JP2563738Y2 - セキュリティ機能付き車載用音響装置 - Google Patents

セキュリティ機能付き車載用音響装置

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JP2563738Y2
JP2563738Y2 JP3513692U JP3513692U JP2563738Y2 JP 2563738 Y2 JP2563738 Y2 JP 2563738Y2 JP 3513692 U JP3513692 U JP 3513692U JP 3513692 U JP3513692 U JP 3513692U JP 2563738 Y2 JP2563738 Y2 JP 2563738Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、盗難防止用のセキュリ
ティシステムを備えた車載用音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用音響装置例えばカーステレオ、カ
ーラジオ、CDなど、高機能、高付加価値の機器につい
ては、近年これらの機器が駐車時に盗難されることを防
止するために通常以下のような対策がとられている。つ
まり例えばこれらの音響装置を車両に対して着脱自在に
取り付けられるような構造としておき、これにより降車
時にはこの機器を車両より取り外して運転手がこれを携
帯し、乗車時にはこれを取り付けて音楽等の視聴を可能
とすることで盗難を防止している。更に例えばこれらの
音響装置内の記憶手段にあらかじめセキュリティコード
(暗証コード)を設定しておき、音響装置を車両に接続
する際にこれと同一のコードを入力しない限り機器が通
常動作をしないというセキュリティシステムを備えるこ
とにより、盗難を防止している。このようなシステムと
すれば、例えばこのセキュリティコードを知らない者が
この機器を盗難しても、正しいコードを知らない限り機
器の使用が不可能となり、従って機器を盗む意味がなく
なり、これにより盗難を防止することが可能となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこのような着脱
可能な車載用音響装置において、盗難の恐れが全くない
ような使用状況においても、このようなシステムが作動
すると、装着するごとにこのセキュリティコードを入力
する必要が生じ、盗難の恐れが全くないような使用状況
のユーザーにとっては非常に不便なシステムとなる。
【0004】また例えばこのような音響装置を購入した
後これを装着せずに、長い間その音響装置を使用しない
ユーザーがいる場合がある。また、一度機器を車両に装
着しセキュリティコードを入力しても、その後機器の着
脱を全く行わず、そのためセキュリティコードをその間
全く使用しないといったユーザーがいる場合がある。そ
してこのようなユーザーが、例えば音響装置を初めて使
用する際、また例えば時に音響装置を外してしまいその
後再度機器を装着する際、また車両のバッテリーが過放
電してしまうことにより機器への供給電源が切断してし
まった後、バッテリーを充電し再度機器を使用する際に
は、ユーザーは長い間使用していなかったセキュリティ
コードを機器に入力しなければならないといった事態が
生じる。ところが通常この種のセキュリティコードは、
例えば工場等でランダムに機器の記憶装置に設定される
ものであるため、いつもこのコードを使用していないユ
ーザーにとっては非常に覚えにくいものであるのが普通
であり、これを忘れてしまい機器を作動できないという
問題が頻繁に生じた。
【0005】そこで本考案の目的は、上記した問題点を
解決すべく、セキュリティコードを用いたセキュリティ
システムにおいて、このセキュリティコードを入力して
機器が動作可能となった後、ユーザの選択により、上記
したセキュリティシステムの実行モード、解除モードの
設定を可能とするセキュリティ機能付き車載用音響装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、装置本体が車
両に対して着脱可能であり、予め登録されたコード情報
と一致する情報のキー入力が、前記車両への装着後にあ
った場合に限り装置本体の使用を可能とする制御手段を
有するセキュリティ機能付き車載用音響装置において、
セキュリティの実行モードを解除するキーと、セキュリ
ティの実行モード又は解除モードの情報が登録されるメ
