JP3458474B2 - ディスクカートリッジ誤挿入防止装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ誤挿入防止装置

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JP3458474B2
JP3458474B2 JP21065694A JP21065694A JP3458474B2 JP 3458474 B2 JP3458474 B2 JP 3458474B2 JP 21065694 A JP21065694 A JP 21065694A JP 21065694 A JP21065694 A JP 21065694A JP 3458474 B2 JP3458474 B2 JP 3458474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスクを1枚ずつ
収容した複数のカートリッジをマガジンに収納して、そ
のうち任意のものを選択してドライブユニットにて再生
するチェンジャー方式ディスク再生装置において、カー
トリッジがドライブユニットに正規でない姿勢でセット
されるのを防止するためのディスクカートリッジ誤挿入
防止装置の配置およびディスクカートリッジ誤挿入防止
装置の具体的構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチェンジャー方式ディスク再生装
置は、例えばCD(コンパクト・ディスク)チェンジャ
ーのように、裸のディスクを複数枚マガジンに収納し、
そのうち任意のディスクをマガジンから引き出して、ス
ピンドルモータ、ピックアップ等を具えたドライブユニ
ットにセットして再生するのが一般的であった。
【0003】また、MD(ミニ・ディスク)等のように
ディスクカートリッジに収納したものについてチェンジ
ャー方式を適用する場合、カートリッジごとマガジンに
収納して、そのうち任意のカートリッジを引き出してド
ライブユニットにセットして再生することが考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】裸のディスクであれ
ば、万一誤ってディスクを表裏裏返しにドライブユニッ
トにセットしても、音が再生されないだけであって、外
形は表裏同じであるので、ディスクあるいはドライブユ
ニットが壊れるおそれはない。ところが、カートリッジ
の場合は、表裏あるいは向きによって外形が異なるのが
一般的であるので、挿入姿勢を誤ってドライブユニット
に挿入されると(表裏裏返し、±90°回転、180°
回転等)、ディスクあるいはドライブユニットが壊れる
おそれがある。
【0005】そこで、1個のカートリッジを収納しかつ
再生するシングルMDプレーヤ等では、カートリッジを
ドライブユニットに挿入する途中で正しい姿勢で挿入さ
れているかどうかをチェックし、誤っている場合はそれ
以上挿入されないようにして誤挿入を防止している。と
ころが、チェンジャー方式の場合、カートリッジがドラ
イブユニットに送り込まれてから誤挿入をチェックする
のでは遅く、マガジンに挿入される時点で誤挿入を防止
する必要がある。とはいえ、マガジンの個々のディスク
収納部に誤挿入防止装置を配置するのでは、マガジンの
構成が複雑で大型となり、またコストが高くついてしま
う。
【0006】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、簡単な構成でマガジンに挿入される時点
で誤挿入を防止することができるようにしたカートリッ
ジ誤挿入防止装置を提供しようとするものである。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 この発明 のディスクカー
トリッジ誤挿入防止装置は、1枚のディスクを収容する
カートリッジであって、当該収容したディスクの面に対
し平行な面を構成する表面および裏面と、前記収容した
ディスクの面に対し直角な面を構成し、再生装置本体へ
の挿入方向の先行端を構成する先端面および後行端を構
成する後端面と、前記収容したディスクの面に対し直角
