JP3464282B2 - 蓋開閉装置 - Google Patents

蓋開閉装置

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JP3464282B2 JP20560894A JP20560894A JP3464282B2 JP 3464282 B2 JP3464282 B2 JP 3464282B2 JP 20560894 A JP20560894 A JP 20560894A JP 20560894 A JP20560894 A JP 20560894A JP 3464282 B2 JP3464282 B2 JP 3464282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蓋開閉装置に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、無線機等の
電子機器の使用時等には、接続プラグの挿入によって隣
接する電子部品取り付け部の開閉蓋を開閉不可能な状態
とすることのできる、無線機等の電子機器に有用な、蓋
開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、無線機等の電子機器において
は、調整または着脱の可能性のある電子部品を有してい
るため、機器筐体の全てを開けなくても、これらの電子
部品を調整操作したり、これを着脱させることができる
構造を採用している。すなわち、たとえば図5(A)
(B)に示したように、調整操作や着脱が必要とされて
いる電子部品(52)(53)を有する無線機等の電子
機器においては、取付金具(51)が装着される筐体
(54)を全て分解しなくとも、この電子部品(52)
(53)の調整操作や着脱が可能とされるように、筐体
(54)の取付基板(50)にこの電子部品(52)
(53)を配設し、板金カバー(57)に開口部(5
6)を設け、この開口部(56)に開閉蓋(55)を着
脱自在としている。つまり、この開閉蓋(55)の開閉
だけで、電子部品の調整や着脱が行えるようにしてい
る。
【0003】あるいはまた、図6(A)(B)の正面図
とその要部断面図に示したように、無線機等の電子機器
の前面パネル(60)に、調整もしくは着脱が必要とさ
れる電子部品(61)の取付開口部(62)とその開閉
蓋(63)を設け、随時この開閉蓋(63)を開閉して
電子部品(61)の調整操作やその着脱ができるように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば図5に示した従来の無線機等の機器では、電子部品
(52)(53)の取付箇所を覆う開閉蓋(55)が機
器後部に配置されているため、取付金具(51)から取
り外さないと、電子部品の調整または着脱を行うことが
できないことが多く、また、図6に示したように開閉蓋
(63)を前面パネル(60)に設けると、蓋(63)
の開閉が容易であるがために、電子部品(61)を誤っ
て調整または着脱する危険性が高まり、無線機の誤動作
を招く原因となる等の問題が生じていた。
【0005】すなわち、電子部品(61)の調整または
着脱を容易にするために前面パネル(60)にこれらの
電子部品(61)を取り付けた場合には、無線機等を利
用している時には、強制的にこれらの電子部品(61)
の調整や着脱ができないようにして、機器の誤動作を防
止すること等の方策が必要とされていた。この発明は、
以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、機器を
取付金具より取り外さなくとも、前面パネルに開閉蓋を
設けることで電子部品の調整や着脱を容易とするとの従
来の手段を採用しつつ、しかもその欠点である誤操作が
起こりやすいとの問題を解消し、無線機等の機器を使用
している時には電子部品の取付箇所を覆っている開閉蓋
を閉止状態にすることのできる、簡便な構造の新しい蓋
開閉装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、筐体前面部に配置される調整ま
たは着脱される電子部品の取付開口部開閉蓋の開閉装置
であって、電子部品の取付開口部は、接続コネクター部
に隣接配置され、この取付開口部に着脱自在に装着され
る開閉蓋は、取付開口部への係止固定部とともに、着脱
部を備え、接続コネクター部には接続プラグが挿入され
て開閉蓋が閉止されることを特徴とする蓋開閉装置を提
供する。
【0007】また、この発明は、上記装置において、開
閉蓋は係止固定部としての上下の固定爪部を持ち、この
固定爪部により筐体の取付開口部の開口縁に係止固定さ
れるとともに、着脱部として引出し溝を有する爪部を持
ち、挿入される接続プラグによって引出し溝が覆われる
ことや、さらには、接続プラグがマイク接続プラグであ
る無線機の蓋開閉装置であること等を、その一つの態様
としてもいる。
【0008】
【作用】この発明においては、以上のように、無線機等
の機器筐体の前面に設けた電子部品取付開口部に調整ま
たは着脱の可能性のある電子部品を取り付けることで、
無線機等の機器を取付金具から取り外さなくても電子部
品の調整または着脱を容易に行うことができ、また、マ
イク接続プラグ等が接続コネクターに挿入されている
と、電子部品を取り付けた開口部を覆っている開閉蓋が
嵌合閉止されるため、マイクを接続して無線機を使用す
る場合等には開閉蓋を開けることができない。これによ
り、使用時には開閉蓋を開けて電子部品の調整または着
脱ができないようにすることができる。機器の誤操作は
完全に防止されることになる。
【0009】以下、実施例を示してさらに詳しくこの蓋
開閉装置について説明する。
【0010】
【実施例】添付した図面の図1は、この発明の蓋開閉装
置を備えた無線機の外観を例示した正面図である。ま
た、図2および図3は、開閉蓋とその装着状態を示した
正面図および断面図等である。この発明では、たとえば
図1に例示した無線機前面(10)に、音量調節つまみ
(11)、無線状態の表示部(12)とともに、開閉蓋
(13)を備え、取付金具(14)を装着して、マイク
接続プラグ(15)を挿入可能としている無線機におい
て、図2に例示したように、調整または着脱される電子
部品(20)の取付開口部(21)は、たとえば上記の
マイク接続プラグ(15)が挿入される接続コネクター
部(22)に隣接配置されている。
【0011】そして、取付開口部(21)に着脱自在に
装着される前記の開閉蓋(13)は、取付開口部(2
1)への係止固定部(23)とともに、着脱部(24)
を備え、この着脱部(24)には、接続コネクター部
(22)に挿入された接続プラグ(15)が嵌合されて
開閉蓋(13)が閉止されることになる。開閉蓋(1
3)は、無線機前面(10)と同一平面となるようにデ
ザインされているため、開閉蓋(13)による外観上の
違和感はない。そして、電子部品(20)を取付るため
の取付開口部(21)を覆っている開閉蓋(13)を取
り外すことによって、電子部品(20)を容易に着脱す
ることができる。
【0012】また、開閉蓋(13)を取り外すことによ
って、電子部品(20)を容易に調整操作することもで
きる。さらに具体的には、たとえば図3(A)の正面図
・側面図およびそのA−A断面を示した図3(B)並び
に、B−B断面を示した図3(C)に例示したように、
開閉蓋(13)には、前記の着脱部(24)として、着
脱用の溝(33a)を持つ爪部(32)と、係止固定部
(23)としての、開閉蓋(13)の上下部の左右二カ
所に設けられた固定爪部(31a)(31b)とが備え
られている。これらの爪部(31)(32)により、開
閉蓋(13)は強く固定されるため、たとえば車が走行
する際の振動に伴う開閉蓋(13)のガタツキ音の発生
も効果的に防止される。
【0013】開閉蓋(13)の固定は、図2の手順にも
対応して、開閉蓋(13)を装着した状態を、図3
(C)に沿って示した図4にも例示した構造から明らか
なように、まず開閉蓋(13)の上部の固定爪部(31
a)を、取付開口部(21)の上縁部(41)に係止
し、次いで下部の固定爪部(31b)を、取付開口部
(21)の下縁部(42)に差し込み、その突起等に係
止固定することで可能となる。
【0014】この状態において、図2に例示したよう
に、接続コネクター部(22)に接続プラグ(15)を
挿入すると、開閉蓋(13)の着脱用の爪部(32)が
この接続プラグ(15)により嵌合され、この爪部(3
2)に設けた溝(33)が接続プラグ(15)によって
塞がれるため、この溝(33)に爪を引っかけて開閉蓋
(13)を引出し、脱着させることができなくなる。開
閉蓋(13)は完全に閉止されることになる。
【0015】開閉蓋(13)を再び取り外すためには、
まず接続プラグ(15)をコネクタ(22)から引き抜
き、開閉蓋(13)の着脱用の溝(33)を使用して手
前に引いて開閉蓋(13)を開ける。これにより、取付
開口部(21)に取り付けた電子部品(20)を調整ま
たは着脱することが容易に可能となる。もちろん、この
発明は、以上の例に限定されるものではない。上記の固
定爪部(31a)(31b)、着脱用の爪部(32)の
構造に限られることなく、各種の係止固定部(23)お
よび着脱部(24)の態様が可能である。
【0016】また、開閉蓋(13)の開閉のための上記
の例における溝(33)は、たとえば開閉蓋(13)の
前面部、あるいは側面部等に設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明したと
おり、無線機等の機器の前面に調整または着脱を必要と
する電子部品の取付箇所を設けることで、無線機を取付
金具より取り外さなくても、電子部品の調整または着脱
が可能になり、さらに、電子部品の取付開口部を覆って
いる開閉蓋は、接続プラグのコネクター部への挿入によ
って閉止される。このため、無線機等の機器使用時には
開閉蓋を取り外すことができなくなるようにすることが
できる。このため、機器の誤動作の心配はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蓋開閉装置を適用した無線機の正面
図である。
【図2】この発明の蓋開閉装置における開閉蓋の装着手
順を例示した断面図である。
【図3】(A)は、この発明の開閉蓋を例示した正面図
・側面図であり、(B)(C)は、各々、その断面図で
ある。
【図4】この発明の蓋開閉装置を例示した断面図であ
る。
【図5】従来の蓋開閉装置の構成図である。
【図6】従来の蓋開閉装置の構成図である。
【符号の説明】
10 無線機前面 11 音量調節つまみ 12 無線状態の表示部 13 開閉蓋 14 取付金具 15 マイク接続プラグ 20 電子部品 21 取付開口部 22 接続コネクター部 23 係止固定部 24 着脱部 31a,31b 固定爪部 32 爪部 33 溝 41 上縁部 42 下縁部 50 取付基板 51 取付金具 52,53 電子部品 54 筐体 55 開閉蓋 56 開口部 57 板金カバー 60 前面パネル 61 電子部品 62 取付開口部 63 開閉蓋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−14563(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/03 H04B 1/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体前面部に配置された調整もしくは着
    脱される電子部品の取付開口部開閉蓋の開閉装置であっ
    て、電子部品の取付開口部は、接続コネクター部に隣接
    配置され、この取付開口部に着脱自在に装着される開閉
    蓋は、取付開口部への係止固定部とともに着脱部を備
    え、接続コネクター部には接続プラグが挿入されて開閉
    蓋が閉止されることを特徴とする蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 開閉蓋は係止固定部としての上下の固定
    爪部を持ち、この固定爪部により筐体の取付開口部の開
    口縁に係止固定されるとともに、着脱部として引出し溝
    を有する爪部を持ち、挿入された接続プラグにより着脱
    用の引出し溝が覆われる請求項1の蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の蓋開閉装置であっ
    て、接続プラグはマイク接続プラグである蓋開閉装置。
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