JP3458106B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3458106B2
JP3458106B2 JP2001164057A JP2001164057A JP3458106B2 JP 3458106 B2 JP3458106 B2 JP 3458106B2 JP 2001164057 A JP2001164057 A JP 2001164057A JP 2001164057 A JP2001164057 A JP 2001164057A JP 3458106 B2 JP3458106 B2 JP 3458106B2
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cam
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motor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿や記録紙など
の用紙の搬送を予め設定される複数の動作モード毎に所
定の搬送経路に切替えて行う駆動装置を備えたファクシ
ミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置は、原稿に描かれた画
像を読取って、読取った画像データを所定の端末装置に
向けて送信する、いわゆる送信モードと、所定の端末装
置から受信した画像データを記録紙に画像として印画し
て出力する、いわゆる受信モードとを有する。また、自
らの装置において画像を読取り、読取った画像データを
記録紙に画像として印画して出力する、いわゆる複写
(コピー)モードを有する。このようなファクシミリ装
置の原稿や記録紙などの用紙の搬送のための駆動装置
は、一般的には、原稿を搬送する一方搬送機構側と、記
録紙を搬送する他方搬送機構側とにそれぞれ専用の駆動
源となるモータを設けることによって、各機構側の搬送
を個別的に制御するようにして構成される。またあるい
は、駆動源となる双方向へ回転可能なモータを設け、か
つ遊星ギヤーとソレノイドとを具備することによって、
モータからの動力を一方搬送機構側と他方搬送機構側と
のいずれか一方に切替えて伝達するようにして構成され
る。このようにして上述したような搬送モード、受信モ
ードおよび複写モードにおける用紙の搬送を可能として
いる。
【0003】図11は、双方向へ回転可能なモータ63
と、遊星ギヤー65,66と、ソレノイド81とを備え
る従来技術の用紙の搬送のための駆動装置61の構成を
示す部分断面図である。図12は、遊星ギヤー65と遊
星レバー67とを示す斜視図である。図13は、遊星ギ
ヤー66と遊星レバー68とを示す斜視図である。図1
4は、バネ78,79を示す斜視図である。図15はロ
ックレバー76を示す側面図である。図16は、ロック
レバー77を示す側面図である。
【0004】駆動装置61は、フレーム62内に後述す
る複数のギヤーやレバーを収納して構成される。モータ
63の回転軸63aには、遊星レバー67,68の挿通
孔67d,68dが挿入される。遊星レバー67は、底
面67aと側面67bとを含み、底面67aには前記挿
通孔67dと、組立て時に後述する遊星ギヤー66が配
置されて、当該遊星ギヤー66が遊星レバー67に接し
ないための窓67eとが形成されている。遊星レバー6
7の係止部67cは、後述するロックレバー76の係止
部76aと係止可能に設けられる。また遊星レバー67
の底面67aにはスナップフィット83が形成されてお
り、バネ84を介して遊星ギヤー65が回転可能に固定
される。
【0005】遊星レバー68は、底面68aと側面68
bとを含み、底面68aには前記挿通孔68dが形成さ
れる。遊星レバー68の係止部68cは、後述するロッ
クレバー77の係止部77aと係止可能に設けられる。
遊星レバー68の底面68aにはスナップフィット85
が形成され、バネ86を介して遊星ギヤー66が回転可
能に固定される。
【0006】後述するようにして回動したときに遊星ギ
ヤー65または遊星ギヤー66が噛合する被駆動ギヤー
69,82を介して、給紙ローラ70、搬送ローラ71
および排紙ローラ72などを含んで一方の搬送機構が構
成される。この一方搬送機構とは、たとえば原稿搬送機
構である。また、同様に遊星ギヤー65または遊星ギヤ
ー66が噛合する被駆動ギヤー74および複数のローラ
を介して、プラテンローラ75などを含んで他方搬送機
構が構成される。この他方搬送機構とは、たとえば記録
紙搬送機構である。
【0007】ロックレバー76,77は、フレーム62
に固定された軸80に挿入される挿通孔76d,77d
を有し、前記軸80に回転可能に固定されている。ロッ
クレバー76,77はともに、バネ78,79によって
それぞれ前記軸80を中心として図11紙面中において
上方向に付勢されている。バネ78,79の一方端部7
8a,79aは、フレーム62に形成された係合部に係
合され、他方端部78b,79bは、ロックレバー7
6,77の係合部76b,77bと係合されている。ま