で前記再生装置本体への挿入方向に対し平行な面を構成
する左右両側面とを有し、前記先端面の長手方向の両角
部の形状が前記後端面の長手方向の両角部よりも大きな
丸みに形成され、前記両側面の長手方向の所定位置にお
いてその短手方向の前記表面寄りまたは前記裏面寄りに
片寄った位置に凹部が形成されたカートリッジが挿入さ
れるディスク再生装置の、当該挿入口の背後位置におい
て、当該挿入される途中の前記カートリッジの前記先端
面の長手方向両端部に相当する位置に、互いに距離を接
近する方向に付勢された状態で配置された可動部材対で
構成されたディスクカートリッジ誤挿入防止装置であっ
て、当該可動部材対が、前記挿入口から挿入される前記
カートリッジの先行端長手方向両端部の角部に当接し
て、当該角部の形状が前記先端面長手方向両端部の丸み
の大きな形状である場合には、当該角部にかみ合わず
に、前記挿入動作による押圧力により、前記付勢力に抗
して互いに距離を拡開する方向に駆動されて、前記カー
トリッジがさらに奥側へ挿入されるのを許容し、当該角
部の形状が前記後端面長手方向両端部の丸みの小さな形
状である場合には、当該角部にかみ合って、前記挿入動
作による押圧力を係止して、前記カートリッジがさらに
奥側へ挿入されるのを阻止するかぎ状部と、前記カート
リッジの先端面が前記かぎ状部を通過した後、前記付勢
力により前記両側面に当接し、当該カートリッジの挿入
動作に伴い当該側面上をその長手方向に摺動し、当該カ
ートリッジが表裏正しく挿入されている場合は当該側面
上の前記凹部から外れた位置を摺動して当該カートリッ
ジがさらに奥側へ挿入されるのを許容し、当該カートリ
ッジが表裏裏返しに挿入されている場合は前記側面上に
摺動している途中で前記凹部にはまり込んで当該カート
リッジがさらに奥側へ挿入されるのを阻止しかつ逆方向
への引き抜きを許容する凸部とを具備してなるものであ
る。
【0009】この発明のディスクカートリッジ誤挿入防
止装置は、前記カートリッジケースが、前記両側面の長
手方向の長さが前記先端面および後端面の長手方向の長
さよりも短く形成されたものであって、前記可動部材対
が、前記カートリッジが挿入されていない状態のときに
前記両かぎ状部間の距離が前記カートリッジの前記側面
の長手方向の長さよりも短く設定され、かつ前記カート
リッジの前記先端面の長手方向両端部が前記かぎ状部に
到達する手前の位置において当該先端面の長手方向両端
部が当接し、奥側に行くに従って互いに距離を接近する
方向に傾斜する傾斜面を有してなるものである。
【0010】
【0011】
【作用】 この発明 のディスクカートリッジ誤挿入防止装
置によれば、カートリッジケースの先端面と後端面とで
長手方向両端部の角部の丸みが異なることを利用して、
かぎ状部を設けて、先端面の丸みの大きな角部はかぎ状
部にかみ合わずに挿入され、後端面の丸みの小さな角部
はかぎ状部にかみ合って挿入が阻止されるようにしたの
で、カートリッジが前後方向を誤って挿入される(18
0°回転して挿入)のを防止することができる。また、
カートリッジの側面の表面寄りまたは裏面寄りの一方側
に片寄った位置に形成された凹部を利用して、誤挿入防
止装置に凸部を設けて、表裏正しい挿入に対しては、凸
部は凹部にはまり込まずにカートリッジ側面を摺動し、
表裏裏返しの挿入に対しては、凸部は凹部にはまり込ん
で摺動を阻止するようにしたので、カートリッジが表裏
裏返して挿入されるのを防止することができる。
【0012】この発明のディスクカートリッジ誤挿入防
止装置によれば、カートリッジの側面が先端面および後
端面よりも短い場合、挿入口の長手方向の長さがカート
リッジの側面の長さよりも長いので、側面を先端面とま
ちがえて先行端として挿入口に差し込むとそのまま挿入
されてしまう。そこで、可動部材に傾斜面を形成し、カ
ートリッジを挿入していない時のかぎ状部間の距離を側
面の長さよりも短く設定することにより、側面が先行端
として挿入口から挿入された時は、先行端面(すなわち
側面)の長手方向一方端の丸みの小さな角部がかぎ状部
にかみ合って挿入を阻止するようにしている。しかも、
先端面の正規の挿入に対しては、先端面長手方向両端部
