JP3460271B2 - 通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

通信システムおよび通信制御方法

Info

Publication number
JP3460271B2
JP3460271B2 JP28376493A JP28376493A JP3460271B2 JP 3460271 B2 JP3460271 B2 JP 3460271B2 JP 28376493 A JP28376493 A JP 28376493A JP 28376493 A JP28376493 A JP 28376493A JP 3460271 B2 JP3460271 B2 JP 3460271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
facsimile
modem
demodulation
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28376493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07143304A (ja
Inventor
壮裕 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP28376493A priority Critical patent/JP3460271B2/ja
Publication of JPH07143304A publication Critical patent/JPH07143304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3460271B2 publication Critical patent/JP3460271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Transmission Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声信号およびファ
クシミリ信号を伝送するディジタル伝送路に適用され、
ファクシミリ信号を効率的に伝送する通信システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電話通信トランクを伝送網に接続する種
々の形式の通信システムが知られている。そのような通
信システムの一つとして、適応差分パルス符号変調(A
DPCM)とディジタル音声挿入(DSI)とを組み合
わせたディジタル回線多重化装置(DCME)が広く用
いられている。また、近年、ファクシミリの需要の急激
な増加によって、ファクシミリ信号が音声帯域内データ
としてDCMEに入り込んできている。ファクシミリ信
号にはDSI機能が有効に働かないので、その信号割合
が高くなると、DSI技術による多重化利得が充分に得
られなくなる。
【0003】ファクシミリ信号は、DCME内で、アナ
ログ波形がA−D変換された後PCM符号化されたもの
として扱われる。しかし、ファクシミリ信号のアナログ
波形における情報量は、CCITT勧告V.29に準拠
したものでは高々9600bpsである。そのようなア
ナログ信号を64kbpsPCM符号や32kbpsA
DPCM符号にディジタル化して転送するのでは効率が
悪い。
【0004】ファクシミリ信号を再度9600bpsの
ディジタル信号に戻し、そのディジタル信号を64kb
ps等の伝送路で伝送すれば、伝送効率は著しく向上す
る。そのような考え方にもとづいた通信システムとし
て、例えば、特開平3−121665号公報に示された
ものがある。
【0005】図10は特開平3−121665号公報に
示された従来の通信システムの全体機能を示すブロック
図であり、この通信システムは、トランクをディジタル
伝送路に接続するためのものである。その際、種々のデ
ータ圧縮手法によって、例えば240トランクを62搬
送チャネルに圧縮する。図において、20はトランクイ
ンタフェース、22はタイムスロットマッピングを行う
タイムスロット交換(TSI)回路、24はTASI
(Time Assignment Speech Interpolation)による音声
圧縮を行うDSI回路である。
【0006】26はADPCMによって音声信号を32
kbpsADPCM符号にデータ圧縮するADPCM回
路、27は音声帯域最適アルゴリズム回路、28は可変
ビット伝送速度(VBR)回路、34はファクシミリモ
デム部である。ADPCM回路26、音声帯域最適アル
ゴリズム回路27、VBR回路28およびファクシミリ
モデム部34は、信号圧縮回路を構成する。30は伝送
路とのインタフェースであるベアラインタフェース、3
1は信号圧縮回路25とベアラインタフェース30との
間に位置する多重化回路である。
【0007】DSI回路24は、入力信号からファクシ
ミリ信号を検出する機能をも有する。検出されたファク
シミリ信号は、ファクシミリモデム部34側に供給され
る。音声信号は、DSI回路24、ADPCM回路26
およびVBR回路28によりデータ圧縮され、音声帯域
最適アルゴリズム回路27によってルート割当される。
【0008】図11は、DSI回路24および信号圧縮
回路25のうちファクシミリ信号に関する部分を示した
ものである。図において、31は入力信号がファクシミ
リ通信による信号であるかどうか検出するファクシミリ
検出器、32は入力信号をファクシミリモデム34側に
供給するとともに、入力信号を音声ルートとファクシミ
リルートとのいずれかに出力する送信ルート切替器、3
3は音声信号を圧縮するとともにファクシミリ信号を通
過させるDSI送信部である。
【0009】341 〜34n はそれぞれファクシミリモ
デムである。35は各ファクシミリモデム341 〜34
n から復調できた旨の通知を受けたらそのモデムと送信
ルート切替器32とを接続するCPUである。36はベ
アラ側からの音声信号を復号して音声ルートに出力する
とともにファクシミリ信号をファクシミリルートに出力
するDSI受信部、37は音声ルートの信号をトランク
側に出力するとともにファクシミリルートからの信号を
ファクシミリモデム34側に供給する受信ルート切替器
である。なお、トランク側からの信号が64kbpsP
CM信号である場合には、ファクシミリ検出器31およ
び送信ルート切替器32の前段にファクシミリ信号につ
いてのPCM復号機能が存在し、受信ルート切替器37
の後段にファクシミリ信号についてのPCM符号化機能
が存在する。
【0010】図12は送信ルート切替器32、ファクシ
ミリモデム部およびCPUの部分を示すブロック図であ
る。上記公報に示されたシステムでは、ファクシミリモ
デム部に、5つのファクシミリモデム341 〜345 が
設けられている。各ファクシミリモデム341 〜345
は、ぞれぞれ、CCITT勧告V.29の9600bp
sに対応するもの、V.29の7200bpsに対応す
るもの、V.27terの4800bpsに対応するも
の、V.27terの2400bpsに対応するもの、
V.21の300bpsに対応するものである。すなわ
ち、このシステムは、CCITT勧告T.30に準拠し
たファクシミリ装置を収容できるものである。
【0011】次に動作について説明する。トランク側か
らの信号は、ファクシミリ検出器31および送信ルート
切替器32に入力する。ファクシミリ検出器31が、入
力信号はファクシミリ信号であると判断した場合には、
送信ルート切替器32の送信ルート切替回路321は、
入力信号を5つのファクシミリモデム341 〜345に
供給するようにルート切り替えを行う。なお、ファクシ
ミリ検出器31は、300bpsのプリアンブル信号を
検出したり、2100Hzトーン信号を検出したりする
ことによって、入力信号がファクシミリ信号であると判
断する。
【0012】各ファクシミリモデム341 〜345 は、
それぞれ、V.29の9600bps、V.29の72
00bps、V.27terの4800bps、V.2
7terの2400bps、V.21の300bpsに
対応するものである。あるいは、それぞれが複数のモー
ドを実現できるものであって、CPU35によって、そ
れぞれ、V.29の9600bps、V.29の720
0bps、V.27terの4800bps、V.27
terの2400bps、V.21の300bpsのモ
ードにあらかじめ設定されたものである。
【0013】ファクシミリ信号がV.29、V.27t
