JP2002544430A - ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械特にガスタービン - Google Patents

ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械特にガスタービン

Info

Publication number
JP2002544430A
JP2002544430A JP2000618586A JP2000618586A JP2002544430A JP 2002544430 A JP2002544430 A JP 2002544430A JP 2000618586 A JP2000618586 A JP 2000618586A JP 2000618586 A JP2000618586 A JP 2000618586A JP 2002544430 A JP2002544430 A JP 2002544430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
gap
rotor
peripheral surface
sealing element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000618586A
Other languages
English (en)
Inventor
ティーマン、ペーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JP2002544430A publication Critical patent/JP2002544430A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • F01D11/005Sealing means between non relatively rotating elements
    • F01D11/006Sealing the gap between rotor blades or blades and rotor
    • F01D11/008Sealing the gap between rotor blades or blades and rotor by spacer elements between the blades, e.g. independent interblade platforms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • F01D11/005Sealing means between non relatively rotating elements
    • F01D11/006Sealing the gap between rotor blades or blades and rotor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 回転軸線(15)に沿って延びるロータ(25)を備えた流体機械(1)、特にガスタービンに関する。ロータ(25)は、その外側ラジアル境界面で規定された外周面(31)と、外周面上に円周方向に並べて配置された多数の動翼(13A、13B)と、これらの動翼の受け体(33)とを有し、各動翼がそれぞれ、翼脚(43A、43B)とこの翼脚に隣接して続く翼台座(17A、17B)とを有する。第1動翼(13A)の翼台座(17A)および第2動翼(13B)の翼台座(17B)が互いに隣り合い、両翼台座とロータの外周面との間に隙間空間(49)が形成される。隙間空間において、外周面上に、漏れ止め装置(51)が設けられ、該漏れ止め装置はラビリンスパッキンを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、回転軸線に沿って延び外周面上に円周方向に分散して配置された多
数の動翼を有するロータに対する漏れ止め装置を備えた流体機械、特にガスター
ビンに関する。
【0002】 流体機械、例えばタービンや圧縮機の動翼は、例えば回転円板により形成され
たロータ軸の外周面上に全周にわたり、種々の方法で取り付けられている。動翼
は、通常羽根と翼台座と取付け構造を持つ翼脚とを有する。翼脚は、これに対し
相補的な形で、例えば周溝又は軸方向溝として形成された凹所により、ロータ軸
の外周面にぴったり合わせて収容され、かくして動翼が取り付けられる。構造上
動翼をロータ軸に取り付けた後、互いに隣接する部位間に隙間が生ずる。この隙
間は、タービンの運転中、冷却材又はロータを駆動する高温活動流体の漏洩流を
発生させる。かかる隙間は、例えば円周方向に隣接する2つの動翼の互いに隣り
合う翼台座間及びロータ軸の外周面と該面に半径方向で隣接する翼台座との間に
生ずる。冷却材、例えば冷却空気がガスタービンの流路内に漏れて流入する等で
生ずる漏洩流を制限するため、かなり大きな遠心力による機械的荷重および加わ
る温度に耐える適当な漏れ止め機構が強く求められている。
【0003】 ドイツ特許出願公開第19810567号明細書により、ガスタービンの動翼
に対するシール板が公知である。動翼に導入される冷却空気がガスタービンの流
路内に漏出すると、ガスタービンの効率が大きく低下する。シール板は、隣接す
る動翼の翼台座間の隙間にはめ込まれ、冷却空気の流出による漏洩流を防ぐ働き
をする。漏れ止めは、上記シール板の他に、隣接する動翼の翼台座間に同様に組
み込んだ種々のシールピンにより達せられる。隣接する翼台座間からの冷却空気
の流出に対し漏れ止め作用を得るには、多数のシール要素が必要である。
【0004】 米国特許第5599170号明細書は、ガスタービンの動翼に対する漏れ止め
機構を開示する。この場合、動翼を回転円板の外周面上に取付け、その互いに隣
接する動翼間に、半径方向の隙間と軸方向に延びる隙間とを形成している。半径
方向隙間と軸方向隙間とを、シール要素が同時に塞いでいる。このため、シール
要素は、動翼の翼台座により形成した空洞室にはまり込んでいる。シール要素は
、軸方向と半径方向の隙間に各々隣接する第1および第2シール面を有する。更
にシール要素は、半径方向に対し傾斜して延びるスラスト面を持つ。スラスト面
は反動面に直に隣接している。反動面は、空洞室内に配置した可動反動要素の部
分面として形成されている。漏れ止め作用は、回転円板の回転により可動反動要
素に作用する遠心力で生ずる。反動要素は傾斜スラスト面に力を伝達する。その
場合、第1シール面が軸方向隙間を漏れ止めすべく、半径方向分力がシール要素
に作用し、他方で、第2シール面が半径方向隙間を塞ぐように、軸方向分力がシ
ール要素に作用する。回転円板の外周面とこの外周面に半径方向で隣接する動翼
の翼台座間に隙間が設けてある。隙間を通り回転円板の外周面に沿いガスタービ
ンの流路内に冷却空気が流出するのを、上述の漏れ止め機構では防止できない。
【0005】 流体機械において、ドイツ特許出願公開第19810567号ないし米国特許
第5599170号明細書に記載の1つ或は複数のシール要素を備えた同様に高
価な漏れ止め装置が、隙間範囲とロータの隙間空間に高温活動流体、例えば高温
ガスや蒸気が流入するのを防ぐために利用されている。そのような活動流体の流
入は、動翼を大きく損傷させる。この危険を防止すべく、一般に、動翼の翼台座
の活動流体側面に複数のシール要素がはめ込まれている。
【0006】 ヨーロッパ特許出願公開第0761930号および英国特許第905582号
明細書により、各々タービンロータ付きのタービン機械が知られている。タービ
ンロータは回転円板構造で形成され、互いに軸方向に間隔を隔てて配置された個
々の回転円板により構成されている。回転円板の外周面に、円周方向に分布して
多数の動翼が配置されている。各動翼は、その翼脚が、回転円板にある軸方向溝
、例えば横断面クリスマスツリー状の溝又は横断面T形の溝にはめ込まれ、取り
付けられている。動翼の翼脚・溝範囲での軸方向の固定は、回転円板の端面に固
く設置された固定板によって行われている。またその端面側固定板により、翼脚
・溝・範囲での活動流体、例えば高温ガスの流入に対する或る漏れ止め作用も得
られる。しかしその固定板は、まず第1に、動翼の軸方向固定に使われる。
【0007】 本発明の課題は、回転軸線に沿って延び、外周面上に円周方向に分布して配置
された多数の動翼を有するロータに対する漏れ止め装置を備えた流体機械におい
て、ロータに対する高効率の漏れ止め装置を提供することにある。特に本発明は
、漏れ止め装置を、隙間範囲およびロータの隙間空間を通る漏洩流の有効な制限
を保障し、発生する熱的、機械的負荷に対し耐性を有するよう形成しようとする
。また、できるだけ簡単に製造でき、種々のロータに利用できるように形成しよ
うとしている。
【0008】 本発明によればこの課題は、回転軸線に沿って延びるロータを備えた流体機械
であって、ロータが、ロータの両側ラジアル境界面で規定された外周面と、該外
周面上に円周方向に並べて配置された多数の動翼と、これらの動翼の受け体とを
有し、各動翼が、各々翼脚とこの翼脚に隣接して続く翼台座とを有し、動翼の翼
脚が受け体にはめ込まれて取り付けられ、円周方向に隣接する第1動翼の翼台座
と第2動翼の翼台座が互いに隣り合い、それら両翼台座とロータの外周面との間
に隙間空間が形成された流体機械、特にガスタービンにおいて、隙間空間内の外
周面上に、漏れ止め装置が設けられ、この装置が少なくとも1つのラビリンスパ
ッキンを有することにより解決される。
【0009】 本発明は、流体機械の運転中、ロータが高温活動流体に曝されるという認識か
ら出発する。高温活動流体は膨張により動翼で仕事をし、回転軸線を中心として
動翼を回転させる。従って、動翼付きのロータは、熱的、機械的負荷、特に回転
に伴う遠心力で、極めて強く負荷される。ロータ及び特に動翼を冷却するため、
冷却材、例えば冷却空気が利用される。冷却材は、通常適当な冷却材供給路を通
してロータに導入される。その場合、隙間空間内で冷却材と高温活動流体の漏洩
流、所謂隙間損失が生ずる。隙間空間は、ロータ両側のラジアル境界面で規定さ
れる外周面と、ロータの円周方向に並べて配置した多数の動翼におけるロータ外
周面の半径方向外側の翼台座とで形成される。漏洩流は、冷却効率と外周面にあ
る受体内での動翼の機械的据付け強度(静かな運転およびクリープ限度)に、非
常に不利に作用する。この関連で、回転軸線に沿って延びる漏洩流(軸方向漏洩
