JP3465131B2 - Icカード用接点接触構造 - Google Patents

Icカード用接点接触構造

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JP3465131B2
JP3465131B2 JP04571697A JP4571697A JP3465131B2 JP 3465131 B2 JP3465131 B2 JP 3465131B2 JP 04571697 A JP04571697 A JP 04571697A JP 4571697 A JP4571697 A JP 4571697A JP 3465131 B2 JP3465131 B2 JP 3465131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードに書き
込まれたデータを読み書きするICカード用接点接触構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のICカード用接点接触
構造では、ICカードの接点部とICカード処理部の接
触子とが接触してデータの読み書きを行っているとき
に、ICカードが位置ずれしないようにするために、I
Cカードを保持する構造を設けている。この種の構造と
しては、特開平5−20528号公報に開示されたもの
がある。ここに開示されたものは、ケースのICカード
が収納される収納部の一方の側面に押えばねが設けられ
ており、この押えばねの先端に形成した湾曲状の押圧部
でICカードの側面を押圧して収納部を他方の側面とで
ICカードを保持したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のICカード用接点接触構造では、押えばねによ
る保持を1カ所で行う構造としているため、カードの保
持が不安定であり、かつ押えばねによって押圧される部
位がカードの側面であるため点で押さえる構造となり、
このため充分な押圧力が得られず、カードが位置ずれを
起こしやすくデータの読み書き不良を起こすといった問
題がある。
【0004】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
カードの保持を確実とし、データの読み書き不良を防止
したICカード用接点接触構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るICカード用接点接触構造は、カード
搬送路から退避した位置と、カード挿入口から挿入され
たICカードによってカード搬送路内に進出してICカ
ードの接点と接触する位置との間を移動自在な接触子
と、装置筺体側に固定され前記接触子の移動を案内する
案内部材と、カード搬送路を挟んで前記案内部材と対向
するように配設されたICカード保持部材とを備え、前
記ICカード保持部材の表面にカード搬送路内に挿入さ
れたICカードが当接する当接部を設け、この当接部に
カード挿入口から挿入されたICカードが当接すること
により前記保持部材を作動させ、接触子をICカードの
接点に接触させた状態で前記ICカード保持部材と前記
案内部材とでICカードを挟持するようにして保持した
ものである。したがって、ICカードはICカード保持
部材と案内部材とが対接する面で保持される。
【0006】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、保持部材のカード搬送方向の両端部と案内部材とで
ICカードを挟持するように保持したものである。した
がって、ICカードは前後の2位置によって保持され
る。
【0007】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、ICカード保持部材のカード挿入口側の一端にIC
カードを支持部材側に押圧する回動部材を設けたもので
ある。したがって、挿入口から挿入されたICカードは
回動部材によって押圧されるので、ICカードの表面に
傷がつかない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係るICカード用接
点接触構造を採用したカード処理装置の概略の全体の構
成を示す断面図、図2は同じくカード判別部の構成を示
す側面図、図3(a)は同じく要部を示す平面図、
(b)は接触子ユニットを取り除いた状態の平面図、図
4はカード取込みユニットを分解して示す斜視図、図5
は磁気カードの取込み状態を説明するための図3(b)
におけるV-V 線断面図、図6はICカードの処理状態を
説明するための図3(a) におけるVI-VI線断面図であ
る。
【0009】図1において、全体を符号1で示すカード
処理装置には、図示を省略したディスタンスロッドによ
