JP2000051657A - 残留物質及び煤煙ガスの処理 - Google Patents

残留物質及び煤煙ガスの処理

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JP2000051657A
JP2000051657A JP11041361A JP4136199A JP2000051657A JP 2000051657 A JP2000051657 A JP 2000051657A JP 11041361 A JP11041361 A JP 11041361A JP 4136199 A JP4136199 A JP 4136199A JP 2000051657 A JP2000051657 A JP 2000051657A
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gas flow
residual
soot
treatment
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JP11041361A
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Aldo Dr Jakob
ヤコブ アルド
Rudolf Moergeli
モエルゲリ ルドルフ
Bernhard Dr Dettwiler
デッツヴァイレル ベルンハルト
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VTW Anlagen Schweiz AG
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CT Umwelttechnik AG
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/64Heavy metals or compounds thereof, e.g. mercury
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/68Halogens or halogen compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/73After-treatment of removed components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素を含む廃棄物の焼却により生じる残留物
質及び煤煙ガスの処理方法を提供する。 【解決手段】 焼却により生じる煤煙ガス(11)は第
一ガスフロー(1)として煤煙ガス清浄(12,15)
へ供給される。焼却により生じた残留物質(R',3
2)は第二ガスフロー(2)により処理される。第二ガ
スフロー(2)は塩化水素源として煤煙ガスを使用す
る。第二ガスフロー(2)では、煤煙ガス清浄から得ら
れた塩化水素が第二ガスフロー(2)に供給され、ガス
(2)が次のステップに必要な処理温度(21)に加熱
される。ガス(2,22)が導入されて残留物質(3
2)に接触し金属塩化物が生じる。既存の金属塩化物及
び新たに生じた金属塩化物は揮発性成分に加えて気相中
に抽出される。ガス(2,24)が冷却されて金属塩化
物を含む凝縮物(5,K)が生成される。この凝縮物は
ガス(25)から除去され、ガス(2,26)は煤煙ガ
ス清浄に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塩素を含む廃棄
物の焼却により発生する残留物質及び煤煙ガスの処理に
関し、その処理方法、該処理方法を行なうプラント、及
び該処理方法の利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の焼却及びその煤煙ガスの清浄化
において、残留物質、即ちスラグ、灰、沈殿物、濾過残
留物及び煙灰が発生する。これらの残留物質は一般的に
重金属を含んでいる。重金属物が増加することは健康に
有害であるため、処理物から重金属(例えばダイオキシ
ンまたはフランのような有機物質の)が周辺の環境に排
出されない処理が必要である。残留物質における重金属
物の含有量が危険にならないような処理は作業が複雑で
あり、かつ費用がかかる。カドミウム、鉛及び亜鉛のよ
うな揮発性の重金属は、減圧及び高温条件の下では少量
の残留物質以外は気化される。反対に、例えば銅は、減
圧及び高温条件の下では少量に至るまで除去することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題点
に鑑みて鋭意研究し、簡単で費用がかからず、環境汚染
を起こさない残留物質の処理方法を発明した。
