JP2579429B2 - オーディオ機器のセキュリティ装置 - Google Patents

オーディオ機器のセキュリティ装置

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JP2579429B2
JP2579429B2 JP5327672A JP32767293A JP2579429B2 JP 2579429 B2 JP2579429 B2 JP 2579429B2 JP 5327672 A JP5327672 A JP 5327672A JP 32767293 A JP32767293 A JP 32767293A JP 2579429 B2 JP2579429 B2 JP 2579429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ機器、特に
車載用のオーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器、特に輸出向けの車載用
オーディオ機器は、盗難の被害を受けやすいため、機器
の盗難防止対策として暗証コードを用いた盗難防止方法
が採用されている。この盗難防止方法は、オーディオ機
器の購入者が記憶している特定の暗証コードを手操作に
より機器の数字キー等から入力し、機器側はこの暗証コ
ードが照合し正しければ、機器が起動し、使用できるよ
うになっている。
【0003】即ち、従来の車載用オーディオ機器のセキ
ュリティ方法は、通常、機器の前面パネルの種々の数字
キーを利用して数桁のユーザ暗証コードを手操作により
入力し、機器側で暗証コードが正しければ機器が起動す
る。また、自動車よりオーディオ機器が盗難される場
合、先ず機器が自動車より外され、そして、再び他の自
動車に取り付けられる。即ち、機器がバッテリより一度
外され、そして再びバッテリに接続される。このバッテ
リの接続状態、即ちこのバッテリの接続状態の変化を電
源の変動により検出し、この状態が検出された時に上述
のセキュリティ方法を実行し、正しい暗証コードが入力
されない限り機器が起動しないようにしている。従っ
て、機器を自動車から持ち去っても、暗証コードを知っ
ている機器のユーザでなければ機器を起動することがで
きない。そして、このような機能を持っている機器であ
ることを自動車や機器に表示する、つまり「持ち去って
も無駄」等の表示を自動車や機器に行うことにより、盗
難を行おうとする者の盗難意欲を衰退させ、盗難防止を
図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オーデ
ィオ機器において、全ての機器が多数の数字キーを備え
ているとは限らず、その場合暗証コードの種類が少なく
なって、セキュリティの性能が低下してしまう。また、
数字キー以外のキーを用いて暗証コードを入力する方法
が考えられるが、操作が複雑となり、また暗証コードが
数字でなくなるのでユーザにとって記憶しにくいものと
なる。
【0005】本発明の目的は、オーディオ機器におい
て、セキュリティ性能の低下を招くことなく、かつユー
ザがセキュリティ動作の解除を容易にできるようにした
セキュリティ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
目的を達成するもので、記録媒体に記録された信号を再
生するオーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装
置であって、再生状態にされた記録媒体に記録されたデ
ータとメモリに記憶された識別データが一致した時に操
作不能状態にある前記オーディオ機器を操作可能にする
オーディオ機器のセキュリティ装置において、識別デー
タを前記メモリに記憶できる識別媒体設定モードにする
第1モード切換手段と、前記第1モード切換手段により
識別媒体設定モードに切り換えられた状態、かつ前記メ
モリに識別データが記憶されていない状態で、前記記録
媒体が再生状態にされた時に該記録媒体に記録されたデ
ータを前記メモリに記憶する識別データ記憶手段とを有
することを特徴とする。
【0007】また、記録媒体に記録された信号を再生す
るオーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置で
あって、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータ
とメモリに記憶された識別データが一致した時に操作不
能状態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオー
ディオ機器のセキュリティ装置において、所定のマスタ
ー記録媒体のマスターデータが記録されたROMと、再
生状態にされた記録媒体に記録されたデータが該ROM
に記憶されたマスターデータと一致した時に操作不能状
態にある前記オーディオ機器を操作可能にする操作不能
解除手段とを有することを特徴とする。
【0008】また、記録媒体に記録された信号を再生す
るオーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置で
あって、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータ
とメモリに記憶された識別データが一致した時に操作不
能状態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオー
ディオ機器のセキュリティ装置において、所定のマスタ
ー記録媒体のマスターデータが記録されたROMと、前
記オーディオ機器が操作不能状態の場合に、再生状態と
した記録媒体に記憶されたデータと前記識別データの不
一致が所定回数以上連続して行われた時、前記識別デー
タと一致するデータが記録された識別媒体による操作不
能状態の解除を不可能とし、再生状態にされた記録媒体
に記録されたデータが該ROMに記憶されたマスターデ
ータと一致した時にのみ操作不能状態にある前記オーデ
ィオ機器を操作可能にする操作不能解除制限手段とを有
することを特徴とする。
【0009】また、記録媒体に記録された信号を再生す
るオーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置で
あって、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータ
とメモリに記憶された識別データが一致した時に操作不
能状態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオー
ディオ機器のセキュリティ装置において、前記メモリに
記憶された識別データを消去できる識別媒体解除モード
にする第2モード切換手段と、前記第2モード切換手段
により識別媒体解除モードに切り換えられた状態で、前
記メモリに記憶された識別データに一致するデータが記
録された記録媒体が再生状態にされた時に、該メモリに
記憶された識別データを消去する第1識別データ消去手
段とを有することを特徴とする。
【0010】また、所定のマスター記録媒体のマスター
データが記録されたROMと、前記第2モード切換手段
により識別媒体解除モードに切り換えられた状態で、前
記ROMに記憶されたマスターデータに一致するデータ
が記録されたマスター記録媒体が再生状態にされた時
に、該メモリに記憶された識別データを消去する第2識
別データ消去手段とを有することを特徴とする。
【0011】また、前記第2モード切換手段により識別
媒体解除モードに切り換えられた状態で、再生状態とし
た記録媒体に記憶されたデータと前記識別データの不一
致が所定回数以上連続して検出された時、前記識別デー
タと一致するデータが記録された識別媒体による前記メ
モリに記憶された識別データの消去を不可能とし、再生
状態にされた記録媒体に記録されたデータが前記ROM
に記憶されたマスターデータと一致した時にのみ前記メ
モリに記憶された識別データの消去を可能にする識別デ
ータ消去制限手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】第1モード切換手段により識別データを前記メ
モリに記憶できる状態にされ、その状態で任意の記録媒
体を再生状態にすることにより、該記録媒体に記録され
た情報がメモリに記憶され、該記録媒体がオーディオ機
器の操作不能状態を解除できる記録媒体となる。またメ
モリに既に識別データが記録されているときは識別デー
タの書き込みがなされないので、誤って識別データを書
き換えてしまうことが防止される。
【0013】また、ROMに消去不能に記憶されたマス
ターデータと一致するデータが記録された記録媒体を挿
入することより、操作不能状態にある前記オーディオ機
器が操作可能なり、メモリに記憶された識別データが記
録された記録媒体を紛失した場合等でも、操作不能状態
を解除できる。また、オーディオ機器の操作不能状態を
解除するために、記録媒体を再生状態とするが、メモリ
に記憶された識別データが記録されていない記録媒体を
所定回数以上連続して再生状態とすると、マスター記録
媒体によるオーディオ機器の操作不能状態の解除しかで
きなくなるので、盗難防止能力が向上する。
【0014】また第2モード切換手段により前記メモリ
に記憶された識別データを消去できる状態となり、その
状態で該メモリに記憶された識別データが記録された記
録媒体を再生状態にすることにより、メモリに記憶され
た識別データが消去される。従って、該メモリに記録さ
れた識別データの消去、変更が可能となり、盗難防止能
力の向上および操作性の向上が図れる。
【0015】また、ROMに消去不能に記憶されたマス
ターデータと一致するデータが記録された記録媒体を挿
入することでも、該メモリに記録された識別データの消
去、変更が可能となり、メモリに記憶された識別データ
が記録された記録媒体を紛失した場合等でも、該メモリ
に記録された識別データの消去、変更が可能となる。ま
た、メモリに記憶された識別データを消去するために記
録媒体を再生状態とするが、メモリに記憶された識別デ
ータが記録されていない記録媒体を所定回数以上連続し
て再生状態とすると、マスター記録媒体によるメモリに
記憶された識別データの消去しかできなくなるので、盗
難防止能力が向上する。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いた本発明の一実施例を説明
する。尚、本実施例では、コンパクトディスクプレーヤ
と称されるデジタルオーディオディスクプレーヤを例に
あげて説明するが、本発明は、コンパクトディスクプレ
ーヤ以外のデジタルオーディオディスクプレーヤ、デジ
タルオーディオテーププレーヤ等にも適用できる。
【0017】本発明の実施例を説明する前に、コンパク
トディスクの信号記録形態について簡単に説明する。第
8図はコンパクトディスクの記録形態の説明図である。
図示のように、コンパクトディスクはリードイン領域3
1、データ領域32、およびリードアウト領域33によ
り構成されている。そして、リードイン領域31には、
TOC(TABLE OF CONTENTS )データと称されるそのデ
ィスク特有のデータ(曲数、曲頭位置、演奏時間等)が
記録されている。
【0018】本実施例のセキュリティ方法では、ユーザ
が特定のコンパクトディスクを選択し、そのリードイン
領域31に記録された内容(TOCデータ)を、オーデ
ィオ機器のメモリ、例えば書換え可能なROM(EEP
ROM)等に書き込み、そのメモリの内容と、装着され
たコンパクトディスクのTOCデータを比較し、一致し
た時にオーディオ機器の起動を可能とするものである。
尚、ROMへの書き込みは、予めオーディオ機器内にR
OMライタを内蔵させ、特定操作により、装着されてい
るコンパクトディスクのリードイン領域31に記録され
た内容をROMに書き込むようにする。
【0019】図1は本発明に係る一実施例を示すオーデ
ィオ機器(ラジオ受信機付コンパクトディスクプレー
ヤ)の構成図であり、ラジオ受信機付コンパクトディス
クプレーヤ9は、コンパクトディスク1の情報を読み取
り、音声信号の再生、リードイン情報の読み出しを行う
CD(コンパクトディスク)プレーヤ2と、ラジオ放送
の受信を行うラジオ受信機8と、CDプレーヤ2とラジ
オ受信機8からの音声信号を増幅してスピーカ7より出
力するアンプ5と、CDプレーヤ2とラジオ受信機8と
アンプ5の制御及びセキュリティ関連動作の制御を行う
マイクロプロセッサ4と、セキュリティ動作を解除する
ための情報を記憶するEEPROM(Electrically Era
sable Programmble Read Only Memory)3から構成され