って後述する磁気カード37およびICカード38の幅
よりもわずかに長い間隔を保って対向配置された一対の
側板2,3(側板3については図3に図示)が備えられ
ている。これら両側板2,3の前端の上部には、カード
挿入口部材4が両側板2,3に掛け渡されるようにして
取付けられており、このカード挿入口部材4には、磁気
カード37が挿入されるとともに、ICカード38が挿
抜されるスリット状のカード挿入口4aが設けられてい
る。このカード挿入口部材4の下方には、カード返却部
材5が両側板2,3に掛け渡されるようにして取付けら
れており、このカード返却部材5には、磁気カード37
が返却されるスリット状のカード返却口5aが設けられ
ている。
【0010】図3において、カード挿入口4aに近接し
た両側板2,3のそれぞれには、上下方向の間隔がIC
カード38の厚みよりもわずかに大きく形成された二対
の搬送案内板6a,6bが左右に対向するように設けら
れ、カード取込み通路7を形成している。図1におい
て、カード返却口5aに近接した両側板2,3のそれぞ
れには、上下方向の間隔が磁気カード37の厚みよりも
わずかに大きく形成された二対の搬送案内板8a,8b
が左右に対向するように設けられ、磁気カード返却通路
9を形成している。また、この磁気カード返却通路9の
後方側の両側板2,3のそれぞれには、上下方向の間隔
が磁気カード37の厚みよりもわずかに大きく形成され
た二対の搬送案内板10a,10bが左右に対向するよ
うに設けられ、磁気カード待機通路11を形成してい
る。すなわち、この搬送案内板10a,10bは、前記
搬送案内板6a,6b,8a,8bと同様に、互いに対
向するように両側板2,3の内側に一体に突出する片に
よって形成される。
【0011】13は取込みローラ14、テンションロー
ラ15および駆動ローラ16間に張設された駆動ベルト
であって、テンションローラ15を境界として前端側が
斜め上方に傾斜している。この駆動ベルト13は、駆動
ローラ16と同軸上に軸着されたプーリ(図示せず)と
モータ17のプーリ17a間に掛け渡されたベルト18
を介してモータ17の正逆の回転が伝達されて走行す
る。19は一対の従動ローラ20,20間に張設された
従動ベルトであって、後端側の従動ローラ20が前記駆
動ローラ16に圧接されており、この従動ベルト20が
駆動ベルト13の駆動ローラ16とテンションローラ1
5間で対接し、磁気カード処理通路21を形成してい
る。
【0012】このカード処理通路21および前記カード
取込み通路7、磁気カード返却通路9、磁気カード待機
通路11によってカード搬送路が形成される。この磁気
カード処理通路21、前記カード取込み通路7および磁
気カード返却通路9は、前記テンションローラ15が位
置する部位22で分岐し、この分岐点22に後述する磁
気カード保持部材61のシャッタ部62b,65aが位
置付けられている。
【0013】このカード処理通路21には、このカード
処理通路21を挟むようにして磁気カード37の磁気デ
ータの読み書きをする磁気ヘッド23およびこれと対接
するタッチローラ24が設けられているとともに、磁気
カード37に書き換えられた磁気データに対応した位置
に視認情報としてのパンチ孔を穿孔するパンチユニット
25とが設けられている。27は後述する磁気カード保
持部材61を作動させるためのソレノイドであって、一
方の側板3に取付られ、ロッド27aにはレバー28の
一端が枢着され、レバー28の他端には後述する軸6
7,68が枢着されている。また、レバー28は軸6
7,68の間に位置する後述する共通支軸66に回動自
在に支持されている。
【0014】次に、図2に基づいて、カード挿入口4a
から挿入されたカードが磁気カード37かICカード3
8かの判別を行うカード判別部29について説明する。
このカード判別部29は、図示を省略した従来から広く
知られているカード通過検出手段とカードの厚み検出手
段30とで構成されている。カード通過検出手段は、カ
ード挿入口4aに近接して取込み通路7を挟んで発光素
子と受光素子とが設けられている。厚み検出手段30
は、カード挿入口4aに近接して設けられており、両側
板2,3間に横架された軸33に回動自在に支持され、
ねじりコイルばね34によって図中時計方向に付勢され
たレバー31と、ブラケット35を介して側板2に取付
けられ、このレバー31の上端部によってオン、オフす
るスイッチ32とで構成されている。
【0015】レバー31の下端には、カード取込み通路
7内に臨む突起31aが突設されており、カード挿入口
4aから挿入されたカードが薄いカードである磁気カー
ド37のときは、同図(a)に示すように、レバー31
はねじりコイルばね34によって時計方向に付勢された
ままの状態を保持し、スイッチ32をオン状態に保持す
