JP3458183B2 - 廃ポリエチレン金属複合材の処理方法 - Google Patents
廃ポリエチレン金属複合材の処理方法Info
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- JP3458183B2 JP3458183B2 JP02488097A JP2488097A JP3458183B2 JP 3458183 B2 JP3458183 B2 JP 3458183B2 JP 02488097 A JP02488097 A JP 02488097A JP 2488097 A JP2488097 A JP 2488097A JP 3458183 B2 JP3458183 B2 JP 3458183B2
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- Japan
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- polyethylene
- waste
- metal composite
- metal
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンと金
属からなる複合材の廃棄物から有価物を回収する、いわ
ゆる廃棄物のマテリアルリサイクル方法に関するもので
ある。
属からなる複合材の廃棄物から有価物を回収する、いわ
ゆる廃棄物のマテリアルリサイクル方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近開発された耐震用ポリエチレン管継
手は、図3および図4に示すように、管継手本体(11)の
内部にニクロム線や真鍮ないしは黄銅コイル等から成る
発熱体(12)および電源接続用の端子(13)を埋め込んだも
のである。この管継手の廃品が産業廃棄物として多量に
出て来ており、その効果的な処理方法の開発が要望され
ている。
手は、図3および図4に示すように、管継手本体(11)の
内部にニクロム線や真鍮ないしは黄銅コイル等から成る
発熱体(12)および電源接続用の端子(13)を埋め込んだも
のである。この管継手の廃品が産業廃棄物として多量に
出て来ており、その効果的な処理方法の開発が要望され
ている。
【0003】上記のような金属とポリエチレンの複合材
を通常の焼却炉で直接焼却処理し、残った有価金属を回
収しようとしても、金属の表面が酸化によって劣化して
しまうためこれをそのまま再利用することは困難であ
る。また、ポリエチレンはそのままでは容易に塑性変形
してしまうため、これを破砕あるいは粉砕することは困
難である。
を通常の焼却炉で直接焼却処理し、残った有価金属を回
収しようとしても、金属の表面が酸化によって劣化して
しまうためこれをそのまま再利用することは困難であ
る。また、ポリエチレンはそのままでは容易に塑性変形
してしまうため、これを破砕あるいは粉砕することは困
難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記管継手
等のポリエチレンと金属の複合材を最適な温度条件下で
かつ最適な雰囲気中で加熱処理することにより、複合材
を構成する有価金属とポリエチレンを分離し、これらを
それぞれ再利用できる形態で回収する廃ポリエチレン金
属複合材の処理方法を提供することを目的とする。
等のポリエチレンと金属の複合材を最適な温度条件下で
かつ最適な雰囲気中で加熱処理することにより、複合材
を構成する有価金属とポリエチレンを分離し、これらを
それぞれ再利用できる形態で回収する廃ポリエチレン金
属複合材の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエチレン
と金属から成る複合材の廃棄物を実質的に酸素の不存在
下に加熱することによって、ポリエチレンを部分熱分解
しつつ融解し、部分熱分解により硬度を増したポリエチ
レンを回収すると共に、ポリエチレンから分離した非酸
化状態の金属を回収することを特徴とする廃ポリエチレ
ン金属複合材の処理方法である。
と金属から成る複合材の廃棄物を実質的に酸素の不存在
下に加熱することによって、ポリエチレンを部分熱分解
しつつ融解し、部分熱分解により硬度を増したポリエチ
レンを回収すると共に、ポリエチレンから分離した非酸
化状態の金属を回収することを特徴とする廃ポリエチレ
ン金属複合材の処理方法である。
【0006】上記方法において、硬度を増したポリエチ
レンを常温まで冷却した後、粒径300μm以下に粉砕
し、粉体燃料として回収することが好ましい。
レンを常温まで冷却した後、粒径300μm以下に粉砕
し、粉体燃料として回収することが好ましい。
【0007】加熱条件は、好ましくは、温度380℃〜
420℃でO2 濃度2容量%以下である。
420℃でO2 濃度2容量%以下である。
【0008】複合材廃棄物を実質的に酸素の不存在下に
加熱するには、熱源として、燃焼排ガス、加熱不活性ガ
ス、過熱蒸気等が使用できる。過熱蒸気は被加熱物への
熱伝導が良いため処理時間を短縮できる点で好ましい。
加熱するには、熱源として、燃焼排ガス、加熱不活性ガ
ス、過熱蒸気等が使用できる。過熱蒸気は被加熱物への
熱伝導が良いため処理時間を短縮できる点で好ましい。
【0009】また、複合材廃棄物を実質的に酸素の不存
在下に加熱するための熱源として過熱蒸気を用いること
が好ましい。
