JP2000052176A - 工具ホルダ - Google Patents
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- B23B31/02—Chucks
- B23B31/36—Chucks with means for adjusting the chuck with respect to the working-spindle
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Abstract
く小さいにもかかわらず、ホルダ本体を機械に装着した
状態で、回転軸及び工具等の重量的なバランスを容易に
調整可能にすること 【解決手段】 機械に装着される第1の部位及び該第1
の部位の一端に同軸的に続く第2の部位を有するホルダ
本体と、ホルダ本体の一部が受け入れられたリングと、
リングをホルダ本体に分離可能に組み付ける組付具とを
含む。ホルダ本体は、さらに、リングの少なくとも一部
が当接する当接部をリングより第1の部位の側に有す
る。
Description
ル、ドリル、内面切削用バイト、研磨砥石等の工具のた
めのホルダに関する。
の工作機械による機械加工においては、加工精度が工作
機械の回転軸(すなわち、スピンドル)、回転工具等の
周方向における重量的なアンバランスの有無及びその大
小に大きく影響される。このため、この種の機械加工に
おいては、回転軸及び回転工具のアンバランスを可能な
限り小さくすることが加工精度を高める上で重要であ
る。
することができる工具ホルダの1つとして、機械に装着
される棒状の第1の部位と、該第1の部位の一端に同軸
的に続く棒状の第2の部位と、第1及び第2の部位の境
界部に設けられたフランジ部とを有するホルダ本体を用
い、第2の部位の側に開放する複数のねじ穴をフランジ
部に周方向に間隔をおいて形成し、ねじ部材を調整すべ
きアンバランスの方向に応じた1以上のねじ穴にねじ込
むものがある(実用新案登録第2,512,454号、
米国特許第5,096,345号)。
ホルダと共に工作機械に対し自動的に着脱する工具自動
交換機により把持されるフランジ部にねじ穴を形成して
いるから、ホルダ本体の第2の部位がねじ穴をフランジ
部に形成する作業の妨げになり、その結果複数のねじ穴
を等角度間隔に形成することが難しく、ホルダ本体自体
に重量的なアンバランスが生じてしまう。
整用のバランスリングをホルダ本体のフランジ部に装着
するものがある。この工具ホルダでは、バランスリング
を受け入れる凹所を加工機械の回転軸に装着される第1
の部位側に開放させているから、ホルダ本体の第1の部
位がそのような凹所をフランジ部に形成する作業の妨げ
になり、その結果そのような凹所を正確かつ精密に形成
することが難しく、ホルダ本体自体に重量的なアンバラ
ンスが生じてしまう。
ランスリングを回転軸への装着側に取り付けるから、工
具ホルダを回転軸に取り付ける前にバランスリングを工
具ホルダに装着しなければならず、またバランス調整用
のねじ部材を工作機械の回転軸の側からバランスリング
に装着しなければならないから、回転軸のバランスを調
整することが難しく、特に工具ホルダを回転軸に装着し
た後はバランスを調整することがきわめて難しい。
いては、ホルダ本体の重量的アンバランスが著しく小さ
いにもかかわらず、ホルダ本体を機械に装着した状態
で、回転軸及び工具等の重量的なバランスを容易に調整
可能にすることが重要である。
械に装着される第1の部位及び該第1の部位の一端に同
軸的に続く第2の部位を有するホルダ本体と、前記ホル
ダ本体の一部を受け入れるリングと、前記リングを前記
ホルダ本体に分離可能に組み付ける組付具とを含む。前
記ホルダ本体は、さらに、前記リングの少なくとも一部
が当接する当接部を前記リングより前記第1の部位の側
に有する。
な機械の回転軸に装着され、工具は第2の部位に装着さ
れる。リングは、第2の部位の側からホルダ本体に装着
され、組付具によりリングの少なくとも一部をホルダ本
体の当接部に接触させた状態に取り外し可能に組み付け
られる。重量アンバランスは、例えば、調整すべきアン
バランス量に応じたリングをホルダ本体に配置すること
により、又は調整すべきアンバランス量に応じたバラン
ス調整部材をリングに組み付けることにより、調節する
ことができる。
であって第1の部位の側となる一部をホルダ本体の当接