流)、例えば外周面に沿って流れる漏洩流が、特に問題である。更に、回転軸線
に対し垂直な漏洩流(半径方向漏洩流)、即ち半径方向、従って外周面に対し垂
直に向かう漏洩流も考慮せねばならない。
【0010】 外周面上に円周方向に並べて多数の動翼を配置したロータを有する流体機械に
おいて、本発明に基づき、ロータを漏洩流に対して有効に塞ぐ新たな方式を提案
する。その場合、軸方向漏洩流並びに半径方向漏洩流を考慮する。これは、ラビ
リンスパッキンを有する漏れ止め装置が隙間空間内に、ロータの両側ラジアル境
界面で規定されたロータの外周面上に配置されることで達成される。漏れ止め装
置は、上述の本発明に基づく形成によって、翼台座と外周面との間に形成された
隙間空間を塞ぐ。この隙間空間は、ロータの半径方向、軸方向および円周方向に
延びている。この場合、隙間の軸方向距離が一般に支配的であり、円周方向にお
ける距離は半径方向寸法より大きい。隙間空間の精確な幾何学形状は、互いに隣
接する翼台座並びに外周面の特別な形成によって定まる。上述の本発明に基づく
ラビリンスパッキンを有する漏れ止め装置は、その構成を各幾何学形状および制
限すべき漏洩流についての要件に個々に適合される。ラビリンスパッキンの設置
は、特に隙間空間を塞ぐために効果的に利用できる。
【0011】 ラビリンスパッキンの作用は、漏れ止め装置における高温活動流体及び/又は
冷却材のできるだけ効果的な絞りと、それに伴って起こる隙間空間を通過する軸
方向に向いた漏洩流(漏洩質量流量)の抑制とに基づく。その場合、ラビリンス
隙間パッキンにおいて一般に生ずる既存の漏れ隙間を通る残留漏洩流は、所謂ブ
リッジ係数を考慮して計算される。パッキンの前後における流れパラメータが同
じであり、ラビリンスパッキンの主寸法(シール隙間寸法、シール隙間幅、パッ
キンの軸方向全長)が同じである場合、開きパッキンとも呼ばれるラビリンス隙
間パッキンは、シール隙間を通る漏洩流が、所謂櫛・溝形パッキンに比べて、3
.5倍ほど大きい。しかしラビリンス隙間パッキンは、櫛・溝形パッキンに比べ
、残存するシール隙間に基づき、ロータにおける熱的及び/又は機械的にひき起
こされる大きな相対膨張に対してさえも適用できるという大きな利点を有する。
【0012】 通常の漏れ止め機構に比べた本発明の利点は、外周面にラビリンスパッキンを
配置することから生ずる。これにより、ラビリンスパッキンを外周面に直に隣り
合わせ、漏れ止め作用を生じさせられる。これは、外周面に沿って軸方向に流れ
る漏洩流を防止するのに特に適する。例えば、高温活動流体、例えばガスタービ
ンにおける高温ガスが隙間空間に流入するのを十分に阻止し、隙間空間内の外周
面に沿った軸方向の漏洩流を大幅に減少できる。これは、ロータ、特に翼台座の
材料を、高温および高温活動流体の酸化および腐食作用から保護する。ラビリン
スパッキン付きの漏れ止め装置は、これが隣接する翼台座に直に隣り合い、漏れ
止め作用が得られるよう、半径方向に寸法づけられている。このようにして、軸
方向漏洩流は実際上完全に防止され、少なくともかなり抑制される。
【0013】 漏れ止め装置により隙間空間内の高温活動流体及び/又は冷却材の漏洩流を防
止することで、動翼取付け部位に温度勾配が生ずるのを避けられる。ここではラ
ビリンスパッキンが、特にその漏れ止め機能を効果的に発揮する。これに伴い、
互いに隣接するロータ構成要素の熱応力が減少する。熱応力は、温度差がある場
合、熱膨張が妨げられることにより生ずる。従って、動翼の翼脚およびロータに
おける動翼の受け体は、かなり小さな公差で製造できる。その小さな公差は、動
翼の機械的な据付け強度およびロータの静かな運転に有利に作用する。特に、受
け体に動翼を取り付けるべく考慮されたはめ合いは僅かな遊びで形成され、それ
に応じて、そのはめ合いを通して起こる漏洩流も減少する。
【0014】 本発明の他の利点は、漏れ止め装置が簡単に製造・組立て可能な点にある。ラ
ビリンスパッキン付きの漏れ止め装置は外周面上に設けられるので、漏れ止め装
置を動翼に固く連結する必要はない。例えば動翼を交換するような動翼の組立て
や修理作業は、大きな手間をかけることなく可能である。漏れ止め装置は動翼の
影響を受けず、従って何度でも利用できる。
【0015】 本発明の有利な実施態様では、ロータが回転円板を有し、該円板が外周面と動
翼の受け体とを有し、外周面が回転軸線の軸方向の両端に、各々外周面端(第1
外周面端、第2外周面端)を持ち、受け体が、円周方向に互いに間隔を隔てて配
置された多数の回転円板溝を有し、円周方向で隣接する第1および第2動翼の翼
脚が、円周方向で隣り合う第1および第2回転円板溝に各々はめ込まれる。
【0016】 これに伴い、動翼の取付けは、流体機械の運転中、動翼が流れ力と遠心力と翼
振動とにより受ける翼の荷重を、大きな安全性で受け、発生する力を回転円板に
伝達し、最終的にロータ全体に伝達するべく行われる。動翼の取付けは、例えば
軸方向溝により行う。その場合、各動翼は個々に、そのために用意した軸方向に
延びる固有の回転円板溝内にはめ込み固定される。例えば軸流圧縮機における動
翼のように受ける荷重が小さい場合、動翼は単純に、例えば横断面ダブテール形
翼脚又はラバル(Laval)形翼脚で取り付けられる。蒸気タービンの最終段におけ
る動翼は長く、それに応じ大きな遠心力を生ずる。このような長い動翼に対して
は、所謂差込み形翼脚の他に、横断面クリスマスツリー形の翼脚も対象となる。
横断面クリスマスツリー形翼脚よる取付け方式は、特にガスタービンの熱的に強
く負荷される動翼に対しても利用できる。
【0017】 上述の実施態様において、外周面は、第1および第2外周面端を部分部位とし
て有する。この場合、高温流体、特にガスタービンの高温ガスの流れ方向に関し
て、例えば第1外周面端が上流側、第2外周面端が下流側に配置される。この幾
何学的区分けにより、構造的事情および得るべき漏れ止め作用に関する要件に応
じ、外周面の種々の部分部位に、漏れ止め装置を形成し、配置できる。
【0018】 好適には、漏れ止め装置は、第1及び/又は第2外周面端に配置される。その
場合、ラビリンスパッキンが第1及び/又は第2外周面端上に少なくとも部分的
に配置される。例えば上流側に配置された第1外周面端上への漏れ止め装置は、
まず第1に、隙間空間への高温流体の流入を制限し、これにより動翼の損傷を防
止する。例えば下流側に配置した第2外周面端上への漏れ止め装置の設置は、主
に隙間空間内に所定の圧力で存在する冷却材、例えば冷却空気が、軸方向に外周
面に沿って第2外周面端を越えて流路の中に流出するのを十分防止するために使
われる。高温活動流体は流れ方向に膨張するので、この流体の圧力は流れ方向に
連続的に低下する。従って、隙間空間内における或る圧力状態の冷却材は、隙間
空間から低い周囲圧の方向、即ち下流側の外周面端に流出する。第1および第2
外周面端へのラビリンスパッキン付き漏れ止め装置の設置は、隙間空間を塞ぎ、
これにより、隙間空間への高温活動流体の流入と隙間空間からの冷却材の流出に
対して、大きな安全性を提供する。
【0019】 好適には、外周面上に、軸方向において第1および第2外周面端により境界づ
けられた外周面中央部位が形成され、この中央部位に漏れ止め装置が少なくとも
部分的に配置される。その場合、ラビリンスパッキンを外周面中央部位に配置す
るとよい。この外周面中央部位は外周面の部分部位を形成する。これに伴い、第
1および第2外周面端と共に、外周面の種々の部分部位に漏れ止め装置を配置す
る種々の方式が得られる。構造的事情と達成すべき漏れ止め作用の要件とに応じ
て、漏れ止め装置を種々の部分部位に配置し、適切な方式を決定することができ
る。漏れ止め装置を配置する場合、種々の部分部位の組合せも考えられる。従っ
て、上述の本発明に基づく漏れ止め装置は、得るべき漏れ止め作用に関する具体
的な要件への適合について、非常に大きな柔軟性を有する。
【0020】 好適には、ラビリンスパッキン付き漏れ止め装置は、円周方向に延びるシール
要素を持つ。隙間空間は、ロータの軸方向、半径および円周方向に延びる。隙間
空間内でロータの円周方向に延びるシール要素は、冷却材及び/又は高温活動流
体の軸方向漏洩流を高効率で防止するのに特に適する。即ち、例えば上流側に向
う軸方向漏洩流、例えば外周面に沿って伝搬するガスタービンの流路からの高温
ガスが、シール要素により効果的に塞がれる。漏洩流は隙間空間内の障害物で減
速され、最終的にシール要素の漏洩流側で止まる(単純な絞り)。シール要素の
反漏洩流側とそれに軸方向に続く隙間空間部分は、単純なシール要素により、漏
洩媒体、例えば高温活動流体又は冷却材による作用から有効に保護される。即ち
シール要素の作用はラビリンスパッキンの作用に類似し、漏れ止め作用を強める
【0021】 円周方向に延びるシール要素による上述の単純な方式は、シール要素を1つあ
るいは複数の別のシール要素と組み合わせることで大きく改善される。本発明の
有利な実施態様では、シール要素に対し軸方向に間隔を隔てて配置され、円周方
向に延びる少なくとももう1つのシール要素が設けられる。シール要素をこのよ
うに多重配置することで、隙間空間内の漏洩流がかなり減少される。特に、例え
ばシール要素を第1外周面端上に、もう1つのシール要素を第2外周面端上に配
置できる。これにより、軸方向漏洩流に対する隙間空間の上流および下流側の漏
れ止めが生ずる。隙間空間は、特に流路の上流側の高圧部位から並びに下流側の
低圧部位からの高温活動流体の流入から非常に有効に保護される。同時に、塞が
れた隙間空間は、冷却材、例えば冷却空気により良好に利用される。冷却材は加
圧状態で隙間空間に導入され、特に熱的に大きく負荷されるロータ、翼台座およ
びこれに半径方向に続く羽根を、効果的に内部冷却するために利用される。隙間
空間内で加圧状態にある冷却材の有利な利用は、流路内における高温活動流体に
対する封じ作用にある。シール要素の構造的な形成および空洞室内における冷却
材の圧力の選定により、冷却材と高温活動流体との圧力差を十分に小さくするこ
とができる。しかし圧力差は、高温活動流体を塞ぐのに十分な大きさにされる。
このため、隙間空間内にかかる冷却材の圧力は、高温活動流体の上流側圧力より
ほんの僅か高ければよい。シール要素の漏れ止め作用が大きければ大きい程、流
路への冷却材の残留漏洩流が少なくなる。
【0022】 好適には、漏れ止め装置において、少なくとも1つのラビリンスパッキンが、
特に回転円板の材料を切削加工し一体部品として製造される。漏れ止め装置を、
例えばラビリンスパッキンとして形成する場合、これは、回転円板の外周面上に
円周方向に延び軸方向に互いに間隔を隔てた少なくとも2つのシール要素により
実現される。これらシール要素は、回転円板の中実体に旋盤加工で形成された絞
り板により実現される。一体形製造方式は、ラビリンスパッキンと外周面との補
助的な結合要素が不要という利点を有する。従って、製造技術上、回転円板の加
工とラビリンスパッキンの製造が、旋盤において一回の工程で実施でき、これは
コスト的に非常に有利である。更に、唯一の材料しか利用しないので、回転円板
とラビリンスパッキンの間に熱的に応力が生ずることもない。漏れ止め装置を、
例えば回転円板に溶接した絞り板や外周面にある溝にかしめた絞り板で形成する
こともできる。
【0023】 好適には、シール要素は半径方向外側端にシール尖端、特に刃先を有する。隙
間空間を通る残留漏洩流は、実施可能なシール隙間幅により、即ち例えばシール
要素の半径方向外側端とこれに隣接する、塞ぐべき翼台座との間の距離により決
定的に影響される。シール隙間幅をできるだけ小さくするため、シール要素の半
径方向外側端が尖らされる。シール尖端又は刃先を翼台座の半径方向据付けしろ
に比べ小さな偏差で作ることにより、シール隙間の橋渡し(封鎖)も実現する。
シール尖端又は刃先が翼台座をかすめることで、動翼を受け体、例えば回転円板
の軸方向溝の中にはめ込んだ際、シール隙間が塞がれる。かくしてシール隙間が
閉じ、良好な漏れ止め作用が得られて軸方向漏洩流が一層減少する。これに伴い
通常の形状に比べ、受け体への動翼の据付けしろをかなり減少できる。従来通常
約0.3〜0.6mmであった最小据付けしろが、本発明に基づく構成では約0
.1〜0.2mm、即ち約3分の1に減少できる。
【0024】 好適には、ラビリンスパッキンは、シール要素及び/又はもう1つのシール要
素を有している。従って、シール要素およびもう1つのシール要素は、ラビリン
スパッキンの構成部品である。
【0025】 ラビリンスパッキンはラビリンス隙間パッキンとして形成するとよい。本発明
の有利な実施態様では、軸方向に延びる隙間を塞ぐための隙間シール要素が設け
られる。隙間は第1および第2動翼の翼台座間に形成され、隙間空間に連通して
いる。隙間シール要素は、隙間を通して漏洩流が生ずるのを防ぐ。そのような漏
洩流は半径方向に向き、隙間空間から隙間を通して半径方向外側に、並びに隙間
を通して隙間空間内に半径方向内側に向いている。
【0026】 この場合、種々の方式が考えられる。
【0027】 例えば隙間の半径方向外側に、流体機械、例えば圧縮機又はガスタービンの流
路が続いているとき、隙間シール要素により活動流体、例えばガスタービンにお
ける高温ガスが隙間を通って半径方向内側に隙間空間に流入するのを防止する。
これによりロータ、特に動翼は、隙間空間での酸化及び/又は腐食作用から保護
される。同時に隙間シール要素は、冷却材、例えば冷却空気が隙間空間から隙間
を通して半径方向外側に流路に流出するのを防ぐ。本発明の他の実施態様では、
円周方向に互いに隣接する動翼(所謂箱形動翼)で形成された空洞室が、隙間の
半径方向外側に続く。この場合、一方で隙間シール要素が、隙間空間から隙間を
通って半径方向外側に空洞室内に高温活動流体が流入するのを防ぐ。他方で隙間
シール要素により塞がれた空洞室に、冷却材、例えば冷却空気が供給される。こ
の冷却材は空洞室を加圧状態にし、例えば熱的に大きく負荷される動翼の効果的
な内部冷却又は他の冷却目的に利用される。空洞室内で加圧状態にある冷却材の
他の有利な利用は、流路内の高温活動流体に対する閉塞作用である。
【0028】 好適には、隙間シール要素は、遠心力の作用下で隙間の中に食い込み、この隙
間を閉鎖する隙間シール縁を有する隙間シール板により作られる。隙間シール要
素の隙間シール板としての形成は、単純で安価な方式である。その場合、例えば
縦軸と横軸とを有する薄い金属帯板として形成できる。隙間シール縁は、金属帯
板の中央を長手軸線に沿って延び、金属帯板の折り曲げ加工で簡単に作れる。隙
間シール要素は隙間空間内に配置するとよい。流体機械の運転中、隙間シール要
素は、回転のために生ずる半径方向外側に向いた遠心力に伴い、互いに隣接する
翼台座に強く押し付けられ、隙間シール縁が隙間内に食い込み、この隙間を効果
的に塞ぐ。
【0029】 好適には、隙間シール要素は耐熱材料、特にニッケル基合金又はコバルト基合
金で作られる。これら合金はまた十分な弾性変形特性を示す。隙間シール要素の
材料はロータの材料に合わされ、これにより、汚れと拡散損傷が防止される。更
に、ロータ、特に動翼の翼台座の一様な熱膨張・収縮が保障される。
【0030】 好適には、隙間シール要素は半径方向で漏れ止め装置に隣接する。外周面に配
置された漏れ止め装置、特にラビリンスパッキンと隙間シール要素とを組み合わ
せることで、高温活動流体及び/又は冷却材の漏洩流に対して、隙間空間の特に
効果的な封止が達成される。これにより、特に軸方向に延びる隙間を塞ぐための
隙間シール要素の遠心力支援漏れ止め作用が持続して作用する。この組合せにお
いて、漏れ止め装置は軸方向の漏洩流を防止し、隙間シール要素は半径方向の漏
洩流を防ぐ。更にこの機能分離に伴い、構造的に、種々のロータの幾何学形状に
柔軟に簡単に適合させられる。従って、隙間シール要素と漏れ止め装置は、互い
に非常に有効に補い合う。
【0031】 本発明の他の有利な実施態様では、シール要素は、外周面の凹所、特に溝に係
合する。この形態において、シール要素は必ずしもラビリンスパッキンの一部で
はないが、漏れ止め装置の一部ではある。シール要素の脱落防止及び/又は流体
機械の定常運転中又は過渡的荷重時における遠心力作用下でのシール要素の抜け
止めは、シール要素が適当な凹所に係合することで達成される。更に、その凹所
により、外周面上に凹所の部分面として形成したシール面を作るとよい。凹所が
溝である場合、シール面は例えば溝底として形成される。シール要素を係合する
際、最良の漏れ止め作用を得るため、シール面は小さな表面荒さにするのが望ま
しい。例えば外周面をフライス又は旋盤による切削加工で本来の溝を製造した後
、その溝底を研磨加工して、所望の荒さのシール面を作る。
【0032】 シール要素は、半径方向に移動可能とするとよい。これにより、遠心力の作用
下で、シール要素がロータの回転軸線から半径方向に遠ざかるようにできる。こ
の特性は、動翼の翼台座における著しく改善された漏れ止め作用を得るために、
的確に利用される。シール要素は、遠心力の作用下で、円周方向に互いに隣接し
外周面から半径方向に間隔を隔てた翼台座に接触し、翼台座に固く押し付けられ
る。シール要素の半径方向移動性は、凹所およびシール要素の相応した寸法づけ
により保障される。またこれに伴い、高温運転時の酸化又は腐食作用によりシー
ル要素が焼きつく恐れはなく、点検時又は動翼が損傷した際、補助的な工具を利
用することなく、シール要素を簡単に取り外し、必要なら交換可能という利点が
生ずる。更に、凹所、特に溝に係合するシール要素の或る公差は、それに伴い熱
膨張が許容され、従ってロータにおける熱応力が避けられるので、非常に有益で
ある。
【0033】 好適には、シール要素は、第1および第2部分シール要素を有し、これら第1
および第2の両部分シール要素は互いにかみ合う。部分シール要素は、隙間空間
における別個に封止すべき部位に対し、特別に部分的な漏れ止め機能を負うよう
形成されている。隙間空間におけるそのような異なる部位は、例えば溝底、第1
又は第2動翼の翼台座における適当なシール面によって形成されている。部分シ
ール要素は、その対配置により補い合って1つのシール要素を形成し、その対配
置の部分シール要素の漏れ止め作用は、1つの部分シール要素よりも大きい。隙
間空間の各漏れ止めすべき部位に特別に合わせて部分シール要素を形成すること
で、対配置の部分シール要素の漏れ止め作用は、例えば単一のシール要素で実現
されるよりも大きくできる。
【0034】 好適には、第1および第2部分シール要素は、円周方向に相対移動できる。こ
れにより、部分シール要素から適合した装置が形成される。部分シール要素の円
周方向での相対運動により、ロータの熱的及び/又は機械的負荷に関係して、部
分シール要素を互いにぴったりとかみ合わせられる。部分シール要素から成る漏
れ止め装置は、例えば遠心力のような全ての外力並びに基準力および軸受力の作
用下でその漏れ止め作用を発生させるため、いわば自動的に調整されるように形
成される。更に、熱的或は機械的に発生する応力は、相対移動可能な対配置の部
分シール要素によって、かなり良好に相殺される。
【0035】 本発明の有利な実施態様において、第1および第2部分シール要素は、各々外
周面に隣接する円板シール縁と、翼台座に隣接する翼台座シール縁とを持つ。翼
台座シール面は、更に翼台座部分シール面に機能的に分けられる。例えば部分シ
ール要素に、第1および第2翼台座部分シール縁が設けられ、第1翼台座部分シ
ール縁が第1動翼の翼台座に隣接し、第2翼台座部分シール縁が第2動翼の翼台
座に隣接する。このように機能的を分割すると、部分シール要素の構造を、第1
および第2動翼の受け体における据付け幾何学形状に簡単に適合させられる。部
分シール要素の相応した形状により、円板シール縁が外周面を塞ぎ、翼台座シー
ル縁が動翼の翼台座を塞ぎ、その結果最良のかみ合い結合が生じる。
【0036】 第1、第2の両部分シール要素を、対を成して1つのシール要素の形に配置す
ることで、特に有効な漏れ止めが生ずる。好適には、第1および第2部分シール
要素を互いに重なり合せ、第1部分シール要素の翼台座シール縁および円板シー
ル縁を、第2部分シール要素の翼台座シール縁又は円板シール縁に隣接させる。
これによって、両部分シール要素の対配置において、良好なかみ合い結合が実現
し、従って、シール要素により、隙間空間への高温活動流体の侵入及び/又は流
路への冷却材の流出に対する良好な漏れ止めが達成できる。
【0037】 シール要素は、耐熱材料、特にニッケル或はコバルト基合金で作るとよい。こ
れらの合金は更に十分な弾性変形特性を備える。この結果、シール要素の材料の
汚れと拡散損傷とを防止し、更にロータ、特に動翼の翼台座の一様な熱膨張を保
障するため、ロータの材料に合わせて選定することができる。
【0038】 本発明の有利な実施態様では、回転軸線に沿って延びるロータを備えた流体機
械において、受け体が周溝により形成され、その場合、外周面が、回転軸線の軸
方向の両側に外周面(第1外周面、第2外周面)を有し、その両外周面(第1、
第2外周面)が各々軸方向で周溝に隣接し、隙間空間内で、その一方及び/又は
両方の外周面(第1、第2外周面)上に、漏れ止め装置が設けられる。
【0039】 動翼の取付け装置は、流体機械の運転中、流れ力と遠心力と翼振動とによる翼
荷重を、大きな安全性で確実に受け、発生する力を動翼に伝達し、最終的にロー
タ全体に伝達せねばならない。動翼を軸方向溝に取付ける他に、特に荷重が小か
ら中位である場合、周溝に動翼を取付ける方式が広く普及している。その場合、
荷重に応じ種々の形態が知られている(1989年、Dr.アルフレッド ヒュ
ティッヒ出版(ハイデルベルク)、I.コスモロウスキ、G.シュラム共著の本
「ターボ マシーネン(Turbo Maschinen)」、ISBN3−7785−1642−6
、第113〜117頁参照)。短い動翼は受ける遠心力と曲げモーメントが小さ
く、この動翼の取付けに、例えば簡単に製造できる、所謂横断面T形溝継手方式
が採用されている。羽根が長く、従って大きな遠心力を生ずる動翼の場合、回転
円板構造のロータでは、特別な構造的処置で、回転円板が第1、第2外周面の範
囲で、周溝の高さで曲がるのを防がねばならない。これは、例えば周溝の高さの
中実の回転円板、係留されたT形翼脚或は係留されたサドル形翼脚により行える
。しかも回転円板への良好な力伝達は、例えば横断面クリスマスツリー形溝継手
方式で達成される。隙間空間を漏れ止めするための上述の構想は、いずれの場合
も、動翼が周溝に取り付けられているロータにも、非常に柔軟に転用できる。
【0040】 好適には、流体機械はガスタービンである。
【0041】 以下図に示した実施例を参照して本発明を詳細に説明する。各図において同一
部分には同一符号が付してある
【0042】 図1はガスタービン1を縦断面図で示す。ガスタービン1は、燃焼用空気の圧
縮機3と、液体或は気体燃料用のバーナ7を備えた燃焼器5と、圧縮機3および
発電機(図示せず)を駆動するタービン9とを備える。タービン9に、ガスター
ビン1の回転軸線15に沿い、複数の静翼11と動翼13が交互に配置されてい
る。静翼11と動翼13は、各々半径方向に厚みを持つ輪(図示せず)に取り付
けられている。ガスタービン1の回転軸線15に沿って連続する一対の静翼11
の輪(静翼列)と動翼13の輪(動翼列)は、タービン段と呼ばれる。各静翼1
1は、これをタービン内部車室19に固定する翼台座17を有する。翼台座17
はタービン9における壁要素ともなっている。翼台座17は熱的に強く負荷され
る構造部品であり、タービン9の流路21の外側境界部を形成している。動翼1
3は、ガスタービン1の回転軸線15に沿って配置されたタービンロータ23上
に、翼台座17を介して取り付けられている。タービンロータ23は、例えば動
翼13を受ける複数の回転円板(図1に図示せず)からなっている。これら回転
円板はタイロッド(図示せず)で互いに結合され、ハース(Hirth)形セレーショ
ンにより、熱膨張許容差をもって、回転軸線15に心合わせされている。タービ
ンロータ23は動翼13と共に、流体機械1、特にガスタービン1のロータ25
を形成する。ガスタービン1の運転中、空気Lが大気から吸い込まれ、圧縮機3
で圧縮され、この結果同時に予熱される。この空気Lは燃焼器5内で液体燃料或
は気体燃料と一緒にされ、燃焼される。空気Lの一部が圧縮機3の適当な抽出個
所27から取り出され、タービン段を冷却する冷却空気Kとして使われる。例え
ば第1タービン段は、約750〜1200℃のタービン入口温度で運転される。
タービン9で、高温活動流体A(以下高温ガスAと呼ぶ)が膨張して冷える。高
温ガスAはタービン段を通って流れ、ロータ25を回転させる。
【0043】 図2は、ロータ25の回転円板29の一部を斜視図で示す。回転円板29はロ
ータ25の回転軸線15に心合わせされている。回転円板29はガスタービン1
の動翼13を固定するための受け体33を備える。受け体33は回転円板29に
ある凹所35、特に溝で形成されている。凹所35は回転円板軸方向溝37とし
て、特に横断面クリスマスツリー状軸方向溝として形成されている。回転円板2
9は、その半径方向外側端に配置された外周面31を有する。外周面31上に、
第1、第2外周面端39A、39Bが形成されている。即ち、第1および第2外
周面端39A、39Bは、外周面31上で、回転軸線15の軸方向における両端
に位置している。またその外周面31上に、外周面中央部位41が形成され、こ
の部位41は、軸方向において、第1、第2外周面端39A、39Bにより境界
づけられている。
【0044】 図3は、動翼13Aをはめ込み固定した回転円板29の一部を斜視図で示す。
回転円板29は全周に分布して多数の回転円板溝37A、37Bを持つ。回転円
板溝37A、37Bは、回転円板29の外周面31に向いて開き、ロータ25の
回転軸線15に対し平行に延びているが、これに対して傾斜していてもよい。回
転円板溝37A、37Bにアンダーカット59が設けてある。動翼13Aの翼脚
43Aが回転円板溝37A内に、回転円板溝37Aのはめ込み方向57に沿って
はめ込まれている。翼脚43Aはその長手突条部61で回転円板溝37Aのアン
ダーカット59に接触支持されている。かくして動翼13Aは、回転軸線15を
中心とした回転円板29の回転中、動翼13Aの長手軸線47の方向に生ずる遠
心力に抗し確実に保持される。動翼13Aはその翼長手軸線47に沿って翼脚4
3Aの半径方向外側に、幅広く形成された部位、所謂翼台座17Aを有する。翼
台座17Aは回転円板側底面63と、該底面63と反対側の外側面64とを備え
る。翼台座17Aの外側面65に、動翼13Aの羽根45がある。ロータ25の
運転に必要な高温ガスAは羽根45に沿って流れ、回転円板29にトルクを発生
させる。ロータ25の運転温度が高い場合、動翼13Aの羽根45は内部冷却系
統(図3に図示せず)を必要とする。その場合、冷却材K、例えば冷却空気が、
回転円板29を貫通する通路(図示せず)を通り動翼13Aの翼脚43A内に導
かれ、そこから内部冷却系統の適当な供給路(図3に図示せず)に導かれる。冷
却材K、特に冷却空気Kが翼脚43Aと翼台座17の範囲で早期に流出するのを
防止するため、漏れ止め装置51が設けてある。この装置51は、外周面31の
第2外周面端39Bに配置されている。漏れ止め装置51は、回転円板29の円
周方向に延びるシール要素53を備える。このシール要素53に対し軸方向に間
隔を隔てて、回転円板29の円周方向に延びるもう1つのシール要素55が設け
られている。これら両シール要素53、55は各々外周面31にある凹所35、
特に溝内に係合している。第1動翼13に隣接する第2動翼13Bを一点鎖線で
示す。この第2動翼13Bは、回転円板29の円周方向において第1回転円板溝
37Aに間隔を隔てて隣り合う第2回転円板溝37Bにはめ込まれている。第1
動翼13Aの翼台座17Aと、第2動翼13Bの翼台座17Bと、回転円板29
の外周面31で、隙間空間49が生じている。漏れ止め装置51は、隙間空間4
9を塞ぐ。この結果、高温ガスAが軸方向に第2外周面端39Bを越えて隙間空
間49に達し、動翼13A、13Bがその翼脚43A、43B又は翼台座17A
、17Bの部位を損傷するのを確実に防ぎ、更に冷却材Kが隙間空間49から軸
方向に外周面31に沿って第2外周面端39Bを越えて流出するのを防止できる
【0045】 図4は、漏れ止め装置51付きの動翼13を側面図で示す。漏れ止め装置51
を図4に部分断面図で示す。漏れ止め装置51は隙間空間49内で、第1および
第2外周面端39A、39Bに配置されている。高温ガスAの流れ方向に関し、
第1外周面端39Aは上流、第2外周面端39Bは下流において、各々外周面3
1上に存在している。上流側の第1外周面端39Aに配置された漏れ止め装置5
1は、第1に隙間空間49への高温ガスAの流入を制限する。これにより、外周
面31の範囲での動翼13と回転円板29の損傷を防止できる。下流側の第2外
周面端39Bに配置された漏れ止め装置51は、主に隙間空間49内で冷却材K
例えば所定の圧力の冷却空気Kが、軸方向に外周面31に沿って第2外周面端3
9Bを越えて(ガスタービン1の)流路に流出するのを、できるだけ効果的に阻
止すべく働く。ロータ25の運転中、高温ガスAは流れ方向に膨張する。このた
め、高温ガスAの圧力は流れ方向に連続して低下する。従って、隙間空間49内
で或る圧力にある冷却材Kは、隙間空間49から低い周囲圧の方向に、即ち下流
側に配置された第2外周面端39Bに向けて流出する。第1および第2外周面端
39A、39Bにおける漏れ止め装置51は、隙間空間49を両方向で塞ぐ。従
ってこの形成は、隙間空間49への高温ガスAの流入並びに隙間空間49からの
冷却材Kの流出に対して、大きな安全性を持つ。
【0046】 第1外周面端39Aにおける漏れ止め装置51は、回転円板29の円周方向に
延びるシール要素53を有する。このシール要素53は、外周面31に加工され
た凹所35、特に溝に係合している。第2外周面端39Bにおける漏れ止め装置
51も、円周方向に延びるシール要素53を有する。第2外周面端39Bにもう
1つのシール要素55があり、このシール要素55は回転円板29の円周方向に
延び、先のシール要素53に対し軸方向に間隔を隔てて配置されている。
【0047】 1つ或は複数のシール要素53、55による漏れ止め装置51の形成は、隙間
空間49に生ずる冷却材K及び/又は高温ガスAの軸方向漏洩流を確実に防止す
るのに適する。即ち、第1外周面端39Aを越え、外周面31に沿って隙間空間
49に流入する、例えばガスタービン1の流路からの高温ガスAの軸方向漏洩流
が、第1外周面端39に配置した漏れ止め装置51により有効に防止される。同
時に、隙間空間49から第2外周面端39Bに沿って流れる軸方向漏洩流の流出
が、シール要素53、55の形をした障害物により確実に防止される。
【0048】 このシール要素53、55の多重配置により、隙間空間49に起る漏洩流はか
なり減少する。従って、塞がれた隙間空間49は、冷却材K、例えば冷却空気K
に対し良好に利用できる。冷却材Kは加圧され、熱的に大きく負荷されるロータ
25、特に翼台座17およびこの翼台座17に翼長手軸線47の方向で隣接する
羽根45を、効果的に内部冷却するために利用される。隙間空間49内での、加
圧状態にある冷却材Kの別の有利な利用は、ガスタービン1の流路における高温
ガスAに対する閉塞作用にある。冷却材Kの閉塞作用により、隙間空間49への
高温ガスAの流入は十分阻止される。
【0049】 シール要素53、55は、各々凹所35内に半径方向に移動可能に配置されて
いる。これに伴い、ロータ25の運転中に、シール要素53、55にかかる遠心
力の作用に基づき、通常形状のシール要素に比べて、良好な漏れ止め作用が得ら
れる。シール要素53、55は、遠心力の作用下で、翼長手軸線47に対し平行
に半径方向外側に移動する。その場合、翼台座17の回転円板側底面63が、隙
間空間49から或は隙間空間49への軸方向漏洩流を、非常に有効に塞ぐ。シー
ル要素53、55の半径方向移動性は、凹所35とシール要素53、55の相応
した形成により保障される。これに伴い、高温運転中の酸化作用或は腐食作用に
よりシール要素53が焼きつく恐れはなく、必要な点検目的のために、或は動翼
13の損傷時に、補助的な工具を用いることなく、シール要素53、55を簡単
に取り外し、場合により交換できる。
【0050】 また、凹所35、特に溝に係合するシール要素53、55に或る公差を持たせ
ると非常に望ましい。これに伴い、熱膨張が可能となり、熱応力の発生が避けら
れる。シール要素53、55は、第1および第2部分シール要素67A、67B
を有する。第1および第2部分シール要素67A、67Bは互いにかみ合ってい
る。部分シール要素67A、67Bは、それらの対配置によって、互いに補い合
って特別に1つのシール要素53、55を形成し、部分シール要素67A、67
Bの対配置で得られる漏れ止め作用は、唯一の部分シール要素67A、67Bの
漏れ止め作用より大きい。隙間空間49の漏れ止めすべき範囲に合わせて部分シ
ール要素67A、67Bを特に有利に形成することで、対配置で得られる漏れ止
め作用は、例えば単一形シール要素53で実現できる漏れ止め作用より大きい。
部分シール要素67A、67Bの考え得る特に有利な形成について、以下図5A
〜図5Dおよび図6A〜図6Dを参照して説明する。
【0051】 図4に示すシール要素53、55は、互いにかみ合う2つの部分シール要素6
7A、67Bからなる。図5A〜図5Dは、第1部分シール要素67Aを種々の
方向から見た図である。
【0052】 図5Aは、第1部分シール要素67Aを斜視図で示す。第1部分シール要素6
7Aは円板シール縁69と、この円板シール縁69と反対側に位置する翼台座シ
ール縁71とを有する。部分シール要素67Aを組み立てた状態において、円板
シール縁69は回転円板外周面31に、翼台座シール縁71は翼台座17の回転
円板側底面63に各々隣接する。図5B、図5C、図5Dは各々第1部分シール
要素67Aの平面図、正面図、側面図である。翼台座シール縁71は翼台座第1
シール縁71Aと翼台座第2シール縁71Bとを有する。翼台座シール縁71を
このように2つの翼台座部分シール縁71A、71Bに分けることで、回転円板
29への動翼13、動翼13Bの各据付け幾何学形状(図3、4参照)に、第1
部分シール要素67Aの構造を、簡単に適合させることができる。
【0053】 第2部分シール要素67Bは、第1部分シール要素67Aに対応して形成され
ている。図6A〜図6Dは、図4に示すシール要素53の第2部分シール要素6
7Bを種々の方向から見た図である。第2部分シール要素67Bは、第1部分シ
ール要素67Aと同様に、円板シール縁69と、その反対側に位置する翼台座シ
ール縁71とを有する。翼台座シール縁71は、機能的に翼台座部分シール縁7
1A、71Bに分かれている。即ち、翼台座第1及び第2部分シール縁71A、
71Bとを有する。その各部分シール要素67A、67Bは、各質量重心がその
部分シール要素67A、67Bに付属する翼台座部分シール縁71A、71Bに
ぴったり隣接して置かれるよう形成されている。これは、各部分シール要素67
A、67Bを、薄い材料厚さ部位と厚い材料厚さ部位とによって段階づけて構成
することで達成される。各厚さ部位は、翼台座部分シール縁71A、71Bに精
確に関連づけられている。
【0054】 部分シール要素67A、67Bをこのように形成すると、円板シール縁69が
回転円板外周面31を確実に塞ぎ、翼台座シール縁71ないし各翼台座部分シー
ル縁71A、71Bが動翼13の翼台座17を確実に塞ぐ。その場合、かみ合い
結合と優れた機械的強度が得られる。第1および第2部分シール要素67A、6
7Bは、対を成してシール要素53の形に配置されている。これにより、非常に
有効なパッキンが得られる。各部分シール要素67A、67Bは、これらを組み
立てた状態において互いにかみ合い重なり合うように形成されている。その場合
、第1部分シール要素67Aの翼台座シール縁71と円板シール縁69は、各々
第2部分シール要素67Bの翼台座シール縁71ないし円板シール縁69に隣接
する。両部分シール要素67A、67Bは、各々材料厚さが異なった部位が互い
に接触するよう、配置されている。
【0055】 従って、両部分シール要素67A、67Bを対を成して配置することで、非常
に良好なかみ合い結合が生じ、その結果、シール要素53により、隙間空間49
への高温ガスAの侵入及び/又は流路への冷却材Kの流出(図4参照)に対し良
好な密封作用が生ずる。部分シール要素67A、67Bは、例えば金属シール板
として形成される。材料として、耐熱性を有し且つ十分な弾性変形特性を有する
材料が選定される。それに適した材料として、例えばニッケル又はコバルト基合
金が利用される。これに伴い、部分シール要素67A、67Bの材料をロータ2
5の材料に合わせて選定できる。その結果、汚れや拡散腐食を避け、ロータ25
は殆ど応力を生ずることなく一様に熱膨張できる。
【0056】 図7は、シール要素53を備えたロータ25の一部を軸方向正面図で示す。ロ
ータ25は回転円板29を備える。回転円板29は円周方向に分布して多数の回
転円板溝を有する。即ちここでは、第1回転円板溝37Aと、該溝37Aに回転
円板29の円周方向に間隔を隔てて隣接する第2回転円板溝37Bがある。第1
および第2動翼13A、13Bが回転円板29にはめ込まれている。第1動翼1
3Aの翼脚43Aは第1回転円板溝37Aに、第2動翼13Bの翼脚43Bは第
2回転円板溝37Bにはめ込まれている。第1動翼13Aの翼台座17Aは第2
動翼13Bの翼台座17Bに隣接し、両翼台座17A、17Bと回転円板外周面
31間に隙間空間49が存在する。隙間空間49内の外周面31上に、シール要
素53が設けてある。シール要素53は円板シール縁69と、該円板シール縁6
9と反対側に位置する翼台座第1、第2部分シール縁71A、71Bを持つ。シ
ール要素53は凹所35内、特に外周面31の溝内にはめ込まれる。円板シール
縁69は外周面31に隣接している。翼台座第1部分シール縁71Aは第1翼台
座17Aの回転円板側底面63に隣接し、翼台座第2部分シール縁71Bは第2
翼台座17Bの回転円板側底面63に隣接している。その場合、シール要素53
は、図5A〜図5D並びに図6A〜図6Dにおいて述べたように、互いにかみ合
い半径および円周方向に移動できる対配置の2つの部分シール要素67A、67
Bで構成できる。これにより、隙間空間49を特に効果的に塞げる。特に、隙間
空間49からの、或は隙間空間49への軸方向に向う漏洩流を効果的に防止でき
る。この場合、ロータ25の回転中、シール要素53は、遠心力の作用下、翼長
手軸線47に対し平行に、ロータ25の回転軸線15から半径方向外側に遠ざけ
られる。この作用は、隣接する2つの動翼13A、13Bの互いに隣り合う翼台
座17A、17Bで高度の漏れ止め作用を得るべく利用される。シール要素53
ないし図7に示さない対配置の各部分シール要素67A、67B(図5A〜図5
D並びに図6A〜図6D参照)は、遠心力の作用下、円周方向に互いに隣り合い
外周面31から半径方向に間隔をおいた翼台座17A、17Bに接触し、回転円
板側底面63に固く押し付けられる。
【0057】 凹所35、特に溝とシール要素53とを相応に寸法づけることで、十分な半径
方向移動性が保障される。加えて、回転円板29の円周方向におけるシール要素
53の可動性を保証している。シール要素53、特に図7に示さない対配置の各
部分シール要素67A、67B(図5A〜図5Dおよび図6A〜図6D参照)は
、例えば遠心力のような全外力並びに基準力及び/又は軸受力の作用下で、自ず
と閉塞作用を発生すべく調整される。翼長手軸線47に対する翼台座部分シール
縁71A、71Bの傾斜は、翼台座17A、17Bの回転円板側底面63の傾斜
に対応する。この結果、良好なかみ合い結合が生じ、翼長手軸線47に対する傾
斜により、シール要素53とそれに隣接する回転円板側底面63に、漏れ止めに
とり良好な力分布が得られる。互いに隣接する翼台座17A、17B間に、組立
上、隙間73が生ずる。隙間73は隙間空間49に連通し、必要なら単純な隙間
シール要素によって塞がれる(図11およびその説明参照)。
【0058】 図8は、図7と異なる構成のシール要素53を備えたロータ25の一部を軸方
向正面図で示す。第1動翼13Aの翼台座17Aは、それに隣接する第2動翼1
3Bの翼台座17Bに対し半径方向にずらされている。回転円板溝37A、37
Bがロータ25の回転軸線15に対して傾斜していると、一般に据付け上、円周
方向に互いに隣接する翼台座17A、17B間に半径方向ずれδが生ずる。シー
ル要素53ないし図7に示さない、対を成してシール要素53の形に配置される
各部分シール要素67A、67B(図5A〜図5Dおよび図6A〜図6D参照)
は、ずれδをかみ合い結合して塞ぐ充填シール縁75を備えている。従ってこの
漏れ止め機構は、シール要素53の相応した形成によって、種々のロータ幾何学
形状および据付けしろに柔軟に利用できる。
【0059】 図9は、回転円板29にはめ込まれた動翼13を側面図で示す。その場合、隙
間空間49内で、漏れ止め装置51は外周面31の外周面中央部位41に配置さ
れている。漏れ止め装置51はラビリンスパッキン、特にラビリンス隙間パッキ
ン51Aとして形成されている。ラビリンス隙間パッキン51Aは、外周面中央
部位41上に互いに軸方向に間隔を隔てて配置され、回転円板29の円周方向に
延びる複数のシール要素53で形成されている。個々のシール要素53は、外周
面中央部位41にかしめられた絞り板77A〜77Eにより形成されている。種
々の絞り板77A〜77Eで作られたラビリンス隙間パッキン51Aの作用は、
漏れ止め装置51Aにおける高温ガスA及び/又は冷却材Kの可能な限り効果的
な絞りと、それに伴い隙間空間49を通る軸方向に向いた漏洩流の大きな減少と
に基づく。絞り板77A〜77Eの半径方向外側端79は、翼台座17の回転円
板側底面63からシール隙間81によって間隔を隔てられている。ラビリンス隙
間パッキン51Aの場合に通常生ずるこのシール隙間81により、隙間空間49
に残留漏洩流が生ずる。この漏洩流は、ラビリンス隙間パッキン51Aの絞り板
77A〜77Eを適宜に形成し、配置することで、所定の大きさに制限できる。
ラビリンス隙間パッキン51Aは、他の考え得るラビリンスパッキンに比べ、熱
的及び/又は機械的に生ずるロータ25の相対膨張に対し、シール隙間81によ
り公差を与えられるという利点を有する。
【0060】 図10は、図9の漏れ止め装置51の異なる実施例を示す。この装置51も同
様にラビリンス隙間パッキン51Aとして形成できるが、これは一体品として、
特に回転円板29を切削加工して作ってもよい。前記ラビリンス隙間パッキン5
1Aは回転円板29の外周面中央部位41上に配置されている。ラビリンス隙間
パッキン51Aは回転円板29の円周方向に延び、軸方向に互いに間隔を隔てて
配置した複数のシール要素53を備える。シール要素53は、回転円板29の中
実体から旋盤加工した4つの絞り板77A〜77Dから成る。この製造方法によ
れば、ラビリンス隙間パッキン51Aと外周面31の間に、補助的な結合要素は
要らない。これは製造技術的に安価な方式でもある。更に、唯一の材料しか利用
しないから、回転円板29とラビリンス隙間パッキン51A間に熱応力が起こる
問題もない。また、例えば回転円板に溶接した絞り板77Aで、シール要素53
も形成できる。シール要素53は、半径方向外側端79にシール尖端83、特に
刃先を持つ。シール隙間81は、シール要素53の半径方向外側端79を尖らせ
れば、大幅に縮小できる。その結果、隙間空間49を通る残留漏洩流は一層減少
する。その場合、シール尖端83や刃先を翼台座17の半径方向据付けしろに対
し小さな偏差(オフセット)で作れば、シール隙間の橋渡し(封鎖)も実現する
。シール尖端83や刃先が翼台座17の回転円板側底面63をかすめることで、
動翼を回転円板29に取り付けた際、シール隙間81が橋渡し(封鎖)される。
かくしてシール隙間81は実際上完全に塞がり、高度な漏れ止め作用が生じ、隙
間空間49での高温ガスAや冷却材Kにより起こる軸方向漏洩流は一層減少する
【0061】 図11は、動翼13Aがはめ込まれた回転円板29の一部を斜視図で示す。動
翼13Aの翼脚43Aは、第1回転円板溝37Aにはめ込まれている。第2動翼
13Bを一点鎖線で示し、これは回転円板29の円周方向に第1動翼13Aの隣
に配置され、該翼脚43Bは第2回転円板溝37Bにはめ込まれている。外周面
31上に、外周面中央部位41上にラビリンス隙間パッキン51Aとして形成し
た漏れ止め装置51が配置されている。この装置51は、回転軸線15の軸方向
に互いに間隔を隔てて配置され、回転円板29の円周方向に延びる複数のシール
要素53から成っている。第1動翼13Aの翼台座17Aと第2動翼13Bの翼
台座17Bとの間に、軸方向に延びる隙間73があり、隙間空間49に連通して
いる。隙間73を塞ぐため、隙間シール要素85が存在する。隙間シール要素8
5は、隙間シール縁87を持つ適当な隙間シール板で簡単に実現する。隙間シー
ル縁87は、遠心力の作用下で、隙間73内に食い込み、これを塞ぐ。隙間シー
ル要素85は隙間空間49内に、これが漏れ止め装置51、特にラビリンス隙間
パッキン51Aの半径方向に隣接するように配置されている。隙間シール要素8
5により、隙間73を通って漏洩流が生ずるのを十分に防止できる。隙間73を
通るそのような漏洩流は、主に半径方向に向き、隙間空間49から隙間73を通
って半径方向外側に、そして隙間73を通って隙間空間49の中に半径方向内側
に向いている。回転円板29の円周方向に、互いに隣接する動翼13A、13B
の翼台座17A、17Bにより空洞室97が形成されている。この空洞室97は
、隙間73の半径方向外側に続いている(箱形動翼13A、13B)。この場合
一方では、隙間シール要素85が、隙間空間49から隙間73を通って半径方向
外側に空洞室97内に高温ガスAが流入するのを防止する。他方で、隙間シール
要素85により塞がれた空洞室97に、冷却材K、例えば冷却空気Kを供給でき
る。冷却材Kは空洞室97に加圧状態で導入され、そこで、熱的に大きく負荷さ
れる動翼13A、13Bの効果的な内部冷却に利用され或は他の冷却目的に利用
される。更に、空洞室97内で加圧状態にある冷却材Kは、(ガスタービンの)
流路における高温ガスAの閉塞作用に利用される。
【0062】 隙間シール要素85は、ロータ25の運転中の高温に耐えそして高温ガスAの
酸化および腐食に対して強くするため、耐熱材料、特にニッケル或はコバルト基
合金で作られている。
【0063】 図12は、図11のXII−XII線に沿う断面図を示す。隙間シール要素8
5は隙間空間49内に配置され、シール要素53の半径方向外側に隣接する。ロ
ータ25の運転中、隙間シール要素85は回転運動に伴い、翼長手軸線47に沿
い半径方向外側に向う遠心力により、互いに隣接する翼台座17A、17Bの回
転円板側底面63に固く押し付けられ、隙間シール縁87は隙間73内に食い込
み、これに伴い隙間73を確実に塞ぐ。隙間シール要素85を外周面中央部位4
1の漏れ止め装置51、特にラビリンスパッキン51Aと組み合わせることで(
図11参照)、隙間空間49に生ずる高温ガスA及び/又は冷却材Kの漏洩流に
対し特に効果的な漏れ止めが達成される。この組合せで、漏れ止め装置51は主
に軸方向に向いた漏洩流を防止し、隙間シール要素85は主に半径方向に向いた
漏洩流を防止する(図11参照)。かくして隙間シール要素85および漏れ止め
装置51は互いに非常に有効に補い合う。
【0064】 回転円板29の軸方向に延びた回転円板溝37に動翼13を固定する以外、異
なる翼固定方式も知られている。図13〜15は、その異なる翼固定方式におけ
る上述の漏れ止め装置の利用を示している。
【0065】 図13は、回転軸線15に沿って延びるロータ25のロータ軸89の一部を一
部断面図で示す。受け体33は、ロータ軸89の全周にわたって延び、外周面3
1に加工され、軸方向に互いに間隔を隔てて配置された複数の周溝91により作
られている。外周面31は回転軸線15の軸方向に互いに間隔を隔てられた第1
外周面93と第2外周面95とを有する。これら第1および第2外周面部分93
、95は、それぞれ周溝91に軸方向に隣接している。
【0066】 図14は、動翼13が取り付けられ周溝91を備えたロータ25の一部が断面
図で示す。周溝91は横断面T形溝として形成され、翼脚43を収容する。この
形状の周溝は、遠心力と曲げモーメントが小さな短い動翼13を取り付けるため
に特に採用される。隙間空間49内で、第1、第2外周面93、95上に、各々
シール要素53が設けてある。この要素53はロータ軸89の円周方向に延び、
ロータ軸89にある凹所35、特に溝に係合している。シール要素53は凹所3
5内に半径方向に移動可能に配置されている。回転軸線15を中心としたロータ
軸89の回転中、シール要素53は、遠心力の作用下、動翼13の長手軸線47
に沿い半径方向外側に移動し、翼台座17の回転円板側底面63に固く押し付け
られる。この結果、隙間空間49が塞がれる。シール要素53は、対を成して互
いにかみ合う2つの部分シール要素67A、67B(図14に図示せず)により
形成できる(図4並びに図5A〜図5D、図6A〜図6D参照)。
【0067】 図15は、図14と異なる動翼取付け方式でのロータ25の一部を断面図で示
す。この場合、周溝91は所謂横断面クリスマスツリー状の溝で形成している。
動翼13の翼脚43は、それに伴い横断面クリスマスツリー状の翼脚として形成
し、この翼脚43を周溝91特に横断面クリスマスツリー状の溝に係合させる。
かかる動翼13の取付け方式により、回転軸線15を中心としたロータ25の回
転中、ロータ軸25への非常に効果的な力伝達と確実な動翼保持が達成できる。
図14に類似して、隙間空間49内で、第1外周面93および第2外周面95上
に、各隙間空間49を漏れ止めするためのシール要素53が設けられている。
【0068】 隙間空間49の上述した漏れ止め構成は、いずれの場合も、動翼13が周溝9
1に取り付けられているロータ25にも、非常に柔軟に転用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧縮機と燃焼器とタービンとを備えたガスタービンの概略断面図。
【図2】 ロータの回転円板の一部斜視図。
【図3】 動翼がはめ込まれた回転円板の一部斜視図。
【図4】 漏れ止め装置付き動翼の一部断面側面図。
【図5】 図4における第1部分シール要素の種々の方向から見た図(図5A〜図5D)
【図6】 図4における第2部分シール要素の種々の方向から見た図(図6A〜図6D)
【図7】 シール要素付きロータの一部軸方向正面図。
【図8】 図7と異なったシール要素を備えたロータの一部軸方向正面図。
【図9】 ラビリンスパッキン付き動翼の一部断面側面図。
【図10】 図9と異なったラビリンスパッキンを備えた動翼の一部断面側面図。
【図11】 動翼がはめ込まれ隙間シール要素を備えた回転円板の一部斜視図。
【図12】 図11におけるXII−XIIに沿った断面図。
【図13】 周溝付きロータ軸の一部断面側面図。
【図14】 周溝に動翼が取り付けられたロータの一部断面図。
【図15】 図14と異なった動翼取付け方式のロータの一部断面図。
【符号の説明】
1 流体機械(ガスタービン) 13 動翼 15 回転軸線 17 翼台座 25 ロータ 31 外周面 33 受け体 37 回転円板溝 39 外周面 41 外周面中央部位 43 翼脚 49 隙間空間 51 漏れ止め装置 51A ラビリンスパッキン 53、55 シール要素 73 軸方向隙間 79 シール要素の半径方向外側端 83 シール尖端 85 隙間シール要素 87 隙間シール縁

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸線(15)に沿って延びるロータ(25)を備えた流
    体機械(1)であって、ロータ(25)が、その両側ラジアル境界面で規定され
    た外周面(31)と、該外周面(31)上に円周方向に並べて配置された多数の
    動翼(13A、13B)と、これらの動翼(13A、13B)の受け体(33)
    とを有し、各動翼(13A、13B)が各々翼脚(43A、43B)とこの翼脚
    (43A、43B)に隣接して続く翼台座(17A、17B)とを有し、動翼(
    13A、13B)の翼脚(43A、43B)が受け体(33)にはめ込まれて取
    り付けられ、円周方向に隣接する第1動翼(13A)の翼台座(17A)および
    第2動翼(13B)の翼台座(17B)が互いに隣り合い、それら両翼台座(1
    7A、17B)とロータ(25)の外周面(31)との間に隙間空間(49)が
    形成された流体機械(1)、特にガスタービンにおいて、隙間空間(49)内の
    外周面(31)上に漏れ止め装置(51)を備え、該装置(51)が少なくとも
    1つのラビリンスパッキン(51A)を有することを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 ロータ(25)が回転円板(29)を有し、該円板(29)
    が外周面(31)と動翼(13A、13B)の受け体(33)とを備え、外周面
    (31)が、回転軸線(15)の軸方向の両端に、各々外周面端(第1外周面端
    39A、第2外周面端39B)を持ち、受け体(33)が、円周方向に互いに間
    隔を隔てて配置された多数の回転円板溝(37A、37B)を有し、円周方向に
    隣接する第1動翼(13A)および第2の動翼(13B)の翼脚(43A、43
    B)が、円周方向に隣り合う第1回転円板溝(37A)および第2回転円板溝(
    37B)に各々はめ込まれたことを特徴とする請求項1記載の流体機械。
  3. 【請求項3】 外周面(31)上に、軸方向に第1外周面端(39A)と第
    2外周面端(39B)とで境界づけられた外周面中央部位(41)が形成され、
    該部位(41)上に、ラビリンスパッキン(51A)付きの漏れ止め装置(51
    )が少なくとも部分的に配置されたことを特徴とする請求項2記載の流体機械。
  4. 【請求項4】 漏れ止め装置(51)が円周方向に延びるシール要素(53
    )を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の流体機械
  5. 【請求項5】 シール要素(53)に対し軸方向に間隔を隔てて配置され、
    円周方向に延びる少なくとももう1つのシール要素(55)が設けられたことを
    特徴とする請求項4記載の流体機械。
  6. 【請求項6】 シール要素(53)及び/又はもう1つのシール要素(55
    )が、その半径方向外側端に、シール尖端(83)、特に刃先を有することを特
    徴とする請求項4又は5記載の流体機械。
  7. 【請求項7】 ラビリンスパッキン(51A)が、シール要素(53)及び
    /又はもう1つのシール要素(55)を有することを特徴とする請求項4ないし
    6の1つに記載の流体機械。
  8. 【請求項8】 ラビリンスパッキン(51A)が、ラビリンス隙間パッキン
    として形成されたことを特徴とする請求項1ないし7の1つに記載の流体機械。
  9. 【請求項9】 ラビリンスパッキン(51A)が、特に回転円板(29)の
    材料を切削加工して一体部品で作られたことを特徴とする請求項1ないし8の1
    つに記載の流体機械。
  10. 【請求項10】 円周方向に互いに隣接する動翼の翼台座間に軸方向に延び
    る隙間(73)が形成され、この隙間(73)が隙間空間(49)に連通し、そ
    の軸方向に延びる隙間(73)を塞ぐための隙間シール要素(83)が設けられ
    たことを特徴とする請求項1ないし9の1つに記載の流体機械。
  11. 【請求項11】 隙間シール要素(83)が隙間シール板によって作られ、
    該シール板が、遠心力の作用下において隙間(73)内に食い込み、この隙間(
    73)を閉じる隙間シール縁(87)を有することを特徴とする請求項10記載
    の流体機械。
  12. 【請求項12】 隙間シール要素(83)が耐熱材料、特にニッケル又はコ
    バルト基合金で作られたことを特徴とする請求項10又は11記載の流体機械。
  13. 【請求項13】 隙間シール要素(83)が漏れ止め装置(51)に半径方
    向で隣接することを特徴とする請求項10ないし12の1つに記載の流体機械。
  14. 【請求項14】 ガスタービン(1)として形成されたことを特徴とする請
    求項1ないし13の1つに記載の流体機械。
JP2000618586A 1999-05-14 2000-05-15 ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械特にガスタービン Withdrawn JP2002544430A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19922256.8 1999-05-14
DE19922256 1999-05-14
PCT/DE2000/001550 WO2000070191A1 (de) 1999-05-14 2000-05-15 Dichtsystem für einen rotor einer strömungsmaschine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002544430A true JP2002544430A (ja) 2002-12-24

Family

ID=7908072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000618586A Withdrawn JP2002544430A (ja) 1999-05-14 2000-05-15 ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械特にガスタービン

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6682307B1 (ja)
EP (1) EP1180197A1 (ja)
JP (1) JP2002544430A (ja)
KR (1) KR20020005747A (ja)
CN (1) CN1360660A (ja)
CA (1) CA2372740A1 (ja)
WO (1) WO2000070191A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201913A (ja) * 2001-01-09 2002-07-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンの分割壁およびシュラウド
US7217081B2 (en) * 2004-10-15 2007-05-15 Siemens Power Generation, Inc. Cooling system for a seal for turbine vane shrouds
US7878756B2 (en) 2007-10-31 2011-02-01 United Technologies Corporation Systems and methods for controlling seal clearance in a turbine engine
US8215914B2 (en) * 2008-07-08 2012-07-10 General Electric Company Compliant seal for rotor slot
US8210821B2 (en) * 2008-07-08 2012-07-03 General Electric Company Labyrinth seal for turbine dovetail
US8038405B2 (en) * 2008-07-08 2011-10-18 General Electric Company Spring seal for turbine dovetail
US8011894B2 (en) * 2008-07-08 2011-09-06 General Electric Company Sealing mechanism with pivot plate and rope seal
US8210820B2 (en) * 2008-07-08 2012-07-03 General Electric Company Gas assisted turbine seal
US8210823B2 (en) * 2008-07-08 2012-07-03 General Electric Company Method and apparatus for creating seal slots for turbine components
DE102009007664A1 (de) 2009-02-05 2010-08-12 Mtu Aero Engines Gmbh Abdichtvorrichtung an dem Schaufelschaft einer Rotorstufe einer axialen Strömungsmaschine
US20110081245A1 (en) * 2009-10-07 2011-04-07 General Electric Company Radial seal pin
US8550785B2 (en) 2010-06-11 2013-10-08 Siemens Energy, Inc. Wire seal for metering of turbine blade cooling fluids
US8599082B2 (en) 2011-02-01 2013-12-03 Siemens Energy, Inc. Bracket assembly for a wireless telemetry component
US8527241B2 (en) 2011-02-01 2013-09-03 Siemens Energy, Inc. Wireless telemetry system for a turbine engine
US9097131B2 (en) 2012-05-31 2015-08-04 United Technologies Corporation Airfoil and disk interface system for gas turbine engines
US8905716B2 (en) 2012-05-31 2014-12-09 United Technologies Corporation Ladder seal system for gas turbine engines
US9140136B2 (en) 2012-05-31 2015-09-22 United Technologies Corporation Stress-relieved wire seal assembly for gas turbine engines
US9297263B2 (en) * 2012-10-31 2016-03-29 Solar Turbines Incorporated Turbine blade for a gas turbine engine
US9790863B2 (en) 2013-04-05 2017-10-17 Honeywell International Inc. Fluid transfer seal assemblies, fluid transfer systems, and methods for transferring process fluid between stationary and rotating components using the same
WO2015038605A1 (en) 2013-09-12 2015-03-19 United Technologies Corporation Disk outer rim seal
EP3012404B1 (en) * 2014-10-22 2021-08-04 Raytheon Technologies Corporation Bladed rotor disk with a rim including an anti-vibratory feature
FR3040461B1 (fr) * 2015-09-02 2018-02-23 Safran Aircraft Engines Element de joint d'etancheite a labyrinthe pour turbine
FR3053083B1 (fr) * 2016-06-22 2019-11-01 Safran Aircraft Engines Anneau de carenage de roue a aubes
EP3438410B1 (en) 2017-08-01 2021-09-29 General Electric Company Sealing system for a rotary machine
US11512602B2 (en) * 2020-01-20 2022-11-29 Raytheon Technologies Corporation Seal element for sealing a joint between a rotor blade and a rotor disk

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB905582A (en) 1960-05-26 1962-09-12 Rolls Royce Improvements relating to the sealing of blades in a bladed rotor
GB1457417A (en) * 1973-06-30 1976-12-01 Dunlop Ltd Vibration damping means
DE2658345A1 (de) 1976-12-23 1978-06-29 Motoren Turbinen Union Rezirkulationsdichtung fuer stroemungsmaschinen, insbesondere gasturbinenstrahltriebwerke
FR2517779B1 (fr) * 1981-12-03 1986-06-13 Snecma Dispositif d'amortissement des aubes d'une soufflante de turbomachine
FR2603333B1 (fr) 1986-09-03 1990-07-20 Snecma Rotor de turbomachine comportant un moyen de verrouillage axial et d'etancheite d'aubes montees dans des brochages axiaux du disque et procede de montage
US4878811A (en) 1988-11-14 1989-11-07 United Technologies Corporation Axial compressor blade assembly
US5256035A (en) * 1992-06-01 1993-10-26 United Technologies Corporation Rotor blade retention and sealing construction
GB2280478A (en) * 1993-07-31 1995-02-01 Rolls Royce Plc Gas turbine sealing assemblies.
US5478207A (en) * 1994-09-19 1995-12-26 General Electric Company Stable blade vibration damper for gas turbine engine
FR2726323B1 (fr) 1994-10-26 1996-12-13 Snecma Ensemble d'un disque rotatif et d'aubes, notamment utilise dans une turbomachine
GB9517369D0 (en) 1995-08-24 1995-10-25 Rolls Royce Plc Bladed rotor
JP3462695B2 (ja) 1997-03-12 2003-11-05 三菱重工業株式会社 ガスタービン動翼シール板
US6097006A (en) 1997-09-24 2000-08-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing unit for use in image forming device
EP1180196B1 (de) * 1999-05-14 2005-02-16 Siemens Aktiengesellschaft Strömungsmaschine mit einem dichtsystem für einen rotor
WO2000075491A1 (de) * 1999-06-07 2000-12-14 Siemens Aktiengesellschaft Strömungsmaschine sowie dichtelement für einen rotor einer strömungsmaschine
EP1491557A1 (en) 2003-06-27 2004-12-29 Cerestar Holding B.V. Resistant starch compositions

Also Published As

Publication number Publication date
CN1360660A (zh) 2002-07-24
KR20020005747A (ko) 2002-01-17
US6682307B1 (en) 2004-01-27
EP1180197A1 (de) 2002-02-20
WO2000070191A1 (de) 2000-11-23
CA2372740A1 (en) 2000-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002544432A (ja) ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械
JP2002544430A (ja) ロータに対する漏れ止め装置付き流体機械特にガスタービン
JP3702212B2 (ja) 軸シール機構及びタービン
US5961280A (en) Anti-hysteresis brush seal
JP6470945B2 (ja) 回転機械の吸引シール組立体及びその組立方法
US20090191053A1 (en) Diaphragm and blades for turbomachinery
US9316119B2 (en) Turbomachine secondary seal assembly
JPH086609B2 (ja) ブラシシール装置および釣合いピストン装置
JP6563637B2 (ja) 流体力学的フェイスシールリング
JP2003501580A (ja) 流体機械および流体機械のロータ用のシール要素
US20100068041A1 (en) Shroud for a turbomachine
EP2914814B1 (en) Belly band seal with underlapping ends
JPH04255533A (ja) ガスタービンスペーサディスク用熱シール
JP2009024698A (ja) 押付けプレートシール
KR20180074207A (ko) 가스 터빈
JP2013151936A (ja) 後付け可能な、段間の傾斜シール
JP2015187442A (ja) 分割リング流体力学的面シールの個別に応従性のある分割片
EP2554879A2 (en) Outward bristle brush seal design for gas turbine application
JP2004060657A (ja) 蒸気タービンダイアフラムの段間パッキンシールのための端面間隙シール及びそれを組込む方法
JPH06102989B2 (ja) タ―ビンノズルおよびシュラウドの隣接する円周方向セグメント間の隙間シ―ル構造
JPH05113136A (ja) セラミツクガスタービン
US7387486B2 (en) Axial flow steam turbine assembly
EP3047130B1 (en) A gas turbine seal assembly comprising splined honeycomb seals
US10280777B2 (en) System and method including a circumferential seal assembly to facilitate sealing in a turbine
JP2004150325A (ja) タービン翼環構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807