る。一方、磁気カード37よりも厚いカードであるIC
カード38がカード挿入口4aから挿入されると、同図
(b)に示すように、突起31aにICカード38が当
接し、ねじりコイルばね34に抗してレバー31が図中
反時計方向に回動するのでスイッチ32がオフする。カ
ード判別部29では、カード検出手段がオンし、かつス
イッチ32がオンしたときに磁気カード37がカード挿
入口4aからカード取込み通路7内に挿入されたと判断
し、また、カード検出手段がオンし、かつスイッチ32
がオフしたときにICカード38が挿入されたと判断す
る。
【0016】次に、図3ないし図6に基づいて、磁気カ
ード37およびICカード38をカード搬送路内に取り
込むカード取込みユニット39を説明する。カード取込
みユニット39は、カード投入口4aに近接した位置に
カード取込み通路7を挟んで上下に設けられたICカー
ド処理ユニット40とカード保持ユニット60とで構成
されている。先ず、図3(a)、図4および図6に基づ
いて、ICカード処理ユニット40について説明する。
【0017】ICカード処理ユニット40には、全体が
箱状に形成され前記両側板2,3に固定された案内部材
としてのフレーム41が備えられており、このフレーム
41は側板41a,41a、前板41b、後板41cお
よび底板41dで形成されている。一方の側板41aの
前端部には、この側板41aと直交する方向に円筒状の
回転支軸41eが突設されており、この回転支軸41e
には、前述した取込みローラ14が後述する押圧ローラ
69に対接する位置に回転自在に支持されている。ま
た、この回転支軸41eの下端には、図6に示すよう
に、後述する押圧ローラ75に対接する位置に円弧状の
下面を有する膨出部41fが突設されている。
【0018】前板41bには、後板41c方向に延在し
左右において対向する内側と外側に位置する二対の案内
壁41g,41h,41g,41hが設けられ、図3
(a)に示すように、外側の案内壁41h,41hの下
部から内方に案内片41i,41iが突設されている。
内側の案内壁41gの下面と、案内片41hの上面と
で、図6に二点鎖線で示すように前後に2個の案内溝4
3,44が左右に一対づつ形成されている。前方の案内
溝43は後方に向かってやや下方に傾斜するように形成
されている。また、後方の案内溝44は前端側に形成さ
れた垂直部44aと、この垂直部44aに連設されて前
記案内溝43と同じ傾斜を有する水平部44bとで構成
されている。図4に示すように、底板41dには、大小
の2個の矩形状の窓41j,41kが穿設されている。
【0019】前記フレーム41の内側の案内壁41g,
41g間には、前後方向に摺動自在に支持された接触子
ユニット45が設けられている。この接触子ユニット4
5は、略直方体状に形成された接触子取付体46と、こ
の接触子取付体46の下端から接点部が露呈するように
埋設された複数本の接触子47とで形成されている。接
触子取付体46の後端下部には、左右一対の係合部46
a,46aが下方に向かって突設されている。
【0020】また、接触子取付体46には、この接触子
取付体46の上部を左右方向に貫通して両端部がこの接
触子取付体46から突出した前後2本のガイドピン4
8,49が固着されている。これらガイドピン48,4
9の突出端部が前記案内溝43,44に嵌入されてお
り、接触子ユニット45は、これら案内溝43,44に
沿って、図6(b)、(c)に示すように矢印D方向お
よびE方向に移動自在に案内されるように支持されてい
るとともに、前記フレーム41の窓41jに対応するよ
うに位置付けられている。そして、この接触子ユニット
45は、投入口部材4との間に掛け渡された引張りスプ
リング50によって、常時は図6(a)中矢印A方向に
付勢され、接触子ユニット45の接触子47がカード取
込み通路7から退避した上方側に位置している。
【0021】前記フレーム41の一方の側板41aと接
触子ユニット45との間には、側板41aに植設された
軸52によって上部が回動自在に支持された作動子51
が備えられている。この作動子51はフレーム41間に
掛け渡された引張りスプリング53によって図6中時計
方向に付勢されその下端部が窓41kから取込み通路7
内に臨んでいる。また、この作動子51に基端部が固定
され、先端部に湾曲した押圧部54aが形成された板ば
ね54がカード搬送方向の後方側に延在するように設け
られている。56はフレーム41の両側板41a,41
a間に掛け渡された軸57に回動自在に支持された円筒
状の回動部材であって、フレーム41の底板41dとの
間に掛け渡された引張りスプリング58によって図6中
時計方向に付勢されている。この回動部材56の後部に
は、前記板ばね54の押圧部54aに対接するように係
合部56aが突設され、前部にはカード搬送方向前方側
に延在し前記接触子ユニット45の軸49に対接する押
圧部56bが突設されている。
【0022】次に、図3(b)、図4、図5および図6
に基づいて、カード保持ユニット60について説明す
る。カード保持ユニット60には、磁気カード保持部材
61とICカード保持部材73とが備えられ、これら両
保持部材61,73とが両側板2,3に掛け渡された共
通支軸66に回動自在に支持されている。図3(b)に
おいて、磁気カード保持部材61は略平板状に形成さ
れ、側板62,63およびこの側板63の下部に側板6
3と直交する方向に突設された橋絡部64によって側板
63と連結された側板65が設けられている。この磁気
カード保持部材61には、前記共通支軸66の軸線と平
行な軸67,68が側板61と側板65間を貫通して固
着され、一端が側板65から突出している。
【0023】これら軸67,68の突出端部が前記レバ
ー28に固着されており、ソレノイド27を作動させて
ロッド27aを進退させることによりこれら軸67,6
8を介して磁気カード保持部材61が共通支軸66を回
動中心として回動する。磁気カード保持部材61の前端
には、矩形状の切欠き61aが形成されており、この切
欠き61a内に押圧ローラ69が設けられている。側板
62,63の対向する内面には、図5に示すように、下
端が開口したU字溝62a,63a(62aは図示を省
略)が形成されており、これらU字溝62a,63aに
は押圧ローラ69を回転自在に支持する軸70の両端が
嵌入している。そして、軸68に嵌装され一端が軸66
に係合し、他端が軸70に係合するねじりコイルばね7
1の付勢力によって、図5に示すように、押圧ローラ6
9がU字溝62a,63a内を押し上げられている。ま
た、磁気カード保持部材61の側板62と側板65の後
端部上面には段状に形成されたシャッタ部62b,65
aが突出形成されている。
【0024】ICカード保持部材73は平板状に形成さ
れ、図4に示すように、両側面に側板74,74が設け
られており、断面が略コ字状を呈し、前部側上面に矩形
状の窓73aが穿設され、後端には凸条体73bが突設
されている。この凸条体73bには、前記フレーム46
の係合部46aに対応した位置に、カード搬送方向に沿
って凹部73cが形成されている。ICカード保持部材
73が共通支軸66を回動中心として図中反時計方向に
回動して押圧ローラ75がフレーム41の膨出部41f
から離間した状態になると、カード当接部73d(図3
(b)中便宜上格子状に表示した部分)が取込み通路7
内に進出した状態となる。このカード当接部73dは、
ICカード保持部材73の上面の略中央から後部側の部
位に相当し、図6(a)に示すように、カード挿入口4
aから挿入されたICカード38がこのカード当接部7
3dに当接して摺接することにより、ICカード保持部
材73は共通支軸66を回動中心として時計方向に回動
する。
【0025】前記窓73a内に押圧ローラ75が設けら
れており、側板74,74の対向する内面に形成した下
端が開口したU字溝74a,74aに、押圧ローラ75
を回転自在に支持する軸76の両端が嵌入している。そ
して、軸66に嵌装され一端がICカード保持部材73
の裏面に係合し、他端が軸76に係合するねじりコイル
ばね77の付勢力によって、図6に示すように、押圧ロ
ーラ75がU字溝74a内を押し上げられている。
【0026】次に、このような構成のカード処理装置に
おけるカードの処理動作を説明する。先ず、磁気カード
の処理動作を説明するが、ここで説明する磁気カードを
処理する動作は従来から広く知られている技術なので、
ここでは概略を説明する。磁気カード37をカード挿入
口4aに挿入すると、図2(a)に示すように、磁気カ
ード37の厚みが薄いため、レバー31は回動すること
なくスイッチ32はオンしたままである。同時に、図示
を省略したカード通過検出手段がオンするので、カード
判別部29では取込み通路7内に挿入されたカードを磁
気カードと判別し、ソレノイド27を作動させ、図1に
おいてロッド27aを後退させる。
【0027】ロッド27aが後退すると、レバー28が
共通支軸66を回動中心として図中時計方向に回動す
る。この回動は、軸67,68を介して磁気カード保持
部材61を、図5(b)に示すように、時計方向に回動
させるので、押圧ローラ69が駆動ベルト13に圧接さ
れ、磁気カード37が押圧ローラ69と駆動ベルト13
とによって挟持される。このとき、圧接ローラ69の軸
70がねじりコイルばね71に抗してU字溝63a内を
下方に移動できるように構成されているので、ねじりコ
イルばね71のばね力が充分蓄積され、押圧ローラ69
と駆動ベルト13とによる挟持力が不足するようなこと