部に接触させたから、リングがホルダ本体に安定に装着
される。また、ホルダ本体を機械に装着した状態で、リ
ングをホルダ本体に対し第2の部位の側、すなわち工具
装着側から着脱することができるから、重量的なバラン
ス調整を容易に行うことができる。さらに、バランス調
整部材用のねじ穴又は凹所をフランジ部に形成する必要
がないから、重量的アンバランスが著しく小さいホルダ
本体を容易に製作することができる。。
た外周面を有することができる。このようにすれば、リ
ング自体が重量的なアンバランスを有するから、回転
軸、工具等の重量的アンバランスがリング自体の重量的
アンバランスにより平衡され、その結果調整すべきアン
バランス量に応じたリングを用いることにより、重量的
なバランス調整を広範囲にわたって容易に行うことがで
きる。
をおいた複数のバランス調整用穴を前記リングに形成
し、前記バランス調整用穴を少なくとも前記第2の部位
側又は前記リングの外周側に開放させることができる。
この場合、バランス調整用部材を少なくとも1つのバラ
ンス調整用穴に配置することができる。このようにすれ
ば、バランス調整用部材をバランス調整用穴に第2の部
位側又はリングの外周側から配置又は着脱することがで
きるから、バランスの調整をより容易にかつ微細に行う
ことができる。
ルダ本体の軸線方向へ伸びるねじ穴とすることができ
る。これにより、ねじ部材をバランス調整用のねじ穴に
ねじ込んで、その先端が当接部又はねじ穴の底に押圧さ
れた状態にねじ部材を維持することができ、その結果ね
じ部材の先端とねじ穴の底又は当接部との間の摩擦係合
力によりねじ部材の緩みが防止される。
側の部位ほど前記リングの半径方向外方となるように、
少なくとも前記ホルダ本体の軸線方向及び前記リングの
半径方向外方へ伸びるねじ穴とすることができる。これ
により、工具ホルダの回転に起因する遠心力がねじ穴に
ねじ込まれたねじ部材に作用しても、その遠心力はねじ
部材を当接部に向けて移動させる方向に作用するから、
バランス調整用穴からのねじ部材の脱落が確実に防止さ
れる。
側の部位が前記第2の部位側の部位より前記リングの半
径方向内側とならないように、その軸線が前記ホルダ本
体の軸線と前記バランス調整用穴の長手方向中心とを経
る仮想的な線に対し角度を有して少なくとも前記リング
の軸線方向へ伸びるねじ穴とすることができる。これに
より、工具ホルダの回転に起因する遠心力がバランス調
整用ねじ穴にねじ込まれたねじ部材に作用しても、その
遠心力はねじ部材をねじ穴から脱出させる方向には作用
しないから、バランス調整用穴からのねじ部材の脱落が
確実に防止される。また、バランス調整用ねじ穴が第2
の部位から離れた箇所に開口するから、第2の部位がね
じ穴へのねじ部材のねじ込み作業の妨げにならず、ねじ
部材をねじ穴に対し容易に着脱させることができ、従っ
て重量的なバランスの微調整がより容易になる。
穴にねじ込まれたねじ部材自体であってもよいし、前記
ねじ穴にねじ込まれたねじ部材により前記リングに組み
付けられたバランス調整部材であってもよい。しかし、
後者の場合、重量が異なる多種類のバランス調整部材を
準備しておき、その中から調整すべきアンバランス量に
応じた部材を選択することができるから、前者に比べ、
重量的なバランス調整を広範囲にわたって微細にかつ容
易に調整することができる。
方向に角度的に間隔をおいた複数のバランス調整用穴を
有するリング本体と、前記バランス調整用穴を開放可能
に閉鎖すべく前記リング本体を受け入れるリング状のカ
バーとを備えることができる。このようなリングを用い
る工具ホルダにおいて、重量的なバランスの調整は、例
えば、調整すべきアンバランス量に応じたリング本体及
びカバーを用いることにより行ってもよいし、調整すべ
きアンバランス量に応じたバランス調整用部材を少なく
とも1つのバランス調整用穴内に配置することにより行
ってもよい。いずれの場合も、ホルダ本体を機械に装着
した状態で、リングをホルダ本体に対し第2の部位の
側、すなわち工具装着側から着脱することができるし、
バランス調整用部材をバランス調整用穴に対しリング本
体の外周側から着脱することができるから、重量的なバ
ランスの調整を容易に行うことができる。
ち、リング本体又はカバーの少なくとも一部が当接部に
当接される。これにより、リング本体又はカバーの少な
くとも一部であって第1の部位の側となる一部がホルダ
本体の当接部に接触されるから、リングがホルダ本体に