る。マイクロプロセッサ4は、イグニッションスイッチ
IGSWを介して、また直接にバッテリに接続されてお
り、バッテリとの接続状態を監視している。また、マイ
クロプロセッサ4には、プログラムやマスターディスク
のTOC内容が記憶されたROM(Read Only Memory)
が内蔵されている。
【0020】次に、本発明の一実施例のオーディオ機器
の動作について説明する。図2は、車載用のオーディオ
機器(ラジオ受信機付CDプレーヤ)の前面の構成を示
す構成図である。ラジオ受信機付CDプレーヤ9の前面
には、コンパクトディスクを挿入するためのディスク挿
入孔11、各種表示を行う表示部12そして各種操作を
行うための複数のスイッチが設けられている。
【0021】表示部12には、CDプレーヤ2、ラジオ
受信機8の動作状態に従った表示が行われ、例えばコン
パクトディスクの演奏曲番、演奏時間、音量、受信周波
数、受信バンド(AM,FM)等が表示される。13,
14は、音量、音質、バランス、そしてフェーダ(前後
バランス)の調整スイッチで、モードスイッチ15によ
り選択された調整対象(音量、音質、バランス、フェー
ダ)を増減させるものである。尚、モードスイッチ15
が操作される毎に調整対象が順次変更され、調整スイッ
チ13,14またはモードスイッチ15の無操作状態が
一定時間以上継続すれば、自動的に音量調整モード(調
整対象が音量)に戻るように構成されている。
【0022】16,17は、ソース選択スイッチで、ス
イッチ16が操作されれば音源としてCDプレーヤ2
が、スイッチ15が操作されれば音源としてラジオ受信
機8が選択される。18は、ナンバースイッチでCDプ
レーヤ2動作中は曲選択用に、またラジオ受信機8動作
中はプリセット選局用に用いられる。例えば、CDプレ
ーヤ2動作中に3番のナンバースイッチを操作し、後述
の再生スイッチ23を操作すれば、CDの3曲目が再生
される。また、ラジオ受信機8動作中に、2番のナンバ
ースイッチを短時間(例えば2秒以内)操作すれば、2
番のナンバースイッチに対応したメモリに記憶された受
信周波数がそのメモリから読み出されラジオ受信機8の
受信周波数がその読みだした受信周波数に変更され、ま
た2番のナンバースイッチを長時間(例えば2秒以上)
操作すれば、2番のナンバースイッチに対応したメモリ
に受信中の受信周波数が書き込まれる。
【0023】19は、バンド切換スイッチで、ラジオ受
信機8の受信バンド(AM,FM)を切り換えるスイッ
チである。20、21は受信周波数のアップダウンスイ
ッチで、ダウンスイッチ20を操作すれば受信周波数が
減少され、アップスイッチ21を操作すれば受信周波数
が増加される。22は、イジェクトスイッチで、操作す
ることによりCDプレーヤ2内にあるコンパクトディス
クが、ディスク挿入孔11より排出される。23は、C
Dプレーヤのプレイスイッチで、コンパクトディスク演
奏中に操作すれば、演奏が停止され、演奏停止中に操作
すれば、コンパクトディスクの演奏が再開される。
【0024】次の、本発明の一実施例のオーディオ機器
における、セキュリティ関係の動作説明を行う。 〔セキュリティ動作〕ラジオ受信機付CDプレーヤ9が
セキュリティモードの状態で、ラジオ受信機付CDプレ
ーヤ9が自動車より外され、そして、再び他の自動車に
取り付けられたとき、セキュリティ動作が働く。即ち、
ラジオ受信機付CDプレーヤ9がセキュリティモードに
設定されており、ラジオ受信機付CDプレーヤ9がバッ
テリより一度外され、そして再びバッテリに接続された
場合に、セキュリティ動作が働く。具体的には、マイク
ロプロセッサ4が、バッテリの接続状態、即ちこのバッ
テリの接続状態の変化を電源の変動により検出し、この
状態が検出された時に、セキュリティ動作を実行する。
このセキュリティ動作が実行されると、ラジオ受信機付
CDプレーヤ9が動作不能となる。つまり、マイクロプ
ロセッサ4は、予め設定された特殊な操作を除き各種ス
イッチ操作等を受け付けなくなる。
【0025】そして、この動作不能状態を解除するに
は、ユーザーが設定した所定のディスクを挿入するか、
あるいは製造元、販売店等にラジオ受信機付CDプレー
ヤ9を持ち込み、販売店等の保有するマスターディスク
を挿入することにより、動作不能状態が解除され、ラジ
オ受信機付CDプレーヤ9の操作が可能となる。具体的
には、ラジオ受信機付CDプレーヤ9がバッテリより一
度外されておりかつセキュリティモードが設定されてい
る(ラジオ受信機付CDプレーヤ9のEEPROM3に
ID(識別)ディスクのTOCデータを記憶されてい
る)場合、電源を投入すると、ラジオ受信機付CDプレ
ーヤ9は操作不能であり、表示部12にセキュリティ機
能動作により操作不能である旨の表示(「SEC」2秒
点灯)が行われる。そしてその後ディスク挿入を促す表
示(「DISC」ディスク挿入まで点灯)が行われ、I
Dディスクをディスク挿入孔11に挿入すると、セキュ
リナィ機能の解除、つまりラジオ受信機付CDプレーヤ
9の操作可能状態である旨の表示(「OK」2秒点灯)
が行われたのち、ディスクが一旦排出され、通常動作
(CDプレーヤ2またはラジオ受信機8の動作)とな
る。
【0026】尚、IDディスクでない(あるいはTOC
データが読み取れないディスク)コンパクトディスクが
ディスク挿入孔11に挿入された場合は、表示部12に
読取不能とそのディスク挿入回数の表示(「ERR
n」2秒点灯)が表示されたのちディスクが一旦排出さ
れ、その後再度ディスク挿入を促す表示(「DISC」
ディスク挿入まで点灯)が行われる。
【0027】また、IDディスクでないコンパクトディ
スクのディスク挿入孔11への挿入が5回連続して行わ
れた場合は、表示部12にユーザーに挿入するコンパク
トディスクがIDディスクであるかどうか再考を促す表
示(「COOL」バッテリ再接続後1時間経過まで点
灯)が行われたのちディスクが一旦排出され、その後
(バッテリ再接続後1時間経過後)再度ディスク挿入を
促す表示(「DISC」ディスク挿入まで点灯)が行わ
れる。尚、この場合各種スイッチの特定操作(ソース選
択スイッチ16と1番と2番のナンバースイッチ18の
同時操作)すれば、異常そして販売店に持っていく行く
べき旨の表示(「HELP」電源断まで点灯)が行わ
れ、IDディスクキャンセルモードが終了される。これ
は、6回目のIDディスク挿入操作までの待ち時間が長
いため、ユーザーがこれを待てずに、またユーザーが自
己による操作不能状態の解除を5回のIDディスクの挿
入で諦めて販売店に持っていく場合に、販売店で操作不
能状態を直ぐに解除できるようにすることを考慮したも
のである。
【0028】さらに、IDディスクでないコンパクトデ
ィスクのディスク挿入孔11への挿入が10回連続して
行われた場合は、異常そして販売店に持っていく行くべ
き旨の表示(「HELP」電源断まで点灯)が行われ、
IDディスクキャンセルモードが終了される。尚、異常
そして販売店に持っていく行くべき旨の表示がなされた
場合は、一旦電源を切断しても、ラジオ受信機付CDプ
レーヤ9は、動作不能状態となり、販売店でのマスター
ディスクによる解除動作を行わない限り動作不能状態は
解除されない。つまり、IDディスク以外のディスクの
挿入は、9回目まではユーザーの単なるミスとして処理
し、10回目(連続)は盗難者による操作として処理す
ることにより、盗難防止能力を向上させている。 〔セキュリティモードの設定、及びIDディスクの設
定〕セキュリティモードは、ユーザーがID(識別)デ
ィスクのTOCデータをラジオ受信機付CDプレーヤ9
のEEPROM3に記憶させること(IDディスク設定
操作)により設定される。つまり、マイクロプロセッサ
4は、EEPROM3にデータが記憶されているかどう
か(初期状態(通常は0が記憶されている)かどうか)
で、セキュリティモードか否かを判断する。IDディス
ク設定操作は、ラジオ受信機付CDプレーヤ9の電源投
入時に、特殊な操作を行ってIDディスク設定モードと
し、ラジオ受信機付CDプレーヤ9の表示部12に表示
に従い、IDディスクとしたいコンパクトディスクをデ
ィスク挿入孔11に挿入することにより行う。
【0029】具体的には、電源投入時に最初にソース選
択スイッチ16と1番のナンバースイッチ18を同時に
操作することによりセキュリティ設定モードに入り、表
示部12にセキュリティ設定モードに入った旨の表示
(「SEC」2秒点灯)が行われ、コンパクトディスク
が挿入されていればそのコンパクトディスクが排出され
る。そしてその後ディスク挿入を促す表示(「DIS
C」ディスク挿入まで点灯)が行われ、IDディスクと
したいコンパクトディスクをディスク挿入孔11に挿入
すると、そのコンパクトディスクのTOCデータが読み
取られて識別データとしてEEPROM3に書き込まれ
る。そして、IDディスクの設定が終わった旨の表示
(「SEC」2秒点灯)が行われたのち、ディスクが一
旦排出されてIDディスク設定モードが終了され、通常
動作(CDプレーヤ2またはラジオ受信機8の動作)と
なる。
【0030】尚、IDディスクに適しないコンパクトデ
ィスク、例えばキズがありTOCデータを読み取れない
コンパクトディスクがIDディスクとして設定されよう
としたら、つまりディスク挿入孔11に挿入されたコン
パクトディスクのTOCデータが読み取れなかった場合
は、1回目は表示部12に読取不能の表示(「ERR」
2秒点灯)が表示されたのちディスクが一旦排出され、
その後再度ディスク挿入を促す表示(「DISC」ディ
スク挿入まで点灯)が行われる。
【0031】また、TOCデータの読取不能が2回連続
して起こった場合は、表示部12にディスク交換を促す
表示(「CHANGE」2秒点灯)が行われたのちディ
スクが一旦排出され、その後再度ディスク挿入を促す表
示(「DISC」ディスク挿入まで点灯)が行われる。 〔セキュリティモードの解除〕また、セキュリティモー
ドは、EEPROM3に記憶されている識別データを消
去する(初期状態とする)ことにより解除される。つま
り、マイクロプロセッサ4は、特定の操作が行われれ
ば、EEPROM3に記憶された識別データの消去を行
う。その特定の操作は、ラジオ受信機付CDプレーヤ9
の電源投入時に、特殊な操作を行ってIDディスクキャ
ンセルモードとし、ラジオ受信機付CDプレーヤ9の表
示部12に表示に従い、前回に設定したIDディスクあ
るいは販売店等が保有するマスターディスクをディスク
挿入孔11に挿入することにより行う。
【0032】具体的には、電源投入時に最初にソース選
択スイッチ16と2番のナンバースイッチ18を同時に
操作することによりセキュリティキャンセルモードに入
り、表示部12にセキュリティキャンセルモードに入っ
た旨の表示(「SEC」2秒点灯)が行われ、コンパク
トディスクが挿入されていればそのコンパクトディスク
が排出される。そしてその後ディスク挿入を促す表示
(「DISC」ディスク挿入まで点灯)が行われ、ID
ディスク(またはマスターディスク)をディスク挿入孔
11に挿入すると、EEPROM3に書き込まれたTO
Cデータが消去される。そして、IDディスクのキャン
セルが終わった旨の表示(「CANCEL」2秒点灯)
が行われたのち、ディスクが一旦排出されてIDディス
クキャンセルモードが終了され、通常動作(CDプレー
ヤ2またはラジオ受信機8の動作)となる。
【0033】尚、IDディスクでない(あるいはTOC
データが読み取れないディスク)コンパクトディスクが
ディスク挿入孔11に挿入された場合は、表示部12に
読取不能の表示とディスク挿入回数の表示(「ERR
n」2秒点灯)が表示されたのちディスクが一旦排出さ
れ、その後再度ディスク挿入を促す表示(「DISC」
ディスク挿入まで点灯)が行われる。
【0034】また、IDディスクでないコンパクトディ
スクのディスク挿入孔11への挿入が5回連続して行わ
れた場合は、表示部12にユーザーに挿入するコンパク
トディスクがIDディスクであるかどうか再考を促す表
示(「COOL」5回点滅)が行われたのちディスクが
一旦排出され、その後再度ディスク挿入を促す表示
(「DISC」ディスク挿入まで点灯)が行われる。
【0035】さらに、IDディスクでないコンパクトデ
ィスクのディスク挿入孔11への挿入が10回連続して
行われた場合は、異常そして販売店に持っていく行くべ
き旨の表示(「HELP」電源断まで点灯)が行われ、
IDディスクキャンセルモードが終了される。尚、この
場合は一旦電源を切断しても、ラジオ受信機付CDプレ
ーヤ9は、動作不能状態となり、販売店でのマスターデ
ィスクによる解除動作を行わない限り動作不能状態は解
除されない。つまり、IDディスク以外のディスクの挿
入は、9回目まではユーザーの単なるミスとして処理
し、10回目(連続)は盗難者による操作として処理す
ることにより、盗難防止能力を向上させている。 〔マスター入力モード(販売店等による操作不能状態の
解除)〕セキュリティモード解除の失敗、あるいは操作
不能状態の解除の失敗で、表示部12に、異常そして販
売店に持っていく行くべき旨の表示(「HELP」電源
断まで点灯)が行われた場合は、販売店等が保有するマ
スターディスクをディスク挿入孔から挿入することによ
ってのみ、操作不能状態を解除することができる。尚、
この場合には、セキュリティモードは解除される。つま
り、EEPROM3に記憶されているデータは消去され
る。
【0036】具体的には、電源投入時に、表示部12に
マスター入力モードに入った旨の表示(「HELP」点
灯)が行われる。そして、特定操作(ソース選択スイッ
チ16および3番と4番のナンバースイッチ18の同時
に操作)が行うことにより、マスターディスクによる操
作不能解除操作が行えるようになり、マスターディスク
挿入を促す表示(「DISC」ディスク挿入まで点滅)
が行われ、マスターディスクをディスク挿入孔11に挿
入すると、ラジオ受信機付CDプレーヤ9の操作不能状
態が解除され、まだEEPROM3に書き込まれたTO
Cデータが消去される。そして、操作不能状態の解除が
終わった旨の表示(「OK」2秒点灯)が行われたの
ち、ディスクが一旦排出されてマスターディスク入力モ
ードが終了され、通常動作(CDプレーヤ2またはラジ
オ受信機8の動作)となる。
【0037】尚、マスターディスクでないディスクがデ
ィスク挿入孔11に挿入された場合は、表示部12に読
取不能およびディスク挿入回数の表示(「ERR n」
2秒点灯)が表示されたのちディスクが一旦排出され、
その後再度ディスク挿入を促す表示(「DISC」ディ
スク挿入まで点滅)が行われる。また、IDディスクで
ないコンパクトディスクのディスク挿入孔11への挿入
が5の倍数回(5回目,10回目・・)連続して行われ
た場合は、電源投入時の状態に戻り、再び表示部12に
マスター入力モードに入った旨の表示(「HELP」点
灯)が行われ、操作不能の解除のためには特定操作から
操作する必要が生じる。
【0038】次にこれらの動作を実現するために、マイ
クロプロセッサ4が行う処理について説明する。図3
は、マイクロプロセッサ4が行う処理のメインルーチン
を示すフローチャートである。自動車のアクセサリース
イッチがオンとなって(イグニッションキー操作によ
り)、あるいはラジオ受信機付CDプレーヤ9の電源ス
イッチがオン操作されて、ラジオ受信機付CDプレーヤ
9が動作状態となった時に処理が開始され、ステップM
1に移る。
【0039】ステップM1ではIDディスクが設定され
ているか判断し、IDディスクが設定されていなければ
IDディスク設定モード処理に移り、IDディスクが設
定されていればステップM2に移る。この判断はEEP
ROM3にIDディスクのTOCデータが記憶されてい
るかどうかで行う。ステップM2では、ラジオ受信機付
CDプレーヤ9とバッテリBの接続が一旦外されたかど
うか判断し、バッテリBが外されていなければIDディ
スクキャンセルモード処理に移り、バッテリBが外され
ていればステップM3に移る。この判断は、マイクロプ
ロセッサ4がバッテリBとの接続端子電圧を監視し、そ
の電圧低下が検出されたときにそれを記憶しておくこと
により行う。
【0040】ステップM3では、マスター持込モードか
どうか判断し、マスター持込モードでなければ、動作不
能解除モード処理に移り、マスター持込モードであれば
マスター入力処理モード処理に移る。この判断は、マイ
クロプロセッサ4が、動作不能解除操作の失敗、IDデ
ィスクキャンセル操作の失敗等を記憶しておくことによ
り行う。
【0041】異常のような処理により、ラジオ受信機付
CDプレーヤ9が動作状態となった時に、(a)IDデ
ィスクが設定されていなければID設定モード処理に移
行し、(b)IDディスクが設定されている状態で、ラ
ジオ受信機付CDプレーヤ9のバッテリBからの取り外
しが検出されていない状態ではIDディスクキャンセル
モード処理に移行し、(c)IDディスクが設定されて
いる状態で、ラジオ受信機付CDプレーヤ9のバッテリ
Bからの取り外しが検出されており、かつマスター持込
モードでない場合は、動作不能解除モード処理に移行
し、(d)マスター持込モードになっている時はマスタ
ー入力処理へ移行する。
【0042】次にIDディスク設定モード処理(セキュ
リティモードの設定処理を兼ねる)について説明する。
図4は、マイクロプロセッサ4が行うIDディスク設定
モード処理を示すフローチャートである。前述のメイン
ルーチンからIDディスク設定モード処理に移行すると
処理が開始されステップS1に移り、モードオフ操作が
なされたかどうか判断し、モードオフ操作がなされた
ら、IDディスクの設定(EEPROM3へのデータの
書込み)は行わず、CDプレーヤ2やラジオ受信機8の
動作制御を行う通常動作処理に移行する。そして、モー
ドオフ操作がなされていなければ、ステップS2に移
る。尚、モードオフ操作とは設定開始操作以外の操作
で、ソース選択スイッチ16、17やプレイスイッチ2
3等の操作や、コンパクトディスクのディスク挿入孔1
1への挿入操作等の、ラジオ受信機付CDプレーヤ9に
おける通常の操作を意味する。
【0043】ステップS2では、IDディスク設定開始
操作が行われたか判断し、行われていればステップS3
に移り、行われていなければ通常動作処理に移行する。
尚、IDディスク設定開始操作は、予め定めた特定の操
作で、本実施例では前述の如く、ソース選択スイッチ1
6と1番のナンバースイッチ18の同時操作がIDディ
スク設定開始操作となっている。そして、ステップS
1、ステップS2の判断は、各スイッチ操作やコンパク
トディスクのディスク挿入孔11への挿入操作検出の割
り込み処理により行われ、これらの割り込みにより次の
処理へ移行する。
【0044】ステップS3では、IDディスク設定モー
ドに入ったことを示す表示(「SEC」2秒点灯)を行
い、ステップS4に移る。ステップS4ではCDプレー
ヤ2内にディスクが入っている場合に排出処理を行う。
ステップS5では、コンパクトディスクの挿入指示表示
(「DISC」)を行い、ステップS6のディスク挿入
判断によりコンパクトディスクが挿入されるまで、ステ
ップS5、ステップS6の処理を繰り返す。そして、コ
ンパクトディスクが挿入されるとステップS7に移り、
挿入されたコンパクトディスクのTOCデータが正常に
読み取れるか、即ちIDディスクとして適切かどうか判
断し、正常に読み取れるのであればステップS8に、正
常に読み取れなければステップS11に移る。
【0045】ステップS8では、コンパクトディスクの
TOCデータを識別データとしてEEPROM3に書き
込み、そしてステップS9でIDディスクの設定が終わ
った旨の表示(「SEC」2秒点灯)を行い、またステ
ップS10でコンパクトディスクを排出した後、通常動
作処理に移行する。またステップS11では、コンパク
トディスクのTOCデータが正常に読み取れない旨の表
示(「ERR」2秒点灯)を行い、そしてステップS1
2でコンパクトディスクを排出し、ステップS13に移
る。ステップS13では、TOCデータの読み取り不能
が2回連続したかどうか判断し、2回連続であれば、デ
ィスク自体が傷等によりIDディスクに適さないものと
判断してステップS14に移ってディスクを交換する旨
の表示(「CHANGE」2秒点灯)し、また2回連続
でなければ、ステップS5に戻り処理を継続する。
【0046】次にIDディスクキャンセルモード処理
(セキュリティモードの解除を兼ねる)について説明す
る。図5は、マイクロプロセッサ4が行うIDディスク
キャンセルモード処理を示すフローチャートである。前
述のメインルーチンからIDディスクキャンセルモード
処理に移行すると処理が開始されステップP1に移り、
モードオフ操作がなされたかどうか判断し、モードオフ
操作がなされたら、IDディスクのキャンセル(EEP
ROM3のデータの消去)は行わず、CDプレーヤ2や
ラジオ受信機8の動作制御を行う通常動作処理に移行す
る。そして、モードオフ操作がなされていなければ、ス
テップS2に移る。尚、モードオフ操作とは、前述のI
Dディスク設定モード処理と同様、設定開始操作以外の
操作で、ソース選択スイッチ16、17やプレイスイッ
チ23等の操作や、コンパクトディスクのディスク挿入
孔11への挿入操作等の、ラジオ受信機付CDプレーヤ
9における通常の操作を意味する。
【0047】ステップP2では、IDディスクキャンセ
ル開始操作が行われたか判断し、行われていればステッ
プP3に移り、行われていなければ通常動作処理に移行
する。尚、IDディスクキャンセル開始操作は、予め定
めた特定の操作で、本実施例では前述の如く、ソース選
択スイッチ16と2番のナンバースイッチ18の同時操
作がIDディスクキャンセル開始操作となっている。そ
して、ステップP1、ステップP2の判断は、各スイッ
チ操作やコンパクトディスクのディスク挿入孔11への
挿入操作検出の割り込み処理により行われ、これらの割
り込みにより次の処理へ移行する。
【0048】ステップP3では、IDディスク設定モー
ドに入ったことを示す表示(「SEC」2秒点灯)を行
い、ステップP4に移る。ステップP5ではCDプレー
ヤ2内にディスクが入っている場合に排出処理を行う。
ステップP5では、コンパクトディスクの挿入指示表示
(「DISC」)を行い、ステップP6のディスク挿入
判断によりコンパクトディスクが挿入されるまで、ステ
ップP5、ステップP6の処理を繰り返す。そして、コ
ンパクトディスクが挿入されるとステップP7に移り、
挿入されたコンパクトディスクのTOCデータがEEP
ROM3に記憶されたTOCデータ(IDディスクTO
Cデータ)あるいはマイクロプロセッサ4内のROMに
記憶された消去不能のマスターディスクのTOCデータ
と一致するか判断する。そして、TOCデータが一致す
れば、ステップP8に移りEEPROM3のデータを消
去する。そしてステップP9でIDディスクのキャンセ
ルが終わった旨の表示(「CANCEL」2秒点灯)を
行い、またステップP10でコンパクトディスクを排出
した後、通常動作処理に移行する。
【0049】またステップP11では、TOCデータの
不一致が5回、または10回連続したか判断し、またス
テップP14ではTOCデータの不一致が10回連続し
たか判断する。そして、TOCデータの不一致が10回
連続すれば、ステップP15に移り、異常そして販売店
等に持っていく旨の表示(「HELP」電源断まで点
灯)を行い、ステップP16でコンパクトディスクを排
出した後、マスター入力モード処理に移行する。
【0050】また、TOCデータの不一致が5回連続す
れば、ステップP17に移り、挿入したコンパクトディ
スクがIDディスクであるかどうか再考を促す表示
(「COOL」5回点滅)を行い、ステップP18でコ
ンパクトディスクを排出した後、ステップP2に戻り、
処理を継続する。TOCデータの不一致の回数が5回ま
たは10回連続以外の場合は、ステップP12に移り、
読取り不能あるいはIDディスクと異なる旨とその回数
の表示(「ERR n」2秒点灯)を行い、そしてステ
ップP13でコンパクトディスクを排出し、ステップP
5に戻り、処理を継続する。
【0051】次に動作不能解除モード処理について説明
する。図5は、マイクロプロセッサ4が行う動作不能解
除モード処理を示すフローチャートである。前述のメイ
ンルーチンから動作不能解除モード処理に移行すると処
理が開始されステップQ1に移り、CDプレーヤ2内に
ディスクが入っている場合に排出処理を行う。ステップ
Q2では、コンパクトディスクの挿入指示表示(「DI
SC」点灯)を行い、ステップQ3のディスク挿入判断
によりコンパクトディスクが挿入されるまで、ステップ
Q1、ステップQ2の処理を繰り返す。そして、コンパ
クトディスクが挿入されるとステップQ4に移り、挿入
されたコンパクトディスクのTOCデータがEEPRO
M3に記憶されたTOCデータ(IDディスクTOCデ
ータ)あるいはマイクロプロセッサ4内のROMに記憶
された消去不能のマスターディスクのTOCデータと一
致するか判断する。そして、TOCデータが一致すれ
ば、ステップQ5に移り動作不能状態を解除して(バッ
テリBから外された記憶を消去する)、動作不能解除処
理が終わった旨の表示(「OK」2秒点灯)を行い、そ
してステップQ6でコンパクトディスクを排出した後、
通常動作処理に移行する。
【0052】またステップQ7では、TOCデータの不
一致が5回、または10回連続したか判断し、またステ
ップQ8ではTOCデータの不一致が10回連続したか
判断する。そして、TOCデータの不一致が10回連続
すれば、ステップQ15に移り、異常そして販売店等に
持っていく旨の表示(「HELP」電源断まで点灯)を
行い、ステップQ16でコンパクトディスクを排出した
後、マスター入力モード処理に移行する。
【0053】また、TOCデータの不一致が5回連続す
れば、ステップP11に移り、挿入したコンパクトディ
スクがIDディスクであるかどうか再考を促す表示
(「COOL」5回点滅)を行い、ステップP18でコ
ンパクトディスクを排出する。そして、ステップQ13
では、マスター入力モードへの強制移行操作が行われた
か判断し、行われていればステップQ15に移り、行わ
れていなければステップQ14でラジオ受信機付CDプ
レーヤ9がバッテリBに再接続されてから1時間経過し
たかどうか判断し、1時間経過するまでステップQ11
からステップQ13の処理を繰り返し、1時間経過すれ
ばステップQ1に戻り処理を継続する。尚、マスター入
力モードへの強制移行操作は、予め定めた特定の操作
で、本実施例では前述の如く、ソース選択スイッチ16
と1番と2番のナンバースイッチ18の同時操作がマス
ター入力モードへの強制移行操作となっている。
【0054】また、TOCデータの不一致の回数が5回
または10回連続以外の場合は、ステップQ9に移り、
読取り不能あるいはIDディスクと異なる旨とその回数
の表示(「ERR n」2秒点灯)を行い、そしてステ
ップQ10でコンパクトディスクを排出し、ステップQ
2に戻り、処理を継続する。次にマスター入力モード処
理について説明する。図7は、マイクロプロセッサ4が
行うマスター入力モード処理を示すフローチャートであ
る。
【0055】前述のメインルーチンからマスター入力モ
ード処理に移行すると処理が開始されステップR1に移
り、マスター入力モードに入ったことを示す表示(「H
ELP」2秒点灯)を行い、ステップR2に移る。ステ
ップR2では、マスター入力開始操作が行われたか判断
し、行われればステップR3に移り、行われなければ行
われるまでステップR1、ステップR2の処理を繰り返
す。尚、マスター入力開始操作は、予め定めた特定の操
作で、本実施例では前述の如く、ソース選択スイッチ1
6および3番と4番のナンバースイッチ18の同時操作
がマスター入力開始操作となっている。
【0056】ステップR3ではCDプレーヤ2内にディ
スクが入っている場合に排出処理を行う。ステップR4
では、コンパクトディスクの挿入指示表示(「DIS
C」)を行い、ステップR4のディスク挿入判断により
コンパクトディスクが挿入されるまで、ステップR3、
ステップR4の処理を繰り返す。そして、コンパクトデ
ィスクが挿入されるとステップR5に移る。
【0057】ステップR5では、挿入されたコンパクト
ディスクのTOCデータがマイクロプロセッサ4内のR
OMに記憶された消去不能のマスターディスクのTOC
データと一致するか判断する。そして、TOCデータが
一致すれば、ステップR6に移りEEPROM3のデー
タを消去する。そしてステップR7でマスター入力処理
が終わった旨の表示(「OK」2秒点灯)を行い、また
ステップR8でコンパクトディスクを排出した後、通常
動作処理に移行する。
【0058】TOCデータが一致しなければ、ステップ
R8に移り、TOCデータの不一致が5の倍数回連続し
たか判断する。そして、TOCデータの不一致が5の倍
数回連続すれば、ステップR10に移り、コンパクトデ
ィスクを排出した後、ステップR1に戻り処理を継続す
る。また、TOCデータの不一致の回数が5の倍数回連
続以外の場合は、ステップR11に移り、読取り不能あ
るいはマスターディスクと異なる旨とその回数の表示
(「ERR n」2秒点灯)を行い、そしてステップP
12でコンパクトディスクを排出した後、ステップR3
に戻り、処理を継続する。
【0059】以上のような、処理により、前述のセキュ
リティ動作、セキュリティモードの設定(IDディスク
の設定)、セキュリティモードの解除(IDディスクの
キャンセル)等が実現できる。以上詳細に説明したよう
に、本実施例においては、コンパクトディスク自体を鍵
として車載用ラジオ受信機付CDプレーヤの盗難防止装
置を構成したので、暗唱番号に伴う不便さを解消した操
作性のよい盗難防止装置が実現できる。
【0060】尚、本実施例では、IDディスクを1枚し
か設定できないが、複数毎設定できるようにして、全て
のIDディスクがCDプレーヤ2に挿入されないと、動
作不能状態の解除、セキュリティモードの解除等を行え
ないようにして盗難防止能力を高めることも可能であ
り、またIDディスクを複数毎設定できるようにして、
その内任意の1枚のIDディスクをCDプレーヤ2に挿
入すれば、動作不能状態の解除、セキュリティモードの
解除等を行えるように構成して、例えば自動車の使用者
毎にIDディスクを持つようにして、各自が所有するI
Dディスクで動作不能状態の解除、セキュリティモード
の解除等を行えるようにすることも可能である。このよ
うな機能の変更は、マイクロプロセッサ4の行う処理内
容のうち、IDディスクの設定部分および挿入されたコ
ンパクトディスクとEEPROM3に記憶されたTOC
データとを比較する部分を若干変更することにより可能
である。
【0061】
【効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、
セキュリティ動作の解除における暗証コードの手入力が
不要となるので、セキュリティ動作の解除を容易に行
え、暗証コードを記憶する必要もないので、暗証コード
を忘れてセキュリティ動作の解除を行えないといった問
題もなくなる。また、特定の記録媒体がなければ、セキ
ュリティ動作の解除ができないので、セキュリティの能
力が向上する。
【0062】尚、本願発明の方法と暗証コード入力によ
る方法を併用して、セキュリティの能力をより向上させ
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を示すオーディオ機器の
構成図。
【図2】本発明に係る一実施例である車載用オーディオ
機器の前面の構成図。
【図3】メインルーチンを示すフローチャート。
【図4】IDディスク設定モード処理を示すフローチャ
ート。
【図5】IDディスクキャンセルモード処理を示すフロ
ーチャート。
【図6】動作不能解除モード処理を示すフローチャー
ト。
【図7】マスター入力モード処理を示すフローチャー
ト。
【図8】コンパクトディスクの記録形態の説明図。
【符号の説明】
2:CDプレーヤ 3:EEPROM 4:マイクロプロセッサ 6:スイッチ群 8:ラジオ受信機

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録された信号を再生するオ
    ーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置であっ
    て、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータとメ
    モリに記憶された識別データが一致した時に操作不能状
    態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオーディ
    オ機器のセキュリティ装置において、 識別データを前記メモリに記憶できる識別媒体設定モー
    ドにする第1モード切換手段と、 前記第1モード切換手段により識別媒体設定モードに切
    り換えられた状態、かつ前記メモリに識別データが記憶
    されていない状態で、前記記録媒体が再生状態にされた
    時に該記録媒体に記録されたデータを前記メモリに前記
    識別データとして記憶する識別データ記憶手段とを有す
    ることを特徴とするオーディオ機器のセキュリティ装
    置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に記録された信号を再生するオ
    ーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置であっ
    て、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータとメ
    モリに記憶された識別データが一致した時に操作不能状
    態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオーディ
    オ機器のセキュリティ装置において、 所定のマスター記録媒体のマスターデータが記録された
    ROMと、 再生状態にされた記録媒体に記録されたデータが該RO
    Mに記憶されたマスターデータと一致した時に操作不能
    状態にある前記オーディオ機器を操作可能にする操作不
    能解除手段とを有することを特徴とするオーディオ機器
    のセキュリティ装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に記録された信号を再生するオ
    ーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置であっ
    て、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータとメ
    モリに記憶された識別データが一致した時に操作不能状
    態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオーディ
    オ機器のセキュリティ装置において、 所定のマスター記録媒体のマスターデータが記録された
    ROMと、 前記オーディオ機器が操作不能状態の場合に、再生状態
    とした記録媒体に記憶されたデータと前記識別データの
    不一致が所定回数以上連続して行われた時、前記識別デ
    ータと一致するデータが記録された識別媒体による操作
    不能状態の解除を不可能とし、再生状態にされた記録媒
    体に記録されたデータが該ROMに記憶されたマスター
    データと一致した時にのみ操作不能状態にある前記オー
    ディオ機器を操作可能にする操作不能解除制限手段とを
    有することを特徴とするオーディオ機器のセキュリティ
    装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に記録された信号を再生するオ
    ーディオ機器の盗難を防止するセキュリティ装置であっ
    て、再生状態にされた記録媒体に記録されたデータとメ
    モリに記憶された識別データが一致した時に操作不能状
    態にある前記オーディオ機器を操作可能にするオーディ
    オ機器のセキュリティ装置において、 前記メモリに記憶された識別データを消去できる識別媒
    体解除モードにする第2モード切換手段と、 前記第2モード切換手段により識別媒体解除モードに切
    り換えられた状態で、前記メモリに記憶された識別デー
    タに一致するデータが記録された記録媒体が再生状態に
    された時に、該メモリに記憶された識別データを消去す
    る第1識別データ消去手段とを有することを特徴とする
    オーディオ機器のセキュリティ装置。
  5. 【請求項5】 所定のマスター記録媒体のマスターデー
    タが記録されたROMと、 前記第2モード切換手段により識別媒体解除モードに切
    り換えられた状態で、前記ROMに記憶されたマスター
    データに一致するデータが記録されたマスター記録媒体
    が再生状態にされた時に、該メモリに記憶された識別デ
    ータを消去する第2識別データ消去手段とを有すること
    を特徴とする請求項2記載のオーディオ機器のセキュリ
    ティ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2モード切換手段により識別媒体
    解除モードに切り換えられた状態で、再生状態とした記
    録媒体に記憶されたデータと前記識別データの不一致が
    所定回数以上連続して検出された時、前記識別データと
    一致するデータが記録された識別媒体による前記メモリ
    に記憶された識別データの消去を不可能とし、再生状態
    にされた記録媒体に記録されたデータが前記ROMに記
    憶されたマスターデータと一致した時にのみ前記メモリ
    に記憶された識別データの消去を可能にする識別データ
    消去制限手段とを有することを特徴とする請求項5記載
    のオーディオ機器のセキュリティ装置。
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