JP2000186278A - 固体材料用撥水処理剤 - Google Patents
固体材料用撥水処理剤Info
- Publication number
- JP2000186278A JP2000186278A JP10364775A JP36477598A JP2000186278A JP 2000186278 A JP2000186278 A JP 2000186278A JP 10364775 A JP10364775 A JP 10364775A JP 36477598 A JP36477598 A JP 36477598A JP 2000186278 A JP2000186278 A JP 2000186278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- water
- carbon atoms
- meth
- repellent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K3/00—Materials not provided for elsewhere
- C09K3/18—Materials not provided for elsewhere for application to surfaces to minimize adherence of ice, mist or water thereto; Thawing or antifreeze materials for application to surfaces
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S8/00—Bleaching and dyeing; fluid treatment and chemical modification of textiles and fibers
- Y10S8/01—Silicones
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
固体材料用撥水処理剤を提供することにある。 【解決手段】 カルボシロキサンデンドリマーを側鎖に
有するビニル系重合体を主剤としてなる固体材料用撥水
処理剤、およびカルボシロキサンデンドリマー構造を側
鎖に含有するビニル重合体0.5〜20重量%、有機溶
剤30〜98.5重量%および噴射ガス1〜50重量%
からなるスプレー型固体材料用撥水処理剤。
Description
剤に関し、詳しくは、固体材料に、耐久性のある撥水性
を付与することのできる固体材料用撥水処理剤に関す
る。
コーン系撥水処理剤としては、メチルハイドロジェンポ
リシロキサンとトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−
へプタン等の芳香族もしくは脂肪族炭化水素溶剤、白金
化合物、有機錫化合物等の硬化促進触媒とからなるシリ
コーン系撥水処理剤が知られている(特公昭51−94
40号および特公昭53−4158号公報参照)。しか
し、これらのシリコーン系撥水処理剤は100〜180
℃の温度条件下で加熱処理することが必要があった。そ
のためこれらの撥水処理剤を適用することのできる繊維
や繊維製品の種類が限定されたり、コスト的に不利にな
る等の問題点があった。
オロアルキル基を含有する重合可能な単量体の重合物、
あるいはこれらの単量体と他の重合可能な単量体との共
重合物であるフッ素系重合体が、固体材料に対して撥水
性付与効果、更には防汚性付与効果を発揮することが知
られており、これらは皮革や建材等の分野で、表面処理
加工剤としても多用されている。
建材等の固体材料に撥水性を付与する場合、一般消費者
にとっては、その使用の簡便さからして、スプレー型に
することが望ましい。しかしながら、スプレー噴射とい
う操作で撥水性能が有効に付与されるためには、撥水処
理剤の組成に種々の制約が課せられている。
スと相溶性あるいは親和性に優れていること、(2)撥
水処理剤の主剤が撥水処理剤中の溶剤に均一に溶解して
いること、(3)撥水処理剤を固体材料に噴射した時、
固体材料表面を濡らし易く、適度な浸透性を有している
こと等の要件を備えていることが必要であり、これらの
条件が満足された時にが均一に噴射され、粉ふき現象、
毛羽立ち現象、白化現象等の生じない、良好な撥水性能
や防汚性能が発現される。
は、スプレー型撥水処理剤を使用した時に、安全性に優
れていること、臭いが不快でないことである。この点、
上述のフッ素系重合体は、毒性の少ないエタノール等の
アルコール類には不溶であり、これらを溶解するために
使用される有機溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類;酢酸エチルなどのエステル類:n−ヘキ
サン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;1,1,1−トリクロロエ
タン、トリクロロエチレン等の塩素系炭化水素の溶剤の
中から選択されることになる。
記(1)〜(3)の要件のいずれかを満足しないため、
上記フッ素系重合体の溶剤としては、事実上1,1,1
−トリクロロエタンが唯一の溶剤である。ところが、
1,1,1−トリクロロエタンは、近年、大気のオゾン
層破壊の一因として挙げられ、地球環境保護の見地から
その使用が制限されつつある。そこで、1,1,1−ト
リクロロエタンに置き換え得る、前記フッ素系重合体の
ための溶剤の検討もなされているが、未だ満足すべき結
果が得られていないのが現状である。
題点を解消するために鋭意検討した結果、カルボシロキ
サンデンドリマー構造を側鎖に含有するビニル重合体
が、撥水性、防汚性に対する性能が良好であるのみなら
ず、この共重合体がアルコール類を主剤とする有機溶剤
に溶解するために、前記環境問題を解決する上から極め
て好都合であることを見出し、本発明に到達した。即
ち、本発明の目的は、固体材料に耐久性に優れた撥水性
を付与することのできる固体材料用撥水処理剤を提供す
ることにある。
サンデンドリマー構造を側鎖に含有するビニル重合体を
主剤としてなる固体材料用撥水処理剤、前記カルボシロ
キサンデンドリマー構造を側鎖に含有するビニル重合体
0.5〜20重量%、有機溶剤30〜98.5重量%お
よび噴射ガス1〜50重量%からなるスプレー型固体材
料用撥水処理剤に関する。
るカルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に含有する
ビニル重合体におけるカルボシロキサンデンドリマー構
造とは、一つの核から放射線状に高度に規則的に枝分れ
した高分子量の基を意味する。このような構造を有する
カルボシロキサンデンドリマーとしては、例えば、高分
岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体がある(特願
平9−171154号公報参照)。
重合体中のカルボシロキサンデンドリマー構造は、次に
示す一般式で示される基が好ましい。
レン基、アラルキレン基、エステル基含有2価有機基、
エーテル基含有2価有機基、ケトン基含有2価有機基、
アミド基含有2価有機基が例示され、これらの中でも、
次式で示される有機基が好ましい。
り、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン
基が例示され、メチレン基、プロピレン基が好ましく、