安定に装着される。
ーとを相対的に角度的に回転させることにより前記バラ
ンス調整用穴を開放する位置と前記バランス調整用穴を
閉鎖する位置とに選択的に位置される1以上の穴を有す
ることができる。これにより、バランス調整用穴とカバ
ーの穴とを対向させた状態でバランス調整用部材をバラ
ンス調整用穴に配置し、バランス調整用穴から取り去る
ことにより、バランス調整部材を配置するバランス調整
用穴を変更又は選択することができるから、バランスの
調整をより容易にかつ微細に行うことができる。
は前記ホルダ本体が貫通する貫通穴であって直径寸法が
前記第1の部位側の部位ほど小さくなる内周面部を形成
する円形の貫通穴を有しており、前記組付具は、前記貫
通穴内にあって前記ホルダ本体の外周部と前記リングと
の間に配置された、前記内周面部に適合した外周面部を
有する止め具と、該止め具を前記ホルダ本体に分離可能
に取り付ける複数のねじ部材とを備えることができる。
これにより、リングをホルダ本体に対し第2の部位の側
から着脱することができるし、第2の部位がホルダ本体
へのリングの着脱の妨げにならず、従ってホルダ本体へ
のリングの着脱がより容易になる。
第1の部位側ほど前記ホルダ本体の軸線の側となるよう
に前記止め具を貫通して前記ホルダ本体にねじ込むこと
ができる。これにより、第2の部位に影響されることな
く、リングをホルダ本体に着脱することができるから、
ホルダ本体へのリングの着脱がさらに容易になる。
れる第1の部位及び該第1の部位の一端に同軸的に続く
第2の部位を有するホルダ本体と、前記ホルダ主体に交
換不能に配置されたリングとを含む。前記リングは前記
ホルダ本体の軸線の周りに角度的間隔をおいた複数のバ
ランス調整用穴を有する。前記バランス調整用穴は、少
なくとも前記第2の部位側又は前記リングの外周側に開
放していると共に、前記第1の部位側の部位ほど前記リ
ングの半径方向外方となるように、少なくとも前記ホル
ダ本体の軸線方向及び前記リングの半径方向外方へ伸び
ている。この工具ホルダによれば、ホルダ本体を機械に
装着した状態で、バランス調整部材を1以上のバランス
調整用穴に第2の部位側又はリングの外周側から配置す
ることができるから、重量的なバランス調整を広範囲に
わたって容易に行うことができる。また、リングがホル
ダ本体に交換不能であるから、リングがホルダ本体に対
し安定する。さらに、工具ホルダの回転に起因する遠心
力がバランス調整用穴に配置されたバランス調整部材に
作用しても、その遠心力はバランス調整部材を半径方向
外方に向けて移動させる方向に作用するから、バランス
調整用穴からのバランス調整部材の脱落が確実に防止さ
れる。
装着される第1の部位及び該第1の部位の一端に同軸的
に続く第2の部位を有するホルダ本体と、前記ホルダ主
体に交換不能に配置されたリングとを含み、前記リング
は前記ホルダ本体の軸線の周りに角度的間隔をおいた複
数のバランス調整用穴を有し、前記バランス調整用穴
は、少なくとも前記第2の部位側又は前記リングの外周
側に開放していると共に、前記第1の部位側の部位が前
記第2の部位側の部位より前記リングの半径方向内方と
ならないように、その軸線が前記ホルダ本体の軸線と前
記バランス調整用穴の長手方向中心とを経る仮想的な線
に対し角度を有して少なくとも前記リングの軸線方向へ
伸びている。この工具ホルダによれば、ホルダ本体を機
械に装着した状態で、バランス調整部材を1以上のバラ
ンス調整用穴に第2の部位側又はリングの外周側から配
置することができるから、重量的なバランス調整を広範
囲にわたって容易に行うことができる。また、リングが
ホルダ本体に交換不能であるから、リングがホルダ本体
に対し安定する。さらに、工具ホルダの回転に起因する
遠心力がバランス調整用穴に配置されたバランス調整部
材に作用しても、その遠心力はバランス調整部材を半径
方向外方に向けて移動させる方向に作用するから、バラ
ンス調整用穴からのバランス調整部材の脱落が確実に防
止される。
0は、回転工具12を工作機械の回転軸14に装着する
コレットチャックとして用いられる。工具12は、図示
の例では、エンドミルであるが、中ぐりバー、タップ、
ドリル、研磨砥石等、他の回転工具であってもよい。回
転軸14は、工具ホルダ10を取り外し可能に組み付け
るべく一端面に開放する穴16と、この穴16に同軸的
に続く穴18とを備える。穴18は、その直径寸法は回
転軸14の端面側ほど大きくなる截頭円錐形の形状を有
する。
ルダ本体に配置されたバランス調整用のリング22と、
リング22をホルダ本体20に取り外し可能に組み付け
るリング状の止め具24と、止め具24をホルダ本体2
0に取り外し可能に組み付ける複数のねじ部材26と、
リング22に配置された1以上のバランス調整部材28
と、工具12をリング本体20に取り外し可能に組み付
けるチャック30とを含む。バランス調整部材28は、
図示の例では、ねじ部材である。
部)32を回転軸14の穴16に挿入されており、また
工具12を第1の部位32に同軸的に続く第2の部位
(工具装着部)34に装着しており、さらに第1及び第
2の部位32及び34の境界部にフランジ部36を有す
る。第1の部位32は、穴16と類似の截頭円錐形状の
形状を有する。
する貫通穴38を有する。貫通穴38のうち、第1の部
位32側の一部はねじ穴38aとされており、第2の部
位34側の端部は直径寸法がホルダ本体20の端面側ほ
ど大きい截頭円錐形の穴38bとされている。ホルダ本
体20には、ねじ部材26を螺合させる複数のねじ穴が
軸線の周りに角度的に間隔をおいて形成されている。
挿入されて工具12を把持するコレット(すなわち、ス
リーブ)40と、第2の部位34の工具装着側の端部に
形成されたねじ部34aに螺合されてコレット40を穴
38b内に押し込むロックナット42とを有する。コレ
ット40の外周面は、直径寸法が穴38bに適合するよ
うに穴38bの奥の側ほど小さくなる截頭円錐形の形状
に形成されている。
けるべく回転軸14の突出部(ドライブキー)を受け入
れる複数の凹所44を有する。凹所44は、第1の部位
32の側と外周側とに開放する。第1及び第2の部位3
2及び34とフランジ部36とは、一体的に製作しても
よいし、それぞれ別部材で製作し、それらを移動不能に
組み付けてもよい。フランジ部36は、図示の例では、
工具自交換機により把持される把持用のフランジ部であ
り、またリングが当接する当接部として作用する。
は、ホルダ本体20と同軸の中心穴すなわち貫通穴46
を有する環状の円板の形を有しており、また、貫通穴4
6の周りに角度的に間隔をおいた複数のバランス調整用
穴48を有する。リング22の外周は、貫通穴46に対
し直径方向の一方にeだけ偏心されている。このため、
リング22の重心は、一方に偏心されている。バランス
調整用穴48は、図示の例では、ねじ穴である。
直径寸法が一方の面側から他方の面側に向けて漸次小さ
くなる截頭円錐形の内周面部46aを形成している。貫
通穴46の最小部は、第2の部位34のフランジ部36
側の部位の直径寸法とほぼ同じ直径寸法を有する。
は、リング22の一方の面の側の部位が他方の面の側の
部位よりリングの半径方向外方となるように、リング2
2の軸線方向及び外方へ伸びていると共に、リング22
を厚さ方向へ貫通している。
24は、直径寸法が軸線方向の一端から軸線方向中央に
向けて漸次大きくなる截頭円錐形の第1の外周面部24
aと、直径寸法が軸線方向中央から軸線方向の他端に向
けて漸次小さくなる截頭円錐形の第2の外周面部24b
と、直径寸法が第2の部位32のそれとほぼ同じ内周面
部24cとを有する。第2の外周面部24bの形状は、
リング22の内周面部46aの形状ととほぼ同じであ
る。
aから内周面部24cに達する貫通穴50を軸線の周り
に等角度間隔に有する。各貫通穴50は、第1の外周面
部24aに垂直に伸びる。
わちねじ部材28は、頭部を持たない止めねじであり、
また円錐形の先端部を有する。
調整可能のアンバランス量)が異なる複数のリング22
が用意されていると共に、図2に破線で示すように偏心
量eがゼロのリング22が用意されており、さらに重量
(すなわち、調整可能のアンバランス量)が異なる複数
のねじ部材28が用意されている。ねじ部材28の重量
は、ねじ部材28の材質、ねじ部材28の長さ寸法等を
変更することにより、適宜な値にすることができる。
ランス量に応じて、所定の偏心量を有するリング22及
び所定の重量を有する1以上のねじ部材28が選択さ
れ、所定のねじ部材28がリング22のねじ穴48にね
じ込まれる。しかし、アンバランス量が既知であるなら
ば、所定の偏心量eを有するリング24及び所定の重量
を有するねじ部材28を用意しておいてもよい。
着されると共に、工具12がホルダ本体20に装着され
た状態で、先ず回転軸14が回転され、その間アンバラ
ンスの方向とアンバランス量とが測定される。
た偏心量eを有するリング22が内周面部46aをチャ
ック30の側とした状態にチャック30の側から第2の
部位34に装着されると共に、止め具24が外周面部2
4aをチャック30の側とした状態にチャック30の側
から第2の部位34に装着される。
20のねじ穴に螺入されて止め具24がそれらのねじ部
材26によりホルダ本体20に止められる。この際、止
め具24は、リング22をホルダ本体20に対し手動で
回転させることはできるが、リング22がホルダ本体2
0に対し自重及び振動等によっては回転しない程度に緩
く止められる。
きアンバランスの方向に応じて調整され、次いでねじ部
材26がホルダ本体20のねじ穴にさらに螺入される。
この際、ねじ部材26がホルダ本体20の軸線に対し角
度を有するから、止め具24はねじ部材26によりフラ
ンジ部36の側に移動される。
4bをリング22の内周面部46aに接触させた状態で
リング22を押すから、リング22は、フランジ部36
に強く押されると共に、内周面部46bを外周面部24
bに強く押され、ホルダ本体20に強固に止められる。
部材28がリング22の所定のねじ穴48にねじ込まれ
る。ねじ部材28は、その先端がフランジ36に押圧さ
れるまでねじ込まれる。ねじ部材28をねじ穴48にね
じ込む作業は、リング22をホルダ本体20に装着する
前に行ってもよい。
固に装着した後に、ねじ部材28をねじ穴48に螺合さ
せるならば、リング22をホルダ本体20に強固に装着
した状態で、回転軸14を再度回転させて、調整すべき
アンバランスの方向及び量を再度測定することができ
る。
整する必要が生じたとき、工具12を交換したとき等に
おいても、アンバランスの方向及び量を再度測定して、
リング22の装着状態、リング24の交換、ねじ部材2
8の変更、ねじ部材28を螺合させるべきねじ穴48の
変更等を行うことができる。
を基の状態に戻すときは、上記と逆の作業をすればよ
い。
ルダ本体20に対しチャック30の側から着脱すること
ができるし、ねじ部材26をチャック30の側から操作
することができるから、ホルダ本体20に対するリング
22の着脱作業が容易である。同様に、ねじ部材28を
チャック30の側から操作することができるから、ねじ
穴48に対するねじ部材28の着脱作業が容易である。
具24の外周面部24bとが対応する截頭円錐形の形状
を有し、止め具24がねじ部材26のねじ込み量に応じ
て工具ホルダ10の軸線方向へ変位するから、リング2
2がフランジ部36と止め具24とに摩擦係合して自重
及び振動ではホルダ本体20に対し回転しない程度に止
め具24を仮止めすることができ、その結果ホルダ本体
20に対するリング22の位置決め作業が容易になる。
された状態で、工具ホルダ10は回転軸14により高速
度で回転される。これにより、遠心力が各ねじ部材に作
用する。しかし、工具ホルダ10は、ねじ穴48がリン
グ22の一方の面側の部位が他方の面側の部位よりリン
グの半径方向外方となるように、リング22の軸線方向
及び外方へ伸びているから、遠心力は、バランス調整用
ねじ部材28をさらにねじ穴48の奥へ移動させるよう
に作用するが、ねじ部材28をねじ穴48から抜け出さ
せる方向には作用しない。
面側の部位が他方の面側の部位よりリングの半径方向外
方となるように、リング22の軸線方向及び外方へ伸び
るねじ穴とする代わりに、ねじ穴48を、リング22の
一方の面側の部位が他方の面側の部位よりリングの半径
方向内方とならないように、ねじ穴48の軸線がホルダ
本体20の軸線とねじ穴48の長手方向中心とを経る仮
想的な線52に対し所定の角度(例えば90度以上の角
度)を有して少なくともリング22の軸線方向へ伸びる
ねじ穴としてもよい。
2の一方の面側のねじ穴部が他方の面側のねじ穴部より
リングの半径方向内方とならないから、工具ホルダ10
の回転にともなう遠心力はバランス調整用ねじ部材28
をねじ穴48から抜け出させる方向には作用しない。
用リング54のバランス調整部材すなわちねじ穴56
は、フランジ部36側の部位ほどリング54の半径方向
外方となるように、少なくともホルダ本体20の軸線方
向、及び、リング54の半径方向外方へ伸びている。
0の回転に起因する遠心力がねじ穴54にねじ込まれた
バランス調整用ねじ部材に作用しても、その遠心力はね
じ部材をフランジ部に向けて移動させる方向に作用する
から、ねじ穴54からのバランス調整用ねじ部材の脱落
が確実に防止される。
ダ60は、バイト62を有するボーリングヘッド64を
取り付けた中ぐりバーとして用いられる。ヘッド62か
らのバイト62の突出量は、形成すべき穴の直径寸法に
応じて調整される。リング66のバランス調整部材すな
わちねじ穴68は、リング66をホルダ本体20の軸線
方向へ貫通している。
0の回転に起因する遠心力がねじ穴68にねじ込まれた
バランス調整用ねじ部材28に作用しても、その遠心力
はねじ部材28をねじ穴68の方向へ移動させるように
は作用しないから、ねじ穴68からのバランス調整用ね
じ部材28の脱落が確実に防止される。
工具ホルダ70は、ホルダ本体20のフランジ部36と
リング装着部との直径寸法の差が小さい。このため、工
具ホルダ70は、断面V字状の溝72をリング装着部の
外周に形成している。溝72は、リング装着部を周方向
へ連続して伸びている。
8用の複数のねじ穴76のほかに、リング74をホルダ
本体20に装着する止めねじ78用の複数のねじ穴80
を有する。ねじ穴78は、リング74をその軸線方向へ
貫通している。これに対し、ねじ穴80は、リング74
をその半径方向へ貫通している。止めねじ78は、円錐
径の先端部を有する。
70のアンバランスの方向に一致させた状態で、各止め
ねじ78をねじ穴80に螺入させることにより、ホルダ
本体20に装着される。
の先端が図15に示すように溝72を形成するV字状の
面のうち、フランジ部36側と反対の側の面に押圧され
るから、止めねじ78をねじ穴80の奥にねじ込むほ
ど、リング74がフランジ部36に押圧されて、ホルダ
本体20からのリング74の脱落が防止される。
バランスをリング自体に形成しているが、リングの外周
面を図2,図8,図11及び図13に破線で示すように
その貫通穴と同軸の形状にして、重量的なアンバランス
をリング自体に形成しなくてもよい。また、単一の円板
からなるリングを用いる代わりに、複数の部材からなる
リングを用いてもよい。
ジ部に当接させる代わりに、バランス調整用のリング
を、ホルダ本体に形成された他の面であってホルダ本体
の軸線と交差しかつ工具装着部側に向く面(当接部)に
当接させてもよいし、把持用のフランジ部以外の当接部
の当接させてもよい。そのような当接部は、いずれも、
第1及び第2の部位の境界付近に設けてもよいし、他の
箇所に設けてもよい。
両面に開放させる代わりに、バランス調整用のねじ穴を
コレットチャック側にのみ開放させてリングを貫通しな
いねじ穴としてもよいし、バランス調整用のねじ穴の代
わりに通常のバランス調整用の穴としてもよい。後者の
場合、バランス調整部材は、焼き嵌め等により穴に固定
的に配置される。
を用いる代わりに、バランス調整用穴に配置された他の
バランス調整部材であってもよいし、バランス調整用ね
じ穴にねじ込まれたねじ部材によりリングに組み付けら
れたリング状のバランス調整部材であってもよい。
ダ90は2つの部材を組み合わせるリング92を用い
る。リング92は、円板状のリング本体94と、リング
本体94を受け入れたリング状のカバー96とを備え
る。リング本体94は、その外周面に開放しかつ周方向
に角度的に間隔をおいた複数のバランス調整用穴98を
有する。
放可能に閉鎖すべくリング本体94を受け入れている。
カバー96は、バランス調整用穴98を開閉するために
1以上の穴100を有する。図示の例では、リング92
の軸線の周りに等角度間隔をおいた3カ所に穴100が
形成されている。
ンス調整部材102及びバランスリング102をカバー
96に向けて付勢するコイルばね104が配置されてい
る。バランス調整部材102は、図示の例では球である
が、棒状部材のような他の部材であってもよい。
うに、リング本体94とカバー96とが嵌合されてリン
グ92が組み立てられる。次いで、リング92が、第2
の部位34の側からホルダ本体20に装着され、止め具
24及びねじ部材26によりホルダ本体20にフランジ
部36に緩く組み付けられる。
が調整すべきアンバランスの方向に応じた所定のバラン
ス調整用穴98と整合する位置にリング本体94とカバ
ー96とが相対的に及び角度的に回転され、そのバラン
ス調整用穴98内のバランス調整部材102が取り去ら
れるか、又はそのバランス調整用穴98に所定のバラン
ス調整部材102が配置される。これらの作業は、バラ
ンス調整部材を取り去るべきバランス調整用穴毎又はバ
ランス調整部材を配置すべきバランス調整用毎に行われ
る。
104の配置及び除去は、バランス調整用穴98に対す
るバランス調整部材102の配置及び除去と同時に行っ
てもよいし、バランス調整用穴98に対するバランス調
整部材102の配置及び除去と別に行ってもよい。
バランス調整用穴98と整合する位置にリング本体94
とカバー96とが相対的に及び角度的に回転され、その
後、リング92が止め具24及びねじ部材26によりホ
ルダ本体20にフランジ部36にきつく組み付けられ
る。
の頭部を受け入れるための直径寸法の大きい凹所を尾有
する段付きの穴である。このため、ねじ部材26がホル
ダ本体92に強く螺合されると、ねじ部材26の頭部は
貫通穴50内に収容されて止め具24から突出しない。
に組み付けられた状態において、リング92は、少なく
ともカバー96がリング本体94によりフランジ部36
に押圧されて、リング本体94とカバー96との嵌合が
解除されることを防止されると共に、リング本体94と
カバー96とが相対的に回転することを防止される。こ
のため、バランス調整部材102がバランス調整用穴9
8から脱落するおそれがなく、またリング92がホルダ
本体90に安定に装着される。
は、ねじ部材26を取り去り、次いで止め具24及びリ
ング92を第2の部位34の側から取り外せばよい。
を機械に装着した状態で、リング94をホルダ本体92
に対し第2の部位34の側から着脱することができる
し、バランス調整用部材102をバランス調整用穴10
0に対しリング本体94の外周側から着脱することがで
きるから、重量的なバランスの調整を容易に行うことが
できる。
的なアンバランスを有していないリングを用いている
が、そのようなアンバランスを有するリング、特にリン
グ本体を用いてもよい。
は、リング112を把持用のフランジ部36より第2の
部位34の側に形成されたフランジ部114に止め具2
4及びねじ部材26により組み付け、リング状のバラン
ス調整部材116をリンク112のいずれかのバランス
調整用ねじ穴118に配置している。
調整用ねじ穴118は、図2及び図4に示すバランス調
整用ねじ穴48と同様に、第1の部位32側の部位が第
2の部位側の部位よりリング112の半径方向内方とな
らないように、その軸線がホルダ本体20の軸線とバラ
ンス調整用穴118の長手方向中心とを経る仮想的な線
に対し角度を有してリング112の軸線方向へ伸びる段
付き穴の一部である。
用ねじ穴118にねじ込まれたねじ部材120によりリ
ング112に組み付けられており、またねじ部材120
の頭部と共にバランス調整用穴118の段部118a内
に位置されている。
ると、重量が異なる多種類のバランス調整部材を準備し
ておき、その中から調整すべきアンバランス量に応じた
部材を選択することができるから、ねじ部材をバランス
調整部材として用いる場合に比べ、重量的なバランス調
整を広範囲にわたって微細にかつ容易に調整することが
できる。
えば、バランス調整部材用のねじ穴は、フランジ部側の
部位ほど半径方向内側となるように形成してもよい。ま
た、リングをホルダ主体に交換可能に配置する代わり
に、リングをホルダ主体に交換不能に焼き嵌め等により
配置してもよい。
す、一部を断面した正面図である。
である。
る。
る。
る。
ある。
である。
る。
面した正面図である。
図である。
面した正面図である。
図である。
面図である。
止めねじとの関係を説明するための図である。
面した正面図である。
の一実施例を示す図である。
面図である。
実施例を示す図である。
である。
面した正面図である。
である。
実施例を示す図である。
用のリング 24 止め具 26 止め具用のねじ部材 28 バランス調整部材(ねじ部材) 32 第1の部位 34 第2の部位 36,114 フランジ部 46 貫通穴 48,56,68,76,118 バランス調整部材用
穴(ねじ穴) 50 止め具の穴 72 V字状の溝 78 止めねじ 80 止めねじ用のねじ穴 24b 截頭円錐形の外周面部 46a 截頭円錐形の内周面部 94 リング本体 96 カバー 98 バランス調整用穴 100 カバーの穴 102 バランス調整部材 104 コイルばね 116 バランス調整部材 118 ねじ部材
Claims (14)
- 【請求項1】 機械に装着される第1の部位及び該第1
の部位の一端に同軸的に続く第2の部位を有するホルダ
本体と、前記ホルダ本体の一部を受け入れるリングと、
前記リングを前記ホルダ本体に分離可能に組み付ける組
付具とを含み、前記ホルダ本体は、さらに、前記リング
の少なくとも一部が当接する当接部を前記リングより前
記第1の部位の側に有する、工具ホルダ。 - 【請求項2】 前記リングは前記ホルダ本体に対し偏心
した外周面を有する、請求項1に記載の工具ホルダ。 - 【請求項3】 前記リングは前記ホルダ本体の軸線の周
りに角度的間隔をおいた複数のバランス調整用穴を有
し、前記バランス調整用穴は少なくとも前記第2の部位
側又は前記リングの外周側に開放している、請求項1又
は2に記載の工具ホルダ。 - 【請求項4】 前記バランス調整用穴は、少なくとも前
記ホルダ本体の軸線方向へ伸びるねじ穴である、請求項
3に記載の工具ホルダ。 - 【請求項5】 前記バランス調整用穴は、前記第1の部
位側の部位ほど前記リングの半径方向外方となるよう
に、少なくとも前記ホルダ本体の軸線方向及び前記リン
グの半径方向外方へ伸びるねじ穴である、請求項3に記
載の工具ホルダ。 - 【請求項6】 前記バランス調整用穴は、前記第1の部
位側の部位が前記第2の部位側の部位より前記リングの
半径方向内方とならないように、その軸線が前記ホルダ
本体の軸線と前記バランス調整用穴の長手方向中心とを
経る仮想的な線に対し角度を有して少なくとも前記リン
グの軸線方向へ伸びるねじ穴である、請求項3に記載の
工具ホルダ。 - 【請求項7】 さらに、前記ねじ穴にねじ込まれたバラ
ンス調整用ねじ部材を含む、請求項4,5又は6に記載
の工具ホルダ。 - 【請求項8】 前記ねじ穴にねじ込まれたねじ部材によ
り前記リングに組み付けられたバランス調整部材を含
む、請求項5,6又は7記載の工具ホルダ。 - 【請求項9】 前記リングは、その外周面に開放しかつ
周方向に角度的に間隔をおいた複数のバランス調整用穴
を有するリング本体と、前記バランス調整用穴を開放可
能に閉鎖すべく前記リング本体を受け入れるリング状の
カバーとを備える、請求項1又は2に記載の工具ホル
ダ。 - 【請求項10】 前記カバーは、前記リング本体と前記
カバーとを相対的に及び角度的に回転させることにより
前記バランス調整用穴を開放する位置と前記バランス調
整用穴を閉鎖する位置とに選択的に位置される1以上の
穴を有する、請求項9に記載の工具ホルダ。 - 【請求項11】 前記リングは前記ホルダ本体が貫通す
る貫通穴であって直径寸法が前記第1の部位側の部位ほ
ど小さくなる内周面部を形成する円形の貫通穴を有して
おり、前記組付具は、前記貫通穴内にあって前記ホルダ
本体の外周部と前記リングとの間に配置された、前記内
周面部に適合した外周面部を有する止め具と、該止め具
を前記ホルダ本体に分離可能に取り付ける複数のねじ部
材とを備える、請求項1から9のいずれか1に記載の工
具ホルダ。 - 【請求項12】 前記ねじ部材は、その軸線が前記第1
の部位側ほど前記ホルダ本体の軸線の側となるように前
記止め具を貫通して前記ホルダ本体にねじ込まれてい
る、請求項11に記載の工具ホルダ。 - 【請求項13】 機械に装着される第1の部位及び該第
1の部位の一端に同軸的に続く第2の部位を有するホル
ダ本体と、前記ホルダ主体に交換不能に配置されたリン
グとを含み、前記リングは前記ホルダ本体の軸線の周り
に角度的間隔をおいた複数のバランス調整用穴を有し、
前記バランス調整用穴は、少なくとも前記第2の部位側
又は前記リングの外周側に開放していると共に、前記第
1の部位側の部位ほど前記リングの半径方向外方となる
ように、少なくとも前記ホルダ本体の軸線方向及び前記
リングの半径方向外方へ伸びている、工具ホルダ。 - 【請求項14】 機械に装着される第1の部位及び該第
1の部位の一端に同軸的に続く第2の部位を有するホル
ダ本体と、前記ホルダ主体に交換不能に配置されたリン
グとを含み、前記リングは前記ホルダ本体の軸線の周り
に角度的間隔をおいた複数のバランス調整用穴を有し、
前記バランス調整用穴は、少なくとも前記第2の部位側
又は前記リングの外周側に開放していると共に、前記第
1の部位側の部位が前記第2の部位側の部位より前記リ
ングの半径方向内方とならないように、その軸線が前記
ホルダ本体の軸線と前記バランス調整用穴の長手方向中
心とを経る仮想的な線に対し角度を有して少なくとも前
記リングの軸線方向へ伸びている、工具ホルダ。
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