JP3462695B2 - ガスタービン動翼シール板 - Google Patents
ガスタービン動翼シール板Info
- Publication number
- JP3462695B2 JP3462695B2 JP05753597A JP5753597A JP3462695B2 JP 3462695 B2 JP3462695 B2 JP 3462695B2 JP 05753597 A JP05753597 A JP 05753597A JP 5753597 A JP5753597 A JP 5753597A JP 3462695 B2 JP3462695 B2 JP 3462695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- platform
- seal plate
- seal
- gas turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D11/00—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
- F01D11/005—Sealing means between non relatively rotating elements
- F01D11/006—Sealing the gap between rotor blades or blades and rotor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン動翼に
導かれる冷却空気の漏れを防止するガスタービン動翼シ
ール板に関する。 【０００２】 【従来の技術】図６は従来のガスタービン動翼のプラッ
トフォーム部分のシール構造を示す斜視図であり、図７
はそのＣ−Ｃ矢視図である。両図において、１は動翼
で、１′は隣接する動翼である。２は動翼１のプラット
フォーム、２′はその隣接する動翼１′のプラットフォ
ームである。３はプラットフォーム２下部のシャンク
部、４は翼間のシールピン、５は端部シールピンであ
り、これらシールピン４，５は図６に示すように翼根部
に円周状に配置された動翼１の各プラットフォーム２と
２′の間の隙間に挿入され、翼間をシールしてプラット
フォーム２下部のシャンク部より翼１内へ導入される冷
却空気がこれら隣接する隙間７から高温ガス通路にもれ
るのを防止している。 【０００３】図８は図７におけるＤ−Ｄ断面図であり、
プラットフォーム２には溝６が設けられ、この溝６にシ
ールピン４が係合し、プラットフォーム２と２′間をシ
ールしている。このプラットフォーム２，２′間の隙間
ｄは１．５mm〜２．０mm程度であり、この隙間ｄをシー
ルするには直径２〜３mm程度のシールピン４が前後方向
に伸びて設けられている。 【０００４】又、図７に示すように、プラットフォーム
２の両端は、このシールピン４の両端部と一端が接し、
傾斜して端部シールピン５が設けられてプラットフォー
ム２，２′間の下部をシールしている。このシールピン
４は、図８に示すように溝６内に係合しており、遠心力
によってシールピン４が矢印で示すように上方に押され
ると溝６のテーパ部にシールピン４が当接し、隙間を閉
ぐようになり、空気が漏れにくくなるものである。 【０００５】図９は図７におけるＥ−Ｅ矢視図であり、
互に隣接するプラットフォーム２と２′の両端部２ａ，
２ａ′を示し、隣接する端部２ａ，２ａ′間には隙間７
があり、この部分は前述のシールピン４，５ではカバー
されず、図７に８ａ，８ｂで示すように、この隙間７を
通り、シャンク部３から動翼１に導かれる冷却空気の一
部がもれることになる。 【０００６】上記のような構成により、図示しないター
ビンロータからの冷却空気がタービンディスクを通り、
プラットフォーム２下部のシャンク部３に導かれ、動翼
１内の図示しない冷却空気用の通路に導かれ、動翼１を
冷却するが、前述のように各プラットフォーム間をシー
ルピン４，５でシールして冷却空気が高温燃焼ガス通路
へもれるのを防止している。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】前述の従来のガスター
ビン動翼のプラットフォーム間のシールは、シールピン
４，５によりシールする構造であるが、プラットフォー
ム２の両端部２ａ，２ｂは図９に示すように隣接するプ
ラットフォームとの間に隙間７が有り、シール性が不充
分であった。従ってプラットフォーム２の下部へ導かれ
る冷却空気の一部は、図７にも８ａ，８ｂで示すよう
に、この隙間７より外部へもれ、高温燃焼ガス通路へ逃