たロックレバー76,77の当接部76c,77cは、
互いに当接する。さらにロックレバー76の係合部76
eは、ソレノイド81と鉄心81aとの間に配置され
て、ソレノイド81がオンとなったときにソレノイド8
1と係合部76eとが係合される。
【0008】このような駆動装置61を有するファクシ
ミリ装置の送信モードでは、図11を参照して、制御回
路からの制御信号によってモータ63がP方向に回転す
る。モータ63の回転軸63aを中心として回転可能に
設けられている遊星ギヤー65,66はそれぞれモータ
ギヤー64と噛合しているので、遊星ギヤー65,66
は遊星レバー67,68とともにそれぞれ回動する。こ
れによって遊星ギヤー65は被駆動ギヤー69と噛合
し、前記モータ63の動力をギヤー69に伝達する。こ
のようにして、一方伝達機構を構成している複数のギヤ
ー群に前記動力を順次伝達してゆき、給紙ローラ70、
搬送ローラ71および排紙ローラ72に伝達して、原稿
をR方向に搬送する。
【0009】また遊星ギヤー66は、遊星レバー68の
一部が駆動フレーム62に設けられたボス73に当接す
るので、P方向への回動が規制され、これによって遊星
ギヤー66はモータギヤー64以外のギヤーとは噛合し
ない。
【0010】ファクシミリ装置の受信モードでは、図1
7を参照して、制御回路からの制御信号によってモータ
63がQ方向に回転する。遊星レバー67はQ方向に回
動し、これによって遊星ギヤー65は被駆動ギヤー74
と噛合し、モータ63の動力をギヤー74に伝達する。
このようにして他方伝達機構を構成している複数のギヤ
ー群に前記動力を順次伝達してゆき、プラテンローラ7
5に伝達して、記録紙をS方向に搬送する。
【0011】また遊星レバー68は、Q方向に回動しよ
うとするけれども、ロックレバー77の係止部77aと
遊星レバー68の係止部68cとが係止することによっ
て回動が規制される。
【0012】ファクシミリ装置の受信モードでの記録紙
搬送方向が逆転する逆転モードでは、同じく図17を参
照して、制御回路からの制御信号によってモータ63の
回転方向は、前記受信モードのQ方向への回転からP方
向への回転方向に変更される。前記遊星レバー67がP
方向に回動しようとするけれども、当該回動は、ロック
レバー76の係止部76aと遊星レバー67の係止部6
7cとが係止することによって規制される。このため遊
星ギヤー65は、モータ63のP方向への回転動力を噛
合している被駆動ギヤー74に伝達する。このため記録
紙は前記S方向とは反対方向に搬送される。これによっ
て記録紙が後退して搬送される逆転モードが実現でき
る。
【0013】また、前記遊星レバー68は、P方向に回
動し、駆動フレーム62に設けられたボス73に当接す
るので、遊星ギヤー66はモータギヤー64以外のギヤ
ーとは噛合しない。
【0014】ファクシミリ装置の複写モードでは、図1
8を参照して、制御回路からの制御信号によってモータ
63がQ方向に回転する。このとき、同時に制御回路か
らの制御信号によってソレノイド81をオンとすること
によって鉄心81aをソレノイドに吸着させる。これに
よってロックレバー76,77が軸80を中心としてP
方向に回動し、ロックレバー77によって係止されてい
た遊星レバー68がフリーな状態と成り、当該遊星レバ
ー68はQ方向に回動して遊星ギヤー66は被駆動ギヤ
ー82と噛合する。これによってモータ63の動力がギ
ヤー82に伝達される。これによって原稿はR方向に搬
送される。
【0015】ロックレバー76によって係止されていた
遊星レバー67はQ方向に回動し、遊星ギヤー65は被
駆動ギヤー74と噛合して、モータ63の動力を当該ギ
ヤー74に伝達する。このようにして記録紙がS方向に
搬送される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来技
術の駆動装置61においては、受信モード、送信モード
および複写モードにおける各方向への用紙の搬送を1つ
のモータ63で可能とするために、モータ63からの動
力の伝達経路を切替えるための手段として、遊星レバー
67,68やロックレバー76,77を設けている。遊
星レバー67,68は、図12および図13に示される
ように、ロックレバー76,77は図15および図16
に示されるように、それぞれの形状は比較的複雑であ
る。すなわち、たとえば所定のモードにおいて遊星レバ
ー67,68とロックレバー76,77とが係止し合う
ように、係止部67c,68cおよび係止部76a,7
7aを設けなければならない。したがって、これらのレ
バーの製造に手間がかかることとなる。また、このよう
なレバーは上述したように少なくとも2組、すなわち4
つは必要であり、駆動装置61の構成が複雑となる。
【0017】また、上述したような伝達経路を切替える
ための手段として、ソレノイド81が必要である。たと
えばソレノイドを設けずに1つのモータからの動力を切
替えることができれば、ソレノイドのための配置スペー
スを確保する必要が無くなるので、駆動装置61の小型
