JP2000126901A - ターニングセンタ用ツールスピンドルの定位置割出装置 - Google Patents
ターニングセンタ用ツールスピンドルの定位置割出装置Info
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Abstract
方、軸受に負担を掛けずに割り出しを行うターニングセ
ンタ用ツールスピンドルの定位置割出装置を提供する。 【解決手段】 回転可能のツールスピンドル4の下端に
一体に形成された円盤状の第1カップリング部材5の上
端面にその外周部に半径方向に等設された等大の係合テ
ーパ面6aを有する第1カップリング部6を形成する。
固定された第2カップリング部材8に、第1カップリン
グ部6を囲繞し係合テーパ面6aと位相が一致した時に
係合テーパ面6aと同一面になる案内テーパ面9bを有
する第2カップリング部9を形成する。また、第3カッ
プリング部材12に、位相が一致した時に第1及び第2
カップリング部のテーパ面6a及び9aに係脱でき円周
方向に等配され係合テーパ面6aと同数同形のロックテ
ーパ面13aを有する凹状受け部14を上下動可能・回
転不能に設ける。
Description
タ用ツールスピンドルの定位置割出装置に関する。
−32241号公報又は特開昭63−74534号公報
に示すように、主軸に保持されているワークに対しタレ
ット台又は工具台に取り付けられている工具で各種形状
のワークを加工するものである。工具台にツールスピン
ドルが設けられており、これに取り付けられた工具で旋
削加工(ターニング)、穴明け(ドリリング)又はフラ
イス加工(ミーリング)を行うことができる。ツールス
ピンドルは、旋削加工の場合は、ロックして回転しない
ようにする必要があり、穴明けやフライス加工の場合
は、ロックを解除して回転させる必要がある。また、ツ
ールスピンドルをロックする際、旋削工具をワークに対
して所定の方向に向けなければならないので、ツールス
ピンドルを割り出して旋削工具を所定方向へ向けて固定
する必要があるという問題があった。
て、ツールスピンドルをロックする方法としては、図8
に示すように、ロッキングピン103を矢印Aの円周方
向内側へ移動して、その内端に形成されたV字形山部1
04を、ツールスピンドル100に固定されている割り
出し板101の外周1個所に刻まれたV溝102に挿入
するものがある。軸受105は、ツールスピンドル10
0をツールヘッド106に回転可能に支持する。ツール
スピンドル100に共軸に固定された傘歯車107は、
図示しないモーターによって回転される別の傘歯車(図
示せず)と噛み合ってツールスピンドル100を回転駆
動する。また、ツールスピンドル100の下端に旋削工
具108が取り外し可能に取り付けられている。
切削抵抗を軸受105が直接受けることになる。しか
し、この軸受105は剛性がそれほど高くないから、加
工中にツールスピンドル100に振動を発生させて、加
工精度を低下させる恐れがある。
すように、3つのカップリング片117、119及び1
23から成る3ピースカップリングを用いている。カッ
プリング片117はボルト121でツールスピンドル1
00に共軸に固定され、これを取り巻くカップリング片
119はボルト122でツールヘッド106に共軸に固
定されている。両カップリング片117及び119の上
面それぞれに放射状に歯118及び120が形成されて
いる。歯118及び120を半径方向に整合させてツー
ルスピンドル100に共軸に設けられたカップリング片
123を矢印Cに示すように下降させると、その下面に
形成された放射状の歯124が歯118及び120に噛
合してツールスピンドル100をツールヘッド106に
ロックする。
カップリング片117及び119をそれぞれツールスピ
ンドル100及びツールヘッド106の本体に一体に作
りつけておいてこれらに放射状の歯118及び120を
形成することはできない。そのために、これらのカップ
リング片117及び119をそれぞれ別個に製造し、ボ
ルト121及び122でツールスピンドル100及びツ
ールヘッド106に固定する。このために、一体化した
場合に比べてこれらカップリング片の剛性が劣ることに
なる。加えて、カップリング片117、119及び12
3の単品精度や取付け精度が悪いと、ツールスピンドル
100をツールヘッド106にロックする場合、ツール
スピンドル100とツールヘッド106との間に歪みが
生じて、軸受115に負荷を掛けてこの寿命を短くする
という問題がある。
状に延びているために、カップリング片117、119
及び123が大径・大形になり、ツールヘッド106内
に大きな取付スペースを必要とし、その結果、ツールヘ
ッド106を大きくしてしまうという問題もある。
ールスピンドルを定位置にロックするに当たって、高剛
性及び高精度を維持し、省スペースが図られる一方、軸
受に負荷を与えることがないターニングセンタ用ツール
スピンドルの定位置割出装置を提供することにある。
本発明に基づくターニングセンタ用ツールスピンドルの
定位置割出装置は、ターニングセンタ用ツールヘッドの
ハウジングに回転可能に軸支されたツールスピンドルに
一体に形成され、かつ、円周方向に等間隔に等大で等傾
斜角を持つテーパ面を一端面外周に形成した第1カップ
リング部と、該第1カップリング部を囲繞して円周方向
に配設されると共に該第1カップリング部と位相が一致
した時に該第1カップリング部の前記テーパ面に整合す
るテーパ面を有し、前記ツールヘッドに固定された第2
カップリング部と、該第2カップリング部に対して回転
不可に設けられ、前記位相の一致時に該第1及び第2カ
ップリング部の該テーパ面に係合できるテーパ面を有す
る凹状の第3カップリング部と、該第3カップリング部
材を前記第1及び第2カップリング部に対して接離させ
る駆動手段とから成り、前記位相が一致したときに、該
第1カップリング部材の前記一端面と該第1及び第2カ
ップリング部のテーパ面とで正多角錐台を形成して構成
とされる。また、正多角形錐台は正四角錐台とすること
ができる。
面に基づいて説明する。図1は、この発明に基づく割出
装置に一実施形態を備えたツールヘッドの図4乃至6の
A−A線に対応して取られた縦断面で、ツールスピンド
ルの1実施形態の回転状態にあるものであり、図2はこ
のツールスピンドルが固定している状態での図1と同等
のツールヘッドの縦断面図である。図3は3ピースカッ
プリングから成る図1及び2示された割出装置の斜視図
で、図4及び5は、それぞれ、第1及び第2カップリン
グ部の平面図、図6は第3カップリング部の底面図であ
る。
で、そのハウジング2に軸受3を介してツールスピンド
ル4が回転自在に支持されている。ツールスピンドル4
の中間より下側に円盤状のカップリングフランジ部5が
このツールスピンドル4と共軸一体に形成されている。
図4に示すように、円盤状のカップリングフランジ部5
の上端面(上面)54に等間隔に離間し下側へ広がるよ
うに斜めに切りそがれた同じ大きさの4個の係合テーパ
面(平面)6aが形成されている。これらの係合テーパ
面6aと上端面54とによって囲繞されたカップリング
フランジ部5の部分は第1カップリング部6を形成す
る。また、カップリングフランジ部5の外周面の内、係
合テーパ面6aを除く部分は円柱面7になっている。従
って、カップリングフランジ部5の、係合テーパ面6a
よりも下の部分は円盤部56になっている。ここで、カ
ップリングフランジ部5は第1カップリング部材をも成
す。
プリング部材8はその下端の形成された取付フランジ部
8aがボルト57によってハウジング2の下端に固定さ
れており、内周面で軸受50を介してツールスピンドル
4の下端部4aを支持している。第2カップリング部材
8に、その上面に開放しカップリングフランジ部5の円
盤部56に嵌合する環状案内孔58が形成されている。
案内孔58を円周方向に等間隔に取り巻き、平面図で見
て概略三角状の4個の第2カップリング部9が第2カッ
プリング部材8の上面に形成されている。これらの第2
カップリング部9は、第1カップリング部6の円柱面7
と相補的な形状の凹状の円弧面9aを有する。そして、
この第2カップリング部9は、これらの円弧面9aに第
1カップリング部6の円柱面7が摺動可能になるように
配設されている。また、各第2カップリング部9の両側
は、第1カップリング部6が第2カップリング部9に嵌
合されて適宜回転させた時に第1カップリング部6の係
合テーパ面6aに整合する案内テーパ面(平面)9bに
なっている。この状態を位相が一致した状態と言うこと
にする。隣接する第2カップリング部9の中心で第2カ
ップリング部材8の上面外周部に4本の位置決めピン1
0が立設されている。第1カップリング部6を第2カッ
プリング部9に嵌合させて、テーパ面6a及び9bを整
合させる、即ち、位相を一致させると、両カップリング
部6及び9は四隅が丸まった正四角錐台形になる。
は、ハウジング2内でカップリングフランジ部5の上方
にあってツールスピンドル4を取り巻いており、油圧に
より上下されるようになっている。図6はこの環状ピス
トンの12の底面図である。図1、2及び6を参照し
て、環状ピストン12の下面外周部に、円周方向に等間
隔に4個の円弧状係合部13を設けている。各円弧状係
合部13の内面に、第1カップリング部6の係合テーパ
面6a及び第2カップリング部9の案内テーパ面9bと
等しい角度で同じ向きに傾斜しているロックテーパ面
(平面)13aが形成され、かつ、相対するロックテー
パ面13aの間隔が、第1カップリング部6の相対する
係合テーパ面6a間の間隔に実質的に等しく設定されて
いる。円弧状係合部13を除く下面部とこれらのロック
テーパ面13aとで第1カップリング部6を受け得る凹
状の受け部14が形成されている。そして、この受け部
14は、第1カップリング部6と第2カップリング部9
によって形成される正四角錐台と相補的な逆正四角錐台
の凹部になっている。ただし、この逆正四角錐台の高さ
は、第1及び第2カップリング部6及び9で形成される
正四角錐台の高さよりも大きくして、後述するように、
ツールスピンドル4をロックするのに当たって、正四角
錐台に逆四角錐台を嵌装させたときに、係合テーパ面6
a及び案内テーパ面9bのみがロックテーパ面13aに
係合接触し、正四角錐台の上面と逆四角錐台の底面とが
接触しないようになっている。なお、これらの円弧状係
合部13及び受け部14のロックテーパ面13aによっ
て第3カップリング部15が構成される。又、以上の構
成から環状ピストン12は第3カップリング部材をも成
す。環状ピストン12には、その軸方向に延び下面に開
放する4個の位置決め孔16が円周方向に等配形成され
て、位置決めピン10を受けて環状ピストン12が回転
するのを常時阻止している。
ンジ部17を有する第1環状部材18がツールスピンド
ル4を囲繞している。第1環状部材18を、環状フラン
ジ部19及びその下の環状胴部20とから成る第2環状
部材21が取り巻いている。第2環状部材21は、第1
環状部材18の環状フランジ部17の外周面とこの環状
フランジ部17の上方の環状の胴部分の外周面とに相補
的な形状の内壁面を有してこれらに液体密に圧接されて
いる。また、第1環状部材18の環状フランジ部17の
上面外周部と、これに対向する、第2環状部材21の内
周面の肩部22との間に環状の第1シリンダ室23が形
成されている。
20の外周面と液密に圧接する内壁と第2環状部材21
の環状フランジ部19の下面に接している上面とを有す
る上部25と、この上部25の内径よりも若干小さな内
径の内壁を有する中間部26と、更に中間部26の内径
よりも若干小さな内径の内壁を有する下部27とを有す
る。第2環状部材21の胴部20の下面に、ディスク状
のストッパ部材28を取り付ける。このように配設され
た第2環状部材21及び円筒部材24はボルト59によ
って第2カップリング部材8に固定される。
外周面及び環状フランジ部17の下面と、円筒部材24
の中間部26の内壁面及び下部27の内壁面と、ストッ
パ部材28によって円筒状の第2シリンダ室30が規定
される。この第2シリンダ室30に環状ピストン12が
液密に上下に摺動可能に挿入される。円筒部材24の下
部27の内周部上部は段部60になっていて、これと環
状ピストン12の外周中間部に形成された肩部61との
間に環状の第3シリンダ室31が形成される。ここで、
環状ピストン12、第1環状部材18、第2環状部材2
1、円筒部材24及び次に述べる切換弁は駆動手段乃至
は駆動装置を構成する。
位置切換弁で、Pは油圧源(図示せず)から圧油を送る
Pポート、Tは圧油をドレン(図示せず)に返すTポー
トである。この切換弁32はパイプ33によって第1シ
リンダ室23と第3シリンダ室31に、また、パイプ3
4によって第2シリンダ室30に接続されている。切換
弁32が図1の状態になっていると、圧油が油圧源から
PポートPを経て第1シリンダ室23と第3シリンダ室
31に流入し、環状ピストン12を押し上げてストッパ
部材28に当接させる。他方、切換弁32が切り換えら
れて図2に示す状態になると、PポートPからの圧油が
パイプ34を経て第2シリンダ室30に流入し、他方、
第1シリンダ室23及び第3シリンダ室31からの圧油
はパイプ33から切換弁32のTポートTを経てドレン
へ排出され、ピストン12は下方に移動する。
が図1の状態にあるときは、環状ピストン12は上昇し
ていて、第3カップリング部15は第1カップリング部
6にも第2カップリング部9にも係合しておらず、第1
カップリング部6は第2カップリング部9の円弧面9a
に沿って自由に回転できる。
て、後述のように、第1カップリング部6の係合テーパ
面6aを第2カップリング部9の対応の案内テーパ面9
bに整合させた状態にして位相を一致させた後、切換弁
32を図2の状態にすると、第2シリンダ室30内に流
入した圧油によって環状ピストン12が下降し、第1カ
ップリング部6と第2カップリング部9で形成される正
四角錐台は第3カップリング部15の凹状のこの正四角
錐台と相補的な形状の逆正四角錐台形の受け部14に受
けられ、第1及び第2カップリングのテーパ面6a及び
9bは、位相が一致した状態で、第3カップリング部1
5のロックテーパ面13aに係合する。前述の通り、環
状ピストン12は位置決めピン10によって第2カップ
リング部材8に対して回転することが阻止されているか
ら、第3カップリング部15によって第1カップリング
部6が第2カップリング部9に固定され、ツールスピン
ドル4の回転がロックされることになる。他方、切換弁
32を図1の状態に切り換えれば、後に詳述するよう
に、第2シリンダ室30内から圧油が流出し、環状ピス
トン12が上昇して、第3カップリング部15が第1及
び第2カップリング部6及び9から離間し、ツールスピ
ンドル4をアンロックする。
部9にこれらのテーパ面を未加工の状態で組み付けた上
でこれらテーパ面を加工するのが好ましく、こうするこ
とによって加工の簡易化を図ると共に、両カップリング
部間のテーパ面の整合精度を高めることができる。図3
において、35は第2シリンダ室30へ圧油を流入又は
これから流出させるためにピストン12の上面に放射状
に形成された4個の油圧用溝である。
出す方法について説明する。
が第1カップリング部6及び第2カップリング部9から
離間しているため、ツールスピンドル4はロックされて
おらず、回転可能になっている。他方、第2カップリン
グ部9はハウジング2に固定されており、第3カップリ
ング部15は4本の位置決めピン10によって、第2カ
ップリング部9と同じ位相を保持している、即ち、常
に、両カップリング部は正確に係合できる位置にある。
従って、ツールスピンドル4をロックするためには、ツ
ールスピンドル4と一体になっている第1カップリング
部6も第2カップリング部9及び第3カップリング部1
5と同位相にする必要がある。そのために、公知のオリ
エンテーション機構によってツールスピンドル4を第1
カップリング部6が第2カップリング部9及び第3カッ
プリング部15と同位相になるまで回動して同位相位置
に停止させる。
換えて、PポートPからの圧油をパイプ34を経て第2
シリンダ室30に接続し、第1シリンダ室23及び第3
シリンダ室31をパイプ33を経て切換弁32を経てド
レンにつながるTポートTに接続する。このため、圧油
が第2シリンダ室30へ流入し、第1環状部材18を押
し上げる一方、環状ピストン12を押し下げる。圧油
は、第1環状部材18に押し上げる力P2を作用し、環
状ピストン12に押し下げる力P1を作用する。そし
て、P1>P2である。力P1によってピストン12は
下降し、先端の第3カップリング部15は、位相が一致
している第1カップリング部6と第2カップリング部9
を押しつけてこれに嵌合し、第1カップリング部6がロ
ックされる。かくして、ツールスピンドル4を定位置で
ロックする。
上昇して、第1環状部材18の上方にあってツールスピ
ンドル4を囲繞しこれに固定された円筒状カラー36に
当たり、ツールスピンドル4を上方へ押し上げる。この
際、油圧の下向きの力P1によって第3カップリング部
15が下方に押圧され、油圧の上向きの力P2によって
第1カップリング部6が上方に押圧されるので、両カッ
プリングの係合が強まる方向に力が働き、ツールスピン
ドル4のロックを確実にする。
が所望の位置と所望の方向を向くように割り出すように
構成されていることが必要である。例えば、この割出装
置によれば、複数の旋削工具を割り出すようになってい
る場合、割り出された旋削工具の切刃の刃先は旋削され
るべきワークに対して所望の切削位置を取りかつ所定の
切削方向を向くように設定される。
2)のような非回転工具を割り出すためのものであっ
て、ツールスピンドル4を回転して使用されるドリルの
ような回転工具37(図1)には用いられない。従っ
て、今まで回転工具37がツールスピンドル4に取りつ
けられていたものを割り出し可能な旋削工具39に交換
するには、回転工具37をツールスピンドル4から取り
外し、これに旋削工具39を取り付けなければならな
い。また、互いに異なる旋削工具間の交換についても同
様である。
9に交換する場合を例にとって、これらの工具を交換す
ることについて述べる。
す。図1に示すように、回転工具37を通り付けた回転
工具ホルダ44は、鋼球43がこの回転工具ホルダ44
のシャンク47の孔45とツールスピンドル4の下端部
4a内に設けられた工具ホルダ保持用スリーブ42の孔
48に係合することによって、スリーブ42にロックさ
れている。ここで、スリーブ42内に設けられたドロー
バー40を下降させると、鋼球43が孔45及び48か
らドローバー40の窪み41に落ち込み、シャンク47
をスリーブ42から開放する。しかる後、回転工具37
はその回転工具ホルダ44と共にツールスピンドル4か
ら外される。
ルスピンドル4に取り付ける手順にについて説明する。
旋削工具39を取り付けた旋削工具ホルダ44Aのシャ
ンク49をドローバー40を下降させたままの状態でツ
ールスピンドル4内に挿入する。ついで、ドローバー4
0を上昇させると、ドローバー40の窪み41に嵌って
いた鋼球43が窪み41の円弧面に沿って半径方向外側
へ移動され、図2に示すように、スリーブ42の孔48
及びシャンク49の孔51に押し込まれ、孔48の内壁
と孔51の内壁とによって挟持され、スリーブ42にシ
ャンク49が固定され、旋削工具39がツールスピンド
ル4に取り付けられる。しかる後、上述の位相合わせを
行い、切換弁32を図2の状態に切り換えて環状ピスト
ン12を下降させ、第1乃至第3カップリングを係合さ
せて工具割り出しを完成する。
効果的に割り出される旋削工具ホルダ46の実施形態を
示す。ツールヘッド1のツールスピンドル4に取り付け
られる旋削工具ホルダ46に、中心位置を円周方向に9
0°ずつずらしかつそれぞれが第3カップリング部15
のロックテーパ面13aに対応するように4個の旋削工
具39がボルト52によって固定されている。これら旋
削工具は、それらの使用目的に応じて選択され、本発明
の割出装置により、図示しないターニングセンタの主軸
(図示せず)に把持されているワークWに対してその切
刃53の刃先が適切な旋削準備位置において適切な旋削
方向に向くように割り出し固定される。割り出された旋
削工具39の切刃53の刃先が最適な切削条件になるよ
うにするために、ツールヘッド1を角度β(例えば5
°)だけ図示のように傾けることができる。矢印Gは、
旋削工具39によってワークWを加工する道順を示す。
き順次に4回別々の旋削工具に割り出すことができる。
従って、例えば、4種類の旋削工具をそれらの加工順序
に応じて順番に旋削工具ホルダ46に取り付け、順次に
割り出しをする事によって旋削工具ホルダ46を交換す
ることなく4種類の旋削加工ができ、工具交換の時間を
大きく減少させることができるから、加工時間を大幅に
短縮できる。また、4個の旋削工具39を同じ加工を行
うものにして、前の旋削工具が摩耗した場合にはこれを
順次に新しい旋削工具を割り出して使用するようにして
もよい。これによっても工具交換の時間が非常に短縮で
きる。その他にも種々の用途が考えられる。
ールスピンドル4に強い力が作用するが、これは第1カ
ップリング部6、第2カップリング部9及び第3カップ
リング部15によってハウジング2に作用することにな
り、軸受3及び50に作用することはない。このことは
図2に示すように切削抵抗等の外力Fbがロックする力
(P1−P2)より小さくなるように油圧力及びピスト
ン12等の径を設定することにより可能である。また、
ピストン12を押し下げる力P2は下向きの外力Faよ
り大きくなければならない。更に、上述の通り、第1環
状部材18を押し上げる力P2によりツールスピンドル
4には前記したように上向きの力が作用し、ツールスピ
ンドル4は確実にロックされることになる。
交換した場合は、切換弁32を図1に示す状態にしてツ
ールスピンドル4のロックを解除する。即ち、切換弁3
2を切り変えて圧油を第1シリンダ室23と第3シリン
ダ室31に流入させ、ピストン12をストッパ部材28
に当たるまで上昇させ、第1環状部材18をストッパ部
材28に当たるまで下降させることによりツールスピン
ドル4のロックが解除される。
面と、第2カップリング部と、第3カップリング部のロ
ックテーパ面、位置決めピン、位置決め孔、油圧用溝を
それぞれ4個として説明してきたが、これらは使用目的
に応じてそれぞれ3個又は5個以上にしてもよい。
ルスピンドルの定位置割出装置は上述のように構成され
ているものであり、3ピースのカップリング部の内の1
つをツールスピンドルと一体構造としたために、割出装
置の剛性を高めると共に、カップリングを小型化して装
置の省スペース化を行うことができるという効果があ
る。また、3ピースのカップリング部の内の2つを組み
合わせたものと残りの1つを正四角錐台にしたものにつ
いては、正四角錐台は容易にしかも高精度に加工するこ
とができるため、ツールスピンドルの割り出しを精度良
く行うことができるという効果もある。更に、3ピース
カップリング構造にも拘わらず、ツールスピンドルをロ
ックした場合は、切削抵抗等の外力はツールスピンドル
とハウジングにかかり、軸受にはかからないので、軸受
の寿命を長くするという効果もある。
たツールヘッドの図4乃至6のA−A線に対応して取ら
れた縦断面図で、ツールスピンドルの1実施形態の回転
状態にあるものである。
のツールヘッドの図4乃至6のA−A線に対応して取ら
れた縦断面図である。
れた割出装置の斜視図である。
面図である。
面図である。
面図である。
具を取り付けた旋削工具ホルダを取り付けた状態を示す
正面図である。
断面図である。
す縦断面図である。
16)
Claims (2)
- 【請求項1】 ターニングセンタ用ツールヘッドのハウ
ジングに回転可能に軸支されたツールスピンドルに一体
に形成され、かつ、円周方向に等間隔に等大で等傾斜角
を持つテーパ面を一端面外周に形成した第1カップリン
グ部と、 該第1カップリング部を囲繞して円周方向に配設される
と共に該第1カップリング部と位相が一致した時に該第
1カップリング部の前記テーパ面に整合するテーパ面を
有し、前記ツールヘッドに固定された第2カップリング
部と、 該第2カップリング部に対して回転不可に設けられ、前
記位相の一致時に該第1及び第2カップリング部の該テ
ーパ面に係合できるテーパ面を有する凹状の第3カップ
リング部と、 該第3カップリング部材を前記第1及び第2カップリン
グ部に対して接離させる駆動手段とから成り、前記位相
が一致したときに、該第1カップリング部材の前記一端
面と該第1及び第2カップリング部のテーパ面とで正多
角錐台を形成することを特徴とするターニングセンタ用
ツールスピンドルの定位置割出装置。 - 【請求項2】 前記正多角円錐台は正四角錐台であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のターニングセンタ用ツ
ールスピンドルの定位置割出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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KR101284286B1 (ko) | 2011-05-20 | 2013-07-08 | 한국기계연구원 | 형상기억합금을 이용한 스핀들-공구홀더 결합체 및 이를 구비하는 공작기계 |
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1998
- 1998-10-26 JP JP30348198A patent/JP4127737B2/ja not_active Expired - Lifetime
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