erまたはV.21に準拠した変調波であれば、いずれ
かのファクシミリモデムが、復調に成功する。復調に成
功したファクシミリモデムは、CPU35にその旨を通
知する。CPU35は、その通知を受けると、復調に成
功したファクシミリモデムからのディジタル信号を送信
プロセッサ322に供給するように設定する。例えば、
DMA転送元をそのモデムとし、転送先を送信プロセッ
サ322とする。また、CPUは、送信プロセッサ32
2に、モデムから入力したディジタルデータをファクシ
ミリルートに出力するように指示する。
【0014】ここで、V.29用のファクシミリモデム
341 〜342 およびV.21用のファクシミリモデム
345 は、復調に成功するまでに約0.3秒かかり、
V.27ter用のファクシミリモデム343 〜344
は、復調に成功するまでに0.3秒以上かかるとされて
いる。なお、復調が成功するまでに受信されたデータ
は、バッファ(図示せず)に蓄積される。また、あるフ
ァクシミリモデムが復調に成功すると、他のモデムは、
他のチャネルの信号識別に用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信システムは
以上のように構成されているので、以下のような問題点
があった。 (1)CCITT勧告V.17やV.33に準拠した1
4400bpsや12000bpsのファクシミリ信号
を伝送できない。その場合に、ファクシミリ信号は、音
声ルートで伝送されることになる。すなわち、アナログ
波形によるファクシミリ信号を復調せず、そのままA−
D変換して32kbpsADPCM符号化した後伝送さ
れる。しかし、14400bpsや12000bpsに
関する変調波については、ADPCM符号化時の量子化
誤差等によって、信号受信側ファクシミリ装置におい
て、所望のS/Nが確保されない。その結果、伝送速度
のフォールバックが生じてしまう。つまり、V.17や
V.33に準拠した14400bpsや12000bp
sのファクシミリ信号を完全に伝送することはできな
い。伝送できたとしても、上述したように効率が悪い。
ファクシミリ信号を全く復調せず、そのままA−D変換
して32kbpsADPCM符号化した後伝送する従来
の通信システムでも、全く同じことがいえる。
【0016】(2)ファクシミリ信号の画信号として
V.29およびV.27terによる信号を扱う場合に
は、図12に示すように、1チャネルについて5個のフ
ァクシミリモデム341 〜345 が必要とされる。図1
2には、1チャネル分しか示されていないが、扱うべき
チャネル数が増えると多数のファクシミリモデムが必要
とされる。
【0017】(3)変調方式に応じて検出時間(復調に
成功するまでの時間)が異なっている。すなわち、バッ
ファへのデータ蓄積時間が異なる。従って、伝送路にお
けるデータの連続性を保つ等のために、変調方式に応じ
て異なった制御が必要とされる。
【0018】(4)ファクシミリ検出器31がフラグ信
号を検出すると、入力信号は、以後、無条件にファクシ
ミリモデム部側に供給される。通常、フラグ検出の対象
となるファクシミリ信号はDISである。その後に、画
信号が現われる。画信号がV.17やV.33による信
号であるとすると、全てのファクシミリモデム341 〜
345 は復調に成功しない。その場合には、ファクシミ
リ信号は音声データとして伝送されることになる。すな
わち、送信ルート切替器32は、ルートの再切り替えを
行う。そのとき、復調に成功しなかったことの検出が遅
れると、画信号の途中で切り替えが生ずる可能性があ
る。そのような場合には、画信号に障害が加わることに
なる。
【0019】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、V.17やV.33によるファク
シミリ信号が入力された場合にも、復調した後のディジ
タル信号を常に伝送できる通信システムまたは通信制御
方法を得ること、できるだけ少ない数のファクシミリモ
デムでファクシミリ信号に対応できる通信システムまた
は通信制御方法を得ること、画信号に悪影響を与えるタ
イミングで信号経路の切り替えがなされることのない通
信システムまたは通信制御方法を得ることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信シス
テムは、音声信号およびファクシミリ信号を伝送する複
数のチャネルから入力されるトランク側の入力信号から
ファクシミリ信号を検出し、ファクシミリ信号を復調
し、復調されたファクシミリ信号と他のチャネルから入
力される信号とを多重化して伝送する通信システムにお
いて、トランク側の入力信号がファクシミリ信号である
かどうかを検出するファクシミリ検出器と、上記トラン
ク側の入力信号から1800Hzトーン信号を検出する
トーン検出器と、上記ファクシミリ検出器がファクシミ
リ信号を検出した場合に、そのファクシミリ信号が入力
され、入力された信号をV.17復調用に設定されたモ
デム およびV.29復調用に設定されたモデムにより復
調するファクシミリモデム部と、上記トーン検出器にお
いて1800Hzトーン信号を検出せず、かつ上記ファ
クシミリモデム部におけるV.17復調用のモデムがト
レーニング信号の復調に成功した場合には、上記ファク
シミリ信号をV.33変調されているものと判断し、上
記V.17復調用に設定されたモデムをV.33復調用
に設定変更して復調するように上記ファクシミリモデム
部に指令する制御部とを備えたものである。
【0021】 この発明に係る通信システムは、音声信号
およびファクシミリ信号を伝送する複数のチャネルから
入力されるトランク側の入力信号からファクシミリ信号
を検出し、ファクシミリ信号を復調し、復調されたファ
クシミリ信号と他のチャネルから入力される信号とを多
重化して伝送する通信システムにおいて、トランク側の
入力信号がファクシミリ信号であるかどうかを検出する
ファクシミリ検出器と、上記ファクシミリ検出器がファ
クシミリ信号を検出した場合に、そのファクシミリ信号
が入力され、入力された信号を復調するファクシミリモ
デム部と、上記ファクシミリ信号の初期識別段階では、
上記ファクシミリモデム部において複数の変調方式およ
び各伝送速度に対応して復調するモデム群のそれぞれの
モデムに上記ファクシミリ信号を入力して復調するよう
に上記ファクシミリモデム部に指令し、上記モデム群の
うち一のモデムが復調に成功した後は、そのモデムおよ
びそのモデムに設定された伝送速度よりも低い伝送速度
に設定されたモデムに上記ファクシミリ信号を入力して
復調するようにファクシミリモデム部に指令する制御部
とを備えたものである。
【0022】 この発明に係る通信システムの制御部は、
初期識別段階において復調に成功した伝送速度よりも、
さらに低い伝送速度に設定された他のモデムによって復
調に成功した後は、当該他のモデムおよび当該他のモデ
ムに設定された伝送速度よりも低い伝送速度に設定され
たモデムに上記ファクシミリ信号を入力して復調するよ
うにファクシミリモデム部に指令するものであるこの
発明に係る通信制御方法は、音声信号およびファクシミ
リ信号を伝送する 複数のチャネルから入力されるトラン
ク側の入力信号からファクシミリ信号を検出し、ファク
シミリ信号を復調し、復調されたファクシミリ信号と他
のチャネルから入力される信号とを多重化して伝送する
通信制御方法において、トランク側の入力信号がファク
シミリ信号であるかどうかを検出するファクシミリ検出
ステップと、上記トランク側の入力信号から1800H
zトーン信号を検出するトーン検出ステップと、上記フ
ァクシミリ検出ステップにおいてファクシミリ信号が検
出された場合に、そのファクシミリ信号をV.17復調
用に設定されたモデムおよびV.29復調用に設定され
たモデムを有するファクシミリモデム部に入力してトレ
ーニング信号を検出するトレーニング信号検出ステップ
と、上記トーン検出ステップにおいて1800Hzトー
ン信号を検出せず、かつ上記トレーニング信号検出ステ
ップにおいてV.17復調用のモデムがトレーニング信
号の復調に成功した場合に、上記ファクシミリ信号を
V.33変調されているものと判断し、上記V.17復
調用に設定されたモデムをV.33復調用に設定変更す
るモデム設定変更ステップとを備えたものである。
【0023】 この発明に係る通信制御方法は、音声信号
およびファクシミリ信号を伝送する複数のチャネルから
入力されるトランク側の入力信号からファクシミリ信号
を検出し、ファクシミリ信号を復調し、復調されたファ