【0004】本発明の目的は、残留物質から重金属を除
去する方法を提供することである。ここにおいて、「残
留物質」とは塩素を含む廃棄物の焼却により生じる残留
物質を意味する。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者は以下の構成の残
留物質と煤煙ガスの処理方法を発明することにより前記
の課題を解決した。本発明においては、重金属の塩化物
はその酸化物よりも容易に気相中に移動するという事実
を利用している。
【0006】すなわち、本発明は、塩素を含む廃棄物の
焼却から排出される残留物質と煤煙ガスの処理方法にお
いて、焼却により生じる煤煙ガスは第一ガスフローとし
て煤煙ガス清浄へ供給され、焼却により生じる残留物質
及び/またはこの処理方法のプロセスにおいて生じる残
留物質は、第二ガスフローにより処理され、前記第二ガ
スフローは塩化水素源として煤煙ガスを使用し、前記第
二ガスフローは以下の(a)〜(e)のステップから成
る残留物質と煤煙ガスの処理方法である。 (a)煤煙ガス清浄から直接または間接に得られた塩化
水素は、第二ガスフローに供給される。 (b)ガスは、次のステップに必要な処理温度に加熱さ
れる。 (c)ガスが導入されて残留物質に接触して金属塩化物
が生じ、既存の金属塩化物及び新たに生じた金属塩化物
は、揮発性成分に加えて気相中に抽出される。 (d)ガスが冷却されて金属塩化物を含む凝縮物が生成
し、この凝縮物はガスから除去される。 (e)最後に、ガスは煤煙ガス清浄に供給される。
【0007】前記処理方法において、焼却により生じた
煤煙ガスは、2つのガスフローに分かれ、第一ガスフロ
ーのガスは煤煙ガス清浄に直接供給され、第二ガスフロ
ーのガスは残留物質の処理用の第二ガスフローとして使
用される。
【0008】前記処理方法において、第二ガスフローの
ガスは凝縮物の除去後、水洗され、該水洗は煤煙ガス清
浄から得られる塩化水素を含む水により行われ、前記塩
化水素は特に加圧蒸留により使用済み洗浄水から続いて
除去され、得られた前記塩化水素は残留物質処理の前に
第二ガスフローに返送される。
【0009】前記処理方法において、第二ガスフローの
一部のみが水洗に供給され、他の部分は残留物質処理の
前に第二ガスフローに返送される。前記処理方法におい
て、第二ガスフローは水洗の後に吸引される。
【0010】前記処理方法において、残留物質は金属塩
化物抽出の後に、次のステップに導入されて、特に一酸
化炭素を含む還元ガスフローと接触し、残留物質におけ
る6価クロムが特に3価クロムに還元され、残留物質に
含まれる塩化物が、水蒸気を含む還元ガスフローにより
塩化水素に変換され、ガスフローは残留物質から塩化水
素を除去した後に工程に返送され、前記ステップは継続
してまたは充填方法で行われる。
【0011】前記処理方法において、第一ガスフローは
フィルターを通過してそこに含まれる熱エネルギーを利
用した後に、次の煤煙ガス清浄に供給され、第二ガスフ
ローは同様に残留物質処理の後に次の煤煙ガス清浄に供
給される。
【0012】前記処理方法において、凝縮物の生成に必
要な冷却中に、第二ガスフローにおいて運搬された熱エ
ネルギーは例えば水蒸気の生成に使用される。前記処理
方法において、残留物質は処理の前に加熱され、及び/
または熱は処理済み残留物質から再生利用される。
【0013】前記処理方法において、炭素を含む燃料
は、熱生成のために金属塩化物抽出の前に残留物質に混
合され、第二ガスフローへの熱移動は、金属塩化物抽出
の前に混合された燃料の量に対応して減少するか、また
は完全に消失する。
【0014】前記処理方法において、金属塩化物抽出に
続くステップにおいて、残留物質に含まれる塩化物は水
蒸気中で塩化水素に変換され、残留物質に含まれる6価
クロムは次のステップの、例えば一酸化炭素または天然
ガスを含む還元ガスで別に還元され、特に3価クロムに
還元される。
【0015】前記処理方法を行なうプラントは、煤煙ガ
ス清浄用の第一プラントと、残留物質処理用の反応器を
具備する第二プラントとで構成され、前記反応器が流動
床層反応器または回転反応器として設計されている。
【0016】前記処理方法の使用は、塩化物を構成する
重金属及び、例えば水銀のような金属は、廃棄物の燃焼
による残留物質、特にスラグ及び/または煙灰及び沈殿
物を構成する残留物質から抽出され、残留物質の処理は
温度が約800℃〜1000℃、塩化水素の濃度がガス
の約10%で行われ、処理された残留物質は、例えばセ
メントの添加物として使用され、またはゴミ処理され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に従
って説明する。図1において、矢印0で示される廃棄物
は、本発明の方法によって処理される塩素を含むもので
ある。焼却炉10における焼却中に塩化水素が生成さ
れ、この塩化水素は焼却炉10から煤煙ガス11ととも
に取り出される。家庭ゴミにはポリ塩化ビニールがしば
しば含まれるが、この家庭ゴミの焼却においては、ゴミ
1kgにつき約5gの塩化水素が排出される計算であ
る。煤煙ガス11は2つのフロー1,2に別れる。第一
ガスフロー1のガスは煤煙ガス清浄12,15に供給さ
れ、第二ガスフロー2のガスは残留物質R'を処理する
ために使用される。
【0018】煤煙ガス清浄12,15の工程は公知であ
る。部分プラント12には、第一ガスフロー1に含まれ
る熱エネルギーが使用される(水蒸気生成)バット、及
び灰が分別されるフィルターが配置されている。バット
及びフィルターから分別される灰120は、処理される
残留物質R'の一部となる。第一ガスフロー1のプラン
ト12から流出した煤煙ガス13は、プラント15に導
入されて「更なる煤煙ガス清浄」(湿水状態及び塩化水
素の中和なし)に供され、水W(供給130)と接触す
る。プラント15においては残留物質150が沈殿物の
形で生じ、排水Cのフロー140は例えば約5%の塩化
水素を含む。処理された煤煙ガス16は清浄ガスGとし
て大気中に排出される。
【0019】焼却により生じるスラグ100、及び前記
した残留物質120,150は、コレクタ30を介して
本発明の処理に供される。これらの残留物質はまとめて
R'と指示したが、既述した残留物質、例えば残留物質
120,150(灰及び沈殿物)を構成する。
【0020】第二ガスフロー2が残留物質処理に供され
る前に、塩化水素4及び熱7がプラント21において第
二ガスフロー2に供給される。塩化水素は煤煙ガス清浄
から得られるが、「更なる煤煙ガス清浄」において直接
的に、または煤煙ガス処理における再生利用により間接
的に得られる。ガスによる塩化水素源の生成が少なすぎ
る場合には、塩化水素の貯水槽(図示せず)が付加され
る。一般的に必要なことだが、例えばバーナー及び燃料
Bにより、温度は処理に必要な温度である800℃〜1
000℃へ上昇される。この温度は可能な限り高くする
べきであり、そのような高温においてのみ、残留物質は
溶融、または焼結する。固体120'は第二ガスフロー
2から適切に分別されて(例えばサイクロンにより)、
残留物質R'に混合される。
【0021】残留物質R'はこれ以降の処理のために適
切な形に調整される。スラグ100は機械的調整により
(粉砕、スクラップの除去、及びペレットの形成)、灰
120及び沈殿物150は粒子化により整えられる。こ
れらの調整はプラント31においてなされる。乱気流層
反応器または回転チューブ反応器として設計された反応
器23において、第二ガスフロー2のガス22が導入さ
れ、プラント31から取り出された残留物質32に接触
する。この状態において金属塩化物が生じ、既存の金属
塩化物及び新たに生じた金属塩化物が気相に抽出され
る。同時に、水銀または砒素のような揮発性成分も抽出
される。反応器23の温度において、ダイオキシンやフ
ランのような有機物も熱分解される。
【0022】金属塩化物及び揮発性物質が含まれている
ガス24は、プラント25に導入されて冷却される。金
属塩化物を含む凝縮物5が生成してガスから除去され
る。この凝縮物5は、ここでは記述しない別のプロセス
で処理された後、処分されるか、及び/または製品Kと
して粗原料の製造に使用される。最後に、ガス26はフ
ァン6により吸入され、清浄のためにフロー13に供給
される。ガス26はフロー14に合流された後、清浄1
5に導入される。
【0023】プラント25もガス24の水洗を行なう。
この水洗は清浄15からの水Cの一部142によりなさ
れ、水142は塩化水素を含み、必要なときには水W
(供給151)も供される。(水Cの一部141は残部
の塩化水素を含み、これは本発明の方法には必要でな
い。)塩化水素は使用済みの水143から加圧蒸留14
4により除去され、塩化水素を含む水145が分別され
た後、プラント25へ返送される。このように得られた
塩化水素4は、第二ガスフロー2に返送される。
【0024】第二ガスフロー2はバーナーBの燃焼ガス
により代替することができる。この場合、全ての煤煙ガ
ス11は、煤煙ガス処理12,15に供給される第一ガ
スフロー1を成す。
【0025】残留物質が金属塩化物の除去後、再び次の
ステップに進むならば、好都合である。本発明の修正用
として、図2は、図1のプラント概略図における変更点
を示した。残留物質33の継続処理において、残留物質
33は反応器23から第二反応器81へ送出され、第二
反応器81中においてガスフロー80と接触する。ガス
フロー80のガスGRは還元性であり(還元成分として
特に一酸化炭素を含む)、水蒸気を含み、残留物質3
2,33に含まれる塩化物は塩化水素に変換される。6
価のクロム含有量は特に3価のクロムに還元されること
により減少する(6価のクロムは3価のクロムに比較し
てかなり毒性が強く、容易に溶け易いため、環境中に放
出してはならない)。残留物質33から塩化水素が除去
された後、ガスフロー82は工程中に返送される。
【0026】反応器23中の残留物質32を第二反応器
81において継続処理を施す代わりに、第二反応器81
を省くことができる充填式の方法(eine char
genweise Verfahrensweise)
が可能である。反応器23において、予め決められた量
の残留物質32は、最初に塩化水素を含むガスにより処
理された後、水蒸気を含む還元ガスで処理されて反応器
の内容物が変化させられる。
【0027】残留物質32が処理に先立って加熱される
ならば、及び/または反応器23において処理された残
留物質33'から熱が再生利用されることが好ましい。
図3に関する例で説明されるが、図3では図2のプラン
トまたは方法の概略図を再び図示している。ファン9に
より駆動されるガスフロー90は、熱運搬媒体として働
き、熱変換機91において熱残留物質33'(約900
℃)から熱を取り除く。冷却された残留物質3は製品R
(図1参照)を形成する。熱ガスフロー92は別の熱交
換機93において冷残留物質32を加熱し(約400℃
に)、ファン9により冷却されたフロー94として吸引
される。
【0028】図4に示された変更において、第二ガスフ
ロー2のガスフロー24は冷却器251において凝縮物
5を分別した後、塩化水素を含むガスフロー28として
ファン8により反応器23の入口に殆ど返送され、そこ
でプラント21から送出されるガス22と混合される
(22')(図1参照)。加熱機器29において、返送
されたガス28の温度は反応温度(約900℃)にまで
昇温されなければならない。返送されないガス27は既
述した水151による水洗(新たな符号25')、及び
塩化水素を含む排水142に供給される。塩化水素は使
用済みの水によりフロー143から再生利用される。
【0029】熱機器29はプラント21と同様にするこ
とができ、バーナーBによりガスフロー22を熱する。
凝縮物形成のために冷却器251において除去された熱
エネルギーは、水蒸気生成のために使用できる。
【0030】処理された残留物質Rはセメントと類似し
た性質であり、例えばセメントへの添加物として建設業
において使用できる。勿論、ゴミとして処理してもよ
い。反応器23において、800℃〜1000℃で残留
物質R'の処理を行なうのに必要な時間は、ガス22中
の塩化水素の濃度その他に影響される。2%の塩化水素
濃度では、約2〜4時間の処理時間が必要である。塩化
水素の濃度が高くなれば処理時間が短縮され、及び/ま
たはより多くの金属塩化物が生じる。塩化物の生成は残
留物質に含まれる金属にも影響される。従って、個々の
ケースによって決定されるべきであり、経験的に及び許
容される金属残留物質の各条件により、処理時間及び塩
化水素濃度のパラメーターを選択するべきである。経験
的に知られているように、10%の塩化水素濃度が適切
である。
【0031】図1のプラント25は、例えば図5に示さ
れているように各種の構成物から成る。冷却器251、
フィルター252、別の冷却器253、及び任意に選ぶ
洗浄機254から成る。塩化水素を含む水142は貯水
槽Cから冷却器251に供給される。重金属を含む凝縮
物5または51及び52は、冷却器251及びフィルタ
ー252から除去される。塩化水素4は、給水151及
び塩化水素144の濃縮により(接続部143、14
5)冷却器253から再生利用される。イオン交換器1
46は接続ライン143において水銀用に具備されてい
る。処理されたガス26は塩化水素濃度が低く、煤煙ガ
ス清浄15に導入される(図1参照)。
【0032】図1において説明したように、残留物質の
処理において、第二ガスフロー2の加熱7は金属塩化物
が残留物質R'から抽出される温度でなされる。炭素を
含む燃料が熱生成のために残留物質R'に混合される
(図示せず)ことが好ましい。混合される燃料の減少量
に対応して、第二ガスフロー2への熱運搬7が減少され
る。極端な場合には、燃焼10の温度が少なくとも90
0℃で煤煙ガスが生じるならば、熱運搬7も省略され得
る。煤煙ガス温度は一般的に変化し易いため、第二ガス
フロー2にコントロール可能な熱供給7の必要がある。
熱生成のために混合される燃料は活性炭が可能であり、
例えば排気ガスから水銀吸収の手段として使用される。
可能な燃料の例としては、ヒースコーク、または下水汚
泥または酸性汚泥のような有機廃棄物である。
【0033】金属塩化物の抽出23後の残留物質33の
処理は(図2参照)、シングルステップの代わりに、即
ち反応器81において、2つのステップにおいて行なわ
れる。金属塩化物抽出23に続く1つのステップでは、
残留物質33に含まれる塩化物が水蒸気中で塩化水素に
変換される。次のステップでは、残留物質33に含まれ
る6価のクロムが、例えば一酸化炭素または天然ガスを
含む還元ガスフローにより還元され、特に3価のクロム
に変換される。還元はガスにより行なわれるが、ガスの
温度は処理される残留物質の温度よりも低い。このよう
にして還元は残留物質の冷却につながる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、簡単で
費用がかからず、環境汚染を起こさないという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の残留物質及び煤煙ガス処理用の概略
グラフである。
【図2】 残留物質が2段階で処理されるように図1を
変更した箇所を示す概略グラフである。
【図3】 残留物質を予め加熱するように図1を変更し
た箇所を示す概略グラフである。
【図4】 残留物質の処理中にガスが返送されるように
図1を変更した箇所を示す概略グラフである。
【図5】 塩化水素及び金属塩化物を処理済み残留物質
から分別する図1のプラントを示す概略グラフである。
【符号の説明】
1…第一ガスフロー、2…第二ガスフロー、3,32,
33,R'…残留物質、4…塩化水素、5,K…凝縮
物、6,8,9…ファン、7…熱、10…焼却炉、11
…煤煙ガス、12,15…煤煙ガス清浄、22,24,
26…ガス、21…加熱部、23…金属塩化物抽出部、
25…水洗部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルドルフ モエルゲリ スイス国 CH−8708 メンネドルフ ア ルテ ラントシュトラーセ 23 (72)発明者 ベルンハルト デッツヴァイレル スイス国 CH−8426 ルフィンゲン モ ースブルンネンシュトラーセ 9

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素を含む廃棄物(A)の焼却(10)
    から排出される残留物質と煤煙ガスの処理方法におい
    て、焼却により生じる煤煙ガス(11)は第一ガスフロ
    ー(1)として煤煙ガス清浄(12,15)へ供給さ
    れ、焼却により生じる残留物質(R',32)及び/ま
    たはこの処理方法のプロセスにおいて生じる残留物質
    (R',32)は、第二ガスフロー(2)により処理さ
    れ、前記第二ガスフロー(2)は塩化水素源として煤煙
    ガスを使用し、前記第二ガスフロー(2)は、 (a)煤煙ガス清浄から直接的または間接的に得られた
    塩化水素を、第二ガスフロー(2)に供給する工程(2
    1)と、 (b)ガス(2)を次の工程(23)に必要な処理温度
    (21)に加熱する工程と、 (c)ガス(2,22)を導入して残留物質(32)に
    接触させ、金属塩化物を生じさせる工程(23)と、既
    存の金属塩化物及び新たに生じた金属塩化物は揮発性成
    分に加えて気相中に抽出されることと、 (d)ガス(2,24)を冷却して金属塩化物を含む凝
    縮物(5,K)を生成する工程と、この凝縮物(5,
    K)はガス(25)から除去されることと、 (e)最後にガス(2,26)を煤煙ガス清浄に供給す
    る工程とを備えることを特徴とする残留物質と煤煙ガス
    の処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、焼却により生じた煤
    煙ガス(11)は、2つのガスフロー(1,2)に分か
    れ、第一ガスフローのガス(1)は煤煙ガス清浄に直接
    供給され、第二ガスフローのガス(2)は残留物質の処
    理用の第二ガスフローとして使用されることを特徴とす
    る残留物質と煤煙ガスの処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第二ガスフ
    ローのガス(2,24)は凝縮物(K)の除去後に水洗
    され、該水洗は煤煙ガス清浄(15)から得られる塩化
    水素を含む水(C,142)により行われ、前記塩化水
    素は特に加圧蒸留(144)により使用済み洗浄水(1
    43)から続いて除去され、得られた前記塩化水素
    (4)は残留物質処理(23)の前に第二ガスフローに
    返送されることを特徴とする残留物質と煤煙ガスの処理
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、第二ガスフロー(2)の一部(27)のみが水洗に
    供給され、他の部分(28)は残留物質処理(23)の
    前に第二ガスフロー(2,22)に返送されることを特
    徴とする残留物質と煤煙ガスの処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、第二ガスフロー(2,26)は水洗(25,25
    2)の後に吸引されることを特徴とする残留物質と煤煙
    ガスの処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、残留物質(33)は金属塩化物抽出(23)の後
    に、次のステップ(81)に導入されて、特に一酸化炭
    素を含む還元ガスフロー(GR,80)と接触し、残留
    物質(3)における6価クロムが特に3価クロムに還元
    され、残留物質(33)に含まれる塩化物が、水蒸気を
    含む還元ガスフローにより塩化水素に変換され、ガスフ
    ロー(82)は残留物質から塩化水素を除去した後に工
    程に返送され、前記ステップ(81)は継続してまたは
    充填方法で行われることを特徴とする残留物質と煤煙ガ
    スの処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項におい
    て、第一ガスフロー(1)はフィルターを通過してそこ
    に含まれる熱エネルギー(12)を利用した後に、次の
    煤煙ガス清浄(15)に供給され、第二ガスフロー
    (2,26)は同様に残留物質処理(23)の後に次の
    煤煙ガス清浄(15)に供給されることを特徴とする残
    留物質と煤煙ガスの処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項におい
    て、凝縮物(5)の生成に必要な冷却中に、第二ガスフ
    ロー(2,251)において運搬された熱エネルギーは
    例えば水蒸気の生成に使用されることを特徴とする残留
    物質と煤煙ガスの処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、残留物質(32)は処理の前に加熱され、及び/ま
    たは熱は処理済み残留物質(33')から再生利用され
    ることを特徴とする残留物質と煤煙ガスの処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、炭素を含む燃料は、熱生成のために金属塩化物抽出
    (23)の前に残留物質(R',32)に混合され、第
    二ガスフロー(2)への熱移動(7)は、金属塩化物抽
    出の前に混合された燃料の量に対応して減少するか、ま
    たは完全に消失することを特徴とする残留物質と煤煙ガ
    スの処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項にお
    いて、金属塩化物抽出(23)に続くステップにおい
    て、残留物質(33)に含まれる塩化物は水蒸気中で塩
    化水素に変換され、残留物質に含まれる6価クロムは次
    のステップの、例えば一酸化炭素または天然ガスを含む
    還元ガスで別に還元され、特に3価クロムに還元される
    ことを特徴とする残留物質と煤煙ガスの処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項の処
    理方法を行なうプラントにおいて、煤煙ガス清浄用の第
    一プラント(12,15)と、残留物質処理用の反応器
    (23)を具備する第二プラント(21,23,25)
    とで構成され、前記反応器(23)が流動床層反応器ま
    たは回転反応器として設計されていることを特徴とする
    残留物質と煤煙ガスの処理を行なうプラント。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11のいずれか1項の処
    理方法の使用において、塩化物を構成する重金属及び、
    例えば水銀のような金属は、廃棄物の燃焼による残留物
    質、特にスラグ及び/または煙灰及び沈殿物を構成する
    残留物質から抽出され、残留物質の処理は温度が約80
    0℃〜1000℃、塩化水素の濃度がガスの約10%で
    行われ、処理された残留物質は、例えばセメントの添加
    物として使用され、またはゴミ処理されることを特徴と
    する残留物質と煤煙ガスの処理方法の使用。
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