R10は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示され、これ
らの中でもメチル基が好ましく、R11は炭素原子数1〜
10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が例示さ
れ、これらの中でもエチレン基が好ましく、dは0〜4
の整数であり、eは0または1である。R1は炭素原子
数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、ア
ルキル基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,
ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基が例示され、
アリール基としては、フェニル基,ナフチル基が例示さ
れる。これらの中でもメチル基,フェニル基が好まし
く、メチル基が特に好ましい。X1はi=1とした場合の
次式で示されるシリルアルキル基である。
10のアルキレン基であり、エチレン基,プロピレン
基,ブチレン基,ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン
基;メチルメチレン基,メチルエチレン基,1−メチル
ペンチレン基,1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状
アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン
基,メチルエチレン基,ヘキシレン基,1−メチルペン
チレン基,1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3
は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基,
エチル基,プロピル基,ブチル基,イソプロピル基が例
示される。iは該シリルアルキル基の階層を示している
1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数であ
る。)}で示される基である。
なカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニル
系重合体が好ましい。即ち、 (A)ビニル系単量体
0〜99.9重量部と、 (B)一般式:
炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基で
あり、アルキル基としては、メチル基,エチル基,プロ
ピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソ
ブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基が例示
され、アリール基としては、フェニル基,ナフチル基が
例示される。これらの中でもメチル基,フェニル基が好
ましく、メチル基が特に好ましい。X1はi=1とした場
合の次式で示されるシリルアルキル基である。
10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10
のアルキル基であり、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基が例示される。Xi+1は水素原子,
炭素原子数1〜10のアルキル基,アリール基および上
記シリルアルキル基からなる群から選択される基であ
る。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜1
0の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}で示
されるラジカル重合可能な有機基を含有するカルボシロ
キサンデンドリマー100〜0.1重量部を重合させて
なるカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニ
ル系重合体である。
(A)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニ
ル基を有するものであればよく、その種類等については
特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例
えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)ア
クリル酸イソプロピルなどの低級アルキル(メタ)アク
リレート;(メタ)アクリル酸グリシジル;(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸、シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級(メタ)アクリ
レート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの低級脂
肪酸ビニルエステル;酪酸ビニル、カプロン酸ビニル2
−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステア
リン酸ビニル等の高級脂肪酸エステル;スチレン、ビニ
ルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン等の
芳香族ビニル型単量体;(メタ)アクリルアミド,N−
メチロール(メタ)アクリルアミド,N−メトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メ
タ)アクリルアミド,N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート等の水酸基含有ビニル型単量体:トリ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロ
ブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオク
チルエチル(メタ)アクリレート等のフッ素含有ビニル
型単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4エ
ポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等の
エポキシ基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカ
ルボン酸含有ビニル型単量体、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエ
ーテル、2ーエチルヘキシルビニルエーテル等のエーテ
ル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、片末端に(メタ)アクリル基
を含有した(分岐状あるいは、直鎖状)ポリジメチルシ
ロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメチル
シロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物;ブタ
ジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリ
ロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;ドデ
シル無水コハク酸;(メタ)アクリルグリシジルエーテ
