JPH10211480A - 廃ポリエチレン金属複合材の処理方法 - Google Patents

廃ポリエチレン金属複合材の処理方法

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JPH10211480A
JPH10211480A JP2488097A JP2488097A JPH10211480A JP H10211480 A JPH10211480 A JP H10211480A JP 2488097 A JP2488097 A JP 2488097A JP 2488097 A JP2488097 A JP 2488097A JP H10211480 A JPH10211480 A JP H10211480A
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Yoshitoshi Sekiguchi
善利 関口
Kunio Sasaki
邦夫 佐々木
Kenji Nishiyama
健治 西山
Takusen Ito
拓仙 伊藤
Iwao Yanaka
巌 谷中
Osamu Onishi
修 尾西
Sanji Morimoto
三次 森本
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KEIHANNA KANKYO KK
Hitachi Zosen Corp
Osaka Gas Engineering Co Ltd
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KEIHANNA KANKYO KK
Hitachi Zosen Corp
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】管継手等の複合材を構成する有価金属とポリエ
チレンを分離し、これらをそれぞれ再利用できる形態で
回収する廃ポリエチレン金属複合材の処理方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、ポリエチレンと金属から成る
複合材の廃棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱するこ
とによって、ポリエチレンを部分熱分解しつつ融解し、
部分熱分解により硬度を増したポリエチレンを回収する
と共に、ポリエチレンから分離した非酸化状の金属を回
収することを特徴とする廃ポリエチレン金属複合材の処
理方法である。好ましくは、熱源として過熱蒸気を用
い、ポリエチレンの部分熱分解によって生じた乾留ガス
と水蒸気を含むガス相を冷却して水蒸気を回収し、残っ
た乾留ガス含有ガス相を過熱蒸気発生用燃焼炉のバーナ
ーへ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンと金
属からなる複合材の廃棄物から有価物を回収する、いわ
ゆる廃棄物のマテリアルリサイクル方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近開発された耐震用ポリエチレン管継
手は、図3および図4に示すように、管継手本体(11)の
内部にニクロム線や真鍮ないしは黄銅コイル等から成る
発熱体(12)および電源接続用の端子(13)を埋め込んだも
のである。この管継手の廃品が産業廃棄物として多量に
出て来ており、その効果的な処理方法の開発が要望され
ている。
【0003】上記のような金属とポリエチレンの複合材
を通常の焼却炉で直接焼却処理し、残った有価金属を回
収しようとしても、金属の表面が酸化によって劣化して
しまうためこれをそのまま再利用することは困難であ
る。また、ポリエチレンはそのままでは容易に塑性変形
してしまうため、これを破砕あるいは粉砕することは困
難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記管継手
等のポリエチレンと金属の複合材を最適な温度条件下で
かつ最適な雰囲気中で加熱処理することにより、複合材
を構成する有価金属とポリエチレンを分離し、これらを
それぞれ再利用できる形態で回収する廃ポリエチレン金
属複合材の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエチレン
と金属から成る複合材の廃棄物を実質的に酸素の不存在
下に加熱することによって、ポリエチレンを部分熱分解
しつつ融解し、部分熱分解により硬度を増したポリエチ
レンを回収すると共に、ポリエチレンから分離した非酸
化状態の金属を回収することを特徴とする廃ポリエチレ
ン金属複合材の処理方法である。
【0006】上記方法において、硬度を増したポリエチ
レンを常温まで冷却した後、粒径300μm以下に粉砕
し、粉体燃料として回収することが好ましい。
【0007】加熱条件は、好ましくは、温度380℃〜
420℃でO2 濃度2容量%以下である。
【0008】複合材廃棄物を実質的に酸素の不存在下に
加熱するには、熱源として、燃焼排ガス、加熱不活性ガ
ス、過熱蒸気等が使用できる。過熱蒸気は被加熱物への
熱伝導が良いため処理時間を短縮できる点で好ましい。
【0009】また、複合材廃棄物を実質的に酸素の不存
在下に加熱するための熱源として過熱蒸気を用い、ポリ
エチレンの部分熱分解によって生じた乾留ガスと水蒸気
を含むガス相を冷却して水蒸気を回収し、残った乾留ガ
ス含有ガス相を過熱蒸気発生用燃焼炉のバーナーへ供給
する方法は、特に好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施例1 本発明の1つの実施例を図1および図2に基づいて説明
する。
【0011】廃棄物を入れる複数のバケット(1) がドラ
ム状の乾留炉(2) に収められている。各バケット(1) は
縦長円筒状であって、金網または多孔板で構成されてい
る。乾留炉(2) 内には、上端部に円環状のヘッダ(3)
と、これに垂下状に設けられた複数本のノズル管(4) と
が配設されている。各ノズル管(4) は複数のバケット
(1) の外側に位置し、バケット(1) を臨む複数のノズル
孔を有する。ヘッダ(3) には燃焼炉(5) から来る蒸気管
(6) が接続されている。燃焼炉(5) は前壁下部のバーナ
ー(7) と、頂壁後部の排ガス出口(8) を備えている。乾
留炉(2) の周壁上部には蒸気排出管(9) が設けられ、そ
の先端部は水槽(10)に浸漬されている。
【0012】上記構成の処理装置において、ポリエチレ
ンと金属から成る複合材、例えば図3および図4に示す
耐震用ポリエチレン管継手の廃棄物を複数のバケット
(1) に分けて入れ、これらのバケット(1) を乾留炉(2)
に収める。燃焼炉(5) の蒸気管(6) に蒸気を供給し、こ
れをバーナー(7) で加熱し、温度380℃〜420℃で
2 2%以下の過熱蒸気を発生させる。この過熱蒸気を
乾留炉(2) のヘッダ(3)およびノズル管(4) を経てバケ
ット(1) 内の耐震用ポリエチレン管継手廃棄物に噴霧供
給し、これを乾留させる。
【0013】その結果、廃棄物を構成するポリエチレン
は部分熱分解しつつ融解し、乾留炉の底部に落ちる。こ
の融解ポリエチレンは熱分解により硬度を増し、そのた
め容易に粉砕することができ、粉砕ポリエチレンを粉体
燃料として利用することができる。
【0014】他方、廃棄物を構成するニクロム線または
黄銅等の有価金属はバケット(1) 内に残り、ポリエチレ
ンから分離される。得られた有価金属はポリエチレンの
付着や表面の酸化がなく、したがって例えば継手製造の
金属材料として再利用することができる。
【0015】実施例2 本発明のもう1つの実施例を図5および図6に基づいて
説明する。
【0016】乾留炉(2) においてポリエチレンの部分熱
分解によって生じた乾留ガスと水蒸気を含むガス相を、
先端部が水槽(10)に浸漬された蒸気排出管(9) によっ
て、乾留炉(2) から水槽(10)へ送ってバブリングし、つ
いで、水槽(10)内の水中を通過した乾留ガス含有ガス相
を過熱蒸気発生用燃焼炉(5) のバーナー(7) へ供給す
る。
【0017】その結果、水蒸気は冷却によって凝縮水と
して水槽(10)内の水中に回収され、他方、ガス相中に残
った乾留ガスはバーナー(7) によって完全燃焼され、ク
リーンガス化されて大気に放出される。
【0018】また、乾留炉(2) の底部に落ちた融解ポリ
エチレンの一部は、実施例1のように粉砕せずに、その
まま再利用し、製品化することもできる。
【0019】その他の構成は、実施例1のものと同じで
ある。
【0020】
【発明の効果】本発明による処理方法は下記の効果を奏
する。
【0021】1) ポリエチレンと金属から成る複合材
の廃棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱するので、回
収された金属はポリエチレンの付着や表面の酸化がな
い。したがって、これをそのまま原材料として再利用す
ることができる。
【0022】2) ポリエチレンは加熱によって部分熱
分解しつつ融解する。この融解ポリエチレンは熱分解に
より硬度を増し、そのため容易に粉砕することができ、
粉砕ポリエチレンを粉体燃料として利用することができ
る。
【0023】3)熱源として過熱蒸気を用いた場合、被
加熱物への熱伝導が良いため処理時間を短縮できる。
【0024】4)熱源として過熱蒸気を用い、ポリエチ
レンの部分熱分解によって生じた乾留ガスと水蒸気を含
むガス相を冷却して水蒸気を回収し、残った乾留ガス含
有ガス相を過熱蒸気発生用燃焼炉のバーナーへ供給する
方法では、乾留後の過熱蒸気は冷却により凝縮水として
回収されるので、処理すべきガス相の容量を大幅に減少
させることができ、またガス相中に残った乾留ガスは燃
焼炉で完全に焼却することができる。したがって、この
方法によれば、ポリエチレン部分熱分解後のガス相を別
途処理する装置を設ける必要がない上に、ガス相中の乾
留ガスを補助燃料として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す概略図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図である。
【図3】耐震用ポリエチレン管継手を示す一部切欠側面
図である。
【図4】耐震用ポリエチレン管継手を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の実施例2を示す概略図である。
【図6】図5中のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1:バケット 2:乾留炉 3:ヘッダ 4:ノズル管 5:燃焼炉 6:蒸気管 7:バーナー 8:排ガス出口 9:蒸気排出管 10:水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 善利 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 佐々木 邦夫 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 西山 健治 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 伊藤 拓仙 奈良県生駒市高山町8916−12 関西学研都 市サイエンスプラザ3F けいはんな環境 株式会社内 (72)発明者 谷中 巌 奈良県生駒市高山町8916−12 関西学研都 市サイエンスプラザ3F けいはんな環境 株式会社内 (72)発明者 尾西 修 大阪市東成区中道1丁目4番2号 大阪ガ スエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 森本 三次 大阪市東成区中道1丁目4番2号 大阪ガ スエンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンと金属から成る複合材の廃
    棄物を実質的に酸素の不存在下に加熱することによっ
    て、ポリエチレンを部分熱分解しつつ融解し、部分熱分
    解により硬度を増したポリエチレンを回収すると共に、
    ポリエチレンから分離した非酸化状態の金属を回収する
    ことを特徴とする廃ポリエチレン金属複合材の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 硬度を増したポリエチレンを常温まで冷
    却した後、粒径300μm以下に粉砕し、粉体燃料とし
    て回収する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 加熱条件が温度380℃〜420℃でO
    2 濃度2容量%以下である請求項1または2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 熱源として、燃焼排ガス、加熱不活性ガ
    スまたは過熱蒸気を用いる請求項1〜3のうちいずれか
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】 熱源として過熱蒸気を用い、ポリエチレ
    ンの部分熱分解によって生じた乾留ガスと水蒸気を含む
    ガス相を冷却して水蒸気を回収し、残った乾留ガス含有
    ガス相を過熱蒸気発生用燃焼炉のバーナーへ供給する請
    求項1〜3のうちいずれか1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005036098A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Dainen Co Ltd 廃プラスチック熱分解物バインダー及びその製造法。
JP2012025854A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujitsu Ltd 油化方法及び装置

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JP2005036098A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 Dainen Co Ltd 廃プラスチック熱分解物バインダー及びその製造法。
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