JP4286865B2 - シャッタ開閉機構及び記録媒体駆動装置 - Google Patents

シャッタ開閉機構及び記録媒体駆動装置 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の内部の基準位置に略中心が配置されるカートリッジにおいて、窓部を開閉するためのシャッタ開閉機構、及び、このシャッタ開閉機構を備えた記録媒体駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CD(Compact Disc)やMD(Mini Disc)等の大容量の記録情報を保存することができる記録媒体が利用されている。さらに、近年では、大容量記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)の開発が進み、また次世代メディアとして、いわゆるブルーレイディスクの研究も急速に進められている。記録媒体にはCD等のベアディスクの他に、記録面を保護するためにカートリッジに収納して利用するものもある。
【0003】
このカートリッジには、ディスク状情報記録媒体の情報記録面と対向して窓部が形成されており、この窓部はシャッタ開閉機構により開閉操作される。
シャッタ開閉機構の従来構造が特許文献1に示されている。
特許文献1のシャッタ開閉機構は、カートリッジが出入口から挿入される外筐の内部に取り付けられるシャッタオープナと、このシャッタオープナに係合されるとともにカートリッジに設けられた従動体とを備えている。
このシャッタ機構の概略構造をカートリッジ10の裏面から見た状態が図1(A)(B)に示されている。この図において、カートリッジ10に設けられた従動体11は、シャッタ板(図示せず)と連動するとともにカートリッジ10の内部に回転自在に配置されたホイール13を備え、このホイール13は、その外周部に沿って歯車部13Aが形成され、この歯車部13Aの両側2箇所に、外形がR形状の凹部13B,外形が矩形上の凹部13Cが形成されている。
【0004】
一方、筐体に設けられたシャッタオープナ200は、図示しない筐体の内部にカートリッジ出入口から奥行き方向に沿って取り付けられたラック201と、そのラック201の出入口側に設けられたフロント側係合部材202と、ラック201の奥行き側に設けられたリア側係合部材203とを備えている。これらの係合部材202,203は、その先端部が略円弧状に形成されており、この係合部材の先端部が後述するカートリッジ10のホイール13に形成されている凹部13B,13Cに係合される構造である。
以上の構造のシャッタ機構では、カートリッジ10が奥行き方向Rに挿入されると、フロント側係合部材202が凹部13Bに係合し、その状態で、カートリッジ10が奥行き方向Aに進み続けると、ホイール13が矢印Bで示す半時計方向に回転してラック201と歯車部11Aとが互いに噛合し、さらに、リア側係合部材203が凹部13Cに係合すると、図示しないシャッタが開放される。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−109282
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、先端部が円弧状に形成された係合部材202,203がホイールの平面矩形状の凹部13B,13Cに係合される構造である。通常、これらの凹部13B,13Cと係合部材202,203の略円弧状先端部とを円滑に係合させるため、これらの間には隙間が形成される。この隙間(ガタ)が大きいと、外部からの衝撃等により、この隙間分だけホイール13が回転することになる。
ここで、カートリッジ10に収納されたディスク状情報記録媒体(図示せず)の中心CCは筐体の基準位置MCと一致することが理想的であるが、これらが公差やガタの影響で現実には一致しない場合がある。
【0007】
例えば、図1(A)に示される通り、カートリッジ10の中心CCが基準位置MCよりフロント側(出入口側、図1中では紙面下側)にずれる場合があり、この場合には、ホイール13が回転しきれず、シャッタが十分に開放されない問題が一例として生じる。この状態では、ディスク状情報記録媒体に記録された情報を読み取り、あるいは、記録媒体に情報を記録するためのピックアップ装置がシャッタと干渉する虞れも生じる。
これに対して、図1(B)に示される通り、カートリッジ10の中心CCが基準位置MCよりリア側(奥行き側、図1中では紙面上側)にずれる場合があり、この場合には、リア側係合部材203が凹部13Cから外れ、外部からの衝撃等によりホイール13が誤って回転するという問題が一例として生じる。
