JP3461896B2 - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置

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JP3461896B2
JP3461896B2 JP03431494A JP3431494A JP3461896B2 JP 3461896 B2 JP3461896 B2 JP 3461896B2 JP 03431494 A JP03431494 A JP 03431494A JP 3431494 A JP3431494 A JP 3431494A JP 3461896 B2 JP3461896 B2 JP 3461896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値データを画像デー
タに変換する情報処理技術に係わり、特に半導体集積回
路の製造に使用するマスクやウェハあるいは液晶基板等
のパターンの検査に適したパターン検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路(LSI)の製造におけ
る歩留り低下の大きな原因の一つは、フォトリソグラフ
ィ技術で製造する際に使用するマスクの欠陥が挙げられ
る。マスク製造において、マスクの欠陥は多大な被害が
もたらされるので、特に高精度な検査が要求される。
【0003】そこで従来、電子ビーム描画装置で製作さ
れたマスクのパターン欠陥を検査するパターン検査装置
が用いられている。この装置は図7に示すように、被検
査マスク102にランプ101で光を照射してマスク1
02上に形成されているパターンに応じた光信号をフォ
トアレイセンサ104で検出し、センサ回路105で処
理された観測データ110と、マスク102にパターン
を形成する際に用いられた設計データ109とを比較す
るように構成されている。より具体的には設計データ1
09は磁気ディスク等の記憶媒体に収納されておりビッ
ト展開回路108と参照データ発生回路107を経て基
準データ111として生成され、この基準データ111
と上記観測データ110とを比較照合して、マスク10
2上のパターン欠陥の有無およびパターンの正否を検査
しようとするものである。
【0004】そして、この種の装置を使用してマスク1
02のパターンを検査する際には、マスク102を載置
したテーブル103をx方向あるいはy方向に連続的に
移動してマスク全面を短冊状に走査してストライプ(短
冊)毎にストライプ検査を行う。さらにテーブル103
の連続移動方向と直交する方向にストライプ幅だけテー
ブル103を移動して上記ストライプ検査を繰り返し、
マスク102のパターン形成領域全面を網羅した検査を
行う。
【0005】このストライプ検査では、マスク102上
に形成されているパターンに応じた光信号をフォトダイ
オードアレイ104とセンサ回路105で検出信号とし
て検出すると共に、マスク102にパターンを形成する
際に用いられた設計データ109を計算機から読み込
み、上記光信号と対応する基準データ111をビット展
開回路108により生成して、双方の信号をテーブル1
04の測定位置毎に比較照合を行うという処理をテーブ
ル104を一定速度で連続的に移動しながら行う行程と
なっていた。
【0006】このようなデータベース方式の比較方法に
おいて、ビット展開回路109に入力される設計データ
は図8のように、ストライプ120を一定エリア121
で区切り、このエリア内を図9の様式で要素図形の存在
位置と図形形状を示す図形コード、図形の各辺の長さな
どを記述する形式である。このデータ記述形式は、例え
ば図10に示される種類が例示される。
【0007】上記エリア121を抽出する処理は、描画
に使用したデータを直接検査装置に入力することから始
まる。まず、検査装置のストライプ検査幅と、描画に使
用したデータのストライプ幅が一致している場合は、容
易にエリア121単位に分割して、ビット展開処理を継
続することができる。
【0008】しかし、検査装置で測定できるストライプ
検査幅は光学系の倍率により異なり、高感度で高精度な
検査を行いたいときには高倍率で、低感度で高速に検査
を行いたい場合には低倍率で検査を行うため、検査装置
のストライプ検査幅と、描画に使用したデータのストラ
イプ幅が一致しない(不一致)場合が多くなる。このよ
うに検査装置のストライプ検査幅と、描画に使用したデ
ータのストライプ幅が不一致の場合には、描画データの
ストライプ幅をストライプ検査幅に一致した検査専用の
データに予め変換しなければならず、そのための変換処
理に時間がかかり効率の良い検査が行えなかった。
【0009】さらに、このような従来の検査装置では、
検査ストライプ幅が描画ストライプ幅に対して微小な不
一致である場合にも,検査の行程のたび毎に処理アルゴ
リズム上、描画ストライプ全面に亘って変換処理を行っ
て描画データをストライプ検査幅に一致させる必要があ
った。このため、ストライプ変換を行わせることで余計
な処理時間が必要になるため、検査速度を律速する原因
となっていた。
【0010】以上のように、従来の検査装置では1つの
製品マスクに対して描画装置用と検査装置用との2種類
以上の描画設計データを作成する必要があり、そのため
の変換処理にに時間がかかる等の改善すべき課題が残さ
れていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパター
ン検査装置では1つの製品マスクに対して描画装置用と
検査装置用との2種類以上の描画設計データを作成する
必要があり、そのための変換処理にに時間がかかる等の
問題点があった。
【0012】本発明は上記状況を改善するためになされ
たもので、高速で効率のよいストライプ変換を行い、パ
ターン検査装置の検査速度を向上させることを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、パターンが形成された試料に光を
照射する照射手段と、前記試料に照射された光の透過光
あるいは反射光を受光し前記パターンの像に応じた測定
データを出力する受光手段と、前記パターンを描画して