の角部が傾斜面に当接して、カートリッジの挿入ととも
に可動部材を押し拡げていくので、カートリッジを挿入
することができる。
【0013】
【実施例】この発明をMDチェンジャー(チェンジャー
方式MDプレーヤ)に適用した一実施例を以下説明す
る。はじめに、MDカートリッジ規格を図2を参照して
説明する。MD10は、図2(a)に示すように、薄板
状のカートリッジケース12の内部に光磁気ディスク1
4を回転自在に収容して構成されている。カートリッジ
ケース12は図2(b)に六面図で示すように、表面1
6、裏面17、先端面18、後端面19、左側面20、
右側面21を具えている。先端面18の長手方向両角部
22,24の丸みは大きく(すなわち半径が大きく)形
成され、後端面19の長手方向両角部26,28は小さ
く(すなわち半径が小さく)形成されている。側面2
0,21の裏面寄りの位置には凹部30,32が形成さ
れている。この凹部30,32は、本来パワーローディ
ング用に用意されているものである。
【0014】このほか、表面16および裏面17には、
相互につながったシャッター34,35が矢印A方向に
スライドして開閉可能に配設されている。裏面17には
ディスク14の中央部のクランピングプレート36を露
出させる開口部37が形成されている。表面16には、
再生装置への挿入方向を示す挿入方向マーク38が形成
されている。また、側面20,21の長手方向の長さL
1は、先端面18、後端面19の長手方向の長さL2よ
りも短く形成されている。なお、側面20,21に形成
された溝31,33は、通常のシングルMDプレーヤに
おいて、このMD10をドライブユニットに挿入する際
の誤挿入防止用に用いられているものである。
【0015】この発明が適用されたMDチェンジャーの
一実施例を図3に示す。このMDチェンジャー40は、
再生装置本体42内に、リング状(ドーナッツ状)のマ
ガジン44を、そのリングの中心を回転軸46として左
右両回り方向に回転自在に収容している。マガジン44
はマガジンドライバ48によって左右両回り方向に回転
駆動される。マガジン44には、複数(例えば100
枚)のディスク収納空間50が所定ピッチで放射状に形
成され、各ディスク収納空間50には、カートリッジケ
ース内に光磁気ディスクを収容したMD10がそれぞれ
1枚ずつ出し入れ可能に縦の姿勢で並べて収納される。
【0016】再生装置本体42の前面パネル54の中央
部には、縦方向のスロット56(挿入口)が1つ形成さ
れている。このスロット56は、1枚のMD10を抜き
差し可能な大きさに形成され、その背後位置にある1つ
のディスク収納空間50aに対し、1枚のMD10を出
し入れすることができる。スロット56の背後位置に
は、スロット56からディスク収納空間50aに挿入さ
れる途中のMD10aが正規の姿勢で挿入されているか
どうかを検出して、正規な姿勢でない場合に、その挿入
を途中で阻止するためのディスクカートリッジ誤挿入防
止装置57が配設されている。
【0017】再生装置本体42内には、リング状マガジ
ン44の中央空間部58に、ドライブユニット60が固
定配設されている。ドライブユニット60は、マガジン
44に収納された任意の1枚のMD10を再生するため
のもので、スピンドルモータおよび光ピックアップを具
えている。また、記録機能を有する場合には、記録用磁
気ヘッドをさらに具えている。また、ドライブユニット
60は、ここでは、マガジン44との間でMD10の授
受を行なうための機構およびMD10をスロット56か
ら排出させるための機構を具えている。これら機構は、
ユーザーのキー操作等に基づいてモータ動力で駆動され
る。
【0018】ドライブユニット60は、ここではスロッ
ト56からその背後位置にあるディスク収納空間50a
に通じる経路と同一平面上(特にここでは同経路の延長
線L上)に配設されており、この収納空間50aとの間
でMD10の授受を行なう。したがって、スロット56
から新たに挿入するMD10aを再生する時は、MD1
0aをスロット背後位置のディスク収納空間50aを通
してそのままドライブユニット60に送り込めばよいの
で、マガジン44を回転させなくてすみ、再生開始まで
