JP3463569B2 - 切屑排出機構付き転削工具 - Google Patents

切屑排出機構付き転削工具

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JP3463569B2
JP3463569B2 JP22839098A JP22839098A JP3463569B2 JP 3463569 B2 JP3463569 B2 JP 3463569B2 JP 22839098 A JP22839098 A JP 22839098A JP 22839098 A JP22839098 A JP 22839098A JP 3463569 B2 JP3463569 B2 JP 3463569B2
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久 大宮司
秀彦 長屋
弘章 林崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削に伴って生成
される切屑を、切屑収納体を通して逐次回収処理できる
転削工具に係わり、特に、マシニングセンタ等の自動工
具交換装置を備えた工作機械に用いて好適な転削工具に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の切屑排出機構付き転削工具の一
例として、特開平3−281114号公報に開示された
ものがある。この転削工具を図5により説明する。正面
フライスなどの転削工具1は、図5に示すように、工具
本体2の先端外周部に複数の切刃チップ3が所定間隔で
取り付けられている。
【0003】工具本体2の先端外周部には切屑案内部4
が取り付けられ、この切屑案内部4は、切刃チップ3の
先端切刃及び外周切刃のすくい面に隙間を以て対向して
いる。工具本体2の基端側にはアーバ5が嵌装されてボ
ルト6で同軸的に固定されている。また、工具本体2の
外周面には略筒状の切屑収納体7が配設されて、その基
端部が軸受8を介してアーバ5に相対回転可能に取り付
けられている。切屑収納体7の周面には切屑回収用の切
屑排出口9が形成されている。
【0004】アーバ5は、工具本体2を工作機械10の
主軸頭11に支持された主軸12と連結するためのもの
で、そのテーパシャンク13が主軸12と嵌合された状
態でプルスタッド14が主軸後端側へ引き込まれること
により主軸12に装着される。そして、アーバ5のキー
溝15が主軸12のキー12aと係合することにより、
主軸12の回転が工具本体2に伝達されるようになって
いる。アーバ5には、工作機械10に設けられた自動工
具交換装置の工具交換アーム(図示せず)と係合可能な
グリップ16が形成されている。
【0005】切屑収納体7の基端部には、軸受8に連結
される拘束機構17が一体形成され、この拘束機構17
には、工作機械10の主軸頭11に対向する嵌合孔18
が形成され、この嵌合孔18内に圧縮状態のスプリング
19を介して位置決めピン20が摺動可能に挿入されて
いる。拘束機構17に径方向に螺合されたボルト22の
先端が位置決めピン20の凹溝20a内に突出保持され
ることによって、工具本体2の軸線方向への位置決めピ
ン20の移動範囲が規制されることになる。
【0006】また主軸頭11には、主軸12にアーバ1
3が装着された状態で位置決めピン20の先端部20b
を嵌合する、嵌合凹部23が形成されている。位置決め
ピン20の中途部には工具本体2の径方向へ突出する係
止部20cが形成され、アーバ13の外周部に設けられ
た凹部24に係止部20cが係合可能とされている。
【0007】そのため、工作機械10の主軸12にアー
バ13が装着されていない状態では、拘束機構17の位
置決めピン20がスプリング19の弾性力によって凹溝
20aの下端にボルト22の先端が係合する位置まで突
出し、この状態で係止部20cがアーバ13の凹部24
と係合して、アーバ13及び工具本体2の切屑収納体7
(拘束機構17)に対する相対回転を阻止する。
【0008】また、主軸12にアーバ13が装着された
状態では、位置決めピン20の先端部20bが主軸頭1
1の嵌合凹部23に嵌挿されて、位置決めピン20がス
プリング19の付勢力に抗して嵌合孔18内に押し込め
られて凹溝20aの上端にボルト22の先端が係合す
る。この状態では、係止部20cがアーバ13の凹部2
4から離脱し、固定保持された切屑収納体7に対して工
具本体2が相対回転可能になる。
【0009】そして、被削材26を載置する工作機械1
0のテーブル27には、図6に示すように、工具本体2
の相対送り方向に沿って被削材26と平行に切屑搬送用
のコンベア28が設けられたものがある。このような工
作機械10では、切屑排出口9をコンベア28方向に向
け、コンベア28と平行な方向に工具本体2(または被
削材26)を送りつつ切削加工する。
【0010】切削加工に際して、主軸12にアーバ13
が装着された状態で、工具本体2の先端切刃及び外周切
刃を被削材26に切り込ませ、例えば図6で矢印A方向
に送り切削すると、各切刃で生成された切屑は切屑案内
部4と切刃チップ3のすくい面との隙間を通って切屑収
納体7内に強制的に誘導された後、回転する工具本体2
の遠心力で切屑収納体7の内周面に飛ばされ、切屑排出
口9から排出されてコンベア28上に吐き出され、図示
しない回収箱等に回収されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工作機械1
0側では、キー12aと嵌合凹部23との位置関係が予
め決められているため、上記構成からなる転削工具1を
マシニングセンタ等の自動工具交換装置を備えた工作機
械10に用いて交換作業の自動化を実現するには、キー
12aにキー溝15が嵌合するように転削工具1を工作
機械10に装着した際に、位置決めピン20の先端部2
0bが嵌合凹部23に嵌挿されると同時に、切屑排出口
9が切屑回収用のコンベア28の方向を向いている必要
がある。
【0012】ところが、工作機械10によっては、キー
12aと嵌合凹部23の配置が異なる場合があるため、
手動等で位置決めピン20の係止部20cをアーバ13
の凹部24から外して切屑収納体7を相対回転させて位
置調整しないと、アーバ13のキー溝15を主軸12の
キー12aに嵌合させた状態で、位置決めピン20を主
軸頭11の嵌合凹部23に嵌合できないことがある。し
かも、かかる場合には、切屑収納体7を位置調整した結
果、切屑排出口9がコンベア28の方向を向かなくな
り、コンベア28によって切屑を効率的に回収すること
ができなくなるという問題も生じる。
【0013】そこで、これらの問題を回避し、各種の工
作機械10に適用し得る汎用性の高い転削工具1を構成
すべく、切屑収納体7と拘束機構17とを別体に構成
し、拘束機構17を切屑収納体7に対して周方向に調整
可能とすることも考えられるが、かかる構成とした場合
には、次のような問題が新たに生じることになる。
【0014】すなわち、キー溝15に対する位置決めピ
ン20および切屑排出口9の位置合わせは、作業者が手
作業等で切屑収納体7に拘束機構17を取り付ける際
に、その取付状態を見ながら適宜調整して行うものであ
るため、作業性が悪く、しかも正確な位置合わせが困難
である。
【0015】本発明は、このような事情に鑑み、位置決
め部材および切屑排出口の周方向の角度位置を容易かつ
正確に位置決め可能とした切屑排出機構付き転削工具の
提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の発明は、先端外周部に切刃が設けられた工具本
体の周面外方を覆うように、切屑排出口を備えた切屑収
納体が周方向に位置調整可能に取り付けられ、該切屑収
納体には、前記工具本体に装着されたアーバを工作機械
に連結した際に該工作機械に連結される位置決め部材が
ピン止めケースに装着されて周方向に位置調整可能に設
けられた切屑排出機構付き転削工具において、前記切屑
収納体の上端部には、前記ピン止めケースと、その下方
に配される第1の位置決めリングとが着脱可能に固定さ
れ、該第1の位置決めリングは、その周面に位置決め目
盛が付され、第1の止めネジを締め付けることによって
前記切屑収納体に一体的に固定されると共に、前記第1
の止めネジを緩めることで前記切屑収納体に対し周方向
に相対回転可能とされ、前記ピン止めケースは、第2の
止めネジによって前記位置決めリングに固定されている
と共に、前記第1の止めネジを緩めることで前記位置決
めリングと共に前記切屑収納体に対して周方向に相対回
転可能とされ、前記アーバの外周には、位置決め目盛の
付された第2の位置決めリングが固定されていること
特徴とするものである。また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の切屑排出機構付き転削工具において、前
記第1の位置決めリングの周面に付された位置決め目盛
に代えて、前記切屑収納体の外周に位置決め目盛が直接
付されていることを特徴とするものである。
【0017】この転削工具では、まず初めに、工具本体
を工作機械に装着した際に切屑排出口が切屑排出方向に
向くように、位置決め目盛りを見ながら切屑収納体を所
定の角度だけ周方向に回転させ、切屑排出口の角度位置
を合わせる。この位置合わせは、例えば工具本体と工作
機械とがキーとキー溝とによって嵌合する構成である場
合には、アーバ側のキー溝(またはキー)を基準にした
切屑排出口の角度位置を、工作機械側のキー(またはキ
ー溝)を基準にした切屑排出方向の角度位置に一致させ
ればよい。
【0018】次に、工具本体を工作機械に装着した際
に、先に位置決めした切屑排出口が切屑排出方向を向い
たままの状態で位置決め部材が工作機械に連結されるよ
うに、位置決め目盛りを見ながら位置決め部材を切屑収
納体に対して所定の角度だけ周方向に相対的に回転さ
せ、位置決め部材の角度位置を合わせる。
【0019】この位置合わせは、アーバ側のキー溝(ま
たはキー)を基準にした位置決め部材の角度位置を、工
作機械側のキー(またはキー溝)を基準にした位置決め
部材の工作機械側における被連結部の角度位置に一致さ
せればよい。このように、上記構成の転削工具によれ
ば、位置決め部材および切屑排出口の角度位置の調整作
業を位置決め目盛を見ながら容易かつ正確に行える。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
正面フライスについて、図1〜図4を参照しながら説明
する。図1は本実施形態に係る正面フライスの一部を断
面にした側面図であり、この図に示された工作機械につ
いては、図5と略同様の構成であるため、各構成要素に
ついては同一の符号を付して説明を省略する。
【0021】また、図2は図1に示す正面フライスの先
端部を更に断面にした側面図、図3は図1に示す正面フ
ライスを基端側から見た平面図、図4は図1に示す正面
フライスを先端側から見た先端面図であり、これらの図
において、符号31は工具本体を示している。
【0022】工具本体31は、一端に小径部が形成され
た円筒状をなしていて、その先端部外周には、先端面お
よび径方向外方に開口する複数個のチップ取付座32
が、周方向に沿って等間隔に形成されている。チップ取
付座32には、スローアウェイチップ(以下、チップと
略称する)33がクランプ機構により着脱自在に固定さ
れている。チップ33の工具本体31の先端から突出す
る一辺には正面切刃33aが設けられ、また、工具本体
31の外周面先端に突出する一辺には外周切刃33bが
設けられている。
【0023】工具本体31の先端部において各チップ3
3の切削回転方向前方には、工具本体31の先端および
径方向外方に向けてそれぞれ円弧状に切り欠かれてなる
チップポケット34が形成されている。さらに、工具本
体31の先端には、鈎形状の切屑案内部材35が周方向
に間隔をおいて皿小ネジ36により固定されている。こ
の切屑案内部材35は、各チップ33のすくい面に対し
若干の隙間をおいて対向配置されていて、切刃33a,
33bで生成された切屑を切屑排出空間Rへと誘導する
ものである。
【0024】工具本体31の径方向中央部には、その軸
線方向に貫通する取付孔37が形成されている。この取
付孔37には、工具本体31の前記小径側(図2の上
側)から挿入されたアーバ38の先端軸部38aが嵌合
され、この状態で先端軸部38aに工具本体31の先端
面31B側(図2の下側)から締付ボルト39を通して
アーバ38に螺合することで、工具本体31がアーバ3
8に固定される。
【0025】アーバ38は、前記先端軸部38aと、そ
の軸線方向基端側に連なる大径軸部38bおよびテーパ
シャンク部38cとから構成され、大径軸部38bの外
周にはベアリング41が固定されている。このベアリン
グ41の外輪には、略円筒状の切屑収納体42の上端部
42aが嵌装されているとともに、この上端部42aは
ベアリング41の外輪に固定されたカバー43にボルト
44で固定され、軸線Oを中心に工具本体31に対して
相対回転可能となっている。
【0026】切屑収納体42の上端部42aには、ピン
止めケース45と、その下方に配される位置決めリング
46とが着脱可能に固定されている。このピン止めケー
ス45の一部は、径方向外側に拡張されて拡張部45a
を形成し、この拡張部45aには、主軸頭11の嵌合凹
部23と係合可能な位置決めピン47(位置決め部材)
が装着されている。
【0027】位置決めリング46は、その周面に位置決
め目盛が付され、周方向に沿って等間隔に配される3本
の止めネジ48(図3では1本のみを示す)を締め付け
ることによって切屑収納体42に一体的に固定されてい
る。そして、これら止めネジ48を緩めれば、切屑収納
体42に対し周方向に相対回転できるようになってい
る。
【0028】前記ピン止めケース45は、その下面を位
置決めリング46の上面に当接させた状態で、2本の止
めネジ49によって位置決めリング46に固定されてい
る。これにより、ピン止めケース45は、前記止めネジ
48を緩めることで、位置決めリング46と共に切屑収
納体42に対して周方向に相対回転可能とされる。
【0029】拡張部45aには、軸線Oと平行な方向に
挿入穴50が設けられ、この挿入穴50には、位置決め
ピン(位置決め部材)47が進退可能に挿入されてい
る。位置決めピン47の内部下方には下部孔51が穿孔
されていて、スプリング52が挿入穴50の底部から位
置決めピン47の下部孔51内にわたって圧縮状態で装
着されている。
【0030】位置決めピン47の先端部47aの下側に
は、位置決めピン47に略直交する方向に延びる位置決
めアーム53が固定され、この位置決めアーム53の先
端部がアーバ38の外周部に形成された凹部54に係合
可能となっている。すなわち、工作機械にアーバ38を
装着していない状態では、図2の破線で示すように、ス
プリング52の弾性力によって位置決めピン53が持ち
上げられ、これにより位置決めアーム53が凹部54に
係合して、アーバ38と切屑収納体42との相対回転が
阻止されるようになっている。
【0031】凹部54の基端側に位置するアーバ38の
外周には、位置決め目盛の付された位置決めリング61
が固定されている。この位置決めリング61は、図3に
示すように、二つの半環状部材61a,61bがヒンジ
(図示せず)を介して開閉可能に連結されていて、これ
ら半環状部材61a、61bの他端同士を対向させた状
態で、ボルト62を締め付けることによってアーバ38
の外周に固定されている。
【0032】さらに、位置決めリング61の基端側に位
置するアーバ38の外周面には、例えば180度対向す
る位置に一対のキー溝63が設けられており(図1では
一方だけを示す)、このキー溝63に工作機械10の主
軸12に設けられた一対のキー(図示略)が嵌合するこ
とで、アーバ38と工具本体31とが主軸12とともに
一体回転することになる。
【0033】一方、切屑収納体42の下端部42bは、
その内周面と工具本体31の小径部外周面との間に切屑
排出空間Rを形成しつつ、工具本体31および外周切刃
33bを上方から覆うように軸線方向先端側に向かって
延び、その先端部は、内周面が前記外周切刃33bの旋
回径よりもわずかに大きくなるように径方向内方に折れ
曲がっている。この切屑排出空間Rには、各切刃33
a,33bで生成され、チップポケット34により誘導
された切屑が収納可能になっている。
【0034】また、切屑収納体42の下端部42bに
は、切屑排出空間Rと切屑収納体42の外部とを連通さ
せる連結パイプ部64が設けられている。この連結パイ
プ部64の開口端は、切屑排出口65とされており、こ
れにより切屑が一定方向に排出されるようになってい
る。
【0035】本実施形態の正面フライスは、以上のよう
な構成を備えているため、アーバ38に連結された工具
本体31を工作機械10に装着する前に、次のようにし
て、位置決めピン47および切屑排出口65の位置決定
を行うことができる。まず初めに、アーバ38を介して
工具本体31を工作機械10に装着した際に、切屑排出
口65が所定の切屑排出方向に向くように、位置決めリ
ング46に付された位置決め目盛を見ながら切屑収納体
42を周方向に回転させる。このときの回転角度1
は、軸線Oを中心にして、工作機械10のキーと切屑排
出方向(図3の白抜矢印参照)とがなす角度であるか
ら、この角度にアーバ38のキー溝63と連結パイプ部
64の軸線方向とがなす角度を一致させればよい。
【0036】ちなみに、この切屑排出方向は、例えば切
屑排出口65から排出された切屑を、切屑搬送用コンベ
ヤによって回収箱等へと移送する場合には、該コンベヤ
の搬送方向と略直交する方向とされ、その他コンベヤを
いかなる配置とした場合にも予めその方向が決まってい
るものであるため、作業者は位置決め目盛を見ながら切
屑収納体42を所定の回転角度1だけ周方向に回転す
ればよく、従って切屑排出口65を容易且つ正確に所定
の切屑排出方向に向けることができる。
【0037】次に、アーバ38を介して工具本体31を
工作機械10に装着した際に、切屑排出口65が所定の
切屑排出方向を向いたままの状態で位置決めピン47の
先端部47aが工作機械10の嵌合凹部23に嵌挿され
るように、位置決めリング61に付された位置決め目盛
りを見ながら、ピン止めケース45を位置決めリング4
6とともに切屑収納体42に対して周方向に相対的に回
転させる。
【0038】このときの回転角度2は、軸線Oを中心
にして、工作機械10のキーと嵌合凹部23とがなす角
度であるから、この角度にアーバ38のキー溝63と位
置決めピン47とがなす角度を合わせればよい。この工
作機械10のキーと嵌合凹部23とがなす角度は、工作
機械10ごとに異なる場合があるが、予めその角度が決
まっているものであるから、作業者は位置決め目盛を見
ながら切屑収納体42に対して相対的に回転角度2だ
け周方向に回転すればよく、従って切屑排出口65が所
定の切屑排出方向を向いたままの状態で、位置決めピン
47の先端部47aが工作機械10の嵌合凹部23に嵌
挿され得るような位置決めピン47の位置調整を容易且
つ正確に行うことができる。
【0039】このようにして位置決めピン47および切
屑排出口65の位置合わせがなされた工具本体31は、
アーバ38のキー溝63が工作機械10のキーに嵌合す
るように装着すれば、切屑排出口65が所定の切屑排出
方向を向いたままの状態で、同時に位置決めピン47の
先端部47aが工作機械10の嵌合凹部23に嵌挿され
ることになる。
【0040】この状態から更に、工具本体31を工作機
械10側に押し込めば、位置決めピン47がスプリング
52の弾性力に抗して挿入穴50内で後退(図1の下
方)し、位置決めアーム53がアーバ38の凹部54か
ら離脱するため、工作機械10に固定保持された切屑収
納体42に対してアーバ38およびこれに固定された工
具本体31が相対回転可能になり、工具本体31の取付
作業が完了する。
【0041】なお、本実施形態では、位置決めピン47
および切屑排出口65の周方向の角度位置を任意に設定
可能とするために、位置決め目盛の付された位置決めリ
ング46,61をアーバ38および切屑収納体42の外
周に固定した形態について説明したが、本発明はこのよ
うな形態に限らず、例え納体42の外周に位置決め目盛
を直接付すようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の転削工具は、位置決め部材および切屑排出口の周方向
の角度位置を任意に設定可能とする位置決め目盛が設け
られたものであるから、これら位置決め部材および切屑
排出口の角度位置の調整作業を位置決め目盛を見ながら
容易かつ正確に行うことが可能になる。従って、本発明
によれば、マシニングセンタ等の自動工具交換装置を備
えた各種の工作機械に使用し得て、しかも工具交換の自
動化を何ら阻害することのない優れた切屑排出機構付き
転削工具を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による正面フライスの一
部を断面にした側面図である。
【図2】 図1に示す正面フライスの先端部をさらに断
面にした側面図である。
【図3】 図1に示す正面フライスを基端側から見た平
面図である。
【図4】 図1に示す正面フライスを先端側から見た先
端面図である。
【図5】 従来の正面フライスを工具本体に装着した状
態を示す断面図である。
【図6】 工作機械のテーブルにおかれた被削材を図5
に示す正面フライスで切削する状態を示す要部平面図で
ある。
【符号の説明】
10 工作機械 31 工具本体 33a、33b 切刃 38 アーバ 42 切屑収納体 47 位置決めピン(位置決め部材) 65 切屑排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長屋 秀彦 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 林崎 弘章 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (72)発明者 大木 淳 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社 筑波製作所 内 (56)参考文献 実開 平5−63740(JP,U) 実開 昭63−79140(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 9/00 B23Q 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端外周部に切刃が設けられた工具本体
    の周面外方を覆うように、切屑排出口を備えた切屑収納
    体が周方向に位置調整可能に取り付けられ、該切屑収納
    体には、前記工具本体に装着されたアーバを工作機械に
    連結した際に該工作機械に連結される位置決め部材が
    ン止めケースに装着されて周方向に位置調整可能に設け
    られた切屑排出機構付き転削工具において、前記切屑収納体の上端部には、前記ピン止めケースと、
    その下方に配される第1の位置決めリングとが着脱可能
    に固定され、 該第1の位置決めリングは、その周面に位置決め目盛が
    付され、第1の止めネジを締め付けることによって前記
    切屑収納体に一体的に固定されると共に、前記第1の止
    めネジを緩めることで前記切屑収納体に対し周方向に相
    対回転可能とされ、 前記ピン止めケースは、第2の止めネジによって前記位
    置決めリングに固定されていると共に、前記第1の止め
    ネジを緩めることで前記位置決めリングと共に前記切屑
    収納体に対して周方向に相対回転可能とされ、 前記アーバの外周には、位置決め目盛の付された第2の
    位置決めリングが固定されていること を特徴とする切屑
    排出機構付き転削工具。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置決めリングの周面に付さ
    れた位置決め目盛に代えて、前記切屑収納体の外周に位
    置決め目盛が直接付されていることを特徴とする請求項
    1記載の切屑排出機構付き転削工具。
JP22839098A 1998-08-12 1998-08-12 切屑排出機構付き転削工具 Expired - Lifetime JP3463569B2 (ja)

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