[0008]
本発明の目的は、カートリッジの中心が筐体の基準位置と一致しなくても、シャッタを適正に開閉動作できるシャッタ開閉機構及び記録媒体駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
[0009]
本発明のシャッタ開閉機構は、出入口より挿入されたカートリッジの内部に設けられたホイールと係合し、前記カートリッジに設けられたシャッタを開閉するシャッタ開閉機構であって、前記カートリッジが挿入される方向に沿って形成され、前記ホイールに形成された歯車部と係合するラック部と、前記ラック部の両側に形成され、前記ホイールの前記歯車部の両側にそれぞれ形成される第1凹部及び第2凹部に対してそれぞれ係合する第1凸部及び第2凸部と、を備え、少なくとも前記第2凸部は前記カートリッジ側に向けて付勢され、かつその先端位置が、挿入完了時における前記ホイールの中心位置に対して前記出入口側に配置されており、前記先端部近傍の少なくとも出入口側の側面は、テーパ状に形成されてなる、ことを特徴とする。
[0010]
本発明の記録媒体駆動装置は、前述した本発明のシャッタ開閉機構を備えた記録媒体駆動装置であって、前記筐体の内部には前記カートリッジに収納されたディスク状情報記録媒体に情報を記録及び/又は再生する情報記録・再生機構が取り付けられている、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
[0011]
[図1]従来技術を示す断面図。
[図2]本発明の一実施形態を示す斜視図。
[図3]カートリッジの分解斜視図。
[図4]シャッタオープナの斜視図。
[図5]本実施形態の要部を示すもので、第2凸部とホイールの第2凹部との係合関係を示す平面図。
[図6]シャッタ開閉機構の作用を示す断面図。
【符号の説明】
[0012]
1…記録媒体駆動装置、2…筐体、2A…出入口、10…カートリッジ、10B…窓部、12…ディスク状情報記録媒体、12B…窓部、13…ホイール、13A…歯車部、13B…第1凹部、13C…第2凹部、14…シャッタ、20…シャッタオープナ、22…ラック部、23…第1凸部、24…第2凸部
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図2には本実施形態のシャッタ開閉機構を適用したカートリッジ及び記録媒体駆動装置の全体構成が示されている。
図2において、記録媒体駆動装置1は、筐体2と、この筐体2の内部に設けられ略平板状のカートリッジ10に収納されたディスク状情報記録媒体12(図3参照)に情報を記録及び/又は再生する図示しない情報記録・再生機構とを備えて構成されている。
情報記録・再生機構は、カートリッジ10に収容されているディスク状情報記録媒体をターンテーブル等の回転駆動部により回転駆動させつつ、ディスク状情報記録媒体に対して光ピックアップを半径方向に移動させながら映像や音声等の記録及び/又は再生を行う装置である。
【0014】
筐体2の正面側にはカートリッジ10を筐体2の内部に収納し、あるいは、内部から排出するための矩形状の出入口2Aが設けられている。本実施形態では、カートリッジ10が直接に筐体2の内部に収納されるものでもよく、あるいは、図示しないトレイに載置した状態で筐体2の内部に収納されるものでもよい。
カートリッジ10は筐体2の内部の基準位置にディスク状情報記録媒体12の中心が一致するように筐体2の内部に配置される。つまり、基準位置は情報記録・再生機構の回転駆動部の中心位置である。
筐体1の内部には出入口2Aから奥行き方向に延びて駆動体としてのシャッタオープナ20が取り付けられている。
【0015】
図3にはカートリッジ10の構造が示されている。
図3において、カートリッジ10は、側部に開口部が形成された下部カートリッジ本体10A及び上部カートリッジ本体(図示せず)を備えている。
下部カートリッジ本体10Aには光ピックアップがアクセスするための窓部10Bが半径方向に延びて形成されている。
これらのカートリッジ本体の間には、シャッタオープナ20に係合される従動体11と、回転自在に支持されたディスク状情報記録媒体12とを備えている。
この場合のディスク状情報記録媒体12として具体的には、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD−DA(CD-Digital Audio)、CD−R(CD-Recordable)、CD−RW(CD-Re writable)、Video−CD、CD−G(CD-Extended Graphics)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-ROM)、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−R、DVD−RW、Blu−ray Disc等を含むものである。