の時間を短くすることができる。
【0019】再生装置本体42の前面パネル54には、
ユーザーが再生しようとするディスク番号(ディスク収
納空間の番地)や曲番をキー入力するためのテンキーや
再生、停止、一時停止等を指令するための各種の操作キ
ー等を配列した操作部66、および再生中のディスク番
号や曲番さらには各番地におけるディスクの有無等を表
示する表示部68等が配設されている。
【0020】図3のMDチェンジャー40の主要部の平
面図を図1に示す。マガジン44には仕切り板70が回
転軸46を中心に所定ピッチで放射状に全周で例えば1
00枚取り付けられている。仕切り板70どうしの間に
形成されるディスク収納空間50には、スロット56か
ら挿入されたMD10が1枚ずつ収納される。スロット
56の背後位置のディスク収納空間50aに収納された
MD10は、ドライブユニット60の方向およびスロッ
ト56の方向の両方向に出し入れすることができる。
【0021】ドライブユニット60は、スロット56か
らその背後位置にあるディスク収納空間50aに通じる
一直線の経路の延長線L上に固定配設されている。ドラ
イブユニット60には、スピンドルモータ72、光ピッ
クアップ74およびスロット背後位置のディスク収納空
間50aとの間でMD10の授受を行なう機構やスロッ
ト背後位置のディスク収納空間50aにあるMD10を
スロット56を通して外に押し出すための機構(いずれ
も図示せず)が配設されている。ドライブユニット60
は、ユーザーによる再生指令に基づき、スロット背後位
置のディスク収納空間50aからMD10を引き出し
て、スピンドルモータ72にセットして回転駆動し、光
ピックアップ74で再生する。
【0022】マガジン44に収納されている別のMD1
0を再生する指令が与えられた時は、ドライブユニット
60にセットされているMD10を元のディスク収納空
間50に戻し、マガジン44を回転させて、指示された
番地のディスク収納空間50をスロット56の背後位置
に位置決めし、ドライブユニット60がそのディスク収
納空間50からMD10を引き出して再生する。
【0023】ディスクカートリッジ誤挿入防止装置57
の具体的構成を図4に示す。図4において、(a)は再
生装置本体42の前面パネル54に構成されたスロット
56の外観図、(b)はスロット56の背後位置に配置
されたディスクカートリッジ誤挿入防止装置57の構成
図である。スロット56は、その長手方向が垂直方向に
形成され、長手方向の長さLsがMD10の先、後端面
18,19の長手方向の長さL2よりもやや長目に形成
され、短手方向長さWsがMD10の厚さW1よりもや
や長目に形成されている。スロット56の長手方向中央
部は、MD10を指でマガジン44内に押し込めるよう
に凹部80内に形成されている。
【0024】ディスクカートリッジ誤挿入防止装置57
は、スロット56の背後位置において、MD10の先端
面18の長手方向両端部に相当する位置(すなわちスロ
ット56の長手方向両端部に相当する位置)に配置され
た第1、第2の可動レバー82,84で構成される。可
動レバー82,84は、再生装置本体内の水平方向の固
定軸86,88を中心に垂直方向に回動自在に配設さ
れ、ばね90,92によって互いに接近する方向に付勢
されている。可動レバー82,84には、MD10を案
内するためのガイド94が形成されている。
【0025】可動レバー82,84の側面形状を図5
(a)に示す(ガイド94は図示せず)。可動レバー8
2,84は、回動軸86,88を中心として回動自在に
支持されており、ばね90,92により互いに接近する
方向(矢印A)に付勢されている。MD10が挿入され
ていないときは、可動レバー82,84は固定の係止部
96,98によって係止されている。可動レバー82,
84の先端部には、傾斜面100、かぎ状部102、凸
部104、傾斜面106が形成されている。
【0026】傾斜面100は、挿入されるMD10の先
端面18の長手方向両角部22,24が当接し摺動し
て、可動レバー82,84間を押し拡げていくためのも
のである。かぎ状部102は、ここでは傾斜面100の
終端部に形成されており、図5(b)に拡大して示すよ
うに、その高さhや傾斜面100とのなす角度θ1や頂
部108の丸みは、MD10の先端面18の丸みの大き
な両角部22,24は乗り越えることができ、後端面1
9の丸みの小さな両角部26,28はかみ合って乗り越
えることができない(180°回転して誤挿入された場
合)大きさ、形状に形成されている。なお、MD10が
挿入されていない状態(すなわち、可動レバー82,8
4が係止部96,98で係止された状態)では、かぎ状
部102,104間の距離Ldは、MD10の側面2
0,21の長さL1よりも短く設定されている。
【0027】凸部104は、図5(c)に示すように、
正規の姿勢で挿入されたMD10に対しては凹部30,
32にはまり込まず、裏返しに挿入されたMD10に対
しては凹部30,32にはまり込んでそれ以上の挿入が
できない大きさおよび形状に形成されている。尚、ここ
では、かぎ状部102は凸部104の前端面に形成され
ている。傾斜面106は、マガジン44に収納されてい
るMD10を排出する時に、MD10の後端面19の長
手方向両角部26,28が当接し摺動して、可動レバー
82,84間を押し拡げていくためものである。図5
(b)に示すように、傾斜面106と凸部104の後端
面110とのなす角度θ2は、MD10の排出時にMD
10の後端面19の長手方向両角部26,28がここで
かみ合わないように、大きな角度に形成されている。
【0028】以上の構成のディスクカートリッジ誤挿入
防止装置57によりあらゆる向きの誤挿入を防止できる
点について説明する。 1)正規挿入 正規の姿勢で挿入した時の動作を図6〜図7に1−1乃
至1−6で示す。 1−1:MD10をスロット56から挿入すると、はじ
めに、先端面18の長手方向両角部22,24が可動レ
バー82,84の傾斜面100に当接する。 1−2:MD10の先端面両角部22,24が可動レバ
ー82,84の傾斜面100上を摺動し、可動レバー8
2,84が押し拡げられていく。 1−3:MD10の先端面両角部22,24が可動レバ
ー82,84のかぎ状部102を乗り越えて、可動レバ
ー82,84の凸部104がMD10の側面20,21
を摺動していく。
【0029】1−4:この摺動時、MD10の側面2
0,21の凹部30,32と可動レバー82,84の凸
部104の位置は摺動方向に対し横方向にずれているの
で、可動レバー82,84の凸部104は凹部30,3
2にはまり込まずに側面20,21上を摺動する。 1−5:MD10の後端面19の両角部26,28が凸
部104を乗り越えると、これら両角部26,28はば
ね90,92による可動レバー82,84の閉じようと
する力を可動レバー82,84の内側の傾斜面106か
ら受けて、MD10はマガジン44方向に引き込まれて
いく。このようにして、モータ等を使用することなく、
ばね90,92によるアシストを利用してMD10をマ
ガジン44内に挿入することができる。 1−6:後端面両角部26,28が傾斜面106を乗り
越えると、マガジン44内への収納を終了する。なお、
マガジン44内のMD10を排出する時は、MD10を
スロット56の方向へ押し出す力により、後端面両角部
26,28が可動レバー82,84の内側の傾斜面10
6を押し拡げながらMD10は出てくる。
【0030】2)オモテ・右90°回転 表裏は正しいが、向きが右回りに90°回転して挿入さ
れた時の動作を図8に2−1乃至2−2で示す。 2−1:後端面19の角部26が上側の可動レバー82
のかぎ状部102に引っ掛かる。 2−2:この状態でさらに押し込むと、下側が少し入り
込んだ状態で斜めに停止し、それ以上の挿入は阻止され
る。
【0031】3)オモテ・左90°回転 表裏は正しいが、向きが左回りに90°回転して挿入さ
れた時の動作を図8に3−1乃至3−2で示す。 3−1:後端面19の角部28が下側の可動レバー84
のかぎ状部102に引っ掛かる。 3−2:この状態でさらに押し込むと、上側が少し入り
込んだ状態で斜めに停止し、それ以上の挿入は阻止され
る。
【0032】4)オモテ・180°回転 表裏は正しいが、向きが180°回転して挿入された時