ル:(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フ
マル酸、マレイン酸等のラジカル重合性不飽和カルボン
酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;
スチレンスルホン酸のようなスルホン酸基を有するラジ
カル重合性不飽和単量体、およびそれらのアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロキシ−
3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される
4級アンモニウム塩、メタクリル酸ジエチルアミンエス
テルのような3級アミン基を有するアルコールのメタク
リル酸エステル、およびそれらの4級アンモニウム塩が
例示される。好ましくは、(メタ)アクリレートであ
り、その具体例としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト等のアルキル(メタ)アクリレート類、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類;トリクロロプロピル(メタ)アクリレー
ト、パーフロロブチルエチル(メタ)アクリレート、パ
ーフロロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のフッ
素置換アルキル(メタ)アクリレート類、グリシジル
(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メ
タ)アクリレート類等が例示される。
り、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)
アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレートトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイソ゛ド
の付加体のジオールのジ(メタ)アクリレート、水添ビ
スフェノールAのエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイドの付加体のジオールのシ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジビニルエーテル等の(メ
タ)アクリロイル基含有単量体、両末端スチリル基封鎖
ポリジメチルシロキサンや両末端メタクリロキシプロピ
ル封鎖ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリ
コ−ン化合物等が例示される。
性不飽和基とケイ素原子結合加水分解性基を有するシリ
コーン化合物を使用すると、得られた重合体は耐久撥水
性が向上するので好ましい。ラジカル重合性不飽和基と
しては、(メタ)アクリロキシ基含有有機基、(メタ)
アクリルアミド基含有有機基、スチリル基含有有機基ま
たは炭素原子数2〜10のアルケニル基、ビニロキシ基
やアリロキシ基などが挙げられる。ケイ素原子結合加水
分解性基としては、ハロゲン基、アルコキシ基、アセト
キシ基などが例示される。このような(A)成分は、具
体的には、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
メタクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、アク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、アクリロキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、アクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルブチルジブトキシシ
ラン等のオルガノシラン化合物が例示される。
ーは、一般式:
あり、ラジカル付加反応可能な有機基であればよいが、
具体的には、下記一般式で示される(メタ)アクリロキシ
基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機基、ス
チリル基含有有機基または炭素原子数2〜10のアルケ
ニル基が挙げられる。
あり、R5およびR8は炭素原子数1〜10のアルキレン
基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基であ
る。bは0〜4の整数であり、Cは0または1であ
る。)このようなラジカル重合可能な有機基としては、
例えば、アクリロキシメチル基,3−アクリロキシプロ
ピル基,メタクリロキシメチル基,3−メタクリロキシ
プロピル基,4−ビニルフェニル基,3−ビニルフェニ
ル基,4−(2−プロペニル)フェニル基,3−(2−
プロペニル)フェニル基,2−(4−ビニルフェニル)
エチル基,2−(3−ビニルフェニル)エチル基,ビニ
ル基,アリル基,メタリル基,5−ヘキセニル基が挙げ
られる。R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしく
はアリール基であり、アルキル基としては、メチル基,
エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプ
ロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘ
キシル基が例示され、アリール基としては、フェニル
基,ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル
基,フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル
基である。
り、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ヘキシレ
ン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基,メ
チルエチレン基,1−メチルペンチレン基,1,4−ジ
メチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示され
る。これらの中でも、エチレン基,メチルエチレン基,
ヘキシレン基,1−メチルペンチレン基,1,4−ジメ
チルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10
のアルキル基であり、メチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基,イソプロピル基が例示される。R1は前
記と同じである。Xi+1は水素原子,炭素原子数1〜1
0のアルキル基,アリール基および上記シリルアルキル
基からなる群から選択される基である。aiは0〜3の
整数である。iは1〜10の整数であり、これは該シリ
ルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰
り返し数を示している。
分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
12は水素原子または前記R1と同じである。a1は前記ai
と同じであるが、1分子中のa1の平均合計数は0〜7
である。)で示さる。
ボシロキサンデンドリマーは、一般式:
