JP3463833B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3463833B2
JP3463833B2 JP13207695A JP13207695A JP3463833B2 JP 3463833 B2 JP3463833 B2 JP 3463833B2 JP 13207695 A JP13207695 A JP 13207695A JP 13207695 A JP13207695 A JP 13207695A JP 3463833 B2 JP3463833 B2 JP 3463833B2
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英俊 武田
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに付設した
メモリに、磁気テープに記録された内容に関する情報の
書き込みを行う磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在ディジタル信号としてテープ上に映
像信号,音声信号を記録するディジタルビデオテープレ
コーダ(以下、ディジタルVTRと称す)の開発が進めら
れている。このディジタルVTRでは従来のアナログV
TRと同様にカセットに含まれた磁気テープを記録媒体
として使用する。このようなテープ状の記録媒体は、巻
き戻しや早送りに時間がかかるため事実上ランダムアク
セスができない。このためディスク状の記録媒体のよう
に記録されている内容に関する情報を特定の位置に記録
し、検索や頭出しに使用することが困難である。そこで
現在開発中のディジタルVTRではカセットに半導体メ
モリを装着し、テープに記録されている内容に関する情
報をこの半導体メモリに書き込む手法の開発が進められ
ている。カセットに装着された半導体メモリはMIC(M
emoly In Cassette)と呼ばれている。
【0003】このディジタルVTRで使用されるMIC
にはテープの種別や長さ,録画禁止などの情報のほか
に、記録されている番組の録画日時やチャンネルなどの
ソース情報、記録開始点のテープ上での絶対位置を示す
情報などが含まれている。この情報をもとにテープに記
録された内容の一覧を表示したり、頭出しに使用したり
することができる。また、MICを用いてテープ上の任
意の位置に仮想的なマーカーを付けて、このマーカーの
位置を検索したり、再生停止や繰り返し再生、再生中に
不要部分を早送りするなど、動作の制御に利用すること
で数多くのアプリケーションを実現することができる。
【0004】このようにテープに記録された内容などを
MICに書き込む場合には、メモリ内のデータと実際に
テープに書かれている内容が完全に一致している必要が
ある。この両者の間に不整合が生じると、利用者にとっ
て意味のない部分を検索したり、内容の一覧には含まれ
ているが番組の実態がないなどの問題が生じてしまう。
【0005】MICのメモリ領域は大きく分けて2種類
の部分から構成される。一方はすべてのディジタルVT
Rがアクセスできなければならない領域(メインエリア)
であり、他方はMIC対応のVTRのみがアクセスでき
る領域(オプショナルエリア)である。MICに書き込ま
れるデータの中で頭出しや検索に使われる情報は、一般
にオプショナルエリアに書き込まれる。オプショナルエ
リアにアクセスできない機器をMIC非対応機と称す
る。
【0006】すでに映像信号などが記録され、MICに
もテープに記録された内容に対応したデータが書き込ま
れているテープに、MIC非対応機で上書きをした場
合、MICのデータは書き換わらずにテープに記録され
た内容のみが書き換えられてしまう。このため、このよ
うな場合には、テープの内容とMICのデータとの間に
不整合が生じてしまう。
【0007】以上のような問題に対処するために、メイ
ンエリアにMICのデータの有効性を示すための識別子
(以下、MEフラグと称す)を書き込む。このMEフラグ
はMICのデータが有効な場合には1に、逆にMICの
データとテープの内容との間に不整合が含まれている可
能性がある場合には0に設定され、MICに書き込まれ
る。MIC非対応機が録画を行う場合には、このMEフ
ラグを0に書き換えることによってテープの内容とMI
Cのデータとの間に不整合が生じている可能性があるこ
とを示すことができる。
【0008】ディジタルVTR間で映像信号および音声
信号を伝送する方法としては、ディジタルの映像信号お
よび音声信号をアナログ信号に復元して伝送し、受信側
で再びディジタル信号に変換する方法が考えられる。ア
ナログ信号からディジタル信号への変換には画質および
音質の劣化が伴う。また民生用ディジタルVTRではデ
ィジタル映像信号をデータ圧縮してデータ量を小さくし
てからテープに記録し、再生時にデータを伸張して出力
する。このような圧縮伸張は画質の劣化を伴う。従って
テープに記録されているディジタル映像データおよび音
声データを伸張し、アナログ信号に変換した後に伝送を
行い、受信側で再びディジタル信号に変換し、データ圧
縮してテープに記録した場合には画質および音質の劣化
が無視できなくなる。
【0009】従ってディジタルVTR間で映像信号およ
び音声信号を伝送する際にはディジタル信号のままで伝
送する方がよい。またデータ圧縮を行うディジタルVT
Rでは圧縮された状態で伝送する方が望ましい。
【0010】このようなディジタル映像データおよび音
声データの伝送を行う手段として、P1394インタフェー
スを用いることができる。P1394はIEEE(TheIntern
ational of Electrical and Electronics Engineers, I
nc)において検討されている次世代のマルチメディア用
の高速シリアルインタフェースである(参考文献:High
Performance Serial Bus P1394/Draft 7.0v0)。P1394
は映像信号や音声信号を伝送するために必要とされるリ
アルタイム性の保障が可能なシリアルバス型の通信媒体
であり、125μsec(以下、サイクルと称す)毎に予め決め
られたデータ量の転送を保障することでリアルタイム伝
送を実現する。また映像データや音声データなどのリア
ルタイムデータを伝送する同期通信はこのサイクルの前
半で行われ、サイクルの後半はリアルタイム性のないデ
ータを送る非同期通信のために使用される。従ってディ
ジタルVTRではこのようなP1394を通信媒体として使
用することによりディジタル映像データおよび音質デー
タを同期通信を用いて伝送し、これと並行してVTRを
制御するための情報や上記MICのデータを非同期通信
を用いて伝送することができる。
【0011】またP1394では使用者が各ノードに対して
識別子(以下、ノードIDと称す)を設定する必要がな
く、バスの初期化(以下、バスリセットと称す)によって
ノードIDが各々へ自動的に割り振られる。このバスリ
セットはバスに接続された機器の電源がオンまたはオフ
されたときに生じるほか、新たな機器がバスに接続され
たり、逆に切り離されるなど、バスの接続形態に変化が
あったときに生じる。ノードIDの割り振りはこのバス
リセット毎に行われるが、割り振られるノードIDはバ
スリセットの前後で同じである保障はない。
【0012】MICのデータをMICへの書き込みを行
う機器の内部からの要求によって書き込むのと同様に、
MICのデータを転送できる通信媒体を使用すること
で、通信媒体に接続された外部機器から書き込むことが
可能になる。このように外部機器からの書き込みを行う
場合には、同時に複数の機器からの書き込みデータが重
なる可能性がある。複数の機器が同時にMICへの書き
込みを行うと、書き込まれたデータに不整合が生じる可
能性がある。通常このような問題に対処するためにはオ
ープン/クローズという考え方が用いられる。MICへ
の書き込みを行う機器は書き込みに先立ってMICのオ
ープンを行う。MICをオープンする元となった書き込
み開始要求を発行した機器に書き込み権が与えられ、オ
ープンされている間は他の機器からの書き込みデータは
拒否される。
【0013】また、書き込みを終了した後にはMICを
オープンしていた機器はすみやかにMICをクローズし
て他の機器のために書き込み権を解放する必要がある。
クローズした後には他の機器からの書き込み開始要求を
受け付けることが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】MICへの書き込みを
行う機器(以下、ディジタルVTRと称す)の内部から、
またはP1394などの通信媒体を介した外部機器からの要
求に従ってMICの書き込みを行っている期間に、ディ
ジタルVTRの操作キーが操作され、その操作キーに基
づいて、その操作キーに対応する駆動処理を実行したと
きに、MICへの書き込みができなくなることがある。
【0015】例えば、操作された操作キーが「カセット
取り出し」キーである場合には、駆動処理の実行によ
り、カセットをディジタルVTRから排出してしまうた
め、MICへの書き込みが不可能となる。また、操作さ
れた操作キーが「電源 OFF」キーである場合には、ディ
ジタルVTRの機種によっては、MICへの書き込みに
必要な回路等の電源が遮断されるため、書き込みが不可
能になる。また、操作された操作キーが「録画」キーで
ある場合には、「録画」キーを即座に実行する必要があ
り、また実行することによって録画日時やチャンネル開
始位置などの新たに書き込むべきデータが発生するた
め、すでにMICへ書き込まれたデータと重なってしま
い、新たに書き込むべき書き込みデータの書き込みが不
可能となることがある。
【0016】上記の課題の解決策として、MICへの書
き込み中には、操作された操作キーを無効として、その
操作キーに基づく処理を実行しないという方法が考えら
れる。この場合、MICへの書き込みは最後まで実行さ
れるため、不整合を示すMEフラグを書き込まないの
で、MICの利用効率が低下することはないが、MIC
への書き込み中は全く操作キーを受け付けなくなるとい
う問題点を有している。
【0017】また、別の解決策として、すでに行ってい
るMIC書き込みを強制的にクローズした後、MIC内
のデータとテープの内容との不整合を示すMEフラグを
書き込み、操作キーに基づいた処理を行う方法が考えら
れる。この場合、不整合を示すMEフラグを書き込むの
で、MICの内容を読み取った機器が誤動作を起こすよ
うなことはなく、また、MICへの書き込み中でも操作
キーを受け付けることが可能だが、不整合を示すMEフ
ラグ(以下、不整合識別子と称す)を書き込む頻度が増加
することにより、MICの利用効率が低下するという課
題を有している。
【0018】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、磁気テープに付設したメモリに対して書き込みま
たは読み出しを行う磁気記録再生装置において、メモリ
の内容を読み取った装置が誤動作を起こさず、かつメモ
リの利用効率が高く、また、メモリへの書き込み中に操
作された操作キーに基づいた磁気テープに対する駆動処
理を受け付けることが可能な磁気記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の磁気記録再生装置は、磁気
テープに付設したメモリへの書き込みデータと書き込み
開始要求と書き込み終了要求と機器内部または外部機
等の複数機器から記録することに対応した装置であっ
て、前記書き込み開始要求の入力時には前記書き込み開
始要求を送出した機器を示す開始要求機器識別子を出力
し、前記書き込みデータの入力時には前記書き込みデー
タを送出した機器を示す書き込み要求機器識別子を出力
するとともに、書き込み許可信号が入力すると前記書き
込みデータを書き込み実行データとして出力し、前記書
き込み終了要求の入力時には前記書き込み終了要求を送
出した機器を示す終了要求機器識別子を出力する書き込
みデータ出力手段と、前記メモリへの書き込み権を有す
る機器を示す専有機器識別子を保持していない場合に
は、前記開始要求機器識別子を新たな専有機器識別子と
して保持し、前記専有機器識別子を保持している場合に
は、前記専有機器識別子と同じ前記書き込み要求機器識
別子が入力すると前記書き込み許可信号を出力し、かつ
前記専有機器識別子と同じ前記終了要求機器識別子が入
力すると前記専有機器識別子を破棄し、前記専有機器識
別子を保持している期間には書き込み中信号を出力する
書き込み権管理手段と、前記書き込み実行データを前記
メモリに書き込む書き込み手段と、前記書き込み中信号
が入力している状態で、前記磁気テープに対する所定の
駆動処理の実行を命令するキー信号がキー入力手段から
入力し、前記所定の駆動処理の実行と前記メモリへの書
き込みとが同時に実行不能であると判断した場合には、
前記書き込み中信号の入力がオフするまで前記所定の駆
動処理の実行を待機するコントローラとを具備する。
【0020】さらに、請求項2記載の磁気記録再生装置
は、書き込み権管理手段によって専有機器識別子が保持
されている期間に、メモリへの書き込みが行われていな
い時間を放置時間として計測する放置時間計測手段を具
備し、前記書き込み権管理手段は、前記専有機器識別子
を保持している状態で、前記放置時間計測手段によって
計測された前記放置時間が所定の時間を超えた場合に、
前記専有機器識別子を破棄するとともに、前記メモリの
データと磁気テープの記録内容とが不整合であることを
示す不整合識別子を出力し、書き込み手段は、前記不整
合識別子を前記メモリに書き込む。
【0021】また、請求項3記載の磁気記録再生装置
は、磁気テープに付設したメモリへの書き込みデータと
書き込み開始要求と書き込み終了要求とを機器内部また
は外部機器等の複数機器から記録することに対応した装
置であって、前記磁気テープに付設したメモリへの書き
込みデータを生成させるための基幹情報が入力した場
合、書き込み開始要求を出力した後に前記基幹情報から
生成された前記書き込みデータを出力し、前記書き込み
データをすべて出力した後に書き込み終了要求を出力す
るデータ生成手段と、出力待機信号が入力している期間
には前記データ生成手段から出力された前記書き込みデ
ータまたは前記開始要求または前記終了要求を格納し、
前記出力待機信号の入力がオフしたときに格納している
前記書き込みデータまたは前記書き込み開始要求または
前記書き込み終了要求を入力した順に出力するデータ格
納手段と、前記書き込みデータと前記書き込み開始要求
と前記書き込み終了要求とが機器内部または外部機器よ
り入力し、前記書き込み開始要求の入力時には前記書き
込み開始要求を送出した機器を示す開始要求機器識別子
を出力し、前記書き込みデータの入力時には、前記書き
込みデータを送出した機器を示す書き込み要求機器識別
子を出力するとともに書き込み許可信号が入力すると前
記書き込みデータを書き込み実行データとして出力し、
前記書き込み終了要求の入力時には前記書き込み終了要
求を送出した機器を示す終了要求機器識別子を出力する
書き込みデータ出力手段と、前記メモリへの書き込み権
を有する機器を示す専有機器識別子を保持していない場
合には前記書き込み要求機器識別子を新たな専有機器識
別子として保持し、前記専有機器識別子を保持している
場合には、前記専有機器識別子と同じ前記書き込み要求
機器識別子が入力すると前記書き込み許可信号を出力
し、前記専有機器識別子と同じ前記終了要求機器識別子
が入力すると前記専有機器識別子を破棄し、前記専有機
器識別子を保持している期間に、機器内部の現在の動作
状態を示すモード情報が入力して前記モード情報により
新たな前記書き込みデータが生成されることを認知した
場合には、前記出力待機信号を出力する書き込み権管理
手段と、前記書き込み実行データを前記メモリに書き込
む書き込み手段と、前記磁気テープに対する所定の駆動
処理の実行を命令するキー信号がキー入力手段から入力
して前記所定の駆動処理を即座に実行する必要があると
判断した場合には、前記所定の駆動処理を即座に実行す
るとともに前記駆動処理に対応する前記モード情報及び
前記基幹情報を出力するコントローラとを具備する。
【0022】さらに、請求項4記載の磁気記録再生装置
は、データ格納手段は、出力待機信号が入力している期
間に格納した書き込みデータまたは書き込み開始要求ま
たは書き込み終了要求が最大格納容量を超えたときにオ
ーバーフロー信号を出力し、書き込み権管理手段は、前
記オーバーフロー信号を受けて、メモリのデータと磁気
テープの記録内容とが不整合であることを示す不整合識
別子を出力し、書き込み手段は、前記不整合識別子を前
記メモリに書き込む。
【0023】
【作用】請求項1記載の磁気記録再生装置によれば、機
器内部から、または通信媒体を介して外部機器から書き
込みデータを受け取ってメモリへの書き込みを行ってい
る際に、キー入力手段から入力したキー信号に基づいた
駆動処理を実行することにより、メモリへの書き込みが
できなくなる場合には、コントローラは書き込み権管理
手段から書き込み中信号が入力している期間はキー信号
に基づいた前記駆動処理の実行を待機し、書き込み中信
号を入力しなくなってから前記駆動処理の実行を開始す
る。
【0024】さらに、請求項2記載の磁気記録再生装置
によれば、メモリへの書き込みが終了するまで入力した
キー信号に基づく駆動処理を待機しているときに、何ら
かの要因によりメモリへの書き込みが途中でできなくな
った場合に、放置時間経過後に書き込み権管理手段はメ
モリへの書き込みが強制終了する。
【0025】また、請求項3記載の磁気記録再生装置に
よれば、書き込みデータを受け取ってメモリの書き込み
を行っている際に、キー入力手段から入力したキー信号
に基づいた磁気テープに対する駆動処理を実行すること
により、メモリへの書き込みができなくなり、かつ、入
力したキー信号に基づく駆動処理を即座に実行する必要
がある場合には、コントローラはキー信号に基づく前記
駆動処理を即座に実行し、駆動処理を開始したことを示
すモード情報を書き込み権管理手段に出力する。書き込
み権管理手段は前記モード情報が入力したときに、すで
にメモリへの書き込みを実行している場合には、メモリ
への書き込みをそのまま継続するとともに、書き込み終
了要求がデータ出力手段から入力するまで、データ格納
手段に出力待機信号を出力する。コントローラが駆動処
理を実行したことによってデータ生成手段で新たに生成
されたメモリへの書き込みデータまたは書き込み開始要
求または書き込み終了要求は、データ格納手段に格納さ
れる。データ格納手段は、出力待機信号が入力しなくな
ると、格納しておいた書き込みデータまたは書き込み開
始要求または書き込み終了要求を入力した順に書き込み
データ出力手段に出力する。書き込みデータ出力手段は
データ格納手段が出力した書き込みデータを書き込み手
段を介して、メモリへ書き込む。
【0026】さらに、請求項4記載の磁気記録再生装置
によれば、入力された情報が格納可能最大量を超えたこ
とにより、データ格納手段が格納した書き込みデータま
たは書き込み開始要求または書き込み終了要求の一部を
損失した場合に、不整合識別子がメモリへ書き込まれ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明のディジタルVTRの
一実施例の構成を示すブロック図である。図1におい
て、外部機器120はメモリ(以下、MICと称す)110への
書き込みデータを送出することができ、データ生成手段
121と送信手段122とを備える。データ生成手段121はM
IC110への書き込みデータを生成し、書き込み開始要
求(以下、開始要求と称す)を出力した後に書き込みデー
タを出力し、書き込みデータを全て出力した後に書き込
み終了要求(以下、終了要求と称す)を出力する。送信手
段122は書き込みデータまたは開始要求または終了要求
が入力すると、それらを通信媒体130を介してディジタ
ルVTR100内部の書き込みデータ出力手段103へ出力す
る。磁気テープ109はカセット(図示省略)に収納され、
そのカセットには磁気テープ109に記録されている内容
に関する情報を書き込むためのMIC110が付設してお
り、カセットはディジタルVTR100の所定位置に装着
されて使用される。ディジタルVTR100は、データ生
成手段101とデータ格納手段102と書き込みデータ出力手
段103と書き込み手段104と書き込み権管理手段105とコ
ントローラ106と放置時間計測手段107とキー入力手段10
8とを備え、磁気テープ109およびMIC110への書き込
みを行うことができる。データ生成手段101は、コント
ローラ106から入力した基幹情報からMIC110への書き
込みデータを生成し、開始要求を出力した後に書き込み
データを出力し、書き込みデータをすべて出力した後に
終了要求を出力する。データ格納手段102は書き込み権
管理手段105から出力待機信号が入力している期間は書
き込みデータまたは開始要求または終了要求を格納して
おき、出力待機信号が入力しなくなったときに格納して
おいた書き込みデータまたは開始要求または終了要求を
入力した順に出力する。また、データ格納手段102は出
力待機信号が入力している期間に格納し続けている書き
込みデータまたは開始要求または終了要求が格納可能最
大量を越えた場合に、オーバーフロー信号を出力する。
書き込みデータ出力手段103は、書き込みデータと開始
要求と終了要求とがディジタルVTR100内部のデータ
格納手段102または外部機器120の送信手段122より入力
し、開始要求の入力時には開始要求を発行した機器を示
す開始要求機器識別子を出力し、また書き込みデータの
入力時には書き込みデータを発行した機器を示す書き込
み要求機器識別子を出力し、その後、書き込み権管理手
段105から書き込み許可信号(以下、許可信号と称す)が
入力すると書き込み実行データとして出力し、また終了
要求の入力時には終了要求を発行した機器を示す終了要
求機器識別子を出力する。書き込み手段104は、MIC1
10のデータと磁気テープ109の内容とが不整合であるこ
とを示す不整合識別子または書き込み実行データが入力
し、それらのデータをMIC110に書き込む。放置時間
計測手段107は書き込みデータが入力し、MIC110への
書き込みが行われていない時間を放置時間として計測す
る。書き込み権管理手段105は、MIC110への書き込み
権を持つ機器を示す専有機器識別子を保持していない場
合には開始要求機器識別子を新たな専有機器識別子とし
て保持し、また専有機器識別子を保持している場合には
専有機器識別子と同じ書き込み要求機器識別子が入力す
ると許可信号を出力し、かつ専有機器識別子と同じ終了
要求機器識別子が入力すると保持していた専有機器識別
子を破棄し、前記専有機器識別子を保持している期間に
は書き込み中信号を出力する。また、書き込み権管理手
段105は放置時間が所定の時間を越えた場合に、専有機
器識別子を破棄し、書き込み中信号の出力を中止し、不
整合識別子を出力する。また、書き込み権管理手段105
は、ディジタルVTR100内部の現在の動作状態を示す
モード情報がコントローラ106から入力したとき、その
モード情報に応じて出力待機信号を出力し、データ格納
手段102からオーバーフロー信号が入力したときに不整
合識別子を出力する。コントローラ106は、キー入力手
段108から入力したキー信号に基づいて磁気テープ109に
対する駆動処理を行うとともにモード情報を出力し、ま
た前記駆動処理を行ったことにより発生する基幹情報を
出力する。また、コントローラ106は書き込み中信号が
入力している状態で、駆動処理を行うことにより、現在
実行しているMIC110への書き込みができなくなる場
合には、駆動処理を即座に実行する必要があるときを除
いて書き込み中信号が入力されなくなるまで駆動処理を
待機する。
【0028】なお、ここでディジタルVTR100はMI
C対応機とする。また、外部機器120は、ディジタルV
TRまたは編集機またはパソコンなどのMICデータの
生成または編集を行う能力を持つ機器であり、図1では
通信媒体130を介して1つの外部機器120をディジタルV
TR100に接続した例を示したが、使用する通信媒体に
より複数の外部機器を接続することもできる。以下、通
信媒体130として前述したP1394を用いた場合について
説明する。
【0029】P1394においては125μsec毎のサイクルを
単位とした転送が行われ、1つのサイクル内では同期通
信パケットと非同期通信パケットとの両方の転送が行わ
れる。このためMIC110への書き込みデータ,開始要
求,終了要求を含む非同期通信パケットは、ディジタル
映像データおよび音声データを含む同期通信パケットと
並行して転送することができる。P1394の非同期通信用
の構造を図2に示す。MIC110への書き込みデータは
データフィールド203に含まれて転送される。また、書
き込み要求機器識別子,開始要求機器識別子,終了要求
機器識別子,専有機器識別子などの機器を識別するため
の識別子はノードID205を使用する。
【0030】以上のように構成されたディジタルVTR
100と通信媒体130を介して接続された外部機器120につ
いて、図2,図3,図4を用いてその動作を説明する。
まず、MIC110への書き込みの通常動作の一例とし
て、ディジタルVTR100が外部機器120から通信媒体13
0を介して書き込みデータを受信し、MIC110に書き込
みデータを書き込む場合について説明する。
【0031】データ生成手段121はMIC110への書き込
みデータを生成し、開始要求,書き込みデータ,終了要
求の順にパケットとして送信手段122に出力する。ここ
で、書き込みデータは複数のパケットに分割してもよ
く、その場合は書き込みデータを含む複数のパケットを
出力後に終了要求を出力する。送信手段122は、開始要
求,書き込みデータ,終了要求が入力すると、入力した
順に通信媒体130を介して書き込みデータ出力手段103に
出力する。
【0032】書き込みデータ出力手段103は、外部機器1
20から開始要求を含むパケットが入力すると、パケット
内のノードID205を開始要求機器識別子として書き込
み権管理手段105へ出力する。ここで、このノードID2
05は外部機器120を示す所定の値となっている。書き込
み権管理手段105は、専有機器識別子を保持していない
場合には、入力した開始要求機器識別子を専有機器識別
子として保持し、コントローラ106へ書き込み中信号を
出力開始する。これにより、MIC110への書き込み権
は外部機器120が所有したことになり、この書き込み権
により、つまり専有機器識別子を破棄するまで、他の機
器からの書き込みはできなくなる。また、書き込み権管
理手段105がすでに専有機器識別子を保持していた場合
には、入力した開始要求機器識別子を無効とすることに
なる。
【0033】その後、書き込みデータ出力手段103は外
部機器120から書き込みデータを含むパケットが入力す
ると、外部機器120を示す書き込み要求識別子を出力す
る。書き込み権管理手段105は外部機器120を示す書き込
み要求機器識別子が入力すると、保持している専有機器
識別子と比較し、この場合にはそれぞれの識別子を同一
であると判断するため許可信号を出力する。書き込みデ
ータ出力手段103は許可信号が入力すると、先に入力し
た書き込みデータを書き込み実行データとして、書き込
み手段104を介してMIC110へ書き込む。
【0034】書き込みデータを含む複数のパケットすべ
てを外部機器120から入力した後に、書き込みデータ出
力手段103は、外部機器120から終了要求を含むパケット
が入力すると、外部機器120を示す終了要求機器識別子
を出力する。書き込み権管理手段105は、外部機器120を
示す終了要求機器識別子が入力すると、保持している専
有機器識別子と比較し、この場合には、同一であると判
断するため保持している専有機器識別子を破棄し、書き
込み中信号の出力を中止する。これにより、外部機器12
0が所有していたMIC110への書き込み権を解放したこ
とになり、他の機器が接続されている場合には、以降は
他の機器からの書き込みが上記と同じ手順で可能とな
る。ここで、仮に書き込み権管理手段105が終了要求機
器識別子と専有機器識別子とが同一でないと判断した場
合には、入力した終了要求機器識別子を無効とすること
になる。
【0035】また、ディジタルVTR100内部で発生し
たMIC110への書き込みは、データ生成手段101が書き
込みデータを生成し、開始要求,書き込みデータ,終了
要求の順でディジタルVTR100を示すノードID205と
ともにデータ格納手段102を介して書き込みデータ出力
手段103へ出力し、その後は外部機器120からの書き込み
と同様にして行うことができる。
【0036】次に、MIC110への書き込み中における
緊急動作の第1の例として、通常動作と同様にして外部
機器120からMIC110へ書き込みデータを書き込んでい
る際、つまり書き込み権管理手段105が外部機器120を示
す専有機器識別子を保持し、コントローラ106への書き
込み中信号を出力し続けている際に、キー入力手段108
から入力したキー信号に基づく駆動処理を行うことによ
り、MIC110への書き込みができなくなる場合につい
て説明する。以下、入力したキー信号は「カセット取り
出し」キーとする。
【0037】コントローラ106は書き込み中信号が入力
し続けている際に、キー入力手段108を介して「カセット
取り出し」キーが入力した場合には、「カセット取り出
し」処理を実行すると、現在行っているMIC110への書
き込みができなくなると判断し、書き込み中信号が入力
しなくなるまで、「カセット取り出し」処理を待機する。
【0038】以降のディジタルVTRの動作を図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、図中2点鎖線
の枠で囲まれステップは、図1に示された部材におい
て、その枠に付された符号と同一符号が付された部材に
よって処理されるものである。
【0039】書き込み権管理手段105は、MIC110へ書
き込み中であるか否かを専有機器識別子と同一の終了要
求機器識別子が入力したか否かで判断する(ステップ30
1)。
【0040】書き込み権管理手段105はMIC110へ書き
込み中と判断した場合(ステップ301でYesの場合)、次に
放置時間が時間Tを越えたか否かを判断する(ステップ3
02)。ここで、放置時間とはMIC110への書き込みが行
われていない時間を示し、放置時間計測手段107が書き
込みデータ出力手段103から書き込み実行データが入力
されていない時間を計測することによって求められ、常
に、書き込み権管理手段105へ出力されるものである。
【0041】ステップ302で放置時間が時間Tを越えて
いない場合(ステップ302でNoの場合)には、ステップ301
へ移行し、ステップ301,ステップ302を繰り返す。
【0042】ステップ301で外部機器120からMIC110
への書き込みが終了した場合(ステップ301でNoの場
合)、つまり書き込み権管理手段105に専有機器識別子と
同一の終了要求機器識別子が入力した場合には、書き込
み権管理手段105は保持している専有機器識別子を破棄
し(ステップ304)、コントローラ106へ出力し続けた書き
込み中信号の出力を中止する(ステップ305)。
【0043】コントローラ106は書き込み中信号が入力
しなくなると、待機していた「カセット取り出し」処理を
実行開始する(ステップ306)。
【0044】また、書き込み権管理手段105はMIC110
へ書き込み中と判断している期間に(ステップ301)、放
置時間が時間Tを越えた場合(ステップ302でYesの場合)
には、不整合識別子を書き込み手段104へ出力し(ステッ
プ303)、保持している専有機器識別子を破棄し(ステッ
プ304)、コントローラ106への書き込み中信号の出力を
中止する(ステップ305)。つまり、この場合は書き込み
権管理手段105は何らかの要因により外部機器120との通
信が不能になったと判断し、MIC110への書き込みを
強制終了する。
【0045】書き込み手段104は、書き込み権管理手段1
05から入力した不整合識別子をMIC110へ書き込む。
また、コントローラ106は書き込み中信号が入力しなく
なると、待機していた「カセット取り出し」処理を実行開
始する(ステップ306)。
【0046】次に、MIC110への書き込み中の緊急動
作の第2の例として、外部機器120からMIC110へ書き
込みデータを書き込んでいる際、つまり書き込み権管理
手段105が外部機器120を示す専有機器識別子を保有し、
コントローラ106へ書き込み中信号を出力し続けている
際に、キー入力手段108から入力したキー信号に基づく
駆動処理を即座に実行する必要があり、かつその駆動処
理を行うことにより、MIC110への書き込みができな
くなる場合について説明する。以下入力したキー信号は
「録画」キーとする。
【0047】コントローラ106が「録画」処理を実行する
ことにより、磁気テープ109に録画した内容に関する情
報を新たにMIC110に書き込む必要がある。つまり、
外部機器120からの書き込みデータと「録画」処理にとも
なって発生した書き込みデータとが、書き込みデータ出
力手段103で衝突することになる。また、「録画」処理
は、MIC110への書き込み中であっても、即座に実行
する必要がある処理とする。
【0048】以下、ディジタルVTRの動作を図4のフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、図中2点鎖線
の枠で囲まれステップは、図1に示された部材におい
て、その枠に付された符号と同一符号が付された部材に
よって処理されるものである。
【0049】コントローラ106は書き込み中信号が入力
し続けている際に、キー入力手段108を介して「録画」キ
ーが入力した場合には、「録画」処理を即座に実行する
(ステップ401)とともに「録画中」のモード情報を出力し
(ステップ402)、また、「録画」処理にともなって発生す
る書き込みデータの基となる基幹情報を出力する(ステ
ップ403)。ここで、基幹情報には録画開始日時やチャン
ネル,録画開始テープ位置などを示す情報が含まれてい
る。
【0050】書き込み権管理手段105は、外部機器120か
らMIC110への書き込み中に「録画中」を示すモード情
報が入力すると、「録画」処理によって新たに書き込みデ
ータが発生することを認知し、出力待機信号を出力開始
する(ステップ404)。ここで、書き込み権管理手段105が
出力待機信号を出力している間は、データ格納手段102
は、データ生成手段101が基幹情報から生成した書き込
みデータ,開始要求,終了要求を出力せずに格納する。
【0051】書き込み権管理手段105はMIC110へ書き
込み中であるか否かを、専有機器識別子と同一の終了要
求機器識別子が入力したか否かで判断する(ステップ40
5)。
【0052】書き込み権管理手段105はMIC110へ書き
込み中と判断した場合(ステップ405でYesの場合)、次
に、オーバーフロー信号が入力したか否かを判断する
(ステップ406)。このオーバーフロー信号は、データ格
納手段102で格納している書き込みデータ,開始要求,
終了要求が格納可能最大量を越えたときにデータ格納手
段102から出力され、データ生成手段101で生成した書き
込みデータの一部が損失したことを示すためのものであ
る。
【0053】ステップ406で書き込み権管理手段105は、
オーバーフロー信号が入力していないと判断した場合に
は、ステップ404〜406を繰り返す。
【0054】ステップ405で、外部機器120からMIC11
0への書き込みが終了した場合、つまり、書き込み権管
理手段105に専有機器識別子と同一の終了要求機器識別
子が入力した場合には、書き込み権管理手段105は保持
している専有機器識別子を破棄し(ステップ408)、コン
トローラ106へ出力し続けた書き込み中の出力を中止し
(ステップ409)、データ格納手段102へ出力し続けていた
出力待機信号の出力を中止する(ステップ410)。
【0055】データ格納手段102は出力待機信号が入力
しなくなると、格納していた開始要求,書き込みデー
タ,終了要求を、格納した順に書き込みデータ出力手段
103へ出力開始する。その後は、外部機器120からMIC
110への書き込みと同様に「録画」処理に伴う書き込みデ
ータをMIC110へ書き込む。
【0056】また、書き込み権管理手段105はMIC110
へ書き込み中と判断している期間に(ステップ405)、オ
ーバーフロー信号が入力した場合(ステップ406でYesの
場合)には、不整合識別子を書き込み手段104へ出力する
(ステップ407)。
【0057】書き込み手段104は書き込み権管理手段105
から入力した不整合識別子をMIC110へ書き込む。こ
の後、ディジタルVTR100は外部機器120によるMIC
110への書き込みを継続する。
【0058】以上説明したように本実施例によれば、コ
ントローラ106は書き込み中信号が入力し続けている際
に、キー入力手段108を介して「カセット取り出し」キー
が入力した場合には、「カセット取り出し」処理を実行す
ると、現在行っている外部機器120によるMIC110への
書き込みができなくなると判断し、書き込み中信号が入
力しなくなるまで、「カセット取り出し」処理を待機す
る。書き込み権管理手段105はMIC110へ書き込み中か
否かを専有機器識別子と同一の終了要求機器識別子が入
力したか否かで判断し、MIC110への書き込みが完了
したと判断した場合には、保持している専有機器識別子
を破棄し、コントローラ106へ出力し続けた書き込み中
信号を中止する。コントローラ106は書き込み中信号が
入力しなくなると、待機していた「カセット取り出し」処
理を実行開始することにより、外部機器120からMIC1
10への書き込みを完全に行う。このため、MIC110の
内容を読み取ったディジタルVTRが誤動作を起こさ
ず、かつMIC110の利用効率が高く、また、外部機器1
20によるMIC110への書き込み中に入力した「カセット
取り出し」キーに基づいた「カセット取り出し」処理を外
部機器120による書き込みが終了した後に受け付けるこ
とができる。
【0059】また、コントローラ106が、書き込み中信
号が入力しなくなるまで「カセット取り出し」処理を待機
しているときに、書き込み権管理手段105は放置時間が
時間Tを越えたと判断すると、不整合識別子を書き込み
手段104へ出力し、保持している専有機器識別子を破棄
し、コントローラ106への書き込み中信号の出力を中止
する。コントローラ106は書き込み中信号が入力しなく
なると、待機していた「カセット取り出し」処理を実行開
始することにより、何らかの要因により外部機器120と
の通信が不能になったときでも、書き込み権管理手段10
5はMIC110への書き込みを強制終了するため、MIC
110へ書き込み中に入力した「カセット取り出し」キーに
基づいた「カセット取り出し」処理を受け付けることがで
き、また強制終了したときに不整合識別子をMIC110
へ書き込むため、MIC110の内容を読み取った機器が
誤動作することを防ぐことができる。
【0060】また、コントローラ106は、書き込み中信
号が入力し続けている際に、キー入力手段108を介して
「録画」キーが入力した場合には、「録画」処理を即座に実
行するとともに「録画中」のモード情報を出力し、また、
「録画」処理にともなって発生する基幹情報を出力する。
書き込み権管理手段105は、外部機器120からMIC110
への書き込み中に「録画中」を示すモード情報が入力する
と、「録画」処理によって新たに書き込みデータが発生す
ることを認知し、出力待機信号を出力する。データ格納
手段102は出力待機信号が入力している期間は、データ
生成手段101が基幹情報から生成した書き込みデータ,
開始要求,終了要求を出力せずに格納している。書き込
み権管理手段105は、MIC110へ書き込み中か否かを専
有機器識別子と同一の終了要求機器識別子が入力したか
否かで判断し、MIC110への書き込みが終了したと判
断した場合には、保持している専有機器識別子を破棄
し、データ格納手段102へ出力し続けていた出力待機信
号の出力を中止する。データ格納手段102は出力待機信
号が入力しなくなると、格納していた開始要求,書き込
みデータ,終了要求を、格納した順に書き込みデータ出
力手段103へ出力開始し、MIC110へ「録画」処理に伴う
書き込みデータを書き込むことにより、外部機器120に
よるMIC110へ書き込み中に入力した「録画」キーに基
づいた「録画」処理を即座に実行することができ、また外
部機器120によるMIC110への書き込みを完全に行った
後に「録画」処理にともなって発生した書き込みデータを
MIC110へ書き込むために、MIC110の内容を読み取
った機器が誤動作を起こさず、かつMIC110の利用効
率を高くすることができる。
【0061】また、出力待機信号が入力しなくなるま
で、データ格納手段102が「録画」処理にともなって発生
した書き込みデータの出力を待機しているときに、格納
しているデータまたは開始要求,終了要求が格納可能最
大量を越えたと判断すると、オーバーフロー信号を出力
する。書き込み権管理手段105はオーバーフロー信号が
入力すると、不整合識別子を書き込み手段104へ出力す
ることにより、データ格納手段102が格納した書き込み
データまたは開始要求または終了要求の一部を損失した
ときでも、そのことを示す不整合識別子をMIC110へ
書き込むため、MIC110の内容を読み取った機器が誤
動作することを防ぐことができる。
【0062】なお、本実施例において、データ格納手段
102は格納している書き込みデータ,開始要求,終了要
求が格納可能最大量を越えたときに、オーバーフロー信
号を出力し、書き込み権管理手段105はオーバーフロー
信号が入力すると、不整合識別子を出力するとしたが、
不整合識別子を出力し、すでに書き込み中のMIC書き
込みを終了後、オーバーフローした書き込みデータを支
障がない範囲でMIC110へ書き込むようにしてもよ
い。
【0063】また、本実施例において、送信手段122は
書き込みデータ,開始要求,終了要求を図2で示される
パケット構造で出力するとしたが、データ生成手段101
およびデータ格納手段102が出力する書き込みデータ,
開始要求,終了要求はパケット構造であってもなくても
支障がないことはいうまでもない。
【0064】また、本実施例において、書き込み権管理
手段105は専有機器識別子を保持していた場合には開始
要求機器識別子を無効とし、また専有機器識別子と書き
込み要求機器識別子とが同一でない場合には許可信号を
出力せず、また専有機器識別子と終了要求機器識別子と
が同一でない場合には専有機器識別子を破棄しないとし
たが、この場合に受け付けられなかった開始要求,書き
込みデータ,終了要求を発行した機器へエラー情報を出
力し、その旨を通達するようにすると、再度開始要求,
書き込みデータ,終了要求を出力させることができるた
め、よりMIC110の有効利用が可能となる。
【0065】また、本実施例のMIC書き込み中の緊急
動作の第2の例において、説明の都合上、書き込み権管
理手段105は放置時間を無視するようにしたが、第1の
例と同様に外部機器120からのMIC110への書き込み中
に放置時間が時間Tを越えたとき、外部機器120からの
MIC書き込みを中止し、データ格納手段102に格納し
ている「録画」処理に伴う書き込みデータのMIC書き込
みを開始するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、請求項
1記載の磁気記録再生装置によれば、キー信号が入力す
るより前から行っていたメモリへの書き込みを完全に行
うために、メモリの内容を読み取った機器が誤動作を起
こさず、かつメモリの利用効率が高く、また、入力した
キー信号に基づいた駆動処理もメモリへの書き込みが終
了した後に実行することができる。
【0067】さらに、請求項2記載の磁気記録再生装置
によれば、メモリへの書き込みが終了するまで入力した
キー信号に基づく駆動処理を待機しているときに、何ら
かの要因によりメモリへの書き込みが途中でできなくな
った場合でも、書き込み権管理手段はメモリへの書き込
みを強制終了するため、待機していた駆動処理を実行す
ることができ、また強制終了したときに不整合識別子を
メモリへ書き込むため、メモリの内容を読み取った機器
が誤動作することを防ぐことができる。
【0068】また、請求項3記載の磁気記録再生装置に
よれば、先に行っていたメモリへの書き込み中に入力し
たキー信号に基づいた駆動処理を即座に実行することが
でき、また先に行っていたメモリへの書き込みを終了し
た後で駆動処理に伴って発生した書き込みデータをメモ
リに書き込むために、メモリの内容を読み取った機器が
誤動作を起こさず、かつメモリの利用効率を高くするこ
とができる。
【0069】さらに、請求項4記載の磁気記録再生装置
によれば、データ格納手段が格納した書き込みデータま
たは開始要求または終了要求の一部を損失したときで
も、そのことを示す不整合識別子をメモリへ書き込むた
め、メモリの内容を読み取った機器が誤動作することを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルVTRの一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における通信媒体を介してデ
ータを送信するときに用いられるP1394の非同期通信パ
ケットの構成図である。
【図3】本発明の一実施例のディジタルVTRにおける
MICへの書き込みが不可能となるキー信号が入力した
ときの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例のディジタルVTRにおける
MICへの書き込みが不可能となり、かつ即座に駆動処
理を実行する必要があるキー信号が入力したときの動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100…ディジタルVTR(ビデオテープレコーダ)、 101
…データ生成手段、102…データ格納手段、 103…書き
込みデータ出力手段、 104…書き込み手段、 105…書
き込み権管理手段、 106…コントローラ、 107…放置
時間計測手段、 108…キー入力手段、 109…磁気テー
プ、 110…MIC(Memory InCassette)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 英俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−195878(JP,A) 特開 平2−214082(JP,A) 特開 平7−105661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/00 G11B 20/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに付設したメモリへの書き込
    みデータと書き込み開始要求と書き込み終了要求と
    器内部または外部機器等の複数機器から記録することに
    対応した装置であって、 前記書き込み開始要求の入力時には前記書き込み開始要
    求を送出した機器を示す開始要求機器識別子を出力し、
    前記書き込みデータの入力時には前記書き込みデータを
    送出した機器を示す書き込み要求機器識別子を出力する
    とともに、書き込み許可信号が入力すると前記書き込み
    データを書き込み実行データとして出力し、前記書き込
    み終了要求の入力時には前記書き込み終了要求を送出し
    た機器を示す終了要求機器識別子を出力する書き込みデ
    ータ出力手段と、 前記メモリへの書き込み権を有する機器を示す専有機器
    識別子を保持していない場合には、前記開始要求機器識
    別子を新たな専有機器識別子として保持し、前記専有機
    器識別子を保持している場合には、前記専有機器識別子
    と同じ前記書き込み要求機器識別子が入力すると前記書
    き込み許可信号を出力し、かつ前記専有機器識別子と同
    じ前記終了要求機器識別子が入力すると前記専有機器識
    別子を破棄し、前記専有機器識別子を保持している期間
    には書き込み中信号を出力する書き込み権管理手段と、 前記書き込み実行データを前記メモリに書き込む書き込
    み手段と、 前記書き込み中信号が入力している状態で、前記磁気テ
    ープに対する所定の駆動処理の実行を命令するキー信号
    がキー入力手段から入力し、前記所定の駆動処理の実行
    と前記メモリへの書き込みとが同時に実行不能であると
    判断した場合には、前記書き込み中信号の入力がオフす
    るまで前記所定の駆動処理の実行を待機するコントロー
    ラとを具備することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 書き込み権管理手段によって専有機器識
    別子が保持されている期間に、メモリへの書き込みが行
    われていない時間を放置時間として計測する放置時間計
    測手段を具備し、 前記書き込み権管理手段は、前記専有機器識別子を保持
    している状態で、前記放置時間計測手段によって計測さ
    れた前記放置時間が所定の時間を超えた場合に、前記専
    有機器識別子を破棄するとともに、前記メモリのデータ
    と磁気テープの記録内容とが不整合であることを示す不
    整合識別子を出力し、 書き込み手段は、前記不整合識別子を前記メモリに書き
    込むことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 磁気テープに付設したメモリへの書き込
    みデータと書き込み開始要求と書き込み終了要求とを機
    器内部または外部機器等の複数機器から記録することに
    対応した装置であって、 前記 磁気テープに付設したメモリへの書き込みデータを
    生成させるための基幹情報が入力した場合、書き込み開
    始要求を出力した後に前記基幹情報から生成された前記
    書き込みデータを出力し、前記書き込みデータをすべて
    出力した後に書き込み終了要求を出力するデータ生成手
    段と、 出力待機信号が入力している期間には前記データ生成手
    段から出力された前記書き込みデータまたは前記開始要
    求または前記終了要求を格納し、前記出力待機信号の入
    力がオフしたときに格納している前記書き込みデータま
    たは前記書き込み開始要求または前記書き込み終了要求
    を入力した順に出力するデータ格納手段と、 前記書き込みデータと前記書き込み開始要求と前記書き
    込み終了要求とが機器内部または外部機器より入力し、
    前記書き込み開始要求の入力時には前記書き込み開始要
    求を送出した機器を示す開始要求機器識別子を出力し、
    前記書き込みデータの入力時には、前記書き込みデータ
    を送出した機器を示す書き込み要求機器識別子を出力す
    るとともに書き込み許可信号が入力すると前記書き込み
    データを書き込み実行データとして出力し、前記書き込
    み終了要求の入力時には前記書き込み終了要求を送出し
    た機器を示す終了要求機器識別子を出力する書き込みデ
    ータ出力手段と、 前記メモリへの書き込み権を有する機器を示す専有機器
    識別子を保持していない場合には前記書き込み要求機器
    識別子を新たな専有機器識別子として保持し、前記専有
    機器識別子を保持している場合には、前記専有機器識別
    子と同じ前記書き込み要求機器識別子が入力すると前記
    書き込み許可信号を出力し、前記専有機器識別子と同じ
    前記終了要求機器識別子が入力すると前記専有機器識別
    子を破棄し、前記専有機器識別子を保持している期間
    に、機器内部の現在の動作状態を示すモード情報が入力
    して前記モード情報により新たな前記書き込みデータが
    生成されることを認知した場合には、前記出力待機信号
    を出力する書き込み権管理手段と、 前記書き込み実行データを前記メモリに書き込む書き込
    み手段と、 前記磁気テープに対する所定の駆動処理の実行を命令す
    るキー信号がキー入力手段から入力して前記所定の駆動
    処理を即座に実行する必要があると判断した場合には、
    前記所定の駆動処理を即座に実行するとともに前記駆動
    処理に対応する前記モード情報及び前記基幹情報を出力
    するコントローラとを具備することを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 データ格納手段は、出力待機信号が入力
    している期間に格納した書き込みデータまたは書き込み
    開始要求または書き込み終了要求が最大格納容量を超え
    たときにオーバーフロー信号を出力し、 書き込み権管理手段は、前記オーバーフロー信号を受け
    て、メモリのデータと磁気テープの記録内容とが不整合
    であることを示す不整合識別子を出力し、 書き込み手段は、前記不整合識別子を前記メモリに書き
    込むことを特徴とする請求項3記載の磁気記録再生装
    置。
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WO2006080295A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録装置及び情報再生装置

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