JP3461617B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP3461617B2
JP3461617B2 JP09916395A JP9916395A JP3461617B2 JP 3461617 B2 JP3461617 B2 JP 3461617B2 JP 09916395 A JP09916395 A JP 09916395A JP 9916395 A JP9916395 A JP 9916395A JP 3461617 B2 JP3461617 B2 JP 3461617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において湯を
沸かし、また保温する電気湯沸かし器に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の電気湯沸かし器について図
面を参照しながら説明する。図13は従来の電気湯沸か
し器の構成を示すブロック図である。図13において、
1は交流電源、2は容器内の水を加熱する熱源たる加熱
手段、3は加熱手段2の通電を制御する通電制御手段、
4は交流電源1から所定電圧VDDの直流電圧を生成し
て出力する直流電源回路、5は容器内の水の温度を間接
的に検知する温度検知手段で、温度センサ6および抵抗
器7で構成され、直流電源回路4の出力間に直列接続さ
れている。8は相対温度検知手段であり、温度検知手段
5の出力電圧と、抵抗器14に接続されているトランジ
スタ16をオフにして抵抗器13を介して充電されるコ
ンデンサ15の充電電圧とコンパレータ17により大小
比較し、その結果に基づいて温度信号を確定する。
【0003】9は相対温度検知手段8からの入力信号が
1だけ増加するまでの時間を計測する温度勾配計測手
段、10は温度勾配計測手段9より入力する温度勾配に
関する信号に基づき、容器内の水の沸騰状態を検知して
沸騰状態であることを示す沸騰信号を出力する沸騰検知
手段、11は温度勾配計測手段9から入力する温度勾配
に関する信号に基づき、所定勾配以上の温度上昇を検知
して温度急上昇を示す空焼き信号を出力する空焼き検知
手段、12は沸騰制御手段であり、沸騰検知手段10か
ら出力される沸騰信号により容器内の水の沸騰状態を検
知する時点まで通電制御手段3を介して加熱手段2に交
流を通電し、かつ空焼き検知手段11から入力する空焼
き信号により容器内に水がないことを検知し、通電制御
手段3を介して加熱手段2への通電を遮断するように制
御する。
【0004】上記構成の従来の電気湯沸かし器におい
て、その温度検知動作を説明する。図14は相対温度検
知手段8の動作を示すタイミングチャートである。温度
センサ6には温度が上昇するに従って抵抗値が小さくな
るような素子が使用され、温度が上昇するに従って温度
センサ6の抵抗値が小さくなるので温度検知手段5が出
力するアナログ電圧値は高くなる。コンパレータ17の
負入力には温度検知手段5の出力、すなわち温度センサ
6と抵抗器7でVDD分圧したアナログ電圧が印加され
る。また、相対温度検知手段8は、まずトランジスタ1
6をオンにして抵抗器13と抵抗器14とでVDDを分圧
した電圧をコンパレータ17の正入力に印加し、所定温
度θ1(相対温度検知を開始する温度である)以上では
負入力のほうが正入力より高く設定してあるのでコンパ
レーター17は「L」信号を出力する。
【0005】つぎに、相対温度検知手段8は、トランジ
スタ16をオフにし、抵抗器13を介してコンデンサ1
5の充電を開始させ、コンデンサ15の電圧が充電に伴
って上昇してコンパレータ17の正入力の電圧値が温度
検知手段5の出力であるコンパレータ17の負入力の電
圧値を越えてコンパレータ17が「H」信号を出力する
までの時間を所定サンプリング周期Tsで計測する時間
計測動作を行う。この場合、温度が高いほど温度検知手
段5の出力電圧値、すなわちコンパレータ17の負入力
に印加される電圧値は高くなるので、コンパレータ17
が「H」信号を出力するまでの上記計測時間は温度が高
いほど長くなる。
【0006】つぎに、相対温度検知手段8はコンパレー
タ17から「H」信号を入力して前記時間計測動作を終
了するとトランジスタ16をオンにしてコンデンサ15
に蓄電された電圧を放電し、コンパレータ17の正入力
が抵抗器13と抵抗器14で分圧される電圧値になるま
で待機した後に前記時間計測動作を再度開始する。
【0007】以上の動作により、相対温度検知手段8は
所定温度θ1以上で温度検知手段5の出力電圧値に応じ
て変化するコンデンサ15の充電開始からコンパレータ
17の「H」信号出力までの時間をサンプリング周期T
sで量子化して温度データNとして所持することがで
き、前記温度データを温度勾配計測手段9に出力する。
【0008】なお、所定温度θ1は抵抗器7、抵抗器1
3および抵抗器14の値により任意に設定することがで
き、また、抵抗器13およびコンデンサ15による充電
時定数の設定によりサンプリング周期Tsに応じた充電
波形にすることができる。また、相対温度検知手段8、
温度勾配計測手段9、沸騰検知手段10、空焼き検知手
段11、沸騰制御手段12およびコンパレータ17の一
部または全部の構成要素をマイクロコンピュータで行う
場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
湯沸かし器では、所定温度θ1未満における温度変化を
検知できないので、急激な温度上昇を検知して加熱手段
2を遮断する空焼き検知手段11を備えていても所定温
度θ1以上になるまで空焼きを検知できず、室温に馴染
んだ容器内に水を入れずに機器の通電を開始したとき、
温度検知手段5の出力に基づく温度データが所定温度θ
1まで上昇して空焼きを検知するまでの間に加熱手段2
の通電により容器の温度が過度に上昇して容器が損傷し
てしまう。
【0010】また、前記コンパレータを用いた方式で
は、トランジスタ16をオンからオフに変更してからコ
ンパレータ17の「H」出力信号を検知するまでのコン
デンサ15の充電時間は温度が高いほど長くなる特性が
あり、所定温度θ1を下げると沸騰温度近傍での相対温
度検知手段8の計測時間が過度に長くなりすぎて、相対
温度検知手段8の温度計測周期が長くなるなどの理由に
より機器のシステムに不具合を生じさせる恐れがある。
【0011】また、近年、マイクロコンピュータにコン
パレータを内蔵したものは数少なく、マイクロコンピュ
ータを用いて前記従来の電気湯沸かし器の回路構成要素
の大部分を実現する場合には、比較的高価なコンパレー
タ内蔵のマイクロコンピュータを採用するか、またはマ
イクロコンピュータに外付けでコンパレータを部品配置
することになり、コスト高になってしまうという問題が
あった。
【0012】本発明は上記の課題を解決するもので、安
価で簡単な構成で、かつ温度状態に関係なく一定の処理
時間で温度検知を行って沸騰検知でき、また、急激な温
度上昇により空焼き検知して容器が損傷するのを防ぐこ
とができ、また、低温状態においても安定した空焼き検
知を行うことができ、また、より安定した沸騰検知を行
うことができ、さらに、誤って空焼き検知するのを防い
でより安定した空焼き検知を行うことができる電気湯沸
かし器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の課題解決手段は、容器内の液体を加熱
する加熱手段と、前記加熱手段の通電を制御する通電制
御手段と、温度センサと前記温度センサに直列に接続さ
れる基準抵抗器で検出した前記容器内の液体の温度に対
応するアナログ信号を出力する温度検知手段と、前記基
準抵抗器を選択して前記温度センサに接続する基準抵抗
制御手段と、前記アナログ信号をデジタルの温度データ
に変換するA/D変換手段と、前記温度データを入力
し、前記温度データの上昇勾配を計測して温度勾配デー
タを出力する温度勾配計測手段と、前記温度勾配データ
に基づいて前記容器内の液体の沸騰状態を検知し、沸騰
状態を示す沸騰信号を出力する沸騰検知手段と、前記沸
騰信号を入力するまで前記加熱手段を通電するように前
記通電制御手段を制御する沸騰制御手段と、前記温度勾
配データに基づいて所定勾配以上の温度上昇を検知し、
空焼き信号を出力する空焼き検知手段を備え、前記沸騰
制御手段は、前記空焼き信号を入力したとき前記加熱手
段を遮断するように前記通電制御手段を制御し、前記温
度検知手段は、前記温度センサに直列接続されたとき
A/D変換手段が出力する温度データが所定ディジッ
ト以上になる抵抗値を有する基準抵抗器を複数の温度領
域に対応して備え、前記基準抵抗制御手段は、前記温度
データを入力して、前記温度センサに直列接続されたと
き前記温度データが所定ディジット以上になる抵抗値を
する基準抵抗器を選択して前記温度センサに接続する
とともに、選択した前記基準抵抗器に対応する温度領域
示す温度領域データを出力前記温度勾配計測手段
は、前記温度領域データを入力し、温度勾配計測中に
前記温度領域データが変化したときには温度勾配計測処
理をやり直すようにしたものである。また、第2の課題
解決手段は、上記に加え、沸騰検知手段は、温度データ
または温度領域データに基づいて所定温度未満では、温
度勾配データに基づく沸騰状態の検知を禁止するように
したものである。また、第3の課題解決手段は、上記に
加え、空焼き検知手段は、温度データまたは温度領域デ
ータに基づいて所定温度未満では温度勾配データに基づ
く空焼き検知を禁止するようにしたものである。
【0014】
【作用】請求項1に係わる本発明の電気湯沸かし器は、
温度センサの状態によらずA/D変換手段が一定時間で
温度検知手段より入力するアナログ信号を所定桁数のデ
ジタル信号である温度データに変換するので、機器はど
のような温度状態においても的確な周期で温度計測を行
う。また、基準抵抗制御手段がA/D変換手段から入力
する温度データに基づいて、前記温度データが所定デジ
ット以上になる抵抗値を有する基準抵抗を選択し、選択
した基準抵抗器に対応する温度領域を示す温度領域デー
タを出力し、温度勾配計測手段は温度センサの状態を示
す温度領域および温度データを即座に測定して温度勾配
計測中に温度領域データが変化したときには温度計測処
理をやり直すことにより、温度変化に迅速に対応すると
ともに、温度センサが室温である低温状態から容器内の
液体の沸騰状態である高温状態までの広範囲において安
定した温度変化幅で温度データを測定する。また、温度
勾配計測手段が前記A/D変換手段あるいは前記基準抵
抗制御手段から入力する温度データに基づいて温度勾配
データを出力し、空焼き検知手段が前記温度勾配データ
に基づいて所定勾配以上の温度上昇を検知して空焼き信
号を出力して、機器は容器内の液体の沸騰状態近傍の高
温状態に加えて室温近傍の低温状態においても安定した
温度変化幅で空焼き検知を行う。また、沸騰制御手段が
前記空焼き信号を入力すると加熱手段を遮断するように
通電制御手段を制御し、室温に馴染んだ容器内に水を入
れず、機器の通電を開始した場合にも安定した空焼き検
知を行って素早く加熱手段への通電を遮断して、空焼き
を検知するまでに加熱手段の通電により容器が損傷して
しまうのを防ぐ。また、本発明の電気湯沸かし器におい
て、沸騰検知手段がA/D変換手段または基準抵抗制御
手段から入力する温度データまたは温度領域データに基
づいて所定温度未満で温度勾配計測手段から入力する温
度勾配データに基づいた容器内の液体の沸騰状態の検知
を禁止し、常温の液体を沸かす場合、または保温中の少
量の液体に定格量まで常温の液体を追加して沸かすよう
な場合に低温部分での温度センサに基づく温度データの
揺らぎによる影響を受けないようにして、より安定した
沸騰検知を行う。また、本発明の電気湯沸かし器におい
て、空焼き検知手段A/D変換手段または基準抵抗制御
手段より入力する温度データまたは温度領域データ信号
に基づいて所定温度未満で温度勾配計測手段から入力す
る温度勾配データに基づいた所定勾配以上の温度上昇の
検知を禁止し、常温の液体を容器内に注いですぐに機器
を通電するような場合に温度センサが容器内の液体の温
度に馴染まず温度センサに基づく温度データが過度に揺
らぎ、誤って空焼き検知してしまうのを防ぐとともに、
室温に馴染んだ容器内に液体を入れずに機器の通電を開
始した場合には加熱手段の通電により容器が損傷するま
でに、温度センサに基づく温度データが前記所定温度以
上まで上昇して空焼き検知し加熱手段の通電を遮断して
容器の損傷を防ぐ。
【0015】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の電気湯沸かし器の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1は本実施例の構成を示
すブロック図である。なお、本実施例において、図13
に示す従来例と同じ構成要素には同一番号を付与して説
明を省略する。本実施例の特徴的構成は、図13に示す
相対温度検知手段8と、これに関わる抵抗器13、抵抗
器14、コンデンサ15、トランジスタ16およびコン
パレータ17を削減し、代わりに温度検知手段5から入
力するアナログ信号を8ビットのデジタル信号である温
度データに変換するA/D変換手段18を新たに備え、
温度勾配計測手段19は、A/D変換手段18より入力
する前記温度データが上昇幅1だけ増加するまでの時間
を計測するとともに、計測した時間とA/D変換手段1
8から入力した前記温度データを出力する構成としたこ
とである。
【0016】上記構成の電気湯沸かし器について、図2
および図3を参照しながらその動作を説明する。図2は
本実施例における温度勾配計測手段19の動作を示すフ
ローチャートである。図2に示したように、温度勾配計
測手段19は交流電源1を投入すると、まずステップ1
で温度データが上昇幅1だけ増加するまでの時間を計測
するための温度勾配タイマを初期化したのち以下の処理
を繰り返す。
【0017】まず、ステップ2で所定周期T1ごとにス
テップ3〜ステップ7の一連処理を行うようにする。ス
テップ3で前記温度勾配タイマのカウント処理を行い、
ステップ4でA/D変換手段18を動作させて作成され
た温度データを入力する。つぎに、ステップ5でA/D
変換手段18から今回入力した温度データが上昇幅1以
上大きいか否かの温度上昇判定処理を行い、ステップ6
で温度上昇の確定を検知した場合はステップ7に移行し
て、前記温度勾配タイマの内容である温度勾配データと
前記温度データとを出力した後に、ステップ1に戻って
前記温度勾配タイマを初期化してステップ2に移行す
る。
【0018】つぎに、図3は沸騰検知手段20の動作を
示すフローチャートである。図3において、沸騰検知手
段20はステップ11で温度勾配計測手段19から前記
温度勾配データおよび前記温度データを入力すると、ス
テップ12で前記温度データ≧80ディジットであると
判断したときはステップ13へ移行して、前記温度勾配
データに基づいて容器内の水の沸騰状態を検知する沸騰
検知処理を行い、ステップ14で沸騰を検知するとステ
ップ15へ移行して、容器内の水の沸騰状態を示す沸騰
信号を出力する。なお、8ビット分解能のA/D変換手
段18で変換されたデジタル信号である温度データの上
昇幅1に相当する温度変化幅は、温度データの値に依存
して温度データ値=100ディジット近傍で温度変化幅
が最小値となるような曲線特性になり、100ディジッ
ト近傍から離れるにしたがって温度変化幅が大きく、か
つ温度データの変化による温度変化幅の増加割合も大き
くなるという特徴がある。前述のようにステップ12に
おいて80ディジット以上でステップ13の沸騰検知処
理を行っているのは、温度変化幅が安定したところで沸
騰検知を行うためであり、温度センサ=80℃近傍で温
度データ値=80ディジットになるように図1に示した
抵抗器7の値が決定されている。
【0019】以上のような構成により、どのような温度
状態においてもA/D変換手段18で的確に所定周期T
1で温度計測を行うことができる。また、A/D変換手
段18を内蔵したマイクロコンピュータを採用すると、
図13に示した従来例でコンパレータ17をマイクロコ
ンピュータに内蔵した構成に比べて、コンパレータ17
の正入力に印加される充電波形を形成するための抵抗器
13、抵抗器14、コンデンサ15およびトランジスタ
16を削減でき、安価で簡単な機器の構成を実現するこ
とができる。
【0020】なお、所定周期T1に交流電源1の周期を
利用した場合は、図2のステップ4でサンプリング周期
を交流電源1に関連づけて簡単な構成により安定した温
度入力を行えるとともに、交流電源1に商用電源(50
Hzまたは60Hz)を印加した場合は図2のステップ
3で商用電源の周波数に応じたカウント動作を行うこと
により、安価で簡単な構成により前記温度勾配タイマの
カウント動作を実現することができる。また、A/D変
換手段18の分解能を8ビットとしたが、10ビットな
どの任意の分解能においても同様の結果を得ることがで
きる。さらに、温度勾配計測手段19で温度上昇の判断
を上昇幅1で行っているが、2以上の任意の上昇幅で温
度勾配の計測動作を行った場合も同様の効果を得ること
ができるのは明らかである。
【0021】(実施例2) 以下、本発明の電気湯沸かし器の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。図4は本実施例の構成を示
すブロック図である。本実施例が前記実施例1と異なる
点は、温度勾配計測手段19から入力する温度勾配デー
タ<0.6秒が4回連続するような空焼き条件を満たし
た場合に温度急上昇を示す空焼き信号を出力する空焼き
検知手段21を備え、沸騰制御手段12が空焼き検知手
段21からの前記空焼き信号に基づいて容器内に水がな
いことを検知し、通電制御手段3を介して加熱手段2へ
の通電を遮断するように制御する構成としたことであ
る。
【0022】上記構成においてその動作を説明する。図
5は本実施例における空焼き検知手段21の動作を示す
フローチャートである。図5に示したように、空焼き検
知手段21は、交流電源1を投入するとステップ21で
温度勾配データ<0.6秒の4回連続をカウントするた
めの空焼きカウンタを初期化した後にステップ22に移
行する。ステップ22で温度勾配計測手段19からの温
度勾配データの入力を待ち、温度勾配データを入力する
とステップ23に移行して前記入力した温度勾配データ
が0.6秒以上であるか否かをチェックする。ステップ
23で前記温度勾配データ<0.6秒と判断するとステ
ップ24へ分岐して前記空焼きカウンタを+1し、ステ
ップ25で前記空焼きカウンタを4回以上カウントする
とステップ26で空焼き信号を出力する。しかし、ステ
ップ23で前記温度勾配データ≧0.6秒と判断した場
合はステップ21へ戻って前記空焼きカウンタを初期化
するので、温度勾配データ<0.6秒を連続4回満たし
た場合のみ空焼き信号を出力するようになる。このよう
に、連続4回判定を行っているのは、小水量の湯沸か
し、または常温の水を大量に追加しての湯沸かしなどの
ときに、温度センサ6の状態に基づく温度データの揺ら
ぎにより比較的急な傾きの温度勾配データが非連続的に
発生する場合があるからで連続4回判定することにより
前記のような場合に空焼きと誤検知するのを防ぐためで
ある。
【0023】以上のように本実施例によれば、空焼き検
知手段21が温度勾配データ<0.6秒を4回連続検知
した場合に温度急上昇を示す空焼き信号を出力し、沸騰
制御手段12が空焼き検知手段21より入力する前記空
焼き信号に基づき容器内に水がないことを検知して加熱
手段2への通電を遮断することにより、容器が損傷する
のを防ぐことができる。
【0024】なお、空焼き検知手段21において、空焼
き条件を0.6秒未満の4回連続としたが、容器の形状
や加熱手段2の消費電力値等の機器の特性により秒数お
よび連続判定の回数を任意の値に変更した場合にも、同
様の効果を得ることができる。また、空焼き検知手段2
1で空焼き検知を開始する前に加熱手段2への通電をオ
ンオフさせて温度センサ5と容器の温度を馴染ませるな
どの事前処理を行った場合でも、同様の効果を得ること
ができるのは明らかである。
【0025】(実施例3) 以下、本発明の電気湯沸かし器の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。図6は本実施例の構成を示
すブロック図である。本実施例が実施例2と異なる点
は、3つの温度領域を設けて、前記温度領域のそれぞれ
に対応する抵抗器22とトランジスタ25、抵抗器23
とトランジスタ26、および抵抗器24とトランジスタ
27の組を温度センサ6に接続するとともに、トランジ
スタ25〜27のオンオフ制御を行う基準抵抗制御手段
28を備え、基準抵抗制御手段28は、A/D変換手段
18を動作させてA/D変換手段18から入力する温度
データに基づいて抵抗器22、抵抗器23および抵抗器
24の順で抵抗器を有効にするようにトランジスタ25
〜27を順次オンにしながら3つの温度領域の中から該
当する温度領域を選択し、温度領域を選択した後に3m
secだけ待機して再度A/D変換手段18を動作させ
てA/D変換手段18から入力した温度データと前記選
択した温度領域を示す温度領域データとを温度勾配計測
手段19に出力し、温度勾配計測手段19は基準抵抗制
御手段28から入力する前記温度データが上昇幅1だけ
増加するまでの時間を計測して出力し、かつ基準抵抗制
御手段28から入力する前記温度領域データの変化によ
り温度領域が推移したと、検知して時間計測をやり直す
ようにしたことである。
【0026】実施例1で述べたように、温度データの上
昇幅1に相当する温度変化幅は温度データ値=100デ
ィジット近傍で温度変化幅が最小値となるような特性曲
線になり、100ディジット近傍から離れるにしたがっ
て温度変化幅が大きく、かつ温度データの変化による温
度変化幅の増加割合も大きくなる。したがって、温度デ
ータ値=100ディジット近傍が80℃〜110℃にな
るような抵抗器7の設定にして沸騰検知手段20で安定
に沸騰検知できるようにした場合には、室温である20
℃近傍では温度データ値が温度変化幅の最小値点からか
なり離れて非常に大きな温度変化幅になってしまい、最
小の温度変化幅に合わせて決定されている空焼きの判定
値0.6秒では空焼き検知手段21は空焼き検知できず
に加熱手段2の通電により容器を過度に加熱してしま
い、容器を損傷してしまう恐れがある。また、温度デー
タ値=100ディジット近傍が20℃近傍になるような
抵抗器7の設定にして室温状態で空焼き検知手段21が
安定に空焼き検知できるようにした場合には、今度は沸
騰検知を行う80℃〜110℃で温度データ値が大きく
なるに従って加速的に温度変化幅が大きくなってしま
い、安定に沸騰検知できないという問題がある。
【0027】本発明はこのような課題を改善している。
【0028】
【表1】
【0029】(表1)は前記3つの温度領域に対応する
温度範囲を示した表である。(表1)において、3つの
温度領域を判定する2つの温度判定値をそれぞれθ2=
42℃、θ3=72℃として、温度センサ5に基づく温
度データがθ3以上を領域3、θ2以上でθ3未満を領
域2、θ2未満を領域1と定義している。なお、前記2
つの温度判定値θ2とθ3は、それぞれ図6に示したト
ランジスタ26をオンにしたときにA/D変換手段18
が出力するデジタル信号の温度データ=80ディジット
になるような抵抗器23と、トランジスタ25をオンに
したときに前記温度データ=80ディジットになるよう
な抵抗器22とで定義されている。
【0030】図7は基準抵抗制御手段28の動作を示す
タイミングチャートである。図7に示したように、基準
抵抗制御手段28は、交流電源1を投入すると所定周期
T2ごとに以下の動作を繰り返す。まず、トランジスタ
25をオンにして抵抗器22を有効にし、温度検知手段
5が出力するアナログ電圧値が安定するまで200μs
程度だけ待機した後にA/D変換手段18を動作させて
温度データである8ビットのデジタル信号D1を入力す
る。そして、デジタル信号D1≧80ディジットならば
温度領域をθ3≦θである領域3に確定する。しかし、
デジタル信号D1<80ディジットのときは図7に示し
たようにトランジスタ25をオフにし、トランジスタ2
6をオンにして抵抗器23を有効にし、温度検知手段5
が出力するアナログ電圧値が安定するまで200μs程
度だけ待機した後にA/D変換手段18を動作させて8
ビットのデジタル信号D2を入力する。そして、デジタ
ル信号D2≧80ディジットならば温度領域をθ2≦θ
<θ3である領域2に確定する。さらに、デジタル信号
D2<80ディジットのときは温度領域をθ<θ2であ
る領域1に確定して、図7に示したようにトランジスタ
26をオフにし、トランジスタ27をオンにして抵抗器
24を有効にする。
【0031】このようにして、比較的短時間で3つの温
度領域である領域1〜領域3の中から該当する温度領域
を選択した後に、図7に示したように、3msだけ前記
選択した温度領域に対応する抵抗器を有効とするトラン
ジスタのオンを保持し、その後に再度A/D変換手段1
8を動作させて8ビットのデジタル信号D3を入力し、
前記選択した温度領域とデジタル信号D3とを出力す
る。したがって、各々の温度領域におけるデジタル信号
の温度データ内容は、80ディジット〜144ディジッ
トになり100ディジット近傍の温度変化幅を非常に安
定した温度データとして採用することができる。なお、
比較的短時間で温度領域を選択した後にA/D変換手段
18を再動作させるまで3msほどの比較的長時間待機
しているのは、該当する温度領域に対応した抵抗器を有
効にした後に温度検知手段5の出力するアナログ電圧波
形を十分安定させてから、A/D変換手段18でデジタ
ル信号に変換し、非常に安定した温度データを作成する
ためである。
【0032】以上のように、基準抵抗制御手段28がA
/D変換手段18より入力するデジタル信号が与える温
度データが80ディジット以上になるように抵抗器22
〜抵抗器24を切り替えることにより3つの温度領域の
中から該当する温度領域を選択し、その後に前記選択し
た温度領域を示す信号である温度領域データと前記温度
データとを出力することにより、温度センサ6の温度状
態を示す温度領域と温度データとを即座に測定して温度
変化に迅速に対応することができるとともに、温度セン
サ6が室温である低温状態から容器内の液体の沸騰状態
である高温状態までの広範囲において安定した温度変化
幅で温度データを測定することができる。
【0033】以下、本実施例における温度勾配計測の動
作について説明する。図8は本実施例における温度勾配
計測手段19の動作を示すフローチャートである。図2
に示した実施例1および実施例2における温度勾配計測
手段19と大きく異なる点は、ステップ34で基準抵抗
制御手段28から温度領域データと温度データとを入力
し、ステップ38で前記温度領域データの変化を検知す
ると温度領域が推移したと判断してステップ31へ分岐
し、温度勾配タイマを初期化して時間計測をやり直す構
成としたことにある。
【0034】以上のように本実施例によれば、前記基準
抵抗制御手段28から安定した温度変化幅の温度データ
を入力して温度勾配計測手段19は温度勾配データを計
測して出力し、空焼き検知手段21が温度勾配計測手段
19から入力する前記温度勾配データに基づいて空焼き
検知を行って空焼き信号を出力し、沸騰制御手段12が
前記空焼き信号を入力して加熱手段2を遮断するように
通電制御手段3を制御するので、機器は容器内の液体の
沸騰状態近傍の高温状態に加えて室温近傍の低温状態に
おいても安定した温度変化幅で空焼き検知を行うことが
できる。したがって、室温に馴染んだ容器内に水を入れ
ずに機器の通電を開始した場合にも素早く加熱手段2へ
の通電を遮断することができ、空焼き検知するまでに加
熱手段2の通電により容器が損傷してしまうのを防ぐこ
とができる。
【0035】なお、本実施例において、温度検知手段5
で検知する温度を示すデジタル信号の温度データを基準
抵抗制御手段28を介して入力しているが、A/D変換
手段18から前記温度データを直接入力するようにして
も同様の効果を得ることができる。また、所定周期T2
として、交流電源1の周期を利用した場合は、基準抵抗
制御手段28の入力サンプリング周期を交流電源1に関
連づけて簡単な構成で安定した温度入力を行うことがで
きる。さらに、抵抗器およびトランジスタをそれぞれ1
つにして温度領域を1つにした場合でも、基準抵抗制御
手段28が温度測定を行うときだけ前記トランジスタを
オンにすることにより、温度センサ6に流れる電流値を
減らして温度センサ6の自己発熱を防ぐことができる。
【0036】(実施例4) 以下、本発明の電気湯沸かし器の一実施例について、図
面を参照しながら説明する。図9は本実施例の構成を示
すブロック図である。本実施例が実施例3と異なる点
は、沸騰検知手段20が基準抵抗制御手段28から入力
する温度領域データと温度データとに基づいて所定温度
θ4未満では沸騰検知処理を行わないようにしたことに
ある。
【0037】実施例3において、たとえば常温の水を容
器に注いで沸かす場合、または保温中の少量の湯に定格
水量まで常温の水を追加して沸かすなどの場合に、温度
検知手段5での検知する温度が低温部分において基準抵
抗制御手段28で検知する温度データに比較的大きな揺
らぎが発生し、この部分から沸騰検知を開始すると容器
内の水が沸騰するまでに沸騰検知してしまう早切れ現
象、または容器内の水が沸騰してもなかなか沸騰検知し
ない遅切れ現象を引き起こし易いという問題がある。本
実施例ではこのような課題を改善している。
【0038】以下、本実施例の動作について図面を参照
しながら説明する。図10は本実施例における沸騰検知
手段20の動作を示すフローチャートである。本実施例
における沸騰検知手段20は、ステップ46で基準抵抗
制御手段28から入力する温度領域データが領域3以
外、すなわち領域1または領域2、または領域3の場合
でもステップ42に示すように基準抵抗制御手段28か
ら入力する温度データ<96ディジットである場合は、
ステップ43における沸騰検知処理を行わない。なお、
領域3かつ温度データ=96ディジットのときの所定温
度θ4は、領域3に対応した抵抗器22の値により変更
が可能である。沸騰検知手段20が基準抵抗制御手段2
8から入力する信号に基づき所定温度θ4未満では容器
内の水の沸騰状態の検知を禁止することにより、常温の
水を沸かす場合、または保温中の少量の水に定格量まで
常温の水を追加して沸かすような場合に温度検知手段5
の出力に基づく温度の低温部分での揺らぎの影響を受け
ないようにでき、より安定した沸騰検知を行うことがで
きる。
【0039】なお、図10に示したステップ42を削減
し、実施例3ですでに定義した所定温度θ3を適正な値
にしてステップ46により領域3のときにステップ43
で沸騰検知処理を行うようにすると、同様の効果を得る
ことができるとともに沸騰検知手段20を簡単な構成に
することができる。
【0040】(実施例5) 以下、本発明の電気湯沸かし器の制御装置の第5の実施
例について、図面を参照しながら説明する。図11は本
実施例の電気湯沸かし器の構成を示すブロック図であ
る。本実施例が実施例3と異なる点は、空焼き検知手段
21が基準抵抗制御手段28から入力する温度領域デー
タと温度データとに基づく所定温度θ5未満では空焼き
検知処理を行わないようにしたことである。
【0041】実施例3において、たとえば常温の水を容
器内に注いですぐに機器に交流電源1を投入すると、温
度センサ6の温度と容器内の水の温度とが馴染まず、温
度検知手段5が出力するアナログ信号が過度に揺らいで
しまい、温度勾配計測手段19が出力する温度勾配デー
タが極端に長いか、または極端に短いものになって空焼
き検知手段21が容器内に水があるにもかかわらず誤っ
て空焼き検知してしまうという問題がある。本実施では
このような課題を改善している。
【0042】以下、本実施例における空焼き検知手段2
1の動作について図面を参照しながら説明する。図12
は本実施例における空焼き検知手段21の動作を示すフ
ローチャートである。本実施例における空焼き検知手段
21は、ステップ57で基準抵抗制御手段28から入力
する温度領域データが領域1で、かつ温度データ<80
ディジットである場合は、ステップ53〜ステップ56
による空焼き検知処理を行わない。なお、領域1かつ温
度データ=80ディジットのときの所定温度θ5は、領
域1に対応した抵抗器24の値により設定が可能であ
り、室温に馴染んだ容器内に水を入れずに機器に交流電
源1を投入したときに容器の温度が上昇しすぎて容器が
損傷する前に基準抵抗制御手段28が検知でき得る温度
値に設定する必要がある。
【0043】以上のように本実施例によれば、常温の水
を容器内に注いですぐに機器に交流電源1を投入して
も、空焼き検知手段21が所定温度θ5未満では空焼き
検知処理を禁止して温度センサ6の温度と容器内の水の
温度が馴染むまで待つことにより、温度検知手段5が出
力するアナログ信号が安定して温度勾配計測手段19が
出力する温度勾配データも安定し、誤って空焼き検知し
てしまうのを防ぐことができる。また、室温に馴染んだ
容器内に水を入れずに機器に交流電源1を投入した場合
は、加熱手段2の通電で容器が損傷する前に温度センサ
5の温度が所定温度θ5以上になってから空焼き検知手
段21が空焼き検知処理を行うことにより、容器の温度
が上昇しすぎて容器が損傷する前に加熱手段2の通電を
遮断することができる。
【0044】なお、第5の実施例において、A/D変換
手段18、基準抵抗制御手段28、温度勾配計測手段1
9、沸騰検知手段20、空焼き検知手段21、および沸
騰制御手段12の一部または全部をマイクロコンピュー
タにより構成できるのは明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電気湯沸かし器によれば、どのような温度状態におい
ても的確な周期で温度計測を行うことができ、A/D変
換手段を内蔵したマイクロコンピュータを採用すると、
コンパレータをマイクロコンピュータに内蔵した従来構
成に比べて充電波形を形成するための抵抗器およびコン
デンサを削減でき、安価で簡単な構成にて温度検知を行
うことができる。また、温度勾配データに基づいて所定
勾配以上の温度上昇を検知し、空焼き信号を出力する空
焼き検知手段を備え、沸騰制御手段は、前記空焼き信号
を入力したとき加熱手段を遮断するように通電制御手段
を制御するようにしたことにより、どのような温度状態
においても空焼き検知を行って加熱手段への通電を遮断
し容器が損傷するのを防ぐことができる。また、室温状
態から容器内の液体の沸騰状態までの広範囲において安
定した温度変化幅で温度データを測定して、容器内の液
体の沸騰状態近傍の高温状態、および室温近傍の低温状
態のいずれにおいても安定な温度変化幅で空焼き検知を
行い、室温に馴染んだ容器内に水を入れずに機器の通電
を開始した場合にも素早く加熱手段への通電を遮断し
て、加熱手段の通電により容器が損傷してしまうのを防
ぐことができる。また、請求項2に係わる本発明の電気
湯沸かし器によれば、常温の液体を沸かす場合、または
保温中の少量の液体に定格量まで常温の液体を追加して
沸かすような場合にも安定した沸騰検知を行うことがで
きる。また、請求項3に係わる本発明の電気湯沸かし器
によれば、常温の液体を容器内に注いですぐに機器を通
電しても誤って空焼き検知してしまうのを防ぐことがで
きるとともに、室温に馴染んだ容器内に液体を入れずに
機器の通電を開始した場合には素早く加熱手段の通電を
遮断して容器の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係わる本発明の電気湯沸かし器の一
実施例の構成を示すブロック図
【図2】同実施例における温度勾配計測手段の動作を示
すフローチャート
【図3】同実施例における沸騰検知手段の動作を示すフ
ローチャート
【図4】請求項2に係わる本発明の電気湯沸かし器の一
実施例の構成を示すブロック図
【図5】同実施例における空焼き検知手段の動作を示す
フローチャート
【図6】請求項3に係わる本発明の電気湯沸かし器の一
実施例の構成を示すブロック図
【図7】同実施例における基準抵抗制御手段の動作を示
すタイミングチャート
【図8】同実施例における温度勾配計測手段の動作を示
すフローチャート
【図9】請求項4に係わる本発明の電気湯沸かし器の一
実施例の構成を示すブロック図
【図10】同実施例における沸騰検知手段の動作を示す
フローチャート
【図11】請求項5に係わる本発明の電気湯沸かし器の
一実施例の構成を示すブロック図
【図12】同実施例における空焼き検知手段の動作を示
すフローチャート
【図13】従来例の電気湯沸かし器の構成を示すブロッ
ク図
【図14】同従来例における相対温度検知手段の動作を
示すタイミングチャート
【符号の説明】
2 加熱手段 3 通電制御手段 5 温度検知手段 6 温度センサ 12 沸騰制御手段 18 A/D変換手段 19 温度勾配検知手段 20 沸騰検知手段 21 空焼き検知手段 28 基準抵抗制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 さおり 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−7114(JP,A) 特開 平5−285044(JP,A) 特開 平5−277030(JP,A) 特開 平2−149225(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の液体を加熱する加熱手段と、前
    記加熱手段の通電を制御する通電制御手段と、温度セン
    と前記温度センサに直列に接続される基準抵抗器で検
    出した前記容器内の液体の温度に対応するアナログ信号
    を出力する温度検知手段と、前記基準抵抗器を選択して
    前記温度センサに接続する基準抵抗制御手段と、前記ア
    ナログ信号をデジタルの温度データに変換するA/D変
    換手段と、前記温度データを入力し、前記温度データの
    上昇勾配を計測して温度勾配データを出力する温度勾配
    計測手段と、前記温度勾配データに基づいて前記容器内
    の液体の沸騰状態を検知し、沸騰状態を示す沸騰信号を
    出力する沸騰検知手段と、前記沸騰信号を入力するまで
    前記加熱手段を通電するように前記通電制御手段を制御
    する沸騰制御手段と、前記温度勾配データに基づいて所
    定勾配以上の温度上昇を検知し、空焼き信号を出力する
    空焼き検知手段を備え、前記沸騰制御手段は、前記空焼
    き信号を入力したとき前記加熱手段を遮断するように前
    記通電制御手段を制御し、前記温度検知手段は、前記
    度センサに直列接続されたとき前記A/D変換手段が出
    力する温度データが所定ディジット以上になる抵抗値
    有する基準抵抗器を複数の温度領域に対応して備え、
    記基準抵抗制御手段は、前記温度データを入力して、前
    記温度センサに直列接続されたとき前記温度データが所
    定ディジット以上になる抵抗値を有する基準抵抗器を選
    択して前記温度センサに接続するとともに、選択した前
    記基準抵抗器に対応する温度領域示す温度領域データ
    を出力前記温度勾配計測手段は、前記温度領域デー
    タを入力し、温度勾配計測中に前記温度領域データが
    変化したときには温度勾配計測処理をやり直すようにし
    た電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 沸騰検知手段は、温度データまたは温度
    領域データに基づいて所定温度未満では、温度勾配デー
    タに基づく沸騰状態の検知を禁止するようにした請求項
    記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 空焼き検知手段は、温度データまたは温
    度領域データに基づいて所定温度未満は温度勾配データ
    に基づく空焼き検知を禁止するようにした請求項記載
    の電気湯沸かし器。
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