る。a1およびa2は前記aiと同じであるが、1分子中
のa1とa2の平均合計数は0〜25である。)で示され
る。
キシデンドリマーは、一般式:
る。a1,a2およびa3は前記aiと同じであるが、1分
子中のa1とa2のとa3の平均合計数は0〜79であ
る。)で示される。
するカルボキシデンドリマーとしては、下記平均組成式
で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示され
る。
は、特願平9−171154号明細書に記載された分岐
状シロキサン・シルアルキレン共重合体の製造方法に従
って製造できる。例えば、一般式:
れるケイ素原子結合水素原子含有ケイ素化合物と、アル
ケニル基含有有機ケイ素化合物とをヒドロシリル化反応
させることにより製造することができる。上式で示され
るケイ素化合物としては、例えば、3−メタクリロキシ
プロピルトリス(ジメチルシロキシ)シラン,3−アク
リロキシプロピルトリス(ジメチルシロキシ)シラン,
4−ビニルフェニルトリス(ジメチルシロキシ)シラン
が用いられ、アルケニル基含有有機ケイ素化合物として
は、ビニルトリス(トリメチルシロキシ)シラン,ビニ
ルトリス(ジメチルフェニルシロキシ)シラン,5−ヘ
キセニルトリス(トリメチルシロキシ)シランが用いら
れる。尚、このヒドロシリル化反応は、塩化白金酸や白
金ビニルシロキサン錯体などの遷移金属触媒の存在下に
行うのが好ましい。
有するビニル系重合体において、上記(A)成分と
(B)成分の重合比率は、(A)成分と(B)成分が重
量比で、0:100〜99.9:0.1となる範囲であ
り、好ましくは、1:99〜99:1となる範囲でり、
さらに好ましくは、10:90〜80:20である尚、
(A)成分と(B)成分が0:100ということは、
(B)成分のホモポリマーであってもよいことを意味し
ている。
ドリマー構造を含有するビニル系重合体は、上記のよう
な(A)成分と(B)成分を共重合させるか、(B)成
分のみを重合させてなるものである。重合方法として
は、ラジカル重合法やイオン重合法での溶液重合法、乳
化重合法、懸濁重合法、塊状重合法が使用されるが、こ
れらの中でもラジカル重合法により溶液重合法が好適に
使用される。この溶液重合は、溶剤中で、(A)成分と
(B)成分とをラジカル開始剤の存在下、50〜180
℃の温度条件下で3〜20時間反応させることにより行
われる。このとき用いる溶剤としては、ヘキサン,オク
タン,デカン,シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;ベ
ンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素;ジエ
チルエーテル,ジブチルエーテル,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン等のエーテル類;アセトン,メチルエチ
ルケトン,メチルイソブチルケトン,ジイソブチルケト
ン等のケトン類;酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸ブチ
ル,酢酸イソブチル等のエステル類;メタノール,エタ
ノール,イソプロピルアルコール,ブタノール等のアル
コール類;オクタメチルテシクロテトラシロキサン,デ
カメチルシクロペンタシロキサン,ヘキサメチルジシロ
キサン,オクタメチルトリシロキサン等のオルガノシロ
キサンオリゴマーが例示される。ラジカル開始剤として
は、一般にラジカル重合法に使用される従来公知の化合
物が用いられ、具体的には、2,2'−アゾビス(イソブ
チロニトリル),2,2'−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル),2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等のアゾビス系化合物;過酸化ベンゾイ
ル,過酸化ラウロイル,tert−ブチルパーオキシベ
ンゾエート,tert−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート等の有機過酸化物が例示される。このラ
ジカル開始剤は1種を単独で使用してもよく、また2種
類以上を混合して使用してもよい。ラジカル開始剤の使
用量は、上記(A)成分と(B)成分の合計100重量
部に対して0.1〜5重量部の範囲であることが好まし
い。また、重合に際しては連鎖移動剤を添加することが
できる。この連鎖移動剤として具体的には、2−メルカ
プトエタノール,ブチルメルカプタン,n−ドデシルメ
ルカプタン,3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、メルカプトプロピル基を有するポリジメチルシロキ
サン等のメルカプト化合物;塩化メチレン,クロロホル
ム,四塩化炭素,臭化ブチル,3−クロロプロピルトリ
メトキシシラン等のハロゲン化物が挙げられる。尚、本
発明のビニル系重合体を製造する場合、重合後、加熱
下、減圧処理して、残存する未反応のビニル系単量体を
除去することが好ましい。
を側鎖に含有するビニル重合体の数平均分子量は、通
常、3,000〜2,000,000の範囲内であり、好
ましくは、5,000〜1,000,000の範囲内であ
る。特に、10,000〜100,000の範囲内であ
ることが好ましい。
ようなカルボシロキサンデンドリマーを側鎖に有するビ
ニル系重合体を、上記のような溶剤、またはトリクロル
エタン、トリクロルエチレン、パークロルエチレン等の
ハロゲン化炭化水素類;n−ヘキサン、n−へプタン、
シクロヘキサン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素類等
から選択される1種、または2種以上の溶剤に溶解させ
ることにより容易に得ることができる。また、乳化重合
もしくは懸濁重合により得られた、水性分散液、溶液重
合により得られた水性分散液もしくは乳化物を、そのま
まあるいは水に希釈して、水系の固体材料用撥水処理剤
とすることもできる。この場合、主剤としてのカルボシ
ロキサンデンドリマーを側鎖に有するビニル系重合体の
含有量は、0.5〜20重量%であることが好ましく、
2〜15重量%であることが特に好ましい。0.5重量
%未満では、固体材料への付着量が少なすぎて撥水性が
不十分となることがあり、20重量%を超えると付着量
が多すぎて風合いが悪くなったり、白化現象や粉ふき現
象が発生し易くなる。
ボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に含有するビニル
重合体0.5〜20重量%、有機溶剤30〜98.5重
量%、および噴射ガス1〜50重量%からなるスプレー
型固体材料用撥水処理剤に関する。この発明において、
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に含有するビ
ニル重合体は、上記したものと同じである。この場合、
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に含有するビ
ニル重合体の配合量は0.5〜20重量%の範囲内であ
り、好ましくは2〜15重量%の範囲内である。
デンドリマー構造を側鎖に含有するビニル重合体を溶解
する溶剤であればよくその種類等は特に限定されない。
これらの中でも有機溶剤中に占めるアルコール類の量が
80重量%以上であることが好ましい。アルコール類を
