である。
図である。
【図6】上記従来技術において覆工コンクリートとアー
スアンカによるトンネル坑内壁面の支保構造を示す断面
図である。
スアンカによるトンネル坑内壁面の支保構造を示す断面
図である。
10 トンネル 12 天盤面(坑内壁面) 20 支圧板 20’ 分割体 21 アーチ状帯鉄(帯状金属) 22 短冊状帯鉄(帯状金属) 30 アースアンカ 31 ロックボルト 33 ナット 40 ネット
Claims (3)
- 【請求項1】 掘削したトンネルの坑内壁面に、支圧板
を格子状に組み立てて配置し、 この支圧板を前記坑内壁面から地山内に挿入され定着さ
れたアースアンカによって前記坑内壁面に対して固定す
ることを特徴とするトンネルの支保方法。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 支圧板が、予めトンネルのアーチ方向及びトンネルの軸
方向に交差して組み立てられた帯状金属からなり、所定
距離ずつトンネルが掘り進まれる度に増設されて行くこ
とを特徴とするトンネルの支保方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 坑内壁面には支圧板の格子目よりも目の細かいネット又
はメッシュ板を添設し、このネット又はメッシュ板を支
圧板で前記坑内壁面に押し付けることを特徴とするトン
ネルの支保方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048420A JPH09217594A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | トンネルの支保方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8048420A JPH09217594A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | トンネルの支保方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217594A true JPH09217594A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12802835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8048420A Withdrawn JPH09217594A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | トンネルの支保方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217594A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008127793A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Shimizu Corp | 坑道の支保構造 |
JP2011052536A (ja) * | 2004-11-29 | 2011-03-17 | Seo Dong Hyun | 大断面トンネルの先支保トンネル工法 |
CN102562097A (zh) * | 2012-01-30 | 2012-07-11 | 山东大学 | 三维非对称支护系统 |
CN103174443A (zh) * | 2013-03-27 | 2013-06-26 | 山东大学 | 地下工程模型试验中预制锚杆施作的定位装置及方法 |
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