JP3462403B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
製造方法、特にストレージノード上に粗面化導電性膜を
形成する半導体記憶装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】半導体記憶装置における粗面化導電性膜
は、半導体記憶装置における信号電荷を蓄積するための
メモリキャパシタの下部電極、すなわちストレージノー
ド(Storage Node)の形成に適用される。 【0003】図13は、従来の粗面化導電性膜の形成過
程を示す(例えば、特開平4−127519号公報等を
参照)。図13において、図13(a)のストレージノ
ード形成の過程では、ストレージノード1は電子銃式S
i蒸着器などを用いて、7Å/秒の形成レートで、20
00Åの厚さのアモルファスシリコン膜により作成され
る。図13(b)のアニールの過程では、半円球状の粗
面粒4を有する粗面化導電性膜は、ストレージノード1
をそのまま高真空中でアニ−ルすることにより形成され
る。上述のような従来の高真空型の粗面化導電性膜の作
成方法においては、アモルファスシリコン膜上を自然酸
化膜などのない清浄な表面、つまり清浄表面に保つ必要
があった。したがって、形成プロセスの安定性が良くな
く形成レートが低い、すなわち処理能力が低いという問
題があった。 【0004】図14は、上述の問題を解決し得る他の従
来の粗面化導電性膜の形成過程を示す(例えば、特開平
9−216697号公報等を参照)。図14に示される
ように、図14(a)のストレージノード形成の過程で
は、ストレージノード1がアモルファスシリコン膜で形
成される。その後、図14(b)の極薄酸化膜形成の過
程では、酸化膜を除去するのではなく、反対に膜厚を制
御した極薄酸化膜5がストレージノード1上に形成され
る。さらに図14(c)の核付け用膜形成の過程では、
極薄酸化膜5上にシリコン膜3が形成される。最後に図
14(d)のアニールの過程では、粗面粒4形成のため
にアニ−ルを行う。上述の従来の粗面化導電性膜の作成
方法の鍵となるのは、アモルファスシリコン膜で形成さ
れたストレージノード1上に極薄酸化膜5を形成するこ
とであった。これにより、制御性の良い低圧下で形成レ
ートが高い、すなわち処理能力が高い形成プロセスを用
いて、粗面粒を有するストレージノードを形成してい
た。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ストレージノードには
構造の異なる各種のものがある。例えばシリコン基板上
に分離用酸化膜が形成され、その上に厚膜上のストレー
ジノードが形成された厚膜ストレージノードがあるが、
近年の半導体記憶装置の微細化にともない、厚膜ストレ
ージノードの膜厚は薄く、その高さは高くなるととも
に、厚膜ストレージノード同士の間隔も狭くなってき
た。他のストレージノードとして、シリコン基板上に分
離用酸化膜が形成され、その上にある幅を有する円筒凹
型ストレージノードがあるが、最近判明してきたことに
よると、円筒凹型ストレージノードは円筒の内側にキャ
パシタを形成するため、同じ膜厚を有する円筒凹型スト
レージノードであっても、粗面粒の厚みにより蓄積容量
が異なっている。したがって、これらのストレージノー
ドは従来の方法に対して最適な電極構造とはなっておら
ず、十分な蓄積容量の確保が困難になってきた。 【0006】したがって、従来の粗面化導電性膜および
その形成方法(特開平9−216697号公報)を用い
るには、上述した近年の半導体記憶装置の微細化および
最近判明してきた点を考慮した上で、最適な粗面粒を有
するストレージノードを形成して必要な容量を確保する
必要がある。しかし上述の従来の粗面化導電性膜および
その形成方法においては、シラン系ガスを用いたシリコ
ン膜を作成する工程、そのシリコン膜をアニールする工
程における詳細なプロセス条件の規定は行われていなか
った。したがって最適な粗面粒を有するストレージノー
ドを形成して必要な容量を確保することが困難であると
いう問題があった。 【0007】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
するためになされたものであり、制御性の良い低圧下で
形成レートが高い、すなわち処理能力が高い形成プロセ
スを用いて、かつ最適な粗面粒を有するストレージノー
ドを形成することにより、ストレージノードの形状や大
きさに関係なく必要な容量を確保でき、半導体記憶装置
の微細化にともないストレージノードが小型化した場合
にも必要な容量を確保でき、したがって信頼性を向上さ
せることが可能な半導体記憶装置および半導体記憶装置
のストレージノード上に粗面化導電性膜を形成する方法
を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明の半導体記憶装
置は、粗面化導電性膜がストレージノード上に形成され
た半導体記憶装置であって、該ストレージノードは幅が
0.1μm以上の円筒凹型構造を有し、該粗面化導電性
膜は厚みが1000Å以下の粗面粒を有するものであ
る。 【0009】ここで、この発明の半導体記憶装置は、前
記ストレージノードの膜厚を100Å以上900Å以下
とすることができるものである。 【0010】この発明の半導体記憶装置は、粗面化導電
性膜が複数のストレージノード上に各々形成された半導
体記憶装置であって、複数の該ストレージノード間の間
隔は0.1μm以上であり、該粗面化導電性膜は厚みが
1000Å以下の粗面粒を有するものである。 【0011】この発明の半導体記憶装置の製造方法は、
半導体ウェーハにアモルファスシリコンの導電性膜でス
トレージノードを形成する工程と、前記ストレージノー
ド上に極薄酸化膜を形成する工程と、前記極薄酸化膜上
に核付け用のシリコン膜を形成する工程と、前記ストレ
ージノードの表面上に粗面粒を形成するために前記シリ
コン膜が形成された前記ウェーハをアニール処理する工
程とを備えた半導体記憶装置のストレージノード上に粗
面化導電性膜を形成する方法であって、前記シリコン膜
を形成する工程におけるシリコン膜の形成温度と前記ア
ニール処理する工程におけるアニ−ル温度との差が15
5℃以上であるものである。 【0012】ここで、この発明の半導体記憶装置の製造
方法は、前記シリコン膜を形成する工程は、シラン系ガ
スの流量を70sccm以下とし、シリコン膜の形成温度を
560℃以上750℃以下とすることができるものであ
る。 【0013】ここで、この発明の半導体記憶装置の製造
方法は、前記シリコン膜を形成する工程は、シラン系ガ
スの流量(Fs)、シリコン膜の形成温度(TDEPO)お
よびシリコン膜の成膜形成レート(Å/min)の間に、 【数2】 の条件を満足することができるものである。 【0014】ここで、この発明の半導体記憶装置の製造
方法は、前記シリコン膜を形成する工程におけるシリコ
ン膜の形成温度から前記アニール処理する工程における
アニール温度まで昇温させる場合の昇温レートは、5℃
/sec以上とすることができるものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。 【0016】実施の形態1.図1は、構造の異なる2種
類のストレージノードを例示する。図1(a)におい
て、シリコン基板7上に分離用酸化膜6が形成され、そ
の上に厚膜ストレージノード2が形成されている。10
は厚膜ストレージノード2同士の間隔、11は厚膜スト
レージノード2の高さ、12は厚膜ストレージノード2
の膜厚(シリコン膜3の厚さ)である。図1(b)にお
いて、図1(a)と同様にシリコン基板7上に分離用酸
化膜6が形成され、その上に幅13で膜厚(シリコン膜
3の厚さ)12を有する円筒凹型ストレージノード8が
形成されている。図2は、円筒凹型ストレージノード8
(図1(b)参照)の幅13が0.25μmの場合にお
ける、粗面粒4の厚さによる粗面化率を示す。図2にお
いて、横軸は粗面粒4の厚さ(後述の図3の14)であ
り、縦軸は粗面化率である。ここで粗面化率とは、スト
レージノードを粗面化した場合の容量/ストレージノー
ドを粗面化しない場合の容量である。この時の粗面化処
理条件は、ジシランガス(Si2H6)によるシリコン膜3
の作成温度が595℃、ジシラン流量が10sccm、圧力
は2.0Torrであり、アニールの温度が757℃、ホス
フィン(PH3)流量が200sccm、圧力が2.0Torrで
ある。円筒凹型ストレージノード8の厚さ12は300
Åである。図2より、粗面粒4の厚さが約450Åの時
に粗面化率は最適となる。 【0017】図3(a)、(b)および(c)は、粗面
粒の各種の粒径状態を示す。図3(a)、(b)および
(c)において、分離用酸化膜6にストレージノード1
が形成され、ストレージノード1の上に粗面粒4が形成
されている。図2と同条件の場合を考えると、図3
(b)は粗面粒4の厚さ14が約450Åである場合、
すなわち粗面化率が最適となる場合を示している。図3
(a)は粗面粒4の厚さ14が最適な厚さよりも薄くな
った場合を示す。図3(a)に示すように、小さな粗面
粒4がまばらに形成されるので粗面化率は小さくなる。
厚さ14の下限は粗面化率が少なくとも1.4倍以上得
られる場合と考えられ、図2より約150Åである。一
方、図3(c)が示すように、粗面粒4の厚さ14が最
適な厚さよりも厚くなると大きな粗面粒4が密に形成さ
れるので、表面積の増加は最適な厚さの場合と比べてほ
とんどない。すなわち、粗面化率は小さくなる。厚さ1
4の上限は粗面化率が少なくとも1.4倍以上得られる
場合と考えられ、図2より約700Åである。 【0018】図4は、幅13の大きさによる最適な粗面
粒の厚さ14を示す。図4において、横軸は幅13であ
り、縦軸は最適な粗面粒の厚さ14である。粗面化処理
の条件は上述の条件と同じである。図4に示すように、
幅13の大きさにより最適な粗面粒の厚さ14が異なる
傾向がみられる。幅13の大きさが増加すると約100
0Å付近で収束すると見積もられるので、最も厚い粗面
粒の厚さ14は約1000Åとなる。一方、幅13の大
きさの減少とともに最適な粗面粒の厚さ14は薄くな
る。幅13の下限は約0.1μmであることがわかる。
ストレージノード8の膜厚12を変化させても上述の傾
向は同じであり、最適粗面粒の厚さ14の値が異なるだ
けであった。したがって、円筒凹型ストレージノードの
幅13に応じて最適な高い粗面化率を確保することがで
きる。 【0019】以上より、実施の形態1によればストレー
ジノードの幅が0.1μm以上の円筒凹型構造を有し、
粗面化導電性膜の厚みが1000Å以下の粗面粒を有す
ることにより、高い粗面化率を得ることができるので、
十分な蓄積容量を確保することができる。 【0020】実施の形態2.図1(a)の厚膜ストレー
ジノード2の場合も、実施の形態1と同様に、ある任意
の厚膜ストレージノード2同士の間隔10に応じて最適
な粗面粒の厚さ14が存在する。図5は、間隔10の大
きさによる最適粗面粒の厚さ14を示す。図5におい
て、横軸は間隔10であり、縦軸は最適粗面粒の厚さ1
4である。図5と図4とを比較すると、実施の形態2は
実施の形態1と同様に、間隔10の大きさにより最適な
粗面粒の厚さ14が異なる傾向がみられ、両者は依存性
を持つことが分かる。間隔10の大きさが増加すると約
1000Å付近で収束すると見積もられるので、最も厚
い粗面粒の厚さ14は約1000Åとなる。一方、間隔
10の大きさの減少とともに最適な粗面粒の厚さ14は
薄くなる。間隔10の下限は約0.1μmであることが
わかる。したがって、厚膜ストレージノード2同士の間
隔10に応じて最適な粗面粒の厚さ14を確保すること
ができる。 【0021】以上より、実施の形態2によれば複数の該
ストレージノード間の間隔が0.1μm以上であり、粗
面化導電性膜の厚みが1000Å以下の粗面粒を有する
ことにより、高い粗面化率を得ることができるので、十
分な蓄積容量を確保することができる。 【0022】実施の形態3.図6は、円筒凹型ストレー
ジノード8の膜厚12と粗面化率との関係を示す。図6
において、横軸は円筒凹型ストレージノード8の膜厚1
2であり、縦軸は粗面化率である。実施の形態3の粗面
化処理条件は、シリコン膜3の形成温度が595℃、ジ
シランガスの流量が10sccm、圧力が2.0Torrであ
り、アニ−ル温度が757℃、ホスフィンガスの流量が
200sccm、圧力が2.0Torrである。粗面粒の厚さ14
は、450Åである。図6に示されるように、ストレー
ジノード8の膜厚12が増大すると粗面化率が減少して
いる。粗面化率が1.4を得ることができるストレージ
ノード8の膜厚12は、900Å以下であることがわか
る。粗面粒の厚さ14を変化させても上述の傾向は同じ
であり、粗面化率の値が異なるだけであった。このよう
に円筒凹型ストレージノードの膜厚に応じて最適な高い
粗面化率を確保することができる。 【0023】したがって、ストレージノード8の膜厚1
2は、作成可能な膜厚として100Å以上であり粗面化
率が1.4を得ることができるために900Å以下であ
ることが望ましい。しかし、なるべく小さな幅(0.2
μm程度)に適用することを考えて、100Å以上30
0Å以下にすることがさらに望ましい。 【0024】以上より、実施の形態3によればストレー
ジノードの膜厚を100Å以上900Å以下とすること
により、高い粗面化率を得ることができるので、十分な
蓄積容量を確保することができる。 【0025】実施の形態4.実施の形態4ないし7は、
半導体記憶装置のストレージノード上に粗面化導電性膜
を形成する方法である。最適な粗面粒を有するストレー
ジノードを形成して必要な容量を確保するための、シラ
ン系ガスを用いたシリコン膜を作成する工程、そのシリ
コン膜をアニールする工程における詳細なプロセス条件
の規定を以下順に説明する。図12は、実施の形態4な
いし7に共通する概要工程フローを示す。図12におい
て、まず半導体ウェーハにアモルファスシリコンの導電
性膜でストレージノードを形成する(ステップS1
0)。このストレージノード上に極薄酸化膜を形成する
(ステップS20)。次に極薄酸化膜上に核付け用のシ
リコン膜を形成する(ステップS30)。ストレージノ
ードの表面上に粗面粒を形成するためにシリコン膜が形
成されたウェーハをアニール処理する。ここで、シリコ
ン膜の形成温度とアニール温度との差が155℃以上で
あるようにアニール処理を行う(ステップS40)。図
7は、実施の形態4におけるシリコン膜3の形成温度と
アニ−ル温度との差に対する粗面化率の関係を示す。図
7において、横軸はシリコン膜3の形成温度とアニ−ル
温度との温度差であり、縦軸は粗面化率である。このと
きの粗面化処理条件は、ジシランガスの流量が10scc
m、圧力が2.0Torr、ホスフィンガスの流量が200s
ccm、圧力が2.0Torrである。ストレージノードの構
造は円筒凹型構造であり、円筒凹型ストレージノード8
の膜厚12は300Åである。図7に示されるように、
粗面化率が少なくとも1.4を得られる温度差は155
℃以上であることが分かる。 【0026】以上より、実施の形態4によれば、半導体
ウェーハにアモルファスシリコンの導電性膜でストレー
ジノードを形成し、ストレージノード上に極薄酸化膜を
形成し、極薄酸化膜上に核付け用のシリコン膜を形成
し、ストレージノードの表面上に粗面粒を形成するため
に前記シリコン膜が形成された前記ウェーハをアニール
処理するストレージノード上に粗面化導電性膜を形成す
る方法において、シリコン膜の形成温度とアニ−ル温度
との差を155℃以上とすることにより、高い粗面化率
を確保することができるので、十分な蓄積容量を確保す
ることができる。 【0027】実施の形態5.実施の形態5は、実施の形
態4のシリコン膜を形成する工程(図12のステップS
30)において、シラン系ガスの流量とシリコン膜の形
成温度を規定している。図8は、シリコン膜3の形成温
度と粗面化率との関係を示す。図8において、横軸はシ
リコン膜3の形成温度であり、縦軸は粗面化率である。
このときの粗面化処理条件は、ジシランガスの流量が1
0sccm、圧力が2.0Torr、アニ−ル温度が767℃、
ホスフィンの流量が200sccm、圧力が2.0Torrであ
る。ストレージノードの構造は円筒凹型構造であり、円
筒凹型ストレージノード8の膜厚12は250Åであ
る。図8に示されるように、粗面化率が少なくとも1.
4を得られる形成温度は、560℃以上750℃以下で
あることが分かる。 【0028】図9は、シラン系ガスの流量と粗面粒の厚
さとの関係を示す。図9において、横軸はシラン系ガス
の流量であり、縦軸は粗面粒の厚さである。このときの
粗面化処理条件は、シリコン膜の形成温度が615℃、
圧力が3.5Torr、アニ−ル温度が765℃、ホスフィ
ンの流量が200sccm、圧力が3.5Torrである。スト
レージノードの構造は厚膜構造であり、厚膜ストレージ
ノード2の間隔10は0.2μmである。上述のように
粗面粒の厚さが1000Å以下であることを考えると、
図9に示されるようにシラン系ガスの流量の上限は70
sccmとなる。 【0029】以上より、実施の形態5によると、シリコ
ン膜3を形成する場合、シラン系ガスの流量を70sccm
以下とし、シリコン膜3の形成温度を560℃以上75
0℃以下とすることにより、ストレージノードの形状に
依存することなく、制御性が良くて高い粗面化率を得る
ことができる。したがって、ストレージノードの形状や
大きさに関係なく必要な容量を確保でき、半導体記憶装
置の微細化にともないストレージノードが小型化した場
合にも必要な容量を確保でき、したがって信頼性を向上
させることができる。 【0030】実施の形態6.実施の形態6は、実施の形
態4のシリコン膜を形成する工程(図12のステップS
30)において、シラン系ガスの流量、シリコン膜の形
成温度およびシリコン膜の成膜レートを規定している。
粗面化処理におけるシリコン膜を形成する方法で、形成
温度を615℃、ジシラン流量を10sccm、圧力を2.
0Torr、時間を20秒で成膜すると、粗面化率は1.6
倍となる。この粗面化処理条件でシリコン膜3の形成温
度を変化させると、粗面化率は図8のようになる。図8
に示されるように、粗面化率を少なくとも1.4以上と
するためには形成温度は560℃以上であることが必要
である。図10は、ジシラン流量が10sccmと40sccm
の時のシリコン膜3と成膜レートとの温度依存性を示
す。図10において、横軸はシリコン膜3の形成温度で
あり、縦軸は成膜レートである。上記の、形成温度を6
15℃、ジシラン流量を10sccmとする条件での成膜レ
ートは、約1300Å/minである。図10より、ジシラ
ンの流量と形成温度から成膜レートがわかる。 【0031】図4で示されたように最適粗面粒の厚さが
1000Å以下であり、制御可能でかつ処理能力的に実
施できる最低限のウェーハ1枚当たりの成膜時間が10
秒以上60秒以下であるとすると、その成膜レートは1
000Å/min以上6000Å/min以下となる。この成
膜レートの範囲に入るように、形成温度を例えば560
℃以上750℃以下、シラン系ガスの流量を70sccm以
下、圧力を0.5Torr以上5.0Torr以下、成膜時間を
10秒以上60秒以下とするのが望ましい。以上をまと
めると、シリコン膜3を形成する場合、シラン系ガスの
流量(Fs)、シリコン膜の形成温度(TDEPO)および
シリコン膜の成膜形成レート(Å/min)の間に、 【数3】 の条件が満足されることが望ましい。図10にFs=1
0sccm、したがってB=―1606.9の場合を示す。 【0032】以上より、実施の形態6によればシラン系
ガスの流量(Fs)、シリコン膜の形成温度(TDEPO
およびシリコン膜の成膜形成レート(Å/min)の間に
上述の条件が満足されることにより、膜を制御性良く作
成することができるので、高い処理能力で十分な蓄積容
量を確保することができる。 【0033】実施の形態7.実施の形態7は、実施の形
態4のシリコン膜を形成する工程(図12のステップS
30)からアニール処理する工程(図12のステップS
40)における昇温レートを規定している。粗面化処理
を行う場合に、シリコン膜3の形成から粗面粒4形成の
ためのアニールまでの時間と、シリコン膜3の形成温度
からアニール温度までの温度差とを変化させることによ
り、粗面化率を変化させることができる。上述の時間と
温度差とを規格化するために昇温レート(℃/sec)に
換算する。図11は、昇温レートと容量倍率との関係を
示す。図11において、横軸は昇温レートであり、縦軸
は容量倍率である。このときの粗面化処理条件は、ジシ
ランの流量が10sccm、圧力が2.0Torrであり、ホス
フィンの流量が200sccm、圧力が2.0Torrである。
ストレージノードの構造は円筒凹型構造であり、円筒凹
型ストレージノード8の幅13は0.25μm、円筒凹
型ストレージノード8の膜厚12は300Åである。図
11に示されるように、容量倍率を少なくとも1.4倍
以上得るためには、昇温レートは5℃/sec以上必要で
あることがわかる。 【0034】以上より、実施の形態7によればシリコン
膜の形成温度からアニール温度まで昇温させる場合の昇
温レートを5℃/sec以上とすることにより、制御性良
く粗面粒の形成が可能となるので、高い処理能力で十分
な蓄積容量を確保することができる。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体記
憶装置および半導体記憶装置のストレージノード上に粗
面化導電性膜を形成する方法によれば、制御性の良い低
圧下で形成レートが高い、すなわち処理能力が高い形成
プロセスを用いて、かつ最適な粗面粒を有するストレー
ジノードを形成することにより、ストレージノードの形
状や大きさに関係なく必要な容量を確保できる。さら
に、半導体記憶装置の微細化にともないストレージノー
ドが小型化した場合にも必要な容量を確保でき、したが
って信頼性を向上させることが可能な半導体記憶装置お
よび半導体記憶装置のストレージノード上に粗面化導電
性膜を形成する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の適用対象となる構造の異なる2種類
のストレージノードを例示する図である。 【図2】 本発明の実施の形態1における円筒凹型スト
レージノードの幅が0.25μmの場合の、粗面粒の厚
さによる粗面化率を示す図である。 【図3】 本発明の実施の形態1における粗面粒の各種
の粒径状態を示す図である。 【図4】 本発明の実施の形態1におけるストレージノ
ードの幅の大きさによる最適な粗面粒の厚さを示す図で
ある。 【図5】 本発明の実施の形態2におけるストレージノ
ードの間隔の大きさによる最適粗面粒の厚さを示す図で
ある。 【図6】 本発明の実施の形態3における円筒凹型スト
レージノードの膜厚と粗面化率との関係を示す図であ
る。 【図7】 本発明の実施の形態4におけるシリコン膜の
形成温度とアニ−ル温度との差に対する粗面化率の関係
を示す図である。 【図8】 本発明の実施の形態5におけるシリコン膜の
形成温度と粗面化率との関係を示す図である。 【図9】 本発明の実施の形態5におけるシラン系ガス
の流量と粗面粒の厚さとの関係を示す図である。 【図10】 本発明の実施の形態6におけるジシラン流
量が10sccmと40sccmの時のシリコン膜3と成膜レー
トとの温度依存性を示す図である。 【図11】 本発明の実施の形態7における昇温レート
と容量倍率との関係を示す図である。 【図12】 本発明の実施の形態4ないし7における工
程フローを示す図である。 【図13】 従来の粗面化導電性膜の形成過程を示す図
である。 【図14】 従来の極薄酸化膜形成による粗面化導電性
膜の形成過程を示す図である。 【符号の説明】 1 ストレージノード、 2 厚膜ストレージノード、
3 核付け用シリコン膜、 4 粗面粒、 5 極薄
酸化膜、 6 分離用酸化膜、 7 シリコン基板、
8 円筒凹型ストレージノード、 10 厚膜ストレー
ジノード間の間隔、 11 厚膜ストレージノードの高
さ、 12 円筒凹型ストレージノードの膜厚、 13
円筒凹型ストレージノードの幅、 14 粗面粒の厚
さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 佳彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−237877(JP,A) 特開 平10−189898(JP,A) 特開 平5−175448(JP,A) 特開 平5−315543(JP,A) 特開 平6−5805(JP,A) 特開 平10−294436(JP,A) 特開 平4−127519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/8242 H01L 27/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体ウェーハにアモルファスシリコン
    の導電性膜でストレージノードを形成する工程と、 前記ストレージノード上に極薄酸化膜を形成する工程
    と、 前記極薄酸化膜上に核付け用のシリコン膜を形成する工
    程と、 前記ストレージノードの表面上に粗面粒を形成するため
    に前記シリコン膜が形成された前記ウェーハをアニール
    処理する工程とを備えたストレージノード上に粗面化導
    電性膜を形成する方法であって、前記シリコン膜を形成する工程は、シラン系ガスの流量
    を70sccm以下とし、シリコン膜の形成温度を560℃
    以上750℃以下とし、かつ、 シラン系ガスの流量(Fs)、シリコン膜の形成温度
    (T DEPO )およびシリコン膜の成膜形成レート(Å
    /min)の間に、 【数1】 =A×T DEPO +B (A=4.7、B=4
    6.23×Fs−2069.2) Fs(sccm):シラン系ガスの流量(Fs≦70sccm) DEPO (℃):シリコン膜の形成温度(560℃≦
    DEPO ≦750℃) (Å/min):シリコン膜の成膜形成レート(100
    0Å/min≦D ≦6000Å/min) の条件が満足され、 前記シリコン膜を形成する工程におけるシリコン膜の形
    成温度と前記アニール処理する工程におけるアニ−ル温
    度との差が155℃以上であり、かつ、 前記シリコン膜を形成する工程におけるシリコン膜の形
    成温度から前記アニール処理する工程におけるアニール
    温度まで昇温させる場合の昇温レートは、5℃/sec以
    上である ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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