主剤とする有機溶剤の使用量が30重量%より少なくな
ると、粉ふき現象や白化現象が生ずる場合があり、逆に
98.5重量%より多くなると、霧化が困難となってス
プレー型撥水剤として使用し難くなると共に、撥水性能
にも劣る場合があるという不都合が生じる。アルコール
類としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコ
ール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコール等が挙げられるが、
これらの中でもエタノールまたはイソプロピルアルコー
ルが望ましい。
撥水剤組成物を霧状に噴霧できるようにするための成分
であり、従来から公知のものの中から適宜選択して使用
することができる。例えば、プロパンガス、ブタンガ
ス、ジメチルエーテルガス、炭酸ガス、窒素ガスを、ス
プレー状態や使用ガス圧等に基づき、適宜単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。噴霧ガスの
使用量は、噴霧ガスの種類により大きく異なり一慨には
言えないが、1重量%より少なくなるとスプレー型撥水
処理剤になり難く、逆に50重量%より多くなると粉ふ
き現象や白化現象が生ずる場合がある。
材料としては、各種繊維やその織物、編物、不織布、
紙、天然皮革、合成皮革、セロハン、プラスチックフイ
ルムなどのシート状物、合成樹脂フォームのようなフォ
ーム状物、合成樹脂成形品、天然ゴム成形品、合成ゴム
成形品、金属成形品、ガラス成形品、木粉、無機質粉
体、合成樹脂粉末、ゴム粉末のような粉粒状物が例示さ
れる。前述した繊維としては材質的には、毛髪、羊毛、
絹、麻、木綿、アスベストのような天然繊維、レーヨ
ン、アセテートのような再生繊維、ポリエステル、ポリ
アミド、ビニロン、ポリアクリロニトリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、スパンデックスのような合成繊
維、ガラス繊維、カーボン繊維、シリコーンカーバイド
繊維が例示され、形状的には、ステープル、フィラメ
ン、トウ、糸が例示され、編織物としては、編物、織
物、不織布、樹脂加工布帛、これらの縫製品が例示され
る。
剤は、例えば、浸漬法またはスプレー塗布法等によっ
て、上記のような固体材料表面に付着させ、常温もしく
は加熱下に乾燥するだけで、これらの固体材料に良好な
撥水性を付与することができる。
尚、実施例中、撥水性の評価および撥水性の耐久性は、
次に示す方法にしたがって測定した。 ○スプレー方式による撥水性試験 JIS L−1092−1986に準じて測定した。即
ち、スプレーを使用し、水を試験用試料の表面に噴霧し
た。その時、試料表面および裏面が全体に湿潤するもの
を撥水性が0であるとし、表面のみが全体に湿潤するも
のを撥水性が50であるとし、表面の半分が湿潤し、小
さな個々の水滴が布を浸透する状態を示すものを撥水性
が70であるとし、表面が小さな個々の水滴によって湿
潤するものを撥水性が80であるとし、表面の湿潤は認
められないが小さな水滴が付着するものを、撥水性が9
0であるとし、表面に湿潤や水滴の付着がないものを撥
水性が100であるとした。 ○撥水性の耐久性 A.洗濯による耐久性 水1リットルに対してアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ5gと炭酸ソーダ2gを添加して洗浴を調製した。こ
の中に撥水処理済の織物を入れて、浴比1:100で家
庭用電気洗濯機を使用し、水温50℃で15分間洗濯し
た。その後、水のみで2回すすいだ後乾燥した。この洗
濯を5回繰り返した。この洗濯後の織物についてスプレ
ー方式の撥水性試験を行なった。 B.手もみによる耐久性 撥水処理済みの織物(25cm×15cm)を6つに折
り畳み、両手で手洗浄するように織物の両端を軽くにぎ
り、手のひらで20〜30回手もみした。この手もみ後
の織物についてスプレー方式の撥水試験を行った。
ス製の1リットルフラスコに、イソプロピルアルコール
300gを仕込み、攪拌下、窒素ガスを通しながら、8
0℃で、下記[化38]で示されるラジカル重合性カルボ
キシロキサンデンドリマー90g、メチルメタクリレー
ト132g、ブチルアクリレート78g、ラジカル重合
開始剤(α,α’−アゾビスイソブチロニトリル)0.
3gの混合液を1時間かけて滴下した。さらに、80℃
で6時間重合反応を行って、カルボキシロキサンデンド
リマー構造を側鎖に有するビニル系重合体のイソプロピ
ルアルコール溶液を得た。このイソプロピルアルコール
溶液の一部を多量のメタノール中に投入して、攪拌後、
静置して、沈殿物を分離して、カルボキシロキサンデン
ドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体からなる無
色透明な固体を得た。この固体を分析したところ、ゲル
パーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
るポリスチレン換算重量平均分子量は約30,000で
あった。
ス製の1リットル4つ口フラスコに、イソプロピルアル
コール300gを仕込み、攪拌下、窒素ガスを通しなが
ら、80℃で、参考例1で使用したメタクリロキシ基含
有カルボキシロキサンデンドリマー120g、メチルメ
タクリレート90g、エチルアクリレート90g、ラジ
カル重合開始剤(α,α’−アゾビスイソブチロニトリ
ル)0.3gの混合液を1時間かけて滴下した。さら
に、80℃で6時間重合反応を行って、カルボキシロキ
サンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体の
イソプロピルアルコール溶液を得た。更に、80℃の温
度で6時間重合反応を行って、カルボキシロキサンデン
ドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体のイソプロ
ピルアルコール溶液を得た。この溶液の一部を風乾した
ところ、カルボキシロキサンデンドリマー構造を側鎖に
有するビニル系重合体からなる無色透明な固体が得られ
た。この固体を分析したところ、ゲルパーミュエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換
算重量平均分子量は約20,000であった。
タクリロキシ基含有カルボキシロキサンデンドリマーの
替わりに、下記[化39]で示されるメタクリロキシプロ
ピル基含有ジメチルポリシロキサンを使用した以外は、
参考例1と同様にして、ジメチルポリシロキサン含有ビ
ニル系重合体のイソプロピルアルコール溶液を得た。こ
の溶液の一部を風乾したところ、やや白濁した固体が得
られ、出発原料である[化39]で示されるメタクリロキ
シプロピル基含有ジメチルポリシロキサンのブリードが
みられた。この固体のGPCによるポリスチレン換算重
量平均分子量は約26,000であった。
ドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体のイソプロ
ピルアルコール溶液を希釈して、カルボキシロキサンデ
ンドリマーを側鎖に有するビニル系重合体の1重量%イ
ソプロパノール溶液からなる撥水処理剤を調製した。次
に、この撥水処理剤に、防寒衣用表側地であるポリエス
テル繊維布、ナイロンタフタおよび綿製綾織布を浸漬し
た後、取り出して、絞りロールを使用し、絞り率100
%で余分の撥水処理剤を除去した。その後、80℃で2
分間乾燥して撥水処理されたポリエステル繊維タフタ、
ナイロンタフタおよび綿製綾織布を得た。これらの撥水
処理された織物についてスプレー方式による撥水性試験
を行なった。また、風合い試験を行なった。これらの結
果を表1に示した。
ンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体のイソプ
ロピルアルコール溶液を希釈して、カルボシロキサンデ
ンドリマーを側鎖に有するビニル系重合体の1重量%イ
ソプロパノール溶液からなる撥水処理剤を調製した。次
に、この撥水処理剤に防寒衣用表側地であるポリエステ
ル繊維タフタ、ナイロンタフタおよび綿製綾織布を浸漬
した後、取り出して、絞りロールを使用して絞り率10
0%で撥水処理剤を除去した。その後、80℃で2分間
乾燥して撥水処理されたポリエステル繊維タフタ、ナイ
ロンタフタおよび綿製綾織布を得た。これらの撥水処理
された織物についてスプレー方式による撥水性試験を行
なった。また、風合い試験を行なった。これらの結果を
表1に示した。
イドロジェンポリシロキサン(25℃における粘度20
mPa.s、ケイ素原子結合水素原子含有量1.6重量
%)1重量部とジブチル錫ジオクトエート0.05量部
とnーヘプタン98.95重量部を混合して撥水処理剤
を調製した。この撥水処理剤の特性を実施例1と同様に
して評価した。これらの結果を表1に示した。
布について、撥水性の耐久性を調べた。これらの結果を
表2に示した。
物を浸漬した後取り出して、絞りロールを使用して絞り
率100%で撥水処理剤を除去した。その後、室温で5
時間乾燥したものについて、実施例3と同様に洗濯を繰
り返し、撥水性の耐久性を調べたところ、表2に示す結
果が得られた。
テル繊維タフタについて、撥水性の耐久性を調べたとこ
ろ、表2に示す結果が得られた。
実施例2で調製した撥水処理剤を使用した以外は、実施
例4と同様にして撥水性の耐久性を調べたところ、表2
に示す結果が得られた。
テル繊維タフタを浸漬した後、取り出し、余分の撥水性
処理剤を除去し、150℃で2分間加熱処理したものに
ついて実施例3と同様にして撥水性の耐久性を調べたと
ころ、表2に示す結果が得られた。
ブルゾンをハンガーに掛け、この表面に前記実施例1で
調製した撥水処理剤をエアーガンにて吹きかけた。その
後、このスプレー処理した供向け冬用ブルゾンを一夜吊
るして乾燥した。このように撥水処理した子供向け冬用
ブルゾンを机上に広げ、スプレー処理面上にスポイドで
水滴を10滴、別々の場所に滴下して、水滴の保持性を
調べたところ、滴下終了後、30分後も10滴の水滴は
その形状を保持していた。
に、比較例1で調製した撥水処理剤を使用した以外は実
施例7と同様にして、子供向け冬用ブルゾンの水滴保持
性を調べたところ、滴下終了後、1分後には、水滴が消
失していた。
ボシロキサンデンドリマーを側鎖に有するビニル系重合
体を主剤としてなるので、処理した固体材料の撥水性、
特に、撥水性の耐久性に優れているという特徴を有す
る。また本発明のスプレー型固体材料用撥水処理剤は、
溶剤としてアルコール類を使用することができるので、
スプレータイプにしても環境に悪影響を与えない上、付
与される撥水性の耐久性も良好であるという特徴を有す
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 カルボシロキサンデンドリマー構造を側
鎖に含有するビニル系重合体を主剤としてなることを特
徴とする固体材料用撥水処理剤。 - 【請求項2】 ビニル系重合体中のカルボシロキサンデ
ンドリマー構造が、 【化1】 {式中、Zは2価の有機基であり、pは0または1であ
り、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはア
リール基である。X1はi=1とした場合の次式で示され
るシリルアルキル基である。 【化2】 (式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜
10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10
のアルキル基であり、Xi+1は水素原子,炭素原子数1
〜10のアルキル基,アリール基および上記シリルアル
キル基からなる群から選択される基である。iは該シリ
ルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であ
り、aiは0〜3の整数である。)}で示される基であ
る、請求項1記載の固体材料用撥水処理剤; - 【請求項3】ビニル系重合体が、 (A)ビニル系単量体 0〜99.9重量部と、 (B)一般式: 【化3】 {式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は
炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基で
あり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルア
ルキル基である。 【化4】 (式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜
10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10
のアルキル基であり、Xi+1は水素原子,炭素原子数1
〜10のアルキル基,アリール基および上記シリルアル
キル基からなる群から選択される基である。iは該シリ
ルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であ
り、aiは0〜3の整数である。)}で示されるラジカ
ル重合可能な有機基を含有するカルボシロキサンデンド
リマー100〜0.1重量部を重合させてなるものであ
る、請求項1記載の固体材料用撥水処理剤。 - 【請求項4】 (B)成分中のラジカル重合可能な有機
基が、一般式: 【化5】 または 【化6】 (式中、R4は水素原子もしくはメチル基であり、R5は
炭素原子数1〜10のアルキレン基である。)で示され
るアクリル基もしくはメタクリル基含有有機基、一般
式: 【化7】 (式中、R6は水素原子もしくはメチル基であり、R7は
炭素原子数1〜10のアルキル基であり、R8は炭素原
子数1〜10のアルキレン基であり、bは0〜4の整数
であり、cは0または1である。)で示されるスチリル
基含有有機基および炭素原子数2〜10のアルケニル基
からなる群から選択される基である請求項4に記載の固
体材料用撥水処理剤。 - 【請求項5】請求項1記載のカルボシロキサンデンドリ
マー構造を側鎖に含有するビニル重合体0.5〜20重
量%、有機溶剤30〜98.5重量%および噴射ガス1
〜50重量%からなるスプレー型固体材料用撥水処理
剤。 - 【請求項6】有機溶剤がアルコール類である請求項5記
載のスプレー型固体材料用撥水処理剤。 - 【請求項7】固体材料が繊維である請求項1〜6に記載
の固体材料用撥水処理剤。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36477598A JP4376989B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 固体材料用撥水処理剤 |
US09/448,530 US6238745B1 (en) | 1998-12-22 | 1999-11-23 | Water repellent for treating solids |
CA002291282A CA2291282A1 (en) | 1998-11-30 | 1999-11-29 | Water repellent for treating solids |
EP99123678A EP1013736A3 (en) | 1998-12-22 | 1999-11-29 | Water repellent for treating solids |
KR1019990053734A KR20000047781A (ko) | 1998-12-22 | 1999-11-30 | 고형물 처리용 발수제 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36477598A JP4376989B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 固体材料用撥水処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186278A true JP2000186278A (ja) | 2000-07-04 |
JP4376989B2 JP4376989B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=18482638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36477598A Expired - Fee Related JP4376989B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-12-22 | 固体材料用撥水処理剤 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6238745B1 (ja) |
EP (1) | EP1013736A3 (ja) |
JP (1) | JP4376989B2 (ja) |
KR (1) | KR20000047781A (ja) |
CA (1) | CA2291282A1 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4270593B2 (ja) * | 1997-06-12 | 2009-06-03 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体 |
TW459275B (en) | 1999-07-06 | 2001-10-11 | Semiconductor Energy Lab | Semiconductor device and method of fabricating the same |
KR100440490B1 (ko) * | 2001-01-18 | 2004-07-15 | 오경희 | 섬유기재 처리용 발수제의 제조방법 |
US20030129419A1 (en) * | 2001-10-30 | 2003-07-10 | 3M Innovative Properties Company | Stain resistant treatment for porous substrates |
KR100938051B1 (ko) * | 2003-04-14 | 2010-01-21 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 아크릴 실리콘 공중합체로 이루어진 모발 처리제와 상기처리제를 함유하는 모발 화장료 |
US7645333B2 (en) * | 2005-12-02 | 2010-01-12 | The Clorox Company | Aqueous composition and method for imparting resistance to stain absorption |
US7316605B1 (en) * | 2006-07-03 | 2008-01-08 | San Fang Chemical Industry Co., Ltd. | Sheet for mounting polishing workpiece and method for making the same |
CN101100043B (zh) * | 2006-07-03 | 2012-01-11 | 三芳化学工业股份有限公司 | 固定待抛光元件的吸附性垫片和其制造方法 |
US7789738B2 (en) * | 2006-07-03 | 2010-09-07 | San Fang Chemical Industry Co., Ltd. | Sheet for mounting polishing workpiece and method for making the same |
US20080064310A1 (en) * | 2006-09-08 | 2008-03-13 | Chung-Chih Feng | Polishing pad having hollow fibers and the method for making the same |
US20090252876A1 (en) * | 2007-05-07 | 2009-10-08 | San Fang Chemical Industry Co., Ltd. | Sheet for mounting polishing workpiece and method for making the same |
CN102665668B (zh) | 2009-12-24 | 2014-10-22 | 道康宁东丽株式会社 | 具有碳硅氧烷树枝状大分子结构的共聚物及包含该共聚物的组合物和化妆品 |
FR2974367B1 (fr) * | 2011-04-22 | 2013-05-24 | Oreal | Compositions comprenant un polymere a motif dendrimere carbosiloxane et une quantite elevee de mono-alcool |
JP5797618B2 (ja) | 2012-08-22 | 2015-10-21 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | カルボシロキサンデンドリマー構造を有する共重合体、並びに、それを含む組成物及び化粧料 |
KR101389822B1 (ko) * | 2013-09-16 | 2014-04-29 | 김현용 | 방수제 조성물 및 이의 제조 방법 |
US9610141B2 (en) | 2014-09-19 | 2017-04-04 | Align Technology, Inc. | Arch expanding appliance |
US10449016B2 (en) | 2014-09-19 | 2019-10-22 | Align Technology, Inc. | Arch adjustment appliance |
US11273011B2 (en) | 2016-12-02 | 2022-03-15 | Align Technology, Inc. | Palatal expanders and methods of expanding a palate |
EP3710629A4 (en) | 2017-11-14 | 2021-09-08 | Wilana Chemical LLC | NON-FLUOROUS FIBER AND TEXTILE TREATMENT COMPOSITIONS AND APPLICATIONS THEREOF |
CA3096417A1 (en) | 2018-04-11 | 2019-10-17 | Align Technology, Inc. | Releasable palatal expanders |
IT202000026272A1 (it) * | 2020-11-04 | 2022-05-04 | Ratti S P A | Procedimento per la impermeabilizzazione di capi manufatti in tessuto |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519440B2 (ja) | 1973-05-07 | 1976-03-26 | ||
JPS534158B2 (ja) | 1973-12-10 | 1978-02-14 | ||
JP2960304B2 (ja) * | 1993-06-30 | 1999-10-06 | 信越化学工業株式会社 | 繊維用撥水処理剤 |
JP3950197B2 (ja) | 1997-06-12 | 2007-07-25 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | シリコーン含有有機重合体の製造方法 |
JP4270593B2 (ja) * | 1997-06-12 | 2009-06-03 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体 |
US6280748B1 (en) | 1998-06-12 | 2001-08-28 | Dow Corning Toray Silicone, Ltd. | Cosmetic raw material cosmetic product and method for manufacturing cosmetic products |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP36477598A patent/JP4376989B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-11-23 US US09/448,530 patent/US6238745B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-11-29 CA CA002291282A patent/CA2291282A1/en not_active Abandoned
- 1999-11-29 EP EP99123678A patent/EP1013736A3/en not_active Withdrawn
- 1999-11-30 KR KR1019990053734A patent/KR20000047781A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4376989B2 (ja) | 2009-12-02 |
KR20000047781A (ko) | 2000-07-25 |
EP1013736A3 (en) | 2000-10-04 |
US6238745B1 (en) | 2001-05-29 |
EP1013736A2 (en) | 2000-06-28 |
CA2291282A1 (en) | 2000-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4376989B2 (ja) | 固体材料用撥水処理剤 | |
JP5398723B2 (ja) | フルオロシリコーンおよび含フッ素含ケイ素表面処理剤 | |
KR100952519B1 (ko) | 플루오로실리콘 및 불소- 및 규소-함유 표면 처리제 | |
CN101981248B (zh) | 氟硅氧烷分散液和含氟和硅的表面处理剂 | |
US5576096A (en) | Agent for water-repellent treatment of fibers | |
JP6481748B2 (ja) | 撥水剤 | |
JP5680529B2 (ja) | フルオロシリコーンおよび表面処理剤 | |
JP5576364B2 (ja) | フルオロシリコーン重合体および表面処理剤 | |
CA2528501A1 (en) | Silicon-containing fluorochemical surface-treating agent | |
Özek | Silicone-based water repellents | |
KR100832640B1 (ko) | 주름을 감소시키기 위한 유화중합된 아크릴화 실리콘코폴리머 | |
JPH09143877A (ja) | 繊維処理剤組成物 | |
WO1995023889A1 (fr) | Traitement de fibres, cosmetique, compose polymère a chaines laterales organopolysiloxane et procede de production d'un copolymere de silicone | |
JP2021187952A (ja) | 表面処理剤 | |
CN113454133A (zh) | (甲基)丙烯酸硅酮树脂的乳液组合物和含有该组合物的纤维处理剂、以及用该纤维处理剂进行了处理的纤维 | |
JPH11158287A (ja) | ジオルガノポリシロキサンおよび固体処理剤 | |
US11685834B2 (en) | Aqueous emulsion including interpenetrating network of silicon resin and organic polymers | |
JPH1180711A (ja) | 撥水剤及びその処理方法 | |
JPH1180277A (ja) | 反応性シリル基含有共重合体及びその処理方法 | |
MX2007014071A (es) | Flurosiliconas y agente de tratamiento superficial que contiene fluor y silicio. | |
AU2002256267A1 (en) | Method of reducing wrinkles in fabric and use of an emulsion polymerized acrylated silicone copolymer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20070703 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080826 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081023 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20081217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090825 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |