JP3460818B2 - 工業性粉塵除去装置 - Google Patents

工業性粉塵除去装置

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JP3460818B2
JP3460818B2 JP2000310742A JP2000310742A JP3460818B2 JP 3460818 B2 JP3460818 B2 JP 3460818B2 JP 2000310742 A JP2000310742 A JP 2000310742A JP 2000310742 A JP2000310742 A JP 2000310742A JP 3460818 B2 JP3460818 B2 JP 3460818B2
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  • Electrostatic Separation (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工業性粉塵除去
装置に係り、詳しくは、工場内に配設される多数台の工
作機械側から発する鉄粉、オイルミスト、ヒュ-ム等の
工業性粉塵を除去し、清浄な空気を排出するのに好適な
工業性粉塵除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に示すように、工場の建物101
内には多数台の工作機械102が配置される。工作機械
102としては各種のものがあるが、例えば、図16及
び図17に示される切削用機械103が挙げられる。こ
の切削用機械103には、図示のように、鋼鉄等の金属
からなる加工物104を保持する主軸台105や心押台
106及び切削具107が設けられると共に、切削時に
切削油を供給するためのオイル供給装置108や清浄装
置109が付設される。
【0003】オイル供給装置108は、オイルタンク1
10と、オイルを切削位置に供給するオイルポンプ11
1やオイル噴出管112等とからなる。オイル噴出管1
12から加工物104に供給されたオイルはミスト状と
なり空気中の水蒸気と混在して気状媒体(以下、空気と
いう)となる。また、この空気には加工物104を切削
して発生する切削屑の鉄粉も含まれる。この空気をその
まま建物101内に放出すると建物101内が汚染され
るため、該空気は清浄装置109を介して外に排出され
る。清浄装置109は、空気の流路上に配置された多孔
構造のニッケルメタルフィルタを用いたフィルタ部53
a,53bを有し、オイルミストや鉄粉等を含んだ空気
が、フィルタ部113a,113bによって除去され、
例えばフィルタ部113a,113bによって捕捉され
たオイルミストは凝集して油分として落下し、オイル貯
留部114に貯留される。
【0004】図15に示すように、清浄装置109は工
作機械102ごとに配置され、それぞれダクト115が
連結され、ダクト115を集束ダクト116を介して電
気集塵機117(ブロアを併用する)側に連結される。
各工作機械102側から発生し、清浄装置109によっ
てオイルミストや鉄粉等が除去された上記空気はすべて
電気集塵機117に導入され、清浄装置109によって
除去しきれなかった主としてヒュームを除去され、清浄
化された空気が排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、清浄装置109に流入する空気に
はオイルミストのほかに加工物104を切削して発生す
る切り屑の鉄粉も含まれるため、フィルタ部113a,
113bを構成する多孔構造のニッケルメタルフィルタ
に鉄粉も捕捉されて目詰りを起こし易くなり、オイルミ
ストの除去率も低下してしまうために、頻繁にフィルタ
部113a,113bの清掃を行わなければならず、保
守に手間がかかるという問題がある。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、フィルタ部の目詰りが起こりにくく、保守を容
易とすることができる工業性粉塵除去装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、送風ファンによって吸気口
から空気を吸引し、該空気中に含まれる工業性粉塵を除
去した後、排気口から清浄な空気を排気する工業性粉塵
除去装置に係り、前記吸気口と前記排気口とを有する空
気通路と、該空気通路の中に配置され、前記空気から、
ミスト状の工業性粉塵を捕捉して除去する多孔体フィル
タと、前記多孔体フィルタの下方に配置され、前記多孔
体フィルタによって捕捉された前記ミスト状の工業性粉
塵が凝集して流下又は落下する液又は滴を受けて貯える
貯留部と、前記送風ファンをオフとすることによって、
前記ミスト状の工業性粉塵の凝集体である前記液又は滴
の流下又は落下を促進させて、目詰り状態の前記多孔体
フィルタを再生させるためのフィルタ再生手段とを備え
たことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の工
業性粉塵除去装置であって、上記フィルタ再生手段は、
上記多孔体フィルタの目詰り状態を検出する目詰り検出
手段を備え、該目詰り検出手段が、上記多孔体フィルタ
の目詰り状態を検出すると、上記送風ファンをオフとす
る構成になされていることを特徴としている。
【0015】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の工業性粉塵除去装置であって、上記フィルタ
再生手段は、上記送風ファンがオンとなった後、予め設
定された第1の基準時間が経過すると、上記送風ファン
をオフとし、上記送風ファンがオフとなった後、予め設
定された第2の基準時間が経過すると、上記送風ファン
をオンとする構成になされていることを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である工業性粉塵除去装
置の機械的構成を示す断面図、図2は、同工業性粉塵除
去装置の配置状態を示すための建物の断面図、図3は、
同工業性粉塵除去装置を構成する金属粉除去部の機能を
説明するための模式図、図4は、同工業性粉塵除去装置
を構成する金属粉除去部の機能を説明するための模式
図、また、図5は、同工業性粉塵除去装置を構成するミ
スト除去部のニッケルメタルフィルタの機能を説明する
ための模式図である。この例の工業性粉塵除去装置1
は、図2に示すように、建物(工場)2内に配設される
切削機や溶接機等の工作機械(機械または装置)3毎に
配置され、工作機械3で発生した金属粉、オイルミスト
等の工業性粉塵は、工業性粉塵除去装置1によってそれ
ぞれ除去され、清浄な空気が排出される。なお、この工
業性粉塵除去装置1は、例えば工作機械3の横の床面上
に設置され、工作機械3で発生した工業性粉塵を含む空
気を水平方向に吸引する。
【0017】工業性粉塵除去装置1は、図1に示すよう
に、吸引口4から吸い込まれ、例えば切削機等の工作機
械3の使用に伴って発生した金属粉やオイルミスト等の
工業性粉塵で汚れた空気から主として金属粉を除去する
金属粉除去部5と、金属粉除去部5の後段に配置され、
金属粉除去部5を通過して金属粉が除去された空気から
主としてオイルミストを除去するミスト除去部6と、ミ
スト除去部6によってオイルミストが除去された空気を
吸い込んで排気口7から清浄な空気を排出するブロア
(送風ファン)8と、例えばブロア8へ電力を供給して
運転させるための制御ユニット9とを備えている。
【0018】金属粉除去部5は、図1に示すように、外
板11で囲まれた空胴体内部に空気の流路が形成されて
なり、比較的粗い金属粉を予備的に集塵し除去する予備
集塵部12と、予備集塵部12の後段に配置され、予備
集塵部12で除去されなかった比較的細かい金属粉を辞
去する本集塵部13とを有している。また、予備集塵部
12と本集塵部13とは略直角に連結され、連結箇所
は、気流の方向を変化させるための屈曲部5aとされて
いる。予備集塵部12は、吸引口4から鉛直下方に向け
て空気Aを導き、さらにL字形に通路を曲げて本集塵部
13へ流れる空気の通路上にその衝突面が空気の通路の
上流側と下流側とを臨むように所定の傾斜角(例えば4
5度)で配置され、それぞれ吸引口4から導入された空
気Aに含まれる工業性粉塵のうち比較的大径で質量の大
きい金属粉等を衝突させる平板状の複数の邪魔板(衝突
板)14,14,…と、邪魔板14,14,…によって
形成された空気のジグザグ状通路15と、邪魔板14,
14,…の下方に設けられ邪魔板14,14,…に衝突
して落下した金属粉等を捕集する捕集容器(捕集部)1
6とを有している。
【0019】また、本集塵部13は、予備集塵部12と
の連結箇所において鉛直方向から水平方向へ経路を変え
られて導入された空気に含まれる工業性粉塵のうち比較
的小径で質量の小さい金属粉等を衝突させる平板状の仕
切板(衝突板)17と、仕切板17の下方に形成され空
気を迂回させてミスト除去部6側へ導く迂回通路18
と、迂回通路18を挟んだ仕切板17の下方に設けられ
仕切板17に衝突して落下した金属粉等を捕集する捕集
容器(捕集部)19とを有している。
【0020】ミスト除去部6は、金属粉除去部5に連結
し金属粉除去部5と一体的に形成され、外板11で囲ま
れた空胴体内の空気の流通経路上に配置され、空気に含
まれるオイルミストを捕集する多孔体フィルタ21と、
多孔体フィルタ21によって捕集されたオイルミストの
凝集体を貯留するオイル貯留部(貯留部)22と、オイ
ル貯留部22の底部に取り付けられオイル貯留部22に
溜まったオイルを排出するための排出部23とを有して
いる。 多孔体フィルタ21は、公知のニッケルメタル
フィルタ(日本重化学工業株式会社製)の単品が採用さ
れている。ニッケルメタルフィルタは、多孔構造のもの
からなり、発泡ウレタンにニッケル粉末を含浸し、これ
等を焼結してなるポーラスな固形状体からなっている。
油脂分、油煙、水蒸気等を効率的に除去する機能を有
し、特に、オイルミスト除去率は92%以上の抜群の除
去率を発揮することができる。また、圧力損失も少ない
特徴を有するものである。
【0021】次に動作について説明する。まず、工作機
械3側から発する金属粉及びオイルミストを含む空気A
は、ブロア8の運転により、図1に示すように、吸引口
4から導入される。空気Aは、吸引口4から導入された
後、略鉛直下方に、予備集塵部12に流入し、ジグザグ
状通路15を通過し、この過程で金属粉のうち特に比較
的大粒径の金属粉P1は、図3に示すように、流れの方
向の変化に追随できずに、邪魔板14,14,…に衝突
して運動量を失い、落下して、捕集容器16に集められ
る。この後、気流は略水平方向まで曲げられ、ここで
も、気流の急激な変化により、金属粉P1等がこのまま
下方へ向かって進み、捕集容器16に集められる。さら
に、空気Aに含まれ、予備集塵部12で除去できなかっ
た比較的小径の金属粉P2やオイルミストP3は、続く後段
の本集塵部13に導入される。
【0022】ここで、図4に示すように、金属粉にうち
比較的小粒径の金属粉P2及びオイルミストP3を含む空
気Aは、仕切板17の直前まで略水平方向に流れ込んだ
後、仕切板17によって遮られて流れの方向を急激に変
えられ、仕切板17の下方の迂回通路18を経由して、
ミスト除去部6側へ向かう。このとき、空気Aに含まれ
る工業性粉塵のうち、金属粉P2は、急激な運動方向の
変化に追随できず、仕切板17に衝突して、下方へ向か
って反挑したり、その運動量を失って落下し、捕集容器
21に集められる。こうして、金属粉除去部5において
金属粉P1,P2は除去され、この金属粉除去部5で除去
されない金属粉よりも小径で質量の比較的小さいオイル
ミストP3等はミスト除去部6側へ運ばれる。
【0023】図5は、多孔体フィルタ21を構成するニ
ッケルメタルフィルタ21aの機能を説明するための模
式図であり、同図に示すように、オイルミストP3と水
蒸気P4とを混合した空気Aがニッケメタルフィルタ2
1aに当ると、ニッケルメタルフィルタ21aが多孔で
極めて大きな表面積を有するためオイルミストP3はほ
とんど捕獲され水蒸気P4のみがニッケルメタルフィル
タ21aを通過して進むことになる。なお、ニッケルメ
タルフィルタ21aで捕獲されたオイルミストP3は、
図中矢印Bのように回収側に送られる。
【0024】多孔体フィルタ21内で分離されたオイル
ミストP3は、凝集して油分Qとなって流下してオイル
貯留部22に貯留される。この油分は、例えば、工作機
械3が不使用中であってブロア8が運転を休止している
ときに、排出部23を操作することによって、オイル貯
留部22から排出される。多孔体フィルタ21を通過し
た空気Aには、オイルミストP3がほとんど含まれてな
く、清浄な状態でブロア8によって排気口7から建物2
内に放出される。また、制御ユニット9が、工作機械3
から発する金属粉P1,P2やオイルミストP3の発生量に
応じてブロア8の吸引力を変化させ、最も効果的な工業
性粉塵の除去が行われる。
【0025】このように、この第1実施例の構成によれ
ば、工業性粉塵捕集装置1に金属粉P1,P2やオイルミ
ストP3を含む空気Aが流入すると、まず、金属粉除去
部5の予備集塵部12で金属粉P1が除去された後、本
集塵部13で金属粉P2が除去され、多孔体フィルタ2
1によってオイルミストP3が捕捉されて、除去され
る。それ故、多孔体フィルタ21に金属粉P1,P2が捕
捉されて目詰りを起こすことなく、オイルミストP3の
除去率の低下を抑制することができる。したがって、頻
繁に多孔体フィルタ21の清掃を行う必要がなくなり、
保守が簡単となる。
【0026】◇第2実施例 図6は、この発明の第2実施例である工業性粉塵捕集装
置の機械的構成を示す断面図、また、図7は、同工業性
粉塵除去装置を構成する電気集塵ユニットの機能を説明
するための模式図である。この例の工業性粉塵捕集装置
1Aの構成が、上述した第1実施例のそれと大きく異な
るところは、多孔体フィルタの後段に、多孔体フィルタ
で除去されなかったヒューム等を除去するための電気集
塵ユニットを配置した点である。これ以外は、第1実施
例の工業性粉塵捕集装置1と略同様であるので、その説
明を簡略にする。
【0027】工業性粉塵除去装置1Aは、例えば切削機
等の工作機械3の使用に伴って発生した金属粉、オイル
ミスト、ヒューム等の工業性粉塵で汚れた空気から主と
して金属粉を除去する金属粉除去部5と、金属粉除去部
5の後段に配置され、金属粉除去部5Aを通過して金属
粉が除去された空気から主としてオイルミストを除去す
るミスト除去部6と、電気的制御によりミスト除去部6
で除去されなかった空気中のヒューム等を除去するため
の電気集塵ユニット24と、電気集塵ユニット24によ
ってヒューム等が除去された空気を吸い込んで排気口7
から清浄な空気を排出するブロア8と、例えばブロア8
や電気集塵ユニット24へ電力を供給して運転させるた
めの制御ユニット9Aとを備えている。
【0028】次に、動作について説明する。多孔体フィ
ルタ21で主としてオイルミストが細空され除去された
空気は、後段の電気集塵ユニット24に導入される。図
7は、上記電気集塵ユニット24のヒューム除去に関す
る主要部の概要構造を示すものである。ここで、空気A
が、ニードル電極先端のイオン化部241に当ると空気
A内の酸素がプラスイオンとなり、これにヒュームP5
等が付着しプラスの微粒子体P6を形成する。この微粒
子体P6はマイナス電位の集塵電極242に直接付着す
ると共に中心のプラス電位の対応電極243にはね飛ば
されて集塵電極242に付着する。したがって、ヒュー
ムP5等は集塵電極242で捕獲され清浄空気A1が排出
されることになる。
【0029】このように、この第2実施例の構成によれ
ば、第一実施例において述べたと略同様の効果を得るこ
とができる。加えて、この第2実施例では、多孔体フィ
ルタ21の後段に電気集塵ユニット24が設けられてい
るので、多孔体フィルタ21で除去しきれなかったヒュ
ーム等の微細粒子も確実に除去されるので、一段と確実
に清浄な空気を排出することができる。
【0030】◇第3実施例 図8は、この発明の第3実施例である工業性粉塵捕集装
置の機械的構成を示す断面図、図9は、同工業性粉塵捕
集装置の電気的構成を示すブロック図、また、図10及
び図11は、この例の動作を説明するための説明図であ
る。この例の工業性粉塵捕集装置1Bの構成が、上述し
た第1実施例のそれと大きく異なるところは、ブロア8
Bを所定の時間間隔で間欠運転するように構成した点で
ある。また、オイル貯留部を2段構成とし、多個体フィ
ルタで捕捉されたオイルミストの凝集体を空気が流れて
いるときでも回収可能とし、金属粉集塵部において、予
備集塵部を省略している。なお、この工業性粉塵捕集装
置1Bは、例えば、工作機械3の真上に吊り下げられて
配置され、工作機械3で発生した工業性粉塵を含む空気
は、上方へ吸引される。
【0031】工業性粉塵除去装置1Bは、図8に示すよ
うに、吸引口4Bから吸い込まれ、例えば切削機等の工
作機械3の使用に伴って発生した金属粉やオイルミスト
等の工業性粉塵で汚れた空気から主として金属粉を除去
する金属粉除去部5Bと、金属粉除去部5Bの後段に配
置され、金属粉除去部5Bを通過して金属粉が除去され
た空気から主としてオイルミストを除去し排気口7Bか
ら清浄な空気を排出するミスト除去部6Bと、ブロア8
Bとを備えている。
【0032】金属粉除去部5Bは、図8に示すように、
外板11Bで囲まれた空胴体内部に空気の流路が形成さ
れてなり、上記空洞体内部の吸引口4Bからミスト除去
部6B側へ至る空気の流路上に配置され気流の方向を変
えると共に吸引口4Bから導入された空気に含まれる工
業性粉塵のうち主として比較的大径で質量の大きい金属
粉等を衝突させる平板状の仕切板17Bと、仕切板17
Bの下方に形成され空気を迂回させてミスト除去部6B
側へ導く迂回通路18Bと、迂回通路18Bを挟んだ仕
切板17Bの下方に設けられ仕切板17Bに衝突して落
下した金属粉等を捕集する捕集容器19Bとを備えてい
る。
【0033】吸引部4Bから吸い込まれ、金属粉P1及
びオイルミストP2を含む空気Aは、仕切板17Bの直
前まで略水平方向に流れ込んだ後、仕切板17Bによっ
て流れの方向を急激に変えられ、仕切板17Bの下方の
迂回部18Bを経由して、ミスト除去部6B側へ向か
う。ここで、空気Aに含まれる工業性粉塵のうち、比較
的大径で質量の大きい金属粉は、急激な運動方向の変化
に追随できず、仕切板17Bに衝突して、下方へ向かっ
て反挑したり、その運動量を失って落下し、捕集容器1
9Bに集められる。こうして、金属粉除去部5Bにおい
て金属粉は除去され、この金属粉除去部5Bにで除去さ
れない小径のオイルミスト等はミスト除去部6B側へ運
ばれる。
【0034】ミスト除去部6Bは、図8に示すように、
金属粉除去部5Bに連結し金属粉除去部5Bと一体的に
形成され、外板11Bで囲まれた空胴体の内部が隔壁に
よって画成されてなるミスト除去部本体31と、ミスト
除去部本体31内部に配置され、金属粉除去部5Bを通
過した空気に含まれる主としてオイルミストを捕捉する
オイルミストフィルタ部32と、ミスト除去部本体31
の後述する一次オイル貯留部33側に連結するプライマ
リソレノイドバルブ34と、ミスト除去部本体31の後
述する二次オイル貯留部35に連結するセコンダリソレ
ノイドバルブ36と、切換弁37とから概略構成されて
いる。
【0035】ミスト除去部本体31は、流路セパレータ
37により画成された一次流速減少室38及び二次流速
減少室39と、一次流速減少室38の下方側に形成され
る一次オイル貯留部33と、隔壁を介して一次オイル貯
留部33の下方に形成される二次オイル貯留部35とを
設けてなっている。ここで、一次流速減少室38は、上
方開放型で中空容器状の空洞空間からなっている。な
お、一次流速減少室38と二次流速減少室39との間に
は画成通路41が開口形成されている。この例のオイル
ミストフィルタ部32は、一次オイルミストフィルタ4
2と二次オイルミストフィルタ43とからなっている。
なお、一次及び二次オイルミストフィルタ42,43と
して、上述したように多孔体フィルタの組み合わせ品又
は単品がそれぞれ採用されている。
【0036】一次オイルミストフィルタ42は、一次流
速減少室38内に配置され、側面及び底面を多孔体フィ
ルタ42a,42bで囲まれた枠体状(中空容器状)の
ものからなり、金属粉除去部5B側に連通する上方側に
のみ開口部が形成されている。一次オイルミストフィル
タ42は、開口部44をその底面部と相対向させる状態
で略垂直に配置されている。二次オイルミストフィルタ
43は、一枚もの(板状)の多孔体フィルタ43aから
なり、二次流速減少室39内に斜めに配置されている。
【0037】多孔体フィルタ42a,42b,43aを
通過する平均流速が3(m/sec)を越えると、オイ
ルミスト自身が捕捉されずに、通過してしまう虞がある
ために、この例において、一次オイルミストフィルタ4
2を通過する平均流速を1(m/sec)以下び設定す
ることで、圧力損失を極めて低くすると共に、オイルミ
ストP3を確実に捕捉できるようにしている。
【0038】この例のプライマリソレノイドバルブ34
は、後述する制御ユニット9Bにより自動制御される電
磁弁本体34aと、その入口側パイプ34b及び排出側
パイプ34cからなっている。吸引側パイプ34bは、
一次オイル貯留部33に連通し、排出側パイプ34cは
二次オイル貯留部35に連通して連結されている。一
方、セコンダリソレノイドバルブ36は、制御部ユニッ
ト9Bにより自動制御される電磁弁本体36aと、入口
側パイプ36bと排出側パイプ36cとからなってい
る。吸引側パイプ36bは、二次オイル貯留部35に連
通し、排出側パイプ36cは大気側に開口している。切
換弁37は三方切換弁からなり、連通口H1,H2,H3
からなっている。連通口H1は大気側に連通し、連通口
H2は一次オイル貯留部33のあるミスト除去部本体3
1の空胴内に連通し、連通口H3は二次オイル貯留部3
5に連通している。なお、連通口H1,H2は、切換弁3
7の本体37aに設けられているが、連通口H3はエア
抜きチューブ45により本体37aに連結されている。
【0039】次に、この工業性粉塵除去装置1Bの電気
的構成について説明する。工業性粉塵除去装置1Bは、
図9に示すように、ブロア8Bと、電磁弁本体34a,
36aと、切換弁37と、制御対象としてのこれらの電
磁弁本体34a,36a、及び切換弁37を所定のタイ
ムスケジュールに従って制御して油分を確実に回収する
ための制御ユニット(フィルタ再生手段の一部)9Bと
を備えている。制御ユニット9Bは、構成各部を所定の
プログラムに従って制御するCPUと、CPUが処理す
る各種プログラムやデータを記憶した記憶部と、計時回
路とを有している。
【0040】制御ユニット9Bは、図10に示すよう
に、予め設定されたブロア8Bを運転させる運転時間
(第1の基準時間)taと、休止させる休止時間(第2
の基準時間)tbとに基づいて、ブロア8Bの運転/休
止をを交互に繰り返すように制御する。上記運転時間t
a及び休止時間tbは、工作機械3から発生する工業性粉
塵(主としてオイルミスト)の発生量や、ミスト除去部
6Bで用いられる多孔体フィルタのオイルミスト捕捉能
力等に基づいて、設定される。
【0041】また、制御ユニット9Bは、上記ブロア8
Bのオン/オフ制御と共に、オイルの排出制御も行う。
制御ユニット9Bは、図11に示すように、予め設定さ
れた二次オイル貯留部35に貯留されたオイルを外部に
排出するオイル排出期間t1と、二次オイル貯留部35
にオイルを貯留するオイル貯留期間t2とに基づいて、
オイル排出期間t1とオイル貯留期間t2とが交互に繰り
返されるようにオイルの外部への排出を制御する。
【0042】すなわち、図11に示すように、制御ユニ
ット9Bは、オイル排出期間t1中は、電磁弁本体34
aを閉状態、電磁弁本体36aを開状態とし、切換弁3
7の連通口H1,H3間を開状態、連通口H2,H3間を閉
状態とする。また、オイル排出期間t2中は、電磁弁本
体34aを開状態、電磁弁本体36aを閉状態とし、切
換弁37の連通口H1,H3間を閉状態、連通口H2,H3
間を開状態とする。このように、制御ユニット9Bは、
電磁弁本体34a,36aの開閉制御に連動させて切換
弁37の方向調整を行うことによって、たとえブロア8
Bが運転中で、一次オイル貯留部33が負圧となってい
ても、円滑、確実にオイルが排出されるように制御を行
う。
【0043】次に、動作について説明する。工作機械3
側から発する金属粉P1及びオイルミストP2を含む空気
Aは、図8に示すように、工作機械3側から工業性粉塵
除去装置1Bの吸引口4Bから導入される。空気Aは、
金属粉除去部5Bの仕切板17Bの直前まで略水平方向
に流入した後、仕切板17Bによって流れの方向を急激
に変えられ、仕切板17Bの下方の迂回通路18Bを経
由して、ミスト除去部6B側へ向かう。
【0044】ここで、空気Aに含まれる工業性粉塵のう
ち、比較的大径で質量の大きい金属粉は、急激な運動方
向の変化に追随できず、仕切板17Bに衝突して、下方
へ向かって反挑したり、その運動量を失って落下し、捕
集容器19Bに集められる。こうして、金属粉除去部5
Bにおいて金属粉は除去され、この金属粉除去部5Bで
除去されない小径のオイルミスト等はミスト除去部6B
側へ運ばれる。
【0045】この空気Aは、一次流速減少室38内に導
入されるが、導入された空気Aの流速は減速されて一次
オイルミストフィルタ42内に導入される。一次オイル
ミストフィルタ42は、多孔体フィルタ42a,多孔体
フィルタ42bとからなる広表面積のフィルタからな
り、一次オイルミストフィルタ42内に導入された空気
Aは、さらに大幅に減速されるので、多孔内を通過する
際に、空気A内のオイルミストP3を捕捉分離する。こ
れにより、一次オイルミストフィルタ42を出た空気A
にはオイルミストが含有されない。この空気Aは、画成
通路41を通過し二次流速減少室39内に導入される。
【0046】一次オイルミストフィルタ34内で分離さ
れたオイルミストは、凝集して油分(回収オイル)Qと
なって落下して一次オイル貯留部33に貯留される。ま
た、一次オイルミストフィルタ42を通過した空気A
は、画成通路41を通過し、二次流速減少室39内の二
次オイルミストフィルタ43内を通過し、空気A内に残
存しているオイルミストを確実に除去する。なお、空気
Aは、二次オイルミストフィルタ43内を減速された状
態で通過する。二次オイルミストフィルタ43を通過し
たこの空気Aには、オイルミストがほとんど含まれてな
く、排気口7Bから排出される。ここで、運転時間ta
中に、時間の経過と共に、多孔体フィルタ21は、オイ
ルミストを捕捉することによって次第に目詰りを起こ
し、図10に示すように、ミスト除去部6Bを通過した
空気の流量Rが流量R1から流量R2まで低下する。これ
は、空気の流れによって、オイルミストの凝集液が分断
状態となっているため、流下し難くなっているからであ
ると考えられる。
【0047】制御ユニット9Bは、運転時間ta経過す
ると、ブロア8Bを休止時間tb休止させる。この休止時
間tb中に一次オイルミストフィルタ34及び二次オイ
ルミストフィルタ43を構成する多孔体フィルタ21に
捕捉されたオイルミストの凝集液は、空気の流れが停止
することで、流下が促進されて、例えば外板11Bの内
壁面を流下して、一次オイル貯留部33に集められる。
これは、分断状態となっていた凝集液が、表面張力の作
用によって互いにくっつき合って、重力の作用を受けて
流下が促進されるものと考えられる。
【0048】このようにして、一次オイル貯留部31内
には次第に油分Qが溜る。このため、油分Qの排出のた
めにプライマリソレノイドバルブ34やセコンダリソレ
ノイドバルブ36を開閉制御することが必要になり、こ
れに伴って、切換弁37の方向調整を行う必要性が生ず
る。まず、図11に示すように、制御ユニット9Bは、
オイル排出期間t1中は、電磁弁本体34aを閉状態、
電磁弁本体36aを開状態とし、切換弁37の連通口H
1,H3間を開状態、連通口H2,H3間を閉状態とする。
したがって、二次オイル貯留部35は大気側と連通し大
気圧となる。ただし、二次オイル貯留部35内には油分
Qが溜っていないため、セコンダリソレノイドバルブ3
6が開放状態にあっても油分Qの図示せぬオイルパン側
への流れが生じない。
【0049】次に、制御ユニット9Bは、オイル排出期
間t2中は、電磁弁本体34aを開状態、電磁弁本体3
6aを閉状態とし、切換弁37の連通口H1,H3間を閉
状態、連通口H2,H3間を開状態とする。切換弁37の
H2−H3の開放により、二次オイル貯留部35内の圧力
は一次オイル貯留部33側と同圧になる。このため、一
次オイル貯留部33から入口側パイプ34bを介して開
放されたプライマリソレノイドバルブ34を通過した油
分Qは重力作用によって排出側パイプ34cにより二次
オイル貯留部35側に送られて貯留される。以上によ
り、一次オイル貯留部33内の油分Qは減少し、やがて
無くなる。
【0050】次に、制御ユニット9Bは、オイル排出期
間t1中は、電磁弁本体34aを閉状態、電磁弁本体3
6aを開状態とし、切換弁37の連通口H1,H3間を開
状態、連通口H2,H3間を閉状態とする。これにより、
セコンダリソレノイドバルブ36が開放されており、H
1−H3開放により二次オイル貯留部35内には大気圧が
作用するため、二次オイル貯留部35内の油分Qは入口
側パイプ36b及びセコンダリソレノイドバルブ36を
介し排出側パイプ36cから大気側に排出される。以上
により、一次オイル貯留部31や二次オイル貯留部32
内には油分がなくなる。
【0051】このように、この第3実施例の構成によれ
ば、第1実施例において述べたと略同様の効果を得るこ
とができる。加えて、この第3実施例では、ブロアに休
止期間を設けることによってオイルミストフィルタ部3
2の多孔体フィルタを再生して常に所定の捕集効率を維
持することができるので、工業性粉塵のうち特にオイル
ミストを一段と確実に除去することができる。また、制
御ユニット9Bは、電磁弁本体34a,36aの開閉制
御に連動させて切換弁37の方向調整を行うので、たと
えブロア8Bが運転中で、一次オイル貯留部33が負圧
となっていても、円滑、確実にオイルを排出することが
できる。
【0052】また、オイルミストフィルタ部23の多孔
体フィルタに金属粉が捕捉されて目詰りを起こすことな
く、オイルミストの除去率の低下を抑制することができ
る。したがって、頻繁にオイルミストフィルタ部32の
清掃を行う必要がなくなり、保守が簡単となる。また、
回収された油分Qは、金属粉が除去されているととも
に、工作機械3ごとに回収されるため、その油分Qを既
設の油清浄装置を経由させることにより、オイルタンク
内に導入し、循環使用することが可能になる。
【0053】◇第4実施例 図12は、この発明の第4実施例である工業性粉塵捕集
装置の電気的構成を示すブロック図である。 この例の
工業性粉塵捕集装置1Cの構成が、上述した第3実施例
のそれと大きく異なるところは、第3実施例では一定時
間間隔で、ブロアを一定時間休止させたのに対して、電
流計51によってブロア8Bの負荷電流を計測し、この
計測結果に基づいて、ブロア8Bをオン/オフするよう
に構成した点である。これ以外は、第3実施例の工業性
粉塵捕集装置1Bと略同様である。
【0054】工業性粉塵捕集装置1Cは、図12に示す
ように、ブロア8Bと、ブロア8Bの負荷電流を計測す
る電流計(目詰り検出手段)51と、電磁弁本体34
a,36aと、切換弁37と、制御対象としてのブロア
8B、電磁弁本体34a,36a、及び切換弁37を電
流計51による電流値の測定結果に基づいて制御して油
分を確実に回収するための制御ユニット(フィルタ再生
手段の一部)6Cとを備えている。制御ユニット9C
は、電流計51によって測定された電流値を一定時間積
算して平均値を算出し、前回の平均値よりも所定量低下
したならば、所定の休止時間ブロア8Bを休止させる。
【0055】また、制御ユニット9Cは、上述したよう
に、所定のタイミングで電磁弁本体34a,36aを開
閉制御すると共に、所定のタイミングで切換弁37を切
換制御することによって、上記開閉制御と連動させて切
換弁37の方向調整を行う。
【0056】このように、この第4実施例の構成によれ
ば、第3実施例において述べたと略同様の効果を得るこ
とができる。加えて、測定した電流値に基づいて、ブロ
ア8Bをオン/オフするので、的確にオイルミストフィ
ルタ部32によるオイルミストP3の捕集効率の低下を
検知して、運転状態に合わせて常に高い捕集効率を維持
することができる。
【0057】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
でなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明の範疇に含まれる。例えば、上記
の実施例では、仕切板や邪魔板として平板状の板を用い
る場合について述べたが、湾曲した板でも良いし、多数
の小開孔が設けられた板を用いて、圧力損を低減するよ
うにしても良い。また、仕切板や邪魔板を例えば流路の
中央部にのみ配置し、外板の内壁面付近を空気が流れる
ように良い。また、上記の実施例では、多孔体フィルタ
として公知のニッケルメタルフィルタを使用したが、こ
れに限定するものではなく、他の多孔体フィルタを代用
できる。
【0058】また、第3実施例では、工作機械3毎に配
置した各工業性粉塵除去装置にブロアを備えた場合につ
いて述べたが、図13に示すように、このブロアを廃
し、各排気口をダクトを介して単一の集中ブロアに接続
し、この集中ブロアで各工業性粉塵捕集装置1Dを通過
した空気の排気を行うように構成しても良い。また、こ
の集中ブロアの前段に第2実施例で述べた電気集塵ユニ
ットを配置するようにしても良い。また、ここで、図1
4に示すように、金属粉除去部5Eにおいて、第1実施
例で述べた予備集塵部に対応し,金属粉を衝突させる邪
魔板14E,14E,…と落下してきた金属粉を捕集す
る捕集容器16Eとを有する予備集塵部12Eを付加し
た工業性粉塵除去装置1Eを用いるようにしても良い。
また、自動制御タイミングにおける自動制御タイミング
についても上記のものは一例に過ぎず、例えばオイルミ
ストの発生量に対応して適宜設定される。
【0059】また、例えば印刷工場内等、金属粉が発生
する可能性の低い環境で使用する場合には、金属粉除去
部を省略して工業性粉塵除去装置を安価に構成するよう
にしても良い。
【0060】また、空気の通路上に、気流の方向のみを
変えて、大粒の金属粉等を除去するためのL字形やU字
形の屈曲部を独立に設けるようにしても良い。また、ブ
ロアの負荷電流の測定に限らず、例えば多孔体フィルタ
の重量を測定することによって、オイルミストの捕集状
況を監視するようにしても良い。また、1台の工作機械
に対して例えば2台の工業性粉塵捕集装置を配置し、交
互に運転して、休止期間中にフィルタの再生を行うよう
にしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成の
工業性粉塵除去装置によれば、工業性粉塵捕衝突板集装
置に金属粉やミスト状粒子等の工業性粉塵を含む空気が
流入すると、まず、衝突板又は屈曲部によって金属粉等
が除去された後、多孔体フィルタによってミスト状粒子
が除去されるので、多孔体フィルタに金属粉等が捕捉さ
れて目詰りを起こしてミスト状粒子の捕集効率が低下す
ることを抑制することができる。したがって、頻繁に多
孔体フィルタの清掃を行う必要がなくなり、保守が簡単
となる。また、多孔体フィルタの下流側に電気集塵ユニ
ットを配置することによって、多孔体フィルタによって
除去されなかったヒュームも除去することができるの
で、一段と清浄な空気を排出することができる。
【0062】また、フィルタ再生手段によって送風ファ
ンを停止させて、多孔体フィルタの目詰まり状態を解消
し、再生して常に所定の捕集効率を維持することができ
るので、工業性粉塵を一段と確実に除去することができ
ると共に、保守に要する手間を軽減することができる。
また、目詰り検出手段による検出結果に基づいて、送風
ファンをオン/オフすることによって、多孔体フィルタ
の捕集効率の低下を的確に検知して、運転状態に合わせ
て常に高い捕集効率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である工業性粉塵除去装
置の機械的構成を示す断面図である。
【図2】同工業性粉塵除去装置の配置状態を示すための
建物の断面図である。
【図3】同工業性粉塵除去装置を構成する金属粉除去部
の機能を説明するための模式図である。
【図4】同工業性粉塵除去装置を構成する金属粉除去部
の機能を説明するための模式図である。
【図5】同工業性粉塵除去装置を構成するミスト除去部
のニッケルメタルフィルタの機能を説明するための模式
図である。
【図6】この発明の第2実施例である工業性粉塵捕集装
置の機械的構成を示す断面図である。
【図7】同工業性粉塵除去装置を構成する電気集塵ユニ
ットの機能を説明するための模式図である。
【図8】この発明の第3実施例である工業性粉塵捕集装
置の機械的構成を示す断面図である。
【図9】同工業性粉塵捕集装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図10】この例の動作を説明するための説明図であ
る。
【図11】この例の動作を説明するための説明図であ
る。
【図12】この発明の第4実施例である工業性粉塵捕集
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の第3実施例の変形例である工業性
粉塵捕集装置の機械的構成を示す断面図である。
【図14】この発明の第3実施例の別の変形例である工
業性粉塵捕集装置の機械的構成を示す断面図である。
【図15】従来におけるオイルミストの除去、回収、循
環使用等の作用を説明するための建物の断面図である。
【図16】工作機械の切削油の供給及びその回収、循環
を説明するための部分正面図である。
【図17】図16の部分側面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 工業性粉塵除
去装置 3 工作機械(機械または装置) 5,5B 金属粉除去部 6,6B ミスト除去部 8,8B ブロア(送風ファン) 9B,9C 制御ユニット(フィルタ再生手段の一
部) 14 邪魔板(衝突板) 16 捕集容器(捕集部) 17,17B 仕切板(衝突板) 19,19B 捕集容器(捕集部) 21,42a,42b,43a 多孔体フィルタ 22 オイル貯留部(貯留部) 24 電気集塵ユニット 33 一次オイル貯留部(貯留部) 35 二次オイル貯留部(貯留部) 51 電流計(目詰り検知手段) P1,P2 金属粉 P3 オイルミスト(ミスト状粒子) P5 ヒューム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B07B 7/04 B07B 7/04 7/06 7/06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 45/06 B01D 45/08 B01D 46/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ファンによって吸気口から空気を吸
    引し、該空気中に含まれる工業性粉塵を除去した後、排
    気口から清浄な空気を排気する工業性粉塵除去装置であ
    って、 前記吸気口と前記排気口とを有する空気通路と、 該空気通路の中に配置され、前記空気から、ミスト状の
    工業性粉塵を捕捉して除去する多孔体フィルタと、 前記多孔体フィルタの下方に配置され、前記多孔体フィ
    ルタによって捕捉された前記ミスト状の工業性粉塵が凝
    集して流下又は落下する液又は滴を受けて貯える貯留部
    と、 前記送風ファンをオフとすることによって、前記ミスト
    状の工業性粉塵の凝集体である前記液又は滴の流下又は
    落下を促進させて、目詰り状態の前記多孔体フィルタを
    再生させるためのフィルタ再生手段とを備えたことを特
    徴とする工業性粉塵除去装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ再生手段は、前記多孔体フ
    ィルタの目詰り状態を検出する目詰り検出手段を備え、 該目詰り検出手段が、前記多孔体フィルタの目詰り状態
    を検出すると、前記送風ファンをオフとする構成になさ
    れている ことを特徴とする請求項1記載の工業性粉塵
    除去装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ再生手段は、前記送風ファ
    ンがオンとなった後、予め設定された第1の基準時間が
    経過すると、前記送風ファンをオフとし、前記送風ファ
    ンがオフとなった後、予め設定された第2の基準時間が
    経過すると、前記送風ファンをオンとする構成になされ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の工業性粉
    塵除去装置。
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