化を図ることができる。また、ソレノイドが不要となっ
て、ソレノイドのために必要であったコストが不要とな
るので、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0018】本発明の目的は、比較的簡単な構成で実現
することができ、小型化および低コスト化を図ることが
できるファクシミリ装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿に描かれ
た画像を読取って、読取った画像データを所定の端末装
置に向けて送信する送信モードと、所定の端末装置から
受信した画像データを記録紙に画像として印画して出力
する受信モードと、原稿に描かれた画像を読取って、読
取った画像を記録紙に画像として印画して出力する複写
モードとを有するファクシミリ装置において、原稿を搬
送する一方搬送機構と、記録紙を搬送する他方搬送機構
と、双方向に回転可能なモータと、前記モータの動力が
伝達されるモータギヤーと、前記モータギヤーとそれぞ
れ噛合する第1および第2太陽ギヤーと、前記第1太陽
ギヤーの軸上に回動可能に設けられた第1遊星レバー
と、前記第2太陽ギヤーの軸上に回動可能に設けられた
第2遊星レバーと、前記第1遊星レバーの一方端部に回
転可能に固定され、前記第1太陽ギヤーと噛合する第1
遊星ギヤーと、前記第2遊星レバーの一方端部に回転可
能に固定され、前記第2太陽ギヤーと噛合する第2遊星
ギヤーと、前記第1または第2遊星レバーの他方端部が
当接するカムが固定される第1カムギヤーと、切替レバ
ーと、前記切替レバーの一方端部に回転可能に固定され
て他方搬送機構のギヤーと噛合する逆転ギヤーと、前記
切替レバーの他方端部が当接するカムが固定されるとと
もに、前記第1カムギヤーと噛合する第2カムギヤー
と、前記第2カムギヤーのカムが当接したことを検出す
るカム検出手段と、前記カムギヤーのカムが固定された
側とは反対側に固定され、送信モードと受信モードと逆
転モードと複写モードとの各モードに対応したフラット
面を有し、前記カムを前記各モードに対応した位置で保
持するカム保持手段と、前記カム保持手段のフラット面
に当接して、前記フラット面に対してほぼ垂直方向に付
勢する押圧部材とを含んで構成され、送信モードでは、
第2遊星レバーの他方端部がカムギヤーに固定されたカ
ムに当接して第2遊星レバーの回動が規制され、第1遊
星ギヤーと一方搬送機構を構成するギヤーとが噛合し、
受信モードでは、第1遊星レバーの他方端部がカムギヤ
ーに固定されたカムに当接して第1遊星レバーの回動が
規制され、第2遊星ギヤーと他方搬送機構を構成するギ
ヤーとが噛合し、複写モードでは、第1および第2遊星
レバーの他方端部は共にカムギヤーに固定されたカムに
当接せず、第1および第2遊星ギヤーと一方および他方
搬送機構のギヤーとがそれぞれ噛合し、逆転モードで
は、第1および第2遊星レバーの他方端部が第1カムギ
ヤーに固定されたカムに共に当接し、切替レバーの他方
端部が第2カムギヤーに固定されたカムに当接して、第
1遊星レバーの回動が規制されるとともに、第2遊星ギ
ヤーは逆転ギヤーを介して他方搬送機構のギヤーと噛合
し、いずれの前記各モードでの動作終了後にも、第2遊
星ギヤーを第2カムギヤーと噛合させ、第2カムギヤー
のカムによってカム検出手段の出力がオンとなってオフ
となった直後から、各モードで同じ期間だけ前記モータ
を駆動してスタンバイモードとすることを特徴とするフ
ァクシミリ装置である。
【0020】本発明に従えば、送信モードでは、第2遊
星レバーの他方端部がカムギヤーのカムに当接して第2
遊星レバーの回動が規制され、第2遊星レバーの一方端
部に固定された第2遊星ギヤーは第2太陽ギヤー以外の
ギヤーとは噛合しない。第1遊星レバーの回動は規制さ
れないので、第1遊星レバーの一方端部に固定された第
1遊星ギヤーと一方搬送機構を構成するギヤーとが噛合
する。したがって、モータの動力は一方搬送機構のみに
伝達される。受信モードでは、第1遊星レバーの他方端
部がカムギヤーのカムに当接して第1遊星レバーの回動
が規制され、第1遊星ギヤーは第1太陽ギヤー以外のギ
ヤーとは噛合しない。第2遊星レバーの回動は規制され
ないので、第2遊星ギヤーと他方搬送機構を構成するギ
ヤーとが噛合する。したがって、モータの動力は他方搬
送機構のみに伝達される。複写モードでは、第1および
第2遊星レバーの他方端部は共にカムギヤーのカムに当
接せず、第1および第2遊星レバーの回動は共に規制さ
れないので、第1および第2遊星ギヤーと一方および他
方搬送機構のギヤーとがそれぞれ噛合する。したがっ
て、モータの動力は一方および他方搬送機構に共に伝達
される。逆転モードでは、第1および第2遊星レバーの
他方端部が第1カムギヤーに固定されたカムに共に当接
し、切替レバーの他方端部が第2カムギヤーに固定され
たカムに当接して、第1遊星レバーの回動が規制される
とともに、第2遊星ギヤーは逆転ギヤーを介して他方搬
送機構のギヤーと噛合する。このようにして各モードに
おいて、一方および他方搬送機構を用いて用紙を搬送す
