JPH05113136A - セラミツクガスタービン - Google Patents

セラミツクガスタービン

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JPH05113136A
JPH05113136A JP27544191A JP27544191A JPH05113136A JP H05113136 A JPH05113136 A JP H05113136A JP 27544191 A JP27544191 A JP 27544191A JP 27544191 A JP27544191 A JP 27544191A JP H05113136 A JPH05113136 A JP H05113136A
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ceramic
combustion gas
stage
combustor
gas passage
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Masaaki Nakakado
公明 中門
Takashi Machida
隆志 町田
Noboru Hisamatsu
暢 久松
Isao Yuri
功 百合
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Hitachi Ltd
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Hitachi Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼器1の間、燃焼器1と静翼段2、静翼段
2と動翼段3のそれぞれの間隙からの燃焼ガス漏洩量を
低減する。 【構成】 燃焼器1と静翼段2、静翼段2と動翼段3シ
ュラウドの間には、耐熱性に優れたシール体28を室温
と運転温度の温度差による要素間の隙間変化を許容する
取付部27で保持している。燃焼器1相互間にはバネ作
用をもつ取付部29によりシール体30を押圧する。静
翼段2の内周側と回転する動翼段3の内周側の支持部材
間に微小間隙をもった周方向シール材24を設け、該微
小間隙からシール空気を流出させて燃焼ガスをシールす
る。これらにより、冷却空気量の低減、燃焼ガス温度の
低下防止、セラミック要素の熱応力低減によって、セラ
ミックガスタービンの熱効率向上と信頼性向上の効果が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックガスタービ
ンに係わり、特に燃焼ガスのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属製ガスタービンの主要部縦断
面を図2に示す。燃焼器1はタービン軸を中心として円
周上に複数個設置されている。燃焼器1へは燃料と圧縮
機4により高圧に圧縮された燃焼用空気とが供給され、
燃焼し、高温、高圧の燃焼ガスを発生する。燃焼ガスは
燃焼器1の後流側に間隙を介して環状に設置された静翼
段2を通った後に可動部である動翼段3に導かれ、動翼
段3を外周に環状に設置したロータ5に回転動力を発生
する。大容量の産業用ガスタービンでは静翼段2及び動
翼段3は複数の対で設置されることが多く、図2には初
段から3段までの3組から構成される場合を示してい
る。燃焼ガスの圧力、温度は初段が最も高く、後段に行
くほど低くなる。このため、以下の説明では燃焼器、初
段静翼段及び動翼段について述べるが、2段及び3段の
静翼段、動翼段についても同様である。高温の燃焼ガス
が流れる燃焼ガス通流路を構成する要素、すなわち燃焼
器1、静翼段2、動翼段3は耐熱合金で製造されると共
に、冷却空気によって該耐熱合金の耐熱使用温度まで冷
却されている。
【0003】ガスタービンの熱効率を向上するためには
燃焼ガスの高温化と冷却空気量の低減が挙げられる。こ
の高温化のために、燃焼ガス通流路の内壁を構成する部
材として耐熱使用温度の高い耐熱超合金の開発や、高温
強度に優れる構造用セラミックスの利用が有効であると
考えられ、セラミックガスタービンの開発が進められて
いる。
【0004】大容量のセラミックガスタービンはまだ実
用段階に達していないが、部分的にセラミックを使用し
た技術、例えばセラミック静翼段に関しては特開昭61
−89909号公報、特開昭61−89906号公報に
開示されている。そのセラミック静翼段の軸直角方向縦
断面を図3に示す。静翼要素は円周上に放射状に配置さ
れており、図の上側がガスタービンの外周側、下側が同
じく内周側に相当する。この静翼要素は燃焼ガスに直接
曝されるセラミック製の翼体9、ウォール10とウォー
ル11並びにそれらを支持する金属製の内シュラウド1
4、外シュラウド15と軸芯25から構成されており、
セラミック部品と金属部品の間には断熱部材12、13
が介在している。冷却空気は点線矢印で示すように軸芯
25を冷却した後、セラミック翼体9、ウォール10、
11で形成される燃焼ガス通流路内に流出する。一方、
隣接する静翼要素の内シュラウド14,外シュラウド1
5間には金属製シール板26が挿入され、燃焼ガスの流
出を防いでいる。また、従来のセラミック燃焼器の構造
は特願平1−51382号公報に開示されており、燃焼
ガスに接する内面にセラミック部品を配し、そのセラミ
ック部品は断熱部材を介して金属部品で支えられている
点はセラミック静翼の場合と類似である。また、セラミ
ックス動翼の例としては、セラミックスで作製した翼部
を金属製のディスクに嵌合したセラミック動翼が下記の
文献に記載されている。
【0005】文献 「GRI Seminar on Application
s for and Designing with HighTemperature Material
s (April 6 and 7,1989)1〜40」 ガスタービンは上述したように、円周状に配置された複
数個の燃焼器の間、燃焼器、静翼段、動翼段それぞれの
間には間隙があり、燃焼ガスがそれらの間隙から極力、
漏洩しないようにシール構造を具える必要がある。これ
は燃焼ガスのエネルギーを有効に利用する点と、漏洩し
た燃焼ガスによる燃焼ガス通流路外の部材の加熱防止に
より冷却空気量を低減する点から重要な技術である。
【0006】従来の金属製ガスタービンで実施されてい
る燃焼ガスのシール構造をセラミックガスタービンに適
用した例が図3である。問題点を説明すると、図3にお
いて燃焼ガスは実線矢印で示すように隣り合う翼体9の
隙間から、金属内シュラウド14、金属外シュラウド1
5、金属シール板26へと流出するので、その周辺を加
熱する。このため、これら金属部材の冷却が必要にな
り、冷却空気が点線矢印で示すように軸芯25からセラ
ミック翼体9とセラミックウォール10,11間を通り
供給されなければならない。
【0007】このように、従来の金属製ガスタービンの
シール構造をそのままセラミックガスタービンに適用す
ると冷却空気量の低減が困難という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】セラミック部材を用い
たセラミックガスタービンの従来技術は、燃焼器、静翼
段、動翼段各々のセラミック要素の基本構造についての
み開示したものである。例えば、図3に示した従来のセ
ラミック静翼では円周方向の静翼相互間の燃焼ガスのシ
ール構造が開示されているが、燃焼ガス通流路を形成す
る燃焼器と静翼段間、静翼段と動翼段間に熱変形を考慮
して設けた間隙から燃焼ガスが流出するのを防止するた
めのシール構造については配慮がなされていないのであ
る。
【0009】本発明の目的は、燃焼器と初段静翼段間
隙、静翼段と動翼段の間隙、及び隣接燃焼器の間隙から
燃焼ガスの漏洩する量を低減するシール構造を持ったセ
ラミックガスタービンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、静翼段と動翼段が間隙を介して交互に列設され、初
段の静翼段に燃焼器が間隙を介して隣接して設けられ、
この燃焼器の少なくとも燃焼ガス通流路が金属性のフレ
ームの内側にセラミック内壁部材を設けた構造とされ、
前記静翼段と動翼段の翼体と燃焼ガス通流路の内壁面と
が金属部材からなる支持部材によって支持されたセラミ
ック部材によって形成され、この支持部材が空気によっ
て冷却される構成とされてなるセラミックガスタービン
において、前記燃焼器と前記初段静翼段との燃焼ガス通
流路端部の間隙部と、前記静翼段と前記動翼段の燃焼ガ
ス通流路の静止端部との間隙部とに、それぞれ弾性と耐
熱性を有するシール部材が装着され、前記静翼段の燃焼
ガス通流路端部と前記動翼段の燃焼ガス通流路の回転端
部との間隙部に、一端がいずれか一方の燃焼ガス通流路
端部の支持部材に支持され先端部が他方の支持部材に微
小間隙を介して近接させて延在された周方向シール部材
が設けられたことを特徴とするセラミックガスタービン
としたのである。
【0011】燃焼器と初段静翼段との燃焼ガス通流路の
間隙部に装着されたシール部材の燃焼ガス通流路の反対
側に、燃焼器のフレームから静翼段の支持部材に渡して
金属性のシール板を設ければ、シール効果は更に高めら
れる。また、前記シール部材を装着せず、前記金属製の
シール板を設けるだけでもよい。
【0012】また、隣り合う燃焼器の燃焼ガス通流路端
面間に渡してかつその端面に押圧させてシール部材を設
けてもよい。
【0013】また、弾性と耐熱性を有するシール部材と
して、取付け部としてセラミック繊維、セラミックバネ
又はバネ効果を有する耐熱材、シール体として構造用セ
ラミック又はセラミック複合材等の通気性が無く耐熱性
と断熱性を有する無機材が好ましい。
【0014】
【作用】このように構成されることから、本発明によれ
ば次の作用により上記目的が達成される。まず、燃焼ガ
ス通流路を形成する燃焼器と静翼段、静翼段と動翼段の
静止端部の間隙は、それぞれ弾性と耐熱性を有する軸方
向シールを装着することでシールされる。次に、静翼段
と動翼段回転端部の間隙は、微小間隙を介して近接させ
て延在された周方向シール部材でシールされる。さら
に、隣接する燃焼器の間隙は、その端面に押圧した弾性
と耐熱性を有するシール部材でシールされる。
【0015】燃焼ガスシールの対象となる燃焼器、静翼
段と動翼段の静止端部は、室温と運転時の高温との間の
温度差により熱伸縮し、それらの間隙は変化するが、シ
ール部材は弾性と耐熱性があるのでそれらの変位を吸収
できるので常に完全なシール機能を果たすことができ
る。同様に、静翼段と動翼段回転端部の軸方向間隙も
亦、変化するが、周方向シール部材を微小間隙を介して
近接させているので、温度差による変位を吸収してシー
ル機能を保てる。
【0016】また、燃焼器間の間隙についても、耐熱性
を有する通気性のないシール部材を端部側へ押圧してい
るので変位に対応できる。
【0017】このように燃焼ガスの燃焼ガス通流路から
の漏洩はシールされる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図12を用いて
説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例であるシール構造
を持つセラミックガスタービンのタービン初段部の縦断
面図である。図の上側がセラミックガスタービンの外周
側、下側が同内周側である。図の左側から、セラミック
燃焼器1の後流側の端部を示しており、続いて初段セラ
ミック静翼段2及び同セラミック動翼段3を示してい
る。この構成は従来の基本構造と同じである。
【0020】セラミック燃焼器1は、金属フレーム8の
内側に断熱部材7を介してセラミック内壁部材6を保持
する構造となっている。セラミック静翼段2は、燃焼ガ
ス通流路の内壁面となるセラミック翼体9、セラミック
ウォール10、11と断熱部材12、13を介してセラ
ミック部材を保持する金属内シュラウド14、外シュラ
ウド15とからなっている。セラミック動翼段3は、セ
ラミック翼体16を金属製ディスク17に嵌合し、該デ
ィスク17には2枚の金属製固定板18を金属製リベッ
ト19により固定している。また、セラミック動翼段3
の外周には耐熱材で作製された動翼シュラウド20が設
置されている。燃焼ガスは燃焼ガス通流路内を実線矢印
で示すように流れる。
【0021】静止要素である上記セラミック静翼段2
と、セラミック燃焼器1および動翼シュラウド20との
間には、半径方向の燃焼ガス流出を防止する軸方向シー
ル21を具備している。該軸方向シール21は室温とセ
ラミックガスタービン運転時の高温との間の温度変化に
より隣接する要素との間の寸法が変化するのに対応して
変形、あるいは動くことが可能であり、隣接する要素と
の間に間隙が生じることがないように押圧されている。
該軸方向シール21を具えたセラミック静翼段2の部分
縦断面図を図4に示す。該軸方向シール21はセラミッ
クウォール11と金属外シュラウド15との間の静翼断
熱部材13の端部に、耐熱性と弾性変形に富んだ無機材
料、例えばセラミック繊維あるいはセラミックバネから
なる取付部27と耐熱性に富み通気性のない無機材料、
例えば構造用セラミックスあるいはセラミック複合材か
らなるシール体28とから構成されている。なお、図示
していないが、シール体28に通路を設け、セラミック
静翼の冷却空気の排気孔とすることができる。
【0022】図1に示したセラミック燃焼器1は複数が
円周上に設置されるが、隣接するセラミック燃焼器1の
間に該セラミック燃焼器の端面と間隙を生じることなく
保持され、軸方向の燃焼ガス流出を防止する円周方向シ
ール23を具備している。該円周方向シール23の横断
面図を図5に示す。セラミック燃焼器1の金属フレーム
8に設けた溝に保持された取付部29はバネ効果をも
ち、燃焼空気のシールをかねても良い。耐熱性を有し通
気性のない無機材料、例えば構造用セラミックスあるい
はセラミック複合材からなるシール体30は取付け部2
9により、セラミック燃焼器1の燃焼ガス通流路端面に
押圧され間隙なく保持されている。すなわち、本発明に
よる軸方向及び円周方向シール構造21、23によれ
ば、燃焼ガスの漏洩による耐熱性の低い燃焼器金属フレ
ーム8、金属内シュラウド14、金属外シュラウド15
等の加熱を低減できる。
【0023】さらに、図1に示すように燃焼器金属フレ
ーム8の外周に設けた溝と金属内シュラウド14、金属
外シュラウド15の端部に設けた溝の間には金属製のシ
ール板22を設置し、燃焼用の空気が燃焼ガス通流路内
に流入することを防止しているので、軸方向シール21
に不具合が生じたときにも、セラミック部品が冷却され
るのを防止し、セラミック部品に大きな熱応力が発生
し、ひいては破壊するのを避けることができる効果があ
る。
【0024】次に、回転要素であるセラミック動翼段3
の内周側シールについての一例の詳細を図6に示す。図
6はセラミック動翼段内周側シールの部分縦断面図であ
り、図の下側は内周側となっている。周方向シール部材
24は動翼段の固定板18に設けられ、その先端は金属
内シュラウド14と微小間隙を介して近接している。セ
ラミック静翼段2の金属内シュラウド14には冷却空気
排気孔31が周方向シール部材24よりも反燃焼ガス通
流路側位置に設けられている。また、周方向シール部材
24の内周側にはシール用の高圧空気が供給されている
ので、周方向シール部材24の先端の微小間隙からはシ
ール空気および冷却空気が燃焼ガス通流路内に破線で示
すように流出している。これによって、燃焼ガスがセラ
ミック静翼段2とセラミック動翼段3の間の間隙に実線
で示すように流入して金属内シュラウド14あるいは固
定板18を加熱することを防いでいる。また、金属内シ
ュラウド14に設けられた冷却空気排気孔31が周方向
シール部材24の内周側に設けられているので、ガスタ
ービン燃料の急遮断による燃焼ガス通流路内の圧力急低
下という緊急時にも、冷却空気の供給圧力と排気孔圧力
損失の差で決まる冷却空気の流量の変化が緩やかであ
り、セラミック部品を急冷し熱衝撃を与え破損にいたる
危険が少なく、信頼性向上の効果がある。
【0025】図4には軸方向シール21の取付部27を
セラミック静翼段2に具備した例を示したが、セラミッ
ク燃焼器1あるいは動翼金属シュラウド20に設けるこ
とによっても同様の効果が得られる。また、従来の金属
製の燃焼器、静翼段と動翼段とそれらの一部をセラミッ
クとした組み合わせセラミックガスタービンの場合も同
様である。図7に従来の金属製燃焼器に軸方向シール2
1を具えた例を示す。図は燃焼器の後流側端部の部分縦
断面図であり、燃焼器金属フレーム8の外周に図4で示
した実施例と同様に取付部27と変形部28から構成さ
れている。さらに、図5に示した円周方向シール23は
セラミック燃焼器1に具備した例であるが、従来の金属
製燃焼器に具えても同様の効果が得られる。
【0026】図8は図5に示した円周方向シール23の
他の実施例の横断面図であってシール部が耐熱性と靭性
に富んだ無機材料、例えばセラミック複合材からなる内
層32と耐熱性に富み通気性の無い無機材料、例えば構
造用セラミックス33からなる外層の2種類の材料から
成っている。取付け部29が組み込まれている内層32
が靭性に富むため、外力が加わったときも破壊する危険
性が少なく信頼性の向上が図れる。内層32と外層33
は一体成形あるいは接合によって製作できる。また、図
9に示すように内、外層32、33に嵌合構造も併設す
ることにより接合信頼性の向上が出来る。さらに、図1
0に示すように取付部29とシール体30を嵌合して装
着しても良い。
【0027】図11はセラミック動翼段3の内周側シー
ル構造の他の実施例を示す。金属内シュラウド14がセ
ラミック動翼段3の周方向シール部材24先端の微小間
隙よりも反燃焼ガス通流路側にある。このため、金属内
シュラウド14が燃焼ガスにより直接加熱されることが
無くセラミック静翼段3の冷却空気量の低減に効果があ
る。
【0028】図12は他の実施例を示すタービン初段部
の縦断面図である。このシール構造によれば、冷却空気
およびシール空気を、燃焼器断熱部材7と燃焼器金属フ
レーム8の間、静翼断熱部材12と金属内シュラウド1
4の間、静翼断熱部材13と金属外シュラウド15の間
から燃焼ガス通流路内に放出することにより、燃焼ガス
が金属部材の方へ侵入してそれを加熱することを緩和で
きる。この場合、セラミック動翼段3の内周側シールに
は図6に示したものを適用すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
燃焼ガスの流出する量を低減できるシール構造を設けた
から、セラミック部材を支持している金属部材の加熱が
緩和され、従来の金属製ガスタービンに比べて冷却空気
量を大幅に少なくできる。冷却空気量が低減できれば、
さらに、冷却空気の流入による燃焼ガス温度の低下を緩
和できる。これらの結果、セラミックガスタービンの熱
効率を向上する効果がある。
【0030】さらに、冷却空気量が低減されるので、セ
ラミック部材が冷却されて生じる大きな温度分布、すな
わち熱応力の発生が緩和され、セラミックガスタービン
の信頼性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のセラミックガスタービン初
段部の縦断面図である。
【図2】従来の金属製ガスタービンの主要部縦断面図で
ある。
【図3】従来のセラミック静翼段の軸直角方向縦断面図
である。
【図4】本発明の一実施例の軸方向シール構造を具えた
セラミック静翼の部分縦断面図である。
【図5】本発明の一実施例の円周方向シール構造を具え
たセラミック燃焼器の部分横断面図である。
【図6】本発明の一実施例のセラミック動翼段内周側シ
ール構造の部分縦断面図である。
【図7】従来の燃焼器の軸方向シール構造の部分縦断面
図である。
【図8】本発明の他の実施例の円周方向シール構造を具
えたセラミック燃焼器の部分横断面図である。
【図9】図8の詳細構造を示す部分横断面図である。
【図10】本発明の他の実施例の円周方向シール構造の
横断面図である。
【図11】本発明の他の実施例のセラミック動翼段内周
側シール構造の部分縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施例のセラミックガスタービ
ン初段部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック燃焼器 2 セラミック静翼段 3 セラミック動翼段 4 圧縮機 5 ロータ 6 燃焼器セラミック内壁 7 燃焼器断熱部材 8 燃焼器金属フレーム 9 セラミック翼体 10 セラミックウォール 11 セラミックウォール 12 静翼断熱部材 13 静翼断熱部材 14 金属内シュラウド 15 金属外シュラウド 16 セラミック翼体 18 固定板 20 動翼金属シュラウド 21 軸方向シール 22 シール板 23 円周方向シール 24 周方向シール部材 25 軸芯 27 取付部 28 シール体 29 取付部 30 シール体 31 冷却空気排気孔 32 内層 33 外層 34 燃焼ガス流 35 冷却空気流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久松 暢 神奈川県横須賀市芦名2−24−41 (72)発明者 百合 功 神奈川県横須賀市萩野11−27 電研松山寮

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静翼段と動翼段が間隙を介して交互に列
    設され、初段の静翼段に燃焼器が間隙を介して隣接して
    設けられ、この燃焼器の少なくとも燃焼ガス通流路が金
    属性のフレームの内側にセラミック内壁部材を設けた構
    造とされ、前記静翼段と動翼段の翼体と燃焼ガス通流路
    の内壁面とが金属部材からなる支持部材によって支持さ
    れたセラミック部材によって形成され、この支持部材が
    空気によって冷却される構成とされてなるセラミックガ
    スタービンにおいて、前記燃焼器と前記初段静翼段との
    燃焼ガス通流路端部の間隙部と、前記静翼段と前記動翼
    段の燃焼ガス通流路の静止端部との間隙部とに、それぞ
    れ弾性と耐熱性を有するシール部材が装着され、前記静
    翼段の燃焼ガス通流路端部と前記動翼段の燃焼ガス通流
    路の回転端部との間隙部に、一端がいずれか一方の燃焼
    ガス通流路端部の支持部材に支持され先端部が他方の支
    持部材に微小間隙を介して近接させて延在された周方向
    シール部材が設けられたことを特徴とするセラミックガ
    スタービン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記燃焼器と前記初
    段静翼段との燃焼ガス通流路壁の間隙部に装着されたシ
    ール部材の燃焼ガス通流路の反対側に、燃焼器の前記フ
    レームから静翼段の前記支持部材に渡して金属性のシー
    ル板を設けたことを特徴とするセラミックガスタービ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記静翼段が複数の
    静翼要素から構成され、各静翼要素が、タービンの内周
    側に固定された金属性の内シュラウドと、外周側に固定
    された金属性の外シュラウドと、この内シュラウドと外
    シュラウドとの対向面側にそれぞれ断熱材を介して取り
    付けられたセラミックウォール部材と、このセラミック
    ウォール部材を介して外シュラウドと内シュラウド間に
    挟持された中空のセラミック翼体と、このセラミック翼
    体の中空部に外シュラウドと内シュラウド間に渡って挿
    通され、セラミック翼体の挟持力を付与するとともに中
    空部に冷却空気を供給する軸芯とを有し、前記周方向シ
    ール部材が動翼段の回転端部に支持され、先端部が静翼
    段の前記内シュラウドに微小間隙を介して近接させて延
    在され、前記セラミック翼体の中空部に連通させて、前
    記周方向シール部材先端部の燃焼ガス通流路の反対側に
    位置された開口端を有する冷却空気排気孔を前記内シュ
    ラウドに穿設したことを特徴とするセラミックガスター
    ビン。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記弾性と耐熱性を
    有するシール部材が、セラミック繊維、セラミックバネ
    又はバネ効果を有する耐熱材で形成された取付部と、構
    造用セラミック又はセラミック複合材等の通気性が無く
    耐熱性と断熱性を有する無機材で形成されたシール体と
    からなることを特徴とするセラミックガスタービン。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記燃焼器がタービ
    ンの周方向に複数配設されてなり、隣り合う燃焼器の燃
    焼ガス通流路端面に渡してかつ当該端面に押圧させてシ
    ール部材を設けたことを特徴とするセラミックガスター
    ビン。
  6. 【請求項6】 静翼段と動翼段が間隙を介して交互に列
    設され、初段の静翼段に燃焼器が間隙を介して隣接して
    設けられ、この燃焼器の少なくとも燃焼ガス通流路が金
    属性のフレームの内側にセラミック内壁部材を設けた構
    造とされ、前記静翼段と動翼段の翼体と燃焼ガス通流路
    の内壁面とが金属部材からなる支持部材によって支持さ
    れたセラミック部材によって形成され、この支持部材が
    空気によって冷却される構成とされてなるセラミックガ
    スタービンにおいて、前記燃焼器と前記初段静翼段との
    燃焼ガス通流路端部の間隙部に前記燃焼器のフレームか
    ら前記静翼段の支持部材に渡して金属性のシール板を設
    け、前記静翼段の燃焼ガス通流路端部と前記動翼段の燃
    焼ガス通流路の回転端部との間隙部に、一端がいずれか
    一方の燃焼ガス通流路端部の支持部材に支持され先端部
    が他方の支持部材に微小間隙を介して近接させて延在さ
    れた周方向シール部材が設けられたことを特徴とするセ
    ラミックガスタービン。
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