在下に加熱するための熱源として過熱蒸気を用いること
が好ましい。
【0010】
実施例1
本発明の1つの実施例を図1および図2に基づいて説明
する。
する。
【0011】廃棄物を入れる複数のバケット(1) がドラ
ム状の乾留炉(2) に収められている。各バケット(1) は
縦長円筒状であって、金網または多孔板で構成されてい
る。乾留炉(2) 内には、上端部に円環状のヘッダ(3)
と、これに垂下状に設けられた複数本のノズル管(4) と
が配設されている。各ノズル管(4) は複数のバケット
(1) の外側に位置し、バケット(1) を臨む複数のノズル
孔を有する。ヘッダ(3) には燃焼炉(5) から来る蒸気管
(6) が接続されている。燃焼炉(5) は前壁下部のバーナ
ー(7) と、頂壁後部の排ガス出口(8) を備えている。乾
留炉(2) の周壁上部には蒸気排出管(9) が設けられ、そ
の先端部は水槽(10)に浸漬されている。
ム状の乾留炉(2) に収められている。各バケット(1) は
縦長円筒状であって、金網または多孔板で構成されてい
る。乾留炉(2) 内には、上端部に円環状のヘッダ(3)
と、これに垂下状に設けられた複数本のノズル管(4) と
が配設されている。各ノズル管(4) は複数のバケット
(1) の外側に位置し、バケット(1) を臨む複数のノズル
孔を有する。ヘッダ(3) には燃焼炉(5) から来る蒸気管
(6) が接続されている。燃焼炉(5) は前壁下部のバーナ
ー(7) と、頂壁後部の排ガス出口(8) を備えている。乾
留炉(2) の周壁上部には蒸気排出管(9) が設けられ、そ
の先端部は水槽(10)に浸漬されている。
【0012】上記構成の処理装置において、ポリエチレ
ンと金属から成る複合材、例えば図3および図4に示す
耐震用ポリエチレン管継手の廃棄物を複数のバケット
(1) に分けて入れ、これらのバケット(1) を乾留炉(2)
に収める。燃焼炉(5) の蒸気管(6) に蒸気を供給し、こ
れをバーナー(7) で加熱し、温度380℃〜420℃で
O2 2%以下の過熱蒸気を発生させる。この過熱蒸気を
乾留炉(2) のヘッダ(3)およびノズル管(4) を経てバケ
ット(1) 内の耐震用ポリエチレン管継手廃棄物に噴霧供
給し、これを乾留させる。
ンと金属から成る複合材、例えば図3および図4に示す
耐震用ポリエチレン管継手の廃棄物を複数のバケット
(1) に分けて入れ、これらのバケット(1) を乾留炉(2)
に収める。燃焼炉(5) の蒸気管(6) に蒸気を供給し、こ
れをバーナー(7) で加熱し、温度380℃〜420℃で
O2 2%以下の過熱蒸気を発生させる。この過熱蒸気を
乾留炉(2) のヘッダ(3)およびノズル管(4) を経てバケ
ット(1) 内の耐震用ポリエチレン管継手廃棄物に噴霧供
給し、これを乾留させる。
【0013】その結果、廃棄物を構成するポリエチレン
は部分熱分解しつつ融解する。
は部分熱分解しつつ融解する。
【0014】これはついで乾留炉の底部に落ちる。
【0015】この溶融ポリエチレンは熱分解により硬度
を増す。
を増す。
【0016】そのためこれは容易に粉砕することができ
る。
る。
【0017】こうして得られた粉砕ポリエチレンを粉体
燃料として利用することができる。
燃料として利用することができる。
【0018】他方、廃棄物を構成するニクロム線または
黄銅等の有価金属はバケット(1) 内に残り、ポリエチレ
ンから分離される。
黄銅等の有価金属はバケット(1) 内に残り、ポリエチレ
ンから分離される。
【0019】得られた有価金属はポリエチレンの付着や
表面の酸化がなく、したがって例えば継手製造の金属材
料として再利用することができる。
表面の酸化がなく、したがって例えば継手製造の金属材
料として再利用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明による処理方法は下記の効果を奏
する。
する。
【0021】1)ポリエチレンと金属から成る複合材の
廃棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱するので、回収
さ札た金属はポリエチレンの付着や表面の酸化がない。
廃棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱するので、回収
さ札た金属はポリエチレンの付着や表面の酸化がない。
【0022】したがって、これをそのまま原材料として
再利用することができる。
再利用することができる。
【0023】2)ポリエチレンは加熱によって部分熱分
解しつつ融解する。この融解ポリエチレンは熱分解によ
り硬度を増し、そのため容易に粉砕することができ、粉
砕ポリエチレンを粉体燃料として利用することができ
る。
解しつつ融解する。この融解ポリエチレンは熱分解によ
り硬度を増し、そのため容易に粉砕することができ、粉
砕ポリエチレンを粉体燃料として利用することができ
る。
【0024】3)熱源として過熱蒸気を用いた場合、被
加熱物への熱伝導が良いため処理時間を短縮できる。
加熱物への熱伝導が良いため処理時間を短縮できる。
【図1】本発明の実施例1を示す概略図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図である。
【図3】耐震用ポリエチレン管継手を示す一部切欠側面
図である。
図である。
【図4】耐震用ポリエチレン管継手を示す正面図であ
る。
る。
【図5】本発明の実施例2を示す概略図である。
【図6】図5中のVI−VI線に沿う断面図である。
1:バケット
2:乾留炉
3:ヘッダ
4:ノズル管
5:燃焼炉
6:蒸気管
7:バーナー
8:排ガス出口
9:蒸気排出管
10:水槽
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 関口 善利
大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日
立造船株式会社内
(72)発明者 佐々木 邦夫
大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日
立造船株式会社内
(72)発明者 西山 健治
大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日
立造船株式会社内
(72)発明者 伊藤 拓仙
奈良県生駒市高山町8916−12 関西学研
都市サイエンスプラザ3F けいはんな
環境株式会社内
(72)発明者 谷中 巌
奈良県生駒市高山町8916−12 関西学研
都市サイエンスプラザ3F けいはんな
環境株式会社内
(72)発明者 尾西 修
大阪市東成区中道1丁目4番2号 大阪
ガスエンジニアリング株式会社内
(72)発明者 森本 三次
大阪市東成区中道1丁目4番2号 大阪
ガスエンジニアリング株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−144185(JP,A)
特開 平7−216363(JP,A)
特開 平10−204444(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B09B 3/00 - 5/00
B29B 17/00 - 17/02
C08J 11/00 - 11/28
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエチレンと金属から成る複合材の廃
棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱することによっ
て、ポリエチレンを部分熱分解しつつ融解し、部分熱分
解により硬度を増したポリエチレンを常温まで冷却した
後、粒径300μm以下に粉砕し、粉体燃料として回収
すると共に、ポリエチレンから分離した非酸化状態の金
属を回収することを特徴とする廃ポリエチレン金属複合
材の処理方法。 - 【請求項2】 加熱条件が温度380℃〜420℃で0
2 濃度2容量%以下である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 熱源として、燃焼排ガス、加熱不活性ガ
スまたは過熱蒸気を用いる請求項1または2記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02488097A JP3458183B2 (ja) | 1996-11-27 | 1997-02-07 | 廃ポリエチレン金属複合材の処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31576196 | 1996-11-27 | ||
JP8-315761 | 1996-11-27 | ||
JP02488097A JP3458183B2 (ja) | 1996-11-27 | 1997-02-07 | 廃ポリエチレン金属複合材の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211480A JPH10211480A (ja) | 1998-08-11 |
JP3458183B2 true JP3458183B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=26362455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02488097A Expired - Fee Related JP3458183B2 (ja) | 1996-11-27 | 1997-02-07 | 廃ポリエチレン金属複合材の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458183B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005036098A (ja) * | 2003-07-14 | 2005-02-10 | Dainen Co Ltd | 廃プラスチック熱分解物バインダー及びその製造法。 |
JP5553157B2 (ja) * | 2010-07-23 | 2014-07-16 | 富士通株式会社 | 油化方法及び装置 |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP02488097A patent/JP3458183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10211480A (ja) | 1998-08-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030610 |
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