JP3464919B2 - 電制スロットル式内燃機関のフェイルセーフ制御装置 - Google Patents

電制スロットル式内燃機関のフェイルセーフ制御装置

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JP3464919B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気系に介装され
たスロットル弁を目標開度になるようにアクチュエータ
で開閉する電制スロットルシステムを備える内燃機関に
関し、特にシステムを構成するセンサの異常時のフェイ
ルセーフ制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクセル開度 (アクセルペダル踏
込み量) あるいはそれと機関回転速度等とに基づいて、
目標空気量が得られるようにスロットル弁の開度を電子
制御する電制スロットルシステムがある(特開平7−1
80570号公報等参照) 。かかる電制スロットルシス
テムの中でも、特に駆動系が故障した場合にアクセル操
作でスロットル弁をワイヤ等で機械的に連動するフェイ
ルセーフ機構を備えないもの(フル電制スロットルシス
テム) においては、例えば、以下のような方式が採用さ
れている。
【0003】即ち、アクセル開度センサとスロットル開
度センサとを2個ずつ備え、アクセル開度については2
個の検出値の中の小さい方を選択し(出力の過大防止の
ため) 、スロットル弁開度については、主のスロットル
開度の検出値を用い、場合によって2個の検出値の中の
大きい方を選択するようにしている(フィードバック制
御により大きい方を選択する方が小さい方向に補正され
て出力の過大を防止できるため) 。
【0004】そして、前記各センサの2個の中の1個が
故障した場合には、残る1個の故障に対する補償がない
ため、アクチュエータの出力を停止し、2個のスプリン
グ(リターンスプリング及びデフォルトスプリング) の
間にスロットル弁を連結してこれらスプリングのバラン
スする所定のデフォルト開度に保持させて、いわゆるリ
ンプホーム状態(最低限の出力で走行可能とする最低補
償の低速フェイルセーフ運転状態) とするようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】なお、前記フル電制ス
ロットルシステムでは、上記のような事態に鑑み、スロ
ットル開度センサが1個だけ故障した場合でも、例え
ば、スロットル弁駆動用のアクチュエータの通電を停止
し、リターンスプリングとデフォルトスプリングとのバ
ランスによって所定のデフォルト開度に保持するように
したものもある。
【0006】しかし、該デフォルト開度に保持するリン
プホーム制御では、最大車速40Km程度にまで制限さ
れてしまう。しかも、電制スロットルシステムの構成部
品の中でもアクセル開度センサやスロットル開度センサ
は故障率が高いので、これらセンサの一重故障時は、あ
る程度の走行性能を保証することが要求されていた。本
発明は、このような従来の課題に着目してなされたもの
で、センサの一重故障時は、正常の方のセンサの検出値
を用いて所望の速度で運転する一重故障時のリンプホー
ム制御を行い、かつ、該リンプホーム制御に滑らかに移
行できるようにした電制スロットル式内燃機関のフェイ
ルセーフ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため請求項1に係る
発明は、図1に示すように、アクセル開度を含む機関運
転条件に応じて吸気系に介装されたスロットル弁を目標
開度になるようにアクチュエータで開閉する電制スロッ
トルシステムを備えると共に、前記アクセル開度を検出
するアクセル開度センサと前記スロットル弁の開度を検
出するスロットル開度センサとを2個ずつ備えた電制ス
ロットル式内燃機関において、前記各センサの2個の中
の1個が故障したときに、残る1個のセンサの検出値を
用いてスロットル弁開度を制御する一重故障時フェイル
セーフ手段と、前記各センサの2個の中の1個の故障が
確定してから最低補償の低速フェイルセーフ運転を経験
した後に、前記一重故障時フェイルセーフ手段の作動を
許可する一重故障時フェイルセーフ許可手段と、を含ん
で構成したことを特徴とする。
【0008】かかる構成によると、アクセル開度センサ
とスロットル開度センサの2個ずつのセンサの中、1個
が故障したときに、一重故障時フェイルセーフ手段によ
り、残るセンサの検出値に基づいてアクセル開度に応じ
てスロットル弁を所望の目標開度に制御し、所望の速度
で運転することができる。但し、該センサの一重故障の
確定と同時に前記一重故障時のフェイルセーフを行う
と、例えば走行中にアクセルが開いている状態で一重故
障が発生したような場合は、スロットル開度が開くた
め、急に出力が増大して不安感を生じる。
【0009】そこで、一重故障時フェイルセーフ許可手
段により、ドライバに最低補償の低速フェイルセーフ運
転を経験させて確認させた後、この状態から一重故障時
フェイルセーフ手段の作動を許可してアクセル操作に応
じた所望の速度での運転を行わせるようにする。また、
請求項2に係る発明は、前記最低補償のフェイルセーフ
運転が、アクセル開放操作後、スロットル弁が該最低補
償のフェイルセーフ運転を補償する所定開度付近にある
状態での運転であることを特徴とする。
【0010】かかる構成によると、一重故障発生後、ア
クセルを離して減速運転の意志を示したときに、スロッ
トル弁が最低補償のフェイルセーフ運転を補償する所定
開度付近にある状態での低速安定走行を経験して確認し
た後、その状態から滑らかに一重故障時リンプホーム制
御に移行し、アクセル開度に応じた所望の速度で運転す
ることができる。
【0011】また、請求項3に係る発明は、前記最低補
償のフェイルセーフ運転が、ブレーキ操作後、スロット
ル弁が該最低補償のフェイルセーフ運転を補償する所定
開度付近にある状態での運転であることを特徴とする。
かかる構成によると、一重故障発生後、ブレーキ操作し
て減速運転の意志を示したときに、スロットル弁が最低
補償のフェイルセーフ運転を補償する所定開度付近にあ
る状態での低速走行を経験して確認した後、その状態か
ら滑らかに一重故障時リンプホーム制御に移行し、アク
セル開度に応じた所望の速度で運転することができる。
【0012】また、請求項4に係る発明は、前記アクチ
ュエータの駆動を停止したときに、2つのスプリングの
付勢力のバランスによってスロットル弁を前記最低補償
のフェイルセーフ運転を補償する所定開度に保持させる
ことを特徴とする。かかる構成によると、通常は前記2
つのスプリングを伸縮させつつスロットル弁を所望の開
度に制御できると共に、アクチュエータの駆動を停止す
ると、2つのスプリングの付勢力の静的なバランスによ
ってスロットル弁を所定開度に保持させることができ
る。そして、前記センサの一重故障が確定する前やセン
サが2つとも故障する二重故障時などに、アクチュエー
タの駆動を停止してスロットル弁の開度を所定開度に保
持して前記最低補償の低速フェイルセーフ運転を行わせ
る。
【0013】また、請求項5に係る発明は、前記各セン
サの2個の中の1個の故障は、該1個のセンサの故障が
所定時間継続したときに故障であると確定することを特
徴とする。かかる構成によると、過渡的なセンサの故障
を除去し、継続的な故障を確定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図2は、本発明の一実施形態のシステ
ム構成を示す。2個のアクセル開度センサ(APS) 1
A,1Bは、ドライバによって踏み込まれたアクセルペ
ダルの踏込み量(アクセル開度) を検出する。
【0015】クランク角センサ2は、単位クランク角毎
のポジション信号及び気筒行程位相差毎の基準信号を発
生し、前記ポジション信号の単位時間当りの発生数を計
測することにより、あるいは前記基準信号発生周期を計
測することにより、機関回転速度を検出できる。エアフ
ローメータ3は、機関4への吸入空気量 (単位時間当り
の吸入空気量=吸入空気流量) を検出する。
【0016】水温センサ5は、機関の冷却水温度を検出
する。機関4には、燃料噴射信号によって駆動し、燃料
を直接燃焼室内に噴射供給する燃料噴射弁6、燃焼室に
装着されて点火を行う点火栓7が設けられる。該燃焼室
内への直接噴射方式により、層状燃焼によるリーン化が
可能となり、空燃比を広範囲に可変制御することができ
る。
【0017】また、機関4の吸気通路8には、スロット
ル弁9が介装され、該スロットル弁9をその弁軸に連結
されたレバー10を介して駆動することによって弁開度
を電子制御可能なアクチュエータ11が備えられてい
る。前記レバー10には、両側にリターンスプリング1
2とデフォルトスプリング13が、連結されており、ア
クチュエータ11の通電をOFFとした状態では、前記
リターンスプリング12とデフォルトスプリング13と
の付勢力がバランスする位置でスロットル弁9が所定の
デフォルト開度に保持されるようになっている。また、
前記スロットル弁9には、該スロットル弁9の開度を検
出する2個のスロットル開度センサ14A,14Bが設
けられている。
【0018】排気通路15には、排気中の特定成分例え
ば酸素の濃度を検出することにより、燃焼混合気の空燃
比を検出する空燃比検出手段としての空燃比センサ16
が備えられる。さらに、運転者の減速操作検出のため、
前記アクセル開度センサ1A,1Bに付随してアイドル
状態(アクセルの略開放状態) を検出するアイドルスイ
ッチ17A,17Bが設けられ、かつ、ブレーキ操作を
検出するブレーキスイッチ18が儲けられる。
【0019】前記各種センサ類からの検出信号は、コン
トロールユニット19へ入力され、該コントロールユニ
ット19は、前記センサ類からの信号に基づいて検出さ
れる運転状態に応じて前記アクチュエータ11を駆動し
てスロットル弁9の開度を制御し、前記燃料噴射弁6を
駆動して燃料噴射量 (燃料供給量) を制御し、点火時期
を設定して該点火時期で前記点火栓7を点火させる制御
を行う。
【0020】次に、前記アクセル開度センサ1A(AP
S1) ,1B(APS2) 及びスロットル開度センサ1
7A(TPS1) ,17B(TPS2) の故障診断及び
故障時のフェイルセーフ制御について、図3を参照して
説明する。図において、アクセル開度センサ系統診断に
ついて説明すると、アクセル開度センサ1A(1B) 出
力診断では、オープン,ショートの故障検出を行い、故
障発生時にフラグAPS1CA(APS2CA) を1に
セットするが、過渡的な故障を除去するため、故障状態
が所定のディレイ時間継続したときにフラグAPS1N
G(APS2NG) を1にセットして、該アクセル開度
センサ1A(1B)の故障を確定する。なお、各フラグ
(後述するフラグも含めて) を1にセットしたときは、
後述する各回路への出力がハイレベルであり、0にリセ
ットされているときは各回路への出力がローレベルであ
るように設定されている。
【0021】また、アクセル開度センサ1Aと1Bとの
差が大きく不整合であるかの診断(APS不整合診断)
も行い、不整合であるときにフラグAPSXCAを1に
セットするが、この場合も過度的な不整合を除去するた
め、不整合状態が所定のディレイ時間継続したときにフ
ラグAPSXNGを1にセットして、不整合であると確
定する。なお、センサの一重故障が発生すると、故障側
と正常側とで出力値の差が大きく生じるため、まず、こ
の不整合状態が確定し、その後、一重故障が確定する。
【0022】一方、スロットル開度センサ系統診断につ
いてもアクセル開度センサ系統診断の場合と同様であ
る。即ち、スロットル開度センサ14A(14B) のオ
ープン,ショートの故障検出を行い、故障発生時にフラ
グTPS1CA(TPS2CA) を1にセットするが、
該故障状態が所定のディレイ時間継続したときにフラグ
TPS1NG(TPS2NG) を1にセットして、該ス
ロットル開度センサ14A(14B) の故障を確定し、
スロットル開度センサ14Aと14Bとの差が大きく不
整合であるときにフラグTPSXCAを1にセットし、
該不整合状態が所定のディレイ時間継続したときにフラ
グTPSXNGを1にセットして、不整合であると確定
する。また、不整合状態が確定した後、一重故障が確定
することも同様である。
【0023】そして、アクセル開度センサ系統について
は、3個のフラグAPS1NG,APS2NG,APS
XNGが共に0の場合(同系統の表の上から1番目) つ
まりアクセル開度センサ系統の診断結果が全て正常の場
合は、アクセル開度センサ1A,1Bの2つの検出値の
中、小さい値の方を選択(LOWER) する。また、ス
ロットル開度センサ系統については、3個のフラグTP
S1NG,TPS2NG,TPSXNGが共に0の場合
(同系統の表の上から1番目) は、一方のスロットル開
度センサ14Aの検出値TPO1を選択する。
【0024】そして、各系統共に、全て正常と診断され
ている場合はリンプホームの必要もないので、センサ一
重故障時リンプホーム許可フラグを0とし、パワトラオ
フフラグ,リレーオフフラグを0とし、したがって、両
系統共に、全て正常の場合は、アクチュエータ駆動用パ
ワートランジスタ,駆動用リレーが共にONとされ、ア
クチュエータ11が駆動されて、前記小さい方のアクセ
ル開度APOに基づいて設定された目標スロットル開度
となるように、スロットル弁9の開度が制御される。ま
た、この場合、第1オア回路31の出力はローレベルに
維持されるので、警告灯は点灯しない。
【0025】また、少なくとも一方の系統について、不
整合のフラグAPSXCA(TPSXCA) のみが1に
セットされているとき(各系統の表の2番目) は、いず
れのアクセル開度センサ1A,1B(スロットル開度セ
ンサ14A,14B) の検出値も信頼できないと判断
し、パワトラオフフラグ,リレーオフフラグを1とす
る。これにより、第1オア回路31がハイレベルとなっ
て警告灯が点灯されると共に、第2オア回路32,第3
オア回路33の出力がハイレベルとなって、アクチュエ
ータ駆動用パワートランジスタ,駆動用リレーが共にO
FFとされて、アクチュエータ11への通電が停止さ
れ、スロットル弁9を前記リターンスプリング12とデ
フォルトスプリング13との付勢力がバランスするデフ
ォルト開度に保持させ、必要最小限の速度(例えば時速
40Km) で走行させる。尚、以下の説明のように6個
のフラグAPS1NG,APS2NG,APSXNG,
TPS1NG,TPS2NG,TPSXNGの中の少な
くとも1つが1である場合は、第1オア回路31がハイ
レベルとなって警告灯が点灯されるので、以下では説明
を省略する。
【0026】次に、各系統についてフラグAPS1N
G,APS2NG(TPS1NG,TPS2NG) のい
ずれか1方が1つまりアクセル開度センサ1A,1B
(スロットル開度センサ14A,14B) の一方のみが
故障(一重故障) と診断されている場合(各系統の表の
3番目〜6番目) は、かつ、一重故障確定後、後述する
所定の条件成立後にセンサ一重故障時リンプホーム許可
フラグを0から1にセットし、該フラグの0から1への
切り換えに同期してパワトラオフフラグ,リレーオフフ
ラグもそれぞれ1から0に切り換える。また、アクセル
開度APO(スロットル開度TPO) については、故障
と診断されていない側の検出値、APS1又はAPS2
(TPO1又はTPO2) を選択する。
【0027】ここで、前記センサ一重故障確定後、一重
故障時リンプホーム許可フラグを1にセットするルーチ
ンを、図4のフローチャートに従って説明する。なお、
アクセル開度センサ,スロットル開度センサ共に同様に
実行される。ステップ1では、アクセル開度センサ(ス
ロットル開度センサ) の診断結果を読み込む。
【0028】ステップ2では、前記各フラグの値から一
系統のアクセル開度センサ(スロットル開度センサ) が
一重故障したか否かを判定する。一重故障と判定された
場合は、ステップ3へ進み、アクセル開放操作によって
アイドルスイッチがONとなったか否かを判定する。ア
イドルスイッチONと判定されたときは、ステップ4へ
進み、スロットル弁の開度が、デフォルト開度近傍(デ
フォルト開度±α) の値であるか否かを判定する。
【0029】そして、デフォルト開度近傍の値と判定さ
れた場合は、前記アクセル開度センサ(スロットル開度
センサ) の一重故障時リンプホーム許可フラグが1にセ
ットされる。図5は別の実施の形態に係る一重故障時リ
ンプホーム許可フラグのセットルーチンである。
【0030】図4と異なるのは、ステップ13でアイド
ルスイッチの代わりにブレーキスイッチがONか否かを
判定するものであるが、ドライバの所定以上の減速運転
意志を検出する点で同等の判断ステップである。このよ
うにして、アクセル開度センサ系統とスロットル開度セ
ンサ系統の中の少なくとも一方の一重故障時リンプホー
ム許可フラグが1にセットされた場合は、図3の第4オ
ア回路34の出力がハイレベルとなって一重故障時リン
プホーム制御が実行される。具体的には、同時にパワト
ラオフフラグ,リレーオフフラグが0に切り換えられる
ので、アクチュエータ11が駆動され、選択されたアク
セル開度APOに基づいて設定された目標スロットル開
度となるように、スロットル弁9の開度を制御すること
ができる。つまり、強制的にスロットル開度をデフォル
ト開度に保持されることなく、時速40Km程度の低速
に制限されることなく、所望の車速で走行することがで
きる。
【0031】また、前記したように一重故障発生後、該
一重故障が確定する前にまず、2つのセンサの値が不整
合となって不整合のフラグAPSXCA(TPSXC
A) が1にセットされ、このとき、リレーオフフラグも
1となってアクチュエータの駆動が停止され、スロット
ル弁がリターンスプリングとデフォルトスプリングのバ
ランスするデカルト開度まで移動しようとする。しか
し、吸気抵抗や機械的な遅れ等でデフォルト開度に達す
るのに遅れがあり、達する前に一重故障時リンプホーム
制御に移行すると、スロットル弁がまだ開いているた
め、出力の大きい所からリンプホーム制御が開始される
こととなり、特に、アクセル開度がより大きく開かれて
いる場合には、スロットル弁の開度が更に増大して運転
者の意図しない加速を生じることともなってしまう。
【0032】この点、本発明に係る構成として、アクセ
ル開放操作やブレーキ操作等の所定レベル以上の減速操
作を行い、実際にスロットル弁がデフォルト開度近傍ま
で戻って最低補償の低速フェイルセーフ運転を経験して
確認してから、一重故障時リンプホーム制御に移行して
運転者の意志によるアクセル開度に対応した所望の速度
での走行に滑らかに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施形態に係るアクセル開度センサとスロ
ットル開度センサの診断によるスロットル制御を示す回
路ブロック図。
【図4】同じくセンサ一重故障時リンプホーム許可フラ
グの設定ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図5】同じくセンサ一重故障時リンプホーム許可フラ
グの設定ルーチンの別の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1A,1B アクセル開度センサ 4 機関 9 スロットル弁 11 アクチュエータ 12 リターンスプリング 13 デフォルトスプリング 14A,14B スロットル開度センサ 17A,17B アイドルスイッチ 18 ブレーキスイッチ 19 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 364 F02D 45/00 364J (56)参考文献 特開 平10−176583(JP,A) 特開 平6−229301(JP,A) 特開 平9−72230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 11/10 F02D 9/02 F02D 41/14 F02D 41/22 F02D 45/00 F02D 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル開度を含む機関運転条件に応じて
    吸気系に介装されたスロットル弁を目標開度になるよう
    にアクチュエータで開閉する電制スロットルシステムを
    備えると共に、前記アクセル開度を検出するアクセル開
    度センサと前記スロットル弁の開度を検出するスロット
    ル開度センサとを2個ずつ備えた電制スロットル式内燃
    機関において、 前記各センサの2個の中の1個が故障したときに、残る
    1個のセンサの検出値を用いてスロットル弁開度を制御
    する一重故障時フェイルセーフ手段と、 前記各センサの2個の中の1個の故障が確定してから最
    低補償の低速フェイルセーフ運転を経験した後に、前記
    一重故障時フェイルセーフ手段の作動を許可する一重故
    障時フェイルセーフ許可手段と、 を含んで構成したことを特徴とする電制スロットル式内
    燃機関のフェイルセーフ制御装置。
  2. 【請求項2】前記最低補償の低速フェイルセーフ運転
    が、アクセル開放操作後、スロットル弁が該フェイルセ
    ーフ運転を補償する所定開度付近にある状態での運転で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電制スロットル
    式内燃機関のフェイルセーフ制御装置。
  3. 【請求項3】前記最低補償のフェイルセーフ運転が、ブ
    レーキ操作後、スロットル弁が該フェイルセーフ運転を
    補償する所定開度付近にある状態での運転であることを
    特徴とする請求項1に記載の電制スロットル式内燃機関
    のフェイルセーフ制御装置。
  4. 【請求項4】前記アクチュエータの駆動を停止したとき
    に、2つのスプリングの付勢力のバランスによってスロ
    ットル弁を前記最低補償の低速フェイルセーフ運転を補
    償する所定開度に保持させることを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか1つに記載の電制スロットル式内
    燃機関のフェイルセーフ制御装置。
  5. 【請求項5】前記各センサの2個の中の1個の故障は、
    該1個のセンサの故障が所定時間継続したときに故障で
    あると確定することを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれか1つに記載の電制スロットル式内燃機関のフェ
    イルセーフ制御装置。
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