【0016】
従動体11は、カートリッジ本体内にそれぞれ回転可能に支持されたホイール13及びディスク状情報記録媒体12と、ホイール13と下部カートリッジ本体10Aとの間に配置された2枚のシャッタ14と、ホイール13の回転をシャッタ14の開閉に連動させる図示しない連動機構とを備えて構成されている。
下部カートリッジ本体10Aの窓部10Bは、シャッタ14が開放された際に、ディスク状情報記録媒体12の情報記録面の一部を露出するものである。
ホイール13は、その外周部に沿って形成される歯車部13Aと、この歯車部13Aの両側にそれぞれ外形がR状に形成される第1凹部13B及び平面矩形上に形成される第2凹部13Cとを有し、これらの歯車部13A、第1凹部13B及び第2凹部13Cは、その回転位置によってはカートリッジ本体の側面部の開口部から露出される。
シャッタ14が閉じている状態では、第1凹部13Bの中心がカートリッジ中心であって、図5で示される基準位置MCと略一致するようにホイール13が位置決めされ、シャッタ14が十分に開いている状態では、第2凹部13Cの中心がカートリッジ中心であって、基準位置MCと略一致するようにホイール13が位置決めされる。
【0017】
図4にはシャッタオープナ20の構造が示されている。
図4において、シャッタオープナ20は、略長尺状のベース21と、このベース21の長手方向に沿って設けられホイール13の歯車部13Aと噛合可能とされるラック部22と、このラック部22の出入口側に設けられた第1係合部材としての第1凸部23と、ラック部22の奥行き側に設けられた第2係合部材としての第2凸部24とを備えて構成されている。
また、ベース部21は、適宜な手段により筐体2の内部側壁に固定されている。
第1凸部23は、その先端部がホイール13の第1凹部13Bと係合可能とされ、かつ、その基端部とベース部21との間には図示しないばねが介装されてカートリッジ側に向けて付勢されている。
第1凸部23は、その先端部が平面円弧状に形成されており、その幅寸法は第1凹部13Bの幅寸法よりやや小さい。
【0018】
図5には第2凸部24の平面形状が示されている。
図5(A)に示される通り、第2凸部24は、その先端位置Pがディスク状情報記録媒体12の基準位置MCに対して寸法Dだけ出入口側Fに離れて配置されている。この寸法Dは、記録媒体駆動装置に収納された際のカートリッジのガタや公差を考慮して適宜設定される。そして第2凸部24は、その先端部がホイール13の第2凹部13Cと係合可能とされ、かつ、その基端部とベース部21との間には図示しないばねが介装されてカートリッジ側に向けて付勢されている。
なお、本実施形態においては、第2凸部24の基端側の幅寸法は第2凹部13Cの幅寸法よりも大きく形成されている。
また、第2凸部24は、少なくともその先端部のうちF側がテーパ状に形成するとよく、図5(A)においてはこのテーパは、先端から出入口側(F側)と奥行き側(R側)との側面にそれぞれに向かって形成されている。テーパ状の先端部は、その先端を通る中心線Cに対してそれぞれ略45°の角度をもって形成されている。このようにテーパ形状とすることで、ホイールを回転させる力を安定して確保することができる。
この状態では、第2凸部24の出入口側のテーパ面に第2凹部13Cの一方の角部が当接するが、第2凸部24の奥行き側のテーパ面には第2凹部13Cの他方の角部が当接しない。この奥行き側のテーパ面は、カートリッジのアンローディング時に、第2凸部がカートリッジのハウジングと接触した場合にこのテーパ面によって退避可能とならしめるために形成される。従って上述のごとく、この奥行き側のテーパ面は必ずしも形成する必要は無く、ハウジングとの接触時を考慮する必要がない場合は設けずに、出入口側の側面がテーパ状となっていてもよい。
【0019】
次に、本実施形態のシャッタ開閉機構の動作について、図6に基づいて説明する。図6は、図1と同様の方向から見た図である。
始めに、カートリッジ10は、予めシャッタ14が閉じられており、この状態では、側部開口部から第1凹部13Bが露出しており、この第1凹部13Bはカートリッジ中心に位置している。
まず、図6(A)に示される通り、カートリッジ10を奥行き方向Rに筐体の出入口から押し込む。すると、図6(B)に示される通り、ホイール13の第1凹部13Bとシャッタオープナ20の第1凸部23とが互いに係合する。