ることができる。このようなファクシミリ装置において
用いられる第1および第2遊星レバーは、比較的簡単な
形状で実現することができる。したがって、レバーの形
成が比較的容易となる。また、従来技術のようにソレノ
イドを用いる必要はなく、したがってソレノイドの配置
スペースが不要となって、ファクシミリ装置の小型化を
図ることが可能となる。また、ソレノイドのためのコス
トが不要となって、製造コストの低減を図ることが可能
となる。
【0021】また、本発明に従えば、各モードでの動作
終了時に送信モードに設定することによって、原稿挿入
時に当該原稿を即座に搬送することができる。また本発
明は、スタンバイモードの設定状態において原稿の挿入
を検知する原稿検知センサがオンとなったとき、前記モ
ータを駆動し、その駆動力を前記第1太陽ギヤーおよび
第1遊星ギヤーを介して前記一方搬送機構に伝達するこ
とを特徴とする。また本発明は、画像読取り位置の搬送
方向上流側の位置に原稿が搬送されたことを検知するポ
ジションセンサがオンとなったとき、前記モータを停止
することを特徴とする。また本発明は、複写モードの設
定は、前記ポジションセンサがオンとなってモータが停
止した状態において行うことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるファクシミリ装置を構成する駆動装置1の構成を示
す部分断面図である。図2は、遊星レバー7と遊星ギヤ
ー9とを示す斜視図である。図3は、遊星レバー11と
遊星ギヤー13とを示す斜視図である。図4は、カムギ
ヤー20に固定されたカム22,23を示す側面図であ
る。図5は、バネ24を示す斜視図である。
【0023】駆動装置1は、フレーム2によって後述す
るような複数のギヤーやレバーを覆うようにして構成さ
れている。双方向(A,B方向)に回転可能なモータ3
はフレーム2にビス等で取付けられている。モータ3に
は、モータギヤー4がモータ3の回転軸3aに圧入され
ている。
【0024】減速ギヤー5は、フレーム2に設けられた
軸6に回転可能に挿入されて固定されている。当該減速
ギヤー5は、前記モータギヤー4と噛合するようにして
設けられる。
【0025】遊星レバー7は、フレーム2に設けられた
軸8に、当該遊星レバー7の挿通孔7cが挿入されて回
動可能に固定されている。略V字状に形成される遊星レ
バー7の一方端部7aとは反対側の他方端部7bには、
スナップフィット41が設けられており、バネ42を介
して遊星ギヤー9が回転可能に固定されている。スナッ
プフィット41は、先端部に当該スナップフィット41
をほぼ2つに分ける切欠き41aが形成されており、ま
た最先端部には爪部41bが形成されている。遊星ギヤ
ー9を嵌めるときには前記切欠き41a部分が狭くな
り、完全に嵌め込まれると元の状態に戻るので、遊星ギ
ヤー9は外れることなく固定することができる。また前
記フレーム2に設けられた軸8には太陽ギヤー10が挿
入されており、当該太陽ギヤー10は前記減速ギヤーと
遊星ギヤー9とに噛合している。
【0026】遊星レバー11は、フレーム2に設けられ
た軸12に、当該遊星レバー11の挿通孔11cが挿入
されて回動可能に固定されている。略V字状に形成され
る遊星レバー11の一方端部11aとは反対側の他方端
部11bには、前記遊星レバー7と同様にしてスナップ
フィット43が設けられており、バネ44を介して遊星
ギヤー13が回転可能に取付けられている。スナップフ
ィット43には、前記スナップフィット41と同様に、
切欠き43aと爪部43bとが形成されている。前記フ
レーム2に形成された軸12には、太陽ギヤー14が挿
入されており、当該太陽ギヤー14は、前記減速ギヤー
5と遊星ギヤー13とに噛合している。
【0027】太陽ギヤー14は第1太陽ギヤーであり、
太陽ギヤー10は第2太陽ギヤーであり、遊星レバー1
1は第1遊星レバーであり、遊星レバー7は第2遊星レ
バーであり、遊星ギヤー13は第1遊星ギヤーであり、
遊星ギヤー9は第2遊星ギヤーである。
【0028】カムギヤー15は、フレーム2に形成され
た軸16に、カムギヤー15の挿通孔15aが挿入され
て回転可能に取付けられている。この取付けには、前述
したスナップフィットを用いることによって、カムギヤ
ー15は軸16から外れないようにして取付けられる。
カムギヤー15の一方面側には扇状のカム17が固定さ
れている。当該カム17は、カムギヤー15の回転時
に、カム検出スイッチ18のアクチュエータ19に当接
可能なようにして設けられている。
【0029】カムギヤー20は、フレーム2に設けられ
た軸21に、カムギヤー20の挿通孔20aが挿入され
て回転可能に取付けられている。カムギヤー20の一方
面側には扇状のカム22が固定されており、他方面側に
は略菱形のカム23が固定されている。カム23は、4
つのフラット部23a〜23dを有しており、各フラッ
ト部に対して、たとえばファクシミリ装置の各動作モー
ドが割付けられている。たとえば図4に示されるよう
に、フラット部23aには送信モードが、フラット23