モリと、を設け、前記制御手段は、前記装置本体を車両
に装着した直後の前記メモリ内の情報が解除モードであ
る時には、前記コード情報と一致する情報のキー入力を
待たずに装置の使用を可能とするように利用することを
特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によれば、装置本体を車両に装着した後
に、この装置本体の使用を可能とする2種類の操作方法
を有する。
【0008】その一つは、予め登録されたコード情報と
一致する情報をキー入力することであり、通常4桁以上
の数値を入力するため比較的煩雑な操作である。
【0009】他の一つは、車両から装置本体を離脱する
以前にキー操作によりセキュリティの実行モードを解除
しておくことである。こうすると、再度車両に装置本体
を装着したときには、一切の操作を必要とせずに装置本
体の使用が可能となる。
【0010】
【実施例】以下本考案に係る車載用音響装置の一実施例
について、図面を参照して具体的に説明する。
【0011】図1は本実施例に係る音響装置の制御部に
ついて示すブロックダイアグラムである。
【0012】表示板例えば液晶ディスプレイで構成され
るLCD10は、例えばチューナーの受信周波数、チュ
ーナー、デッキ等の動作状態など各種の情報をユーザー
に伝えるためのものである。本実施例では、この他に、
例えばユーザーが機器を車両に装着した場合に、このL
CD10は、例えば「CODE」という文字を表示し、
これによりユーザーにセキュリティコードの入力を要求
するという役目をも持つ。そしてユーザーが例えばコー
ド「1」「2」「3」「4」と入力した場合には、ユー
ザーに現在入力したコードが何であるかを知らせるため
に、例えばこのLCD10には「1234」と表示され
ることが望ましい。
【0013】次にこの入力されたコードがあらかじめ設
定されたセキュリティコードと一致すると、例えば機器
の電源がオンとなり、これにより機器の動作が可能とな
り、ユーザの使用が可能となる。逆に入力されたコード
があらかじめ設定されたセキュリティコードと一致しな
かった場合には、機器の電源はオンとならず、LCD1
0には例えば「CODE」と再度表示し、ユーザーに再
入力を促し、これにより盗難の防止が可能となる。
【0014】キーユニット20は、チューナー42、デ
ッキ44等の操作信号を入力するための入力装置であ
り、例えば受信周波数のプリセットキー「1」〜
「6」、AMとFMを切り替えるための[AM」、「F
M]キー、ステレオとモノラルを切り替えるための「M
ONO」キー、受信周波数の設定をマニュアルで行う
か、シークで行うかを切り替えるための「MODE」キ
ーなどの各種のキースイッチを備える。そして本実施例
では、セキュリティコードの入力を可能とするために、
これらのキースイッチを例えば以下のように割り振るこ
とが望ましい。つまりセキュリティコード1〜6に対し
て、例えばキースイッチ「1」〜「6」を割り振る。ま
た、セキュリティコード7〜9、及び0に対しては、例
えばキースイッチ「AM」、「FM」、「MONO」、
「MODE」を割り振る。これにより、あらたにセキュ
リティコード用のキースイッチを設けることなく、既存
のキースイッチを用いることで、0より9までの全ての
数字の入力が可能となり、セキュリティコードの入力が
可能となる。また、後述するセキュリティシステム自体
の実行モード、解除モードの切り替えは、例えば「A
M」、「MODE」といった相対的に離れた位置にある
キーを、例えば二重押し等することにより切り替えるこ
とが望ましい。このように二重押しとするのは、また、
二重押しするキースイッチを相対的に離れたものにする
のは、通常の使用中に誤ってセキュリティシステムの実
行モード、解除モードの切り替えが行われるのを防止す
るためである。
【0015】なおこの場合、セキュリティシステムが現
在実行モード状態なのか、もしくは、解除モード状態な
のかを表示する表示装置として、例えばLED12を設
けることが望ましい。このLED12は、例えばセキュ
リティシステムが実行モード状態の時に、点灯もしくは
点滅して、システムが作動中であることをユーザーに知
らせるためのものである。
【0016】チューナーの受信周波数、チャネルステッ
プ、イニシャル設定などの情報の記憶手段としては、例
えばEEPROM32などの不揮発性メモリーを用いる
ことが望ましい。不揮発性のメモリーを使用するのは機
器の電源がオフになってもこれらの情報が失われないよ
うにするためである。特にEEPROM32は不揮発性
でありながら電気的書き込みが可能なメモリーであるた
め、これによりプリセットキーにより入力された受信周
波数等を記憶することが可能となる。
【0017】セキュリティコードは、このEEPROM
32に例えば工場出荷時にランダムに選択されて記憶さ
れる。但し、これ以外にも、ユーザーが例えば前述した
セキュリティコード入力キーを用いて、このEEPRO
M32にセキュリティコードを自由に設定記憶できるシ
ステムとしてもよい。このようなシステムとすれば工場
に設定されたセキュリティコードよりも、比較的忘れに
くい自己の選択したセキュリティコードをユーザーが使
用可能となる利点がある。なお後述するセキュリティシ
ステムの実行モード、解除モード信号もこのEEPRO
M32に設定記憶する。
【0018】EEPROM32への上記したデータの書
き込みは、例えばマイクロコンピューター30などの制
御ユニットにより行われる。そしてこのマイクロコンピ
ューター30には例えばキーユニット20からの入力信
号及びEEPROM32からの出力データ(EEPRO
M32に記憶されたデータ)等が入力され、これにより
マイクロコンピューター30から制御信号が出力され
る。そしてこの制御信号により、電源回路40、チュー
ナー42、デッキ44等の機器が制御され、また、LC
D10の表示信号及びLED12の表示が制御され
る。。
【0019】次に本実施例の動作について図2のフロー
チャートを参照して説明する。
【0020】本実施例である車載用音響装置では、内蔵
されるEEPROM32に、あらかじめ工場出荷時に特
定の番号のセキュリティコードが設定記憶されている。
この場合EEPROM32は不揮発性のメモリーである
ため、このセキュリティコードに関する情報は、電源が
切れても失われないで保持されている。
【0021】ユーザーが本機器を購入後、本機器を車両
に取り付けると(ステップ1)、マイクロコンピュータ
ー30に電源が投入されマイクロコンピューター30が
立ち上がる(ステップ2)。この場合セキュリティシス
テムが実行モードであれば(ステップ3がYES)、マ
イクロコンピューター30に予め設定されたプログラム
のうち、コード入力の受付プログラムのみが立ち上がる
(ステップ4)。そして、このコード入力受付プログラ
ムにより、マイクロコンピューター30よりLCD10
に制御信号が出力され、LCD10に例えば「COD
E」という文字が表示され、ユーザーに対してセキュリ
ティコードの入力が要求される。そこでユーザーはキー
ユニット20により、ユーザーの記憶するコードを機器
に入力する。するとこの入力信号はマイクロコンピュー
ター30に受け付けられ、マイクロコンピューター30
は、この入力信号と、EEPROM32に記憶されてい
るセキュリティコードが一致するかどうかを判断する
(ステップ5)。そしてこのコードが一致すれば、マク
ロコンピューター30にあらかじめ設定されている、起
動プログラムが立ち上がる(ステップ6)。そして、こ
の起動プログラムにより電源回路40に制御信号が出力
され、これによりチューナー42、デッキ44等の各機
器に電源が供給され、各機器の使用が可能となる。しか
し、もしこのコードが一致しなかった場合は、マイクロ
コンピューター30の起動プログラムは立ち上がらず、
従ってチューナー42、デッキ44等の各機器への電源
は供給されず、各機器は動作せず使用不可能となる。よ
って盗難する意味がなくなり、盗難の防止が可能とな
る。
【0022】しかし、コードが一致して、機器が正常に
立ち上がった後例えばそのユーザーの使用状況によって
は、このようなセキュリティシステムの作動をユーザー
が全く希望しない場合がある。つまり例えば車両の盗難
の心配の全くない自宅のガレージに常時駐車しているよ
うなユーザーの場合である。このようなユーザーは一度
機器を車両に装着してセキュリティコードを入力した後
は、機器の着脱を全く行わず、そのためセキュリティコ
ードをその間全く使用しないということが普通である。
そしてこのようなユーザーが例えば時に音響装置を外し
てしまいその後再度機器を装着する際、また車両のバッ
テリー50が過放電してしまうことにより機器への供給
電源が切断してしまった後、バッテリー50を充電し再
度機器を使用する際には、ユーザーは長い間使用してい
なかったセキュリティコードを機器に入力しなければな
らないといった事態が生じる。ところが通常この種のセ
キュリティコードは、工場等でランダムに機器の記憶装
置に設定されるものであるため、いつもこのコードを使
用していないユーザーにとっては非常に覚えにくいもの
であるのが普通であり、これを忘れてしまい機器を作動
できないという問題が頻繁に生じた。
【0023】更に、機器の盗難が頻繁に生じるような使
用状況にあるユーザーにあっても以下のような問題が生
じた。つまり、このようなユーザーが例えば車両を離れ
る際に機器を車両より取り外してこれを携帯することに
より盗難を防止する場合、また、機器を車両より取り外
してこれを車両のトランクに保管することにより盗難を
防止する場合、その後乗車した際に機器を装着してこれ
を使用可能とするためには、その都度に複雑なセキュリ
ティコード入力しなければならず、その作業が非常に煩
雑であるという問題も生じた。
【0024】そこで本実施例では、このような場合にユ
ーザーの選択によりセキュリティシステムの実行モー
ド、解除モードの設定を可能とすることにより、このよ
うな問題を解決している。つまり本実施例では、このセ
キュリティコードを入力して機器が動作可能となった
後、ユーザーが例えば「AM」、「MODE」キーを二
重押しすること等によりセキュリティシステムの実行モ
ードもしくは解除モードを選択すると、この入力信号は
マイクロコンピューター30に受け付けられる。この場
合の実行モード、解除モードの切り替えは例えば「A
M」、「MODE」キーの二重押しをトグルスイッチと
することにより行い、また、現在のシステムの設定状態
が実行モードなのか解除モードなのかを例えばLED1
2を点灯させることでユーザーに知らせることが望まし
い。但し、実行モード、解除モードの表示は例えばLC
D10の一部に表示させるものであってもよい。
【0025】次に、この入力信号を受け付けたマイクロ
コンピューター30はこのシステムの設定状態に関する
情報をEEPROM32に記憶させる。ここで例えば機
器を着脱することにより、もしくはバッテリー50が過
放電することにより機器の供給電源が切断された場合以
下のようになる。この場合システムの設定状態に関する
情報、つまり実行モードなのか、解除モードなのかとい
う情報は、不揮発性のメモリーであるEEPROM32
に記憶されているため、供給電源が切断されてもこの情
報は失われていない。この状態で機器が再び装着され、
もしくはバッテリー50が充電されることにより機器の
供給電源が接続されると(ステップ1)、まずマイクロ
コンピューター30が立ち上がる(ステップ2)。この
場合マイクロコンピューター30はEEPROM32に
記憶されたデータを読み、セキュリティシステムを実行
モードに設定するというデータが記憶されていたなら
ば、前述したように入力受け付けプログラムが立ち上が
り、ユーザーにセキュリティコードの入力を要求し、正
しいコードが入力されない限り機器の使用は不可能とな
る。逆にセキュリティシステムを解除モードに設定する
というデータが記憶されていたならば(ステップ3がN
O)、入力受け付けプログラムは立ち上がることなく、
つまり、ユーザーにコード入力を要求することなく、直
接、起動プログラムが立ち上がる(ステップ6)。そし
てこの起動プログラムにより電源回路40に制御信号が
出力され、各機器に電源が供給される。従ってユーザー
はセキュリティコードを入力することなくチューナー、
デッキ等の各機器を使用することが可能となる。
【0026】以上述べたように本実施例によれば、例え
ばその使用状況によって長い間セキュリティコードを使
用していなかったユーザーが、まちがって機器を取り外
してしまった場合、もしくはバッテリーが過放電してし
まった場合にも、あらかじめユーザーの選択によりセキ
ュリティシステムを解除モードに設定しておくことによ
り、あらたにセキュリティコードを入力することなく機
器を使用することが可能となる。また、車両を離れる際
に、機器を携帯することにより、もしくは機器をトラン
クに保管することにより盗難を防止しているユーザー
が、機器を着脱した後、再度機器を装着した場合にも、
あらたにセキュリティコードを入力するという煩雑な操
作を、ユーザーの選択により不用とすることが可能とな
る。更に、以下に述べるように、このようなセキュリテ
ィシステムをもつ音響装置の工場のラインにおける検査
工程等において、従来、煩雑であった作業の効率化を図
り、また、信頼性を向上させることが可能となる。
【0027】従来この種のセキュリティシステムをもつ
音響装置の検査等を行う場合、以下のような問題があっ
た。検査工程等では、検査する音響装置への電源の供
給、遮断は頻繁に行われるため、このようなセキュリテ
ィシステムをもつ音響装置を検査等するためには、機器
への電源の切断、接続をするごとにセキュリティコード
を入力しなければならない、という煩雑な作業が必要と
なる。そこで従来は、工程の最初にEEPROM32に
例えばラジオのプリセット受信周波数などのデータをロ
ムライター等により書き込む際に、セキュリティコード
を入力しなくても機器が立ち上がるようにEEPROM
32にデータを設定することで対処していた。しかしこ
のように設定しても、最終的には各機器それぞれに対し
てランダムなセキュリティコードを設定し直さなければ
ならないため、機器を梱包して出荷する直前に再度ロム
ライターによってEEPROM32にデータを書き込ま
なければならなかった。従って比較的時間がかかり、工
数のかかるロムライターの書き込みを2回行わなければ
ならないという問題が生じていた。更に、このような方
法では、実際にユーザーが使用する状態で、つまりセキ
ュリティコードを正規に書き込んだ状態で検査等を行え
ないため、信頼性の点でも大きく劣っていた。
【0028】ところが本実施例によれば、EEPROM
32への電気的な書き込みによって、もしくは例えば
「AM」、「MODE」キーを二重押しすることのみ
で、セキュリティシステムの実行モード、解除モードを
切り替えられることができるため上記したような問題は
生じない。つまりEEPROM32へのロムライターに
よるランダムなセキュリティコードの書き込みは工程の
一番初めに行ってしまう。そしてその後、例えば「A
M」、「MODE」キーを二重押しすることにより、も
しくは、電気的にEEPROM32に書き込むことによ
りセキュリティシステムを解除モードにする。このよう
にすれば検査等により電源を切断し、再度接続する場合
にも、そのたびごとにセキュリティコードを入力する必
要がなくなる。そして検査等が終了したならば、再度ロ
ムライターでセキュリティコード等に関するデータを書
き換えることなく、製品を梱包し出荷することが可能と
なる。従って、ロムライターの書き込みが一回で済むた
め、煩雑なで時間のかかる工数が減り、更に、実際の使
用状態での検査等が可能となるため、検査等の信頼性を
大幅に向上することが可能となる。
【0029】また本実施例の変形例として、例えば実行
モード、解除モード以外に例えば簡易実行モードを設け
たものが考えられる。つまり例えば実行モードと解除モ
ードの設定は「AM」、「MODE」キーの二重押しに
よるトグルスイッチによる切り替えにより行い、簡易実
行モードに設定する場合は例えば「AM」、「MON
O」キーを二重押しすることにより行う。この「簡易実
行モード」の情報も、EEPROM32に記憶される。
このように簡易実行モードに設定した後、機器を車両よ
り着脱した場合例えば図3に示すようになる。つまり着
脱後、再度機器を装着すると(ステップ1)、ステップ
2,7を経て、例えば通常の実行モードと同様に入力受
け付けプログラムのみが立ち上がる(ステップ8)。そ
してこの場合LCD10には通常の実行モードと同様に
「CODE」と表示することが望ましい。このようにす
れば所有者以外の者が装着した場合に、現在簡易実行モ
ード状態なのか実行モード状態なのかを判断することが
できなくなり、盗難防止のために好ましいからである。
このような入力受け付け状態となった後、ユーザーが例
えば離脱前に押したキーと同じキー例えば「AM」、
「MONO」キーを押すと(ステップ9がYES)、こ
れをマイクロコンピューター30が受け付け、起動プロ
グラムが立ち上がって、各機器に電源が投入され機器の
使用が可能となる(ステップ6)。これにより複雑なセ
キュリティコードの入力を必要とすることなく簡易に防
犯システムを設定することが可能となる。この場合例え
ば更に防犯性を高めるために、「CODE]と表示され
入力受け付け状態となった後に、もし「AM」、「MO
NO」キーの2重押し以外のキーを押した場合には、通
常の実行モードになって、セキュリティコードを入力し
なければ機器の電源が立ち上がらないようにしてもよ
い。なおこの場合の簡易実行モードの設定手段も上記し
たものに限らず、例えば着脱前に入力したキーと同じキ
ーを押さなければ設定されないものとしてもよいし、独
立に設定キーを設けてもよい。
【0030】なお本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨の範囲内にて種々の変形実施が
可能である。
【0031】例えばセキュリティシステムの実行モー
ド、解除モード、または簡易実行モードの切り替え手段
は、上記した手段に限られるものではなく、少なくとも
外部からの操作により不揮発性の記憶装置内に設定され
るセキュリティシステムの設定状態を切り替えられるよ
うな手段であればよい。つまりセキュリティシステムの
実行モード、解除モード、簡易実行モードの切り替え手
段としては、本実施例にあげるような既存の操作キーの
二重押し手段に限られるものではなく、例えば専用の操
作キーを設けてもよいし、既存の操作キーを例えば三重
押しとするものであってもよい。またモードの切り替え
も、必ずしもトグルスイッチにする必要はなく、例えば
独立に2個もしくは3個の操作キーを割り振ってもよ
い。
【0032】また、設定モード等を記憶する手段として
はEEPROM32に限られるものではなく、電源が切
断されてもデータが失われない不揮発性のもので、外部
より書き込み可能なものであればどの様な記憶手段であ
っても構わない。
【0033】また、セキュリティシステムの実行モー
ド、簡易実行モードにおいて、チューナー、デッキ等の
各機器を使用不可能とする手段としては、電源等の供給
を切断するものに限らず、例えば各機器に動作不可能と
なるような制御信号を出力し、これにより各機器の使用
を不能とすることも考えられる。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、セ
キュリティ解除のシステムを理解しているユーザーは、
予めセキュリティの解除を比較的簡単な操作で行うこと
により、装置本体を装着する度に煩雑なセキュリティコ
ードのキー入力を行わなくても装置本体の使用が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を説明するための、概略のブロック説
明図である。
【図2】本実施装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】簡易実行モードを備えた変形実施例の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 LCD 12 LED 20 キーユニット 30 マイクロコンピューター 32 EEPROM 40 電源回路 42 チューナー 44 デッキ 50 バッテリー

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体が車両に対して着脱可能であ
    り、予め登録されたコード情報と一致する情報のキー入
    力が、前記車両への装着後にあった場合に限り装置本体
    の使用を可能とする制御手段を有するセキュリティ機能
    付き車載用音響装置において、 セキュリティの実行モードを解除するキーと、 セキュリティの実行モード又は解除モードの情報が登録
    されるメモリと、 を設け、 前記制御手段は、前記装置本体を車両に装着した直後の
    前記メモリ内の情報が解除モードである時には、前記コ
    ード情報と一致する情報のキー入力を待たずに装置の使
    用を可能とするように制御することを特徴とするセキュ
    リティ機能付き車載用音響装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段の実行プログラムとして、前記制御手段以
    外の回路に電源を供給する起動プログラムと、前記キー
    入力を促す入力受け付けプログラムとを有し、 前記制御手段は、装置本体の装着後の前記メモリ内の情
    報が実行モードの時には、入力受け付けプログラムを経
    て起動プログラムを実施し、解除モードの時には入力受
    け付けプログラムを経ずに直ちに起動プログラムを実施
    することを特徴とするセキュリティ機能付き車載用音響
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記解除モードは、単一で操作された時にそれぞれ独自
    の機能を持つ各種キーのうち、予め定められた2種以上
    のキーを同時に操作した時に設定されることを特徴とす
    るセキュリティ機能付き車載用音響装置。
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