JP3456517B2 - 機能性カーペットおよびその製造方法 - Google Patents

機能性カーペットおよびその製造方法

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JP3456517B2 JP20669597A JP20669597A JP3456517B2 JP 3456517 B2 JP3456517 B2 JP 3456517B2 JP 20669597 A JP20669597 A JP 20669597A JP 20669597 A JP20669597 A JP 20669597A JP 3456517 B2 JP3456517 B2 JP 3456517B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面にパイル、好
ましくは、コード調やディロア調等に柄出しされたパイ
ルを形成してなる機能性カーペットに関し、例えば、自
動車用カーペットに、フッ素系ポリマーエマルジョンを
主剤とする表面処理剤を塗布し、熱処理によって架橋固
化することにより、カーペット表面に耐久性に優れた撥
水・撥油、防汚性能を発現することを可能とした機能性
カーペットおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の撥水・撥油、防汚性能を有するカ
ーペットの表面処理剤としては、例えば、特開平3−2
34870号公報等に示されるように、主鎖の炭素原子
に結合したフッ素原子を有する高分子化合物、例えば、
テトラフルオロエチレン・ビニルエーテル共重合体等を
用いたものが知られている。
【0003】しかしながら、この場合、高フッ素含有撥
水撥油剤で布帛を処理した後、さらに低フッ素含有撥水
撥油剤を処理するという2工程によって処理されるた
め、加工時の煩雑さ、工程の複雑化を招く恐れがある。
【0004】また、上記の先行技術で用いられる低フッ
素含有撥水撥油剤は、トルエン、キシレンなどの有機溶
剤にて希釈使用されるため、作業環境上あまり好ましく
ない。
【0005】また、従来技術で用いられるフッ素系エマ
ルジョンは、表面に塗布した際、密着性に乏しく、表面
に滞留することが難しく、付着面と非付着面が生じ、撥
水撥油性能にむらが生じる場合がある。
【0006】さらに、従来技術で用いられる織物に使用
されるフッ素系表面処理剤の場合、表面にのみ定着させ
ればよいため、これを転用した場合も、浸透性に乏し
く、所望の撥水、防汚性能を得ることが不可能であっ
た。
【0007】さらにまた、繊維表面への定着方法として
は、表面塗布し、エマルジョンの固化のみによる定着を
図ったものが多く見られるが、この場合、繊維との結合
形態が弱く、耐久性に劣ることが知られている。
【0008】さらにまた、一般的なフッ素樹脂エマルジ
ョンの場合、樹脂としての軟らかさが充分でないため、
塗布面の表面風合いが硬くなってしまう場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の表
面処理剤を自動車用カーペットの機能に取り入れた場
合、充分な撥水・撥油、防汚性能を発現させそしてその
耐久性を得ることは難しい。
【0010】したがって、従来のフッ素樹脂に対して、
嵩高性を押え、また、分子として大きくないものを用い
ることにより、浸透性を向上して性能むらをなくし、所
望の撥水性、撥油性および防汚性能を得なければならな
い。
【0011】また、従来の定着方法では、耐久性能に乏
しく、性能の持続性の向上を図る必要がある。さらに、
表面に塗布した際の繊維との密着性を向上し、撥水撥油
性能のむらをなくす必要がある。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、表面にパイル、好ましく
は、コード調やディロア調等に柄出しされたパイルを形
成してなるカーペットに、所定の化学式をもつフッ素系
ポリマーエマルジョンを主剤とする表面処理剤を塗布
し、熱処理によって架橋固化することにより、前記所定
の化学式をもつフッ素系ポリマーエマルジョン中に含ま
れる含フッ素化合物で被覆することによって、カーペッ
ト表面に撥水・撥油、防汚性能を発現することを可能と
し、また、耐久性と風合いなどを犠牲にすること無しに
両立し得る機能性カーペットを提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる機能性カ
ーペットは、請求項1に記載しているように、不織布若
しくは布帛(織物,編物等を含む)の表面全面にわたっ
て該不織布若しくは布帛の構成繊維の少なくとも一部が
突出したパイルを形成してなるカーペットにおいて、下
記一般式(1)で示される含フッ素化合物と、共重合可
能なエチレン性不飽和単量体との共重合体を含むフッ素
系ポリマーエマルジョンを主剤として含有する表面処理
剤で表面処理されて前記フッ素系ポリマーエマルジョン
中の含フッ素化合物で被覆されている構成としたことを
特徴としている。
【0014】
【化3】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
−基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
示す。) そして、本発明に係わる機能性カーペットの実施態様に
おいては、請求項2に記載しているように、カーペット
の目付が250〜800g/mであり、表面のパイル
長が1〜10mmであるものとしたことを特徴としてい
る。
【0015】本発明に係わる機能性カーペットの製造方
法は、請求項3に記載しているように、不織布若しくは
布帛(織物,編物等を含む)の表面全面にわたって該不
織布若しくは布帛の構成繊維の少なくとも一部が突出し
たパイルを形成してなるカーペットを製造するに際し、
パイルを形成したカーペット不織布若しくは布帛を製造
した後、下記一般式(1)で示される含フッ素化合物
と、共重合可能なエチレン性不飽和単量体との共重合体
を含むフッ素系ポリマーエマルジョンを主剤として含有
する表面処理剤を塗布して表面処理するようにしたこと
を特徴としている。
【0016】
【化4】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
−基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
示す。) そして、本発明に係わる機能性カーペットの製造方法の
実施態様においては、請求項4に記載しているように、
カーペットの目付が250〜800g/mであり、表
面のパイル長が1〜10mmであるようにしたことを特
徴としている。
【0017】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項5に記載して
いるように、フッ素系ポリマーエマルジョンは、その単
量体組成において前記一般式(1)で示される単量体を