bには受信モードが、フラット部23cには逆転モード
が、フラット部23dには複写モードが割付けられてい
る。
【0030】バネ24は、荷重腕部24aと、フレーム
2に設けられた軸25に巻回される巻回部24bとを有
するネジリバネなどで実現される。当該バネ24は、軸
25を中心として荷重腕部24aにA方向に荷重が加わ
る。そして前記カムギヤー20のカム23のフラット部
23a〜23dに当接するようにして設けられている。
すなわちバネ24の荷重腕部24aとカム23のフラッ
ト部23a〜23dとが密着するように、ほぼ水平にな
るところで、各モードが設定されるようにしている。こ
のとき、カム23のフラット部23a〜23dは、各面
に対してほぼ垂直な方向であるほぼD方向の力で付勢さ
れている。なお、ここで何等かの条件に変化が生じ、カ
ムギヤー20の回転の位置ずれが発生し、このためにカ
ム23が傾斜した状態で止まってしまったとしても、バ
ネ24の荷重腕部24aの力の作用によって、たとえば
カムギヤー20が回転しすぎた場合にはB方向に、回転
が足りない場合にはA方向に、押し返されるので、カム
23のフラット部23a〜23dは、バネ24の荷重腕
部24aに当接してほぼ水平に保持される。
【0031】カムギヤー20は第1カムギヤーであり、
カムギヤー15は第2カムギヤーである。また、カム2
3はカム保持手段であり、バネ24は押圧部材である。
【0032】カムギヤー20のカム22は、カムギヤー
20の回転時に、前記遊星レバー7,11の一方端部7
a,11aと当接可能なように配置される。これによっ
て、遊星レバー7,11の回動の規制が、カム22の位
置によって成されるように設定される。また、カムギヤ
ー15とカムギヤー20とは噛合されるように配置され
ている。さらに、前記遊星ギヤー9は、カムギヤー15
または減速ギヤー26に噛合できるようにして配置され
ている。
【0033】切替レバー27は、フレーム2に形成され
た軸28に、当該切替レバー27の挿通孔27cが挿入
されて回動可能に取付けられている。切替レバー27の
一方端部27aとは反対側の他方端部27bには、逆転
ギヤー29が回転可能なようにして設けられている。こ
のような切替レバー27は、フレーム2に形成された軸
31に巻回される巻回部を有する、たとえばネジリバネ
で実現されるバネ30によって、前記軸28を中心とし
て常にB方向に付勢されている。これによって切替レバ
ー27は、通常はフレーム2に設けられているボス32
に当接している。前記逆転ギヤー29は、減速ギヤー2
6または遊星ギヤー9とに噛合可能なようにして配置さ
れている。さらに切替レバー27の一方端部27aは、
カムギヤー15の回転時において、前記カム17に当接
可能なようにして配置されている。
【0034】図6は、駆動装置1の電気的構成を示すブ
ロック図である。たとえばマイクロコンピュータで実現
される主制御部51は、駆動装置1全体の動作を制御す
る。キー群52は、操作者によって操作される複数のキ
ーを含んで構成され、操作者はこれらのキーを操作する
ことによって各モードの設定を行う。パルス設定部53
は、各モードに応じたモータ3の回転量が設定されて記
憶される。モータ3は、たとえばステッピングモータで
実現され、したがって前記回転量としてはパルス数が設
定されて記憶される。モード検出スイッチ54は、カム
検出スイッチ18を含んで構成される。モータ制御部5
5は、駆動装置1が有するモータの動作を制御する。モ
ータ部56は、モータ3を含んで構成される。
【0035】図7は、各モードを設定するためのモータ
3のパルス数P1〜P4を示すタイミングチャートであ
る。本形態においては、送信モードをスタンバイモード
(待機状態)と設定している。このため、いずれのモー
ドにおいても動作終了後は送信モードに設定する。図7
(A)に示されるように、カム検出スイッチ18がオフ
となってから、たとえばステッピングモータで実現され
るモータ3を図7(B)に示されるようにパルス数P1
だけ回転させると送信モードが設定され、図7(C)に
示されるように、送信モードからパルス数P2だけモー
タ3を回転させると逆転モードが設定され、図7(D)
に示されるように、逆転モードからパルス数P3だけモ
ータ3を回転させると受信モードが設定され、図7
(E)に示されるように受信モードからパルス数P4だ
けモータ3を回転させると複写モードが設定される。パ
ルス設定部53には、これらのパルス数P1〜P4が記
憶されており、各モードの複合動作を実行するときに
は、これらのパルス数を基本パルス数として、種々組合
わせに応じたパルス数を演算して所望の動作を実行す
る。
【0036】続いて、各モードでの動作について説明す
る。送信モードでは、図1を参照して、原稿が挿入され
ると図示しない原稿検知センサがオンとなり、主制御部
51からの制御信号によってモータ3がA方向に回転す
る。モータ3の回転がギヤーに順次伝達され、遊星レバ
ー11はA方向に回動して遊星ギヤー13は減速ギヤー
33と噛合し、前記モータ3の動力は、原稿を搬送する
伝達機構を構成しているギヤー群に伝達され、給紙ロー