げてしまい、そのためにガスタービンの性能に悪影響を
及ぼしていた。 【０００８】そこで、本発明は、隣接するプラットフォ
ーム間からの冷却空気の外部への漏れを、シールピンに
より防ぐと共に、更にプラットフォームの端部の隙間か
らの漏れを防止してシール性能を高めるガスタービン動
翼シール板を提供することを課題としている。 【０００９】更に、上記のシール板を隣接するプラット
フォーム間の隙間に容易に装着できるような形状とする
ガスタービン動翼シール板を提供することを課題として
いる。 【００１０】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、次の手段を提供する。 【００１１】回転軸の周囲に円周状に配置された複数の
動翼の各プラットフォーム間にシールピンを挿入し、隣
接する各プラットフォーム間の下部から漏れる冷却空気
をシールするガスタービンの動翼において、前記各プラ
ットフォームの回転軸方向前後に伸びるフランジ部の４
隅に、ほぼ回転軸方向に伸びる溝を穿設すると共に、同
溝にシール板を挿入し、同シール板は隣接する各プラッ
トフォーム間にわたって挿入され、前記シール板はＶ型
形状の弾性部材からなり、溝に挿入後、バネ力により広
がり、同溝内に圧接して固定され、同プラットフォーム
間の隙間を塞ぐことを特徴とするガスタービン動翼シー
ル板。 【００１２】 【００１３】本発明の上記手段においては、隣接するプ
ラットフォーム端部の間の隙間はシール板で塞がれるの
で、プラットフォーム下部から動翼内へ導かれる冷却空
気は、この隙間から漏れることがなく、従来から存在す
るシールピンと共にシールを確実に行うことができる。
従って従来、このようなシール板がないものと比べてシ
ール性能が向上する。 【００１４】更に、シール板が弾性材からなるＶ型形状
であり、溝内への挿入はＶ型の開放部を押して縮めるこ
とにより容易に行うことができる。挿入後は弾性材の復
元力により元のＶ型形状に戻そうとして溝内で広がり、
溝の上下側面に押し付けて固定される。又、メインテナ
ンス時の取外しには同様にＶ型開放部をつまみ、縮める
ことにより容易に溝内から取出すことができる。 【００１５】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて具体的に説明する。図１は本発明の実施
の一形態に係るガスタービン動翼シール板の配置を示す
斜視図、図２は図１におけるＡ−Ａ矢視図である。両図
において符号１乃至７の構成は従来のものと同一機能を
有するので詳しい説明は省略し、そのまま引用して説明
するが、本発明の特徴部分は符号１０で示すシール板と
その取付用の溝２０の部分にある。以下、これらの特徴
部分につき詳しく説明する。 【００１６】図１，図２において、動翼１のプラットフ
ォーム２には従来と同じく溝６にシールピン４が設けら
れ、更に、両端部もそれぞれ端部シールピン５を設け、
プラットフォーム２の下部がシールされ、各プラットフ
ォーム間も同様にシールされている。 【００１７】プラットフォーム２の両端部２ａ，２ｂに
は、それぞれ隣接するプラットフォーム２′に亙って溝
２０が隙間７に直交するように設けられており、この溝
２０の長さは図２に示すように端部シールピン５の終端
部を含む範囲まで伸びて加工されている。 【００１８】この溝２０はプラットフォーム２，２′の
両方に亙って設けられているので、溝２０内に後述する
シール板１０が挿入され、バネ力で溝２０内に固定され
ている。従って隙間７の空間はこのシール板１０によっ
て完全に上下で区分され、シャンク部３の空間部とこの
隙間７を介した外部との連通は完全にシールされること
になる。 【００１９】図３は図１のプラットフォーム端部２ａの
拡大した詳細図であり、溝２０が前後方向に伸びて端部
シールピン５の下部を含む範囲、もしくはこれを越える
領域まで加工されている。この溝２０の上下の幅ｔ1 は
約２mm程度とし、入口端には突起状のツメ２１が設けら
れている。このような溝２０が両端部２ａ，２ｂに設け
られ、図示のようなシール板１０が挿入される。 【００２０】シール板１０は図３に示すように、Ｖ型
（クリップ型）形状で、Ｖ型の下端部は溝２０内のツメ
２１に係合できる程度短くしている。その材質は厚さ
０．３mm程度の弾性部材、例えば、ハステロイド等の５
００℃〜６００℃の温度に耐える材料が用いられ、Ｖ型
開放部の寸法ｔ2 が溝２０の幅ｔ1 より若干大きな寸法
とし、挿入時にはＶ型開放部を寸法ｔ3 よりも小さく縮
ませて溝２０内に挿入でき、挿入後はバネ力により溝２