クシミリ信号と他のチャネルから入力される信号とを多
重化して伝送する通信システムにおいて、トランク側の
入力信号がファクシミリ信号であるかどうかを検出する
ファクシミリ検出ステップと、このファクシミリ検出ス
テップにおいてファクシミリ信号を検出した場合に、複
数の変調方式および各伝送速度に対応して復調するモデ
ム群のそれぞれのモデムに上記ファクシミリ信号を入力
して復調する初期識別ステップと、上記モデム群のうち
一のモデムが復調に成功した後は、そのモデムおよびそ
のモデムに設定された伝送速度よりも低い伝送速度に設
定されたモデムに上記ファクシミリ信号を入力して復調
する第1の復調ステップとを備えたものである。
【0024】 この発明に係る通信制御方法は、第1の復
調ステップにおいて、上記一のモデムが復調に成功した
伝送速度よりも、さらに低い伝送速度に設定された他の
モデ ムによって復調に成功した後は、当該他のモデムお
よび当該他のモデムに設定された伝送速度よりも低い伝
送速度に設定されたモデムに上記ファクシミリ信号を入
力して復調する第2の復調ステップとを備えたものであ
る。
【0025】
【作用】この発明における制御部は、トーン検出器にお
いて1800Hzトーン信号を検出せず、かつ上記ファ
クシミリモデム部におけるV.17復調用のモデムがト
レーニング信号の復調に成功した場合には、上記ファク
シミリ信号をV.33変調されているものと判断し、上
記V.17復調用に設定されたモデムをV.33復調用
に設定変更して復調するように上記ファクシミリモデム
部に指令するものである。
【0026】 この発明における制御部は、ファクシミリ
信号の初期識別段階では、ファクシミリモデム部におい
て複数の変調方式および各伝送速度に対応して復調する
モデム群のそれぞれのモデムに上記ファクシミリ信号を
入力して復調するように上記ファクシミリモデム部に指
令し、上記モデム群のうち一のモデムが復調に成功した
後は、そのモデムおよびそのモデムに設定された伝送速
度よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記ファク
シミリ信号を入力して復調するようにファクシミリモデ
ム部に指令するものである。
【0027】 この発明における制御部は、初期識別段階
において復調に成功した伝送速度よりも、さらに低い伝
送速度に設定された他のモデムによって復調に成功した
後は、当該他のモデムおよび当該他のモデムに設定され
た伝送速度よりも低い伝送速度に設定されたモデムにフ
ァクシミリ信号を入力して復調するようにファクシミリ
モデム部に指令するものである。
【0028】 この発明におけるモデム設定変更ステップ
は、トーン検出ステップにおいて1800Hzトーン信
号を検出せず、かつ上記トレーニング信号検出ステップ
においてV.17復調用のモデムがトレーニング信号の
復調に成功した場合に、ファ クシミリ信号をV.33変
調されているものと判断し、V.17復調用に設定され
たモデムをV.33復調用に設定変更するものである。
【0029】この発明における初期識別ステップは、フ
ァクシミリ検出ステップにおいてファクシミリ信号を検
出した場合に、複数の変調方式および各伝送速度に対応
して復調するモデム群のそれぞれのモデムにファクシミ
リ信号を入力して復調し、第1の復調ステップは、上記
モデム群のうち一のモデムが復調に成功した後は、その
モデムおよびそのモデムに設定された伝送速度よりも低
い伝送速度に設定されたモデムに上記ファクシミリ信号
を入力して復調するものである。
【0030】 この発明における第1の復調ステップは、
一のモデムが復調に成功した伝送速度よりも、さらに低
い伝送速度に設定された他のモデムによって復調に成功
した後は、当該他のモデムおよび当該他のモデムに設定
された伝送速度よりも低い伝送速度に設定されたモデム
に上記ファクシミリ信号を入力して復調する第2の復調
ステップとを備えたものである。
【0031】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明の第1の実施例による通信システムを示すブ
ロック図である。図において、11は変調方式を識別す
るCPU(制御部)、14は変調方式を検出するととも
に変調を行うファクシミリモデム部である。その他のも
のは、図11に示すものと同じものである。なお、伝送
路を介して図1に示す通信システムと同様のシステム
(対向システム)が存在する。
【0032】 図2は図1に示す通信システムにおける送
信ルート切替器32、ファクシミリモデム部14および
CPU11の部分を示すブロック図である。図に示すよ
うに、この場合には、ファクシミリモデム部14には、
V.17の14400bpsに対応するファクシミリモ
デム141、V.17の12000bpsに対応するフ
ァクシミリモデム142、V.17の9600bpsに
対応するファクシミリモデム143、V.17の720
0bpsに対応するファクシミリモデム144、V.3
3の14400bpsに対応するファクシミリモデム1
45、およびV.33の12000bpsに対応するフ
ァクシミリモデム146も設けられている。
【0033】 これらのファクシミリモデム141〜14
6は、それぞれ、各変調方式に応じた固有のものであっ
てもよいが、それぞれが複数のモードを実現できるもの
であって、CPU11によって、それぞれ、各モードに
設定されるものでもよい。例えば、ロックウェルインタ
ーナショナル社のR144EFXモノファクスモデムを
用いることができる。以下、CPU11によってモード
設定されるモデムを用いた場合を例にとる。なお、図2
には、1チャネル分のみが示されている。
【0034】 次に図3のフローチャートを参照して動作
について説明する。ファクシミリ検出器31は、入力信
号がファクシミリ信号であることを検出すると、その旨
を送信ルート切替器32に知らせる(ステップST1
1)。送信ルート切替器32は、入力信号がファクシミ
リモデム部14側に供給される状態にする。また、この
とき、ファクシミリ信号が検出されたことが、伝送路を
介して対向システムに通知される。その通知を受けた対
向システムにおいて、受信ルート切替器37の信号ルー
トおよび送信ルート切替器32の信号ルートが、ファク
シミリモデム部14を通過するように切り換えられる。
【0035】 なお、ファクシミリ検出器31は、210
0Hzトーン信号を検出したり300bpsによるプリ
アンブル(フラグ信号)を検出することによりファクシ
ミリ信号を認識する。CPU11は、各ファクシミリモ
デム141〜146,341〜345に各変調方式およ
び伝送速度を設定する(ステップST12)。その後、
各ファクシミリモデム141〜146,341〜345
は、復調処理を並行して実行する。
【0036】 V.21に設定されたファクシミリモデム
345は、入力信号を対象としてV.21にもとづく復
調処理を施す。復調データ中に所定個数(例えば5個)
のフラグ信号の存在を検出したら、300bpsファク
シミリ信号を検出したことをCPU11に知らせる(ス
テップST13)。なお、復調データをCPU11に供
給し、CPU11がフラグ信号を検出するように構成す
ることもできる。CPU11は、ファクシミリモデム3
45からファクシミリ信号を検出したことを知らされる
と、送信ルート切替器32に対して、ファクシミリモデ
ム部14からの信号をファクシミリルートに出力するよ
うに指示する(ステップST14,ST15)。
【0037】 CPU11は、ファクシミリモデム345
以外の各ファクシミリモデム141〜146,341〜
344を解放する(ステップST16)。それらのモデ
ムは、以後、他のチャネルに対して適用できる。送信ル
ート切替器32の送信プロセッサ322は、ファクシミ
リモデム345からデータを入力し、そのデータを、他
のチャネルのデータと多重化してファクシミリルートに
出力する(ステップST17)。入力信号中にファクシ
ミリ信号がなくなったら、CPU11は、続く信号中に
ファクシミリ信号が存在する可能性がある場合に再度1
1個のファクシミリモデム141〜146,341〜3
45を確保し、それらに各変調方式および伝送速度を設
定する(ステップST61,ST12)。
【0038】 図4は、V.17、V.33、V.29、
V.27terにおけるモデムトレーニングシーケンス
のフォーマットを示すものである。各ボックス内には、
セグメント番号とそのセグメントの継続時間(ミリ秒単
位)が示されている。