ラ34、搬送ローラ35および排紙ローラ36に伝達さ
れて、原稿はE方向に搬送される。このとき遊星レバー
7は、A方向に回動しようとするけれども、カム22に
当該遊星レバー7の一方端部7aが当接するので、他方
端部7bに固定された遊星ギヤー9はギヤー26には噛
合せず、モータ3の動力を記録紙搬送機構を構成してい
るギヤー群に伝達しない。このようにして、送信モード
が設定される。
【0037】なお、送信動作が終了するとスタンバイモ
ードとなるので、駆動モータ3はB方向に回転する。モ
ータ3の回転がギヤーに順次伝達され、遊星レバー7は
B方向に回動して遊星ギヤー9はカムギヤー15と噛合
する。カムギヤー15はB方向に回転し、カムギヤー2
0はA方向に回転する。カムギヤー15のカム17は、
カム検出スイッチ18をオンとしたのちにオフとする。
カム検出スイッチ18がオフとなってからパルス数P1
だけ、モータ3を回転させて、モータ3の回転が停止す
る。これによってスタンバイモードが設定される。この
とき遊星レバー11はB方向に回動し、フレーム2に設
けられたボス37に当接するので、遊星ギヤー13は太
陽ギヤー14以外のギヤーとは噛合しない。
【0038】受信モードでは、図8を参照して、主制御
部51からの制御信号によってモータ3はB方向に回転
する。モータ3の回転がギヤーに順次伝達され、遊星レ
バー7はB方向に回動して遊星ギヤー9はカムギヤー1
5に噛合し、カムギヤー15はB方向に回転する。また
カムギヤー20はA方向に回転する。送信モードからパ
ルス数(P2+P3)だけモータ3を回転させると、遊
星レバー11はB方向に回動してフレーム2に設けられ
たボス37に当接する。遊星ギヤー13は太陽ギヤー1
4以外のギヤーとは噛合していない。続いてモータ3は
A方向に回転し、遊星レバー7はA方向に回動して遊星
ギヤー9は減速ギヤー26と噛合する。モータ3の動力
は記録紙搬送機構を構成しているギヤー群に順次伝達さ
れ、プラテンローラ38に伝達され、記録紙はF方向に
搬送される。このとき、遊星レバー11はA方向に回動
するけれども、当該遊星レバー11の一方端部11aが
カム22に当接してその回動が規制されるので、遊星ギ
ヤー13は減速ギヤー33とは噛合しない。このように
して受信モードが設定される。
【0039】なお受信動作が終了するとスタンバイモー
ドとなるので、モータ3がB方向に回転する。遊星レバ
ー7はB方向に回動して遊星ギヤー9はカムギヤー15
と噛合する。カムギヤー15はB方向に回転し、カムギ
ヤー20はA方向に回転する。カム17はカム検出スイ
ッチ18をオンとしたのちにオフとする。カム検出スイ
ッチ18がオフとなってからパルス数P1だけ、モータ
3を回転させて当該モータ3の回転を停止する。これに
よってスタンバイモードとなる。
【0040】逆転モードでは、図9を参照して、主制御
部51からの制御信号によってモータ3はB方向に回転
する。遊星レバー7はB方向に回動して遊星ギヤー9は
カムギヤー15と噛合し、カムギヤー15はB方向に回
転する。またカムギヤー20はA方向に回転する。送信
モードからパルス数P2だけモータ3を回転させると切
替レバー27の端部27aとカム17とが当接し、切替
レバー27はフレーム2に設けられた軸28を中心とし
てA方向に回動する。モータ3はA方向に回転するの
で、遊星レバー7はA方向に回動し、逆転ギヤー29は
遊星ギヤー9と噛合する。また逆転ギヤー29は減速ギ
ヤー26と噛合している。これによってプラテンローラ
38は上述した受信モードのときと回転方向が反対方向
となり、記録紙はF方向と反対方向に搬送される。また
遊星レバー11はA方向に回動しようとするけれども、
カム22に遊星レバー11の端部11aが当接するの
で、遊星レバー11の回動が規制され、遊星ギヤー13
は太陽ギヤー14以外のギヤーとは噛合しない。
【0041】複写モードでは、図10を参照して、原稿
が挿入されると図示しない原稿検出センサがオンとな
り、主制御部51からの制御信号によってモータ3がA
方向に回転する。モータ3の回転がギヤーに順次伝達さ
れ、遊星レバー11はA方向に回動して遊星ギヤー13
は減速ギヤー33と噛合し、原稿搬送機構を構成してい
るギヤー群にモータ3の動力が伝達され、給紙ローラ3
4と搬送ローラ35および排紙ローラ36に伝達されて
原稿はE方向に搬送される。図示しないポジションセン
サがオンとなるとモータ3は停止する。ポジションセン
サは、画像の読取り位置の搬送方向上流側の位置に設け
られ、当該位置に原稿が搬送されるとオンとなる。
【0042】次に、主制御部51からの制御信号によっ
てモータ3はB方向に回転する。遊星レバー7はB方向
に回動し、遊星ギヤー9はカムギヤー15と噛合する。
カムギヤー15とカムギヤー20とが回転し、送信モー
ドからパルス数(P2+P3+P4)だけモータ3を回
転させる。
【0043】さらにモータ3はA方向に回転し、遊星レ
バー7,11はA方向に回動し、遊星ギヤー9は減速ギ
ヤー26に噛合し、遊星ギヤー13は減速ギヤー33に
噛合する。原稿搬送機構および記録紙搬送機構を構成し
ているギヤー群にそれぞれモータ3の動力が伝達され、
給紙ローラ34、搬送ローラ35および排紙ローラ36
に伝達されて原稿はE方向に搬送される。またプラテン
ローラ38に伝達されて記録紙はF方向に搬送される。
これによって複写モードが設定される。複写動作の終了
時には、前述した送信モードおよび受信モードと同様に
して、カム検出スイッチ18がオフとなってからパルス
数P1だけ、モータ3を回転させてスタンバイモードが
設定される。
【0044】以上のように本形態によれば、モータ3か
らの動力の伝達経路を切替えるための手段として必要な
レバーは、遊星レバー7,11および切替レバー27の
3つとなり、駆動装置1の構成が簡略化される。またこ
れらのレバーの形状は、従来技術で用いられていたレバ
ーと比較して簡単となる。したがって、レバーの製造が
容易となる。また本形態ではソレノイドが不要となる。
したがって、ソレノイドのための配置スペースが不要と
なって駆動装置1の小型化を図ることができる。またソ
レノイドを設けることに対して必要であったコストが不
要となるので、駆動装置1の製造コストを低減すること
ができる。
【0045】
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、送信モー
ドでは、第1遊星ギヤーと一方搬送機構を構成するギヤ
ーとのみが噛合し、モータの動力は一方搬送機構のみに
伝達される。受信モードでは、第2遊星ギヤーと他方搬
送機構を構成するギヤーとのみが噛合し、モータの動力
は他方搬送機構のみに伝達される。複写モードでは、第
1および第2遊星ギヤーと一方および他方搬送機構のギ
ヤーとがそれぞれ噛合し、モータの動力は一方および他
方搬送機構に共に伝達される。逆転モードでは、第1お
よび第2遊星レバーの他方端部が第1カムギヤーに固定
されたカムに共に当接し、切替レバーの他方端部が第2
カムギヤーに固定されたカムに当接して、第1遊星レバ
ーの回動が規制されるとともに、第2遊星ギヤーは逆転
ギヤーを介して他方搬送機構のギヤーと噛合する。第1
および第2遊星レバーは、比較的簡単な形状で実現する
ことができるので、レバーの形成が比較的容易となる。
また、従来技術のようにソレノイドを用いる必要はな
く、ソレノイドの配置スペースが不要となって、駆動装
置の小型化を図ることが可能となる。またソレノイドの
ためのコストが不要となって、製造コストの低減を図る
ことが可能となる。
【0047】また、上記のように構成することにより、
モードの切替えにある程度の時間を要するが、各モード
での動作終了時にカムギヤーの状態を送信モードに設定
してモータの回転を停止させスタンバイモードとするこ
とによって、操作者が行う原稿挿入動作に対して素早く
対応することができる。さらに本発明によれば、各モー
ドに対応したカム保持手段のフラット面が、押圧部材に
よって当該フラット面に対してほぼ垂直方向に付勢され
て保持される。したがって、第1および第2遊星レバー
を確実に保持することができ、各モードでの用紙の搬送
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である送信モードにおけ
る駆動装置1の構成を示す部分断面図である。
【図2】遊星レバー7と遊星ギヤー9とを示す斜視図で
ある。
【図3】遊星レバー11と遊星ギヤー13とを示す斜視
図である。
【図4】カムギヤー20のカム22,23を示す側面図
である。
【図5】バネ24を示す斜視図である。
【図6】駆動装置1の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図7】各モードを設定するためのモータ3のパルス数
P1〜P4を示すタイミングチャートである。
【図8】受信モードにおける駆動装置1を示す部分断面
図である。
【図9】逆転モードにおける駆動装置1を示す部分断面
図である。
【図10】複写モードにおける駆動装置1を示す部分断
面図である。
【図11】送信モードにおける従来技術の駆動装置61
の構成を示す部分断面図である。
【図12】遊星ギヤー65と遊星レバー67とを示す斜
視図である。
【図13】遊星ギヤー66と遊星レバー68とを示す斜
視図である。
【図14】バネ78,79を示す斜視図である。
【図15】ロックレバー76を示す側面図である。
【図16】ロックレバー77を示す側面図である。
【図17】受信および逆転モードにおける駆動装置61
を示す部分断面図である。
【図18】複写モードにおける駆動装置61を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1 駆動装置 2 フレーム 3 モータ 4 モータギヤー 5,26,33 減速ギヤー 7,11 遊星レバー 9,13 遊星ギヤー 10,14 太陽ギヤー 15,20 カムギヤー 17,22,23 カム 23a〜23d フラット部 18 カム検出スイッチ 19 アクチュエータ 24,30 バネ 24a 荷重腕部 27 切替レバー 29 逆転ギヤー 32,37 ボス 34 給紙ローラ 35 搬送ローラ 36 排紙ローラ 38 プラテンローラ 51 主制御部 52 キー群 53 パルス設定部 54 モード検出スイッチ 55 モータ制御部 56 モータ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 B65H 7/02 B41J 11/04 H04N 1/00 108

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に描かれた画像を読取って、読取っ
    た画像データを所定の端末装置に向けて送信する送信モ
    ードと、所定の端末装置から受信した画像データを記録
    紙に画像として印画して出力する受信モードと、原稿に
    描かれた画像を読取って、読取った画像を記録紙に画像
    として印画して出力する複写モードとを有するファクシ
    ミリ装置において、 原稿を搬送する一方搬送機構と、 記録紙を搬送する他方搬送機構と、 双方向に回転可能なモータと、 前記モータの動力が伝達されるモータギヤーと、 前記モータギヤーとそれぞれ噛合する第1および第2太
    陽ギヤーと、 前記第1太陽ギヤーの軸上に回動可能に設けられた第1
    遊星レバーと、 前記第2太陽ギヤーの軸上に回動可能に設けられた第2
    遊星レバーと、 前記第1遊星レバーの一方端部に回転可能に固定され、
    前記第1太陽ギヤーと噛合する第1遊星ギヤーと、 前記第2遊星レバーの一方端部に回転可能に固定され、
    前記第2太陽ギヤーと噛合する第2遊星ギヤーと、 前記第1または第2遊星レバーの他方端部が当接するカ
    ムが固定される第1カムギヤーと、 切替レバーと、 前記切替レバーの一方端部に回転可能に固定されて他方
    搬送機構のギヤーと噛合する逆転ギヤーと、 前記切替レバーの他方端部が当接するカムが固定される
    とともに、前記第1カムギヤーと噛合する第2カムギヤ
    ーと、 前記第2カムギヤーのカムが当接したことを検出するカ
    ム検出手段と、 前記カムギヤーのカムが固定された側とは反対側に固定
    され、送信モードと受信モードと逆転モードと複写モー
    ドとの各モードに対応したフラット面を有し、前記カム
    を前記各モードに対応した位置で保持するカム保持手段
    と、 前記カム保持手段のフラット面に当接して、前記フラッ
    ト面に対してほぼ垂直方向に付勢する押圧部材とを含ん
    で構成され、 送信モードでは、第2遊星レバーの他方端部がカムギヤ
    ーに固定されたカムに当接して第2遊星レバーの回動が
    規制され、第1遊星ギヤーと一方搬送機構を構成するギ
    ヤーとが噛合し、 受信モードでは、第1遊星レバーの他方端部がカムギヤ
    ーに固定されたカムに当接して第1遊星レバーの回動が
    規制され、第2遊星ギヤーと他方搬送機構を構成するギ
    ヤーとが噛合し、 複写モードでは、第1および第2遊星レバーの他方端部
    は共にカムギヤーに固定されたカムに当接せず、第1お
    よび第2遊星ギヤーと一方および他方搬送機構のギヤー
    とがそれぞれ噛合し、 逆転モードでは、第1および第2遊星レバーの他方端部
    が第1カムギヤーに固定されたカムに共に当接し、切替
    レバーの他方端部が第2カムギヤーに固定されたカムに
    当接して、第1遊星レバーの回動が規制されるととも
    に、第2遊星ギヤーは逆転ギヤーを介して他方搬送機構
    のギヤーと噛合し、 いずれの前記各モードでの動作終了後にも、第2遊星ギ
    ヤーを第2カムギヤーと噛合させ、第2カムギヤーのカ
    ムによってカム検出手段の出力がオンとなってオフとな
    った直後から、各モードで同じ期間だけ前記モータを駆
    動してスタンバイモードとすることを特徴とするファク
    シミリ装置。
  2. 【請求項2】 スタンバイモードの設定状態において原
    稿の挿入を検知する原稿検知センサがオンとなったと
    き、前記モータを駆動し、その駆動力を前記第1太陽ギ
    ヤーおよび第1遊星ギヤーを介して前記一方搬送機構に
    伝達することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ
    装置。
  3. 【請求項3】 画像読取り位置の搬送方向上流側の位置
    に原稿が搬送されたことを検知するポジションセンサが
    オンとなったとき、前記モータを停止することを特徴と
    する請求項2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 複写モードの設定は、前記ポジションセ
    ンサがオンとなってモータが停止した状態において行う
    ことを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
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