形成するために用いられた描画データを記憶する記憶手
段と、この記憶手段から前記描画データを読み出して入
力し、この描画データに基づいて該描画データに応じた
ビットパターンデータを作成するビット展開手段と、前
記測定データと前記ビットパターンデータとを比較する
ことにより、前記試料に形成されたパターンの検査を行
う検査手段とを備えたパターン検査装置において、前記
描画データは、所定のストライプ幅を有する複数の描画
ストライプデータから構成されて前記記憶手段に記憶さ
れており、これら描画ストライプデータのそれぞれを前
記パターンを階層的に記述したデータ構造から構成する
と共に、前記ビット展開手段を前記描画ストライプパタ
ーンを構成する上位の階層構造のデータを下位の階層構
造のデータに展開処理する概略展開手段と、この概略展
開手段により得られた前記下位の階層構造のデータを前
記ビットパターンデータに展開処理する詳細展開手段と
から構成したことを特徴としている。
【0014】
【作用】上記構成を採用した本発明のパターン検査装置
によれば、試料に形成されるパターンを設計する際に用
いた描画データを所定のストライプ幅を有する描画スト
ライプデータとして定義し、この描画ストライプデータ
を複数の階層構造のデータとして定義し、これらの階層
構造データを概略展開手段および詳細展開手段において
それぞれ展開するように構成したので、従来のように描
画ストライプデータから図形情報への展開を一段で行っ
ていたものと比較して、極めて高速な処理が可能とな
る。
【0015】また、パターン検査実行中にパターン検査
装置内で、描画装置用に用いた描画データから検査のた
めのストライプデータに高速に変換生成するので,検査
速度を向上でき、また、パターン検査に先立ち検査装置
用の検査データを別途準備する必要がなくなる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のパターン検査
装置について説明する。一般に、半導体集積回路用のマ
スクパターンは、所定の定義のパターンが繰り返し出現
することが多く、設計データもこのパターンをモジュー
ル的に記述し、そのモジュールの繰り返しとして定義で
きる階層構造を採用することが有効である。したがっ
て、本発明のパターン検査装置ではこの「階層構造」の
データを採用する。
【0017】また、描画装置でのマスクパターンの描画
は、マスク全面を電子ビームの偏向幅程度の短冊状の領
域、すなわち「描画ストライプ」を連続的に描画し、そ
の連続描画方向と直交する方向に、描画ストライプ幅だ
けステップ移動し、「描画ストライプ」の描画を繰り返
してパターン形成領域全面を網羅することが行われてい
る。この明細書では、「描画ストライプ」の幅をdと
し、上述したモジュール的な記述単位を「セル」と定義
し説明する。また1本の描画ストライプは、任意(検査
装置の検査条件に応じた)の寸法で定義した「セル」の
集合体で構成される。さらに、1つのセルは、複数の要
素図形の集合体で定義される。このうち、セルを配置す
る座標を記述したデータを「セル配置データ」と呼び、
要素図形の集合体を記述したデータを「図形データ」と
呼ぶ。セルの寸法は一定でなく、記述するパターンによ
ってその都度異なるが、最大寸法は例えば1辺が描画ス
トライプ幅の正方形とする等の制約を設けている。
【0018】本発明のパターン検査装置のようにデータ
ベース比較型の検査装置は、検査基準のデータには描画
装置の描画用の設計データと同じデータを使うが、描画
装置の描画ストライプ幅と同じストライプ幅dで検査で
きるとは限らない。以下の実施例では、検査用のストラ
イプ幅をkとし,d≧kの場合を説明する。
【0019】(実施例1:構成および動作)図1は、本
発明のパターン検査装置の要部を説明する第1の実施例
に係る概略構成ブロック図である。図1は、従来の図7
に示したパターン検査装置のビット展開回路108およ
び参照データ発生回路107に相当する部分を示してお
り、他の構成要素、例えばランプ101、マスク10
2、テーブル103、フォトアレイセンサ104、セン
サ回路105、比較判定回路106、磁気ディスクある
いは磁気テープ等の記憶媒体に記憶された設計データ1
09は、従来と同等のため説明および図示を省略する。
【0020】すなわち、本発明のパターン検査装置は、
図1に示したように従来のビット展開回路108および
参照データ発生回路107に相当する部分が新規な構成
となっており、データメモリ1,2、概略展開回路3、
ポインタメモリ4、詳細展開回路5、図形イメージ発生
回路6から概略構成されている。
【0021】本実施例においては、磁気ディスクあるい
は磁気テープ等の記憶媒体に記憶された設計データは、
図2に示すように描画ストライプパターン幅で規定され
おり、2つのデータメモリ1,2にはそれぞれ、図2に
示すように第1の描画ストライプ14と第2の描画スト
ライプ15のデータが転送されて、一時蓄積された状態
となる。そして、それぞれのデータメモリ1,2内に
は、上記したセル配置データとセル図形データの領域が
設けられている。
【0022】概略概展開回路3には、上位制御計算機か
らのコマンドなどの手段で、描画ストライプから、この
描画ストライプ幅と異なる幅を有する検査ストライプを
切り出すための切り出し情報7が入力される。切り出し
情報7の内容には、描画ストライプから検査ストライプ
を切り出す位置と幅、2本の描画ストライプにまたがっ
て検査ストライプを設定する場合のフラグなどが含まれ
ている。
【0023】概略展開回路3は、データメモリ1,2内
のセル配置データ情報を読み出し、セルの座標とセルの
寸法から判断して、目的とする検査ストライプ範囲にそ
のセルの一部でも含まれる場合には、そのセルの図形デ
ータ領域をアクセスするためのアドレスポインタをポイ
ンタメモリ4に書き出す。
【0024】つまり、概略展開回路3は描画ストライプ
の階層から、その下位の階層、すなわちセルの階層への
展開を担当する機能を有している。詳細展開回路5は、
ポインタメモリ4内のアドレスポインタを順次読み出
し、さらにそのポインタが指し示すデータメモリ1,2
内をアクセスして、図形データを読み出す。そして、詳