5〜90重量%含むことを特徴としている。
【0018】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項6に記載して
いるように、表面処理剤を例えば湿状態(水溶液状態)
で50〜800g/m塗布して表面処理するようにし
たことを特徴としている。
【0019】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項7に記載して
いるように、表面処理剤は、主剤としてフッ素系ポリマ
ーエマルジョンを含有し、架橋剤としてブロックドイソ
シアネート化合物の水分散物若しくはメチロール化メラ
ミン樹脂を含有するようにしたことを特徴としている。
【0020】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項8に記載して
いるように、フッ素系ポリマーエマルジョンは、(a)
前記一般式(1)で示されるフルオロアルキル基を含有
するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルか
ら誘導された単量体と、(b)1種類以上の共重合可能
なエチレン性不飽和単量体からなる共重合体であって、
前記構成単位(a)が55〜90重量%、構成単位
(b)が10〜45重量%である共重合体より構成さ
れ、フッ素系ポリマーエマルジョン中の含フッ素化合物
で被覆するようにしたことを特徴としている。
【0021】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項9に記載して
いるように、フッ素系ポリマーエマルジョンは、イソシ
アネート基若しくはメチロール基を反応官能基とする架
橋剤により架橋することが可能な反応基を1つ以上持つ
ようにしたことを特徴としている。
【0022】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項10に記載し
ているように、表面処理剤の架橋剤としてのブロックド
イソシアネート化合物の水分散物若しくはメチロール化
メラミン樹脂は、表面処理剤の主剤であるフッ素系ポリ
マーエマルジョンの1/5〜1/30重量部含まれるよ
うにしたことを特徴としている。
【0023】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項11に記載し
ているように、主剤であるフッ素系ポリマーエマルジョ
ンおよび架橋剤としてのブロックドイソシアネート化合
物の水分散物若しくはメチロール化メラミン樹脂を含む
表面処理剤の水溶液を事前に作製された不織布若しくは
布帛(織物,編物等を含む)の表面全面にわたって該不
織布若しくは布帛の構成繊維の少なくとも一部が突出し
たパイルを形成してなるカーペット表面にスプレー塗
布、フォーム加工、バッディング処理、浸漬処理した
後、熱処理にて架橋固化させるようにしたことを特徴と
している。
【0024】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項12に記載し
ているように、表面処理剤の水溶液として、フッ素系ポ
リマーエマルジョンが、(a)前記一般式(1)で示さ
れるフルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルから誘導された単量体と、
(b)1種類以上の共重合可能なエチレン性不飽和単量
体からなる共重合体であって、前記構成単位(a)が5
5〜90重量%、構成単位(b)が10〜45重量%で
ある共重合体より構成され、フッ素系ポリマーエマルジ
ョン中のフッ素化合物を含む水溶液を用いるようにした
ことを特徴としている。
【0025】同じく、本発明に係わる機能性カーペット
の製造方法の実施態様においては、請求項13に記載し
ているように、熱処理として、100〜200℃の温度
で、20〜600秒間の熱処理を行うようにしたことを
特徴としている。
【0026】
【発明の作用】以下、本発明に係わる機能性カーペット
およびその製造方法の構成をその作用と共に詳述する。
【0027】本発明による機能性カーペットの基布材料
は、構成する繊維として、表面にパイル、好ましくは、
コード調やディロア調等に柄出しされたパイルを形成し
てなる自動車用カーペットを考慮した場合に、一般に、
ポリエステル繊維、ポリアミド(ナイロン)繊維、ポリ
プロピレン繊維等が用いられるが、このうち、本発明を
構成する繊維としては、ポリエステル繊維が好ましい。
そして、ポリアミド(ナイロン)繊維は、原料が高いこ
とによる経済的な理由で好ましくなく、ポリプロピレン
繊維は、毛倒れ易さ、耐摩耗性の点で劣るほか、加熱圧
縮成形後も型崩れし易いという点で好ましくない。
【0028】本発明の起毛不織布を構成する不織布原反
に用いるポリエステル繊維としては、限定はされないも
のの、ポリエチレンテレフタレートまたはそれに準ずる
成分を有するポリエステルが安価で入手しやすいことか
ら最も好ましいが、特に限定はしない。
【0029】本発明に用いられるカーペット基布として
は、目付けが250〜800g/mであるものとする
ことが望ましい、すなわち、目付が250g/mより
も小さいと十分な形状保持性が得られない傾向となるば
かりか、十分な厚みが得られない傾向となるため、成形
後に透けた部分が発生する可能性があるので好ましくな
い。他方、800g/mよりも大きいと、不織布の場
合、フォークニードルによるコード調、ディロア調等に
柄出しが困難となる傾向になる。さらに、目付けが大き
い場合、表面処理剤が十分に浸透しないため、所望の性
能が得られなくなる傾向となる。
【0030】カーペット基布のパイル長としては、1〜
10mmであることが望ましく、1mmよりも短いと表
面風合いが悪化し、フォークニードルによるコード調、
ディロア調等に柄出しが困難となる傾向になる。また、
タフトカーペットの場合、シャーリングによる表面のカ
ットが困難となり、表面風合いが損なわれる傾向とな
る。
【0031】他方、パイル長が10mmよりも大きい場
合、毛足が長いため、毛倒れの発生が起こるとともに、
毛足の長さから、表面処理剤の浸透が十分でなくなる傾
向となるため好ましくない。
【0032】次に、表面処理剤に用いられるフッ素系ポ
リマーエマルジョンは、その単量体組成において下記一
般式(1)で示される単量体を5〜90重量%含むもの
であることが好ましい。
【0033】
【化5】 (式中、Xは水素またはメチル基、Zは炭素原子数1〜
3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO−基
[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
示す。) ここで、上記単量体の含有量が5重量%よりも少ない場
合、フッ素樹脂の定着が不完全となって、性能むらが起
こりやすい傾向となり、また、十分な撥水・撥油性能が
期待できない傾向となる。他方、90重量%よりも多い
場合、表面に塗布されるフッ素樹脂が過剰なため、熱処
理後に析出、白化する恐れがあるので好ましくない。
【0034】表面処理剤の塗布量としては、50〜80
0g/mであるようにすることが望ましい。すなわ
ち、塗布量が50g/mよりも少ないと、フッ素樹脂
の塗布量が少ないため、性能むらが起こりやすく、ま
た、十分な撥水、撥油性能が期待できない傾向となる。
他方、800g/mよりも多いと塗布量が過剰となる
ため、熱処理後に析出、白化する恐れがあり、また、含
まれる水分量も多いため、乾燥工程で乾燥が不十分にな
るだけでなく、表面温度の上昇を阻害し、架橋反応の進
行に悪影響を及ぼし、耐久性の低下を招く恐れがあるの
で好ましくない。
【0035】表面処理剤に用いられるフッ素系ポリマー
エマルジョンは、構成単位(a)前記一般式(1)で示
されるフルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステルから誘導された単量体
と、さらに構成単位(b)1種類以上の共重合可能なエ
チレン性不飽和単量体からなる共重合体が含まれるもの
とすることが望ましく、例えば、エチレン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、フッ化ビニル、ハロ
ゲン化ビニルスチレン、α−メチルスチレン、β−メチ
ルスチレン、(メタ)アクリル酸とそのアルキルエステ
ル、ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミ
ド、メチロール化(メタ)アクリルアミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、ビニルアルキルエーテ
ル、ハロゲン化アルキルビニルエーテル、ビニルアルキ
ルケトン、ブタジエン、イソブレン、クロロブレン、グ
リシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、アジリジニル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソシアナート
エチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、無水マレイン酸、ポリシロキサンを有する(メタ)
アクリレート、N−ビニルカルバゾール等が例示できる
が、これらに特に限定されるものではない。
【0036】また、フッ素系ポリマーエマルジョンを得
るためには、前記一般式(1)の含フッ素化合物を種々
の重合反応の方法や条件が任意に選択でき、乳化重合、
溶液重合、塊状重合、懸濁重合、放射重合、光重合等、
各種の重合方法のいずれをも採用できる。そして、重合
開始剤として、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩の
如き各種重合開始剤、さらには、γ線の如き電離性放射
線などが採用され得る。また、界面活性剤としても、非
イオン性、カチオン性あるいはアニオン性の各種乳化剤
のほとんどすべてを使用することが可能である。
【0037】フッ素系ポリマーエマルジョンに含まれる
前記一般式(1)で示されるような含フッ素化合物と共
重合可能なエチレン性不飽和単量体としては、塩化ビニ
ル、および(メタ)アクリル酸のアルキルエステルが含
まれることが望ましい、そして、この塩化ビニルの含有
により、繊維表面に塗布した際の密着性の向上を図ると
共に、(メタ)アクリル酸のアルキルエステルが含まれ
ることによって表面風合いの軟らかさ、しなやかさの両
方が可能となる。
【0038】そして、前記構成単位(a)は50〜90
重量%とすることがより望ましく、構成単位(a)が5
0重量%よりも少ないと、撥水性、防汚性能が不良とな
る傾向となり、90重量%よりも多いと、風合が硬化
し、防汚性能も不良となる傾向となるので好ましくな
い。また、前記構成単位(b)は10〜45重量%とす
るのが好ましく、構成単位(b)が10重量%よりも少
ないと風合が硬化し、防汚性も不良となる傾向となり、
45重量%よりも多いと、撥水性、防汚性能が不良とな
る傾向となるので好ましくない。
【0039】表面処理剤に含まれる架橋剤としては、ブ
ロックドイソシアネート化合物の水分散物若しくはメチ
ロール化メラミン樹脂が好ましい。この場合、反応基と
してイソシアネート基、メチロール基としており、一般
的に用いられる反応基にエポキシ基、アルデヒド基、ア
ミノホルムアルデヒド基等を持つ架橋剤を用いても何ん
ら問題はないが、架橋条件、耐久性、薬剤安定性、反応
性を考慮した場合に、ブロックドイソシアネートの水分
散物若しくはメチロール化メラミン樹脂が特に好まし
い。
【0040】架橋剤の含有量としては、表面処理剤の主
剤であるフッ素系ポリマーエマルジョンの含有量に対し
て1/5〜1/30重量%に相当する量が好ましい。そ
して、特に好ましくは1/10〜1/20重量%であ
る。ここで、架橋剤の含有量が1/30重量%よりも少
ない場合、架橋剤の不足により、所望の架橋密度が得ら
れず、耐久性に劣る傾向となる。
【0041】他方、架橋剤の含有量が1/5重量%より
も多い場合、架橋密度が高くなり、カーペットの表面に
硬化が見られ、風合いが損ねられてしまう傾向となるた
め、好ましくない。
【0042】本発明で用いられる架橋剤としてのブロッ
クドイソシアネート化合物の水分散物であるジイソシア
ネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、ジ
フェニレンメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、
パラフェニレンジイソシアネート、ポリメリック、テト
ラメチルキシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シ
クロヘキシルジイソシアネート、トリジンジイソシアネ
ート等があげられる。
【0043】また、ブロック化剤としては、例えば、ア
セトオキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキ
サノンオキシム、エチルイソブチルケトオキシム、重亜
硫酸ソーダ等があげられるが、特に限定はしない。
【0044】本発明による機能性カーペットの製造方法
において、好ましくは、カーペット基布に水溶液化した
表面処理剤をスプレー塗布、フォーム加工、バッディン
グ処理、浸漬処理した後、熱処理にて架橋固化させるよ
うにすることが望ましい。ただし、熱履歴を多くすれば
するほど、表面品質に悪影響を及ぼす。また、さらに好
ましくは、工程の簡略化のために、基布作製の工程よ
り、連続的にスプレー塗布等の塗布工程を行い、引続い
て熱処理を行うことが望ましい。そして、この場合の熱
処理としては、100〜200℃の温度で20〜600
秒の時間で熱処理することが望ましい。
【0045】この熱処理において温度が100℃よりも
低い場合には架橋反応が進行しがたくなるため、表面処
理剤の定着が望めない傾向となり、また、200℃より
も高い場合においては、カーペット基布が熱により溶融
する恐れががあるため好ましくない。
【0046】同様に、熱処理時間が20秒よりも短い場
合には架橋反応が進行しがたくなるため、表面処理剤の
定着が望めない傾向となり、また、600秒よりも長い
場合には、熱により基布が痛むだけでなく、工程上、時
間がかかりすぎるため、コスト上昇の要因ともなるため
好ましくない。
【0047】
【発明の効果】本発明による機能性カーペットでは、請
求項1に記載しているように、不織布若しくは布帛の表
面全面にわたって該不織布若しくは布帛の構成繊維の少
なくとも一部が突出したパイルを形成してなるカーペッ
トにおいて、下記一般式(1)で示される含フッ素化合
物と、共重合可能なエチレン性不飽和単量体との共重合
体を含むフッ素系ポリマーエマルジョンを主剤として含
有する表面処理剤で表面処理されて前記フッ素系ポリマ
ーエマルジョン中の含フッ素化合物で被覆されているも
のとしたから、カーペット表面に十分な撥水・撥油、防
汚性能を発現させることが可能であり、そしてまた、こ
れらの性能の耐久性と風合いなどを犠牲にすることなく
両立しうる機能性カーペットを提供することが可能であ
るという著しく優れた効果がもたらされる。
【0048】
【化6】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
−基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
示す。) そして、請求項2に記載しているように、カーペットの
目付が250〜800g/mであり、表面のパイル長
が1〜10mmであるものとすることによって、十分な
形状保持性を有し、成形後に透けた部分が発生する可能
性がなく、コード調,ディロア調等の柄出しが容易であ
り、表面の風合いも良好である撥水・撥油性に優れそし
てまた防汚性にも優れた機能性カーペットを提供するこ
とが可能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0049】本発明による機能性カーペットの製造方法
では、請求項3に記載しているように、不織布若しくは
布帛の表面全面にわたって該不織布若しくは布帛の構成
繊維の少なくとも一部が突出したパイルを形成してなる
カーペットを製造するに際し、パイルを形成したカーペ
ット不織布若しくは布帛を製造した後、下記一般式
(1)で示される含フッ素化合物と、共重合可能なエチ
レン性不飽和単量体との共重合体を含むフッ素系ポリマ
ーエマルジョンを主剤として含有する表面処理剤を塗布
して表面処理するようにしたから、十分な撥水・撥油性
を有し、優れた防汚性能および耐久性を有する機能性カ
ーペットを製造することが可能であるという著大なる効
果がもたらされる。
【0050】
【化7】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
−基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
示す。) そして、請求項4に記載しているように、カーペットの
目付が250〜800g/mであり、表面のパイル長
が1〜10mmであるものとすることによって、十分な
形状保持性を有し、成形後に透けが発生する可能性がな
く、コード調,ディロア調等の柄出しが容易であり、表
面の風合いも良好である撥水・撥油性に優れそしてまた
防汚性にも優れた機能性カーペットを製造することが可
能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0051】また、請求項5に記載しているように、フ
ッ素系ポリマーエマルジョンは、その単量体組成におい
て前記一般式(1)で示される単量体を5〜90重量%
含むようになすことによって、フッ素樹脂の定着を良好
なものとすることができ、性能むらのない品質の優れた
機能性カーペットを製造することが可能であるという著
大なる効果がもたらされる。
【0052】さらに、請求項6に記載しているように、
表面処理剤を例えば湿状態(水溶液状態)で50〜80
0g/m塗布して表面処理するようになすことによっ
て、フッ素樹脂の塗布量が適切であって性能むらを生じ
がたく、十分な撥水・撥油性能を有する耐久性に優れた
機能性カーペットを製造することが可能であるという著
大なる効果がもたらされる。
【0053】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、表面処理剤は、主剤としてフッ素系ポリマーエマル
ジョンを含有し、架橋剤としてブロックドイソシアネー
ト化合物の水分散物若しくはメチロール化メラミン樹脂
を含有するものとすることによって、撥水性および撥油
性に優れ、防汚性能およびその耐久性にも優れた機能性
カーペットを製造することが可能であるという著大なる
効果がもたらされる。
【0054】さらにまた、請求項8に記載しているよう
に、フッ素系ポリマーエマルジョンは、(a)前記一般
式(1)で示されるフルオロアルキル基を含有するアク
リル酸エステルまたはメタクリル酸エステルから誘導さ
れた単量体と、(b)1種類以上の共重合可能なエチレ
ン性不飽和単量体からなる共重合体であって、前記構成
単位(a)が55〜90重量%、構成単位(b)が10
〜45重量%である共重合体より構成され、フッ素系ポ
リマーエマルジョン中の含フッ素化合物で被覆するよう
になすことによって、撥水・撥油性に優れ、防汚性能お
よびその耐久性にも優れ、表面の風合いにも良好である
機能性カーペットを製造することが可能であるという著
大なる効果がもたらされる。
【0055】さらにまた、請求項9に記載しているよう
に、フッ素系ポリマーエマルジョンは、イソシアネート
基若しくはメチロール基を反応官能基とする架橋剤によ
り架橋することが可能な反応基を1つ以上持つものとす
ることによって、架橋反応の進行を良好なものとし、表
面処理剤の定着性を高めて、撥水・撥油性能および防汚
性能の耐久性をより一層向上させたものとすることが可
能であるという著大なる効果がもたらされる。
【0056】さらにまた、請求項10に記載しているよ
うに、表面処理剤の架橋剤としてのブロックドイソシア
ネート化合物の水分散物若しくはメチロール化メラミン
樹脂は、表面処理剤の主剤であるフッ素系ポリマーエマ
ルジョンの1/5〜1/30重量部含まれるものとする
ことによって、架橋剤の適量含有により所望の架橋密度
を得ることが可能となり、撥水・撥油性能および防汚性
能の耐久性をより一層向上したものとすることが可能で
あるという著大なる効果がもたらされる。
【0057】さらにまた、請求項11に記載しているよ
うに、主剤であるフッ素系ポリマーエマルジョンおよび
架橋剤としてのブロックドイソシアネート化合物の水分
散物若しくはメチロール化メラミン樹脂を含む表面処理
剤の水溶液を事前に作製された不織布若しくは布帛(織
物,編物等を含む)の表面全面にわたって該不織布若し
くは布帛の構成繊維の少なくとも一部が突出したパイル
を形成してなるカーペット表面にスプレー塗布、フォー
ム加工、バッディング処理、浸漬処理した後、熱処理に
て架橋固化させるようになすことによって、撥水・撥油
性能に優れかつまた防汚性能に優れた機能性カーペット
を比較的簡略化された工程により製造することが可能で
あるという著大なる効果がもたらされる。
【0058】さらにまた、請求項12に記載しているよ
うに、表面処理剤の水溶液として、フッ素系ポリマーエ
マルジョンが、(a)前記一般式(1)で示されるフル
オロアルキル基を含有するアクリル酸エステルまたはメ
タクリル酸エステルから誘導された単量体と、(b)1
種類以上の共重合可能なエチレン性不飽和単量体からな
る共重合体であって、前記構成単位(a)が55〜90
重量%、構成単位(b)が10〜45重量%である共重
合体より構成され、フッ素系ポリマーエマルジョン中の
フッ素化合物を含む水溶液を用いるようになすことによ
って、スプレー塗布などの簡便な方法によって表面処理
剤を塗布することが可能であり、撥水・撥油性能に優
れ、防汚性能の耐久性に優れた機能性カーペットを低コ
ストで製造することが可能であるという著しく優れた効
果がもたらされる。
【0059】さらにまた、請求項13に記載しているよ
うに、熱処理として、100〜200℃の温度で、20
〜600秒間の熱処理を行うようになすことによって、
カーペット基布を痛めることなく架橋反応を良好に進行
させることができ、表面処理剤の定着を良好にして撥水
・撥油性および防汚性に優れた機能性カーペットを製造
することが可能であるという著大なる効果がもたらされ
る。
【0060】
【実施例】以下に本発明の実施例について比較例ととも
に詳述するが、本発明はこのような実施例にのみ限定さ
れるものではない。
【0061】そして、実施例中の防汚性試験は、JIS
L1023において制定された繊維製床敷物の性能に
関する試験方法の8項、汚れ試験方法に基づいて、グレ
ースケール等級にて判定した。
【0062】また、防汚性能耐久性を評価するため、上
記の汚れ試験を6回繰り返し、グレースケール等級にて
判定した。
【0063】さらに、撥水試験は、IPA20%混合溶
液を試験サンプル上にスポイトで10滴滴下し、5分後
の残存水滴量にて判定した。
【0064】実施例に用いるフッ素系ポリマーエマルジ
ョンの合成を以下のように行った。 合成例1 熱電対式温度計、電流式攪拌装置を装着したステンレス
鋼製オートクレーブ(内容積1リットル)にCF=C
HCOO(CHCnF2n+1[n=平均9]で
示される化合物:70g、ステアリルアクリレート:1
3g、純水:341g、アセトン:50g、ポリオキシ
エチレン(4モル)ステアリルエーテル:6g、ステア
リルトリメチルアンモニウムクロライド:2g、アゾビ
スイソブチルニトリル:1gを入れ攪拌して充分乳化分
散した。次いで、N−メチロールアクリルアミド:2g
を入れ、更に約1時間窒素吹込みによる洗浄を行い残存
酸素を完全に除去した後、純度99%の塩化ビニル:1
5gを圧入充填し、反応容器内の温度を徐々に昇温し、
攪拌下60℃で10時間共重合反応を行った。
【0065】ガスクロマトグラフィーによる共重合反応
の転化率は99.5%(フルオロアルキル基含有の共重
合し得る化合物に対して)であり、得られた共重合体中
の各構成単位の割合は仕込んだ単量体の割合にほぼ一致
していることがわかった。得られたフッ素系ポリマーエ
マルジョンは共重合固体20%を含有していた。
【0066】合成例2 熱電対式温度計、電流式攪拌装置を装着したステンレス
鋼製オートクレーブ(内容積1リットル)にCF=C
HCOO(CHCnF2n+1[n=平均9]で
示される化合物:70g、純水:341g、アセトン:
50g、ポリオキシエチレン(4モル)ステアリルエー
テル:6g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド:2g、アゾビスイソブチルニトリル:1gを入れ
攪拌して充分乳化分散した。次いで、N−メチロールア
クリルアミド:5gを入れ、更に約1時間窒素吹込みに
よる洗浄を行い残存酸素を完全に除去した後、純度99
%の塩化ビニル:25gを圧入充填し、反応容器内の温
度を徐々に昇温し、攪拌下60℃で10時間共重合反応
を行った。
【0067】ガスクロマトグラフィーによる共重合反応
の転化率は99.0%(フルオロアルキル基含有の共重
合し得る化合物に対して)であり、得られた共重合体中
の各構成単位の割合は仕込んだ単量体の割合にほぼ一致
していることがわかった。得られたフッ素系ポリマーエ
マルジョンは共重合固体20%を含有していた。
【0068】合成例3 熱電対式温度計、電流式攪拌装置を装着したステンレス
鋼製オートクレーブ(内容積1リットル)にCF=C
HCOO(CHCnF2n+1[n=平均9]で
示される化合物:49g、ステアリルアクリレート:4
9g、純水:341g、アセトン:50g、ポリオキシ
エチレン(4モル)ステアリルエーテル:6g、ステア
リルトリメチルアンモニウムクロライド:2g、アゾビ
スイソブチルニトリル:1gを入れ攪拌して充分乳化分
散した。次いで、N−メチロールアクリルアミド:2g
を入れ、更に約1時間窒素吹込みによる洗浄を行い残存
酸素を完全に除去した後、反応容器内の温度を徐々に昇
温し、攪拌下60℃で10時間共重合反応を行った。
【0069】ガスクロマトグラフィーによる共重合反応
の転化率は99.7%(フルオロアルキル基含有の共重
合し得る化合物に対して)であり、得られた共重合体中
の各構成単位の割合は仕込んだ単量体の割合にほぼ一致
していることがわかった。得られたフッ素系ポリマーエ
マルジョンは共重合固体20%を含有していた。
【0070】比較合成例1 熱電対式温度計、電流式攪拌装置を装着したステンレス
鋼製オートクレーブ(内容積1リットル)にCF=C
HCOO(CHCnF2n+1[n=平均9]で
示される化合物:100g、純水:291g、アセト
ン:100g、ポリオキシエチレン(4モル)ステアリ
ルエーテル:6g、ステアリルトリメチルアンモニウム
クロライド:2g、アゾビスイソブチルニトリル:1g
を入れ攪拌して乳化分散した。更に約1時間窒素吹込み
による洗浄を行い残存酸素を完全に除去した後、反応容
器内の温度を徐々に昇温し、攪拌下60℃で10時間重
合反応を行った。
【0071】ガスクロマトグラフィーによる重合反応の
転化率は99.9%であった。得られたフッ素系ポリマ
ーエマルジョンはポリマー20%を含有していた。
【0072】また、架橋剤として用いるブロックドイソ
シアネート化合物の合成を以下のように行った。
【0073】ブロックドイソシアネート化合物の合成例 水銀温度計を装着した容量1リッターの攪拌容器内に
4.4´−ジフェニルメタンジイソシアネート:144
g、メチルエチルケトン:100gを入れ、攪拌しなが
ら50℃以下でメチルエチルケトオキシム:100gを
滴下し、滴下終了後、50℃で1時間ブロック化反応を
行った。次いで、ポリオキシエチレン(10モル)トリ
スチルフェニルエーテル:10gを入れ、高速攪拌しな
がら水:446gを徐々に加え、有効成分濃度30.5
%のブロックドイソシアネート化合物の水分散物を得
た。
【0074】(実施例1)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0075】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を150g/m
塗布し、温度140℃にて180秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いがと
もに良好であった。
【0076】(実施例2)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0077】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例2のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を150g/m
塗布し、温度140℃にて180秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いがと
もに良好であった。
【0078】(実施例3)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が800g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、バイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0079】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを20重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を5重量%含有する表面処理剤を800g/m
塗布し、温度180℃にて600秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いがと
もに良好であった。
【0080】(実施例4)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が250g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が1mmのカーペット基布を得た。
【0081】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを3重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を0.1重量%含有する表面処理剤を50g/m
塗布し、温度200℃にて20秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いがと
もに良好であった。
【0082】(実施例5)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が600g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が10mmのカーペット基布を得た。
【0083】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを13重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1.5重量%含有する表面処理剤を200g/
塗布し、温度140℃にて420秒間の熱処理を行
った。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に
示すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いが
ともに良好であった。
【0084】(実施例6)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0085】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を120g/m
塗布し、温度100℃にて480秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性、防汚性能、耐久性および風合いがと
もに良好であった。
【0086】(実施例7)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0087】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例3のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を150g/m
塗布し、温度140℃にて180秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性および風合いは良好であるものの、防
汚性能は若干劣るものであった。
【0088】(実施例8)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が200g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が0.5mmのカーペット基布を得
た。
【0089】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を150g/m
塗布し、温度140℃にて120秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性がさほど良好でないとともに、表面固
化により風合いの悪化傾向が見られた。また、透けた部
分も発生することがあって見栄上あまり好ましくないも
のがあった。
【0090】(実施例9)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が1000g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0091】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを20重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を5重量%含有する表面処理剤を300g/m
塗布し、温度140℃にて420秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、カーペット密度が高いため、浸透性があまり
良くないものがあり、防汚性能に関しては所望の性能を
得がたいものがあった。
【0092】(実施例10)カーディング、クロスレイ
ヤー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目
付が600g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が12mmのカーペット基布を得
た。
【0093】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを50重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を5重量%含有する表面処理剤を400g/m
塗布し、温度140℃にて600秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、撥水性は著しく良好であるものの、表面処理
剤の過剰により、析出、白化傾向が見られ、表面品質上
さほど好ましくないものがあった。
【0094】(実施例11)カーディング、クロスレイ
ヤー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目
付が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0095】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを2重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1重量%含有する表面処理剤を40g/m
布し、温度140℃にて360秒間の熱処理を行った。
この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示すよ
うに、表面処理剤の塗布量不足により、撥水性、防汚性
能ともに良好な性能を得ることが困難なものがみられ
た。
【0096】(実施例12)カーディング、クロスレイ
ヤー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目
付が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0097】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを5重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を0.05重量%含有する表面処理剤を100g
/m塗布し、温度80℃にて180秒間の熱処理を行
った。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に
示すように、架橋密度が小さいため、初期においては撥
水性、防汚性能は良好であるものの、防汚性能の耐久性
があまり良くないものがあった。
【0098】(実施例13)カーディング、クロスレイ
ヤー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目
付が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0099】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1.5重量%含有する表面処理剤を150g/
塗布し、温度220℃にて60秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、表面に焼け、毛倒れが発生する傾向となり、
表面品質上あまり好ましくないものがあった。
【0100】(実施例14)カーディング、クロスレイ
ヤー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目
付が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この
原反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部
を形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出
しを行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0101】次に、これにより得たカーペット基布に、
合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重量%
と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物の水
分散物を1.5重量%含有する表面処理剤を150g/
塗布し、温度200℃にて15秒間の熱処理を行っ
た。この結果、熱処理後のカーペット基布は、表2に示
すように、加熱時間不足により架橋反応が進行せず、表
面処理剤が定着しないことによって、撥水性、防汚性能
ともに良好な性能を得ることが困難なものがみられた。
【0102】(比較例1)カーディング、クロスレイヤ
ー、ニードルパンチの各工程を経ることによって、目付
が300g/mの不織布原反を得た。次いで、この原
反の片側からフォークニードルを貫通させてパイル部を
形成した後、シャーリング処理してディロア調の柄出し
を行い、パイル長が5mmのカーペット基布を得た。
【0103】次に、これにより得たカーペット基布に、
比較合成例1のフッ素系ポリマーエマルジョンを15重
量%と、架橋剤としてブロックドイソシアネート化合物
の水分散物を1重量%含有する表面処理剤を150g/
塗布し、温度140℃にて180秒間の熱処理を行
った。この結果、、表2に示すように、熱処理後のカー
ペット基布は、ある程度の撥水性はみられるものの、防
汚性能は未処理品と変わらず好ましくないことが判明し
た。また、風合いも良くないものであった。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 田 宏 昭 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社 内 (56)参考文献 特開 平6−22840(JP,A) 特開 昭59−160415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 27/02 101 D06M 15/256

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布若しくは布帛の表面全面にわたっ
    て該不織布若しくは布帛の構成繊維の少なくとも一部が
    突出したパイルを形成してなるカーペットにおいて、下
    記一般式(1)で示される含フッ素化合物と、共重合可
    能なエチレン性不飽和単量体との共重合体を含むフッ素
    系ポリマーエマルジョンを主剤として含有する表面処理
    剤で表面処理されて前記フッ素系ポリマーエマルジョン
    中の含フッ素化合物で被覆されていることを特徴とする
    機能性カーペット。 【化1】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
    1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
    −基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
    る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
    し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
    炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
    原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
    示す。)
  2. 【請求項2】 カーペットの目付が250〜800g/
    であり、表面のパイル長が1〜10mmであること
    を特徴とする請求項1に記載の機能性カーペット。
  3. 【請求項3】 不織布若しくは布帛の表面全面にわたっ
    て該不織布若しくは布帛の構成繊維の少なくとも一部が
    突出したパイルを形成してなるカーペットを製造するに
    際し、パイルを形成したカーペット不織布若しくは布帛
    を製造した後、下記一般式(1)で示される含フッ素化
    合物と、共重合可能なエチレン性不飽和単量体との共重
    合体を含むフッ素系ポリマーエマルジョンを主剤として
    含有する表面処理剤を塗布して表面処理することを特徴
    とする機能性カーペットの製造方法。 【化2】 (式中、Xは水素原子またはメチル基、Zは炭素原子数
    1〜3のアルキレン基、−CHCHN(R)SO
    −基[但し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基であ
    る。]、または、−CHCH(OW)CH−基[但
    し、Wは水素原子またはアセチル基である。]、Rfは
    炭素原子数3〜21のフルオロアルキル基[但し、炭素
    原子鎖中に1〜10の酸素原子を含むことがある。」を
    示す。)
  4. 【請求項4】 カーペットの目付が250〜800g/
    であり、表面のパイル長が1〜10mmであること
    を特徴とする請求項3に記載の機能性カーペットの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 フッ素系ポリマーエマルジョンが、その
    単量体組成において前記一般式(1)で示される単量体
    を5〜90重量%含むことを特徴とする請求項3または
    4に記載の機能性カーペットの製造方法。
  6. 【請求項6】 表面処理剤を50〜800g/m塗布
    して表面処理することを特徴とする請求項3ないし5の
    いずれかに記載の機能性カーペットの製造方法。
  7. 【請求項7】 表面処理剤は、主剤としてフッ素系ポリ
    マーエマルジョンを含有し、架橋剤としてブロックドイ
    ソシアネート化合物の水分散物若しくはメチロール化メ
    ラミン樹脂を含有することを特徴とする請求項3ないし
    6のいずれかに記載の機能性カーペットの製造方法。
  8. 【請求項8】 フッ素系ポリマーエマルジョンは、
    (a)前記一般式(1)で示されるフルオロアルキル基
    を含有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エス
    テルから誘導された単量体と、(b)1種類以上の共重
    合可能なエチレン性不飽和単量体からなる共重合体であ
    って、前記構成単位(a)が55〜90重量%、構成単
    位(b)が10〜45重量%である共重合体より構成さ
    れ、フッ素系ポリマーエマルジョン中の含フッ素化合物
    で被覆することを特徴とする請求項3ないし7のいずれ
    かに記載の機能性カーペットの製造方法。
  9. 【請求項9】 フッ素系ポリマーエマルジョンが、、イ
    ソシアネート基若しくはメチロール基を反応官能基とす
    る架橋剤により架橋することが可能な反応基を1つ以上
    持つことを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに記
    載の機能性カーペットの製造方法。
  10. 【請求項10】 表面処理剤の架橋剤としてのブロック
    ドイソシアネート化合物の水分散物若しくはメチロール
    化メラミン樹脂は、表面処理剤の主剤であるフッ素系ポ
    リマーエマルジョンの1/5〜1/30重量部含まれる
    ことを特徴とする請求項7に記載の機能性カーペットの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 主剤であるフッ素系ポリマーエマルジ
    ョンおよび架橋剤としてのブロックドイソシアネート化
    合物の水分散物若しくはメチロール化メラミン樹脂を含
    む表面処理剤の水溶液を事前に作製された不織布若しく
    は布帛の表面全面にわたって該織布若しくは布帛の構成
    繊維の少なくとも一部が突出したパイルを形成してなる
    カーペット表面にスプレー塗布、フォーム加工、バッデ
    ィング処理、浸漬処理した後、熱処理にて架橋固化させ
    ることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記
    載の機能性カーペットの製造方法。
  12. 【請求項12】 表面処理剤の水溶液として、フッ素系
    ポリマーエマルジョンが、(a)前記一般式(1)で示
    されるフルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステ
    ルまたはメタクリル酸エステルから誘導された単量体
    と、(b)1種類以上の共重合可能なエチレン性不飽和
    単量体からなる共重合体であって、前記構成単位(a)
    が55〜90重量%、構成単位(b)が10〜45重量
    %である共重合体より構成され、フッ素系ポリマーエマ
    ルジョン中のフッ素化合物を含む水溶液を用いることを
    特徴とする請求項3ないし11のいずれかに記載の機能
    性カーペットの製造方法。
  13. 【請求項13】 熱処理として、100〜200℃の温
    度で、20〜600秒間の熱処理を行うことを特徴とす
    る請求項11に記載の機能性カーペットの製造方法。
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