JP3461389B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3461389B2
JP3461389B2 JP20593094A JP20593094A JP3461389B2 JP 3461389 B2 JP3461389 B2 JP 3461389B2 JP 20593094 A JP20593094 A JP 20593094A JP 20593094 A JP20593094 A JP 20593094A JP 3461389 B2 JP3461389 B2 JP 3461389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター等
の画像形成装置に関し、特には、保守作業を容易とし、
未定着のトナー画像を担持した転写材を送風手段によっ
て搬送案内手段に押圧させることにより蛇行なく搬送さ
せ、装置内部の温度上昇を抑えることの可能な画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、トナー像を担持
した感光ドラムからトナー像を転写材上に転写して分離
する場合、分離位置の遅れ等により転写不良を生じる場
合がある。このような転写不良を生じさせないように分
離コロナ(通常はACコロナ)によって所定の分離位置
で転写材を感光ドラムから分離させる必要がある。また
一方、分離後の転写材を搬送し、定着ローラ等により定
着する際に転写材にしわを生じさせないようにする必要
がある。特に、A2以上のような大判サイズを扱う複写
機等の画像形成装置は、転写材の紙サイズの大きさや厚
さ、または、紙サイズの大きさによって生じるこしの弱
さのために、転写材の分離時の転写不良による画像の乱
れや欠損、或いは転写材の先端が定着装置等のローラ部
分に接触する際の進入角度等に起因するしわ等の発生が
生じ易い。
【0003】例えば、図6に示すように、転写コロナ放
電器9によって感光ドラム5上に形成されたトナー像を
転写材10上に転写し、次いで交流、または交流に直流
を重畳した分離コロナ放電器11によって転写材10の
裏面側から除電する。その後、転写材10は分離爪17
と拍車18により転写材10の浮きを防止させながら感
光ドラム5から分離される。
【0004】また、感光ドラム5から分離された転写材
10は、未定着のトナー像をその上面に担持しているた
め転写材をローラ等で挟んで搬送することができず、転
写材の下面のみを支持する搬送ベルト14または搬送ロ
ーラ等により定着装置3へと搬送される。更に搬送ベル
ト14の下方に吸引ファン21を設け、或いは適当なダ
クトを介して接続し、転写材10を搬送ベルト14上に
空気吸引しながら定着装置3へと搬送している。
【0005】更に、しわが発生しづらい手段の一つとし
て、ガイド板15を定着装置3の手前側に設け、転写材
10を定着装置15に案内させている。このガイド板1
5は中央部が上方に向かって湾曲しており、転写材10
の先端の中央部付近を最初に定着装置3のローラ部分に
接触させ、両端に向かって接触を伝播させている。これ
によれば転写材10の定着装置3のローラ部分への接触
が徐々に幅方向中央から両端に向かう。このため、転写
材10がローラ部分にきれいに送り込まれ、しわの発生
を抑えている。
【0006】一方、ロールヒーター等の熱を利用して転
写材上のトナー像を永久画像として定着する熱定着装置
を有する画像形成装置においては、定着装置内に発する
熱が機内に流れ込み、機内温度を上昇させる。このた
め、感光体の感度が低下してしまったり、現像装置、或
いはクリーニング装置内のトナーが熱によって溶融して
しまい、画像を低下させたり、或いは装置本体が使用不
能となってしまうという問題を有する。
【0007】更に、紙詰まりの除去や消耗品の交換等の
保守点検時においては、画像形成装置を開放して内部を
露出する必要がある。例えば、上下に分割可能とし装置
本体の上部本体を開放して保守点検を行わなければなら
ない。このような装置の開放に伴って外部からの光が装
置内部へ入り込んでしまう。特に、露出された感光ドラ
ムは、外部からの光に長時間さらされることにより光感
度が劣化してしまい、画像形成時に画像濃度が薄くなる
等の悪影響を及ぼす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した画
像形成装置は、使用する転写材の種類や周囲の環境の変
化によって転写不良が起き易く、図5に示すように転写
材10が感光ドラム5表面を添うように分離してしまう
場合がある。このため、いったん転写材10に転写され
たトナーが再び感光ドラム5側に移る再転写現象が起き
てしまう。特に、転写材10の厚みが薄い場合や、低湿
度時に上記した転写不良が発生し易くなる。
【0009】また、図6に示すように転写材10を感光
ドラム5から確実に分離するために分離爪17が感光ド
ラム5に接触して設けられている。このため回転する感
光ドラム5と分離爪17との摺擦により感光ドラム5表
面を損傷しないように精度の高い組立てを要求される。
更に、感光ドラム5の近傍に拍車18が回転可能に設け
られており、これによって分離された転写材10の浮き
上がりを防止している。しかしながら、拍車18が転写
材10を押さえつけるため、転写材10上の未定着トナ
ー像を損傷して画像不良を生じる場合がある。
【0010】感光ドラム5から分離された転写材は、搬
送案内手段としての搬送ベルト14により搬送される。
搬送ベルト14は無端のループ状に配設され、その内部
には、搬送による転写材の浮き上がりおよび蛇行を防止
するために吸引ファン21が設けられ或いは適当なダク
トを介して接続されており、転写材10をベルト上に固
定するように空気吸引しながら搬送している。駆動機構
を有する搬送ベルト14の内部に吸引ファン21を設け
ることは、繁雑な設計および工程を含み、高価なものと
なってしまう。
【0011】定着工程において、しわの発生しない良好
な転写材を得るためには、転写材10をガイド板15上
に浮き上がらせないようにし、転写材10をその幅方向
の中央部付近から定着装置3に案内する必要があり、ガ
イド板15を適切な位置および角度に調整しなければな
らない。また、このガイド板15の調整に伴い定着装置
3にも機械的精度等が要求され、これらを調整する作業
が繁雑となる。
【0012】更に、定着装置から発する熱を装置内部に
伝達しないように、例えば断熱材等により囲まれた定着
装置を設けたり、定着装置を断熱板により装置内部と隔
離しなければならず、装置の大型化や高コスト化が避け
られない。
【0013】また更に、画像形成装置の保守点検におい
て、感光ドラムを外部からの光に長時間さらされないよ
うにする必要がある。光を遮断する遮光板を装置内部に
設けることにより感光体の感度劣化を防ぐことができる
が、遮光板の設置によって装置の大型化やコストアップ
という問題を有する。
【0014】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成によって転写材の転写不良を
防止し、分離爪による感光ドラムの損傷および拍車によ
る転写材上のトナー像への損傷を防止し、搬送ベルト上
を搬送される転写材の蛇行を防止し、ガイド板および定
着装置の調整を不要として、画像欠陥のない良好な転写
画像を得ることができる画像形成装置を提供し、更に、
装置本体の保守点検における上部本体の開放に伴い、感
光ドラムを外部の光にさらされないように保護し、定着
装置から発する熱を装置内部に送り込ませないように断
熱可能とする画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、トナー像転写後の転写材を感光体から分
離する分離装置と、トナー像を担持した転写材を所定の
搬送経路に沿って分離装置から定着装置へと搬送する搬
送案内手段とを有し、装置本体を上部本体と下部本体に
2分割して前記搬送経路で上下に開閉可能に枢動する画
像形成装置において、該装置は更に、前記搬送案内手段
の上方から下方に向けて送風を行う送風手段と、この風
を案内するためのガイド部材とを有し、該ガイド部材
は、前記風を前記分離装置へと案内する第1の面と、前
記定着装置から装置本体内部への輻射熱を遮断すべく作
用し且つ前記送風を前記搬送案内手段上の転写材に向け
て案内する第2の面とを有し、前記第1の面と前記第2
の面とはL字状となる形状をなし、前記ガイド部材は、
前記第1の面の一端を軸支して上部本体に対して枢動可
能に設け、前記第2の面との共通端側にコロを設けて上
部本体の開閉動作に連動して、下部本体に設けた摺動受
板と前記コロが摺動して、前記第1の面が装置本体内部
の感光体への外部光の進入を防止する位置に移動するこ
とを特徴とする。
【0016】また、前記ガイド部材の一端を下部本体に
枢動可能に軸支し、ばね手段によって前記ガイド部材の
第1の面が上部本体の開放時に前記定着装置から装置内
部への輻射熱を遮断する位置から装置本体内部への外部
光の進入を防止する位置に移動するように付勢させたこ
とを特徴とし、前記搬送案内手段は、前記転写材を前記
定着装置へと案内する搬送ベルトおよび/またはガイド
板を含み、前記搬送ベルトまたは前記ガイド板の上方か
ら前記ガイド部材によって風向きを設定し、送風を前記
搬送案内手段上を移動する前記転写材の幅方向ほぼ全域
に行い、この送風によってクリーニング装置を冷却する
ことを特徴とする。
【0017】更に、前記送風手段による風量は、転写材
上に形成された未定着のトナー像を乱さない風量であ
り、前記送風手段による前記搬送案内手段への送風に伴
い、前記ガイド部材によって像担持体と転写材とを分離
するように送風させることを特徴とする。
【0018】また更に、転写材上に画像形成を行う画像
形成部と、転写材を定着する定着装置と、画像形成後に
前記画像形成部の像担持体から分離された転写材を定着
装置に搬送する搬送案内手段とを設けた画像形成装置に
おいて、前記転写材に前記搬送案内手段の上方から送風
し、前記搬送案内手段に前記転写材を押圧させる送風手
段と、前記送風手段から送られる送風を前記搬送手段へ
と案内し、且つ定着装置から装置内部への輻射熱を遮断
するガイド部材とを設けたことを特徴とする。
【0019】前記搬送案内手段は、前記転写材を前記定
着装置へと案内する搬送ベルトおよび/またはガイド板
を含み、前記搬送ベルトまたは前記ガイド板の上方から
前記ガイド部材によって風向きを設定し、送風を前記搬
送案内手段上を移動する前記転写材の幅方向ほぼ全域に
行い、前記送風手段による風量は、転写材上に形成され
た未定着のトナー像を乱さない風量であり、前記送風手
段による前記搬送案内手段への送風に伴い、前記ガイド
部材によって像担持体と転写材とを分離するように送風
させ、この送風によってクリーニング装置を冷却するこ
とを特徴とする。
【0020】
【作用】このような構成において、画像形成装置が閉状
態である時に、送風手段による風がガイド部材によって
方向を変え、感光体における転写材の分離位置と転写材
搬送手段の方向に送風され、転写材に対してほぼ垂直の
方向に且つ幅方向のほぼ全域に送風される。この風は転
写材上の未定着トナーが飛散しない程度の風量で送風す
る。特に搬送案内手段のガイド板に対して送風を行う。
こうして感光ドラムから所定の分離位置で転写材を分
離させ、搬送案内手段の搬送ベルトおよびガイド板の上
面に転写材を押圧させ、転写材の浮き上がりを生じさせ
ずに定着装置に搬送させる。また、ガイド部材は定着装
置による熱を遮断し、装置内部の温度上昇を抑える。
【0021】一方、装置本体の保守点検を行うため、上
部本体を開放して装置内部を露出させる。この開放動作
に連動してガイド部材が送風を搬送案内手段に案内し、
且つ定着装置からの熱を遮断していた位置から装置内部
の感光ドラムを遮光する位置に枢動して移動する。
【0022】
【実施例】本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明による画像形成装置の一例を示す側
断面図であり、以下、他図において図1と同様の作用を
為す部分は、同一の符号で示す。図1において、画像形
成装置は、上部本体30と下部本体31とに転写材の搬
送経路を挟んで2分割され、上部本体30の枢軸32を
中心に枢動自在に下部本体に対して開閉可能に配置され
ている。大別して上部本体30は画像形成部1と、スキ
ャナー部23とを含み、下部本体31は転写材の搬送案
内手段2と、定着装置3と、給紙部22とを含む。後述
する画像形成部の分離位置16と定着装置3との間に位
置する搬送案内手段2の上方には転写材を搬送案内手段
2に押圧させながら搬送させる送風手段としての送風フ
ァン4が上部本体30に配置されている。送風ファン4
の下方にはファン4からの送風を搬送案内手段2へと案
内するガイド部材34が、一端を上部本体30の枠体に
支軸33ににより枢動可能に軸支され、上部本体30の
開閉動作に連動して移動するように設けられている。
【0023】周知のように画像形成部1として、表面に
感光体を備えた矢印A方向に回転する感光ドラム5と、
感光ドラム5を中心にその回転方向に従い、感光ドラム
5表面を一様に帯電させるコロナ帯電器6、原稿像を投
射して感光ドラム5上に潜像を形成させる光学投影装置
7、この潜像を現像してトナー像を形成する現像装置
8、ロール紙またはカット紙を装填した給紙部22から
送られる転写材10にトナー像を転写する転写コロナ放
電器9、感光体ドラム5から転写材10を分離するAC
分離コロナ放電器11、転写後に感光ドラム5表面上に
残留した現像剤を除去するクリーニング装置12、感光
ドラム5表面の表面電位を均一除電にするためのイレー
サランプ13とを有し、これらが順次に感光ドラム5に
作用するように設けられている。図示例では、転写コロ
ナ放電器9およびAC分離コロナ放電器11が下部本体
31に、その他の上記装置が上部本体30に配置されて
いる。
【0024】また、下部本体31において分離コロナ放
電器11の近傍と定着装置3との間には分離コロナ放電
器11によって分離された転写材10を受け、定着装置
3に搬送案内するための搬送案内手段2としての搬送ベ
ルト14およびガイド板15が配置されている。ガイド
板15の先端側位置にトナー像を転写材10上に永久画
像として定着する加熱定着装置3が配置されている。
尚、本明細書において、搬送案内手段2とは、搬送ベル
ト14およびガイド板15の両方またはいずれか一方を
指して意味する。
【0025】ガイド部材34は、装置の閉状態(図1)
においては送風ファン4からの送風を分離位置16へと
案内する第1の面26と、定着装置3から装置本体内部
への輻射熱を遮断するように作用し、送風ファン4から
の送風を搬送案内手段2上の転写材10に向けて案内す
る第2の面27とを有している。図示するようにガイド
部材34は第1の面26と第2の面27とが交差した断
面L字形状をしており、若干、図で見て右下に傾くよう
に設けられている。上述したようにガイド部材34の第
1の面26の自由端の支軸33を上部本体30の枠体に
軸支して上部本体30の開閉動作に連動して枢動可能と
している。また、第1の面26の他端には回転自在のコ
ロ24が、下部本体に設けた摺動受板25と自重により
当接するように設けられており、上部本体30の開閉動
作に連動してコロ24が移動し、上部本体30を開放し
たときに(図2)第1の面26が装置本体内部への外部
光の進入を防止する位置に移動する。このような作用の
ため、少なくとも第1の面26はかかる外部光の進入を
防止するのに十分な面積を有している。
【0026】図4に示すように、送風ファン4からの送
風は、ガイド部材34の第1の面26、第2の面27に
よって所定の方向に案内される。好適には送風ファン4
は、ガイド板15の上方に更に別のガイド部材を介して
位置し、好ましくは、搬送される転写材10に対してほ
ぼ直角の方向に且つ転写材の幅方向ほぼ全域にわたって
送風する。送風ファン4からの風は、ガイド部材34の
第2の面27によって分けられる。図4で見て左側に送
風される風はガイド部材34の第1の面26に当たり、
搬送ベルト14上に送風される。更に、この風は分離コ
ロナ放電器11により転写材10を感光ドラム5から分
離する分離位置16に向かい、分離を開始した転写材と
感光体との間に送風され、転写材の分離を容易にする。
他方の送風の流れ、即ち図で見て右側方向に送風される
風は、ガイド部材の第2の面27に沿って流れ、ガイド
板15またはガイド板15上に案内される転写材10に
当たる。尚、送風ファン4の送風量は転写材10上に形
成されたトナー像が飛散しない程度の風量が好ましい。
ガイド部材34の形状を搬送ベルトやガイド板15の形
状或いは位置に合わせて形成することにより、しわのな
い良好な画像を形成することが可能となる。また、図1
においては送風により装置内に配置されるクリーナや現
像装置等を効率的に冷却する作用も有している。
【0027】転写材10の動作を図4を用いて説明する
と、コロナ放電器6によって帯電された感光ドラム5上
に、前記したように光学投影装置7により光像が投影さ
れると、この光像に応じた潜像が感光ドラム5の感光体
表面に形成される。この潜像は現像装置8によって現像
されてトナー像を形成し、トナー像は転写コロナ放電器
9の作用により転写材10上に転写される。転写材10
は次いで、分離コロナ放電器11により感光ドラム5か
ら分離される。この分離時に送風ファン4から送られる
風が感光ドラム5と転写材10のとの間に流れ、転写材
10を所定の分離位置16で分離することができる。
【0028】次いで、転写材10は、転写材10を搬送
するために帯状の複数または単数の無端ベルトを搬送方
向に縦列して構成された搬送ベルト14によって搬送さ
れる。この搬送時に送風ファン4からガイド部材34の
第1の面26に沿って送られる風が転写材10の上方向
から流れ、転写材10は搬送ベルト14に押圧される。
この風によって搬送ベルト14に対して転写材10の浮
き上がりを防止し、併せて転写材10の蛇行も防止して
いる。また、前述したように搬送ベルト14内部に吸引
ファンを設けて併用しても良い。
【0029】搬送ベルト14によって搬送された転写材
10は、ガイド板15の上面を通過して定着装置3へと
案内される。この通過時に送風ファン4からガイド部材
34により案内される風が転写材10の上方向から流
れ、転写材はガイド板15に押圧される。この風によっ
てガイド板15に対して転写材10の浮き上がりを防止
し、転写材10をたわみを持たせずに定着装置3へと案
内している。このためガイド板15を上記従来技術とし
て述べた山形形状ではなくてフラットな面に形成しても
良い。次いで、定着装置3に案内された転写材10は上
記した良好な状態でトナー像を定着され、転写不良やし
わのない複写物として装置外部へと排出される。
【0030】図2は、画像形成装置の上部本体30を開
放した状態を示すもので、オペレータが上部本体30と
下部本体31との間に係止された不図示のロックを解除
して枢軸32を中心に枢動させて開放した状態を示す。
実施例の場合、ロックの解除により圧縮ばね(図示な
し)が開放され、上部本体30の重量が釣り合った状態
で開放する。上部本体30が開放し始めると、開放動作
に連動してガイド部材34の自重により支点を中心に矢
印B方向(図1)に枢動し、ガイド部材34に設けたコ
ロ24と摺動受板25とが摺動しながら移動する。ある
程度上部本体30が開放されると、支軸33に設けた不
図示のストッパーがガイド部材34の枢動を規制し、設
定された角度で上部本体30に対してガイド部材34が
固定される。更に上部本体30を枢動させることにより
コロ24と摺動受板25とが離間し、枢動を規制された
ガイド部材34が装置内部の感光ドラム5を外部からの
光からさらされない位置に位置する。
【0031】図示されないが装置本体の側面(図2で見
て前後方向)は側板により外部からの光が入りにくくな
っている。紙詰まりの除去等の保守作業を行う場合、上
部本体30の開放状態において、ガイド部材34を上方
向に持ち上げて装置内部を露出して作業を行う。
【0032】閉じる動作の場合においても、上部本体3
0の動作に連動して上記した反対の動作でガイド部材3
4は移動する。このときコロ24と摺動受板25とが摺
動しながらガイド部材34を所定の位置に移動させる。
このように常にガイド部材34と搬送案内手段2との間
に空間が設けられるため、装置または部品間の接触等に
よる装置部品の損傷が起こらない。
【0034】図3は、ガイド部材34が上部本体30の
開放動作に連動して送風を案内する位置から感光ドラム
5を遮光する位置に移動する別の実施例を示す。ガイド
部材34の第1の面26の一端に枢軸35を設け、下部
本体31に軸支して枢動自在に移動する。このガイド部
材34は矢印C方向に付勢するようにコイルばね等を設
けており、閉状態においては上部本体30に設けた案内
板36によりガイド部材34の先端部が押されて上記し
たように送風ファン4からの送風を分離位置16へと案
内し、定着装置3から装置本体内部への輻射熱を遮断す
るように作用し、送風ファン4からの送風を搬送案内手
段2上の転写材10に向けて案内している。
【0035】尚、定着装置3は、図1に示すように相対
的に圧接するように配置された定着ローラ19と加圧ロ
ーラ20との構成であるが、定着ローラと、これに従動
するベルトローラであっても良い。また、実施例として
感光ドラム5を用いた場合を示したが、感光ベルトを使
用しても同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、搬送案内手段
の上方にガイド部材を挟んで送風手段を設け、搬送案内
される転写材の上方から送風するという簡単な構成によ
って、この送風により感光ドラムから所定の分離位置で
転写材を分離させて転写不良を防止し、搬送案内手段の
搬送ベルトの上面に転写材を押圧させて浮き上がり防止
して転写材の蛇行を防止し、搬送案内手段のガイド板の
上面に転写材を押圧させて定着装置に案内させることに
より定着後に発生する転写材のしわを防止することがで
きる。また、搬送ベルトの内部に設けた吸引ファンを必
要とせず、フラットな面のガイド板を使用することが可
能となる。更に、ガイド板および定着装の機械精度を緩
和することができ、繁雑な調整をする必要がない。
【0037】更に、上部本体の閉状態時にガイド部材の
第2の面により定着装置から発する熱を装置内部に入り
込まないように遮断することができ、装置内に配置され
るクリーナや現像装置等に熱が伝達することがなく、送
風手段の送風によって効率的に冷却することができる。
上部本体の開放状態時に、上部本体の開放動作に連動し
てガイド部材が感光体を遮光する位置に移動させ、感光
体を外部の光から保護することができる。このように上
部本体の開放動作に連動してガイド部材が移動するた
め、容易に保守作業を行うことができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施例を示す側断面図。
【図2】 図1において上部本体を開放した状態を示す
側断面図。
【図3】 本発明による別の実施例を示す側断面図。
【図4】 本発明による更に別の実施例を示すブロック
図。
【図5】 従来例の一例を示すブロック図。
【図6】 従来例の別の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 搬送案内手段 3 定着装置 4 送風ファン 5 感光ドラム 6 コロナ帯電器 7 光学投影装置 8 現像装置 9 転写コロナ放電器 10 転写材 11 分離コロナ放電器 12 クリーニング装置 13 イレーサランプ 14 搬送ベルト 15 ガイド板 16 分離位置 17 分離爪 18 拍車 19 定着ローラ 20 加圧ローラ 21 吸引ファン 22 給紙部 23 スキャナー部 24 コロ 25 摺動受板 26 第1の面 27 第2の面 30 上部本体 31 下部本体 32 枢軸 33 支軸 34 ガイド部材 35 枢軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−17676(JP,A) 特開 平2−34867(JP,A) 特開 昭57−211181(JP,A) 特開 昭64−59252(JP,A) 特開 昭64−59257(JP,A) 特開 昭64−59251(JP,A) 特公 昭49−897(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/20 G03G 15/00 510 - 534 G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/14 G03G 15/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像転写後の転写材を感光体から分
    離する分離装置と、トナー像を担持した転写材を所定の
    搬送経路に沿って分離装置から定着装置へと搬送する搬
    送案内手段とを有し、装置本体を上部本体と下部本体に
    2分割して前記搬送経路で上下に開閉可能に枢動する画
    像形成装置において、該装置は更に、前記搬送案内手段
    の上方から下方に向けて送風を行う送風手段と、この風
    を案内するためのガイド部材とを有し、該ガイド部材
    は、前記風を前記分離装置へと案内する第1の面と、前
    記定着装置から装置本体内部への輻射熱を遮断すべく作
    用し且つ前記送風を前記搬送案内手段上の転写材に向け
    て案内する第2の面とを有し、前記第1の面と前記第2
    の面とはL字状となる形状をなし、前記ガイド部材は、
    前記第1の面の一端を軸支して上部本体に対して枢動可
    能に設け、前記第2の面との共通端側にコロを設けて上
    部本体の開閉動作に連動して、下部本体に設けた摺動受
    板と前記コロが摺動して、前記第1の面が装置本体内部
    の感光体への外部光の進入を防止する位置に移動するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材の一端を下部本体に枢動
    可能に軸支し、ばね手段によって前記ガイド部材の第1
    の面が上部本体の開放時に前記定着装置から装置内部へ
    の輻射熱を遮断する位置から装置本体内部の感光体への
    外部光の進入を防止する位置に移動するように付勢させ
    たことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送案内手段は、前記転写材を前記
    定着装置へと案内する搬送ベルトおよび/またはガイド
    板を含み、前記搬送ベルトまたは前記ガイド板の上方か
    ら前記ガイド部材によって風向きを設定し、送風を前記
    搬送案内手段上を移動する前記転写材の幅方向ほぼ全域
    に行うことを特徴とする請求項1または2いずれか記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段による風量は、転写材上に
    形成された未定着トナー像を乱さない風量であることを
    特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段による前記搬送案内手段へ
    の送風は、前記ガイド部材によって像担持体と転写材と
    の間に送り込むように送風することを特徴と する請求項
    1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記送風手段が感光ドラムをクリーニン
    グするクリーニング装置を冷却することを特徴とする請
    求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 転写材上に画像形成を行う画像形成部
    と、転写材を定着する定着装置と、画像形成後に前記画
    像形成部の像担持体から分離された転写材を定着装置に
    搬送する搬送案内手段とを設けた画像形成装置におい
    て、前記転写材に前記搬送案内手段の上方から送風し、
    前記搬送案内手段の上方から送風し、、前記搬送案内手
    段に前記転写材を押圧させる送風手段と、前記送風手段
    から送られる送風を前記搬送手段へと案内し、且つ定着
    装置から装置内部への輻射熱を遮断するガイド部材とを
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送案内手段は、前記転写材を前記
    定着装置へと案内する搬送ベルトおよび/またはガイド
    板を含み、前記搬送ベルトまたは前記ガイド板の上方か
    ら前記ガイド部材によって風向きを設定し、送風を前記
    搬送案内手段上を移動する前記転写材の幅方向ほぼ全域
    に行うことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記送風手段による風量は、転写材上に
    形成された未定着のトナー像を乱さない風量であり、前
    記送風手段による前記搬送案内手段への送風に伴い、前
    記ガイド部材によって像担持体と転写材とを分離するよ
    うに送風させ、前記送風手段がクリーニング装置を冷却
    することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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