細展開回路5は図形データを解読し、図9に示す形式で
要素図形情報を図形イメージ発生回路6に出力する。
【0025】つまり、詳細展開回路5はセルの階層か
ら、その下位の階層、すなわち図形記述の階層への詳細
展開を担当する機能を有している。上述した一連の処理
は、図2の第1の検査ストライプ16や第2の検査スト
ライプ17のように、目的とする検査ストライプが1本
の描画ストライプに包括されている場合である。
【0026】一方、第3の検査ストライプ18のよう
に、目的とする検査ストライプが2本の描画ストライプ
14,15にまたがる場合には、図1の概略展開回路3
は2つのデータメモリ1,2を一定の規則で交互にアク
セスし、1つのポインタメモリ4へ情報を書き出すこと
で、2本の描画ストライプから所望のセルを抜き出すこ
とができる。この場合、詳細展開回路5は読み出したセ
ルの元の所属が第1の描画ストライプ14か第2の描画
ストライプ15かによって、データメモリ1をアクセス
して図形データを読み出すのか、データメモリ2をアク
セスして図形データを読み出すのかを切り換える動作を
行う。この切り換えの方法は、例えばデータメモリ1,
2を、通しアドレスで管理し、データメモリ2用のアド
レスにはオフセットを重畳しておく方法や、アドレスバ
スの他にバンクを指定する専用の信号線バスを用意する
等の手法を採用することができる。
【0027】この第1の実施例において、上記概略展開
回路3と詳細展開回路5は、1本の検査ストライプ分の
検査の進行に合わせて同時期に動作させることも、ある
いは検査に先立って概略展開回路3を起動し、1つの検
査ストライプ分の概略展開の後に、詳細展開回路5を従
続的に起動させてその検査ストライプ分の検査を進行さ
せることも可能である。この具体的な手法としては、ま
ず前者の同時期に動作させる場合には、データメモリ
1,2およびポインタメモリ4で発生するバス競合を一
定の規則で調停するようにする。また、後者の従続的に
起動させるためには、データメモリ1,2についての同
様の制御と、ポインタメモリ4のバスを動作中の回路側
に切り換えることで実現できる。
【0028】この第1の実施例では、ポインタメモリは
ファースト・イン、ファースト・アウト形のバッファと
して機能し、検査ストライプごとの単位で概略展開回路
3と詳細展開回路5とが動作する。
【0029】(実施例1:作用・効果)このように、本
発明の第1実施例においては描画用の設計データを描画
用ストライプの集合体として定義し、描画ストライプを
セルの集合体として定義し、セルを要素図形の集合体と
して定義する階層構造を採用している。
【0030】そして概略展開回路3では、データメモリ
1,2内のセル配置データ情報を読み出し、そのセルの
図形データ領域をアクセスするためのアドレスポインタ
をポインタメモリ4に書き出すことで、描画ストライプ
から一段階下位の階層のセルへの展開が実施される。
【0031】また、詳細展開回路5は、ポインタメモリ
4内のアドレスポインタを順次読み出し、さらにそのポ
インタが指し示すデータメモリ1,2内をアクセスし
て、図形データを読み出し、図形データを解読して要素
図形情報を図形イメージ発生回路6に出力することで、
セルから一段階下位の階層の図形データへの詳細展開が
実施される。
【0032】そして、このように描画ストライプからセ
ル構造へ、セル構造から図形情報へと段階的に展開を行
うことにより、従来のように描画ストライプから図形情
報への展開を一段で行っていたものと比較して、極めて
高速な処理が可能となる。
【0033】さらに、目的とする検査ストライプが1本
の描画ストライプに包括されている場合にはもちろんの
こと、目的とする検査ストライプが2本の描画ストライ
プ14,15にまたがる場合にも、概略展開回路3と2
つのデータメモリ1,2の組合わせで交互にアクセスす
ることで対応できる。
【0034】(実施例2:構成・動作)図3は、この発
明の第2の実施例を示す概略ブロック図である。図3も
図1と同様に、従来の図7に示したパターン検査装置の
ビット展開回路108および参照データ発生回路107
に相当する部分を示しており、他の構成要素、例えばラ
ンプ101、マスク102、テーブル103、フォトア
レイセンサ104、センサ回路105、比較判定回路1
06、磁気ディスクあるいは磁気テープ等の記憶媒体に
記憶された設計データ109は、従来と同等のため説明
および図示を省略する。
【0035】この第2実施例も第1実施例と同様に、デ
ータメモリ1,2、概略展開回路3、ポインタメモリ
4、詳細展開回路5、図形イメージ発生回路6から概略
構成されているが、この第2の実施例では、上記第1の
実施例に対してポインタメモリ4内に複数のバンク8,
9,10を設けたことを特徴としている。
【0036】概略展開回路3からは、この複数のバンク
8,9,10へ情報を書き込むことが可能であるが、詳
細展開回路5からは複数のバンクのうち検査ストライプ
毎に、1つのバンクを読み出す構成としている。データ
メモリ1,2はバスを切り換えて、概略展開回路3また
は詳細展開回路5からアクセス可能な構成となってい
る。
【0037】上記構成を採用した第2の実施例の機能を
図2を併用して説明する。図2に示すように描画ストラ
イプパターン幅で規定されおり、2つのデータメモリ
1,2にはそれぞれ、図2に示すように第1の描画スト
ライプ14と第2の描画ストライプ15のデータが転送
されて、一時蓄積された状態となる。そして、それぞれ
のデータメモリ1,2内には、上記したセル配置データ
とセル図形データの領域が設けられている。まず、概略
展開回路3は上位計算機からのコマンドなどの手段によ
る切り出し情報11により、描画ストライプから検査ス
トライプへのストライプ幅切り出し寸法位置21〜25
を知る。そして、データメモリ1,2からセル配置デー
タ情報を読み出し、セルの座標がどの検査ストライプに
該当するかを判断する。ポインタメモリ4のバンク8,
9,10は、上述の検査ストライプに対応して確保され
ている。
【0038】概略展開回路3は、ポインタメモリ4内の
上記セルの座標から判断した当該検査ストライプ用のバ
ンク8,9,10にそのセルの図形データ領域をアクセ
スするためのアドレスポインタを書き出す。もし読み出
したセルが、2本の検査ストライプにまたがるセル27
の場合には、第1の検査ストライプ16と第2の検査ス
トライプ17の両方の検査ストライプ用のバンクに登録
する。
【0039】つまり、概略展開回路3は描画ストライプ
の階層から、その下位の階層、すなわちセルの階層への
展開を担当する機能を有している。詳細展開回路5は、
検査ストライプの検査進行に合わせてポインタメモリ4
内の該バンクから該アドレスポインタを読み出し、さら
にそのポインタが指し示すデータメモリ1,2内をアク
セスして、図形データを読み出す。そして、詳細展開回
路5は図形データを解読し、図9に示す形式で要素図形
情報を図形イメージ発生回路6に出力する。
【0040】つまり、詳細展開回路5はセルの階層か
ら、その下位の階層、すなわち図形記述の階層への詳細
展開を担当する機能を有している。この第2の実施例で
は、複数の検査ストライプの切り出し位置を指定してい
るため、(描画ストライプ幅d)≧(検査ストライプ幅
k)の関係において、概略展開回路3は一度に複数の検
査ストライプ用のアドレスポインタを生成できる。この
ため、検査に先立って概略展開回路3を起動し、複数の
検査ストライプ分の概略展開の後に、詳細展開回路5を
従続的に起動させて、その複数ストライプ分の検査を行
なう。
【0041】つまり一度の概略展開処理で、図2におけ
る第1の描画ストライプ14から2本の検査ストライプ
16,17と、第2の描画ストライプ15にまたがる検
査ストライプ18の一部分の図形データへのアドレスポ
インタを、ポインタメモリ4の第1のバンク8乃至第3
のバンク10にそれぞれ生成する。詳細展開回路5に
は、上位制御計算機からのコマンドなどの手段によりバ
ンク指定情報12で、検査ストライプ毎に引用すべきポ
インタメモリ4内のバンクを指定している。このため、
第1の検査ストライプ16を検査する際には、詳細展開
回路5は、ポインタメモリ4の第1のバンク8をアクセ
スし、第2の検査ストライプ17を検査する際には、ポ
インタメモリ4の第2のバンク9をアクセスするという
動作に制御される。
【0042】第3の検査ストライプ18は、第1の描画
ストライプ14と第2の描画ストライプ15にまたがる
ため、この第2の実施例では、概略展開回路3が2つの
データメモリ1,2を一定の規則で交互にアクセスし、
処理結果をポインタメモリ4の第3のバンク10へ書き
出すことで、2本の描画ストライプから所望のセルを抜
き出すことができる。この場合詳細展開回路5は、読み
出したセルの元の所属が第1の描画ストライプ14か第
2の描画ストライプ15かによって、データメモリ1ま
たはデータメモリ2を切り換えてアクセスする。この切
り換えの手段は、上記第1の実施例と同様に通しアドレ
スあるいはオフセットの方法などが採用できる。
【0043】(実施例2:作用・効果)このように、本
発明の第2実施例においては描画用の設計データを描画
用ストライプの集合体として定義し、描画ストライプを
セルの集合体として定義し、セルを要素図形の集合体と
して定義する階層構造を採用している。
【0044】そして概略展開回路3では、データメモリ
1,2内のセル配置データ情報を読み出し、そのセルの
図形データ領域をアクセスするためのアドレスポインタ
をポインタメモリ4に書き出すことで、描画ストライプ
から一段階下層構造のセルへの展開が実施される。
【0045】また、詳細展開回路5は、ポインタメモリ
4内のアドレスポインタを順次読み出し、さらにそのポ
インタが指し示すデータメモリ1,2内をアクセスし
て、図形データを読み出し、図形データを解読して要素
図形情報を図形イメージ発生回路6に出力することで、
セルから一段階下層構造の図形データへの詳細展開が実
施される。
【0046】そして、このように描画ストライプからセ
ル構造へ、セル構造から図形情報へと段階的に展開を行
うことにより、従来のように描画ストライプから図形情
報への展開を一段で行っていたものと比較して、極めて
高速な処理が可能となる。
【0047】さらに、目的とする検査ストライプが1本
の描画ストライプに包括されている場合にはもちろんの
こと、目的とする検査ストライプが2本の描画ストライ
プ14,15にまたがる場合にも、概略展開回路3と2
つのデータメモリ1,2の組合わせで交互にアクセスす
ることで対応できる。
【0048】またさらにこの第2の実施例では、複数の
検査ストライプの切り出し位置を指定するようにしてい
るため、(描画ストライプ幅d)≧(検査ストライプ幅
k)の関係において、概略展開回路3は一度に複数の検
査ストライプ用のアドレスポインタを生成できる。この
ため、検査に先立って概略展開回路3を起動し、複数の
検査ストライプ分の概略展開の後に、詳細展開回路5を
従続的に起動させてその複数ストライプ分の検査を行な
うといった効率の良い検査が行える。
【0049】(実施例3:構成・動作)図4は、この発
明の第3の実施例を説明する概略ブロック図である。図
4も図1および図3と同様に、従来の図7に示したパタ
ーン検査装置のビット展開回路108および参照データ
発生回路107に相当する部分を示しており、他の構成
要素、ランプ101、マスク102、テーブル103、
フォトアレイセンサ104、センサ回路105、比較判
定回路106、磁気ディスクあるいは磁気テープ等の記
憶媒体に記憶された設計データ109は、従来と同等の
ため説明および図示を省略する。
【0050】この第3実施例も第1実施例と同様に、デ
ータメモリ1,2、概略展開回路3、ポインタメモリ
4、詳細展開回路5、図形イメージ発生回路6から概略
構成されているが、この第3の実施例では上記第2の実
施例に対して、さらに第2のポインタメモリ30と、第
2の詳細展開回路31と、2系統の詳細展開回路5,3
1の出力を受け、ビットイメージ発生回路6に出力する
アービタ43を備えた構成を特徴としている。
【0051】上記構成を採用した第3の実施例の機能を
図2を併用して説明する。図2に示すように描画ストラ
イプは、所定のパターン幅で規定されおり、2つのデー
タメモリ1,2にはそれぞれ、図2に示すように第1の
描画ストライプ14と第2の描画ストライプ15のデー
タが転送されて、一時蓄積された状態となる。そして、
それぞれのデータメモリ1,2内には、上記したセル配
置データとセル図形データの領域が設けられている。
【0052】まず概略展開回路3は、上位計算機からの
コマンドなどによる切り出し情報11で与えられた検査
ストライプ幅dと分割位置21〜23に応じて、第1の
ポインタメモリ4内の複数のバンク8,9,10にセル
図形のためのアドレスポインタを書き出す。この概略展
開回路3の処理は第1,第2の詳細展開回路5,31を
動作させない状態で前もって行うこととする。
【0053】この第3の実施例では、第3の検査ストラ
イプ18のように2つの描画ストライプにまたがる場合
でも、概略展開回路3は第1の描画ストライプ14から
抽出可能なセルを第1のポインタメモリ4の第3のバン
ク10に出力するだけで、第2の描画ストライプ15か
らの抽出は行わない。
【0054】概略展開回路3の処理終了に引続き、スト
ライプ検査の進行に合わせて詳細展開回路5を起動し、
第1,第2の検査ストライプ16,17の詳細展開処理
を行う。これら第1と第2の検査ストライプ16,17
は、描画ストライプのまたがりは起きないので、第1ま
たは第2の系統の詳細展開回路5,31のうちの一方の
みが動作し、所定の詳細展開処理を実行する。仮に第1
の詳細展開回路5が動作する場合には、アービタ43は
動作中の第1の詳細展開回路5からの出力を専ら流通さ
せるよう機能する。
【0055】この片側の詳細展開回路が動作中の各部の
データバスは、次のように接続される。つまり、詳細展
開回路がポインタメモリをアクセスするポインタバス3
8,39は、動作中の第1の詳細展開回路38側が開通
し、第1のポインタメモリ9のバンク8,9,10をア
クセスできる。一方、動作していない側のポインタバス
39は遮断されている。詳細展開回路がデータメモリを
アクセスする図形データバス34,35も、動作中の第
1の詳細展開回路34側が開通し、第1のデータメモリ
1をアクセスできる。動作していない側の図形データバ
ス35は遮断されている。
【0056】この詳細展開回路5が動作中は、概略展開
回路3は詳細展開回路5がアクセスしていない側の第2
のデータメモリ2と、第2のポインタメモリ30を使用
して動作できる。このため、概略展開回路3用の図形デ
ータバス33と、ポインタバス37とがアクティブにな
る。
【0057】この片側の詳細展開回路が動作する状態
は、第2の検査ストライプ17を検査する場面にも引き
継がれる。そして、描画ストライプのまたがりが発生す
る第3の検査ストライプ18のためには次のように機能
する。
【0058】概略展開回路3は上述の通りどちらかの詳
細展開回路が動作中でも、バスが接続されているデータ
メモリとポインタメモリを使って動作させることができ
る。つまり、第1の描画ストライプ14を概略展開処理
後、詳細展開回路5が動作していても、第2のデータメ
モリに蓄積されている第2の描画ストライプデータ14
を処理して第2のポインタメモリ30に書き出すことが
できる。この際、概略展開回路3は第2の描画ストライ
プ15から検査ストライプを切り出す位置24,25を
コマンドなどの手段により切り出し情報11で認識す
る。
【0059】概略展開回路3は、第3の検査ストライプ
3用のポインタを第2のポインタメモリ30の第1のバ
ンク40に、また同様に、第4,第5の検査ストライプ
用のポインタを第2,第3のバンク41,42に出力す
る。
【0060】上記第2の描画ストライプ15の概略展開
処理が終わった時点で、ストライプまたがりがある第3
の検査ストライプ18用のポインタは、第1のスタック
ポインタの第3のバンク10と、第2のスタックポイン
タの第1のバンクに分散して格納された状態になる。
【0061】第3の検査ストライプ18を検査する際に
は、以下の手順で行う。第1の詳細展開回路5に第1の
ポインタメモリ4の第3のバンクと、第1のデータメモ
リ1とをアクセスするコマンドとしてバンク指定情報1
2を送ることと、第2の詳細展開回路31に第2のポイ
ンタメモリ30の第1のバンク40と、第2のデータメ
モリ2とをアクセスするコマンドとしてバンク指定情報
32を送ることでバスの状況を設定し、各詳細展開回路
を起動する。アービタ43は2つの詳細展開回路5,3
1からの図形データを受信し、xまたはy座標などの項
目により順序判断してビットイメージ発生手段6に出力
する。
【0062】続く第4の検査ストライプ19のために
は、第2の詳細展開回路31に第2のポインタメモリ3
0の第2のバンク41と、第2のデータメモリ2とをア
クセスするコマンド22を送ることでバスの状況を設定
し、第2の詳細展開回路31を起動する。アービタ43
は第2の詳細展開回路31からの図形データを専ら流通
させるよう機能する。
【0063】第3の検査ストライプ18の検査が終了す
ると、第1のデータメモリ1および第1のポインタメモ
リ4内のデータは用済みになる。したがって、第1のデ
ータメモリ1には、引き続き第3の描画ストライプデー
タを入力し、第1のポインタメモリを使い概略展開処理
を行うことができる。
【0064】(実施例3:作用・効果)このように、本
発明の第3実施例においても描画用の設計データを描画
用ストライプの集合体として定義し、描画ストライプを
セルの集合体として定義し、セルを要素図形の集合体と
して定義する階層構造を採用している。
【0065】そして概略展開回路では、データメモリ
1,2内のセル配置データ情報を読み出し、そのセルの
図形データ領域をアクセスするためのアドレスポインタ
をポインタメモリに書き出すことで、描画ストライプか
ら一段階下層構造のセルへの展開が実施される。
【0066】また、詳細展開回路は、ポインタメモリ内
のアドレスポインタを順次読み出し、さらにそのポイン
タが指し示すデータメモリ1,2内をアクセスして、図
形データを読み出し、図形データを解読して要素図形情
報を図形イメージ発生回路6に出力することで、セルか
ら一段階下層構造の図形データへの詳細展開が実施され
る。
【0067】そして、このように描画ストライプからセ
ル構造へ、セル構造から図形情報へと段階的に展開を行
うことにより、従来のように描画ストライプから図形情
報への展開を一段で行っていたものと比較して、極めて
高速な処理が可能となる。
【0068】さらに、目的とする検査ストライプが1本
の描画ストライプに包括されている場合にはもちろんの
こと、目的とする検査ストライプが2本の描画ストライ
プ14,15にまたがる場合にも、概略展開回路3と2
つのデータメモリ1,2の組合わせで交互にアクセスす
ることで対応できる。
【0069】さらに、この第3の実施例では2系統のポ
インタメモリと2系統の詳細展開回路とを設けているの
で、概略展開回路は上述の通りどちらかの詳細展開回路
が動作中でも、バスが接続されているデータメモリとポ
インタメモリを使って動作させることができる。つま
り、第1の描画ストライプ14を概略展開処理後、詳細
展開回路5が動作していても、第2のデータメモリに蓄
積されている第2の描画ストライプデータ14を処理し
て第2のポインタメモリ30に書き出すことができるの
で極めて効率の良い検査が実行できる。
【0070】(実施例4:構成・動作)図5は、この発
明の第4の実施例を説明する概略ブロック図である。図
5も図1、図3および図4と同様に、従来の図7に示し
たパターン検査装置のビット展開回路108および参照
データ発生回路107に相当する部分を示しており、他
の構成要素、ランプ101、マスク102、テーブル1
03、フォトアレイセンサ104、センサ回路105、
比較判定回路106、磁気ディスクあるいは磁気テープ
等の記憶媒体に記憶された設計データ109は、従来と
同等のため説明および図示を省略する。
【0071】この第4実施例も第1実施例と同様に、デ
ータメモリ、概略展開回路3、ポインタメモリ4、詳細
展開回路5、図形イメージ発生回路6から概略構成され
ているが、この第4の実施例は先の第3の実施例に対し
て、データメモリとポインタメモリを各々3系統備えて
いることを特徴としている。
【0072】上記構成を採用した第4の実施例の機能を
図2を併用して説明する。図2に示すように描画ストラ
イプは、所定のパターン幅で規定されおり、3つのデー
タメモリ1,2,44にはそれぞれ、図2に示すように
第1の描画ストライプ14と第2の描画ストライプ15
と第3の描画ストライプ(図示省略)のデータが転送さ
れて、一時蓄積された状態となる。そして、それぞれの
データメモリ1,2,44内には、上記したセル配置デ
ータとセル図形データの領域が設けられている。まず概
略展開回路3は、上位計算機からのコマンドなどにより
切り出し情報11で与えられた検査ストライプ幅dと分
割位置21〜23に応じて、第1のポインタメモリ4内
の複数のバンク8,9,10にセル図形のためのアドレ
スポインタを書き出す。この概略展開回路3の処理は第
1,第2の詳細展開回路5,31を動作させない状態で
前もって行うこととする。
【0073】この第4の実施例でも、第3の検査ストラ
イプ18のように2つの描画ストライプにまたがる場合
でも、概略展開回路3は第1の描画ストライプ14から
抽出可能なセルを第1のポインタメモリ4の第3のバン
ク10に出力するだけで、第2の描画ストライプ15か
らの抽出は行わない。
【0074】概略展開回路3の処理終了に引続き、スト
ライプ検査の進行に合わせて詳細展開回路5を起動し、
第1,第2の検査ストライプ16,17の詳細展開処理
を行う。これら第1と第2の検査ストライプ16,17
は、描画ストライプのまたがりは起きないので、第1ま
たは第2の系統の詳細展開回路5,31のうちの一方の
みが動作し、所定の詳細展開処理を実行する。仮に第1
の詳細展開回路5が動作する場合には、アービタ43は
動作中の第1の詳細展開回路5からの出力を専ら流通さ
せるよう機能する。
【0075】この片側の詳細展開回路が動作中の各部の
データバスは、次のように接続される。つまり、詳細展
開回路がポインタメモリをアクセスするポインタバス3
8,39は、動作中の第1の詳細展開回路38側が開通
し、第1のポインタメモリ4のバンク8,9,10をア
クセスできる。一方、動作していない側のポインタバス
39は遮断されている。詳細展開回路がデータメモリを
アクセスする図形データバス34,35も、動作中の第
1の詳細展開回路34側が開通し、第1のデータメモリ
1をアクセスできる。動作していない側の図形データバ
ス35は遮断されている。
【0076】この詳細展開回路5が動作中は、概略展開
回路3は詳細展開回路5がアクセスしていない側の第2
のデータメモリ2と、第2のポインタメモリ30を使用
して動作できる。このため、概略展開回路3用の図形デ
ータバス33と、ポインタバス37とがアクティブにな
る。
【0077】この片側の詳細展開回路が動作する状態
は、第2の検査ストライプ17を検査する場面にも引き
継がれる。そして、描画ストライプのまたがりが発生す
る第3の検査ストライプ18のためには次のように機能
する。
【0078】概略展開回路3は上述の通りどちらかの詳
細展開回路が動作中でも、バスが接続されているデータ
メモリとポインタメモリを使って動作させることができ
る。つまり、第1の描画ストライプ14を概略展開処理
後、詳細展開回路5が動作していても、第2のデータメ
モリに蓄積されている第2の描画ストライプデータ14
を処理して第2のポインタメモリ30に書き出すことが
できる。この際、概略展開回路3は第2の描画ストライ
プ15から検査ストライプを切り出す位置24,25を
コマンドなどの手段により切り出し情報11で認識す
る。
【0079】概略展開回路3は、第3の検査ストライプ
3用のポインタを第2のポインタメモリ30の第1のバ
ンク40に、また同様に、第4,第5の検査ストライプ
用のポインタを第2,第3のバンク41,42に出力す
る。
【0080】上記第2の描画ストライプ15の概略展開
処理が終わった時点で、ストライプまたがりがある第3
の検査ストライプ18用のポインタは、第1のスタック
ポインタの第3のバンク10と、第2のスタックポイン
タの第1のバンクに分散して格納された状態になる。
【0081】第3の検査ストライプ18を検査する際に
は、以下の手順で行う。第1の詳細展開回路5に第1の
ポインタメモリ4の第3のバンクと、第1のデータメモ
リ1とをアクセスするコマンドとしてバンク指定情報1
2を送ることと、第2の詳細展開回路31に第2のポイ
ンタメモリ30の第1のバンク40と、第2のデータメ
モリ2とをアクセスするコマンドとしてバンク指定情報
32を送ることでバスの状況を設定し、各詳細展開回路
を起動する。アービタ43は2つの詳細展開回路5,3
1からの図形データを受信し、xまたはy座標などの項
目により順序判断してビットイメージ発生手段6に出力
する。
【0082】なお、この第4の実施例は、先の第3の実
施例に対して、さらにデータメモリとポインタメモリを
3系統備えているので、図2に示した第3の検査ストラ
イプ18を検査中の、第1と第2の詳細展開回路5,3
1が動作している期間中に、概略展開回路3は第3のデ
ータメモリ44と第3のポインタメモリ45を使って、
図示しない第3の描画ストライプを概略展開処理するこ
とが可能となる。この構成は、概略展開処理に比較的時
間がかかる場合に概略展開処理による律速を回避するこ
とに非常に有効である。
【0083】(実施例4:作用・効果)このように、本
発明の第4実施例においても描画用の設計データを描画
用ストライプの集合体として定義し、描画ストライプを
セルの集合体として定義し、セルを要素図形の集合体と
して定義する階層構造を採用している。
【0084】そして概略展開回路では、複数のデータメ
モリ内のセル配置データ情報を読み出し、そのセルの図
形データ領域をアクセスするためのアドレスポインタを
ポインタメモリに書き出すことで、描画ストライプから
一段階下層構造のセルへの展開が実施される。
【0085】また、詳細展開回路は、ポインタメモリ内
のアドレスポインタを順次読み出し、さらにそのポイン
タが指し示すデータメモリ内をアクセスして、図形デー
タを読み出し、図形データを解読して要素図形情報を図
形イメージ発生回路に出力することで、セルから一段階
下層構造の図形データへの詳細展開が実施される。
【0086】そして、このように描画ストライプからセ
ル構造へ、セル構造から図形情報へと段階的に展開を行
うことにより、従来のように描画ストライプから図形情
報への展開を一段で行っていたものと比較して、極めて
高速な処理が可能となる。
【0087】さらに、目的とする検査ストライプが1本
の描画ストライプに包括されている場合にはもちろんの
こと、目的とする検査ストライプが2本の描画ストライ
プ14,15にまたがる場合にも、概略展開回路3と複
数のデータメモリの組合わせで交互にアクセスすること
で対応できる。
【0088】なお、この第4の実施例は、先の第3の実
施例に対して、さらにデータメモリとポインタメモリを
3系統備えているので、図2に示した第3の検査ストラ
イプ18を検査中の、第1と第2の詳細展開回路5,3
1が動作している期間中に、概略展開回路3は第3のデ
ータメモリ44と第3のポインタメモリ45を使って、
図示しない第3の描画ストライプを概略展開処理するこ
とが可能となる。したがってこの構成は、概略展開処理
に比較的時間がかかる場合に概略展開処理による律速を
回避することに非常に有効である。
【0089】(実施例5:構成・動作・効果)図6は、
この発明の第5の実施例を説明する概略ブロック図であ
る。図5も図1、図3および図4と同様に、従来の図7
に示したパターン検査装置のビット展開回路108およ
び参照データ発生回路107に相当する部分を示してお
り、他の構成要素ランプ101、マスク102、テーブ
ル103、フォトアレイセンサ104、センサ回路10
5、比較判定回路106、磁気ディスクあるいは磁気テ
ープ等の記憶媒体に記憶された設計データ109は、従
来と同等のため説明および図示を省略する。
【0090】この第5の実施例は先の実施例に対して、
さらに4系統のデータメモリと3系統のポインタメモリ
を備えたことを特徴としている。この構成を採用するこ
とで、図2に示した第3の検査ストライプ18を検査中
の、第1と第2の詳細展開回路5,31が動作している
期間中に、概略展開回路3は、第3のデータメモリ44
と第3のポインタメモリ45を使って、図示しない第3
の描画ストライプを概略展開処理中であっても、第4の
データメモリ46に図示しない第4の描画ストライプデ
ータを入力転送することが可能となる。
【0091】この構成は、描画ストライプデータのデー
タ容量が大きく、データメモリへの入力転送に比較的時
間がかかる場合に、転送処理時間による律速を回避する
ことに有効である。
【0092】(他の実施例)以上の説明による概略展開
回路および詳細展開回路に与えるアクセスすべきデータ
メモリまたはポインタメモリを指定するコマンドの代わ
りに、データメモリまたはポインタメモリに、接続すべ
きバスまたは各展開回路を指示する方法を採用しても良
い。
【0093】また、以上の説明によるこの発明のビット
展開回路に入力するデータの記述形式は、例えばスポッ
トビーム方式と可変整形ビーム方式など、描画方式の違
いが生じていてもデータの記述が階層構造的になってい
れば、得られる効果は同じである。
【0094】
【発明の効果】本発明のパターン検査装置によれば,マ
スク描画に使用した設計データをパターン検査装置内で
検査データに変換できるので,ソフトウェアによるデー
タ変換無しで、直接パターン検査装置に入力することが
可能となる。その結果、データ変換時間が不要になり、
パターン検査用のデータを管理することを省くことがで
きるので、検査効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すパターン検査装
置の要部概略構成ブロック図。
【図2】 描画ストライプと検査ストライプとの関係を
示す説明図。
【図3】 本発明の第2の実施例を示すパターン検査装
置の要部概略構成ブロック図。
【図4】 本発明の第3の実施例を示すパターン検査装
置の要部概略構成ブロック図。
【図5】 本発明の第4の実施例を示すパターン検査装
置の要部概略構成ブロック図。
【図6】 本発明の第5の実施例を示すパターン検査装
置の要部概略構成ブロック図。
【図7】 従来のパターン検査装置の構成を説明するた
めの概略全体ブロック構成図。
【図8】 ストライプとエリアと図形の関係を示す概念
図。
【図9】 図8の図形を記述した例を示す説明図。
【図10】 図形の種類の説明をするための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 データメモリ 2 データメモリ 3 概略展開回路(概略展開手段) 4 ポインタメモリ 5 詳細展開回路(詳細展開手段) 6 図形イメージ発生回路 7 検査ストライプ切り出し情報 8 ポインタメモリ内のバンク 9 ポインタメモリ内のバンク 10 ポインタメモリ内のバンク 11 検査ストライプ切り出し情報 14 第1の描画ストライプ 15 第2の描画ストライプ 16 第1の検査ストライプ 17 第2の検査ストライプ 18 第3の検査ストライプ 26 セル 27 セル 28 セル 30 ポインタメモリ 31 詳細展開回路 40 ポインタメモリ 43 アービタ 45 ポインタメモリ 101 光源 102 マスク(試料) 103 テーブル 104 ラインセンサ(受光手段) 105 センサ回路 106比較判定回路 107 参照データ発生回路 108 ビット展開回路 109 設計データ 110 観測データ 111 検査基準データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 正雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平5−281153(JP,A) 特開 昭63−199422(JP,A) 特開 昭63−172375(JP,A) 特開 平4−302451(JP,A) 特開 平5−60699(JP,A) 特開 昭58−57726(JP,A) 特開 平5−344298(JP,A) 特開 平5−48851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 G01N 21/17 G03F 1/08 G06T 1/00 H01L 21/66 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターンが形成された試料に光を照射す
    る照射手段と、前記試料に照射された光の透過光あるい
    は反射光を受光し前記パターンの像に応じた測定データ
    を出力する受光手段と、前記パターンを描画して形成す
    るために用いられた描画データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から前記描画データを読み出して入力し、
    この描画データに基づいて該描画データに応じたビット
    パターンデータを作成するビット展開手段と、前記測定
    データと前記ビットパターンデータとを比較することに
    より、前記試料に形成されたパターンの検査を行う検査
    手段とを備えたパターン検査装置において、前記描画デ
    ータは、所定のストライプ幅を有する複数の描画ストラ
    イプデータから構成されて前記記憶手段に記憶されてお
    り、これら描画ストライプデータのそれぞれを前記パタ
    ーンを階層的に記述したデータ構造から構成すると共
    に、前記ビット展開手段を前記描画ストライプデータを
    構成する上位の階層構造のデータを下位の階層構造のデ
    ータに展開処理する概略展開手段と、この概略展開手段
    により得られた前記下位の階層構造のデータを前記ビッ
    トパターンデータに展開処理する詳細展開手段とから構
    成したことを特徴とするパターン検査装置。
  2. 【請求項2】 前記ビット展開手段は、前記記憶手段か
    ら読み出された前記描画ストライプデータを一時的に格
    納し前記概略展開手段へ出力可能なデータメモリと、前
    記概略展開手段により展開して得られた前記下位の階層
    構造のデータに関する情報を一時的に格納し前記詳細展
    開手段へ出力可能なポインタメモリとをさらに備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のパターン検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ポインタメモリを複数備え、前記概
    略展開手段から前記ポインタメモリへの書込みアクセス
    と、前記ポインタメモリから前記詳細展開手段への読み
    出しアクセスとが並行して行えるダブルバッファ機能を
    設けたことを特徴とする請求項2に記載のパターン検査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記概略展開手段は、前記データメモリ
    から読み出した前記描画ストライプデータから前記展開
    処理を行い複数の検査ストライプデータに分配処理し、
    この検査ストライプデータの詳細データが記述されてい
    る前記データメモリの所定アドレスを前記ポインタメモ
    リに書込み、前記詳細展開手段は、前記分配処理された
    検査ストライプデータ毎に前記ポインタメモリから読み
    出し、前記所定アドレスに該当する前記データメモリを
    アクセスして、前記データメモリの所定アドレスに記述
    されているデータを展開処理するように構成したことを
    特徴とする請求項2に記載のパターン検査装置。
  5. 【請求項5】 前記詳細展開手段を複数備え、前記概略
    展開手段にてそれぞれ展開処理されて前記ポインタメモ
    リへ出力された複数の検査ストライプデータを前記複数
    の詳細展開手段にて並行して展開処理してそれぞれアー
    ビタに出力し、このアービタで前記詳細展開手段で並行
    して展開処理されたデータを所定の条件で合成して図形
    イメージ発生手段に出力し、この図形イメージ発生手段
    で前記ビットパターンデータを発生するように構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載のパターン検査装置。
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