JP3463944B2 - 液晶表示素子用配向膜およびそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子用配向膜およびそれを用いた液晶表示素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示素子の配向膜お
よびそれを用いた液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶ディスプレイの配向膜として
ポリビニルアルコールやポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂の様な有機高分子を使用する方法が知られている。特
に、ポリイミド樹脂は各種の液晶を配向させる働きを有
し、かつ耐熱性等にも優れていることから液晶配向膜と
して広く用いられている。
【0003】しかし、近年の液晶ディスプレイの特性向
上に伴い、配向膜材料に対して従来にもまして優れた特
性が要求されるようになってきた。具体的には、安定し
て高いプレチルト角を与えるといった良好な液晶配向特
性を示し、高い電圧保持率や低い消費電力等の優れた電
気光学特性を有している等である。これらの中で、液晶
のプレチルト角は液晶ディスプレイの視覚特性に直接影
響を及ぼす特性であり、特にSTN方式、TFT方式、
強誘電方式等のディスプレイでは安定して高いプレチル
ト角を与えることが非常に重要であるが、現在の配向膜
はその要求に十分にこたえているとはいえない。また、
特にTFT方式で要求される特性である電圧保持特性に
関しても、従来の液晶を使用した場合にはほぼ満足のい
く特性を示すものでも、液晶がより低駆動電圧のものに
なった場合低下してしまうといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を解
決し、安定して高いプレチルト角を与え、かつ良好な電
気光学特性を与える液晶表示素子用配向膜およびそれを
用いた液晶表示素子を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)で表
される繰り返し単位を有する重合体を含有することを特
徴とする液晶表示素子用配向膜およびそれを用いた液晶
表示素子である。
【0006】
【化3】
【0007】式(1)においてR1 は2価の有機基であ
るが、その中でも下記で示される構造の2価の有機基の
場合、液晶表示素子用配向膜およびそれを用いた液晶表
示素子において特に優れた特性を示す。
【0008】
【化4】
【0009】式(1)で表される重合体を液晶表示素子
用配向膜として使用する場合、式(1)のポリイミド重
合体を溶媒に溶解させた溶液を塗布、焼成する方法、ま
た、式(1)のポリイミド重合体の前駆体であるポリア
ミド酸の溶液を塗布し、焼成により式(1)のポリイミ
ド重合体とすることができる。
【0010】本発明の液晶配向膜用重合体の合成法とし
ては特に限定されないが、一般には以下のような方法が
行なわれる。まず、ジアミン化合物とトリシクロ(6.
4.0.02,7)ドデカン−1,8,2,7−テトロカルボン
酸二無水物をN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド
(DMF)、γ-ブチロラクトン(GBL)、m−クレ
ゾール等の溶媒中で反応させ、ポリアミド酸を合成す
る。さらにイミド化反応を行なう場合は、無水酢酸、ピ
リジン等を添加して化学イミド化を行なう方法、また、
150℃以上の温度で加熱イミド化を行なう方法等が用
いられる。加熱イミド化の場合は、反応系にトルエンや
キシレン等の水と共沸混合物を作る溶媒を添加したり、
また、イミド化触媒としてピリジン、イソキノリン等を
加えてもよい。このようにして得られた重合体はそのま
ま液晶配向剤としても用いられるが、メタノール等の重
合体を溶解しない貧溶媒に重合体の反応溶液を入れ、重
合体を精製単離し、乾燥後、再度溶媒に溶解して液晶配
向剤溶液としてもよい。溶媒としては 得られた重合体
が均一に溶解するものであれば何ら限定されず、例え
ば、NMP、DMF、DMAc、 γ-ブチロラクトン、
ブチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジグライム、エ
チルカルビトール等が挙げられこれらは単独、あるいは
2種以上の混合系で用いられる。
【0011】上で得られた重合体を用いて液晶配向膜を
形成する際は、液晶配向剤溶液を基板に塗布した後、加
熱により焼成する方法が用いられる。また、基板への塗
布は、スピンコート、印刷等の方法により行なわれ、焼
成条件は使用する溶媒にも依存するが、一般に100℃
以上の温度で行なわれる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるもの
ではない。
【0013】合成例1 温度計、攪拌機、原料仕込口及び乾燥窒素ガス導入口を
備えた300ml四つ口セパラブルフラスコに4,4’−
ジアミノジフェニルメタン14.87g(0.075モ
ル)、NMP 200gを入れ室温で攪拌してジアミン
を完全に溶解させた。次に系の温度を20℃に保ちなが
らトリシクロ(6.4.0.02,7)ドデカン−1,8,2,
7−テトロカルボン酸二無水物22.8g(0.075モ
ル)を添加し、5時間反応を行ないポリアミド酸の粘稠
な液体を得た。
【0014】合成例2 合成例1で得られたポリアミド酸溶液にキシレン20
g、イソキノリン0.05gを加え、180℃に加熱し
てイミド化により生成する水を系外に除去しながら4時
間還流した。得られたポリイミド溶液を2リットルのメ
タノールに入れ、重合体を単離し十分乾燥しポリイミド
を得た。
【0015】合成例3 合成例1と同様な装置を使用して、ジアミンとして2,
2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プ
ロパン30.79g(0.075モル)を用いポリアミド
酸を合成した。
【0016】合成例4 合成例2と同様に、合成例3で得られたポリアミド酸か
らポリイミドを合成した。
【0017】実施例1 合成例1で得られたポリマーを濃度が6%となるように
NMPを加え、ポアサイズ0.5μmのメンブランフィ
ルターで濾過した後、透明電極付きガラス基板の透明電
極面にスピンコーターにより塗布し、200℃で1時間
加熱し約800オングストロームの塗膜を形成させた。
引き続き、塗膜面をラビングマシーンによりラビング
し、2枚の基板を20μmのギャップで張り合わせ液晶
(メルク社製、ZLI−5081)を注入して液晶セル
を作製した。液晶の配向性を顕微鏡により評価したとこ
ろ全面にわたり均一であり、さらにクリスタルローテー
ション法によりプレチルト角を測定した結果プレチルト
角は3.1度であった。また、電圧保持率を測定したと
ころ、室温では99.8%、80℃では99.0%であっ
た。さらに、このセルを120℃、60%RH条件下で
1か月処理したのち液晶配向性、プレチルト角及び電圧
保持率の測定を行なったところ処理前と比べ全く変化し
ていなかった。
【0018】実施例2−4 それぞれ合成例2から4で得られたポリマーで実施例1
と同様に液晶セルを作成し、液晶の配向状態、プレチル
ト角及び電圧保持率を測定した結果を表1に示す。また
いずれの例もセルを120℃、60%RH条件下で1か
月処理したのち液晶配向性、プレチルト角及び電圧保持
率の測定を行なったが処理前と比べ全く変化していなか
った。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の液晶配向膜は良好な液晶配向
性、安定した液晶プレチルト角、良好な電気−光学特性
を発現しうるため、TFT方式、STN方式、あるいは
強誘電方式の液晶表示素子に好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1337 C08G 73/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される繰り返し単位を有す
    る重合体を含有することを特徴とする液晶表示素子用配
    向膜。 【化1】
  2. 【請求項2】 式(1)においてR1が下記で示される2
    価の有機基からなる請求項1記載の液晶表示素子用配向
    膜。 【化2】
  3. 【請求項3】 請求項1から2に記載の液晶配向膜を用
    いた液晶表示素子。
JP23192893A 1993-09-17 1993-09-17 液晶表示素子用配向膜およびそれを用いた液晶表示素子 Expired - Fee Related JP3463944B2 (ja)

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