【0020】
その状態で、カートリッジ10を奥行き方向Rに押し込み続けると、図6(C)に示される通り、ホイール13が反時計方向に回転してシャッタ14が開放され始め、さらに、ラック22と歯車部13Aとが互いに噛合する。
さらに、図示しない機構によりカートリッジ10が奥行き方向Rに搬送されると、ホイール13が反時計方向に回転し続けてシャッタ14の開度が徐々に大きくなり、図6(D)に示される通り、ホイール13の第2凹部13Cとシャッタオープナ20の第2凸部24とが互いに係合すると、シャッタ14が開放された状態で維持される。この状態では、カートリッジ10は、ディスク状情報記録媒体12が窓部から露出され、かつ、基準位置MCに位置することになり、情報記録・再生機構を作動させることが可能となる。
逆に、情報記録・再生機構の作動が終了した後、図示しない機構によりカートリッジ10が出入口側に搬送されると、シャッタオープナ20と係合しているホイール13が時計方向に回転し、シャッタ14が閉じられる。
【0021】
ここで、公差等により、カートリッジ中心CCと基準位置MCとが一致しない場合がある。例えば、図5(B)に示される通り、カートリッジ中心CCが基準位置MCより奥行き側Rに位置する場合がある。この場合、第2凸部24は、カートリッジ側への付勢力に抗してホイール13から離隔する方向に変位し、第2凹部13Cとの当接箇所が先端側にずれることで、第2凹部13Cとの係合が維持される。
逆に、図5(C)に示される通り、カートリッジ中心CCが基準位置MCより出入口側Fに位置する場合がある。この場合、第2凸部24は寸法Dだけ出入口側に配置されているためホイールを十分に回転させることができシャッタを完全にオープンさせることができる。また、ホイール13に近接する方向に変位し、第2凹部13Cとの当接箇所が基端側にずれることで、第2凹部13Cとの係合が維持される。
【0022】
従って、本実施形態によると次のような効果が得られる。
(1)シャッタ開閉機構は、筐体2の内部で出入口側から奥行き方向に延びて取り付けられる駆動体としてのシャッタオープナ20と、このシャッタオープナ20に係合されるとともにカートリッジ10に設けられる従動体11とを備え、この従動体11は、窓部10Bを開閉するシャッタ14と連動するホイール13を有し、このホイール13は、その外周部に沿って第1凹部13B、歯車部13A及び第2凹部13Cが形成され、シャッタオープナ20は、出入口側に設けられ第1凹部13Bと係合可能とされる第1凸部23と、奥行き側に設けられ第2凹部13Cと係合可能とされる第2凸部24と、歯車部13Aと噛合されるラック部22とを有し、第2凸部24はカートリッジ側に向けて付勢され、かつその先端位置が基準位置MCに対して出入口側に配置されている構成とした。なお、少なくともその先端部近傍のうち出入口側がテーパ状に形成されることが好ましい。そのため、第2凸部24は、カートリッジ中心CCと筐体2の基準位置MCとが一致しない場合でも、第2凸部24は、そのテーパ面で第2凹部13Cに係合していることになり、第2凸部24と第2凹部13Cとの係合が維持されることになり、シャッタ14が適正に開閉されることになる。
【0023】
(2)第2凸部24は、その先端から出入口側側面と奥行き側側面とのそれぞれに向けてテーパ部が形成されている場合には、先端から出入口側側面に向けて形成されたテーパ部により、カートリッジ10が出入口2Aから筐体2の内部に押し込まれる際に第2凹部13Cと第2凸部24とがより確実に係合され、先端から奥行き側側面に向けて形成されたテーパ部により、カートリッジ10が出入口2Aに押し出される際に第2凹部13Cと第2凸部24とがより確実に係合される。また、先端部近傍の奥行き側がテーパ状とされるため、カートリッジのアンローディング時にカートリッジのハウジングと第2凸部とが接触した場合にも、ハウジングと第2凸部との摺動を容易にできる。
そのため、両テーパ部により、カートリッジ10を挿入又は排出するにあたり、シャッタオープナ20とホイール13とをより確実に係合させてシャッタ14の開閉の誤動作を抑制することができる。
【0024】
(3)第2凸部24のテーパ部は、その先端を通る中心線に対して略45°の角度をもって直角形成されているから、カートリッジ中心CCと筐体2の基準位置MCとの寸法差が大きい場合でも、第2凸部24と第2凹部13Cとの係合を維持できるとともに、第2凸部24からホイール13に伝達する力を大きなものにできる。
つまり、第2凸部24のテーパ部を小さな角度の先端にすると、第2凸部24からホイール13に伝達する力を大きなものにできるものの、カートリッジ中心CCと筐体2の基準位置MCとの寸法差が大きい場合では、テーパ部での当接箇所の変更を大きくできず、第2凸部24が第2凹部13Cから外れやすくなり、逆に、第2凸部24のテーパ部を大きな角度の先端にすると、カートリッジ中心CCと筐体2の基準位置MCとの寸法差が大きい場合でも第2凸部24が第2凹部13Cから外れることがなくなるものの、第2凸部24からホイール13に伝達する力が小さくなる。そのため、両者の効果を同時に達成するには、45°の角度をもってテーパ部を形成することが好ましい。
【0025】
(4)ホイール13の第2凹部13Cは、平面矩形状に形成されているから、その開口端側の角部が第2凸部24のテーパ部と確実に係合することができる。そのため、ホイール13が空回りすることがなく、シャッタ14をより確実に開閉することができる。
(5)シャッタオープナ20の第1凸部23やラック部22を従来と同様構造としたので、部品の共通化が図れ、製造コストの削減を達成できる。
【0026】
(6)本実施形態では、前述の構成のシャッタ開閉機構を備えて記録媒体駆動装置を構成し、筐体2の内部にディスク状情報記録媒体12に情報を記録及び/又は再生する情報記録・再生機構を取り付けたから、シャッタ14の開閉をより確実に行うことに伴って、情報記録・再生機構がシャッタ14に干渉したりする虞れを抑制し、ディスク状情報記録媒体12への情報の記録・再生をより正確に行うことができる。
【0027】
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施形態では、第2凸部24は、その先端から出入口側側面と奥行き側側面とのそれぞれに向けてテーパ部を形成したが、本発明では、第2凸部24の先端から出入口側側面に向けてテーパ部を形成すればよく、奥行き側は円弧状でもよい。
【0028】
前記実施形態では、第2凸部24のテーパ部は、その先端を通る中心線に対して略45°の角度としたが、本発明では、前述の効果を達成できるのであれば、その角度は限定されない。例えば、30°〜60°の範囲でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、筐体の内部の基準位置に略中心が配置されるカートリッジにおいて、窓部を開閉するためのシャッタ開閉機構、及び、このシャッタ開閉機構を備えた記録媒体駆動装置として利用できる。

Claims (5)

  1. 出入口より挿入されたカートリッジの内部に設けられたホイールと係合し、前記カートリッジに設けられたシャッタを開閉するシャッタ開閉機構であって、
    前記カートリッジが挿入される方向に沿って形成され、前記ホイールに形成された歯車部と係合するラック部と、
    前記ラック部の両側に形成され、前記ホイールの前記歯車部の両側にそれぞれ形成される第1凹部及び第2凹部に対してそれぞれ係合する第1凸部及び第2凸部と、を備え、
    少なくとも前記第2凸部は前記カートリッジ側に向けて付勢され、かつその先端位置が、挿入完了時における前記ホイールの中心位置に対して前記出入口側に配置されており、前記先端部近傍の少なくとも出入口側の側面は、テーパ状に形成されてなる、
    ことを特徴とするシャッタ開閉機構。
  2. 請求項1に記載のシャッタ開閉機構において、
    前記先端部近傍の出入口側側面が前記シャッタの開動作完了時においても前記第2凹部に当接し続けるように、前記第2凸部が配置されてなることを特徴とするシャッタ開閉機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたシャッタ開閉機構において、前記第2凸部は、その先端から前記出入口側側面と前記奥行き側側面とのそれぞれに向けてテーパ部が形成されている、ことを特徴とするシャッタ開閉機構。
  4. 請求項4に記載されたシャッタ開閉機構において、前記テーパ部は、前記第2凸部の先端を通る中心線に対して略45°の角度をもって形成されている、ことを特徴とするシャッタ開閉機構。
  5. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたシャッタ開閉機構を備えた記録媒体駆動装置であって、前記筐体の内部には前記カートリッジに収納されたディスク状情報記録媒体に情報を記録及び/又は再生する情報記録・再生機構が取り付けられている、ことを特徴とする記録媒体駆動装置。
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