はない。
【0028】また、同時にモータ17が正転方向に回転
し、搬送ベルト13が図1中B方向に走行するので、押
圧ローラ69と駆動ベルト13とで挟持された磁気カー
ド37は取込み通路7から磁気カード処理通路21に搬
送される。磁気カード処理通路21に搬送された磁気カ
ード37は磁気ヘッド23によって磁気データが読みと
られ、さらにB方向に搬送され磁気カード待機通路11
内に搬送されると、モータ17が一旦停止し、磁気カー
ド待機通路11内に取り込まれて停止する。
【0029】次に、このカード処理装置1が付設された
装置によるサービスの提供が終了すると、このサービス
に応じて磁気カード37の磁気データの書き換えを行う
ために、モータ17を逆回転させる。磁気カード37は
磁気カード待機通路11から磁気カード処理通路21内
を矢印Bと反対方向に搬送され、磁気ヘッド23で磁気
データの書き換えが行われ、分岐点22に搬送される。
分岐点22では、磁気カード保持部材61が共通支軸6
6を回動中心として時計方向に回動した状態が保持され
ているので、シャッタ部62b,65aによってカード
取込み通路7が閉鎖され、磁気カード返却通路9が開放
されている。したがって、磁気カード37は磁気カード
返却通路9に搬送され、パンチユニット25によって書
き換えられたデータに対応した位置にパンチ孔が穿孔さ
れ、磁気カード返却口5aから返却される。
【0030】次に、ICカード38の処理動作を説明す
る。ICカード38をカード挿入口4aに挿入すると、
図2(b)に示すように、ICカード38の厚みが厚い
ため、レバー31がねじりコイルばね34に抗して回動
するのでスイッチ32はオフとなる。同時に、図示を省
略したカード通過検出手段がオンとなるので、カード判
別部29では取込み通路7内に挿入されたカードをIC
カードと判別し、ソレノイド27を不動作状態とし、ロ
ッド27aを進出させた状態とする。したがって、磁気
カード保持部材61は、図6(a)に示すように、共通
支軸66を回動中心として反時計方向に回動した状態、
すなわち、取込み通路7の入口部が開放されてICカー
ド38を取込み通路7内に挿入可能な状態となる。この
とき、磁気カード保持部材61のシャッタ部62b,6
5aは取込み通路7内に進出した状態となっている。
【0031】また、ICカード保持部材73は共通支軸
66を回動中心として回動自在に支持されているので、
上記した磁気カード保持部材61の反時計方向の回動に
追従することにより、あるいは挿入されたICカード3
8が押圧ローラ75に当接することにより、図6(a)
に示すように反時計方向に回動した状態となる。回動し
た状態のICカード保持部材73は、後端部上面が接触
子取付体46のストッパ46aに係止され、回動端限が
決められて押圧ローラ75がフレーム41の膨出部41
fから離間した状態となる。このようにICカード保持
部材73が反時計方向に回動した状態となると、上述し
たように、ICカード保持部材73の後端側の表面であ
るカード当接部73dが取込み通路7内に進出した状態
となる。
【0032】このような状態において、ICカード38
をカード挿入口4aから挿入すると、ICカード38の
先端がICカード保持部材73のカード当接部73dに
当接する。さらにICカード38を挿入し続けると、I
Cカード38によってカード当接部73dが押圧され、
ICカード保持部材73は共通支軸66を回動中心とし
て図中時計方向に回動し、同図(b)に示すように、押
圧ローラ75がICカード38に当接し、ICカード3
8が押圧ローラ75と膨出部41fとに挟まれた状態と
なる。同時に、ICカード38が作動子51の取込み通
路7内に進出している下端部に当接し、作動子51を引
っ張りスプリング53に抗して軸52を回動中心として
図中反時計方向に回動させる。
【0033】この回動によって板ばね54が矢印C方向
に回動し、押圧部54aが回動部材56の係合部56a
に係合し、回動部材56を引っ張りスプリング58に抗
して軸57を回動中心として反時計方向に回動させる。
回動部材56が回動すると、押圧部56bが接触子取付
体46の軸49に係合し、軸49を案内溝44の垂直部
44a内を下方(矢印D方向)に押し下げるので、接触
子取付体46の後端部が下方(矢印D方向)に押し下げ
られて係合部46aが取込み通路7内に進出する。
【0034】さらに、ICカード38を挿入し続ける
と、先端が接触子取付体46の係合部46aに係合する
ので、同図(c)に示すように、接触子取付体46の軸
48および軸49が案内溝43内および案内溝44の水
平部44b内を案内されて、接触子取付体46は引張り
スプリング50に抗して矢印E方向に移動する。このと
き、膨出部41fにICカードを押しつける部材が軸7
6に回動自在に支持された回動部材である押圧ローラ7
5であるため、ICカードの表面、特に接点部に傷を付
けるようなことがなく、ICカード38を円滑に挿入す
ることができる。
【0035】ICカード38の先端が磁気カード保持部
材61のシャッタ部62b,65aに係合することによ
り、ICカード38の挿入が規制される。このとき、I
Cカード38の先端部の下面にICカード保持部材73
の凸条体73bが圧接し、ICカード38は前後端部に
おいて、押圧ローラ75と膨出部41fおよび凸条体7
3bとフレーム41の底板41dによって挟持されよう
にして保持される。また、接触子取付体46が矢印D方
向およびE方向に移動することにより、接触子47が下
降しICカード38の接点部(図示せず)に接触し、I
Cカード38に記録されたデータの読み書きが行われ
る。
【0036】このデータの読み書きに当たっては、上述
したように、ICカード38が前後端部において保持さ
れているので、保持が確実となり、読み書き中にずれる
ことがなく、このため読み取りおよび書き込み不良が防
止される。また、押圧ローラ75の軸76がU字溝74
a内を移動自在とされ、ねじりコイルばね77によって
軸76を膨出部41f側に押圧するようにしたものであ
る。したがって、押圧ローラ75が膨出部41fを押圧
する際に、軸76がU字溝74a内を下方に移動するの
で、ねじりコイルばね77に付勢力が蓄積され、これに
よって膨出部41fとともにICカードを強い力で挟持
し、このためICカードの保持が確実に行われる。ま
た、フレーム46の係合部46aに対応してICカード
保持部材73の表面に凹部73cが形成されているの
で、係合部46aがICカード保持部材73の表面に当
接することがなく、接触子47がICカード38の接点
部から離間するようなことがない。
【0037】また、回動部材56を回動させる板ばね5
4と軸49を押し下げる押圧部56bとをカード搬送方
向に対して互いに反対方向に延在するように設けたこと
により、板ばね54と押圧部56とがICカード38の
挿抜方向に対して互いに向き合うように配設されるの
で、ICカード処理ユニット40のカード搬送方向の寸
法を最小限とすることができ、小型化が図れる。ICカ
ード38のデータの読み書きが終了したら、ICカード
38を、押圧ローラ75と膨出部41fおよび凸条体7
3bとフレーム41の底板41dによる挟持に抗してカ
ード挿入口4aから抜き取る。
【0038】このように、磁気カード保持部材61とI
Cカード保持部材73とを共通支軸66で回動自在に支
持したことにより、磁気カード37の取込みとICカー
ド38のデータ処理とを同じ位置で行うことができるの
で、カード搬送路に沿って個別に設ける場合と比較して
カード搬送路の長さを最小限とすることができるので、
カード搬送路を短縮できる。また、ICカード処理ユニ
ット40をカード挿入口4aに近接した位置に設け、手
動によって挿入されたICカードでICカードの接点に
接触子を接触させて保持するようにしたので、ICカー
ドを搬送する搬送手段が不要となるとともに、ICカー
ドを搬送する専用の搬送路も不要となる。
【0039】なお、本実施の形態では、磁気カードとI
Cカードとの両カードの処理を行えるようにしたが、こ
れに限定されず、ICカード専用の処理装置に適用でき
ることはいうまでもない。その場合には、磁気カード3
7を取り込む取込む手段、すなわち、駆動ベルト13や
磁気カード保持部材61等は不要で、ICカード処理ユ
ニット40とICカード保持部材73等が備えられてい
ればよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触子の移動を案内する案内部材とカード搬送路を挟んで
配設されたICカード保持部材の表面にカード搬送路内
に挿入されたICカードが当接する当接部を設け、この
当接部にカード挿入口から挿入されたICカードが当接
することにより前記ICカード保持部材を作動させ、接
触子をICカードの接点に接触させた状態でICカード
保持部材と案内部材とでICカードを挟持するようにし
て保持したことにより、ICカードはICカード保持部
材と案内部材との対接する面で保持されるので、充分な
保持力が発生し、このためICカードの位置ずれが防止
され、データの読み書き不良が低減する。
【0041】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おいて、ICカード保持部材のカード搬送方向の両端部
と案内部材とでICカードを挟持するように保持したこ
とにより、ICカードは前後の2点で保持されることと
なり、保持が確実となるので、ICカードの位置ずれが
防止され、データの読み書き不良が低減する。
【0042】また、第3の発明によれば、第1の発明に
おいて、IC保持部材のカード挿入口側の一端にICカ
ードを支持部材側に押圧する回動部材を設けたことによ
り、ICカードを保持する際にカードの表面に傷がつく
ことがない。また、磁気カードが磁気カード搬送手段に
よってカード搬送路内に取り込まれる際に磁気カードの
表面に傷がつくことがないとともに、円滑に取り込むこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るICカード用接点接触構造を採
用したカード処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】 本発明に係るカード処理装置におけるカード
の厚みを検出する検出部の側面図で、(a)は磁気カー
ドの検出状態を示し、(b)はICカードの検出状態を
示す。
【図3】 (a)は本発明に係るカード処理装置におけ
る要部を示す平面図、(b)はICカード処理ユニット
を取り除いた状態を示す平面図である。
【図4】 本発明に係るカード処理装置におけるカード
取込みユニットを分解して示す斜視図である。
【図5】 磁気カードを取り込む動作を説明するための
図3(b)におけるV-V 線断面図で、(a)は磁気カー
ドをカード挿入口に挿入した状態を示し、(b)は磁気
カードをカード取込み通路内に取り込む動作の状態を示
す。
【図6】 ICカードの処理動作を説明するための図3
(a)におけるVI-VI 線断面図で、(a)はICカード
をカード挿入口に挿入する前の状態を示し、(b)はI
Cカードを取込み通路内に挿入した状態を示し、(c)
はICカードを取込み通路に挿入し終わった状態を示
す。
【符号の説明】
1…カード処理装置、4a…カード挿入口、7…カード
取込み通路、13…駆動ベルト、14…取込みローラ、
28…ソレノイド、29…カード判別部、37…磁気カ
ード、38…ICカード、39…カード取込みユニッ
ト、40…ICカード処理ユニット、41…案内部材、
45…接触ユニット、47…接触子、51…作動子、5
6…回動部材、60…カード保持ユニット、61…磁気
カード保持部材、66…共通支軸、69,75…押圧ロ
ーラ、73…ICカード保持部材、73b…凸条体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関沢 憲弘 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)発明者 石黒 銀矢 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 斉藤 隆一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−263605(JP,A) 特開 平1−280888(JP,A) 特開 平8−235325(JP,A) 特開 平6−215202(JP,A) 実開 平7−16250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード搬送路から退避した位置と、挿入
    されたICカードによってカード搬送路内に進出してI
    Cカードの接点と接触する位置との間を移動自在な接触
    子と、装置筺体側に固定され前記接触子の移動を案内す
    る案内部材と、この案内部材とカード搬送路を挟んで対
    向するように配設されたICカード保持部材とを備え、
    前記ICカード保持部材の表面にカード搬送路内に挿入
    されたICカードが当接する当接部を設け、この当接部
    にカード挿入口から挿入されたICカードが当接するこ
    とにより前記ICカード保持部材を作動させ、接触子を
    ICカードの接点に接触させた状態で前記ICカード保
    持部材と前記案内部材とでICカードを挟圧するように
    して保持したことを特徴とするICカード用接点接触構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のICカード用接点接触構
    造において、ICカード保持部材のカード搬送方向の両
    端部と案内部材とでICカードを挟圧するように保持し
    たことを特徴とするICカード用接点接触構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のICカード用接点接触構
    造において、ICカード保持部材のカード挿入口側の一
    端にICカードを案内部材側に押圧する回動部材を設け
    たことを特徴とするICカード用接点接触構造。
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