JP3173481B2 - スタック電極を有する半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

スタック電極を有する半導体装置及びその製造方法

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JP3173481B2 JP33483398A JP33483398A JP3173481B2 JP 3173481 B2 JP3173481 B2 JP 3173481B2 JP 33483398 A JP33483398 A JP 33483398A JP 33483398 A JP33483398 A JP 33483398A JP 3173481 B2 JP3173481 B2 JP 3173481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタック電極を有
する半導体装置及びその製造方法に関し、特に、スタッ
ク電極の表面積を増大させて、容量を増大させたスタッ
ク電極を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、DRAMなどの半導体装置は、高
容量化又は高集積化が進んでいる。
【0003】図7(a)乃至(c)は、従来のスタック
電極を有する半導体装置の製造方法を工程順に示す断面
図であり、図8(a)及び(b)は、図7に続く製造方
法を工程順に示す断面図である。
【0004】図7(a)に示すように、例えば、シリコ
ン基板からなる半導体基板101の上に形成された絶縁
膜102に、この半導体基板101まで到達する容量コ
ンタクト103を開口する。そして、容量膜として、
えば、膜厚が約800Åであって、不純物として、例え
ば、リンが添加され、そのリン濃度は例えば、5×10
19乃至1.5×1020cm−3と比較的低濃度であ
るアモルファスシリコン膜(以下、DOPOS膜とい
う。)104を形成する。
【0005】次に、図7(b)に示すように、半導体基
板101全面に亘り、SiO2を塗布して500℃以下
の温度で焼きしめ、シリコン酸化膜105を形成し、容
量コンタクト103内部をSiO2で充填する。
【0006】次に、図7(c)に示すように、シリコン
酸化膜105とDOPOS膜104とをエッチバックす
る。
【0007】次に、図8(a)に示すように、絶縁膜1
02を例えば、ウェットエッチングで除去し、DOPO
S膜104からなるシリンダスタック106を形成す
る。
【0008】次に、図8(b)に示すように、高真空中
で、例えば、SiH4又はSi26ガスを照射し真空中
で熱処理することにより、粒成長させてシリンダスタッ
ク106の外壁及び内壁に高密度に半球状のHSG(He
mi−Sphere−Grain)107を形成する。これにより、
スタック電極を有する半導体装置100が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリンダスタ
ックの内壁側と外壁側とを構成するDOPOS膜104
のリン濃度は同一かつ、比較的低いため、HSG107
の大きさは内壁側及び外壁側共に、500乃至1000
Å程度と比較的大きくなる。このことにより、1GDR
AMのように隣接するスタック電極間の距離が0.1μ
m程度の微細なデバイスでは、図8(b)に示すよう
に、隣接するスタック電極間でHSG107同士が接触
してしまい、スタック電極間でショートが生じてしまう
という問題点がある。
【0010】また、HSG107の大きさは、HSG1
07成長のプロセス条件によって変化する。図9は、従
来の他のスタック電極を有する半導体装置を示す断面図
である。図10は、HSG107の大きさの容量増加率
を示すグラフ図である。
【0011】HSG107成長はSiH4又はSi26
ガスをアモルファスシリコンスタックに照射するプロセ
スと、それに続く真空中での熱処理プロセスの2段階か
らなる。HSG107は、真空熱処理の時間が長くなる
につれて大きくなる。従って、真空熱処理の時間を短く
することで、HSG107の大きさを小さくすることが
でき、その結果隣接スタック間でのHSG107の接触
を防止することができ、ショートも低減できる。
【0012】この方法では、図9に示すように、シリン
ダ外壁側だけでなく、シリンダ内壁側のHSG107も
小さくなる。このHSG107の大きさが500Å以下
に小さくなると、図10に示すように、容量増大効果が
小さくなる。このため、シリンダスタック106内壁側
のHSG107は、通常の500乃至1000Å程度の
大きさのまま、シリンダスタック106外壁側のHSG
107のみ小さいスタック電極を有する半導体装置及び
製造方法の確立が望まれている。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、スタック電極を形成するに際して、スタッ
