JP3457223B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
さらに詳しくは、高信頼性を有すると共にメモリロジッ
ク混載プロセスにおいても整合性の良い容量素子を備え
た半導体装置に関するものである。
て、メモリやロジック回路及びアナログ回路などを混載
するシステムLSI化が進められ、より高機能でかつ低
コストな装置が要求されている。この中で、特にフラッ
シュメモリやアナログ回路やマイクロコンピュータがワ
ンチップ化され、顧客プログラムの変更が容易にできる
システムLSIが求められ、研究開発が進められてい
る。
ッシュメモリセルはフローティングゲート上にコントロ
ールゲートが積層された構造を取るため、システムLS
I化されたチップにおいても、ダブルゲート構造を有す
ることになる。一方、高精度なアナログ回路において
は、素子分離膜で半導体基板から下部電極を分離するこ
とによって低ノイズが実現可能な2層多結晶シリコン構
造を有する容量素子が用いられる。ここで、フラッシュ
メモリセルが混載されたLSIにおいては初めから2層
多結晶シリコン構造を有しているため、コントロールゲ
ート及びフローティングゲートをそれぞれ容量素子の電
極と同時に形成することも考えられた。
る場合には、プロセス上における以下の問題を解決する
必要がある。その一つは、上部電極形成時に下部電極脇
にサイドウォール状に上部電極材が残ってしまい短絡を
招くおそれがあるという問題である。また他の問題は、
上部電極を配線層へ接続するため素子分離膜上に引き出
すと、半導体基板と上部電極との間で寄生容量が発生し
てしまうということである。
のような構造を有する容量素子が考案されている。図1
は、従来の2層多結晶シリコン構造を有する容量素子を
備えた半導体装置の構成を示す図である。なお、図1
(b),(c)はそれぞれ、図1(a)のA・A線、B
・B線に沿って紙面に垂直に断面を切り出したときの構
造を示す。図1(a)〜(c)に示されるように、この
半導体装置は容量部10とロジック部20とを含み、容
量部10はシリコン基板1上に形成された素子分離膜3
と、素子分離膜3の上に形成された下部電極5と、下部
電極5の上に形成されたONO膜7と、ONO膜7の上
に形成された上部電極シリコン層9と、上部電極シリコ
ン層9の上に形成された上部電極シリサイド層11と、
上部電極シリサイド層11及び下部電極5の上に層間絶
縁膜19を介して形成された配線層21と、配線層21
と上部電極シリサイド層11とを接続する上部電極コン
タクト13と、配線層21と下部電極5とを接続する下
部電極コンタクト15とを含む。
と、トランジスタTrの上に層間絶縁膜19を介して形
成された配線層21と、配線層21とトランジスタTr
のゲートとを接続するゲートコンタクト17とを含む。
このような構成を有する半導体装置においては、製造工
程において下部電極5のわきに上部電極材を残さないよ
うにするため、下部電極5のパターニングよりも先に上
部電極をパターニングし、その後に下部電極5をパター
ニングする。
以下の層はフラットで段差がないため、上記のようにエ
ッチング後において不要な上部電極材が下部電極5周辺
に残存してしまうことが回避される。ただし、このよう
な効果を得るためには、下部電極5上に上部電極の全て
が形成される構造であることが必要であり、その結果必
然的に上部電極コンタクト13は下部電極5の上に形成
されることになる。
コンタクト13が下部電極5の上に形成されるため、上
記の寄生容量を生じてしまうという問題は回避されるも
のの、上部電極コンタクト13は下部電極5等の膜厚の
分だけシリコン基板1上の面からみて非常に高い位置に
形成されることになる。従って、化学機械研磨(CM
P)等によって層間絶縁膜19が完全に平坦化された場
合において、上部電極のコンタクトホールが形成される
時には、ロジック部20におけるゲートのコンタクトホ
ールに比べ下部電極5等の段差分だけオーバーエッチが
かかるため、容量素子に大きなダメージを与えてしま
う。
シリサイド層11と上部電極シリコン層9との2層構造
を有する場合、微細化が進んで上部電極シリサイド層1
1が薄膜化されると、上記のオーバーエッチにより上部
電極シリサイド層11をコンタクトホールが突き抜けコ
ンタクト抵抗が不安定になるという潜在的な問題もあ
る。
解消するためになされたもので、プロセス上で受けるダ
メージが回避されることによって信頼性が高められた容
量素子を備えた半導体装置を提供することを目的とす
る。
板上に形成された容量素子を有する半導体装置であっ
て、該容量素子は、半導体基板上に形成され少なくとも
二つの領域において膜厚が異なる素子分離膜と、素子分
離膜上に形成された下部電極と、下部電極上に所定の距
離隔てて形成された第一の配線層と、下部電極のうち素
子分離膜の第一の領域上に形成された第一の部分と第一
の配線層とを接続する第一のコンタクトと、膜厚が第一
の領域より薄い素子分離膜の第二の領域上に形成された
下部電極の第二の部分に対向して設けられた上部電極
と、上部電極上に所定の距離隔てて形成された第二の配
線層と、上部電極と第二の配線層とを接続する第二のコ
ンタクトとを備えたことを特徴とする半導体装置を提供
することによって達成される。
熱酸化してできる酸化膜とすることができる。また、上
部電極と下部電極とは共にポリシリコンとしても共にア
モルファスシリコンとしても、また、上部電極はポリシ
リコンとシリサイドとの積層構造をなし、下部電極はポ
リシリコンからなるものとしてもよい。また、上部電極
はアモルファスシリコンとシリサイドとの積層構造をな
し、下部電極はアモルファスシリコンとしても良いし、
上部電極はポリシリコンからなり、下部電極はポリシリ
コンとシリサイドとの積層構造としても良く、あるい
は、上部電極はアモルファスシリコンからなり、下部電
極はアモルファスシリコンとシリサイドとの積層構造を
なすものとしてもよい。
上に形成され下部電極と同じ組成からなるフローティン
グゲートを有するフラッシュメモリセルをさらに備えた
ものとすることができる。また、上記半導体装置は、上
記半導体基板上に形成され上部電極と同じ組成からなる
コントロールゲートを有するフラッシュメモリセルをさ
らに備えたものとすることもできる。本発明において
は、容量素子の第二のコンタクトは、素子分離膜の第一
の領域より膜厚が薄い第二の領域上に形成された上部電
極に接続されるため、製造プロセスにおけるコンタクト
ホール形成時のエッチングダメージを回避することがで
きる。
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一または相当部分を示す。本発明の実施の形態に
係る半導体装置の製造工程を、図2及び図3を参照して
説明する。
コン基板1上に厚さ30Å程度まで熱酸化膜2を成長さ
せる。次に、図2(b)に示されるように、熱酸化膜2
の上に素子分離の為の窒化膜4を、CVD法によって厚
さ約115nmまで形成する。次に、図2(c)に示さ
れるように、窒化膜4をパターニングしエッチングする
ことにより、シリコン基板1上で素子分離膜3を厚く形
成する領域の熱酸化膜2をシリコン基板1上から取り除
く。そして、該構造を有するシリコン基板1を酸素雰囲
気中に1000℃の状態で1時間置き、さらに1125
℃の状態で3時間置いてアニ―ルすることにより、図2
(d)に示されるように、半導体基板を熱酸化してでき
る熱酸化膜3を約290nmの厚さまで成長させる。
素子を形成する容量部10の窒化膜4だけをフォトエッ
チングにより選択的に取り除く。従って、フラッシュメ
モリセルが形成されるフラッシュ部30とロジック回路
が形成されるロジック部20とに形成された窒化膜4は
シリコン基板1上に残される。そして、該構造を有する
シリコン基板1を酸素雰囲気中に1000℃の状態で1
時間置き、さらに1125℃の状態で2時間置いてアニ
―ルすることにより、図2(f)に示されるように、容
量部10の熱酸化膜3だけを成長させる。ここで、容量
部10の熱酸化膜3のうち薄く形成する部分の厚さは約
250nmとし、厚く形成する部分の厚さは約400n
mとされる。
0の窒化膜4及び熱酸化膜2を取り除いた後、フラッシ
ュ部30の素子形成領域に厚さが約10nmのトンネル
酸化膜6を熱酸化法により形成する。次に、図2(f)
に示されるように、厚さ約90nmのアモルファスシリ
コン膜5を形成する。なお,このアモルファスシリコン
膜5は容量部10において容量素子の下部電極5を構成
し、フラッシュ部30においてはフラッシュメモリセル
のフローティングゲートを構成する。そして、イオン注
入法又は熱拡散法により上記のアモルファスシリコン膜
5にリンを混入し、上記フローティングゲート及び下部
電極5のシート抵抗を約400Ωまで低減する。ここ
で、上記のリンは上記アモルファスシリコン膜5を成長
させる際に同時に混入させてもよい。
上に薄膜HTO(High TemperatureOxide)を約7nm
の厚さまで成長させ、さらにその上に約10nmの厚さ
の窒化膜を形成する。そして、該窒化膜の表面をウェッ
ト雰囲気中で酸化することによりONO膜7を形成す
る。この後、図2(f)に示されるように、容量部10
とフラッシュ部30とをマスクして、ロジック部20だ
けのONO膜7と上記アモルファスシリコン膜5及びト
ンネル酸化膜6をエッチングにより除去する。なお、こ
れによりロジック部20の素子形成領域ではシリコン基
板1の表面が露出する。
おけるシリコン基板1の表面に、熱酸化膜8を約10n
mの厚さまで成長させる。なお、容量部10とフラッシ
ュ部30とはONO膜7で覆われているため、熱酸化膜
8は成長しない。次に、図3(g)に示されるように、
容量部10とフラッシュ部30及びロジック部20の全
領域にアモルファスシリコン膜9をCVD法により約1
20nmの厚さまで成長させる。そして、上記アモルフ
ァスシリコン膜5と同様な方法によってアモルファスシ
リコン膜9にリンを混入してシート抵抗を約300Ωま
で低減する。
リコン膜9上に、約150nmの厚さを有する高融点の
金属シリサイド膜11と約125nmの厚さを有するSi
O2からなる保護絶縁膜12を形成する。次に、リソグラ
フィ技術によりフラッシュ部30のコントロールゲート
とロジック部20に形成されるトランジスタのゲート及
び容量部10の上部電極をパターニングする。その後、
図3(h)に示されるように、容量部10とフラッシュ
部30、そしてロジック部20においてそれぞれONO
膜7までエッチングする。ここで、容量部10の上部電
極はアモルファスシリコン膜5の上におけるエッチング
により形成されるため、下地に段差があるような場合に
エッチングの結果残存してしまう部分は生じない。
ック部20全体をレジストによってマスクし、容量部1
0においては下部電極5のパターンをマスクする。ま
た、フラッシュ部30においてはコントロールゲート上
の保護絶縁膜12がマスクの役割を果たす。そして、ア
モルファスシリコン膜5をエッチングすることによっ
て、フラッシュ部30ではフラッシュメモリセルのフロ
ーティングゲートが形成され、容量部10では下部電極
5が形成される。なお、この時ロジック部20はレジス
トによりマスクされているためエッチングはなされな
い。
ッシュメモリセルのソース/ドレイン拡散領域32を形
成する為、50keVで加速されたAs+ を4×1015
cm -2の密度でシリコン基板1へイオン注入する。そし
て、フラッシュメモリのソース線を形成する為、フラッ
シュメモリセルのソース拡散領域に60keVで加速さ
れたP+ を2×1014cm-2の密度でイオン注入する。
たトランジスタのLDD領域23を形成する為、Nチャ
ネルトランジスタにおいては60keVで加速されたP
+ を4×1013cm-2の密度でシリコン基板1へイオン
注入し、Pチャネルトランジスタにおいては60keV
で加速されたBF2 + を1×1013cm-2の密度でシリ
コン基板1へイオン注入する。
VD酸化膜を約170nmの厚さまで成長させてエッチ
バックを行うことにより、サイドウォール18,22,
31を形成する。その後、図3(j)に示されるよう
に、ロジック部20に形成されたトランジスタ及びフラ
ッシュメモリセルのソース/ドレイン拡散領域24,3
4を形成するため、Nチャネル形においては60keV
で加速されたAs+ を3×1015cm-2の密度でシリコ
ン基板1へイオン注入し、Pチャネル形においては40
keVで加速されたBF2 + を4×1015cm-2の密度
でシリコン基板1へイオン注入する。
34を活性化するため、窒素ガス雰囲気中において10
00℃の状態で10秒間のランプアニ―ル法によるアニ
―ルが行われる。そして、図3(j)に示された層間絶
縁膜19を形成するため、CVD法により酸化膜を約1
550nmの厚さまで成長させ、CMPにより層間絶縁
膜19を約650nmエッチバックし、バルク層の平坦
化を行う。
ためにコンタクトホールのパターニングが行われ、エッ
チングによりコンタクトホールが開孔される。ここで、
図3(k),(l)はそれぞれ、図3(j)のC・C
線、D・D線に沿って紙面に垂直に図3(j)の断面を
切り出したときの構造を示すが、この図3(j)〜
(l)で示された上部コンタクト13のために形成され
るコンタクトホールの深さと、下部電極コンタクト15
やゲートコンタクト17のために形成されるコンタクト
ホールの深さとの差は、下地の素子分離膜3が下部電極
5と同等に薄くされているため従来より短縮される。
ンタクトホールを形成する時においてエッチングダメー
ジが軽減されるため、信頼性がより高い容量素子が形成
された半導体装置を得ることができる。また、さらには
上部コンタクト13のために形成されるコンタクトホー
ルの深さは、下部電極コンタクト15やゲートコンタク
ト17のために形成されるコンタクトホールの深さとほ
ぼ等しくされるため、コンタクトホール形成時のエッチ
ング条件が容易に設定できる。
とフラッシュメモリセルのフローティングゲートとは共
に、一度に形成されるアモルファスシリコン膜5から切
り出すことによってそれぞれシリコン基板1上に設けら
れ、同様に、容量素子の上部電極とフラッシュメモリセ
ルのコントロールゲートとは共に、アモルファスシリコ
ン膜9及び金属シリサイド膜11から切り出すことによ
ってそれぞれシリコン基板1上に設けられるため、高精
度の容量素子をフラッシュメモリセルと混載する場合に
おいても整合性の良いプロセスを実現できる。
層11はCVD法にて成長させたが、高融点を有する金
属をスパッタし熱処理を施すことにより自己整合的に成
長させてもよい。また、上記においては容量素子の上部
電極や下部電極5をポリシリコンからなるものとするこ
ともできる。
シリコン層9をアモルファスシリコンの代わりにポリシ
リコンからなるものとすることもできる。また、上記に
おいて、容量素子の下部電極5をアモルファスシリコン
の代わりにポリシリコンとシリサイドとの積層構造をな
すものとすることもできる。また、上記において、容量
素子の上部電極はアモルファスシリコンからなり、容量
素子の下部電極5はアモルファスシリコンとシリサイド
との積層構造をなすものとすることもできる。
の第二のコンタクトは、素子分離膜の第一の領域より膜
厚が薄い第二の領域上に形成された上部電極に接続さ
れ、製造プロセスにおけるコンタクトホール形成時のエ
ッチングダメージが回避されるため、信頼性が高められ
た容量素子を備えた半導体装置を得ることができる。
子を備えた半導体装置の構成を示す図である。
程を示す図である。
程を図2に続けて示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された容量素子を有
する半導体装置であって、前記容量素子は、 前記半導体基板上に形成され、少なくとも二つの領域に
おいて膜厚が異なる素子分離膜と、 前記素子分離膜上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に所定の距離隔てて形成された第一の配
線層と、 前記下部電極のうち前記素子分離膜の第一の領域上に形
成された第一の部分と前記第一の配線層とを接続する第
一のコンタクトと、 膜厚が前記第一の領域より薄い前記素子分離膜の第二の
領域上に形成された前記下部電極の第二の部分に対向し
て設けられた上部電極と、 前記上部電極上に所定の距離隔てて形成された第二の配
線層と、 前記上部電極と前記第二の配線層とを接続する第二のコ
ンタクトとを備えたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記素子分離膜は、前記半導体基板が熱
酸化してできる酸化膜である請求項1に記載の半導体装
置。 - 【請求項3】 前記上部電極はポリシリコンとシリサイ
ドとの積層構造をなし、前記下部電極はポリシリコンか
らなる請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記上部電極はポリシリコンからなり、
前記下部電極はポリシリコンとシリサイドとの積層構造
をなす請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記半導体基板上に形成され、前記下部
電極と同じ組成からなるフローティングゲートを有する
フラッシュメモリセルをさらに備えた請求項1に記載の
半導体装置。 - 【請求項6】 前記半導体基板上に形成され、前記上部
電極と同じ組成からなるコントロールゲートを有するフ
ラッシュメモリセルをさらに備えた請求項1に記載の半
導体装置。
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JP2001036014A (ja) | 2001-02-09 |
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