の動作を図9に4−1で示す。 4−1:上下とも後端面19の両角部26,28がかぎ
状部102に引っ掛かり、それ以上の挿入を阻止され
る。
【0033】5)ウラ・0°回転 向きは正しいが裏返しに挿入された時の動作を図9に5
−1で示す。 5−1:先端面18の両角部22,24はかぎ状部10
2を乗り越えてしまうが、凸部104が凹部30,32
にはまり込んでしまうため、そこで挿入が阻止される。
MD10を引けば、凸部104は凹部30,32から抜
け出て、MD10を引き出すことができる。
【0034】6) ウラ・右90°回転 裏返しでかつ右回りに90°回転して挿入された時の動
作を図10に6−1乃至6−2で示す。 6−1:2−1と同じ。 6−2:2−2と同じ。
【0035】7) ウラ・右90°回転 裏返しでかつ左回りに90°回転して挿入された時の動
作を図10に7−1乃至7−2で示す。 7−1:3−1と同じ。 7−2:3−2と同じ。
【0036】8) ウラ・180°回転 裏返しでかつ180°回転して挿入された時の動作を図
9に8−1で示す。 8−1:4−1と同じ。
【0037】
【他の実施例】前記実施例では、この発明をMDチェン
ジャーに適用した場合について説明したが、MD以外の
光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等をカート
リッジに収容してマガジンに収納するチェンジャー方式
の各種ディスク再生装置に適用することができる。ま
た、前記実施例では挿入口を1個としたが、複数個設け
てもよい。その場合は、挿入口ごとにディスクカートリ
ッジ誤挿入防止装置を設ける。
【0038】
【0039】
【発明の効果】 以上説明したように、この発明 のディス
クカートリッジ誤挿入防止装置によれば、カートリッジ
ケースの先端面と後端面とで長手方向両端部の角部の丸
みが異なることを利用して、かぎ状部を設けて、先端面
の丸みの大きな角部はかぎ状部にかみ合わずに挿入さ
れ、後端面の丸みの小さな角部はかぎ状部にかみ合って
挿入が阻止されるようにしたので、カートリッジが前後
方向を誤って挿入される(180°回転して挿入)のを
防止することができる。また、カートリッジの側面の表
面寄りまたは裏面寄りの一方側に片寄った位置に形成さ
れた凹部を利用して、誤挿入防止装置に凸部を設けて、
表裏正しい挿入に対しては、凸部は凹部にはまり込まず
にカートリッジ側面を摺動し、表裏裏返しの挿入に対し
ては、凸部は凹部にはまり込んで摺動を阻止するように
したので、カートリッジが表裏裏返して挿入されるのを
防止することができる。
【0040】この発明のディスクカートリッジ誤挿入防
止装置によれば、可動部材に傾斜面を形成し、カートリ
ッジを挿入していない時のかぎ状部間の距離を側面の長
さよりも短く設定するようにしたので、側面が先行端と
して挿入口から挿入された時は、先行端面(すなわち側
面)の長手方向一方端の丸みの小さな角部がかぎ状部に
かみ合って挿入を阻止することができる。しかも、先端
面の正規の挿入に対しては、先端面長手方向両端部の角
部が傾斜面に当接して、カートリッジの挿入とともに可
動部材を押し拡げていくので、カートリッジを挿入する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す図で、図3のMD
チェンジャーの主要部の構成を示す平面図である。
【図2】 MDのカートリッジ形状を示す斜視図および
六面図である。
【図3】 この発明の一実施例を示すMDチェンジャー
の斜視図である。
【図4】 図1のスロット形状を示す斜視図およびその
背後位置に配置されるディスクカートリッジ誤挿入防止
装置の斜視図である。
【図5】 図4のディスクカートリッジ誤挿入防止装置
の側面図である。
【図6】 正規の姿勢で挿入された時の図5の誤挿入防
止装置の動作説明図である。
【図7】 誤挿入された時の図5のディスクカートリッ
ジ誤挿入防止装置の動作説明図である。
【図8】 誤挿入された時の図5のディスクカートリッ
ジ誤挿入防止装置の動作説明図である。
【図9】 誤挿入された時の図5のディスクカートリッ
ジ誤挿入防止装置の動作説明図である。
【図10】 誤挿入された時の図5のディスクカートリ
ッジ誤挿入防止装置の動作説明図である。
【符号の説明】
10 MD(カートリッジ) 16 表面 17 裏面 18 先端面 19 後端面 20,21 側面 22,24 先端面の長手方向の両角部 26,28 後端面の長手方向の両角部 30,32 凹部 40 MDチェンジャー(ディスク再生装置) 42 再生装置本体 44 マガジン 50 カートリッジ収納空間 56 スロット(挿入口) 57 ディスクカートリッジ誤挿入防止装置 60 ドライブユニット 82,84 可動レバー(可動部材対) 100 傾斜面 102 かぎ状部 104 凸部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚のディスクを収容するカートリッジで
    あって、当該収容したディスクの面に対し平行な面を構
    成する表面および裏面と、前記収容したディスクの面に
    対し直角な面を構成し、再生装置本体への挿入方向の先
    行端を構成する先端面および後行端を構成する後端面
    と、前記収容したディスクの面に対し直角で前記再生装
    置本体への挿入方向に対し平行な面を構成する左右両側
    面とを有し、前記先端面の長手方向の両角部の形状が前
    記後端面の長手方向の両角部よりも大きな丸みに形成さ
    れ、前記両側面の長手方向の所定位置においてその短手
    方向の前記表面寄りまたは前記裏面寄りに片寄った位置
    に凹部が形成されたカートリッジが挿入されるディスク
    再生装置の、当該挿入口の背後位置において、当該挿入
    される途中の前記カートリッジの前記先端面の長手方向
    両端部に相当する位置に、互いに距離を接近する方向に
    付勢された状態で配置された可動部材対で構成されたデ
    ィスクカートリッジ誤挿入防止装置であって、当該可動
    部材対が、 前記挿入口から挿入される前記カートリッジの先行端長
    手方向両端部の角部に当接して、当該角部の形状が前記
    先端面長手方向両端部の丸みの大きな形状である場合に
    は、当該角部にかみ合わずに、前記挿入動作による押圧
    力により、前記付勢力に抗して互いに距離を拡開する方
    向に駆動されて、前記カートリッジがさらに奥側へ挿入
    されるのを許容し、当該角部の形状が前記後端面長手方
    向両端部の丸みの小さな形状である場合には、当該角部
    にかみ合って、前記挿入動作による押圧力を係止して、
    前記カートリッジがさらに奥側へ挿入されるのを阻止す
    るかぎ状部と、 前記カートリッジの先端面が前記かぎ状部を通過した
    後、前記付勢力により前記両側面に当接し、当該カート
    リッジの挿入動作に伴い当該側面上をその長手方向に摺
    動し、当該カートリッジが表裏正しく挿入されている場
    合は当該側面上の前記凹部から外れた位置を摺動して当
    該カートリッジがさらに奥側へ挿入されるのを許容し、
    当該カートリッジが表裏裏返しに挿入されている場合は
    前記側面上を摺動している途中で前記凹部にはまり込ん
    で当該カートリッジがさらに奥側へ挿入されるのを阻止
    しかつ逆方向への引き抜きを許容する凸部とを具備して
    なるディスクカートリッジ誤挿入防止装置。
  2. 【請求項2】前記カートリッジケースは、前記両側面の
    長手方向の長さが前記先端面および後端面の長手方向の
    長さよりも短く形成されたものであって、 前記可動部材対は、前記カートリッジが挿入されていな
    い状態のときに前記両かぎ状部間の距離が前記カートリ
    ッジの前記側面の長手方向の長さよりも短く設定され、
    かつ前記カートリッジの前記先端面の長手方向両端部が
    前記かぎ状部に到達する手前の位置において当該先端面
    の長手方向両端部が当接し、奥側に行くに従って互いに
    距離を接近する方向に傾斜する傾斜面を有してなる請求
    記載のディスクカートリッジ誤挿入防止装置。
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