JP3462285B2 - セキュリティ装置 - Google Patents

セキュリティ装置

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JP3462285B2
JP3462285B2 JP01731395A JP1731395A JP3462285B2 JP 3462285 B2 JP3462285 B2 JP 3462285B2 JP 01731395 A JP01731395 A JP 01731395A JP 1731395 A JP1731395 A JP 1731395A JP 3462285 B2 JP3462285 B2 JP 3462285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の盗難を防止
するセキュリティ装置に関し、特に車載用オーディオ機
器において、販売店等で特殊なマスターコードによりセ
キュリティ機能を解除しようとする場合に、有効なセキ
ュリティ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器、特に輸出向けの自動車用オー
ディオ機器は、盗難の被害を受けやすいため、機器の盗
難防止対策に識別データとしてIDコード(Identifica
tion Code)を用いた盗難防止方法がよく採用されてい
る。この盗難防止方法は、オーディオ機器のユーザが任
意のIDコードを手操作により機器の数字キー等から入
力し、機器側はこのIDコードをEEPROM(Electr
ically Erasable Programmable Read Only Memory)等の
メモリに記憶する。そして、機器の電源が一度切断され
た場合、電源再投入時に入力されたIDコードがメモリ
に記憶されているIDコードと合致しない限り機器が起
動し使用できないようになっている。
【0003】即ち、自動車よりオーディオ機器が盗難さ
れる場合、先ず機器が自動車より外され、そして、再び
他の自動車に取り付けられる。これは、機器がバッテリ
より一度外され、そして再びバッテリに接続されること
である。このバッテリの接続状態、つまり、このバッテ
リの接続状態の変化を電源の変動により検出し、この状
態が検出された時に上述の盗難防止方法を実行し、正し
いIDコードが入力されない限り機器が起動しないよう
になっている。従って、機器を自動車から持ち去って
も、正しいIDコードを知っている機器のユーザでなけ
れば機器を起動することができない。そして、このよう
な機能を持っている機器であることを自動車や機器に表
示する、つまり「セキュリティ機能あり、持ち去っても
無駄」等の表示を自動車や機器に行うことにより、盗難
を行おうとする者の盗難意欲を衰退させ、盗難防止を図
るものである。
【0004】また、ユーザが機器をバッテリより取外
し、再度取り付けて機器が操作不能状態になったとき、
ユーザが正しいIDコードを忘れると、自動車メーカあ
るいは販売店で特殊なマスターコードを入力しないと、
機器を起動させることができないようになっている。即
ち、通常行われている方法では、販売店等において機器
の操作不能状態を解除するには、ユーザが正しいIDコ
ードを忘れ、間違ったIDコードを規定回数連続して入
力すると、異常として販売店等に持っていく行くべき旨
の表示が行われ、マスター入力モードとなる。そして、
販売店等では特定操作を行った後、自動車メーカあるい
は販売店のみに知らされているマスターコードを入力す
ることによりセキュリティモードが解除され、操作可能
状態にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
セキュリティ装置では、ユーザが機器をバッテリから外
し操作不能状態になったとき、正しいIDコードを忘れ
ると販売店等に持ち込むことになるが、販売店等で操作
不能状態を解除するにはマスター入力モードにする必要
があり、故意に規定回数まで間違ったIDコードを入力
しなけれならず非常に手間が掛かった。
【0006】本発明は、操作不能状態になった機器の販
売店等での解除操作を容易にするセキュリティ装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するもので、電子機器の盗難を防止するセキュリ
ティ装置であって、所定の方法で入力されたデータが前
記電子機器の書換可能な書換可能記憶手段に予め記憶さ
れた識別データと所定の関係にある時に、使用不能状態
にある前記電子機器を使用可能とするセキュリティ装置
において、前記書換可能記憶手段に前記識別データを書
き込む書込手段と、前記書換可能記憶手段に前記識別デ
ータが書き込まれていない時には前記電子機器を使用可
能とするセキュリティ非動作手段と、マスターデータと
サブマスターデータが記憶された消去不能の消去不能記
憶手段と、前記所定の方法で入力されたデータと前記識
別データとの所定の関係にない状態が所定回数以上続い
た場合に、所定の方法によりマスターデータと所定の関
係にあるデータを入力しないと使用不能状態にある前記
電子機器を使用可能としないマスター入力モードとする
モード移行手段と、前記マスター入力モード時に、所定
の方法により入力されたデータがマスターデータと所定
の関係にある時に、前記書換可能記憶手段に書き込まれ
た前記識別データを消去すると共にマスター入力モード