０内で復元して上下の側面に押付けられて固定されるも
のである。 【００２１】図４は図３の状態からシール板１０が前述
のように溝２０内に挿入され、バネ力Ｆにより復元して
ツメ２１の突起に係合し、溝２０内に完全に固定された
状態を示し、図５は図４におけるＢ−Ｂ断面図を示し、
互に隣接する端部２ａ，２ａ′に亙り、シール板１０が
溝２０内に挿入され、隙間７を完全に塞いでいる。 【００２２】これらの図に示すように、溝２０は隣接す
るプラットフォーム端部２ａ，２ａ′の両方に、全体の
幅で約１０mm程度とし、シール板も１０mmより若干小さ
な幅として挿入され、隙間７を完全に上下に塞ぎ、この
部分をシールするので、従来からあるシールピン４、端
部シールピン５と共に隣接するプラットフォーム２間を
完全にシールでき、この部分から高温燃焼ガス通路へも
れる冷却空気の逃げを防止することができる。又、メイ
ンテナンス時にはＶ型開放部をつまみ、縮ませて溝２０
内より容易に引出すことができる。 【００２３】 【発明の効果】本発明は、回転軸の周囲に円周状に配置
された複数の動翼の各プラットフォーム間にシールピン
を挿入し、隣接する各プラットフォーム間の下部から漏
れる冷却空気をシールするガスタービンの動翼におい
て、前記各プラットフォームの回転軸方向前後に伸びる
フランジ部の４隅に、ほぼ回転軸方向に伸びる溝を穿設
すると共に、同溝にシール板を挿入し、同シール板は隣
接する各プラットフォーム間にわたって挿入され、前記
シール板はＶ型形状の弾性部材からなり、溝に挿入後、
バネ力により広がり、同溝内に圧接して固定され、同プ
ラットフォーム間の隙間を塞ぐことを特徴としているの
で、隣接するプラットフォーム端部間の隙間がシール板
によって塞がれ、この部分をシールし、冷却空気のもれ
をなくし、ガスタービンのシール性能を向上してタービ
ン性能が良くなる。 【００２４】更に、シール板は溝内に容易に挿入するこ
とができ、バネ力により溝内に簡単に固定することがで
きる。又、メインテナンス時にも容易に取外すことがで
きる。
導かれる冷却空気の漏れを防止するガスタービン動翼シ
ール板に関する。 【０００２】 【従来の技術】図６は従来のガスタービン動翼のプラッ
トフォーム部分のシール構造を示す斜視図であり、図７
はそのＣ−Ｃ矢視図である。両図において、１は動翼
で、１′は隣接する動翼である。２は動翼１のプラット
フォーム、２′はその隣接する動翼１′のプラットフォ
ームである。３はプラットフォーム２下部のシャンク
部、４は翼間のシールピン、５は端部シールピンであ
り、これらシールピン４，５は図６に示すように翼根部
に円周状に配置された動翼１の各プラットフォーム２と
２′の間の隙間に挿入され、翼間をシールしてプラット
フォーム２下部のシャンク部より翼１内へ導入される冷
却空気がこれら隣接する隙間７から高温ガス通路にもれ
るのを防止している。 【０００３】図８は図７におけるＤ−Ｄ断面図であり、
プラットフォーム２には溝６が設けられ、この溝６にシ
ールピン４が係合し、プラットフォーム２と２′間をシ
ールしている。このプラットフォーム２，２′間の隙間
ｄは１．５mm〜２．０mm程度であり、この隙間ｄをシー
ルするには直径２〜３mm程度のシールピン４が前後方向
に伸びて設けられている。 【０００４】又、図７に示すように、プラットフォーム
２の両端は、このシールピン４の両端部と一端が接し、
傾斜して端部シールピン５が設けられてプラットフォー
ム２，２′間の下部をシールしている。このシールピン
４は、図８に示すように溝６内に係合しており、遠心力
によってシールピン４が矢印で示すように上方に押され
ると溝６のテーパ部にシールピン４が当接し、隙間を閉
ぐようになり、空気が漏れにくくなるものである。 【０００５】図９は図７におけるＥ−Ｅ矢視図であり、
互に隣接するプラットフォーム２と２′の両端部２ａ，
２ａ′を示し、隣接する端部２ａ，２ａ′間には隙間７
があり、この部分は前述のシールピン４，５ではカバー
されず、図７に８ａ，８ｂで示すように、この隙間７を
通り、シャンク部３から動翼１に導かれる冷却空気の一
部がもれることになる。 【０００６】上記のような構成により、図示しないター
ビンロータからの冷却空気がタービンディスクを通り、
プラットフォーム２下部のシャンク部３に導かれ、動翼
１内の図示しない冷却空気用の通路に導かれ、動翼１を
冷却するが、前述のように各プラットフォーム間をシー
ルピン４，５でシールして冷却空気が高温燃焼ガス通路
へもれるのを防止している。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】前述の従来のガスター