ク電極を形成するDOPOS膜を、不純物の異なる少な
くとも2層の積層構造とすることにより、スタック電極
の外側のHSGの大きさをスタック電極の内側のHSG
に比べて小さくすることができると共に、隣接するシリ
ンダスタック電極間のショートを防ぐことができるスタ
ック電極を有する半導体装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願第1発明に係るスタ
ック電極を有する半導体装置は、半導体基板と、前記半
導体基板の上に形成されたアモルファスシリコンからな
るスタック電極と、前記スタック電極の内側に形成され
る第1成長粒と、前記スタック電極の外側に形成される
前記第1成長粒よりも小さい第2成長粒と、を有するこ
とを特徴とする。
【0015】本願第2発明に係るスタック電極を有する
半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上に形成さ
れた絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成された第1のアモ
ルファスシリコンからなるスタック電極と、前記第1の
アモルファスシリコンからなるスタック電極の底部に形
成される第2のアモルファスシリコンからなるスタック
電極と、前記第1のアモルファスシリコンからなるスタ
ック電極の内側に形成される第1成長粒と、前記第1の
アモルファスシリコンからなるスタック電極の外側に形
成される前記第1成長粒よりも小さい第2成長粒と、を
有することを特徴とする。
【0016】
【0017】本発明においては、前記スタック電極は、
不純物が添加され、このスタック電極の内側と外側とで
は不純物濃度が異なり、内側よりも外側の方が不純物濃
度が高いことが好ましい。
【0018】また、本発明においては、前記スタック電
極は、不純物が添加され、少なくとも不純物濃度が異な
る2層で形成され、前記スタック電極の内側よりも外側
の方が不純物濃度が高いことが好ましい。
【0019】更に、本発明おいては、前記スタック電極
の外側を構成する第1スタック電極は、不純物としてリ
ンが添加され、その不純物濃度が、2.5×1020cm
-3以上であり、前記スタック電極の内側を構成する第2
スタック電極は、不純物としてリンが添加され、その不
純物濃度が、2.0×1020cm-3以下であることが好
ましい。
【0020】本願第発明に係るスタック電極を有する
半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に絶縁膜を形
成し、前記絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口す
る工程と、前記絶縁膜及び開口に不純物が添加された第
1アモルファスシリコン膜を形成する工程と、前記第1
アモルファスシリコン膜の上に、不純物が添加された前
記第1アモルファスシリコン膜よりも不純物濃度の低い
第2アモルファスシリコン膜を形成する工程と、前記第
2アモルファスシリコン膜の上にシリコン酸化膜を形成
する工程と、前記シリコン酸化膜を除去する工程と、真
空中でSiH ガスを照射して、真空中で熱処理をし
て、前記第1及び第2アモルファスシリコン膜面上で粒
成長させる工程と、を有することを特徴とする。
【0021】本願第発明に係るスタック電極を有する
半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に絶縁膜を形
成し、前記絶縁膜の上に、不純物が添加されたアモルフ
ァスシリコン膜を形成する工程と、前記アモルファスシ
リコン膜の上に絶縁膜を形成する工程と、フォトリソグ
ラフィーにより容量コンタクトとなる位置に前記アモル
ファスシリコン膜を残存させる工程と、前記半導体基板
及び絶縁膜の上に、不純物が添加された第1アモルファ
スシリコン膜を形成する工程と、前記第1アモルファス
シリコン膜の上に、不純物が添加された前記第1アモル
ファスシリコン膜よりも不純物濃度の低い第2アモルフ
ァスシリコン膜を形成する工程と、前記第1及び第2ア
モルファスシリコン膜をエッチバックする工程と、前記
酸化膜を除去する工程と、前記第1及び第2アモルファ
スシリコン膜面上で粒成長させる工程と、を有すること
を特徴とする。
【0022】本願第発明に係るスタック電極を有する
半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に絶縁膜を形
成し、前記絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口す
る工程と、前記絶縁膜及び開口に不純物が添加されたア
モルファスシリコン膜を形成する工程と、前記アモルフ
ァスシリコン膜面上で粒成長させる工程と、前記アモル
ファスシリコン膜の上にシリコン酸化膜を形成し、前記
アモルファスシリコン膜及びシリコン酸化膜をエッチバ
ックする工程と、前記容量コンタクトの開口に残存して
いるシリコン酸化膜を除去する工程と、を有することを
特徴とする。
【0023】本願第発明に係るスタック電極を有する
半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に絶縁膜を形
成し、前記絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口す
る工程と、前記絶縁膜及び容量コンタクトの上に不純物
が添加されたアモルファスシリコン膜を形成すると同時
に、前記アモルファスシリコン膜面上で粒成長させる工
程と、前記アモルファスシリコン膜の上にシリコン酸化
膜を形成し、前記アモルファスシリコン膜及びシリコン
酸化膜をエッチバックする工程と、前記容量コンタクト
の開口に残存しているシリコン酸化膜を除去する工程
と、を有することを特徴とする。
【0024】本発明においては、前記第1アモルファス
シリコン膜は、不純物としてリンが添加され、その不純
物濃度が2.5×1020cm-3以上であり、第2アモル
ファスシリコン膜は、不純物としてリンが添加され、そ
の不純物濃度が2.0×10 20cm-3以下であることが
好ましい。
【0025】本発明においては、スタック電極の内側と
外側とに形成される第1及び第2成長粒の大きさを変え
ることにより、スタック電極間の間隔を狭めることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明
の第1実施例に係るスタック電極を有する半導体装置を
示す断面図である。図2(a)乃至(d)は、本発明の
第1実施例に係るスタック電極を有する半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【0027】本実施例の半導体装置1において、例え
ば、シリコン基板からなる半導体基板3の上に、アモル
ファスシリコンからなるスタック電極2が形成されてい
る。このスタック電極2は、例えば、リン等の不純物が
添加されていて、この不純物濃度が異なる第1スタック
電極6と第2スタック電極8とが積層されて形成されて
いる。この第1スタック電極6は、底を有する筒状に形
成されている。この第1スタック電極6の内側には、第
2スタック電極8が形成され、外側には、第1成長粒で
ある第1HSG7が形成されている。この第2スタック
電極8は、第1スタック電極6と相似な底を有する筒状
に形成されている。この第2スタック電極8の内側に
は、第2成長粒である第2HSG9が形成されている。
第1スタック電極6に形成されている第1HSG7は、
第2スタック電極8に形成されている第2HSG9と比
較して、第1HSG7の方が小さい。また、第1スタッ
ク電極6と第2スタック電極8とでは、不純物濃度も異
なり、第1スタック電極6の方が、第2スタック電極8
よりも不純物濃度が低い。
【0028】これにより、スタック電極2内に不純物濃
度の異なる第1スタック電極6及び第2スタック電極8
を形成することにより、成長粒である半球状のHSGの
大きさをスタック電極の外側と内側とで、変化させるこ
とができ、外側のHSG大きさを内側のHSGと比較し
て小さくすることができる。従って、スタック電極2間
のショートを防止することができると共に、スタック電
極2間の小さい半導体装置1に適用することができる。
【0029】次に、本実施例に係るスタック電極を有す
る半導体装置の製造方法について図1及び図2に基づい
て説明する。先ず、図2(a)に示すように、半導体基
板3の上に絶縁膜4を形成する。半導体基板3の上に形
成された絶縁膜4に、半導体基板3まで到達する容量コ
ンタクト5を開口する。そして、この容量コンタクト5
に、例えば、膜厚が約400Åの第1スタック電極6と
なる不純物としてリンが添加され、このリン濃度が例え
ば、1.5×1020cm-3以上の第1DOPOS膜6a
を、例えば、温度が530℃乃至550℃の範囲で形成
する。次に、この第1DOPOS膜6aの上に、リン濃
度が、例えば、5×1019cm-3乃至1.5×1020
-3、膜厚が約400Åの第1DOPOS膜6aと比較
して低濃度である第2スタック電極となる第2DOPO
S膜8aを、例えば、温度が530℃乃至550℃の範
囲で形成する。このようにして、外側の高リン濃度層、
内側の低リン濃度層を有する第1DOPOS膜6a及び
第2DOPOS膜8aからなる積層膜10の積層構造が
形成される。
【0030】次に、図2(b)に示すように、半導体基
板3全面に亘り、例えば、SiO2を塗布して500℃
以下の温度で焼きしめ、シリコン酸化膜11を形成し、
容量コンタクト5内部をSiO2で充填する。
【0031】次に、図2(c)に示すように、シリコン
酸化膜11、第1DOPOS膜6a及び第2DOPOS
膜8aをエッチバックする。
【0032】次に、図2(d)に示すように、絶縁膜4
を例えば、HF溶液を使用したウェットエッチングで除
去し、積層膜10からなるシリンダスタック12を形成
する。そして、高真空中で、例えば、SiH4又はSi2
6ガスを照射して、真空中で例えば、温度が550℃
乃至580℃の範囲で熱処理し、シリンダスタック12
の内壁と外壁とで粒成長させて、高密度の第1及び第2
HSG7、9を形成する。スタック電極2の内壁側の第
2DOPOS膜8aのリン濃度は、第1DOPO膜6a
と比較して低濃度であるため、第2HSG9の大きさは
500乃至1000Å程度となるが、シリンダ外壁側の
第1DOPO膜6aのリン濃度が高いため、第1HSG
7の大きさはシリンダ内壁側に比べて小さくなる。そし
て、図1に示すように、スタック電極2を有する半導体
装置1が形成される。
【0033】これにより、スタック電極2を不純物濃度
が異なる積層膜を使用して形成することにより、HSG
の大きさを制御することができる。従って、スタック電
極2の間隔の小さな半導体装置1に適用することができ
る。
【0034】本実施例においては、スタック電極2を第
1及び第2スタック電極6、8の2層からなる積層膜1
0としたが、本発明は特にこれに限定されるものではな
く、スタック電極2の内側と外側との不純物濃度が異な
る形態をとればよく、2層以上の積層膜10とすること
もできる。
【0035】次に、本発明の第2実施例について、図3
及び図4を参照して具体的に説明する。なお、図1及び
図2に示す第1実施例と同一構成物には、同一符号を付
しその詳細な説明は省略する。図3は、本発明の第2実
施例に係るスタック電極を有する半導体装置を示す断面
図である。図4(a)乃至(d)は、本発明の第2実施
例に係るスタック電極を有する半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。
【0036】本実施例においては、第1実施例と比較し
て、半導体基板3の上に絶縁膜13が形成されている。
この絶縁膜13の上に、第1のアモルファスシリコンか
らなるスタック電極2として、筒状の第1スタック電極
6が形成され、その外側に第2スタック電極8が形成さ
れている。第2のアモルファスシリコンからなるスタッ
ク電極2として、第2スタック電極8の底部には、不純
物として、例えば、リンが添加された第3DOPOS膜
14が形成されている。第1スタック電極の外側に
は、第1成長粒である第1HSG7が形成され、第2ス
タック電極8の内側には、第2成長粒である第2HSG
9が形成されている点で異なり、それ以外は同一であ
る。
【0037】これにより、スタック電極2内に不純物濃
度の異なる第1スタック電極6及び第2スタック電極8
を形成することにより、成長粒であるHSGの大きさを
スタック電極の外側と内側とで、変化させることがで
き、外側の第1HSG7の大きさを内側の第2HSG9
と比較して小さくすることができる。従って、スタック
電極2間の小さい半導体装置1に適用することができ
る。
【0038】次に、本実施例に係るスタックを有する半
導体装置の製造方法について図3及び図4に基づいて説
明する。先ず、図4(a)に示すように、半導体基板1
の上に絶縁膜13を形成する。この絶縁膜13の上に、
不純物として、例えば、リンが添加された例えば、膜厚
が300乃至1000Åの第3DOPOS膜14を形成
する。この第3DOPOS膜14の上に、例えば、膜厚
が5000乃至10000Åの酸化膜15を500℃以
下の温度で形成する。この酸化膜15と第3DOPOS
膜14とをフォトリソグラフィー及びエッチングによ
り、スタック電極2形成予定領域だけ残すようにスタッ
ク形状に加工する。
【0039】次に、図4(b)に示すように、半導体基
板3及び酸化膜15の上に、不純物として、例えば、リ
ンが添加され、このリン濃度が5×1019cm-3乃至
1.5×1020cm-3であり、例えば、膜厚が約400
Åの第1DOPOS膜6aを、例えば、温度が530℃
乃至550℃の範囲で形成する。次に、第1DOPOS
膜6aの上に、不純物として、例えば、リンが添加さ
れ、このリン濃度が1.5×1020cm-3以上であり、
膜厚が約400Åの第2DOPOS膜8aを、例えば、
温度が530℃乃至550℃の範囲で形成する。このよ
うにして、外側の高リン濃度層、内側の低リン濃度層を
有する第1DOPOS膜6a及び第2DOPOS膜8a
からなる積層膜10の積層構造が形成される。
【0040】次に、図4(c)に示すように、第1DO
POS膜6a及び第2DOPOS膜8aからなる積層膜
10をエッチバックし、第1DOPOS膜6a及び第2
DOPOS膜8aを酸化膜15の側面にのみ残す。
【0041】次に、図4(d)に示すように、例えば、
HF溶液を使用したウェットエッチングにより酸化膜1
5を除去し、積層膜10によるシリンダスタック12を
形成する。そして、高真空中で、例えば、SiH4又は
Si26ガスを照射し真空中で例えば、温度が550℃
乃至580℃の範囲で熱処理し、シリンダスタック12
の内壁と外壁とで粒成長させて、高密度の第1及び第2
HSG7、9を形成する。シリンダスタック12の内壁
側の第2DOPOS膜8aのリン濃度は第1DOPOS
膜6aと比較して低いため、第2HSG9の大きさは5
00乃至1000Å程度となるが、シリンダスタック1
2の外壁側の第1DOPOS膜6aの第2DOPOS膜
8aよりもリン濃度が高いため、第1HSG7の大きさ
はシリンダスタック12の内壁側に比べて小さくなる。
そして、図4に示すように、スタック電極2を有する半
導体装置1が形成される。
【0042】これにより、不純物濃度の異なる第1スタ
ック電極6及び第2スタック電極8積層して形成するこ
とにより、HSGの大きさをスタック電極の外側と内側
とで、変化させることができ、外側のHSG大きさを内
側のHSGと比較して小さくすることができる。従っ
て、スタック電極2間の小さい半導体装置1に適用する
ことができる。
【0043】本実施例においては、スタック電極2を第
1及び第2スタック電極6、8の2層からなる積層膜1
0としたが、本発明は特にこれに限定されるものではな
く、スタック電極2の内側と外側との不純物濃度が異な
る形態をとればよく、2層以上の積層膜10とすること
もできる。
【0044】次に、本発明の第3実施例について図5及
び図6を参照して具体的に説明する。なお、図1及び図
2に示す第1実施例と同一構成物には、同一符号を付し
その詳細な説明は省略する。図5は、本発明の第3実施
の製造方法により製造されたスタック電極を有する半
導体装置を示す断面図である。図6(a)乃至(c)
は、本発明の第3実施例に係るスタック電極を有する半
導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【0045】本実施例により製造された半導体装置にお
いては、第1実施例と比較して、半導体基板の上にア
モルファスシリコンからなるスタック電極2が形成され
ていて、そのスタック電極2の内側には、成長粒である
HSG7aが形成されている点で異なり、それ以外は同
一構成である。
【0046】これにより、スタック電極2の外側には、
HSG7aが形成されないために、よりスタック電極2
の間が近接している半導体装置1に適用することができ
る。
【0047】次に、本実施例に係るスタック電極を有す
る半導体装置の製造方法について説明する。先ず、図6
(a)に示すように、半導体基板3の上に絶縁膜4を形
成する。この絶縁膜4に半導体基板まで到達する容量
コンタクト5を開口する。そして、この容量コンタクト
5に、不純物として、例えば、リンが添加され、このリ
ン濃度が5×1019cm−3乃至1.5×1020
−3であって、膜厚が約800ÅのDOPOS膜2a
を、例えば、温度が530℃乃至550℃の範囲で形成
する。
【0048】次に、図6(b)に示すように、高真空中
で、例えば、SiH4又はSi26ガスを照射して、真
空中で例えば、温度が550℃乃至580℃の範囲で熱
処理し、DOPOS膜2aの内壁に高密度のHSG7a
を形成する。
【0049】次に、図6(c)に示すように、DOPO
S膜2aの全面に亘りSiO2を塗布して、焼きしめ、
シリコン酸化膜11を形成し、容量コンタクト5内部を
SiO2で充填する。そして、シリコン酸化膜11とD
OPOS膜2aとをエッチバックする。次に、絶縁膜4
を例えば、HF溶液を使用したウェットエッチングで除
去し、DOPOS膜2aによるシリンダスタック(図示
せず)を形成する。シリンダスタック内部のシリコン酸
化膜11を除去する。そして、図5に示すように、スタ
ック電極2を有する半導体装置1が形成される。
【0050】これにより、スタック電極2の外側にHS
G7aを有しない半導体装置1を形成することができ
る。従って、よりスタック電極2間隔の小さい半導体装
置に適用することができる。
【0051】本実施例においては、HSG7aの形成を
DOPOS膜2aの形成とHSG7aの成長とに分割し
て行っているが、これに限定されるものではなく、DO
POS膜2aをCVD法で形成する場合において、DO
POS膜2aの成膜温度をアモルファスシリコンが形成
される温度と、多結晶シリコンが形成される温度の遷移
領域である、例えば、温度が550℃乃至580℃の範
囲に設定することにより、DOPOS膜2aを形成する
と同時に、粒成長も行いHSG7aを形成することがで
きる。即ち、スタック電極2の壁部分と内壁の凹凸を同
時に形成することができる。このことにより、スタック
電極2を有する半導体装置1の製造工程を低減すること
ができる。
【0052】上述のいずれの実施例においても、半導体
基板3の上に絶縁膜4は、酸化膜又は窒化膜とすること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
スタック電極を不純物濃度の異なる第1スタック電極及
び第2スタック電極の2層構造にすることにより、HS
Gの大きさを制御することができ、HSG同士の接触に
よるショートを防止することができる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスタック電極を有す
る半導体装置を示す断面図である。
【図2】(a)乃至(d)は、本発明の第1実施例に係
るスタック電極を有する半導体装置の製造方法を示す断
面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るスタック電極を有す
る半導体装置を示す断面図である。
【図4】(a)乃至(d)は、本発明の第2実施例に係
るスタック電極を有する半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る製造方法により製造
されたスタック電極を有する半導体装置を示す断面図で
ある。
【図6】(a)乃至(c)は、本発明の第3実施例に係
るスタック電極を有する半導体装置の製造方法を工程順
に示す断面図である。
【図7】(a)乃至(c)は、従来のスタック電極を有
する半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図8】(a)及び(b)は、図7に続く製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図9】従来の他のスタック電極を有する半導体装置を
示す断面図である。
【図10】HSGの大きさの容量増加率を示すグラフ図
である。
【符号の説明】
1、100;半導体装置 2;スタック電極 2a、104;DOPOS膜 3、101;半導体基板 4、102;絶縁膜 5、103;容量コンタクト 6;第1スタック電極 6a;第1DOPOS膜 7;第1HSG 7a、107;HSG 8;第2スタック電極 8a;第2DOPOS膜 9;第2HSG 10;積層膜 11、105;シリコン酸化膜 12、106;シリンダスタック 13;絶縁膜 14;第3DOPOS膜 15;酸化膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、前記半導体基板の上に形
    成されたアモルファスシリコンからなるスタック電極
    と、前記スタック電極の内側に形成される第1成長粒
    と、前記スタック電極の外側に形成される前記第1成長
    粒よりも小さい第2成長粒と、を有することを特徴とす
    るスタック電極を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、半導体基板の上に形成さ
    れた絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成された第1のアモ
    ルファスシリコンからなるスタック電極と、前記第1の
    アモルファスシリコンからなるスタック電極の底部に形
    成される第2のアモルファスシリコンからなるスタック
    電極と、前記第1のアモルファスシリコンからなるスタ
    ック電極の内側に形成される第1成長粒と、前記第1の
    アモルファスシリコンからなるスタック電極の外側に形
    成される前記第1成長粒よりも小さい第2成長粒と、を
    有することを特徴とするスタック電極を有する半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スタック電極は、不純物が添加さ
    れ、このスタック電極の内側と外側とでは不純物濃度が
    異なり、内側よりも外側の方が不純物濃度が高いことを
    特徴とする請求項1又は2に記載のスタック電極を有す
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記スタック電極は、不純物が添加さ
    れ、少なくとも不純物濃度が異なる2層で形成され、前
    記スタック電極の内側よりも外側の方が不純物濃度が高
    いことを特徴とする請求項1又は2に記載のスタック電
    極を有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記スタック電極の外側を構成する第1
    スタック電極は、不純物としてリンが添加され、その不
    純物濃度が、2.5×1020cm−3以上であり、前
    記スタック電極の内側を構成する第2スタック電極は、
    不純物としてリンが添加され、その不純物濃度が、2.
    0×1020cm−3以下であることを特徴とする請求
    に記載のスタック電極を有する半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板の上に絶縁膜を形成し、前記
    絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口する工程と、
    前記絶縁膜及び開口に不純物が添加された第1アモルフ
    ァスシリコン膜を形成する工程と、前記第1アモルファ
    スシリコン膜の上に、不純物が添加された前記第1アモ
    ルファスシリコン膜よりも不純物濃度の低い第2アモル
    ファスシリコン膜を形成する工程と、前記第2アモルフ
    ァスシリコン膜の上にシリコン酸化膜を形成する工程
    と、前記シリコン酸化膜を除去する工程と、真空中で
    iH ガスを照射して、真空中で熱処理をして、前記第
    1及び第2アモルファスシリコン膜面上で粒成長させる
    工程と、を有することを特徴とするスタック電極を有す
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の上に絶縁膜を形成し、前記
    絶縁膜の上に、不純物が添加されたアモルファスシリコ
    ン膜を形成する工程と、前記アモルファスシリコン膜の
    上に絶縁膜を形成する工程と、フォトリソグラフィーに
    より容量コンタクトとなる位置に前記アモルファスシリ
    コン膜を残存させる工程と、前記半導体基板及び絶縁膜
    の上に、不純物が添加された第1アモルファスシリコン
    膜を形成する工程と、前記第1アモルファスシリコン膜
    の上に、不純物が添加された前記第1アモルファスシリ
    コン膜よりも不純物濃度の低い第2アモルファスシリコ
    ン膜を形成する工程と、前記第1及び第2アモルファス
    シリコン膜をエッチバックする工程と、前記酸化膜を除
    去する工程と、前記第1及び第2アモルファスシリコン
    膜面上で粒成長させる工程と、を有することを特徴とす
    るスタック電極を有する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の上に絶縁膜を形成し、前記
    絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口する工程と、
    前記絶縁膜及び開口に不純物が添加されたアモルファス
    シリコン膜を形成する工程と、前記アモルファスシリコ
    ン膜面上で粒成長させる工程と、前記アモルファスシリ
    コン膜の上にシリコン酸化膜を形成し、前記アモルファ
    スシリコン膜及びシリコン酸化膜をエッチバックする工
    程と、前記容量コンタクトの開口に残存しているシリコ
    ン酸化膜を除去する工程と、を有することを特徴とする
    スタック電極を有する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上に絶縁膜を形成し、前記
    絶縁膜の容量コンタクトとなる位置を開口する工程と、
    前記絶縁膜及び容量コンタクトの上に不純物が添加され
    たアモルファスシリコン膜を形成すると同時に、前記ア
    モルファスシリコン膜面上で粒成長させる工程と、前記
    アモルファスシリコン膜の上にシリコン酸化膜を形成
    し、前記アモルファスシリコン膜及びシリコン酸化膜を
    エッチバックする工程と、前記容量コンタクトの開口に
    残存しているシリコン酸化膜を除去する工程と、を有す
    ることを特徴とするスタック電極を有する半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1アモルファスシリコン膜は、
    不純物としてリンが添加され、その不純物濃度が2.5
    ×1020cm−3以上であり、第2アモルファスシリ
    コン膜は、不純物としてリンが添加され、その不純物濃
    度が2.0×1020cm−3以下であることを特徴と
    する請求項又はに記載のスタック電極を有する半導
    体装置の製造方法。
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