JP3664070B2 - Icカード用接点接触装置およびそれを利用したカード処理装置 - Google Patents

Icカード用接点接触装置およびそれを利用したカード処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接触型ICカード処理装置に使用されるICカード用接点接触装置および各種のカードを処理するカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の接触型ICカード処理装置において、カード挿入口からカード通路内に挿入されたカードは、カード内のデータが処理された後、カード通路内を逆に搬送されてカード挿入口から排出される。一方、不良カードや不正カードを回収可能とするために、カード搬送路の後方側にカードを排出する構造が要求されている。この要求は、連続して2枚のカードを取込み、1枚のカードを排出側で待機させておく場合にも適用される。
【0003】
この要求を満足するものとして、特開平11−232397号公報に開示されたものがある。ここに開示されたものは、カード挿入口と、このカード挿入口に連通されたカード通路と、このカード通路内に挿入されたICカードを搬送する搬送手段と、ICカード内のデータを処理する接点接触ユニットとが備えられている。接点接触ユニットは、カード通路内を搬送されるICカードが係合することによりこのICカードに追従して退避位置からカード通路内に進出し、接点部がICカードの電極に電気的に接触するので、ICカード内のデータが処理される。一方、ICカードを回収する必要が生じた場合には、さらにICカードを後方に搬送することにより、接点接触ユニットがカード通路から退避した位置に位置付けられるので、ICカードと接点ユニットとの係合が解除され、ICカードはカード通路の後方から排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカード処理装置においては、カードをカード通路の後方から排出する場合にも、退避位置に位置付けられている接点接触ユニットを一旦カード通路に進出させ、接点部をICカードの電極に電気的に接触させる構造としている。したがって、表面に電極が設けられていないカードを後方に排出するときに、カードの表面に傷を付けるおそれがあるというだけでなく、カードに不必要な負荷がかかるという問題もあった。また、接点接触ユニットを中立の位置に保持するのに搬送方向および反対方向に付勢する2本の引張りスプリングを鋼線を介して連結し、プーリで巻回するようにしているために、構造が複雑で、接点ユニットを中立の位置に安定して保持するのが難しいという問題もあった。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的はカードの表面に傷を付けないことにある。また、第2の目的は構造を簡素化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カード通路を移動するICカードの先端が係合する係合部を有しICカードの移動に追従して退避位置からカード通路内に進出し、進出することによってICカードの電極に電気的に接触する接点部を有する接点接触ユニットを備えたICカード用接点接触装置において、前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進退自在とする作動手段を設け、ICカードの厚みを検知することによって水平方向に揺動するレバーと、このレバーの水平方向の揺動動作を垂直方向に変換し前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進出させる変換手段とを備えたものである。
したがって、接点接触ユニットは必要なとき以外はカード通路から退避した位置に位置付けられている。また、ICカードがカード通路に挿入されるとレバーが水平方向に揺動し、変換手段よって接点接触ユニットの係合部がカード通路内に進出する。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、カード通路を移動するICカードの先端が係合する係合部を有しICカードの移動に追従して退避位置からカード通路内に進出し、進出することによってICカードの電極に電気的に接触する接点部を有する接点接触ユニットを備えたICカード用接点接触装置において、前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進退自在とする作動手段を設け、前記作動手段を前記接点接触ユニットに固定したソレノイドとし、このソレノイドのロッドを前記係合部としたものである。
したがって、ロッドが前進すると、このロッドにカードの先端が係合し、接点接触ユニットがカードの移動に追従して下降し、接点接触ユニットの接点部がカードの電極に電気的に接触する。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、カード通路内に、請求項1または2記載のICカード用接点接触装置と、カードの表面を読み取る画像読取装置、非接触型ICカード処理部、磁気カード処理部のうちの少なくともいずれか一つとを設けたものである。
したがって、カード通路内を非接触型ICカードや磁気カードが移動するときには、接点接触ユニットの係合部はカード通路から退避した位置に位置付けられている。
【0009】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、カード通路内に挿入されたカードを搬送する搬送手段を備えたものである。
したがって、カードは搬送手段によって画像読取装置、非接触型ICカード処理部、磁気カード処理部または接点接触ユニットに搬送される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1(a)は本発明に係るカード処理装置のアッパーケースを取り外した状態で示す平面図、同図(b)は同図(a)におけるI(b)-I(b) 線断面図である。図2は同じく動作状態を拡大して示す断面図であって、同図(a)は接点接触ユニットが退避位置に位置付けられた状態を示し、同図(b)は接点接触ユニットの係合部にICカードの先端が係合した状態を示し、同図(c)は接点接触ユニットの接点部とICカードの電極部が電気的に接触した状態を示す。
【0013】
図1(b)において、全体を符号1で示すカード処理装置の筺体は、ロアーケース2とアッパーケース3とによって構成されている。ロアーケース2は上板5と両側板6,6とによって正面視コ字状に形成されている。アッパーケース3は底面板8と両側板9,9とによって正面視コ字状に形成されている。ロアーケース2の上板5上にアッパーケース3の底面板8を載置するようにして、アッパーケース3をロアーケース2に組み付けることによって、上板5と底板8との間にカードが搬送されるカード通路10が形成される。これら上板5と底板8の後部側には、図2に示すように、後述する接点接触ユニット37の係合部44と接点部45がカード通路10内に進出可能なように窓5a,8aが設けられている。カード通路10の前端と後端は開口され、前端の開口はカード挿入兼返却口11として機能し、後端の開口はカード収納口12として機能する。
【0014】
15はカード搬送用のモータであって、ロアーケース2に取り付けられ、モータ軸には小径のプーリ16が軸着されている。17は駆動軸であって、ロアーケース2の両側板6,6間に回転自在に支持され、一方の側板6から突出した突出端部には大径のプーリ18が軸着されている。このプーリ18とプーリ16との間にはベルト19が張架され、モータ15が駆動されると、このベルト19を介して駆動軸17が回転駆動される。
【0015】
この駆動軸17の略中央部には駆動ローラ20が軸着され、この駆動ローラ20の上端部はロアーケース2の上板5の切欠き窓(図示せず)からカード通路10に臨んでいる。21ないし24は従動ローラであって、ロアーケース2の両側板6,6間に横架された軸に回転自在に支持され、これら従動ローラ21ないし24の上端部はロアーケース2の上板5の切欠き窓(図示せず)からカード通路10に臨んでいる。従動ローラ22と駆動ローラ20との間には、第1の駆動ベルト25が張架され、従動ローラ21はこの第1の駆動ベルト25に添接されている。また、従動ローラ24と駆動ローラ20との間には、第2の駆動ベルト26が張架され、従動ローラ23はこの第2の駆動ベルト26に添接されている。
【0016】
28は磁気ヘッドであって、上端部がロアーケース2の上板5の切欠き窓(図示せず)からカード通路10に臨むようにロアーケース2に固定されている。29はタッチローラであって、磁気ヘッド28に対接するようにしてアッパーケース3にブラケット(図示せず)を介して回転自在に支持されている。30は5個のピンチローラであって、アッパーケース3の両側板9,9間に横架された軸に回転自在に支持され、駆動ローラ20と4個の従動ローラ21,22,23,24にそれぞれ対接している。
【0017】
32は画像読取装置であって、カード通路10のカード挿入兼返却口11に近接して位置付けられ、カード挿入兼返却口11から挿入されたカードの表面のIC用の電極を読取り、カードがICカードであることを検出する。33はアンテナ部34を有する非接触型ICカード用リーダライタであって、磁気ヘッド28よりもカード通路10の後方側であって、カード通路10から上方に離間した位置に位置付けられている。
【0018】
次に、図2を用いて本発明の特徴であるICカード用接点接触装置35について説明する。
ICカード用接点接触装置35は、カード通路10の後端側に設けられ、アッパーケース3の底板8の窓8aの両側縁に対向するように立設された左右一対のガイド板36,36と、これらガイド板36,36に案内される接点接触ユニット37と、ガイド板36,36に固定され接点接触ユニット37を揺動させるソレノイド38とから概略構成されている。
【0019】
左右一対のガイド板36,36の前部には、第1のガイド溝40が設けられ、後部には第2のガイド溝41が設けられている。第1のガイド溝40は、図中左端部に右下がりに傾斜した傾斜部40aと、この傾斜部40aに連通された水平部40bと、この水平部40bに連通された垂直部40cとによって略逆L字状に形成されている。
【0020】
第2のガイド溝41は、上下方向に延設されわずかに円弧状に形成された垂直部41aと、この垂直部41aに連通され図中右下がりに傾斜した傾斜部41bと、この傾斜部41bに連通され水平方向に延設された水平部41cとによって略L字状に形成されている。
【0021】
接点接触ユニット37は略直方体状に形成され、前部および後部の両側部に左右二対のピン42,43が植設され、後端側の下面には係合部44が、図中下方に突設され、下面には接点部45が設けられている。この接点接触ユニット37は、左右のピン42,43が左右のガイド板36,36の第1のガイド溝40と第2のガイド溝41にそれぞれ係入されることにより、ピン42を揺動中心として揺動自在でかつ第1および第2のガイド溝40,41に上下動自在に案内される。
【0022】
すなわち、図2(a)に示すように、ピン42が第1のガイド溝40の傾斜部40aの上端に位置付けられ、ピン43が第2のガイド溝41の垂直部41aに位置付けられているときには、接点接触ユニット37の揺動端部(ピン43側)がピン42を揺動中心として揺動可能になっている。したがって、第2のガイド溝41の垂直部41aは、接点接触ユニット37を揺動可能とする揺動部を形成している。48は引張りコイルばねであって、この引張りコイルばね48の付勢力によって接点接触ユニット37の揺動端部が図中反時計方向に回動するように付勢され、係合部44がカード通路10から退避した位置に位置付けられている。
【0023】
ソレノイド38のロッド50は、図2(a)に示すように、後退した状態で接点接触ユニット37の揺動端部の上面に当接している。この状態から同図(b)に示すように、ロッド50が前進すると、接点接触ユニット37が引張りコイルばね48の引張力に抗して、ピン42を回動中心として図中時計方向に回動し、係合部44がカード通路10に進出する。このとき、ピン43は第2のガイド溝41の垂直部41aの下端、すなわち傾斜部41bの上端に位置付けられている。
【0024】
この状態で、接触型ICカード7がカード通路10内を図中方に搬送されると、接触型ICカード7の先端が接点接触ユニット37の係合部44に係合する。さらに接触型ICカードが搬送されると、ピン42とピン43が第1のガイド溝40の傾斜部40aと第2のガイド溝41の傾斜部41bに案内される。したがって、接点接触ユニット37は接触型ICカード7の移動に追従して、図中右方に移動するとともに下方に移動し、同図(c)に示すように、接点部45が接触型ICカードの電極(図示せず)に電気的に接触する。このように、第1のガイド溝40の傾斜部40aと第2のガイド溝41の傾斜部41bとは、接点接触ユニット37をICカード7の移動に追従して下降させる下降部を形成している。
【0025】
この状態で、ピン42,43は第1のガイド溝40の水平部40bと第2のガイド溝41の水平部41cに位置付けられている。このように、ピン42,43が第1のガイド溝40の水平部40bと第2のガイド溝41の水平部41cに位置付けられていることにより、接点接触ユニット37の上方への移動が規制される。したがって、接点接触ユニット37の接点部45とICカード7の電極との電気的な接触状態が確実に保持されるので、接点部45によるデータの処理不良が防止される。このように、第1のガイド溝40の水平部40bと第2のガイド溝41の水平部41cは、接点接触ユニット37の接点部45とICカードの電極部との電気的接触を保持する保持部を形成している。
【0026】
次に、このような構成のカード処理装置1におけるカード処理動作を説明する。
予め、図2(a)に示すように、ソレノイド38のロッド50は後退しており、接点接触ユニット37の係合部44がカード通路10から退避した位置に位置付けられている。この状態で、図1(b)において、磁気カードがカード挿入兼返却口11からカード通路10内に挿入されると、図示を省略したセンサによって磁気カードが検出され、モータ15が正方向に駆動するので、駆動ローラ20が図中時計方向に回転する。
【0027】
ベルト25,26を介して従動ローラ21ないし24も図中時計方向に回転するので、磁気カードはこれら従動ローラ21ないし24および駆動ローラ20とピンチローラ30に挟持されるようにして、カード通路10内を図中右方に搬送される。カード通路10内を搬送された磁気カードは、磁気ヘッド28によって磁気データが処理されると、モータ15が逆方向に駆動するので、カード通路10内を図中左方に搬送され、カード挿入兼返却口11から返却される。ここで、磁気カードを回収する必要が生じた場合には、モータ15が正方向に駆動されるので、磁気カードは図中右方に搬送され、カード収納口12から排出される。このとき、上述したように、接点接触ユニット37の係合部44がカード通路10から退避した位置に位置付けられていることにより、磁気カードは表面に傷が付くことなく排出される。
【0028】
次に、非接触型ICカードがカード挿入兼返却口11から挿入されると、図示を省略したセンサによって非接触型ICカードが検出され、モータ15が正方向に駆動するので、駆動ローラ20が図中時計方向に回転する。したがって、上述した磁気カードと同様に、カード通路10内を図中右方に搬送され、非接触型ICカード用リーダライタ33によってカードのデータが処理されると、モータ15が逆方向に駆動するので、カード挿入兼返却口11から返却される。ここで、非接触型ICカードを回収する必要が生じた場合には、モータ15が正方向に駆動するので、非接触型ICカードは図中右方に搬送され、カード収納口12から排出される。この場合にも、予め、接点接触ユニット37の係合部44がカード通路10から退避した位置に位置付けられているので、非接触型ICカードは表面に傷が付くことなく排出される。
【0029】
次に、接触型ICカードがカード挿入兼返却口11から挿入されると、図示を省略したセンサによって接触型ICカードが検出され、モータ15が正方向に駆動するので、上述した磁気カードと同様に、カード通路10内を図中右方に搬送される。同時に、画像読取装置32によって接触型ICカードの表面に設けた電極が読み取られるので、ソレノイド38のロッド50が前進し、図2(b)に示すように、接点接触ユニット37の係合部44がカード通路10内に進出する。
【0030】
したがって、カード通路10内を搬送された接触型ICカード7が、接点接触ユニット37の係合部44に係合するので、接点接触ユニット37はカードの移動に追従して、図2(c)に示すように、接点部45が接触型ICカード7の電極に電気的に接触し、データの処理が行われる。データの処理が終了すると、モータ15が逆方向に駆動されるので、接触型ICカード7は図1(b)中左方に搬送され、カード挿入兼返却口11から返却される。
【0031】
ここで、接点接触ユニット37の接点部45によってデータの処理の結果、接触型ICカード7の回収の必要が生じた場合には、ソレノイド38のロッド50を後退させ、ロッド50による接点接触ユニット37に対する下方への押圧を解除する。同時に、モータ15をわずかに逆方向に回転させることにより、接触型ICカード7を図2(c)中左方に移動させ、接触型ICカード7の先端と接点接触ユニット37の係合部44の係合を解除する。
【0032】
接点接触ユニット37は引張りコイルばね48の引張力によって斜め上方に移動するので、図2(a)に示すように、接点接触ユニット37の係合部44がカード通路10から退避する。この状態にしてから、モータ15を正方向に駆動することにより、接触型ICカード7はカード収納口12から排出される。
【0033】
図3および図4は本発明の第2の実施の形態を示し、図3は要部の概略の平面図、図4は図3におけるIV矢視図である。
これらの図において、55はカード通路10の一方の側部に設けられたレバーであって、枢軸56を揺動中心として図3中時計、反時計方向に回動自在に枢支され、枢軸の両側に腕部57,58が形成されている。一方の腕部57の内側部にはカード厚検出部59が突設され、このカード厚検出部59にはスリット状の凹嵌部59aがカードの移動方向に延在するように設けられている。この凹嵌部59aの高さ方向の寸法δは、接触型ICカード7の厚みαよりも小さく、かつ磁気カードの厚みよりもわずかに大きく形成されている。
【0034】
他方の腕部58の先端には、図4において逆L字状の作動部60が一体に形成され、この作動部60の先端は接点接触ユニット37の上方に位置付けられ、この先端部の端面には三角形状のカム面60aが形成されている。一方、接点接触ユニット37の上面には、被作動部材62が取り付けられ、この被作動部材62の上端面には、カム面60aに対向するカム面62aが形成されている。
【0035】
このような構成において、カード通路10内に磁気カードが挿入された場合には、磁気カードの側部はレバー55の凹嵌部59a内に嵌入するので、レバー58は枢軸56を揺動中心として揺動するようなことがない。したがって、接点接触ユニット37の係合部44は、引張りコイルばね48の引張力によってカード通路10から退避した位置に位置付けられたままの状態に保持されるので、磁気カードは接点接触ユニット37の接点部に接触することなく搬送される。
【0036】
一方、カード通路10内に接触型ICカード7が挿入された場合には、接触型ICカード7の側部はレバー55の凹嵌部59aに嵌入することができないので、接触型ICカード7によって、レバー55が枢軸56を揺動中心として図3中反時計方向に回動する。したがって、図4において、レバー55の作動部60が図中水平方向右方に移動し、カム面60aが被作動部材62のカム面62aに対接して接点接触ユニット37を垂直下方に押し下げるので、係合部44が図中二点鎖線で示すようにカード通路10内に進出する。
【0037】
カード通路10内に進出した係合部44に接触型ICカード7の先端が係合することにより、上述した第1の実施の形態と同様に、接触型ICカード7の搬送に追従して、接点接触ユニット37が下降するので、接点部と接触型ICカード7の電極とが電気的に接触する。このように、接触型ICカード7を検出して接点接触ユニット37の係合部44をカード通路10内に進出させるのに、レバー58と被作動部材62とを採用したことにより、構造が簡素化され、かつ部品点数が削減されるというだけでなく、製造コストが低減される。
【0038】
図5は本発明に係るカード処理装置の第3の実施の形態の動作状態を拡大して示す断面図であって、同図(a)はソレノイドのロッドが退避位置に位置付けられた状態を示し、同図(b)はソレノイドのロッドにICカードの先端が係合した状態を示し、同図(c)は接点接触ユニットの接点部とICカードの電極部が電気的に接触した状態を示す。
【0039】
この第3の実施の形態が上述した第1の実施の形態と異なる第1の点は、ソレノイド38が接点接触ユニット37の上面に固定され、接点接触ユニット37に一体化されている点にある。第2の点は、接点接触ユニット37に上下に貫通する貫通孔37aを設け、この貫通孔37a中にソレノイド38のロッド50を嵌挿させ、このロッド50をカードの先端が係合する係合部とし、接点接触ユニット37の係合部44を除去した点にある。第3の点は、接点接触ユニット37をピン42を揺動中心として揺動自在とせずに、上下方向および水平方向のみ移動自在に支持した点にある。
【0040】
すなわち、同図(a)に示すように、ソレノイド38のロッド50が後退した状態においては、ロッド50の先端がカード通路10から離間した退避位置に位置付けられ、かつ接点部45も退避位置に位置付けられている。したがって、この状態では、カード通路10内を搬送されたカードを、接点接触ユニット37の接点部45とソレノイド38のロッド50に接触することなく、カード回収口12から後方に排出することが可能になる。
【0041】
次に、同図(b)に示すように、ソレノイド38のロッド50が前進してカード通路10内に進出すると、カード通路10内を搬送された接触型ICカード7の先端がロッド50に当接する。さらに、接触型ICカード7が図中右方に搬送されると、ロッド50を介してソレノイド38が右方に移動するので、ソレノイド38が一体化された接点接触ユニット37も右方に移動する。したがって、接点接触ユニット37のピン42,43が、第1および第2のガイド溝40,41の傾斜部40a,41bに案内され、斜め下方に移動し、接点部45が接触型ICカード7の電極に電気的に接触する。このように、この第3の実施の形態においては、接点接触ユニット37をピン42を中心として回動させる必要がなく、単に斜め下方および水平方向に移動させるだけでよいから、接点接触ユニット37を支持する構造が簡素化される。
【0042】
上述した実施の形態では、接点接触ユニット37の係合部44またはソレノイド38のロッド50をカード通路10から退避させた状態で、カードをカード回収口12から排出するようにしたが、カード回収口12側から、カードを挿入するようにして、カード挿入兼排出口11から新規のカードを発行するようにしてもよい。また、カード通路10に画像読取装置32、磁気ヘッド28、非接触型ICカード用リーダライタ33を設けたが、必ずしもこれらすべてを設ける必要はなく、少なくともこれらのうちの一つを設ければよい。また、カード通路10の後方に向かって、画像読取装置32、磁気ヘッド28、非接触型ICカード用リーダライタ33、ICカード用接点接触装置35の順に並べたが、必ずしもこの順に並べる必要はない。
【0043】
また、接触型ICカード7の電極を読み取るのに画像読取装置32によって行ったが、これに限定されることはなく、例えば金属探知機で行うようにしてもよい。また、別の方法として、接触型ICカード7に磁気ストライプを設け、この磁気ストライプにICチップが埋設されているカードであることを記録しておき、これを磁気ヘッドで読み取るようにしてもよく、種々の設計変更が可能である。また、ソレノイド38のロッド50を進退させるのに、カード処理装置1が接続される上位機のソフトによって制御するようにしてもよい。また、カード通路内に挿入されたカードを、駆動ローラ20、従動ローラ21ないし24、ピンチローラ30の搬送手段によって搬送するようにしたが、手によってカード通路内を移動させるようにしてもよく、その場合には搬送手段は不要になる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、構造が簡素化されるにもかかわらず、接触型ICカードをカード通路の後方に排出することが可能になる。また、構造が簡素化され、かつ部品点数が削減されるというだけでなく、製造コストが低減される。
【0045】
また、請求項2に係る発明によれば、接点接触ユニットを揺動するさせる必要がなく、水平方向に移動自在とすればよいから、構造が簡素化される。
【0046】
また、請求項3に係る発明によれば、非接触型ICカードや磁気カードの表面に傷を付けるようなことがない。
【0047】
また、請求項4に係る発明によれば、1台のカード処理装置で複数種のカードの安定した処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 同図(a)は本発明に係るカード処理装置のアッパーケースを取り外した状態で示す平面図、同図(b)は同図(a)におけるI(b)-I(b) 線断面図である。
【図2】 本発明に係るカード処理装置の動作状態を拡大して示す断面図であって、同図(a)は接点接触ユニットが退避位置に位置付けられた状態を示し、同図(b)は接点接触ユニットの係合部にICカードの先端が係合した状態を示し、同図(c)は接点接触ユニットの接点部とICカードの電極部が電気的に接触した状態を示す。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における要部の概略の平面図である。
【図4】 図3におけるIV矢視図である。
【図5】 本発明に係るカード処理装置の第3の実施の形態の動作状態を拡大して示す断面図であって、同図(a)はソレノイドのロッドが退避位置に位置付けられた状態を示し、同図(b)はソレノイドのロッドにICカードの先端が係合した状態を示し、同図(c)は接点接触ユニットの接点部とICカードの電極部が電気的に接触した状態を示す。
【符号の説明】
1…カード処理装置、2…ロアーケース、3…アッパーケース、7…接触型ICカード、10…カード通路、11…カード挿入兼返却装置、12…カード収納口、20…駆動ローラ、28…磁気ヘッド、32…画像読取装置、33…非接触ICカード用リーダ、35…ICカード用接点接触装置、37…接点接触ユニット、38…ソレノイド、41…第2のガイド溝、41a…垂直部、41b…傾斜部、41c…水平部、42,43…ピン(突子)、44…係合部、45…接点部、50…ロッド、55…レバー、56…枢軸、59…カード厚検出部、60…作動部、62…被作動部。

Claims (4)

  1. カード通路を移動するICカードの先端が係合する係合部を有しICカードの移動に追従して退避位置からカード通路内に進出し、進出することによってICカードの電極に電気的に接触する接点部を有する接点接触ユニットを備えたICカード用接点接触装置において、前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進退自在とする作動手段を設け、ICカードの厚みを検知することによって水平方向に揺動するレバーと、このレバーの水平方向の揺動動作を垂直方向に変換し前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進出させる変換手段とを備えたことを特徴とするICカード用接点接触装置。
  2. カード通路を移動するICカードの先端が係合する係合部を有しICカードの移動に追従して退避位置からカード通路内に進出し、進出することによってICカードの電極に電気的に接触する接点部を有する接点接触ユニットを備えたICカード用接点接触装置において、前記接点接触ユニットの係合部をカード通路に進退自在とする作動手段を設け、前記作動手段を前記接点接触ユニットに固定したソレノイドとし、このソレノイドのロッドを前記係合部としたことを特徴とするICカード用接点接触装置。
  3. カード通路内に、請求項1または2記載のICカード用接点接触装置と、カードの表面を読み取る画像読取装置、非接触型ICカード処理部、磁気カード処理部のうちの少なくともいずれか一つとを設けたことを特徴とするカード処理装置。
  4. 請求項3記載のカード処理装置において、カード通路内に挿入されたカードを搬送する搬送手段を備えたことを特徴とするカード処理装置。
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