【0039】 V.17に設定されたファクシミリモデム
141〜144は、復調データをCPU11に転送す
る。CPU11は、セグメント4(Sg4)における正
規の復調データと転送されたデータとを比較する。一致
した場合に、ファクシミリ信号はV.17によるもので
あったと認識する(ステップST22)。そして、CP
U11は、一致したデータを転送してきたモデムがどれ
であるか知ることによって伝送速度を知ることができる
(ステップST23)。CPU11は、そのモデム以外
のモデムを解放する(ステップST24)。それらのモ
デムは、以後、他のチャネルに対して適用できる。例え
ば、ファクシミリモデム141が一致データを出してき
た場合には、ファクシミリ信号はV.17,14400
bpsのものであったことがわかる。そこで、CPU1
1は、ファクシミリモデム142〜146,341〜3
45を解放する。
【0040】 なお、CPU11は、転送された復調デー
タがロングトレーニングシーケンスにおける正規のデー
タと一致した場合には、モデムトレーニングシーケンス
がロングトレーニングシーケンスであると判断する。ま
たは、セグメント4の復調データ継続時間が1240m
sであった場合もしくは15.8msを越える期間復調
データが継続した場合に、モデムトレーニングシーケン
スがロングトレーニングシーケンスであると判断する。
転送された復調データがショートトレーニングシーケン
スにおける正規のデータと一致した場合には、モデムト
レーニングシーケンスがショートトレーニングシーケン
スであると判断する。または、セグメント4の復調デー
タ継続時間が15.8msであった場合に、モデムトレ
ーニングシーケンスがショートトレーニングシーケンス
であると判断する。モデムトレーニングシーケンスがロ
ングであるかショートであるかを示す情報は、ファクシ
ミリ信号とは別に受信側に伝送される。
【0041】 送信ルート切替器32の送信プロセッサ3
22は、例えばファクシミリモデム141からデータを
入力し、そのデータを、他のチャネルのデータと多重化
してファクシミリルートに出力する(ステップST2
5)。入力信号中にファクシミリ信号がなくなったら、
CPU11は、続く信号中にファクシミリ信号が存在す
る可能性がある場合に再度11個のファクシミリモデム
141〜146,341〜345を確保し、それらに各
変調方式および伝送速度を設定する(ステップST6
1,ST12)。
【0042】 V.27terに設定されたファクシミリ
モデム343,344は、復調データをCPU11(制
御部)に転送する。CPU11(制御部)は、セグメン
ト3(Sg3)における正規の復調データと転送された
データとを比較する。一致した場合に、ファクシミリ信
号はV.27terによるものであったと認識する(ス
テップST31)。そして、CPU11(制御部)は、
一致したデータを転送してきたモデムがどれであるか知
ることによって伝送速度を知ることができる(ステップ
ST32)。CPU11(制御部)は、そのモデム以外
のモデムを解放する(ステップST33)。それらのモ
デムは、以後、他のチャネルに対して適用できる。例え
ば、ファクシミリモデム343が一致データを出してき
た場合には、ファクシミリ信号はV.27ter,48
00bpsのものであったことがわかる。そこで、CP
U11(制御部)は、ファクシミリモデム141〜14
6,341,342,344,345を解放する。
【0043】 なお、CPU11(制御部)は、V.27
ter,4800bpsに設定されているファクシミリ
モデム343から転送された復調データが31.2ms
継続した場合に復調に成功したと判断し、27ter,
2400bpsに設定されているファクシミリモデム3
44から転送された復調データが41.6ms継続した
場合に復調に成功したと判断してもよい。
【0044】 送信ルート切替器32の送信プロセッサ3
22は、例えばファクシミリモデム343からデータを
入力し、そのデータを、他のチャネルのデータと多重化
してファクシミリルートに出力する(ステップST3
4)。入力信号中にファクシミリ信号がなくなったら、
CPU11(制御部)は、続く信号中にファクシミリ信
号が存在する可能性がある場合に再度11個のファクシ
ミリモデム141〜146,341〜345を確保し、
それらに各変調方式および伝送速度を設定する(ステッ
プST61,ST12)。
【0045】 V.29に設定されたファクシミリモデム
341,342は、復調データをCPU11に転送す
る。CPU11は、セグメント2(Sg2)における正
規の復調データと転送されたデータとを比較する。一致
した場合に、ファクシミリ信号はV.29によるもので
あったと認識する(ステップST41)。そして、CP
U11(制御部)は、一致したデータを転送してきたモ
デムがどれであるか知ることによって伝送速度を知るこ
とができる(ステップST42)。CPU11は、その
モデム以外のモデムを解放する(ステップST43)。
それらのモデムは、以後、他のチャネルに対して適用で
きる。例えば、ファクシミリモデム341が一致データ
を出してきた場合には、ファクシミリ信号はV.29,
9600bpsのものであったことがわかる。そこで、
CPU11は、ファクシミリモデム141〜146,3
43〜345を解放する。
【0046】 なお、CPU11は、ファクシミリモデム
341,342から転送された復調データが53.3m
s継続した場合に復調に成功したと判断してもよい。ま
た、V.29には、オプションとして1800Hzトー
ン信号を初めに出すことができることが規定されてい
る。1800Hzトーン信号が付属していた場合には、
図4に示す「P2」は、セグメント3として定義され
る。
【0047】 送信ルート切替器32の送信プロセッサ3
22は、例えばファクシミリモデム341 からデータを
入力し、そのデータを、他のチャネルのデータと多重化
してファクシミリルートに出力する(ステップST4
4)。入力信号中にファクシミリ信号がなくなったら、
CPU11は、続く信号中にファクシミリ信号が存在す
る可能性がある場合に再度11個のファクシミリモデム
141〜146,341〜345を確保し、それらに各
変調方式および伝送速度を設定する(ステップST6
1,ST12)。
【0048】 V.33に設定されたファクシミリモデム
145,146は、復調データをCPU11(制御部)
に転送する。CPU11(制御部)は、セグメント2
(Sg2)における正規の復調データと転送されたデー
タとを比較する。一致した場合に、ファクシミリ信号は
V.33によるものであったと認識する(ステップST
51)。そして、CPU11(制御部)は、一致したデ
ータを転送してきたモデムがどれであるか知ることによ
って伝送速度を知ることができる(ステップST5
2)。CPU11(制御部)は、そのモデム以外のモデ
ムを解放する(ステップST43)。それらのモデム
は、以後、他のチャネルに対して適用できる。例えば、
ファクシミリモデム145が一致データを出してきた場
合には、ファクシミリ信号はV.33,14400bp
sのものであったことがわかる。そこで、CPU11
(制御部)は、ファクシミリモデム141〜144,3
41〜345を解放する。
【0049】 なお、CPU11(制御部)は、ファクシ
ミリモデム145,146から転送された復調データが
106.7ms継続した場合に復調に成功したと判断し
てもよい。
【0050】 送信ルート切替器32の送信プロセッサ3
22は、例えばファクシミリモデム145からデータを
入力し、そのデータを、他のチャネルのデータと多重化
してファクシミリルートに出力する(ステップST5
4)。入力信号中にファクシミリ信号がなくなったら、
CPU11(制御部)は、続く信号中にファクシミリ信
号が存在する可能性がある場合に再度11個のファクシ
ミリモデム141〜146,341〜345を確保し、
それらに各変調方式および伝送速度を設定する(ステッ
プST61,ST12)。
【0051】 CPU11(制御部)は、所定時間の間に
いずれかのファクシミリモデム141〜146,341
〜345の復調成功を検出できなかった場合には、全て
のファクシミリモデム141〜146,341〜345
を解放する(ステップST71)。
【0052】 なお、この実施例ではCPU11(制御
部)がモデムトレーニングシーケンス中の復調データを
解析することによって変調方式の識別を行ったが、ファ
クシミリモデム141〜146,341〜345に備わ
っている機能を用いてもよい。例えば、ロックウェルイ
ンターナショナル社のR144EFXモノファクスモデ
ムは、モデムトレーニングシーケンス中の復調データの
判定機能を有する。そして、「P2」シーケンスを検出
した場合には、内部レジスタのP2ビットをセットす
る。CPU11(制御部)は、モデムの内部レジスタの
P2ビットから復調成功を認識できる。また、継続時間
にもとづいて復調成功を検出する場合には、セグメント
2やセグメント3の開始もしくはそれに相当する時点を
示すレジスタのビットがセットされたことを検出した
後、P2ビットがセットされるまでの時間を計測して、
復調成功を検出する。
【0053】 実施例2. 図5はこの発明の第2の実施例による通信システムを示
すブロック図である。図において、11は変調方式を識
別するCPU、14Aは変調方式を検出するとともに変
調を行うファクシミリモデム部、15は入力信号から1
800Hzトーン信号を検出するトーン検出器である。
その他のものは、図11に示すものと同じものである。
【0054】 図6は図5に示す通信システムにおける送
信ルート切替器32、ファクシミリモデム部14Aおよ
びCPU11(制御部)の部分を示すブロック図であ
る。図に示すように、この場合には、ファクシミリモデ
ム部14Aには、V.17の14400bpsに対応す
るファクシミリモデム141、V.17の12000b
psに対応するファクシミリモデム142、V.17の
9600bpsに対応するファクシミリモデム143、
V.17の7200bpsに対応するファクシミリモデ
ム144、V.29の9600bpsに対応するファク
シミリモデム351、V.29の7200bpsに対応
するファクシミリモデム352、V.27terの48
00bpsに対応するファクシミリモデム353、V.
27terの2400bpsに対応するファクシミリモ
デム354、V.21の300bpsに対応するファク
シミリモデム355が設けられている。
【0055】 図4に示すように、V.33には「P1」
が存在しない。よって、1800Hzトーン信号の有無
によってファクシミリ信号がV.17のものかV.33
のものか識別できる。
【0056】 次に図7のフローチャートを参照して動作
について説明する。ファクシミリ検出器31は、入力信
号がファクシミリ信号であることを検出すると、その旨
を送信ルート切替器32に知らせる(ステップST1
1)。送信ルート切替器32は、入力信号がファクシミ
リモデム部14側に供給される状態にする。CPU11
は、各ファクシミリモデム141〜144,341〜3
45に各変調方式および伝送速度を設定する(ステップ
ST12)。その後、各ファクシミリモデム141〜1
44,341〜345は、復調処理を並行して実行す
る。
【0057】 入力したファクシミリ信号がV.21によ
る信号である場合には、第1の実施例の場合と同様に、
ファクシミリモデム345が復調に成功する。また、入
力したファクシミリ信号がV.29またはV.27te
rによる信号である場合には、第1の実施例の場合と同
様に、ファクシミリモデム345またはファクシミリモ
デム341〜344が復調に成功する。
【0058】 ここで、入力したファクシミリ信号の先頭
部分に1800Hzトーンが存在する場合には、そのフ
ァクシミリ信号は、V.17によるものかV.27te
rによるものである。すくなくとも、V.33によるも
のではない。
【0059】 すなわち、トーン検出器15が1800H
zトーンを検出し、V.17に設定されているファクシ
ミリモデム141〜142がモデムトレーニングシーケ
ンスを検出した場合には、ファクシミリ信号はV.1
7,14400bpsのものかV.17,12000b
psのもののいずれかである(ステップST21,ST
22)。しかし、トーン検出器15が1800Hzトー
ンを検出しない状態でV.17に設定されているファク
シミリモデム141〜142がモデムトレーニングシー
ケンスを検出した場合には、ファクシミリ信号はV.3
3,14400bpsのものかV.33,12000b
psのもののいずれかである(ステップST21,ST
51)。なお、ステップST51における判断は、実際
には、ファクシミリモデム141〜142を用いて行わ
れる。
【0060】 よって、CPUは、ファクシミリモデム1
41〜142によって復調が成功した場合に、トーン検
出器15からの通報によって、V.17とV.33とを
識別できる。例えば、トーン検出器15からトーン検出
した旨の通報がされずファクシミリモデム141が復調
に成功した場合には、ファクシミリ信号はV.33,1
4400bpsのものであったと判断できる。その後、
CPU11は、第1の実施例の場合と同様な制御を行
う。ただし、V.33によるファクシミリ信号を入力し
たと判断した場合には、必要なら、ファクシミリモデム
141またはファクシミリモデム142をV.33モー
ドに設定する。以上のように、本実施例によれば、1チ
ャネルについて、9個のモデムを用いるだけで変調方式
の判定ができる。
【0061】 実施例3. 第1の実施例では、ファクシミリ信号の入力があるたび
に11個のモデムが確保されていた。しかし、ファクシ
ミリ通信の開始時には、11種類のモデムが必要である
が、その後には11種類ものモデムが必要とされなくな
ることもある。例えば、ファクシミリ通信が開始される
と、その終了までに、一般には、高速信号(V.21に
よる信号以外の信号)のうちのある伝送速度についての
復調が成功すると、以後、それよりも高い伝送速度によ
るファクシミリ信号は現れない。その性質を利用すれ
ば、ファクシミリ通信における途中の段階からは11個
ものモデムは必要とされなくなる。
【0062】 図8はファクシミリ通信シーケンスの一例
を示す図である。この例は、初期識別段階において、
V.17,14400bpsで第1ページを送信しよう
としたが、伝送路状態が悪く、結局、V.17,960
0bpsで第1ページを送信しようと試みるまでにフォ
ールバックしていることを示している。
【0063】 このような場合、送信側のファクシミリ装
置を収容している通信システムにおけるファクシミリモ
デム部14は、順次、DCS(V.21,300bp
s)、TCF(V.17,14400bps)、DCS
(V.21,300bps)、TCF(V.17,12
000bps)、DCS(V.21,300bps)、
TCF(V.17,9600bps)を復調して送信ル
ート切替器32に送り返す。
【0064】 この場合、3回目のDCSが入力される時
点では、V.17,14400bpsによるファクシミ
リ信号が入力される可能性はない。そこで、CPU11
は、その時点以降は、10個のモデムを確保すればよ
い。
【0065】 また、初期識別段階でV.29,9600
bpsによる画信号送信が決定された場合には、以後、
そのファクシミリ通信において必要とされるモデムは、
V.29,9600bpsのもの、V.29,7200
bpsのもの、V.27ter,4800bpsのも
の、V.27ter,24800bpsのもの、および
V.21,300bpsのものである。つまり、高速信
号のうちのある伝送速度によるファクシミリ信号の復調
が成功した場合には、以後、その伝送速度以下の速度に
応じたモデムとV.21,300bpsのモデムが確保
されればよい。
【0066】 なお、初期識別段階のみならず、ページ間
でフォールバックが生じた場合にも、この考え方を適用
できる。
【0067】 ところで、一般には、ファクシミリ通信の
フォールバックによって、高速信号は次に低い伝送速度
のものとされる。例えば、図8に示す例では、CCIT
T標準手順によれば、V.17,12000bpsによ
るTCFの次に現れうるTCFは、9600bpsによ
るものである。突然に7200bpsによるものに変更
されることはない。従って、3回目のDCSが入力され
る時点では、実は、V.17,12000bpsのモデ
ム、V.17,9600bpsのモデムおよびV.2
1,300bpsのモデムが確保されれば十分である。
つまり、高速信号のうちのある伝送速度によるファクシ
ミリ信号の復調が成功した場合には、以後、その伝送速
度に応じたモデム、その下の伝送速度に応じたモデムお
よびV.21,300bpsのモデムの3個のモデムが
確保されるようにしてもよい。
【0068】 実施例4. 上記各実施例では、ステップST13における識別方法
として、例えば5個のフラグ信号を検出したら低速信号
(V.21,300bpsのファクシミリ信号)復調に
成功したとする方法を示した。しかし、そのような場合
には、制御が複雑化するおそれがあることは既に述べ
た。
【0069】 そこで低速信号の検出時間を高速信号の検
出時間に合わせる。つまり、高速信号の識別に要する時
間と低速信号の検出時間とを一致させる。V.17、
V.33、V.29、V.27terのファクシミリ信
号の識別に要する時間は、それぞれ異なっている。従っ
て、それらの各識別時間を包含する時間を設定し、CP
U11(制御部)は、その時間内にフラグ信号が連続し
て検出された場合に、低速信号の復調に成功したと判断
する。また、その時間内にいずれかの高速信号の復調に
成功したことがわかったら、所定時間経過後に、送信ル
ート切替器32に切り替え通知を出す。
【0070】 そのような通信システムの構成は、図1ま
たは図5に示す構成と同じである。ただし、CPU11
の機能が異なる。
【0071】 実施例5. 上記各実施例では通信システム内のいずれの部分もファ
クシミリ信号の内容まで解析することはしていない。ま
た、第3の実施例では、最後に復調に成功したモデムに
設定された伝送速度を越える速度に対応したモデムを確
保しないことによって、変調方式の識別に要するモデム
の個数を減らしていた。
【0072】 ところで、ファクシミリ検出器31は、2
100Hzトーン信号または低速信号のフラグ信号を検
出したら送信ルート切替器32に切り替え指示を出し
た。つまり、低速信号の解析機能を有している。受信側
のファクシミリ装置をこの通信システムが取り扱う場合
に、ファクシミリ検出器31がDISを解析し、解析結
果をCPU11(制御部)に通知すれば、やはり、必要
なモデム個数を減らすことができる。
【0073】 この実施例による通信システムは、そのよ
うな考え方にもとづくものである。その構成は、図1ま
たは図5に示す構成と同じである。ただし、ファクシミ
リ検出器31の機能が異なる。ファクシミリ検出器31
は、低速信号のフラグ信号を検出したら送信ルート切替
器32に切り替え指示を出すとともに、フラグ信号に続
くデータ部分の解析を行う。そのファクシミリ信号がD
ISであることを検出したら、CPU11(制御部)
に、DIS信号に含まれる変調方式および伝送速度の最
大能力を通知する。CPU11(制御部)は、以後、そ
のファクシミリ通信が終了するまで、通知された変調方
式および伝送速度の最大能力以下の能力に対応するモデ
ムと低速信号に対応したモデムを確保する。
【0074】 例えば、DISで最大能力としてV.27
ter,4800bpsが宣言されていたら、CPU1
1は、V.27ter,4800bps、V.27te
r,2400bpsおよびV.21,300bpsに応
じたモデムを確保する。なお、DISの解析は、ファク
シミリモデム部14側のモデムで実行されるようにして
もよい。
【0075】 また、DISで宣言された変調方式および
伝送速度に対応した各ファクシミリモデムのうち確保不
能なものがある場合には、送信ルート切替部32におい
て切り替えが行われないように制御することもできる。
第1の実施例等では、受信側のファクシミリ装置を収容
したシステムのファクシミリ検出器31が、2100H
zトーン信号またはフラグ信号を検出した場合に、送信
ルート切替器32が切り替えられていた。同時に、対向
システムの送信ルート切替器32が切り替えられてい
た。そのようにした場合、例えば第1の実施例のように
11個のモデムが確保されるときなどには問題はない
が、図12に示す従来のシステムの構成によると問題が
生ずることは既に述べた。つまり、ファクシミリモデム
部で対応できない高速信号が入力されて、再切り替えが
高速信号の流れの途中で発生する可能性があった。しか
し、DISの解析結果に応じて切り替え制御を行えば、
そのような問題は解消される。すなわち、ファクシミリ
モデム部の構成が図12に示すようになっていても、例
えば5個のモデムのみが確保可能な場合にも、この実施
例は有効に適用できる。
【0076】 すなわち、そのファクシミリ通信のシーケ
ンスが進んで高速信号を扱う時点に達したときに、ファ
クシミリモデム部が復調不能になって送信ルート切替器
32において再切り替えが生ずることが防止される。こ
の効果は、ファクシミリモデム部14,14Aの構成が
図12に示すようになっている場合に、特に効果的であ
る。また、ファクシミリモデム部14,14Aの構成が
図2または図6に示すようになっている場合に、将来、
新たな変調方式が追加されときにも有効である。
【0077】 実施例6. 送信側のファクシミリ装置が送出するDCSによって高
速信号の変調方式および伝送速度が指定されると、その
ファクシミリ通信内では、次にDCSが出るまで高速信
号の高速信号の変調方式および伝送速度は不変である。
よって、送信側のファクシミリ装置をこの通信システム
が取り扱う場合に、ファクシミリ検出器31がDISを
解析し、解析結果をCPU11に通知すれば、やはり、
必要なモデム個数を減らすことができる。
【0078】 この実施例による通信システムは、そのよ
うな考え方にもとづくものである。その構成は、図1ま
たは図5に示す構成と同じである。ただし、ファクシミ
リ検出器31の機能が異なる。ファクシミリ検出器31
は、低速信号のフラグ信号を検出したら送信ルート切替
器32に切り替え指示を出すとともに、フラグ信号に続
くデータ部分の解析を行う。そのファクシミリ信号がD
CSであることを検出したら、CPU11(制御部)
に、DCS信号に含まれる変調方式および伝送速度を通
知する。CPU11(制御部)は、以後、そのファクシ
ミリ通信が終了するまで、あるいは、再度DCSを検出
した旨の通知があるまで、通知された変調方式および伝
送速度に対応するモデムと低速信号に対応したモデムを
確保する。
【0079】 例えば、DCSでV.27ter,480
0bpsが宣言されていたら、CPU11(制御部)
は、V.27ter,4800bpsおよびV.21,
300bpsに応じたモデムを確保する。なお、DCS
の解析は、ファクシミリモデム部14,14A側のモデ
ムで実行されるようにしてもよい。
【0080】 また、ファクシミリ検出器31またはCP
U11(制御部)は、CCITT勧告T.30にもとづ
く非標準命令信号NSSをも解析するようにしてもよ
い。非標準手順でNSSによって変調方式および伝送速
度が通知される場合もあるからである。
【0081】 また、DCSで宣言された変調方式および
伝送速度に対応した各ファクシミリモデムのうち確保不
能なものがある場合には、送信ルート切替部32におい
て切り替えが行われないように制御することもできる。
その場合にも、再切り替えが高速信号の流れの途中で発
生する可能性がなくなる。すなわち、ファクシミリモデ
ム部14,14Aの構成が図12に示すようになってい
ても、例えば5個のモデムのみが確保可能な場合にも、
この実施例は有効に適用できる。
【0082】 すなわち、そのファクシミリ通信のシーケ
ンスが進んで高速信号を扱う時点に達したときに、ファ
クシミリモデム部14,14Aが復調不能になって送信
ルート切替器32において再切り替えが生ずることが防
止される。この効果は、ファクシミリモデム部14,1
4Aの構成が図12に示すようになっている場合に特に
効果的である。また、ファクシミリモデム部14,14
Aの構成が図2または図6に示すようになっている場合
に、将来、新たな変調方式が追加されるときにも有効で
ある。
【0083】 実施例7. 第6の実施例では、ファクシミリ検出器31は、DCS
の解析を行っていた。そこで、その考え方を拡張して、
ファクシミリ検出器31は、DCSの受信完了を待っ
て、送信ルート切替器32に切り替え指示を出してもよ
い。
【0084】 この実施例は、そのような考え方にもとづ
くものである。この実施例による通信システムは、図1
または図5に示すものと同様である。すなわち、ファク
シミリモデム部14,14Aの構成は、図2または図6
に示すようになっている。ただし、ファクシミリモデム
部14,14Aの構成が図12に示すようになっていて
も、すなわち、例えば5個のモデムのみが確保されてい
る場合にも、この実施例は有効に適用できる。
【0085】 ファクシミリ検出器31は、フラグ信号に
続くデータ部分の解析を行い、そのファクシミリ信号が
DCSであることを検出したら、DCSが終了したこと
を確認してから送信ルート切替器32に切り替え指示を
出す。このとき、ファクシミリ信号が検出されたこと
が、伝送路を介して対向システムに通知される。その通
知を受けた対向システムにおいて、受信ルート切替器3
7の信号ルートおよび送信ルート切替器32の信号ルー
トが、ファクシミリモデム部14,14Aを通過するよ
うに切り換えられる。図9に、従来に切り替えタイミン
グと本実施例による切り替えタイミングとを示す。
【0086】 そして、CPU11(制御部)、DCS信
号に含まれる変調方式および伝送速度を通知する。CP
U11(制御部)は、以後、そのファクシミリ通信が終
了するまで、あるいは、再度DCSを検出した旨の通知
があるまで、通知された変調方式および、伝送速度に対
応するモデムと低速信号に対応したモデムを確保する。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
部が、トーン検出器において1800Hzトーン信号を
検出せず、かつ上記ファクシミリモデム部におけるV.
17復 調用のモデムがトレーニング信号の復調に成功し
た場合には、上記ファクシミリ信号をV.33変調され
ているものと判断し、上記V.17復調用に設定された
モデムをV.33復調用に設定変更して復調するように
上記ファクシミリモデム部に指令するように構成したの
で、V.17またはV.33によるファクシミリ信号が
入力された場合にも復調後のディジタルデータを伝送で
き、伝送路におけるファクシミリ信号の占有時間が短縮
される効果がある。
【0088】 この発明によれば、制御部が、ファクシミ
リ信号の初期識別段階では、ファクシミリモデム部にお
いて複数の変調方式および各伝送速度に対応して復調す
るモデム群のそれぞれのモデムに上記ファクシミリ信号
を入力して復調するように上記ファクシミリモデム部に
指令し、上記モデム群のうち一のモデムが復調に成功し
た後は、そのモデムおよびそのモデムに設定された伝送
速度よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記ファ
クシミリ信号を入力して復調するようにファクシミリモ
デム部に指令するように構成したので、初期識別段階よ
りも後の段階では、確保すべきモデム数を減らすことが
できる効果がある。
【0089】 この発明によれば、制御部が、初期識別段
階において復調に成功した伝送速度よりも、さらに低い
伝送速度に設定された他のモデムによって復調に成功し
た後は、当該他のモデムおよび当該他のモデムに設定さ
れた伝送速度よりも低い伝送速度に設定されたモデムに
ファクシミリ信号を入力して復調するようにファクシミ
リモデム部に指令するように構成したので、初期識別段
階よりも後の段階では、確保すべきモデム数を減らすこ
とができる効果がある。
【0090】 この発明によれば、モデム設定変更ステッ
プが、トーン検出ステップにおいて1800Hzトーン
信号を検出せず、かつ上記トレーニング信号検出ステッ
プにおいてV.17復調用のモデムがトレーニング信号
の復調に成功した場合に、ファクシミリ信号をV.33
変調されているものと判断し、V.17復調用に設定さ
れたモデムをV.33復調用に設定変更するように構成
したので、不必要な切り替えが生じなくなり、不必要な
切り替えによって起こり得るファクシミリ信号 に対する
障害が防止される効果がある。また、低速信号について
もそのような障害が確実に防止される効果がある。さら
に、V.17またはV.33によるファクシミリ信号が
入力された場合にも復調後のディジタルデータを伝送で
き、伝送路におけるファクシミリ信号の占有時間が短縮
される効果がある。
【0091】 この発明によれば、初期識別ステップが、
ファクシミリ検出ステップにおいてファクシミリ信号を
検出した場合に、複数の変調方式および各伝送速度に対
応して復調するモデム群のそれぞれのモデムに上記ファ
クシミリ信号を入力して復調し、第1の復調ステップ
は、上記モデム群のうち一のモデムが復調に成功した後
は、そのモデムおよびそのモデムに設定された伝送速度
よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記ファクシ
ミリ信号を入力して復調するように構成したので、不必
要な切り替えが生じなくなり、不必要な切り替えによっ
て起こり得るファクシミリ信号に対する障害が防止され
る効果がある。また、初期識別段階よりも後の段階で
は、確保すべきモデム数を減らすことができる効果があ
る。
【0092】 この発明によれば、第1の復調ステップ
が、一のモデムが復調に成功した伝送速度よりも、さら
に低い伝送速度に設定された他のモデムによって復調に
成功した後は、当該他のモデムおよび当該他のモデムに
設定された伝送速度よりも低い伝送速度に設定されたモ
デムに上記ファクシミリ信号を入力して復調する第2の
復調ステップを備えたので、確保すべきモデム数を減ら
すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による通信システムを
示すブロック図である。
【図2】送信ルート切替器、ファクシミリモデム部およ
びCPUの部分を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施例による通信システムの
動作を示すフローチャートである。
【図4】V.17、V.33、V.29、V.27te
rにおけるモデムトレーニングシーケンスのフォーマッ
トを示す説明図である。
【図5】この発明の第2の実施例による通信システムを
示すブロック図である。
【図6】送信ルート切替器、ファクシミリモデム部およ
びCPUの部分を示すブロック図である。
【図7】この発明の第2の実施例による通信システムの
動作を示すフローチャートである。
【図8】ファクシミリ通信シーケンスの一例を示す図で
ある。
【図9】送信ルート切替器の切り替えタイミングを示す
タイミング図である。
【図10】通信システムの全体機能を示すブロック図で
ある。
【図11】従来の通信システムを示すブロック図であ
る。
【図12】従来の送信ルート切替器、ファクシミリモデ
ム部およびCPUの部分を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 CPU(制御部) 14,14A ファクシミリモデム部 15 トーン検出器 31 ファクシミリ検出器 32 送信ルート切替器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号およびファクシミリ信号を伝送
    する複数のチャネルから入力されるトランク側の入力信
    号からファクシミリ信号を検出し、ファクシミリ信号を
    復調し、復調されたファクシミリ信号と他のチャネルか
    ら入力される信号とを多重化して伝送する通信システム
    において、トランク側の入力信号がファクシミリ信号で
    あるかどうかを検出するファクシミリ検出器と、上記ト
    ランク側の入力信号から1800Hzトーン信号を検出
    するトーン検出器と、上記ファクシミリ検出器がファク
    シミリ信号を検出した場合に、そのファクシミリ信号が
    入力され、入力された信号をV.17復調用に設定され
    たモデムおよびV.29復調用に設定されたモデムによ
    り復調するファクシミリモデム部と、上記トーン検出器
    において1800Hzトーン信号を検出せず、かつ上記
    ファクシミリモデム部におけるV.17復調用のモデム
    がトレーニング信号の復調に成功した場合には、上記フ
    ァクシミリ信号をV.33変調されているものと判断
    し、上記V.17復調用に設定されたモデムをV.33
    復調用に設定変更して復調するように上記ファクシミリ
    モデム部に指令する制御部とを備えたことを特徴とする
    通信システム。
  2. 【請求項2】 音声信号およびファクシミリ信号を伝送
    する複数のチャネルから入力されるトランク側の入力信
    号からファクシミリ信号を検出し、ファクシミリ信号を
    復調し、復調されたファクシミリ信号と他のチャネルか
    ら入力される信号とを多重化して伝送する通信システム
    において、トランク側の入力信号がファクシミリ信号で
    あるかどうかを検出するファクシミリ検出器と、上記フ
    ァクシミリ検出器がファクシミリ信号を検出した場合
    に、そのファクシミリ信号が入力され、入力された信号
    を復調するファクシミリモデム部と、上記ファクシミリ
    信号の初期識別段階では、上記ファクシミリモデム部に
    おいて複数の変調方式および各伝送速度に対応して復調
    するモデム群のそれぞれのモデムに上記ファクシミリ信
    号を入力して復調するように上記ファクシミリモデム部
    に指令し、上記モデム群のうち一のモデムが復調に成功
    した後は、そのモデムおよびそのモデムに設 定された伝
    送速度よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記フ
    ァクシミリ信号を入力して復調するようにファクシミリ
    モデム部に指令する制御部とを備えたことを特徴とする
    通信システム。
  3. 【請求項3】 上記制御部は、初期識別段階において復
    調に成功した伝送速度よりも、さらに低い伝送速度に設
    定された他のモデムによって復調に成功した後は、当該
    他のモデムおよび当該他のモデムに設定された伝送速度
    よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記ファクシ
    ミリ信号を入力して復調するようにファクシミリモデム
    部に指令することを特徴とする請求項2記載の通信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 音声信号およびファクシミリ信号を伝送
    する複数のチャネルから入力されるトランク側の入力信
    号からファクシミリ信号を検出し、ファクシミリ信号を
    復調し、復調されたファクシミリ信号と他のチャネルか
    ら入力される信号とを多重化して伝送する通信制御方法
    において、トランク側の入力信号がファクシミリ信号で
    あるかどうかを検出するファクシミリ検出ステップと、
    上記トランク側の入力信号から1800Hzトーン信号
    を検出するトーン検出ステップと、上記ファクシミリ検
    出ステップにおいてファクシミリ信号が検出された場合
    に、そのファクシミリ信号をV.17復調用に設定され
    たモデムおよびV.29復調用に設定されたモデムを有
    するファクシミリモデム部に入力してトレーニング信号
    を検出するトレーニング信号検出ステップと、上記トー
    ン検出ステップにおいて1800Hzトーン信号を検出
    せず、かつ上記トレーニング信号検出ステップにおいて
    V.17復調用のモデムがトレーニング信号の復調に成
    功した場合に、上記ファクシミリ信号をV.33変調さ
    れているものと判断し、上記V.17復調用に設定され
    たモデムをV.33復調用に設定変更するモデム設定変
    更ステップとを備えたことを特徴とする通信制御方法。
  5. 【請求項5】 音声信号およびファクシミリ信号を伝送
    する複数のチャネルから入力されるトランク側の入力信
    号からファクシミリ信号を検出し、ファクシミリ信号を
    復調し、復調されたファクシミリ信号と他のチャネルか
    ら入力される信号とを多重化して伝送する通信システム
    において、トランク側の入力信号がファクシミリ信号で
    あるかどうかを検出するファクシミリ検出ステップと、
    このファクシミリ検出ステップにおいてファクシミリ信
    号を検出した場合に、複数の変 調方式および各伝送速度
    に対応して復調するモデム群のそれぞれのモデムに上記
    ファクシミリ信号を入力して復調する初期識別ステップ
    と、上記モデム群のうち一のモデムが復調に成功した後
    は、そのモデムおよびそのモデムに設定された伝送速度
    よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上記ファクシ
    ミリ信号を入力して復調する第1の復調ステップとを備
    えたことを特徴とする通信制御方法。
  6. 【請求項6】 第1の復調ステップにおいて、上記一の
    モデムが復調に成功した伝送速度よりも、さらに低い伝
    送速度に設定された他のモデムによって復調に成功した
    後は、当該他のモデムおよび当該他のモデムに設定され
    た伝送速度よりも低い伝送速度に設定されたモデムに上
    記ファクシミリ信号を入力して復調する第2の復調ステ
    ップとを備えたことを特徴とする請求項5記載の通信制
    御方法。
JP28376493A 1993-11-12 1993-11-12 通信システムおよび通信制御方法 Expired - Fee Related JP3460271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28376493A JP3460271B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 通信システムおよび通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28376493A JP3460271B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 通信システムおよび通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07143304A JPH07143304A (ja) 1995-06-02
JP3460271B2 true JP3460271B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=17669820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28376493A Expired - Fee Related JP3460271B2 (ja) 1993-11-12 1993-11-12 通信システムおよび通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3460271B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07143304A (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2847167B2 (ja) 通信システムならびに通信方法
US5323398A (en) Transmission system for transmitting G3 facsimile signals and compressed speech signals
US5151923A (en) Voice frequency communication apparatus
US5189525A (en) Facsimile apparatus
CA2034159A1 (en) Method and apparatus for reducing the turn-around time in facsimile transmission
US5493610A (en) Circuit multiple transmission system
JP3460271B2 (ja) 通信システムおよび通信制御方法
JP2587594B2 (ja) ファクシミリ信号伝送方式
US7038817B2 (en) Facsimile signal transmission system
JP2621979B2 (ja) 音声通信装置
JP2927999B2 (ja) ファクシミリ信号伝送装置
JP2872778B2 (ja) 符号器
JP3046189B2 (ja) ファクシミリ信号伝送装置
JP3708377B2 (ja) 音声周波数帯域内信号伝送装置及び音声周波数帯域内信号伝送方法
JP2985547B2 (ja) ファクシミリ信号伝送装置
JP2846936B2 (ja) 符号器
JPH05136921A (ja) フアクシミリ放送受信装置
JP3197118B2 (ja) 画像伝送装置
JP3144966B2 (ja) 通信制御装置
JP2972429B2 (ja) 音声符号化復号化装置
JPH08265542A (ja) データ通信方法
JPH05236235A (ja) ファクシミリ信号伝送装置
JPH0955845A (ja) 伝送装置
JPH0575824A (ja) フアクシミリトレーニング信号伝送方式
JPH0654937B2 (ja) ファクシミリ放送受画装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees