JP3459403B2 - 球根植付け機 - Google Patents

球根植付け機

Info

Publication number
JP3459403B2
JP3459403B2 JP2000377629A JP2000377629A JP3459403B2 JP 3459403 B2 JP3459403 B2 JP 3459403B2 JP 2000377629 A JP2000377629 A JP 2000377629A JP 2000377629 A JP2000377629 A JP 2000377629A JP 3459403 B2 JP3459403 B2 JP 3459403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bulb
planting
bulb planting
pipe
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000377629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002176812A (ja
Inventor
力 苫米地
Original Assignee
力 苫米地
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 力 苫米地 filed Critical 力 苫米地
Priority to JP2000377629A priority Critical patent/JP3459403B2/ja
Publication of JP2002176812A publication Critical patent/JP2002176812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459403B2 publication Critical patent/JP3459403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sowing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球根植付け機に関
し、さらに詳しくは、例えばにんにく、チューリップな
どの各種の球根を所定間隔を隔て、且つ所定深さに植え
付ける球根植付け機に関する。
【0002】
【従来の技術】球根を地中に植え付ける作業は、図10
に示すような植付け器1を用いて行われている。この植
付け器1は、それぞれ樹脂製パイプでなる把持部2と球
根保持部3とを、略T字形状をなすように一体に設けて
なる。球根保持部3は、把持部2の中央部より該把持部
2に対して直角をなすように一体的に設けられている。
【0003】図10に示すように、このような植付け器
1を用いて球根4を植え付けるには、まず球根保持部3
の先端開口部に球根4の発芽部分に当たる頂部を挿入し
て保持させる。続いて、把持部2の両側を手で掴んで、
球根4を保持した状態の球根保持部3を地中に押し込
む。このとき、球根保持部3の押し込み深さは、球根4
に適切な深さ寸法になるようにする。このため、作業者
は、保持部2を持って押し込む強さを加減する必要があ
る。次に、把持部2を上方に引き上げることにより、球
根4は周囲の土に捕捉されて球根保持部3から離脱して
地中に残留するようになっている。その後、地中に開い
た押し込み穴を土で埋め込むことにより、球根4の植え
付けが完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような植付け器1を用いて球根4を1個ずつ植え付け
るという作業では、単位面積当たりの作業効率が著しく
低いものであった。このため、球根4の植付け作業は、
植付けに長時間を要し、作業者の負担が大きいものであ
った。
【0005】また、上記した植付け器1では、球根4を
球根保持部3で、土の抵抗に抗して地中に押し込むた
め、球根4が球根保持部3の先端開口縁で傷つけられる
虞れがあった。このため、土壌によっては、球根4を植
え付ける前に、地面に予め穴を開ける作業を施しておく
ことにより、土による球根4への負荷を軽減させること
が行われているが、この作業も手作業であるため、作業
効率をさらに低下させるものであった。さらに、土壌の
表面をマルチフィルムと称される合成樹脂シートで覆う
場合には、この合成樹脂シートに予め植付け予定位置に
開口が形成されている場合を除き、上記の穴開け作業の
前に、又は穴開け作業と同時に、当該合成樹脂シートに
も穴開けを行う必要があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。そこで、本発明の目的は、作業者の負担
を軽減させると共に、植付け深さ及び植付け間隔の精度
を向上した高作業効率を実現することのできる球根植付
け機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
植付け土壌領域を跨いだ状態で、球根植付け間隔での間
欠的な走行を行うベースマシンと、ベースマシンに搭載
され、且つベースマシンが停止した状態で昇降駆動され
て球根の植付けを行う球根植付けパイプと、球根植付け
パイプの下端開口部内に負圧を発生させる吸引手段とを
備え、下端開口部で球根を吸引保持した状態で前記球根
植付けパイプを植付け土壌内に貫入させて球根の植付け
を行う球根植付け機であって、前記球根植付けパイプに
は、前記ベースマシンの走行方向前方に、所定距離を隔
てて当該球根植付けパイプに平行をなす穴形成用ロッド
が一体的に設けられ、前記所定距離が前記植付け土壌領
域における前記走行方向に沿う植付け列の球根植付け間
隔寸法と同一に設定され、前記球根植付けパイプの昇降
動作に伴って昇降して少なくとも土壌表面を覆うように
配置されたシートに穴を形成することを特徴としてい
る。なお、この発明おける植付け土壌領域とは、盛土
されて形成された畝や、略平坦に耕された土壌などの植
付け領域を意味する。
【0008】このような構成の請求項1記載の発明で
は、吸引手段によって球根植付けパイプの下端開口部内
に負圧が発生する。この状態で、球根植付けパイプの下
端開口部に球根を下方から近づけることにより、下端開
口部は球根を吸引して保持する作用を奏する。ベースマ
シンが停止した状態で、球根を下端開口部で保持した球
根植付けパイプを下降させることにより、植付け土壌中
に球根を植え付けることができる。なお、作業者は、球
根植付けパイプの下端開口部に球根を近づける際に、球
根の発芽部分に当たる頂部が上になるように取り扱えば
よい。また、球根植付けパイプは、その下端開口部で球
根を吸引、保持しながら植付け土壌中に貫入された後
は、上昇駆動されることにより植付け土壌から引き抜か
れる。このとき、球根は植付け土壌に抱持され、この土
壌により捕捉され球根植付けパイプの下端開口部から離
脱するような作用を受ける。
【0009】また、請求項1記載の発明では、ベースマ
シンが球根植付け間隔で間欠的な走行を行うため、ベー
スマシンが停止状態で球根植付けパイプの昇降動作を行
って球根植付けを行うことで、所定の球根植付け間隔で
の植付けを順次行うことができる。このため、この発明
では、球根を高効率且つ円滑に植え付けることが可能と
なる。
【0010】本発明では、球根植付けパイプをパイプの
長さ方向(中心軸方向)に沿って直線上で往復動作(昇
降動作)させて、植付け土壌表面に対して略垂直をなす
ように貫入、引き抜き動作を行う構成であるため、球根
植付けパイプが植付け土壌から受ける負荷のベクトルが
上下方向のみとなり、球根植付けパイプの機械的強度を
向上することができる。また、請求項1記載の発明で
は、球根植付けパイプの球根植付け動作に伴って、穴形
成用ロッドが植付け土壌の表面を覆うように配置された
シートに穴を形成する作用がある。穴形成用ロッドは、
球根植付けパイプより走行方向前方側に位置するため、
植付けパイプに先行してシートに穴を形成することがで
きる。このため、穴形成用ロッドで形成されたシートの
穴は、次の植付け工程での植付けを行う土壌を露呈させ
ている。すなわち、前の植付け工程に伴う穴形成用ロッ
ドの下降動作でシートに穴が形成されているため、次の
植付け工程では球根植付けパイプがシートで覆われてい
ない土壌に容易に挿入する。このため、球根植付けパイ
プの下降に際して、下端開口部に吸引保持された球根が
シートを突き破るための抵抗を受けることがない。した
がって、球根が下端開口部へ過剰に押し付けられること
がなく、球根の周面が損傷されるのを防止できる。
【0011】ここで、土壌中に挿入された球根がより確
実に球根植付けパイプの下端開口部から離脱するように
するには、以下の請求項2記載の発明のような構成とす
ることが有効である。
【0012】すなわち、請求項2記載の発明は、請求項
1記載の球根植付け機であって、吸引手段が、少なくと
も球根植付けパイプを植付け土壌から引き抜く動作時
に、吸引を停止するように設定されていることを特徴と
している。
【0013】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載された発明の作用に加えて、吸引手段が吸引
を停止することにより下端開口部で球根を保持する作用
が消滅する。この結果、球根植付けパイプを上昇駆動さ
せて土壌から引き抜くことにより、球根を植付け土壌中
に残留、配置させる(植え付ける)ことができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載された球根植付け機であって、球根植
付けパイプが、ベースマシンの走行方向と直交する方向
に沿って複数本が間隔を隔てて配置されていることを特
徴としている。
【0015】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項1及び請求項2に記載された発明の作用に加えて、
複数の球根植付けパイプがベースマシンの幅方向に配置
されているため、ベースマシンで跨ぐ植付け土壌領域に
ベースマシンの走行方向に沿って球根が植え付けられる
列を複数にすることができ、植付け効率を高める作用が
ある。
【0016】
【0017】
【0018】また、請求項記載の発明は、請求項
載の球根植付け機であって、穴形成用ロッドは、前記球
根植付けパイプの昇降動作に伴って、土壌に球根植付け
穴を形成することを特徴としている。
【0019】したがって、請求項記載の発明は、請求
記載の発明の作用に加えて、球根植付けパイプの球
根植付け動作に伴って、穴形成用ロッドが植付け土壌に
植付け穴を形成する作用がある。このとき、土壌表面に
シートが被せてある場合は、シートも穴形成用ロッドで
穴開けされる。穴形成用ロッドは、球根植付けパイプよ
り走行方向前方側に位置するため、植付けパイプに先行
して植付け穴を形成する作用がある。このため、穴形成
用ロッドで形成された植付け穴は、次の植付け工程での
植付け穴として利用される。すなわち、前の植付け工程
に伴う穴形成用ロッドの下降動作で植付け穴が形成され
ているため、次の植付け工程では球根植付けパイプを前
の植付け工程で形成された植付け穴に挿入する。このた
め、球根植付けパイプの下降に際して、下端開口部に吸
引保持された球根が土から挿入抵抗を受けることがな
い。したがって、球根が下端開口部へ過剰に押し付けら
れることがなく、球根の周面が損傷されるのを防止でき
る。
【0020】また、請求項記載の発明は、請求項
は請求項のいずれかに記載された球根植付け機であっ
て、前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプに対
して前記走行方向に相対的に移動調節可能であることを
特徴としている。
【0021】したがって、請求項記載の発明では、請
求項及び請求項に記載された発明の作用に加えて、
穴形成用ロッドと球根植付けパイプとの距離を任意に調
節することが可能となり、所望の球根の植付け密度を得
ることが可能となる。
【0022】さらに、請求項記載の発明は、請求項1
乃至請求項のいずれかに記載の球根植付け機であっ
て、球根植付けパイプの下端開口部に、環状の弾性部材
が固設されていることを特徴としている。
【0023】したがって、請求項記載の発明では、請
求項1〜請求項に記載された発明の作用に加えて、弾
性部材が球根と当接するため、吸引、保持に伴って球根
の周面を損傷することを防止できる。また、例えば比較
的柔らかい特性を有するゴム組成物や合成樹脂で弾性部
材を形成することにより、球根の周面形状に追従して弾
性部材が球根周面に密着することができ、球根を吸引、
保持する作用を確実にすることができる。
【0024】また、請求項記載の発明は、請求項1乃
至請求項のいずれかに記載の球根植付け機であって、
球根植付けパイプが上昇して停止した状態で球根植付け
パイプの下端開口部に、球根を上向きにした状態で供給