を解除するマスター解除手段と、前記マスター入力モー
ド時以外で、前記電子機器が使用不能状態である時に、
前記サブマスターデータと所定の関係にあるデータが入
力された場合に前記書換可能記憶手段に書き込まれた前
記識別データを消去するサブマスター解除手段とを有す
ることを特徴とする。
【0008】また、電子機器の盗難を防止するセキュリ
ティ装置であって、所定の方法で入力されたデータが前
記電子機器の書換可能な書換可能記憶手段に予め記憶さ
れた識別データと所定の関係にある時に、使用不能状態
にある前記電子機器を使用可能とするセキュリティ装置
において、前記書換可能記憶手段に前記識別データを書
き込む書込手段と、前記書換可能記憶手段に前記識別デ
ータが書き込まれていない時には前記電子機器を使用可
能とするセキュリティ非動作手段と、マスターデータと
サブマスターデータが記憶された消去不能の消去不能記
憶手段と、前記所定の方法で入力されたデータと前記識
別データとの所定の関係にない状態が所定回数以上続い
た場合に、所定の方法によりマスターデータと所定の関
係にあるデータを入力しないと使用不能状態にある前記
電子機器を使用可能としないマスター入力モードとする
モード移行手段と、前記マスター入力モード時に、所定
の方法により入力されたデータがマスターデータと所定
の関係にある時に、前記書換可能記憶手段に書き込まれ
た前記識別データを消去すると共にマスター入力モード
を解除するマスター解除手段と、前記マスター入力モー
ド時以外で、前記電子機器が使用不能状態である時に、
前記サブマスターデータと所定の関係にあるデータが入
力された場合に、前記マスター入力モードとするサブモ
ード移行手段とを有することを特徴とする。
【0009】また、前記サブマスターデータのデータ長
は前記識別データのデータ長と同じで、前記マスターデ
ータのデータ長は該識別データのデータ長より長いこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】以上のような構成により、サブマスターデータ
と所定の関係にあるデータを所定の方法により入力すれ
ば、書換可能記憶手段に書き込まれた識別データが消去
されるので、セキュリティ非動作手段により電子機器は
使用可能状態となる。従って、識別データを忘れた場合
には、いちいちマスター入力モードとしてマスターデー
タと所定の関係にあるデータを入力することなく、電子
機器を使用可能状態とでき、また識別データの再設定も
行える。
【0011】また、第2の発明によれば、サブマスター
データと所定の関係にあるデータを所定の方法により入
力すれば、直ちにマスター入力モードとなる。従って、
識別データを忘れた場合には、わざと適切なデータを所
定回数入力する操作を行わなくてもマスター入力モード
にでき、マスターデータによる電子機器の使用不能状態
の解除を行うことができる。
【0012】また、第3の発明によれば、サブマスター
データのデータ長は識別データのデータ長と同じである
ので、設計上の変更等をあまり行わずに実現でき、また
操作が容易となる。更にマスターデータのデータ長は識
別データのデータ長より長いので、防犯上の性能は略維
持される。つまり、防犯上の性能低下を招くことなく、
操作性の向上が図れる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明
する。なお、本実施例では自動車用ラジオ受信機を例に
挙げて説明するが、他の電子機器でも適用でき、特に、
マイクロプロセッサ(マイコン)を備えた電子機器で
は、あまりハード構成を追加することなく簡単に適用で
きる。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示すラジオ受
信機のブロック図である。アンテナ(ANT)1は放送
波を受信し、高周波増幅回路(RF)2は放送波を選択
し増幅する。混合回路(MIX)3は、局部発振回路
(LO)4からの信号と高周波増幅回路2からの高周波
信号を混合し、放送波を中間周波数に周波数変換する。
中間周波増幅回路(IF)5は、混合回路3からの中間
周波信号を増幅する。検波回路(DET)6は、中間周
波増幅回路5からの中間周波信号を音声信号に変換す
る。低周波増幅回路(AMP)7は、検波器回路6から
の音声信号を増幅し、スピーカ(SP)8からこの音声
信号が出力される。
【0015】マイクロプロセッサ9は、受信周波数の制
御等の受信機の各種制御およびセキュリティ関連動作の
制御を行う。そして、マイクロプロセッサ9はイグニッ
ションスイッチIGSWを介して、また直接にバッテリ
Bに接続されており、バッテリBとの接続状態を監視し
ている。また、マイクロプロセッサ9には、プログラム
やプログラムの実行に必要な各種初期値あるいはセキュ
リティにおけるサブマスターコードやマスターコード等
が記憶されたROM(Read Only Memory) 10が内蔵さ
れている。また、電気的に消去可能な書き込み可能のR
OMであるEEPROM11には、ユーザが指定したプ
リセット周波数あるいはセキュリティ動作を行うための
識別データ等が記憶されている。
【0016】スイッチ群12は、シークアップスイッチ
13、シークダウンスイッチ14、プリセットスイッチ
15等からなるラジオ受信機を操作するための入力手段
で、このスイッチ群12により受信周波数の選択、プリ
セット受信の操作、そしてセキュリティ動作のための入
力操作を行う。そして、シークアップスイッチ13の操
作により受信周波数が増加され、シークダウンスイッチ
14の操作により受信周波数が減少される。また、プリ
セットスイッチ15は、プリセット選局用に用いられ、
例えば2番のプリセットスイッチ15を短時間(例えば
2秒以内)操作すれば、2番のプリセットスイッチ15
に対応したEEPROM11に記憶された受信周波数が
そのEEPROM11から読み出され、受信周波数がそ
の読みだした受信周波数に変更され、また2番のプリセ
ットスイッチ15を長時間(例えば2秒以上)操作すれ
ば、2番のプリセットスイッチ15に対応したEEPR
OM11に受信中の受信周波数が書き込まれる。また、
表示部16には、ラジオ受信機の動作状態に従った表示
が行われ、例えば受信周波数、音量等を表示し、あるい
はセキュリティ機能における各種状態表示「SEC」
「INPUT」等の表示が行われる。
【0017】次に、本発明の一実施例のラジオ受信機に
おける、セキュリティ関係の動作について説明する。ラ
ジオ受信機がセキュリティモードの状態で自動車より外
され、そして、再び他の自動車に取り付けられた時セキ
ュリティ動作が働く。即ち、ラジオ受信機がセキュリテ
ィモードに設定されており、ラジオ受信機がバッテリB
より一度外され再びバッテリBに接続された場合に、セ
キュリティ動作が働く。具体的には、マイクロプロセッ
サ9がバッテリBの接続状態、即ちこのバッテリBの接
続状態の変化を電源の変動により検出し、この状態が検
出された時にセキュリティ動作を実行する。このセキュ
リティ動作が実行されるとラジオ受信機が動作不能とな
る。つまり、マイクロプロセッサ9は、予め設定された
特殊な操作を除き各種スイッチ操作等を受け付けなくな
る。
【0018】そして、この動作不能状態を解除するに
は、ユーザーが設定した所定のIDコードを入力する
か、あるいはメーカや販売店にラジオ受信機を持ち込
み、メーカや販売店のみが知らされている特殊なサブマ
スターコードやマスターコードを入力することにより、
動作不能状態が解除されラジオ受信機の操作が可能とな
る。具体的には、ラジオ受信機がバッテリBより一度外
されており、且つセキュリティモードが設定されている
(ラジオ受信機のEEPROM11にID(識別)コー
ドを記憶されている)場合、電源を投入するとラジオ受
信機は操作不能であり、表示部16にセキュリティ機能
動作により操作不能である旨の表示(「SEC」2秒点
灯)が行われる。そして、IDコードの入力を促す表示
(「INPUT」IDコードを入力するまで点灯)が行
われ、IDコードが入力されるとセキュリティ機能の解
除、つまり、ラジオ受信機の操作可能状態である旨の表
示(「OK」2秒点灯)が行われた後、通常動作(ラジ
オ受信機の動作)となる。
【0019】なお、間違ったIDコードが入力された場
合は、表示部16にIDコードが異なっている旨とその
回数の表示(「ERR n」2秒点灯)が行われた後、
再度IDコードの入力を促す表示(「INPUT」ID
コードを入力するまで点灯)が行われる。そして、間違
ったIDコードが10回連続して入力された場合は、異
常として販売店等に持って行くべき旨の表示(「HEL
P」電源断まで点灯)が行われ、動作不能解除モードが
終了される。
【0020】また、異常として販売店等に持って行くべ
き旨の表示がなされた場合は、一旦電源を切断してもラ
ジオ受信機は動作不能状態となり、販売店等でのマスタ
ーコードによる解除動作を行わない限り動作不能状態は
解除されない。つまり、IDコード以外のコードの入力
は、9回目まではユーザーの単なるミスとして処理し、
10回目(連続)は盗難者による操作として処理するこ
とにより、盗難防止能力を向上させている。
【0021】また、ユーザーがIDコードを忘却した場
合は、販売店等のみが知らされているサブマスターコー
ドをIDコードの代わりに入力することにより、容易に
セキュリティ動作を解除し、ラジオ受信機の操作を可能
とすることもできる。但し、間違ったサブマスターコー
ドの入力が行われ場合も、間違ったIDコードが入力さ
れた場合と同様、10回連続すれば異常として販売店等
に持って行くべき旨の表示が行われ、動作不能解除モー
ドが終了される。
【0022】次に、本実施例におけるセキュリティモー
ドの設定およびIDコードの設定方法について説明す
る。セキュリティモードは、ユーザーがID(識別)コ
ードをラジオ受信機のEEPROM11に記憶させるこ
と(IDコード設定操作)により設定される。つまり、
マイクロプロセッサ9は、EEPROM11にデータが
記憶されているかどうか(初期状態(通常は0が記憶さ
れている)かどうか)で、セキュリティモードか否かを
判断する。IDコード設定操作は、ラジオ受信機の電源
投入時に、特殊な操作を行ってIDコード設定モードと
し、ラジオ受信機の表示部16の表示に従い、IDコー
ドとしたいコードを入力することにより行う。
【0023】具体的には、電源投入時に最初にシークア
ップスイッチ13と1番のプリセットスイッチ15を同
時に操作することによりセキュリティ設定モードに入
り、表示部16にセキュリティ設定モードに入った旨の
表示(「SEC」2秒点灯)が行われる。そしてIDコ
ードの入力を促す表示(「INPUT」IDコードを入
力するまで点灯)が行われ、IDコードとしたいコード
(本実施例では3桁の数字)を入力する(プリセットス
イッチ15の1番(最初の桁)・2番(2桁目)・3番
(最後の桁)を各々1回押す毎に対応する桁の数字が順
に増え、その後シークアップスイッチ13を操作するこ
とによりこの数字が入力される。例えば、プリセットス
イッチ15の1番を3回、2番を2回、3番を7回押す
と「327」が入力される)と、そのコードが識別デー
タとしてEEPROM11に書き込まれる。そして、I
Dコードの設定が終わった旨の表示(「SEC」2秒点
灯)が行われた後、IDコード設定モードが終了され、
通常動作(ラジオ受信機の動作)となる。
【0024】次に、本実施例におけるセキュリティモー
ドの解除について説明する。セキュリティモードは、E
EPROM11に記憶されている識別データを消去する
(初期状態とする)ことにより解除される。つまり、マ
イクロプロセッサ9は、特定の操作が行われれば、EE
PROM11に記憶された識別データの消去を行う。そ
の特定の操作は、ラジオ受信機の電源投入時に特殊な操
作を行ってIDコードキャンセルモードとし、ラジオ受
信機の表示部16の表示に従い、前回設定したIDコー
ドあるいはメーカや販売店のみが知らされている特殊な
サブマスターコードを入力することにより行う。
【0025】具体的には、電源投入時に最初にシークア
ップスイッチ13と2番のプリセットスイッチ15を同
時に操作することによりセキュリティキャンセルモード
に入り、表示部16にセキュリティキャンセルモードに
入った旨の表示(「SEC」2秒点灯)が行わる。そし
てコードの入力を促す表示(「INPUT」コードを入
力するまで点灯)が行われ、IDコードまたはサブマス
ターコードを入力する(IDコードまたはサブマスター
コード(いづれも3桁)の入力は、プリセットスイッチ
15の1番(最初の桁)・2番(2桁目)・3番(最後
の桁)を各々1回押す毎に対応する桁の数字が順に増
え、その後シークアップスイッチ13を操作することに
よりこの数字が入力される)と、EEPROM11に書
き込まれたIDコードが消去される。そして、IDコー
ドのキャンセルが終わった旨の表示(「CANCEL」
2秒点灯)が行われた後、IDコードキャンセルモード
が終了され、通常動作(ラジオ受信機の動作)となる。
【0026】なお、間違ったIDコード(サブマスター
コード)が入力された場合は、表示部16にIDコード
が異なっている旨とその回数の表示(「ERR n」2
秒点灯)が表示された後、再度IDコードの入力を促す
表示(「INPUT」IDコードを入力するまで点灯)
が行われる。また、間違ったIDコード(サブマスター
コード)が10回連続して入力された場合は、異常とし
て販売店等に持っていく行くべき旨の表示(「HEL
P」電源断まで点灯)が行われ、IDコードキャンセル
モードが終了される。なお、この場合は一旦電源を切断
してもラジオ受信機は動作不能状態となり、販売店等で
のマスターコードによる解除動作を行わない限り動作不
能状態は解除されない。つまり、IDコード以外のコー
ドの入力は、9回目まではユーザーの単なるミスとして
処理し、10回目(連続)は盗難者による操作として処
理することにより、盗難防止能力を向上させている。
【0027】なお、メーカや販売店のみが知らされてサ
ブマスターコードは、IDコードと同様に3桁の数値よ
りなるもので、IDコードの入力と同様の方法で入力す
ることできると共に、上述のように10回連続して間違
ったIDコードが入力され異常として販売店等に持って
いく行くべき状態、つまり、マスター入力モードとなら
なくてもIDコードキャンセルモードの状態でIDコー
ドのキャンセルをすることができる。また、本実施例に
おいては、セキュリティ動作時にIDコードの代わりに
サブマスターコードを入力した場合にもIDコードはキ
ャンセルされる。
【0028】次に、本実施例におけるマスター入力モー
ド(販売店等による操作不能状態の解除)について説明
する。セキュリティモード解除の失敗あるいは操作不能
状態の解除の失敗で、表示部16に異常として販売店等
に持って行くべき旨の表示(「HELP」電源断まで点
灯)が行われた場合は、販売店等が保有するマスターコ
ードを入力することによって、操作不能状態を解除する
ことができる。なお、この場合にはセキュリティモード
は解除される。つまり、EEPROM11に記憶されて
いるデータは消去される。
【0029】具体的には、電源投入時に、表示部16に
マスター入力モードに入った旨の表示(「HELP」点
灯)が行われる。そして、特定操作(シークアップスイ
ッチ13と3番のプリセットスイッチ15の同時に操
作)を行うことにより、マスターコードによる操作不能
解除操作が行えるようになり、マスターコードの入力を
促す表示(「INPUT」マスターコードを入力するま
で点灯)が行われ、マスターコードが入力されるとラジ
オ受信機の操作不能状態が解除され、またEEPROM
11に書き込まれたIDコードが消去される。そして、
操作不能状態の解除が終わった旨の表示(「OK」2秒
点灯)が行われた後、マスターコード入力モードが終了
され、通常動作(ラジオ受信機の動作)となる。
【0030】次にこれらの動作を実現するために、マイ
クロプロセッサ9が行う処理について説明する。図2
は、マイクロプロセッサ5が行う処理のメインルーチン
を示すフローチャートである。自動車のアクセサリース
イッチがオン(イグニッションスイッチIGSWの操作
により)、あるいはラジオ受信機の電源スイッチがオン
操作されて、ラジオ受信機が動作状態となった時にこの
処理が開始され、ステップM1に移る。
【0031】ステップM1では、IDコードが設定され
ているかを判断し、IDコードが設定されていなければ
IDコード設定モード処理に移り、IDコードが設定さ
れていればステップM2に移る。この判断はEEPRO
M11にIDコードが記憶されているかどうかで行う。
ステップM2では、ラジオ受信機とバッテリBの接続が
一旦外されたかどうかを判断し、バッテリBが外されて
いなければIDコードキャンセルモード処理に移り、バ
ッテリBが外されていればステップM3に移る。この判
断はマイクロプロセッサ9がバッテリBとの接続端子
(直結側)電圧を監視し、その電圧低下が検出されたと
きにそれを記憶しておくことにより行う。
【0032】ステップM3では、マスター持込モードか
どうかを判断し、マスター持込モードでなければ、動作
不能解除モード処理に移り、マスター持込モードであれ
ばマスター入力モード処理に移る。この判断はマイクロ
プロセッサ9が、動作不能解除操作の失敗、IDコード
キャンセル操作の失敗等を記憶しておくことにより行
う。
【0033】以上のような処理により、ラジオ受信機が
動作状態となった時に、(a)IDコードが設定されて
いなければIDコード設定モード処理に移行し、(b)
IDコードが設定されている状態で、ラジオ受信機のバ
ッテリBからの取り外しが検出されていない状態ではI
Dコードキャンセルモード処理に移行し、(c)IDコ
ードが設定されている状態で、ラジオ受信機のバッテリ
Bからの取り外しが検出されており、且つマスター持込
モードでない場合は、動作不能解除モード処理に移行
し、(d)マスター持込モードになっている時は、マス
ター入力モード処理へ移行する。
【0034】次に、IDコード設定モード処理(セキュ
リティモードの設定処理)について説明する。図3は、
マイクロプロセッサ9が行うIDコード設定モード処理
を示すフローチャートである。前述のメインルーチンか
らIDコード設定モード処理に移行すると処理が開始さ
れステップS1に移る。ステップS1では、モードオフ
操作がなされたかどうかを判断し、モードオフ操作がな
されたら、IDコードの設定(EEPROM11へのデ
ータの書込み)は行わず、ラジオ受信機の動作制御を行
う通常動作処理に移行する。そして、モードオフ操作が
なされていなければ、ステップS2に移る。なお、モー
ドオフ操作とは設定開始操作以外の操作で、受信周波数
の選択、プリセット、音量・音質の制御等の、ラジオ受
信機における通常の操作を意味する。
【0035】ステップS2では、IDコード設定開始操
作が行われたかどうかを判断し、行われていればステッ
プS3に移り、行われていなければステップS1に戻
る。なお、IDコード設定開始操作は、予め定めた特定
の操作で、本実施例では前述の如く、シークアップスイ
ッチ13と1番のプリセットスイッチ15の同時操作が
IDディスク設定開始操作となっている。そして、ステ
ップS1、ステップS2の判断は、各スイッチ操作やI
Dコードの入力操作検出の割り込み処理により行われ、
これらの割り込みにより次の処理へ移行する。
【0036】ステップS3では、IDコード設定モード
に入ったことを示す表示(「SEC」2秒点灯)を行
い、ステップS4に移る。ステップS4では、IDコー
ドの入力指示表示(「INPUT」)を行い、ステップ
S5のIDコード(3桁)が入力される(1番から3番
のプリセットスイッチ15で行う)まで、ステップS
4、ステップS5の処理を繰り返す。そして、IDコー
ドが入力されるとステップS6に移り、IDコードを識
別データとしてEEPROM11に書き込み、ステップ
S7に移る。ステップS7では、IDコードの設定が終
わった旨の表示(「SEC」2秒点灯)を行い、通常動
作処理に移行する。
【0037】次に、IDコードキャンセルモード処理
(セキュリティモードの解除を兼ねる)について説明す
る。図4は、マイクロプロセッサ9が行うIDコードキ
ャンセルモード処理を示すフローチャートである。前述
のメインルーチンからIDコードキャンセルモード処理
に移行すると処理が開始されステップP1に移る。ステ
ップP1では、モードオフ操作がなされたかどうかを判
断し、モードオフ操作がなされたら、IDコードのキャ
ンセル(EEPROM11のデータの消去)は行わず、
ラジオ受信機の動作制御を行う通常動作処理に移行す
る。そして、モードオフ操作がなされていなければ、ス
テップP2に移る。なお、モードオフ操作とは、前述の
IDコード設定モード処理と同様、設定開始操作以外の
操作で、受信周波数の選択、プリセット、音量・音質の
制御等の、ラジオ受信機における通常の操作を意味す
る。
【0038】ステップP2では、IDコードキャンセル
開始操作が行われたかどうかを判断し、行われていれば
ステップP3に移り、行われていなければステップP1
に戻る。なお、IDコードキャンセル開始操作は、予め
定めた特定の操作で、本実施例では前述の如く、シーク
アップスイッチ13と2番のプリセットスイッチ15の
同時操作がIDコードキャンセル開始操作となってい
る。そして、ステップP1、ステップP2の判断は、各
スイッチ操作やIDコードの入力操作検出の割り込み処
理により行われ、これらの割り込みにより次の処理へ移
行する。
【0039】ステップP3では、IDコードキャンセル
モード処理に入ったことを示す表示(「SEC」2秒点
灯)を行い、ステップP4に移る。ステップP4では、
IDコードの入力指示表示(「INPUT」)を行い、
ステップP5でIDコード(3桁)が入力されたと判断
されるまで、ステップP4、ステップP5の処理を繰り
返す。そして、IDコードが入力されるとステップP6
に移り、入力されたIDコードがEEPROM11に記
憶されているIDコードと一致するかを判断する。そし
てIDコードが一致すれば、ステップP7に移りEEP
ROM11に記憶されたIDコードを消去する。そし
て、ステップP8でIDコードのキャンセルが終わった
旨の表示(「CANCEL」2秒点灯)を行った後、通
常動作処理に移行する。
【0040】ステップP6で、入力されたIDコードが
EEPROM11に記憶されているIDコードと一致し
ないと判断されると、ステップP9に移り、入力された
コード(数値)がROM10に消去不能に記憶されたサ
ブマスターコードと一致するかを判断する。そしてサブ
マスターコードと一致すれば、ステップP7に移りEE
PROM11に記憶されたIDコードを消去する。そし
て、ステップP8でIDコードのキャンセルが終わった
旨の表示(「CANCEL」2秒点灯)を行った後、通
常動作処理に移行する。
【0041】ステップP9で入力されたコード(数値)
がROM10に消去不能に記憶されたサブマスターコー
ドと一致しないと判断されると、ステップP10に移
り、IDコードまたはサブマスターコードの不一致が1
0回連続したかを判断する。そして、IDコードまたは
サブマスターコードの不一致が10回連続すれば、ステ
ップP11に移り、異常として販売店等に持っていく旨
の表示(「HELP」電源断まで点灯)を行い、マスタ
ー入力モード処理に移行する。また、ステップP10
で、IDコードの不一致が10回連続以外の場合は、ス
テップP12に移り、IDコードあるいはサブマスター
コードが異なっている旨とその回数の表示(「ERR
n」2秒点灯)を行い、ステップP4に戻り処理を継続
する。
【0042】次に、動作不能解除モード処理について説
明する。図5は、マイクロプロセッサ9が行う動作不能
解除モード処理を示すフローチャートである。前述のメ
インルーチンから動作不能解除モード処理に移行すると
処理が開始されステップQ1に移る。ステップQ1で
は、IDコードの入力指示表示(「INPUT」)を行
い、ステップQ2でIDコードが入力されたと判断され
るまで、ステップQ1、ステップQ2の処理を繰り返
す。そして、IDコードが入力されるとステップQ3に
移り、入力されたIDコードがEEPROM11に記憶
されているIDコードと一致するかを判断する。そして
IDコードが一致するすれば、ステップQ4に移り動作
不能状態を解除して(バッテリBから外された記憶を消
去する)、動作不能解除処理が終わった旨の表示(「O
K」2秒点灯)を行なった後、通常動作処理に移行す
る。
【0043】ステップQ3で、入力されたIDコードが
EEPROM11に記憶されているIDコードと一致し
ないと判断されると、ステップQ5に移り、入力された
コード(数値)がROM10に消去不能に記憶されたサ
ブマスターコードと一致するかを判断する。そしてサブ
マスターコードと一致すれば、ステップQ6に移りEE
PROM11に記憶されたIDコードを消去する。そし
て、ステップQ7でIDコードのキャンセルが終わった
旨の表示(「CANCEL」2秒点灯)を行った後、通
常動作処理に移行する。
【0044】ステップQ5で入力されたコード(数値)
がサブマスターコードと一致しないと判断されると、ス
テップQ8に移り、IDコードまたはサブマスターコー
ドの不一致が10回連続したかを判断する。そして、I
Dコードまたはサブマスターコードの不一致が10回連
続すれば、ステップQ9に移り、異常として販売店等に
持っていく旨の表示(「HELP」電源断まで点灯)を
行い、マスター入力モード処理に移行する。また、ステ
ップQ8で、IDコードまたはサブマスターコードの不
一致が10回連続以外の場合は、ステップQ10に移
り、IDコードが異なっている旨とその回数の表示
(「ERR n」2秒点灯)を行い、ステップQ1に戻
り処理を継続する。
【0045】次に、マスター入力モード処理について説
明する。図6は、マイクロプロセッサ9が行うマスター
入力モード処理を示すフローチャートである。前述のメ
インルーチンからマスター入力モード処理に移行すると
処理が開始されステップR1に移る。ステップR1で
は、マスター入力モードに入ったことを示す表示(「H
ELP」2秒点灯)を行い、ステップR2に移る。ステ
ップR2では、マスター入力開始操作が行われたかどう
かを判断し、行われればステップR3に移り、行われな
ければ行われるまでステップR1、ステップR2の処理
を繰り返す。なお、マスター入力開始操作は、予め定め
た特定の操作で、本実施例では前述の如く、シークアッ
プスイッチ13と3番のプリセットスイッチ15の同時
操作がマスター入力開始操作となっている。
【0046】ステップR3では、マスターコードの入力
指示表示(「INPUT」)を行い、ステップR4でマ
スターコードが入力されたと判断されるまで、ステップ
R3、ステップR4の処理を繰り返す。そして、マスタ
ーコードが入力されるとステップR5に移る。ステップ
R5では、入力されたマスターコードがマイクロプロセ
ッサ9内のROMに記憶された消去不能のマスターコー
ドと一致するか判断する。そして、マスターコードが一
致すれば、ステップR6に移りEEPROM11のID
コードを消去する。そしてステップR7でマスター入力
処理が終わった旨の表示(「OK」2秒点灯)を行なっ
た後、通常動作処理に移行する。また、ステップR5で
マスターコードが一致しなければ、ステップR3に戻り
処理を継続する。
【0047】以上のような処理により、前述のセキュリ
ティ動作、セキュリティモードの設定(IDコードの設
定)、セキュリティモードの解除(IDコードのキャン
セル)等が実現できる。以上詳細に説明したように本実
施例においては、新たに設けたサブマスターコードは、
IDコードと同様に3桁の数値となっており、入力操作
もIDコードと同様に行えるので、当初ユーザが設定し
たIDコードを忘れても、従来方法のように故意に間違
ったコードを10回入力してマスター入力モードとしな
くても、IDコードの消去や動作不能解除を容易に行う
ことができるので、販売店等にIDコードが不明のまま
持ち込んでも敏速に対応することができる。なお、この
サブマスターコードはマスターコードと共に消去不能に
ROM10に記憶されおり、これらのコードは自動車メ
ーカや販売店のみに知らされており、盗難防止能力を高
めている。
【0048】また、ラジオ受信機の設計時のソフトウエ
ア処理もIDコードかサブマスターコードかの判断を付
加するだけの簡単な対応で実現できる。次に、動作不能
解除モード処理の他の実施例について説明する。なお、
本実施例は動作不能解除モード処理が異なるだけで、他
の処理は上述の実施例と同じであるのでその部分の説明
は省略する。図7は、マイクロプロセッサ9が行う他の
実施例による動作不能解除モード処理を示すフローチャ
ートである。
【0049】本実施例においては、セキュリティ動作
時、つまり動作不能状態時にサブマスターコードを入力
すればセキュリティ動作およびセキュリティモードが解
除されるのではなく、マスター入力モードに移行するこ
とを特徴としている。図2のメインルーチンから動作不
能解除モード処理に移行すると処理が開始されステップ
T1に移る。ステップT1では、IDコードの入力指示
表示(「INPUT」)を行い、ステップT2でIDコ
ードが入力されたと判断されるまで、ステップT1、ス
テップT2の処理を繰り返す。そして、IDコードが入
力されるとステップT3に移り、入力されたIDコード
がEEPROM11に記憶されているIDコードと一致
するかを判断する。そしてIDコードが一致するすれ
ば、ステップT4に移り動作不能状態を解除して(バッ
テリBから外された記憶を消去する)、動作不能解除処
理が終わった旨の表示(「OK」2秒点灯)を行なった
後、通常動作処理に移行する。
【0050】ステップT3で、入力されたIDコードが
EEPROM11に記憶されているIDコードと一致し
ないと判断されると、ステップT5に移り、入力された
コード(数値)がROM10に消去不能に記憶されたサ
ブマスターコードと一致するかを判断する。そしてサブ
マスターコードと一致すれば、図6のマスター入力モー
ド処理のステップR3に移る。ステップT5で入力され
たコード(数値)がサブマスターコードと一致しないと
判断されると、ステップT6に移り、IDコードまたは
サブマスターコードの不一致が10回連続したかを判断
する。そして、IDコードまたはサブマスターコードの
不一致が10回連続すれば、ステップT7に移り、異常
として販売店等に持っていく旨の表示(「HELP」電
源断まで点灯)を行い、マスター入力モード処理に移行
する。また、ステップT6で、IDコードまたはサブマ
スターコードの不一致が10回連続以外の場合は、ステ
ップT8に移り、IDコードが異なっている旨とその回
数の表示(「ERR n」2秒点灯)を行い、ステップ
T1に戻り処理を継続する。
【0051】以上のような構成により本実施例において
は、セキュリティ動作時にIDコードの代わりにサブマ
スターコードを入力するとマスター入力モードとなるの
で、サブマスターコードより桁数が多く防犯性能の高い
マスターコードを入力しないとセキュリティ動作および
セキュリティモードが解除されない。従って、防犯性能
が高く、販売店等によるセキュリティ動作およびセキュ
リティモードの解除操作が容易なセキュリティ装置が実
現できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、サブマスターデータと所定の関係にあるデータを入
力すれば、書換可能記憶手段に書き込まれた識別データ
を消去されるので、電子機器は使用可能状態となる。従
って、識別データを忘れた場合には、いちいちマスター
入力モードとしてマスターデータと所定の関係にあるデ
ータを入力することなく、電子機器を使用可能状態にで
きる。
【0053】また、サブマスターデータと所定の関係に
あるデータを入力すれば、直ちにマスター入力モードと
なる。従って、識別データを忘れた場合には、わざと適
切なデータを所定回数入力する操作を行わなくてもマス
ター入力モードにでき、マスターデータによる電子機器
の使用不能状態の解除を行うことができる。また、サブ
マスターデータのデータ長(桁数)は識別データと同じ
桁数であるので、設計上の変更等をあまり行わずに実現
でき、また操作が容易となる。更にマスターデータの桁
数は識別データの桁数より長いので、防犯上の性能は略
維持される。つまり、防犯上の性能低下を招くことな
く、操作性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すラジオ受信機のブロッ
ク図である。
【図2】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図3】IDコード設定モード処理を示すフローチャー
トである。
【図4】IDコードキャンセルモード処理を示すフロー
チャートである。
【図5】動作不能解除モード処理を示すフローチャート
である。
【図6】マスター入力モード処理を示すフローチャート
である。
【図7】他の実施例による動作不能解除モード処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・・アンテナ(ANT) 2・・・・高周波増幅回路(RF) 3・・・・混合回路(MIX) 4・・・・局部発振回路(LO) 5・・・・中間周波増幅回路(IF) 6・・・・検波器回路(DET) 7・・・・低周波増幅回路(AMP) 8・・・・スピーカ(SP) 9・・・・マイクロプロセッサ 10・・・ROM 11・・・EEPROM 12・・・スイッチ群 13・・・シークアップスイッチ 14・・・シークダウンスイッチ 15・・・プリセットスイッチ 16・・・表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/22 B60R 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の盗難を防止するセキュリティ
    装置であって、所定の方法で入力されたデータが前記電
    子機器の書換可能な書換可能記憶手段に予め記憶された
    識別データと所定の関係にある時に、使用不能状態にあ
    る前記電子機器を使用可能とするセキュリティ装置にお
    いて、 前記書換可能記憶手段に前記識別データを書き込む書込
    手段と、 前記書換可能記憶手段に前記識別データが書き込まれて
    いない時には前記電子機器を使用可能とするセキュリテ
    ィ非動作手段と、 マスターデータとサブマスターデータが記憶された消去
    不能の消去不能記憶手段と、 前記所定の方法で入力されたデータと前記識別データと
    の所定の関係にない状態が所定回数以上続いた場合に、
    所定の方法によりマスターデータと所定の関係にあるデ
    ータを入力しないと使用不能状態にある前記電子機器を
    使用可能としないマスター入力モードとするモード移行
    手段と、 前記マスター入力モード時に、所定の方法により入力さ
    れたデータがマスターデータと所定の関係にある時に、
    前記書換可能記憶手段に書き込まれた前記識別データを
    消去すると共にマスター入力モードを解除するマスター
    解除手段と、 前記マスター入力モード時以外で、前記電子機器が使用
    不能状態である時に、前記サブマスターデータと所定の
    関係にあるデータが入力された場合に前記書換可能記憶
    手段に書き込まれた前記識別データを消去するサブマス
    ター解除手段とを有することを特徴とするセキュリティ
    装置。
  2. 【請求項2】 電子機器の盗難を防止するセキュリティ
    装置であって、所定の方法で入力されたデータが前記電
    子機器の書換可能な書換可能記憶手段に予め記憶された
    識別データと所定の関係にある時に、使用不能状態にあ
    る前記電子機器を使用可能とするセキュリティ装置にお
    いて、 前記書換可能記憶手段に前記識別データを書き込む書込
    手段と、 前記書換可能記憶手段に前記識別データが書き込まれて
    いない時には前記電子機器を使用可能とするセキュリテ
    ィ非動作手段と、 マスターデータとサブマスターデータが記憶された消去
    不能の消去不能記憶手段と、 前記所定の方法で入力されたデータと前記識別データと
    の所定の関係にない状態が所定回数以上続いた場合に、
    所定の方法によりマスターデータと所定の関係にあるデ
    ータを入力しないと使用不能状態にある前記電子機器を
    使用可能としないマスター入力モードとするモード移行
    手段と、 前記マスター入力モード時に、所定の方法により入力さ
    れたデータがマスターデータと所定の関係にある時に、
    前記書換可能記憶手段に書き込まれた前記識別データを
    消去すると共にマスター入力モードを解除するマスター
    解除手段と、 前記マスター入力モード時以外で、前記電子機器が使用
    不能状態である時に、前記サブマスターデータと所定の
    関係にあるデータが入力された場合に、前記マスター入
    力モードとするサブモード移行手段とを有することを特
    徴とするセキュリティ装置。
  3. 【請求項3】 前記サブマスターデータのデータ長は前
    記識別データのデータ長と同じで、前記マスターデータ
    のデータ長は該識別データのデータ長より長いことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のセキュリティ装
    置。
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