ビン動翼のプラットフォーム間のシールは、シールピン
４，５によりシールする構造であるが、プラットフォー
ム２の両端部２ａ，２ｂは図９に示すように隣接するプ
ラットフォームとの間に隙間７が有り、シール性が不充
分であった。従ってプラットフォーム２の下部へ導かれ
る冷却空気の一部は、図７にも８ａ，８ｂで示すよう
に、この隙間７より外部へもれ、高温燃焼ガス通路へ逃
げてしまい、そのためにガスタービンの性能に悪影響を
及ぼしていた。 【０００８】そこで、本発明は、隣接するプラットフォ
ーム間からの冷却空気の外部への漏れを、シールピンに
より防ぐと共に、更にプラットフォームの端部の隙間か
らの漏れを防止してシール性能を高めるガスタービン動
翼シール板を提供することを課題としている。 【０００９】更に、上記のシール板を隣接するプラット
フォーム間の隙間に容易に装着できるような形状とする
ガスタービン動翼シール板を提供することを課題として
いる。 【００１０】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、次の手段を提供する。 【００１１】回転軸の周囲に円周状に配置された複数の
動翼の各プラットフォーム間にシールピンを挿入し、隣
接する各プラットフォーム間の下部から漏れる冷却空気
をシールするガスタービンの動翼において、前記各プラ
ットフォームの回転軸方向前後に伸びるフランジ部の４
隅に、ほぼ回転軸方向に伸びる溝を穿設すると共に、同
溝にシール板を挿入し、同シール板は隣接する各プラッ
トフォーム間にわたって挿入され、前記シール板はＶ型
形状の弾性部材からなり、溝に挿入後、バネ力により広
がり、同溝内に圧接して固定され、同プラットフォーム
間の隙間を塞ぐことを特徴とするガスタービン動翼シー
ル板。 【００１２】 【００１３】本発明の上記手段においては、隣接するプ
ラットフォーム端部の間の隙間はシール板で塞がれるの
で、プラットフォーム下部から動翼内へ導かれる冷却空
気は、この隙間から漏れることがなく、従来から存在す
るシールピンと共にシールを確実に行うことができる。
従って従来、このようなシール板がないものと比べてシ
ール性能が向上する。 【００１４】更に、シール板が弾性材からなるＶ型形状
であり、溝内への挿入はＶ型の開放部を押して縮めるこ
とにより容易に行うことができる。挿入後は弾性材の復
元力により元のＶ型形状に戻そうとして溝内で広がり、
溝の上下側面に押し付けて固定される。又、メインテナ
ンス時の取外しには同様にＶ型開放部をつまみ、縮める
ことにより容易に溝内から取出すことができる。 【００１５】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて具体的に説明する。図１は本発明の実施
の一形態に係るガスタービン動翼シール板の配置を示す
斜視図、図２は図１におけるＡ−Ａ矢視図である。両図
において符号１乃至７の構成は従来のものと同一機能を
有するので詳しい説明は省略し、そのまま引用して説明
するが、本発明の特徴部分は符号１０で示すシール板と
その取付用の溝２０の部分にある。以下、これらの特徴
部分につき詳しく説明する。 【００１６】図１，図２において、動翼１のプラットフ
ォーム２には従来と同じく溝６にシールピン４が設けら
れ、更に、両端部もそれぞれ端部シールピン５を設け、
プラットフォーム２の下部がシールされ、各プラットフ
ォーム間も同様にシールされている。 【００１７】プラットフォーム２の両端部２ａ，２ｂに
は、それぞれ隣接するプラットフォーム２′に亙って溝
２０が隙間７に直交するように設けられており、この溝
２０の長さは図２に示すように端部シールピン５の終端
部を含む範囲まで伸びて加工されている。 【００１８】この溝２０はプラットフォーム２，２′の
両方に亙って設けられているので、溝２０内に後述する
シール板１０が挿入され、バネ力で溝２０内に固定され
ている。従って隙間７の空間はこのシール板１０によっ
て完全に上下で区分され、シャンク部３の空間部とこの
隙間７を介した外部との連通は完全にシールされること
になる。 【００１９】図３は図１のプラットフォーム端部２ａの
拡大した詳細図であり、溝２０が前後方向に伸びて端部
シールピン５の下部を含む範囲、もしくはこれを越える
領域まで加工されている。この溝２０の上下の幅ｔ1 は
約２mm程度とし、入口端には突起状のツメ２１が設けら
れている。このような溝２０が両端部２ａ，２ｂに設け
られ、図示のようなシール板１０が挿入される。 【００２０】シール板１０は図３に示すように、Ｖ型
（クリップ型）形状で、Ｖ型の下端部は溝２０内のツメ
２１に係合できる程度短くしている。その材質は厚さ
０．３mm程度の弾性部材、例えば、ハステロイド等の５
００℃〜６００℃の温度に耐える材料が用いられ、Ｖ型
開放部の寸法ｔ2 が溝２０の幅ｔ1 より若干大きな寸法
とし、挿入時にはＶ型開放部を寸法ｔ3 よりも小さく縮
ませて溝２０内に挿入でき、挿入後はバネ力により溝２
０内で復元して上下の側面に押付けられて固定されるも
のである。 【００２１】図４は図３の状態からシール板１０が前述
のように溝２０内に挿入され、バネ力Ｆにより復元して
ツメ２１の突起に係合し、溝２０内に完全に固定された
状態を示し、図５は図４におけるＢ−Ｂ断面図を示し、
互に隣接する端部２ａ，２ａ′に亙り、シール板１０が
溝２０内に挿入され、隙間７を完全に塞いでいる。 【００２２】これらの図に示すように、溝２０は隣接す
るプラットフォーム端部２ａ，２ａ′の両方に、全体の
幅で約１０mm程度とし、シール板も１０mmより若干小さ
な幅として挿入され、隙間７を完全に上下に塞ぎ、この
部分をシールするので、従来からあるシールピン４、端
部シールピン５と共に隣接するプラットフォーム２間を
完全にシールでき、この部分から高温燃焼ガス通路へも
れる冷却空気の逃げを防止することができる。又、メイ
ンテナンス時にはＶ型開放部をつまみ、縮ませて溝２０
内より容易に引出すことができる。 【００２３】 【発明の効果】本発明は、回転軸の周囲に円周状に配置
された複数の動翼の各プラットフォーム間にシールピン
を挿入し、隣接する各プラットフォーム間の下部から漏
れる冷却空気をシールするガスタービンの動翼におい
て、前記各プラットフォームの回転軸方向前後に伸びる
フランジ部の４隅に、ほぼ回転軸方向に伸びる溝を穿設
すると共に、同溝にシール板を挿入し、同シール板は隣
接する各プラットフォーム間にわたって挿入され、前記
シール板はＶ型形状の弾性部材からなり、溝に挿入後、
バネ力により広がり、同溝内に圧接して固定され、同プ
ラットフォーム間の隙間を塞ぐことを特徴としているの
で、隣接するプラットフォーム端部間の隙間がシール板
によって塞がれ、この部分をシールし、冷却空気のもれ
をなくし、ガスタービンのシール性能を向上してタービ
ン性能が良くなる。 【００２４】更に、シール板は溝内に容易に挿入するこ
とができ、バネ力により溝内に簡単に固定することがで
きる。又、メインテナンス時にも容易に取外すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態に係るガスタービン動翼
シール板の取付状態を示す斜視図である。 【図２】図１におけるＡ−Ａ矢視図である。 【図３】図１におけるプラットフォーム端部の拡大図と
シール板を示す図である。 【図４】図１におけるプラットフォーム端部の拡大図
で、シール板を挿入した状態を示す。 【図５】図４におけるＢ−Ｂ断面図である。 【図６】従来のガスタービン動翼のプラットフォーム部
分のシール状態を示す斜視図である。 【図７】図６におけるＣ−Ｃ矢視図である。 【図８】図７におけるＤ−Ｄ断面図である。 【図９】図７におけるＥ−Ｅ矢視図である。 【符号の説明】 １ 動翼 ２ プラットフォーム ４ シールピン ５ 端部シールピン ６ 溝 ７ 隙間 １０ シール板 ２０ 溝 ２１ ツメ
シール板の取付状態を示す斜視図である。 【図２】図１におけるＡ−Ａ矢視図である。 【図３】図１におけるプラットフォーム端部の拡大図と
シール板を示す図である。 【図４】図１におけるプラットフォーム端部の拡大図
で、シール板を挿入した状態を示す。 【図５】図４におけるＢ−Ｂ断面図である。 【図６】従来のガスタービン動翼のプラットフォーム部
分のシール状態を示す斜視図である。 【図７】図６におけるＣ−Ｃ矢視図である。 【図８】図７におけるＤ−Ｄ断面図である。 【図９】図７におけるＥ−Ｅ矢視図である。 【符号の説明】 １ 動翼 ２ プラットフォーム ４ シールピン ５ 端部シールピン ６ 溝 ７ 隙間 １０ シール板 ２０ 溝 ２１ ツメ
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−108802（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−326504（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−1471（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−305602（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−32906（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F01D 1/00 - 11/10
F02C 1/00 - 9/58
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 回転軸の周囲に円周状に配置された複数
の動翼の各プラットフォーム間にシールピンを挿入し、
隣接する各プラットフォーム間の下部から漏れる冷却空
気をシールするガスタービンの動翼において、前記各プ
ラットフォームの回転軸方向前後に伸びるフランジ部の
４隅に、ほぼ回転軸方向に伸びる溝を穿設すると共に、
同溝にシール板を挿入し、同シール板は隣接する各プラ
ットフォーム間にわたって挿入され、前記シール板はＶ
型形状の弾性部材からなり、溝に挿入後、バネ力により
広がり、同溝内に圧接して固定され、同プラットフォー
ム間の隙間を塞ぐことを特徴とするガスタービン動翼シ
ール板。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05753597A JP3462695B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ガスタービン動翼シール板 |
| CA002231753A CA2231753C (en) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | Seal plate for a gas turbine moving blade |
| US09/038,070 US6086329A (en) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | Seal plate for a gas turbine moving blade |
| DE19810567A DE19810567C2 (de) | 1997-03-12 | 1998-03-11 | Dichtungsplatte für eine Gasturbinenlaufschaufel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05753597A JP3462695B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ガスタービン動翼シール板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10252413A JPH10252413A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3462695B2 true JP3462695B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=13058463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05753597A Expired - Lifetime JP3462695B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ガスタービン動翼シール板 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6086329A (ja) |
| JP (1) | JP3462695B2 (ja) |
| CA (1) | CA2231753C (ja) |
| DE (1) | DE19810567C2 (ja) |
Families Citing this family (63)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6077035A (en) * | 1998-03-27 | 2000-06-20 | Pratt & Whitney Canada Corp. | Deflector for controlling entry of cooling air leakage into the gaspath of a gas turbine engine |
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