する球根ホルダを備え、この球根ホルダは、ベースマシ
ンに移動可能に支持されていることを特徴としている。
【0025】したがって、請求項記載の発明では、請
求項1〜請求項に記載された発明の作用に加えて、球
根ホルダに球根を予め上向きに配置して、球根ホルダを
球根植付けパイプの下端開口部近傍(下方)へ移動させ
ることにより、球根が球根植付けパイプの下端開口部に
吸引、保持される。このため、作業者が予め球根を球根
ホルダに配置しておくことで、作業効率を向上すること
ができる。また、球根ホルダへ球根を配置するため、作
業姿勢が楽になり作業者の疲労を軽減することができ
る。
【0026】さらに、請求項記載の発明は、請求項
記載の球根植付け機であって、球根ホルダは、ベースマ
シンにおける球根植付けパイプの略両側方位置にそれぞ
れ立設された一対のホルダ取付用支柱と、これらホルダ
取付用支柱の互いに対向する面にそれぞれ突設された回
転支持軸と、それぞれの回転支持軸に一端部が支持さ
れ、ホルダ取付用支柱に揺動可能に垂れ下がるように設
けられた伸縮可能なアームと、これらアームの他端部同
士間に架設されたホルダプレートとを備えてなり、該ホ
ルダプレートの上面に球根植付けパイプの位置に対応し
て球根配置用凹部が形成されていることを特徴してい
る。
【0027】したがって、請求項記載の発明では、請
求項記載の発明の作用に加えて、ホルダ取付用支柱に
アームを介して揺動可能とされたホルダプレートの球根
配置用凹部へ球根を上向きに置くことで、球根と球根植
付けパイプの下端開口部とが対応した位置となる。さら
に、ホルダプレートを揺動させて球根植付けパイプの下
端開口部に近接させ、アームを伸縮調整することによ
り、球根植付けパイプの下端開口部に球根を容易且つ確
実に球根を吸引、保持させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る球根植付け機
の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。な
お、図面は模式的なものであり、各部分の寸法の比率、
配置位置などは現実のものとは異なることに留意すべき
である。また、図面相互間においても互いの寸法の関係
や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0029】(実施形態)図1は、本発明の実施の形態
に係る球根植付け機10を示す斜視図である。この球根
植付け機10は、四輪を備えて走行駆動されるベースマ
シン11と、このベースマシン11に載置された球根植
付け部12と、ベースマシン11の走行方向Fに対して
後部位置に固設された作業者の座席13と、から大略構
成されている。
【0030】なお、本実施形態の球根植付け機10で球
根の植付けを行う植付け土壌領域は、図1に示すよう
に、所定幅に盛土されてなる畝8である。この畝8の両
側には、通路9が造成されている。通常、畝8は耕作面
積に応じて、所定幅の通路9を隔てて複数条が互いに平
行をなすように造成されている。また、これらの畝8
は、合成樹脂シートでなる所謂マルチフィルム7で覆わ
れている。
【0031】(ベースマシンの構成)ベースマシン11
は、図1に示すように、平面形状が例えば略長方形のシ
ャシフレーム14の前部の両側部に対をなす前輪15
R,15Lが、後部の両側部に対をなす後輪16R,1
6Lが軸装されている。なお、シャシフレーム14の幅
寸法は、畝8の幅寸法より長く形成されている。また、
前輪15R,15L及び後輪16R,16Lは、畝8の
両側の通路9を走行するように設定されている。そし
て、シャシフレーム14の後部には、駆動エンジン17
と減速機18とが載置されている。なお、これら駆動エ
ンジン17と減速機18は、作業者の邪魔にならないよ
うに、座席13の下方に配置されている。駆動エンジン
17の回転駆動力は、減速機18で減速されて図示しな
い回転駆動力伝達手段を介して後輪16R,16Lに伝
達されるようになっている。
【0032】また、シャシフレーム14における座席1
3の前方位置には、例えばにんにく等の球根を収納して
おく球根箱(種子箱)19が配置されるようになってい
る。また、シャシフレーム14において球根箱19が配
置される領域より僅かに前方位置には、ベースマシン1
1の走行操作や制動操作などを行うための複数の操作ペ
ダル20が設けられている。なお、本実施形態に係る球
根植付け機10では、図示しない制御部に植付け間隔寸
法を入力設定するようになっている。そして、図示しな
い走行スイッチをONにすると、植付け間隔寸法分の走
行を行った後に自動的に停止するようになっている。上
記した複数のペダル20は、制御部での制御とは別に、
任意の走行や停止などの操作を可能にしている。
【0033】さらに、シャシフレーム14の略中央部に
は、球根植付け部12が配置されると共に、後述する球
根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32の昇降動作
に伴って、これらが通過するための開口部21が形成さ
れている。この開口部21は、畝8の幅寸法と同程度の
幅寸法に設定され、畝8の略幅全体に亙って球根植付け
部12が対峙し得るように開口されている。
【0034】また、シャシフレーム14における開口部
21の前方位置には、エアシリンダ駆動装置22と、真
空ポンプ23とが載置・固定されている。エアシリンダ
駆動装置22は、図1に示すように座席13の右側方に
配置されたシリンダ駆動スイッチ24で操作されるよう
になっている。
【0035】(球根植付け部の構成)次に、球根植付け
部12の構成について、図1〜図3を用いて説明する。
球根植付け部12は、図1に示すように、シャシフレー
ム14における開口部21の両側部分にそれぞれ立設さ
れた一対の昇降ガイドロッド25,25を備える。この
一対の昇降ガイドロッド25,25の上端部には、シリ
ンダ固定板26が架設されている。このシリンダ固定板
26の中央には、エアシリンダ27がピストンロッド2
8を下向きにして固定されている。エアシリンダ27
は、図1に示すように、配管35を介してエアシリンダ
駆動装置22に接続されている。
【0036】上記した一対の昇降ガイドロッド25,2
5には、昇降ブロック29の両端が上下方向に摺動自在
に支持されている。昇降ブロック29の上面中央部に
は、上記したピストンロッド28の自由端が固定されて
いる。なお、昇降ブロック29は、図2及び図3に示す
ように、中空構造であり、内部空間に横パイプ30が収
容・固定されている。この横パイプ30は、昇降ブロッ
ク29の幅寸法より僅かに短く設定されている。
【0037】また、本実施形態では、横パイプ30の下
面の幅方向に亙って等間隔の4箇所に、例えば鋼鉄製の
球根植付けパイプ31が、それぞれ横パイプ30に連通
するように固設されている。これら4本の球根植付けパ
イプ31は、等間隔で平行をなすように設定されてい
る。また、これら球根植付けパイプ31は、昇降ブロッ
ク29の底壁部を貫通して鉛直方向に沿って、昇降ブロ
ック29から垂れ下がるように固定されている。
【0038】さらに、球根植付けパイプ31の上部に
は、当該球根植付けパイプ31と平行をなす穴形成用ロ
ッド32が、連結ロッド部33を介して一体的に設けら
れている。なお、穴形成用ロッド32と連結ロッド部3
3とは、例えば鋼鉄製のパイプをL字状に折り曲げて形
成されており、連結ロッド部33の端部が球根植付けパ
イプ31の上部に溶接されている。ここで、穴形成用ロ
ッド32の下端部と球根植付けパイプ31の下端部と
は、略同じレベルになるように、穴形成用ロッド32の
長さが設定されている。また、穴形成用ロッド32の下
端は、閉塞され且つ土壌中に貫入し易いようい尖端形状
となっている。なお、本実施形態では、上記したように
穴形成用ロッド32の下端部と球根植付けパイプ31の
下端部とが略同じレベルになるように、穴形成用ロッド
32の長さを設定したが、穴形成用ロッド32の長さを
短く設定して、穴形成用ロッド32が土壌に被せたマル
チフィルムに穴を形成するに留めた構成としてもよい。
【0039】上記した横パイプ30には、図1に示すよ
うに、真空ポンプ23に接続された配管34が昇降ブロ
ック29を貫通して導かれて接続されている。このた
め、真空ポンプ23の駆動に従って、横パイプ30に連
通するように固定された球根植付けパイプ31内に負圧
を発生させることが可能となる。
【0040】このような構成の球根植付け部12を駆動
するに当たって、エアシリンダ駆動装置22は、通常、
ピストンロッド28がエアシリンダ27内に最も引っ込
んだ状態となるように設定され、シリンダ駆動スイッチ
24がONに操作された場合に、所定の時間内にピスト
ンロッド28が下方に突出した後、再度最も引っ込んだ
状態まで戻る動作を行い、ピストンロッド28が最も引
っ込んだ状態で停止するように駆動制御される。具体的
には、昇降ガイドロッド25の上部に配置された図示し
ないリミットスイッチを用いて、昇降ブロック29が最
も上位に位置したときに、エアシリンダ27の動作を停
止させるようになっている。このため、球根植付けパイ
プ31及び穴形成用ロッド32を下降させる場合は、そ
の都度、シリンダ駆動スイッチ24を操作するように設
定されている。
【0041】また、真空ポンプ23は、昇降ブロック2
9が最上位にある状態から最下位にある状態まで、球根
植付けパイプ31内を負圧にするように設定されてい
る。そして、昇降ブロック29が最下位に下がった時点
で、真空ポンプ23は停止するように制御される。さら
に、昇降ブロック29が最下位の状態から上昇する間も
真空ポンプ23は停止するように制御される。そして、
昇降ブロック29が最上位に戻ったときに、真空ポンプ
23を駆動して再度球根植付けパイプ31内が負圧にな
るように制御される。このような真空ポンプ23の制御
は、図示しないリミットスイッチを用いることにより行
うことができる。
【0042】なお、エアシリンダ駆動装置22及び真空
ポンプ23の駆動制御は、昇降ブロック29又は球根植
付けパイプ31の位置検出センサと、シーケンシャル制
御を行う制御部とで行う構成としても勿論よい。
【0043】(球根植付け機の作用及び動作)次に、上
記した構成の球根植付け機10の操作方法、動作、及び
作用について説明する。
【0044】まず、マルチフィルム7で覆われた畝8の
長手方向の一端部を跨ぐように球根植付け機10を配置
する。すなわち、前後輪15R,15L、16R,16
Lが、畝8を挟む通路9,9を走行できるように球根植
付け機10を配置させる。このとき、シャシフレーム1
4の座席13の前方位置に、例えばにんにくなどの球根
6を収容した球根箱19を載置しておく。
【0045】作業者は、座席13に座って駆動エンジン
17を始動させると共に、エアシリンダ駆動装置22及
び真空ポンプ23を初期状態となるように操作を行う。
その後、作業者は座席13に座った姿勢でシリンダ駆動
スイッチ24をONにする操作を行う。このように、作
業者が座席13に座った状態では、作業者が球根植付け
部12から離れているため、手などが昇降ブロック29
などに当たるのを回避することができ、作業の安全性を
確保することができる。
【0046】そして、シリンダ駆動スイッチ24がON
状態になると、エアシリンダ駆動装置22の作動により
エアシリンダ27がピストンロッド28を押し出す動作
を行う。これに伴って、昇降ブロック29は昇降ガイド
ロッド25を摺動して下降する。このため、球根植付け
パイプ31及び穴形成用ロッド32が下降して、マルチ
フィルム7を貫通して畝8に所定深さの植付け穴8Aを
形成した後、所定時間内で最上位まで上昇して戻る動作
を行う。球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32
が最上位まで戻ると、エアシリンダ27の作用により停
止する。
【0047】このように畝8の長手方向の端部で最初の
植付け穴8Aを形成した場合は、最初だけ、球根植付け
機10を走行させずに、停止したままの状態で以下の作
業を行う。すなわち、作業者は、最上位に位置する球根
植付けパイプ31の下端開口部31Aに球根6を発芽部
分が上を向くようにして近接させる。このとき、真空ポ
ンプ23は作動状態にあり、球根植付けパイプ31内は
負圧になっているため、球根6は下端開口部31Aに吸
引、保持される。作業者は、このような球根6を球根植
付けパイプ31にセットする動作を全ての球根植付けパ
イプ31に行う。
【0048】その後、作業者が座席13に座った状態
で、シリンダ駆動スイッチ24をONにすることによ
り、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32は下
降し、先に形成した植付け穴8A内に貫入される。球根
植付けパイプ31は、最下位に至るまで球根6を吸引し
て保持するが、最下位に至ると真空ポンプ23が停止さ
れて負圧状態が解除されるため、球根植付けパイプ31
が上昇動作を行うと、図4に示すように、球根6は植付
け穴8Aの底部に残されて植付けが行われる。球根植付
けパイプ31及び穴形成用ロッド32が最上位まで上昇
すると、エアシリンダ駆動装置22がエアシリンダ27
の動作を停止させる。
【0049】このように、1回目の植付け工程が終了し
た後は、図示しない走行スイッチをONにすることによ
り、球根植付け機10は、所定距離(植付け間隔寸法)
を進んで停止する。この状態で、2回目の植付け工程を
行う。すなわち、作業者は、再度、球根6を球根植付け
パイプ31にセットする動作を全ての球根植付けパイプ
31に行う。そして、シリンダ駆動スイッチ24をON
にすることにより、球根植付けパイプ31及び穴形成用
ロッド32を下降、上昇の動作が行われる。この工程で
も、球根植付けパイプ31が最下位に至ると負圧が解消
されて球根6が植付け穴8Aの底部に残留される。そし
て、再度、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド3
2が最上位まで復帰する。この2回目の植付け工程で
は、穴形成用ロッド32がマルチフィルム7を開口させ
ると共に、新たな植付け穴8Aを形成するため、この植
付け穴8は3回目の植付け工程において、球根植付けパ
イプ31が挿入される植付け穴8として利用される。こ
のように、球根6を植付ける際には、既に植付け穴8が
形成されているため、球根6は土から反力を受けること
がなく、球根植付けパイプ31の下端開口部31Aの縁
に過剰に押し付けられて損傷されるのを防止することが
できる。
【0050】3回目以降の植付け工程は、このような操
作を単に繰り返すだけでよい。なお、図2は、3回目以
降の植付け工程における球根6を球根植付けパイプ31
の下端開口部31Aに保持させる動作を示す断面説明図
である。また、図3は、3回目以降の植付け工程におい
て、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を下
降させて、球根6の植付けと新しい植付け穴8を形成し
ている状態を示す断面説明図である。
【0051】なお、球根植付け機10の走行において、
前工程で形成された植付け穴8と球根植付けパイプ31
との位置がずれた場合は、操作ペダル20を操作して位
置調節を行うことが可能である。
【0052】このようにして1条の畝8の球根植付けが
完了した後は、球根植付け機10を他の畝8に移動させ
て、同様の操作を行えばよい。
【0053】(本実施形態の変形例1)図5及び図6
は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例1を示
す要部斜視図である。この変形例1は、上記した球根植
付け機10に球根ホルダ40を設けたものであり、他の
構成は上記実施形態に係る球根植付け機10と同様であ
る。このため、変形例1の説明において、上記実施形態
に係る球根植付け機10と同一部分には同一の符号を付
して、その説明を省略する。
【0054】この変形例1では、図5に示すように、シ
ャシフレーム1における開口部21の後部両側に、ホル
ダ取付用支柱41がそれぞれ立設されている。そして、
ホルダ取付支柱41同士が対向する内側面上部には、回
転支持軸42が内側側方へ向けて突設されている。さら
に、両方の回転支持軸42,42には、小径の各揺動ア
ーム43の上端が当該各回転支持軸42に直角をなすよ
うに支持されている。そして、一対の揺動アーム43,
43の下端には、回転支持軸44を介して球根ホルダ
(ホルダプレート)40の両端側が支持されている。こ
れにより、一対の揺動アーム43,43の下端同士に、
球根ホルダ40が回動自在に支持されている。この球根
ホルダ40は、球根植付けパイプ31と対応する位置の
上面に球根6を保持する球根配置用凹部40Aがそれぞ
れ形成され、各回転支持軸44を介して水平状態を維持
しながら昇降自在になっている。
【0055】そして、図6に示すように、球根ホルダ4
0の球根配置用凹部40Aにそれぞれ球根6を発芽部分
が上を向くように収納し、球根ホルダ40等を手作業で
図6中矢印方向に押すことにより、一対の揺動アーム4
3,43を回転支持軸42,44を支点として回動さ
せ、球根6を球根植付けパイプ31の下端開口部31A
の直下に移動させることが可能となる。この際、球根ホ
ルダ40が水平状態を維持しながら上昇することによ
り、各球根配置用凹部40Aに収納された球根6をそれ
ぞれ対応する球根植付けパイプ31の下端開口部31A
へ近接させて、4個の球根6全部を同時にそれぞれの球
根植付けパイプ31の下端開口部31Aに吸引、保持さ
せることが可能となる。
【0056】この変形例1では、球根ホルダ40を設け
たことにより、球根6の装着作業が容易になり、作業者
の負担を軽減することが可能となる。
【0057】(本実施形態の変形例2)図7及び図8
は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例2を示
す。この変形例2の説明は、上記した実施形態と異なる
部分の説明に留める。すなわち、この変形例2では、球
根植付けパイプ31と穴形成用ロッド31とを連結する
連結ロッド部33を、球根植付けパイプ31側に固定さ
れた太い径の嵌合パイプ部33Aと、この嵌合パイプ部
33Aに嵌合される被嵌合パイプ部33Bとで構成し、
これらが互いに嵌合深さを調節可能に固定されている。
すなわち、嵌合パイプ部33Aと被嵌合パイプ部33B
には、ピッチが同じに設定された複数のボルト孔38が
形成されており、両パイプ部の任意のボルト孔38同士
を合わせることにより、連結ロッド部33の長さPを調
節し得るようにしたものである。なお、嵌合パイプ部3
3Aと被嵌合パイプ部33Bとは、図7に示すように、
例えばボルト36、ナット37とで固定されるようにな
っている。なお、図8はボルト36、ナット37を取り
付けていない状態で球根植付けパイプ31を上部で水平
方向に切断した要部の断面図である。
【0058】このような変形例2では、球根植付けパイ
プ31と穴形成用ロッド32との距離Pが任意に設定で
き、球根植付け機10の走行方向Fに沿う植付け列の植
付けピッチPを任意に設定することができる。このた
め、球根植付け密度を任意に設定することが可能とな
る。なお、このように植付け列のピッチPを変更した場
合は、図示しない制御部に植付け間隔寸法をピッチPの
寸法と同一となるように、入力設定し直すことが必要で
ある。
【0059】(本実施形態の変形例3)図9は、本実施
形態に係る球根植付け機10の変形例3を示す要部縦断
面図である。すなわち、この変形例3では、球根植付け
パイプ31の下端開口部31Aに、例えばゴムなどの弾
性を有する材料でなる円環状の弾性部材50を固設した
ものである。この変形例3の他の構成は、上記した実施
形態と同様である。
【0060】弾性部材50は、球根6を受ける内周面が
テーパ面50Aになっている。このため、球根6の周面
の傾斜に近似したテーパ面50Aであり、球根6の周面
との密着性を向上することができる。このように密着性
が向上することにより、真空ポンプ23の吸引力を低く
設定することが可能となる。また、この変形例3では、
球根6の損傷が発生するのをさらに抑えることができ
る。なお、弾性部材50の材料としては、ゴムの他に合
成樹脂を用いてもよい。
【0061】(本実施形態の変形例4)図10は、本実
施形態に係る球根植付け機10の変形例4を示す説明図
である。この変形例4では、球根植付けパイプ31を昇
降駆動させる昇降駆動手段が上記した実施形態と異な
る。
【0062】この変形例4では、シャシフレーム14の
前部に一端が支持軸59に回転自在に支持された揺動ロ
ッド60の他端に、昇降ブロック61が揺動ロッド60
に対して回転自在に支持されている。この昇降ブロック
61の下部には、下方へ向けて突出するように球根植付
けパイプ31が固定されている。この球根植付けパイプ
31には、ベースマシン11の進行方向前方側に、球根
植付け間隔分の寸法を隔てて球根植付けパイプ31と平
行をなすように穴形成用ロッド32Aが一体に設けられ
ている。この穴形成用ロッド32Aの先端部は、球根植
付けパイプ31より短く、球根植付けパイプ31が最下
位置に降りたときに、土壌表面に浅く突き刺さる程度に
設定されている。また、揺動ロッド60の中間部には、
例えばエアシリンダ62のピストンロッド63の自由端
部が支持されている。このため、エアシリンダ62を駆
動することにより、出没するピストンロッド63で揺動
ロッド60が、支持軸59を支点として揺動し、これに
伴って球根植付けパイプ31が昇降動作を行うようにな
っている。なお、昇降ブロック61は、ガイド部材によ
り上下方向のみに移動可能となっている。
【0063】(本実施形態の変形例5)図11は、本実
施形態に係る球根植付け機10の変形例5を示す要部説
明図である。この変形例5は、球根植付けパイプ31と
穴形成用ロッド32が設けられた昇降ブロック61をバ
ネ64を介してシャシプレート側部材14Aに吊り上
げ、偏心カム65を回転させることにより、バネ64の
付勢力に抗して昇降ブロック61を下降させたり、バネ
64の付勢力により昇降ブロック61を上昇させる構成
となっている。なお、昇降ブロック61は、ガイド部材
により上下方向のみに移動可能となっている。
【0064】(本実施形態の変形例6)図12は、本実
施形態に係る球根植付け機10の変形例6を示す要部説
明図である。この変形例6では、昇降ブロック61の上
部に上下方向に沿ってギアが並列に形成されたラックギ
ア66が固設され、このラックギア66にピニオンギア
67を噛合させている。そして、ピニオンギア67を回
転駆動することにより、ラックギア66を昇降させ、こ
れに伴って球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド3
2を昇降させるようになっている。
【0065】上記のように、本発明の実施形態の開示の
一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであ
ると理解すべきではない。この開示から当業者には様々
な代替実施の形態及び運用技術が明らかとなろう。例え
ば、上記した実施形態では、球根植付けパイプ31と穴
形成用ロッド32との距離を調節し得る変形例3がある
ことを述べたが、球根植付け機10の幅方向に並ぶ球根
植付けパイプ31同士の間隔を調節し得る構成としても
勿論よい。
【0066】また、上記した実施形態では、球根植付け
機10が車輪を備えた構成としてが、所謂キャタピラな
どの無端走行帯で走行するような構成としてもよく、無
端走行帯を用いれば、走行に伴う位置ずれを抑制するこ
とが可能となる。この他に、球根植付け機10は、牽引
手段で牽引されて走行する構成としてもよい。
【0067】さらに、上記した実施形態では、球根植付
け機10を畝8に植付けを行う場合について説明した
が、略平坦な土壌に球根植付けを行う場合に用いてもよ
い。
【0068】また、上記した実施形態では、球根植付け
パイプ31が4本である場合について説明したが、この
本数に限定されないことは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、球根の植付け効率を顕著に高め
る効果を奏する。また、球根植付けパイプが、単純に昇
降動作のみであるため、球根植付けパイプの機械的耐久
性が高く、メンテナンスの容易な球根植付け機を実現す
ることができる。また、球根植付けパイプを下降させる
際に、下端開口部に吸引保持された球根がマルチフィル
ムなどのシートから反発力を受けることがないため、球
根植付けパイプの下端開口部に吸引された当接される球
根が過剰に下端開口部に押し付けられることを防止する
効果がある。この結果、請求項1記載の発明では、球根
を土壌中へ挿入する段階で、球根の周面が損傷されるの
を防止する効果がある。
【0070】請求項2記載の発明によれば、、請求項1
記載された発明の効果に加えて、球根植付けパイプを上
昇駆動させて引き抜く際に、球根を容易に植付け土壌中
に残留するため、球根の損傷を防止する効果がある。
【0071】請求項3記載の発明では、請求項1及び請
求項2に記載された発明の効果に加えて、植付け効率を
高める効果がある。このため、作業者の労力や作業に拘
束される時間を少なくする効果がある。
【0072】
【0073】請求項記載の発明によれば、請求項
記載された発明の効果に加えて、球根植付けパイプを下
降させる際に、下端開口部に吸引保持された球根がマル
チフィルムなどのシートおよび土壌から挿入抵抗を受け
ることがないため、球根植付けパイプの下端開口部に吸
引された当接される球根が過剰に下端開口部に押し付け
られることを防止する効果がある。この結果、請求項5
記載の発明では、球根を土壌中へ挿入する段階で、球根
の周面が損傷されるのを防止する効果がある。
【0074】請求項記載の発明では、請求項及び請
求項に記載された発明の効果に加えて、穴形成用ロッ
ドと球根植付けパイプとの距離を任意に設定することが
可能となり、球根の植付け間隔を調整することが可能と
なり、植付け土壌の柔らかさや栄養状態などの土壌の特
性に応じてして作付け密度を調整することが可能にな
る。
【0075】請求項記載の発明では、請求項1〜請求
に記載された発明の効果に加えて、弾性部材が球根
と当接するため、球根の周面の損傷を防止すると共に、
球根を確実に保持する効果がある。このため、収穫され
る球根の品質の向上と、植付け作業の歩留まりを向上す
る効果がある。
【0076】請求項記載の発明によれば、請求項1〜
請求項に記載された発明の効果に加えて、作業者が予
め球根を球根ホルダに配置しておくことで、作業効率を
向上することができる。また、球根ホルダへ球根を配置
するため、作業姿勢が楽になり作業者の疲労を軽減する
ことができる。
【0077】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明の効果に加えて、アームを伸縮調整することに
より、球根植付けパイプの下端開口部に球根を容易且つ
確実に球根を吸引、保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球根植付け機の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】実施形態に係る球根植付け機における球根取り
付け操作を示す断面図である。
【図3】実施形態に係る球根植付け機における球根植付
け状態を示す断面図である。
【図4】実施形態における球根植付け状態を示す畝から
球根植付けパイプと穴形成用ロッドを引き抜く状態を示
す断面説明図。
【図5】実施形態の変形例1を示す要部の斜視図であ
る。
【図6】実施形態の変形例1を示す要部の斜視図であ
る。
【図7】実施形態の変形例2を示す要部の側面図であ
る。
【図8】実施形態の変形例2を示す要部の横断面図であ
る。
【図9】実施形態の変形例3を示す要部の断面図であ
る。
【図10】実施形態の変形例4を示す説明図である。
【図11】実施形態の変形例5を示す要部の説明図であ
る。
【図12】実施形態の変形例6を示す要部の説明図であ
る。
【図13】従来の植付け器を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 球根 8 畝(植付け土壌領域) 8A 植付け穴 10 球根植付け機 11 ベースマシン 12 球根植付け部 23 真空ポンプ 27 エアシリンダ 31 球根植付けパイプ 31A 下端開口部 32 穴形成用ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 7/00 - 9/08 A01C 5/00 - 5/08 A01G 13/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付け土壌領域を跨いだ状態で、球根植
    付け間隔での間欠的な走行を行うベースマシンと、 該ベースマシンに搭載され、且つ前記ベースマシンが停
    止した状態で昇降駆動されて球根の植付けを行う球根植
    付けパイプと、 該球根植付けパイプの下端開口部内に負圧を発生させる
    吸引手段とを備え、 前記下端開口部で球根を吸引保持した状態で前記球根植
    付けパイプを植付け土壌内に貫入させて球根の植付けを
    行う球根植付け機であって、 前記球根植付けパイプには、前記ベースマシンの走行方
    向前方に、所定距離を隔てて当該球根植付けパイプに平
    行をなす穴形成用ロッドが一体的に設けられ、前記所定
    距離が前記植付け土壌領域における前記走行方向に沿う
    植付け列の球根植付け間隔寸法と同一に設定され、前記
    球根植付けパイプの昇降動作に伴って昇降して少なくと
    も土壌表面を覆うように配置されたシートに穴を形成す
    ることを特徴とする球根植付け機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の球根植付け機であって、 前記吸引手段は、少なくとも前記球根植付けパイプを前
    記植付け土壌から引き抜く動作時に、吸引を停止するよ
    うに設定されていることを特徴とする球根植付け機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された球根
    植付け機であって、 前記球根植付けパイプは、前記ベースマシンの走行方向
    と直交する方向に沿って複数本が間隔を隔てて配置され
    ていることを特徴とする球根植付け機。
  4. 【請求項4】 請求項記載の球根植付け機であって、 前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプの昇降動
    作に伴って、土壌に球根植付け穴を形成することを特徴
    とする球根植付け機。
  5. 【請求項5】 請求項又は請求項のいずれかに記載
    された球根植付け機であって、 前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプに対して
    前記走行方向に相対的に移動調節可能であることを特徴
    とする球根植付け機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項のいずれかに記載
    の球根植付け機であって、 前記球根植付けパイプの下端開口部に、環状の弾性部材
    が固設されていることを特徴とする球根植付け機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項のいずれかに記載
    の球根植付け機であって、 前記球根植付けパイプが上昇して停止した状態で当該球
    根植付けパイプの下端開口部に、球根を上向きにした状
    態で供給する球根ホルダを備え、 該球根ホルダは、前記ベースマシンに移動可能に支持さ
    れていることを特徴とする球根植付け機。
  8. 【請求項8】 請求項記載の球根植付け機であって、 前記球根ホルダは、前記ベースマシンにおける前記球根
    植付けパイプの略両側方位置にそれぞれ立設された一対
    のホルダ取付用支柱と、これらホルダ取付用支柱の互い
    に対向する面にそれぞれ突設された回転支持軸と、それ
    ぞれの回転支持軸に一端部が支持され、前記ホルダ取付
    用支柱に揺動可能に垂れ下がるように設けられた伸縮可
    能なアームと、これらアームの他端部同士間に架設され
    たホルダプレートとを備えてなり、該ホルダプレートの
    上面に前記球根植付けパイプの位置に対応して球根配置
    用凹部が形成されていることを特徴とする球根植付け
    機。
JP2000377629A 2000-12-12 2000-12-12 球根植付け機 Expired - Fee Related JP3459403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000377629A JP3459403B2 (ja) 2000-12-12 2000-12-12 球根植付け機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000377629A JP3459403B2 (ja) 2000-12-12 2000-12-12 球根植付け機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002176812A JP2002176812A (ja) 2002-06-25
JP3459403B2 true JP3459403B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=18846321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000377629A Expired - Fee Related JP3459403B2 (ja) 2000-12-12 2000-12-12 球根植付け機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459403B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103202130A (zh) * 2013-03-20 2013-07-17 孙文雨 自走式大蒜播种机
CN104396387A (zh) * 2014-10-28 2015-03-11 梁开星 一种大蒜播种方法及大蒜播种机
CN105917805A (zh) * 2016-06-30 2016-09-07 余庆县惠农果蔬销售农民专业合作社 蔬菜种植打孔设备
CN110476554A (zh) * 2019-08-20 2019-11-22 山东崇师傅农业发展有限公司 一种小型手扶自走式大蒜播种机

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100692806B1 (ko) 2005-12-01 2007-03-14 이덕현 인삼씨앗 파종기
JP5322139B2 (ja) * 2006-12-05 2013-10-23 有光工業株式会社 播種方法
CN103404272B (zh) * 2013-08-15 2016-04-06 赵纯军 大蒜种植机
CN108617205B (zh) * 2018-07-13 2023-05-16 山东农业大学 一种大蒜播种机
CN111937533B (zh) * 2020-07-29 2021-11-26 东莞恩茁智能科技有限公司 打孔模块及应用所述打孔模块的育苗播种设备
CN114902933B (zh) * 2022-03-23 2024-02-09 浙江洲川生态环保科技有限公司 一种利用工程渣土与泥浆制备园林绿化种植土壤的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103202130A (zh) * 2013-03-20 2013-07-17 孙文雨 自走式大蒜播种机
CN104396387A (zh) * 2014-10-28 2015-03-11 梁开星 一种大蒜播种方法及大蒜播种机
CN105917805A (zh) * 2016-06-30 2016-09-07 余庆县惠农果蔬销售农民专业合作社 蔬菜种植打孔设备
CN110476554A (zh) * 2019-08-20 2019-11-22 山东崇师傅农业发展有限公司 一种小型手扶自走式大蒜播种机
CN110476554B (zh) * 2019-08-20 2020-09-01 山东崇师傅农业发展有限公司 一种小型手扶自走式大蒜播种机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002176812A (ja) 2002-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3459403B2 (ja) 球根植付け機
JP4465763B2 (ja) 苗植機
TWI584722B (zh) Seedling transplant machine
JP2001190162A (ja) 押さえ具
JP3129319B2 (ja) 苗植機
JP2002034310A (ja) 苗移植機
JP5088723B2 (ja) 苗植機
JP3294485B2 (ja) 移植機
JP3912783B2 (ja) 田植機
JP2712493B2 (ja) 苗植機の植付穴形成装置
JP2001211713A (ja) 野菜移植機
JP3538581B2 (ja) 水田作業車
JP2000236711A (ja) 苗移植機
JP2581279Y2 (ja) 長ねぎ定植苗用移植機
JP3658783B2 (ja) 苗の移植装置
JPH062491Y2 (ja) 移植開孔器の固着土壌除去装置
JPS60232005A (ja) 圃場穿孔装置
JP3260895B2 (ja) 野菜移植機
JPH0773452B2 (ja) 田植機の植付部伝動装置
JP2000060238A (ja) 苗移植機
JP2508267B2 (ja) 野菜移植機
JPH0353624Y2 (ja)
JP2006121967A (ja) 苗移植機
JP2002084817A (ja) 苗移植機
JP2600892B2 (ja) 苗植機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees