JP3464009B2 - オートストロボ装置 - Google Patents

オートストロボ装置

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JP3464009B2
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敬介 内田
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淳 深澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調光機能を備えたオー
トストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にオートストロボと称される自動調
光機能をもったストロボ装置は、ストロボ放電管を発光
させた後、被写体から反射されてくる光を光電流積分に
より監視し、適正レベルに達したときにサイリスタやI
GBTを動作させてストロボ放電管の発光を停止させ
る。このようなオートストロボ装置によれば、被写体距
離に応じたストロボ発光量を得ることができ、カメラの
露光制御が簡単になるという利点がある。
【0003】前述したようなオートストロボ装置は、基
本的には、ストロボ放電管を発光させるための電荷をメ
インコンデンサに蓄える充電回路と、前記ストロボ放電
管の発光停止制御を行なう調光回路、そしてこれら充電
回路と調光回路に電力を供給する電源からなっている。
そして、通常は電源スイッチの投入により前述した充電
回路と調光回路との両者に電力が供給されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ストロボ回
路にはメインコンデンサを高圧充電するためにブロッキ
ング発振器等の昇圧回路が用いられている。そしてこの
ような昇圧回路を作動させたときには、発振に伴うノイ
ズが調光回路に悪影響を及ぼし、調光レベルを変動させ
たり、誤動作を生じさせることも少なからずあった。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、調光機能付きのストロボ装置の発振による誤
動作を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、発振回路を含む充電回路と、調光回路と
を電源に並列に接続し、さらに、電源と充電回路との
間、および電源と調光回路との間にそれぞれ電界効果ト
ランジスタを介在させることによって、充電回路の発振
の影響が調光回路に及ばないようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明を実施した調光機能付きのストロ
ボ装置の回路図である。このストロボ装置は、大きく分
けて、メインスイッチ1aを含む電源1、充電回路2、
調光回路3、タイマー回路4からなる。
【0008】電源1は、ストロボ装置の携帯性を確保す
るため、アルカリ乾電池等の直流電源が使用され、ま
た、充電式のバッテリー等が使用される場合もある。そ
してこの電源1から、充電回路2、及び調光回路3がそ
れぞれ電界効果トランジスタ7a、7bを介して並列に
接続されている。充電回路2は良く知られているよう
に、発振回路5と、発振回路5で昇圧された電流を整流
するためのダイオード10、高電圧の電荷を蓄積するメ
インコンデンサ11、トリガー用コンデンサ12、トリ
ガー用トランス13、さらにストロボ放電管14、ネオ
ンランプ16等から構成されている。
【0009】調光回路3は、前記ストロボ放電管14か
ら発したストロボ光が被写体に反射して戻ってくる反射
光を検知するためのフォトトランジスタ20、充電回路
2のシンクロスイッチ17がオンしたときに連動してオ
ンするゲートスイッチ24、ゲートスイッチ24のオン
により充電される発光停止コンデンサ21、ストロボ放
電管14の発光量が適正量に達したときに発光を停止さ
せるための短絡用のサイリスタ15、及び、前記フォト
トランジスタ20からの信号を受けてストロボ放電管1
4の発光量を調節をするための、いくつかのICなどか
らなる制御回路6などが配線されている。
【0010】タイマー回路4は、プッシュ式の操作スイ
ッチ23が押圧操作されたときに、例えば5分程度の
間、電界効果トランジスタ7a、7bのゲート端子にハ
イレベル信号を出力する。これにより、電界効果トラン
ジスタ7a、7bが共に導通状態となり、電源1から充
電回路2及び調光回路3に給電が行なわれる。なお、操
作スイッチ23が操作されてから数分以上放置された場
合には、自動的に電界効果トランジスタ7a、7bが遮
断状態となり、電源1が無駄に消耗されることはない。
【0011】以上のような構成のストロボ装置の作用を
説明する。ストロボ撮影を意図して操作スイッチ23を
押圧操作するとタイマー回路4が作動して電界効果トラ
ンジスタ7a、7bは一定時間(この実施例では5分
間)オン状態となる。
【0012】電界効果トランジスタ7aがオンすること
により、充電回路2に給電が行なわれ、メインコンデン
サ11に充電が開始される。このとき、電源1からの電
流は発振回路5により一旦交流に変換され、ダイオード
10により整流された後、メインコンデンサ11に充電
される。またこの時、トリガーコンデンサ12にも同時
に充電される。
【0013】メインコンデンサ11及びトリガーコンデ
ンサ12に充電が完了すると、充電完了ランプ16が点
燈する。撮影者が充電完了ランプ16の点燈を確認し
て、構図を決めてシャッターボタン31を押圧すると、
カメラのシャッター機構が作動すると同時に、シンクロ
スイッチ17が導通する。すると、トリガーコンデンサ
12に蓄えられていた電荷が瞬時にトリガー用トランス
13に流れて、2次側に高電圧電流が発生し、ストロボ
放電管14を励起させて内部の抵抗を下げる。そのた
め、メインコンデンサ11に蓄えられていた電荷は瞬時
にストロボ放電管14に流れて、ストロボ放電管14は
ストロボ光を発する。ストロボ放電管14の発光後は、
メインコンデンサ11の放電による電圧降下により、自
動的にメインコンデンサ11への充電が再開される。
【0014】前述したように充電回路2の発振回路5に
電流が流れて発振が行なわれると、後ほど詳述する調光
回路3の制御回路6のような、ICなどが部品として組
み込まれている回路は、発振の影響で調光回路3の調光
レベルを変動させるなどの誤動作を起こすことがある。
しかしながら本実施例では、充電回路2と調光回路3は
電源1に並列に接続され、電界効果トランジスタ7a、
7bが接続されているため、例えば、発振回路5の発振
で何らかの微弱な誤電流等が発生したとしても、電界効
果トランジスタ7a、7bは一定電圧以下の電流は導通
させないため、充電回路2から調光回路3に誤電流等が
流れ込むことがなく、従って、発振回路5の発振による
誤動作等は確実を防止することができる。
【0015】ストロボ放電管14から発したストロボ光
は、被写体を照射した後、被写体に反射して反射光とし
てカメラに戻ってくるが、この時の反射光の光量は被写
体とカメラとの距離によって変化する。反射光がフォト
トランジスタ20に検知されると、反射光の光量に応じ
て光電流が流れ、予めシンクロスイッチ17のオンに連
動してゲートスイッチ24がオンしているため、発光停
止コンデンサ21に充電が開始される。
【0016】フォトトランジスタ20からの光電流が一
定量流れ、発光停止コンデンサ21に適正レベルまで充
電が行なわれると、ストロボ光の光量が適正露光になっ
た状態であるため、制御回路6はサイリスタ15に信号
を出力する。
【0017】サイリスタ15は制御回路6からの信号を
受け取ると、メインコンデンサ11の両極を短絡させ
る。サイリスタ15は導通状態ではストロボ放電管14
よりも抵抗が低いため、ストロボ放電管14に流れてい
たメインコンデンサ11の電荷はサイリスタ15を通じ
て短絡し、ストロボ放電管14の発光は瞬時に停止す
る。つまり、被写体からの反射光を監視しながら、スト
ロボ放電管14の発光から消灯までの時間を調節するこ
とができ、ストロボのガイドナンバーを被写体距離に応
じて変化させて適正なストロボ撮影が行なわれる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、充電回路と調光回路は互いに分離されて電源に並列
に接続され、さらにこれらの接続の間に電界効果トラン
ジスタが接続されているため、例えば、充電回路の発振
回路での発振により、何らかの微弱な誤電流等が発生し
たとしても、電界効果トランジスタが一定電圧以下の電
流は導通させないため、充電回路から調光回路に誤電流
等が流れ込むことはない。従って、発振回路の発振によ
る調光回路の誤動作が原因で、メインコンデンサが短絡
してしまうなどの故障を確実を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した調光機能付きのストロボ装置
回路の回路図である。
【符号の説明】
1 電源 2 充電回路 3 調光回路 4 タイマー回路 5 発振回路 6 制御回路 7 電界効果トランジスタ 9 トランジスタ 11 メインコンデンサ 14 ストロボ放電管 15 サイリスタ 20 フォトトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 任 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会 社内 (72)発明者 深澤 淳 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭64−24237(JP,A) 特開 昭58−102224(JP,A) 特開 平1−172821(JP,A) 特開 平4−23302(JP,A) 特開 平4−172513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/32 G03B 15/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光用のメインコンデンサに充
    電を行う充電回路と、前記メインコンデンサからの放電
    電流によりストロボ放電管を発光させた後、被写体から
    の反射光を受光し、その受光量が一定値に達したときに
    ストロボ放電管の発光を停止させる調光回路とを備えた
    オートストロボ装置において、前記充電回路及び前記調
    光回路の各々を個別の電界効果トランジスタを介して電
    源に並列に接続するとともに、各々の電界効果トランジ
    スタのゲート端子にスイッチング回路を接続し、このス
    イッチング回路からの信号で各々の電界効果トランジス
    タをオンして前記充電回路及び前記調光回路に電源供給
    が行われるようにしたことを特徴とするオートストロボ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング回路は、外部からの操
    作に応答して所定の時間だけ前記各電界効果トランジス
    タをオンさせることを特徴とする請求項1記載のオート
    ストロボ装置。
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