JP3461855B2 - コイニング加工方法 - Google Patents

コイニング加工方法

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JP3461855B2
JP3461855B2 JP04313293A JP4313293A JP3461855B2 JP 3461855 B2 JP3461855 B2 JP 3461855B2 JP 04313293 A JP04313293 A JP 04313293A JP 4313293 A JP4313293 A JP 4313293A JP 3461855 B2 JP3461855 B2 JP 3461855B2
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修一 浜田
政博 田中
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイニング加工方法、詳
しくはワークの加工面に凹凸パターンを持ったパンチ型
を押しつけて変形させ、所定の凹凸パターンを形成する
コイニング加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の加工方法は、コインの製造を始
めとする多くの用途に利用されている。
【0003】従来、スラスト流体軸受に必要な凹凸パタ
ーンをコイニング加工にて形成することも行われてい
る。
【0004】具体的には、図4(a)に示すようにクラ
ウニング曲面bにてワークwを下方より受ける受型d
と、クラウニング曲面eに所定の凹凸パターンfが形成
されたパンチ型gとを用いている。
【0005】加工は受型d上のワークwにパンチ型gを
図4(b)に示すように押しつけて行う。これにより、
ワークwはパンチ型gの凹凸パターンfによる押圧を受
けてこれに適合するような平面形状に変形しようとし、
所定の凹凸パターンhに形成される。
【0006】このとき、ワークwは相対向するクラウニ
ング曲面b、eによって中央部を最も強く挟圧され、周
辺に至るにしたがって受ける挟圧力は小さくなる。この
ため前記成形のために挟圧されるワークwの中央から周
辺部への余剰材料の逃げおよび周辺での材料の流れがス
ムーズになり、ワークw全体を成形抵抗少なく容易に成
形することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のよう
な加工方法で、例えば図3に示すようなスラスト流体軸
受の凹凸パターンを成形しようとする場合、ワークwの
中央部分で図4(b)に示すような、パンチ型gの型面
の凹部iにワークwの材料が十分に入り込まない成形不
良部分kが生じる。
【0008】これはワークwの中央部分は、上下のクラ
ウニング曲面b、eに強く挟圧されていることによって
材料の流れが拘束されることに原因し、前記型面の凹部
iに材料が流れ込み難くくなる結果であると思われる。
【0009】このような成形不良部分kがあると、ワー
クwの表面に形成された渦巻き状の凹凸パターンhの溝
jでのオイルの拘束力が弱くなるので、回転軸の回転に
随伴して流入するオイルを必要圧にまで昇圧できず、回
転軸の浮上が不足して軸受性能が低下する。
【0010】本発明は、このような問題を解消すること
ができるコイニング加工方法を提供することを課題とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のコイニング加工
方法は、上記のような課題を達成するために、ワークの
加工面のほぼ中央に突起を押しつけて窪ませ凹部を形成
する第1の工程と、この凹部が形成された加工面に所定
の凹凸パターンを持ったパンチ型を押しつけて変形さ
せ、前記凹部のまわりに所定の凹凸パターンを形成する
第2の工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】形成する所定の凹凸パターンは、スラスト
流体軸受の渦巻き状凹凸パターンであると好適である。
【0013】これらの場合に、第2の工程は、凹凸パタ
ーンがクラウニング曲面に形成されたパンチ型と、クラ
ウニング曲面でワークを受ける受型とを使用して行うの
が適当である。
【0014】
【作用】本発明のコイニング加工方法の上記構成では、
まず第1の工程にて、ワークの加工面のほぼ中央部に突
起を押しつけて窪ませ、凹部を形成するので、第2の工
程でワークの加工面に所定の凹凸パターンを持ったパン
チ型を押しつけて、所定の凹凸パターンを形成するの
に、ワークの中央部に形成されている凹部に向け余剰材
料をスムーズに逃がして中央部での材料の流れを良くす
るとともに、前記ワークのほぼ中央部に凹部を形成した
際にこの凹部のまわりに材料の盛り上がり部ができ、こ
れをパンチ型の凹凸パターンの中央部が自身の形状に整
合させながら押え込むようになることにより、パンチ型
の凹凸パターンにおける中央部分の凹部へも容易かつ十
分に材料が入り込むようにするので、所定の凹凸パター
ンをパンチ型の凹凸パターン通りに形成することができ
る。
【0015】加工により形成する所定の凹凸パターン
が、スラスト流体軸受の渦巻き状凹凸パターンである場
合、これを正確に形成して高精度な流体軸受性能を発揮
させることができる。
【0016】これらの場合、第2の工程を、凹凸パター
ンがクラウニング曲面に形成されたパンチ型と、クラウ
ニング曲面でワークを受ける受型とを使用して行うと、
ワークが前記パンチ型によって加工されるときの中央部
から周辺部への余剰材料の逃げおよび周辺材料の流れが
スムーズになり、ワーク全面での成形を成形抵抗少なく
達成することができる。
【0017】
【実施例】以下本発明が適用された一実施例としてのス
ラスト流体軸受の加工方法について説明する。
【0018】本実施例は図3に示すようなスラスト流体
軸受1を製作する場合を示している。図3に示すスラス
ト流体軸受1は、円形の凹部2の底面3に、渦巻き状の
凸条4が中心部まわりに複数、具体的には4本有してい
る。
【0019】各凸条4は隣接のものどうしの間に、前記
底面3と同レベルの渦巻き状の溝5を形成している。こ
の溝5は、スラスト流体軸受1の上にこれと同心位置に
配される回転軸の回転に随伴して実線矢印の方向に旋回
するオイルを受入れ、破線矢印で示すようにスラスト流
体軸受1の外周部から中心部に向け案内し、溝5の幅が
スラスト流体軸受1の周辺部から中心部に向けて小さく
なっていることにより、前記案内するオイルを昇圧させ
て回転軸を所定量だけ浮上させ、回転軸がスラスト流体
軸受1と非接触に回転されるようにする。
【0020】ここで、前記凸条4の高さや幅が不足して
いるとか、一部が欠けているとかすると、前記オイルの
案内および案内による圧縮が不良となって、オイルの昇
圧不足により回転軸を所定量浮上させられず、軸受性能
が低下することになる。
【0021】本実施例では、このようなスラスト流体軸
受1の円形の凹部2と、この凹部2内の凸条4およびこ
れによる前記凹部2と同レベルの溝5を持った凹凸パタ
ーンAを形成するのに、図1に示す第1の工程と、図2
に示す第2の工程を順次に行う。
【0022】第1の工程では、図1(a)に示すように
ワーク11を受ける受型12と、これに圧接できるよう
に配された予備型13とを用いる。受型12は従来通り
のもので、クラウニング曲面12aを持っている。予備
型13は中央に突起13aを有している。
【0023】予備型13を、受型12のクラウニング曲
面12aに受けられているワーク11の加工面11aに
向け下降させることにより、突起13aをワーク11に
図1(b)に示すように押しつけて加工面11aのほぼ
中央位置を所定量だけ窪ませ、所定深さの凹部21を形
成する。
【0024】このとき予備型13の突起13aだけをワ
ーク11の加工面11aに押しつけるようにすると、前
記凹部21を形成する際にワーク11を拘束しないの
で、ワーク11の凹部21を形成するのに窪まされるこ
とにより生じる余剰材料は最も抵抗の少ない方向、つま
り凹部21まわりの加工面11a側に流れ、図1(c)
に細かい斜線で示すような盛り上がり部11bを形成す
る。
【0025】この盛り上がり部11bと前記凹部21と
は次の第2の工程での加工に活かされる。
【0026】なお、第1の工程では、受型12のクラウ
ニング曲面12aは、意味がないのでこれを省略するこ
とはできる。しかし、クラウニング曲面12aを有した
ものとしておくと、これを次の第2の工程に共用するこ
とができる。
【0027】第2の工程では、図2(a)に示すように
前記のようなクラウニング曲面12aを有する受型12
に組み合わせ、前記必要な所定の凹凸パターンAを形成
するための所定の凹凸パターンBがクラウニング曲面1
4a上に形成されたパンチ型14を用いる。したがっ
て、凹凸パターンBは凹凸パターンAに対し凹凸が逆に
なったものである。
【0028】パンチ型14を、受型12のクラウニング
曲面12aに受けられている凹部21形成後のワーク1
1の加工面11aに向け下降させることにより、凹凸パ
ターンBを図2(b)に示すように加工面11aに押し
つける。
【0029】これにより、ほぼ中央部に凹部21を有す
る加工面11aに、凹凸パターンBに対応する所定の凹
凸パターンAを形成する。
【0030】このとき、ワーク11がパンチ型14のク
ラウニング曲面14aと、受型12のクラウニング曲面
12aとで挟圧される状態であることによって、ワーク
11の中央部から周辺部への余剰材料の逃げおよび周辺
材料の流れがスムーズになり、ワーク11の加工面11
a全面での成形が成形抵抗少なく容易に達成されて、歩
留りをよくすることができるし、ワーク11の加工面1
1aの中央部ではここに形成されている凹部21に向け
余剰材料をスムーズに逃がしてワーク11の中央部での
材料の流れを良くするとともに、前記凹部21のまわり
に形成された材料の盛り上がり部11bをパンチ型14
の凹凸パターンBの中央部が自身の形状に整合させなが
ら押え込むようになることにより、パンチ型14の凹凸
パターンBにおける中央部分の凹部B1へも容易かつ十
分に材料が入り込むようにするので、所定の凹凸パター
ンAをパンチ型14の凹凸パターンBの通りに精度よく
形成することができ、簡易なコイニング加工により軸受
性能のよいスラスト流体軸受を製作することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明のコイニング加工方法によれば、
ワークの加工面に所定の凹凸パターンを持ったパンチ型
を押しつけて、所定の凹凸パターンを形成するのに、先
にワークの中央部に形成している凹部に向け余剰材料を
スムーズに逃がしてワーク中央部での材料の流れを良く
するとともに、この凹部のまわりにできる材料の盛り上
がり部をパンチ型の凹凸パターンの中央部が自身の形状
に整合させながら押え込むようになって、パンチ型の凹
凸パターンにおける中央部分の凹部へも容易かつ十分に
材料が入り込ませ、所定の凹凸パターンをパンチ型の凹
凸パターン通りに形成するので、コイニング加工による
凹凸パターンの形成精度を向上することができる。
【0032】形成する所定の凹凸パターンが、スラスト
流体軸受の渦巻き状凹凸パターンである場合、これを正
確に形成して高精度な流体軸受性能を発揮することがで
きる。
【0033】これらの場合、第2の工程を、凹凸パター
ンがクラウニング曲面に形成されたパンチ型と、クラウ
ニング曲面でワークを受ける受型とを使用して行うと、
ワークが前記パンチ型によって加工されるときの中央部
から周辺部への余剰材料の逃げおよび周辺材料の流れが
スムーズになり、ワーク全面での成形を成形抵抗少なく
容易に達成し歩留りをよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された一実施例としての加工方法
の第1の工程を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例の第2の工程を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の加工方法によって製造する
スラスト流体軸受を示す一部の平面図および断面図であ
る。
【図4】従来の加工方法の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
A、B 凹凸パターン 11 ワーク 11a 加工面 11b 盛り上がり部 12 受型 12a クラウニング面 13 予備型 13a 突起 14 パンチ型 14a クラウニング面 21 凹部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−60127(JP,A) 特開 平3−282009(JP,A) 特開 平1−170527(JP,A) 特開 平4−28439(JP,A) 特開 平2−151320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 22/02 B21J 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの加工面のほぼ中央に突起を押し
    つけて窪ませ凹部を形成する第1の工程と、この凹部が
    形成された加工面に所定の凹凸パターンを持ったパンチ
    型を押しつけて変形させ、前記凹部のまわりに所定の凹
    凸パターンを形成する第2の工程とを備えたことを特徴
    とするコイニング加工方法。
  2. 【請求項2】 加工により形成する所定の凹凸パターン
    は、スラスト流体軸受の渦巻き状凹凸パターンである請
    求項1に記載のコイニング加工方法。
  3. 【請求項3】 第2の工程は、凹凸パターンがクラウニ
    ング曲面に形成されたパンチ型と、クラウニング曲面で
    ワークを受ける受型とを使用して行う請求項1、2のい
    ずれかに記載のコイニング加工方法。
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